JPH0443183B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、空気調和機室内側ユニツトの吹出装
置に関するものである。

従来の技術 近年空気調和機の室内側ユニツトにおいて、フ
アンモータの回転数と吹出口面積を変化させるこ
とにより吹出風速を高くするとともに吹出し温度
も高くし、快適温風を床面に到達させるというも
のが考えられている。

以下図面を参照しながら上述した従来の空気調
和機の一例について説明する。

第４図は従来の空気調和機の吹出装置を示し第
５図は第４図の側面図を、第６図は第５図の断面
図を示す。同図において１は吹出口本体で、搬送
部２を介して熱源部に接続している。５は前記吹
出口本体１に設けられた吹出口、６は前記吹出口
５を閉塞するベーンで、このベーン６は前記吹出
口本体１の上下にそれぞれ回転自在に軸支されて
いる。７は前記吹出口本体１に内蔵された温度感
知部で、温度変化を感知して伸縮する。８は前記
温度感知部７に設けられた取付け板で、上下端部
に前記ベーン６を常時閉塞方向に付勢するスプリ
ング９を固定している。１０は前記温度感知部７
を固定した固定部で、前記温度感知部７の位置が
手動あるいはルームサーモで調節できるように構
成されている。上記構成において、暖房時は吹出
空気が高温低風量になるにしたがいベーン６の開
き度は減少し、低温高風量になるにしたがつて前
記ベーン６の開き度は増加する。その結果前記ベ
ーン６は吹出される空気に対してノズルのような
働きを行なうため、暖房時におけるいかなる状態
においても気流の到達距離がほぼ一定に保たれ
る。したがつて居室内における温度、気流の分布
が均一となる（例えば特開昭50−71148号公報）。

又、他の従来例として第７図に示すようなもの
がある。同図において１１は空気調和機室内ユニ
ツトのフアンモータ、１２はフアンモータ１１の
回転数制御装置、１３は吹出口面積変更装置、１
４はその制御装置である。１５は吹出風速制御装
置で回転数制御装置１２、吹出口面積制御装置１
４、熱交温度検出素子１６及び吹出空気温度検出
素子１７に接続される。この組み合せで暖房運転
する場合熱交換器温度が一定温度に到達した時、
送風運転を開始する。この時吹出温度が快適温に
なるようにフアン回転数を制御し、さらに吹出口
面積変更装置を制御して温風が床面にちようど到
達する吹出風速になるように吹出口面積を制御す
るものである。例えば暖房能力の小さい場合フア
ン回転数を低速にして風量を少なくすることによ
つて吹出温度を快適温に保つとともに吹出面積を
しぼることによつて風量が少なくても吹出風速を
高めることができる（例えば特開昭57−179531号
公報、特開昭59−12246号公報）。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、吹出口面
積を制御するための構造が複雑になるという問題
点を有していた。

本発明は上記問題点に鑑み、簡単な構造で吹出
口面積をしぼることによつて吹出風速を高め気流
の到達距離をのばすことのできる空気調和機の吹
出口構造を提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明は、吹出
口内に設けられた風向偏向装置を吹出口面積制御
装置として用いるものである。

作 用 本発明は上記した構成により、簡単な構造で吹
出風速を高め気流の到達距離をのばすことができ
る。

実施例 以下本発明の空気調和機の吹出口構造の一実施
例について第１図〜第３図を参照しながら説明す
る。

第１図において１８は吸込口、１９は吹出口、
２０は熱交換器、２１はクロスフローフアン、２
２は前記クロスフローフアンを駆動するフアンモ
ータ、２３は通風路、２４は吹出口面積制御装置
で上下方向の風向を制御する上下風向偏向羽根も
兼ねている。また、２５は左右方向の風向を制御
する左右風向偏向羽根である。

又、第２図、第３図において２６は前記吹出口
面積制御装置２５の吹出口面積制御板で、支点か
らの距離が短かい部分２６ａ、長い部分２６ｂよ
り構成されている。又２７は吹出口面積制御板２
６を駆動する駆動部である。

以上のように構成された空気調和機の吹出口構
造について第２図、第３図を用いて動作を説明す
る。

まず第２図は、普通の運転状態における吹出口
構造を示すものである。吹出口面積制御板２６は
上下方向の風向を制御する風向偏向羽根としての
み用いられ、支点からの距離が長い部分２６ｂが
風下側に位置している。この時、吹出口面積制御
板２６は風向偏向するだけで吹出口の面積は一定
である。

次に吹出口面積制御運転時について第３図を用
いて説明する。

例えば暖房時の立上り運転の場合吹出し空気の
温度が快適温度になるようにクロスフローフアン
２１の回転数を制御し、さらに吹出口の面積を制
御して温風が床面に到達するようにする。このよ
うな運転の場合、吹出口面積制御板２６を第２図
の状態からある角度回転し吹出口面積制御板２６
の支点からの距離が長い部分２６ｂの先端が吹出
口１９の上壁と接触し、吹出口の面積が減少す
る。この吹出口面積制御板２６の駆動には駆動装
置２７を用いる。本実施例においてはステツプモ
ータを用いた。

以上のように本実施例によれば、吹出口内に設
けられた上下風向偏向羽根を吹出口面積制御装置
として兼用することにより、構造を複雑化するこ
となく吹出風速を高め気流の到達距離をのばすこ
とができる。

発明の効果 以上のように本発明は、吹出口内に設けられた
風向偏向羽根を吹出口面積制御装置として兼用す
ることにより、構造を複雑化することなく吹出風
速を高め気流の到達距離をのばすことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図は本発明の一実施例に
おける空気調和機の吹出装置の断面図、第４図は
従来の空気調和機の吹出口を示す正面図、第５図
は同側面図、第６図は同側面断面図、第７図は他
の従来例の吹出口装置を示す構成図である。 １８……吸込口、１９……吹出口、２０……熱
交換器、２１……クロスフローフアン、２３……
通風路、２４……吹出口面積制御装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 吸込口、吹出口、内部に熱交換器およびクロ
   スフローフアンを具備して通風路を構成し、前記
   吹出口内に設けられた風向偏向装置を、吹出口面
   積を制御する吹出口面積制御装置とした空気調和
   機の吹出装置。