JPH0443175Y2 - - Google Patents

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JPH0443175Y2
JPH0443175Y2 JP1988156177U JP15617788U JPH0443175Y2 JP H0443175 Y2 JPH0443175 Y2 JP H0443175Y2 JP 1988156177 U JP1988156177 U JP 1988156177U JP 15617788 U JP15617788 U JP 15617788U JP H0443175 Y2 JPH0443175 Y2 JP H0443175Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、加熱装置付容器に関するものであ
る。
[従来技術] 従来より、ガスや電気の熱源を用いることなく
発熱し内容物を加熱する加熱装置付容器に関する
技術としては、酸化カルシウム、塩化カルシウム
あるいはアルミニウム等の水和反応による発熱を
利用したものがある(実開昭60−70235号公報、
実開昭61−89332号公報、実開昭62−93654号公報
等)。また最近では、酸素供給剤と加燃剤との混
合物から成る発熱剤の自己燃焼反応による発熱を
利用したものとして、例えば実開昭62−146427号
公報および実開昭63−42089号公報等があり、当
該公報に開示されている技術によると発熱剤への
着火は発熱剤に接続した導火線またはフイラメン
ト型の電気ヒーターにより着火するものであつ
た。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、前述した酸化カルシウム、塩化
カルシウムあるいはアルミニウム等の水和反応に
よる発熱を利用したものでは、加熱速度が比較的
遅く、また発熱剤の体積に対して得られる熱量が
非常に少ないという欠点がある。
また、前記実開昭62−146427号公報および実開
昭63−42089号公報の考案による加熱容器では、
発熱剤への着火を該発熱剤に接続した導火線また
はフイラメント型の電気ヒーターにより行うもの
であるため、着火に際してはマツチ、ライターま
たは電池等の着火具を必要とし、使用上非常に不
便であり、更に導火線により着火する方法では戸
外での雨天や強風時に於ける使用は困難であつ
た。
そこで本考案は、着火に際しマツチ、ライター
または電池等の着火具を必要とせず、室内または
戸外に於いても簡単で且つ安全確実に着火させる
ことができ、しかも迅速に加熱することができる
小型で携帯性に優れた加熱装置付容器を提供する
ことを目的とするものである。
[課題を解決するための手段および作用] 本考案者らは前記目的を達成するため種々検討
を重ねた結果本考案を完成したものである。
即ち、本考案の構成要旨とするところは、発熱
剤と、該発熱剤に接して設けられる該発熱剤より
も着火の容易な着火剤と、該着火剤に近接した位
置に設けられ発火石の火花により前記着火剤に点
火する点火具とから構成される発熱体を、該点火
具が容器外部から操作可能となるように容器内底
部に配置してなり、且つ該点火具が、回転軸方向
に操作孔が設けられた発火車と、該発火車に押圧
接触する発火石とを、当該接触部近傍に出火孔を
設けた収納器内に、該発火車が外部からのトリガ
ーの嵌合及びその回転操作により回転可能となる
ように内蔵して成ることを特徴とする加熱装置付
容器であり、また、該トリガーが、側壁または底
面に入水孔を設けた有底細筒状態の収納器筒内に
収納され、且つ該収納筒が該容器内に略垂直状態
に付設して成ることを特徴とする加熱装置付容器
である。
以下、本考案を添付図面に基づきより詳細に説
明する。ただし、添付図面は本考案の一実施例を
示すものであり本考案はこれに限定されるもので
はない。
第1図に於いて、13は底部内側に収納室4を
設置した上方開口部を有する容器である。該収納
室の形状については、第1図の如く底面が内側に
突出する形状のほか、第2−a図の如く底置形
状、第2−b図の如く底面固定形状または第2−
c図の如く側壁固定形状のもの等が適宜採用され
る。
収納室4には発熱剤1、着火剤2および点火具
3より構成される発熱体が収納されており、着火
剤2は発熱剤1に固設され、また点火具3は着火
剤2に点火し得るよう該着火剤に近接して設けら
れている。
ここで発熱剤とは、酸化剤と可燃剤からなる混
合物であり、酸化剤としては、酸化鉄、酸化銅、
酸化鉛などの金属酸化物、また、可燃剤として
は、前記酸化剤を形成している金属よりも酸化熱
が大きいチタン、鉄などの金属またはケイ素など
の半金属が用いられ、該酸化剤のうち一種以上
と、該可燃剤のうち単体あるいはこれら合金の一
種以上とを、混合したものからなる。該発熱剤は
いわゆる自己燃焼型発熱剤であつて、該可燃剤が
該酸化物から酸素を奪つて酸化する際に大きな酸
化熱を発生する。
本考案に於ける着火剤とは、酸化剤と可燃剤か
らなる前記発熱剤よりも着火の容易な混合物であ
り、酸化剤としては、過酸化バリウム、酸化銅、
過酸化ストロンチウム等、また、可燃剤として
は、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、
ホウ素等が用いられる。該着火剤は、該酸化剤の
うち一種以上と、該可燃剤のうち単体あるいはこ
れらの合金の一種以上とを、混合したものから成
り、当該着火剤はアルミニウムまたはホウ素等の
可燃剤が過酸化バリウム等の酸化剤によつて酸化
される時に大きな酸化熱を発生する。
前記発熱剤は着火のための必要熱量が大きく、
例えばマツチまたはライター等では着火ができな
い。これに対し、該着火剤は、該発熱剤よりも着
火のための必要熱量が小さいので、例えば低い着
火温度で、またはより短い着火時間で着火可能で
ある。それ故に、該着火剤は、近接して設置され
る該点火具から発生する微量の火花によつて容易
に着火することができ、従つて、該着火剤を前記
発熱剤に接して設置することにより、着火剤の発
熱によつて更に発熱剤が着火するのである。
本考案に於ける点火具は、第1図3に示す如く
発火車6と発火石9を内蔵した収納器5から成る
ものである。点火具3に於いて、発火車6は、金
属性のヤスリ状回転面8を有し、かつ回転軸方向
に後述するトリガーが嵌合される操作孔7が設け
られたものであり、また発火石9はスプリング1
0により発火車6のヤスリ状回転面8に押圧接触
させられている。操作孔7は貫通孔または凹状の
いずれでもよく、その形状については角柱状また
は半円状等嵌合されるトリガーの回転操作により
発火車6が回転し得る形状であれば適宜採用でき
る。収納器5は、発火車6が外部からのトリガー
の嵌合及びその回転操作に回転可能となるように
して発火車6と発火石9とスプリング10とが組
合わされて内蔵されるものであるが、他方、容器
13外部からトリガーを操作孔7に嵌合させるた
めの挿入孔15が設けられて容器13外部に通
じ、また発火車6と発火石9の接触部近傍には、
発火石の火花が着火剤2に点火できるように出火
孔11が設けられ、着火剤2部に通じている。該
収納器はアルミニウム等の耐熱性金属素材より構
成されることが好ましい。
当該点火具は、着火剤に出火孔が近接し、且つ
挿入孔を通じて容器外部と連通するように収納室
内の容器底面部または同側壁部に設置されてい
る。従つて容器外部からのトリガーによる点火操
作ができるのである。
前記トリガーは、前述の如く点火具に内蔵され
た発火車の操作孔にこれを嵌合し、次いでこれを
回転させることにより発火車を回転させ、その際
のヤスリ状回転面と該発火石との摩擦により発火
石から火花を発生させるために使用されるもので
あり、例えば、第3−a図の如く挿入部16と取
つ手部17とが一体的に成型されたもの、あるい
は第3−b図の如く挿入部16と取つ手部17と
の組み立て方式のものが適宜採用される。発火車
を回転させるため、挿入部16の形状が操作孔7
の形状に合致することは勿論である。当該トリガ
ーは、容器内に内蓋を設けその中に収納して更に
上蓋をして密封する等、適宜常法により容器内に
収納されるが、前記組み立て方式による場合は、
側壁または底面に入水孔を設けた有底細筒状の収
納筒内に分解されたトリガー各部品が収納され、
この収納筒が容器内に略垂直状態となるように付
設されることが後述する安全性の面で好ましい。
またはトリガーの材質について、金属、プラスチ
ツク、または木材等適宜採用できるが、当該トリ
ガーを前述の如き収納筒内に収納しておく場合に
は、水よりも比重の軽い材質、例えばプラスチツ
クまたは木材等が採用される。
本考案に於ける加熱装置付容器を使用する際
は、容器13内に加熱調理材料を収容し、点火具
の挿入孔15からトリガー挿入部16を発火車の
操作孔7に嵌合した後、トリガー取つ手部17を
回転させる。当該トリガーの回転操作により発火
車6が回転し、発火車に設けられたヤスリ状回転
面8と発火石9とが摩擦し、発火石より火花が発
生する。当該火花は点火具に設けられた出火孔1
1より出火し、近接する着火剤2に点火し、該着
火剤の発火により更に発熱剤1が着火して充分な
発熱反応に誘導される。
更に本考案に於いて、トリガーを収納した収納
筒を容器内に付設して成る加熱装置付容器は、煮
熱により喫食可能となる即席乾燥食品またはレト
ルト食品等の収納兼加熱調理容器として極めて有
効に使用される。以下、その一例として当該加熱
装置付容器を即席麺の収納兼加熱調理容器として
使用した場合について説明する。第4図はトリガ
ー14を収納した収納筒18を内側面に沿つて略
垂直状態に付設した容器13内に即席麺20、乾
燥具材21を収納し上蓋22により密封し、更に
かぶせ蓋23をかぶせた即席麺入り加熱装置付容
器を示している。25は多数の小孔を有する金属
等耐熱性の分離板である。尚、収納筒18に於い
て入水孔19は喫水線24よりも下に位置するよ
うに設けられる。当該加熱装置付容器は、トリガ
ー14が容器内に密封されているので、このまま
では点火具3の発火車6を回転させることができ
ず、点火具3における発火は行なわれ得ない。従
つて、発熱材への着火及び発熱はおこり得ず、当
該加熱装置付容器の製造後の搬送時あるいは保管
時に於いて、空炊き等、誤動作による発熱を完全
に防止できるため安全である。また、当該加熱装
置付容器により内容物を加熱調理する際には、ま
ずかぶせ蓋23と上蓋22を取り外し、喫水線2
4まで注水する。これにより、入水孔19より収
納筒18内に水が入り、水より比重の軽い材質で
構成されたトリガー14は浮力により収納筒上端
部まで浮上する。ここで、トリガー14の先端部
をつまんで取り出し、次いで収納筒18自体も容
器3から取り出す。そして、取り出したトリガー
14の挿入部と取つ手部を組み立てた後、トリガ
ー挿入部を挿入孔15から発火車6の操作孔7に
嵌合し、トリガー取つ手部を指先にて回転させる
ことにより、発熱剤1が着火され発熱し、内容物
が加熱調理されるのである。
トリガーは、注水後でなければ取り出しができ
ないので、容器内への注水を忘れて空炊きするお
それは全く解消される。
[効果] 以上、本考案による加熱装置付容器によれば、
室内または屋外を問わずトリガーの嵌合及びその
回転という簡単な操作により、確実にそして瞬時
に発熱させることができ、また小型で携帯性に優
れているため、即席麺、スープ、コーヒー等の乾
燥食品、またはカレー、シチユー等のレトルト食
品をはじめ各種食品の加熱調理容器として極めて
有効である。更に前述した如く、トリガーを容器
内に密封しておくことにより当該加熱装置付容器
の製造後の搬送時あるいは保管時に於いて空炊き
等誤動作による着火発熱を完全に防止できるため
安全である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による加熱装置付の一実施例を
示す縦断面図、第2−a,b,c図は本考案にお
ける容器の一実施例を示す縦断面図、第3−a,
b図は本考案におけるトリガーの一実施例を示す
斜視図、第4図は本考案による加熱装置付容器を
使用した一実施例を示す縦断面図である。 1……発熱剤、2……着火剤、3……点火具、
4……収納室、5……収納器、6……発火車、7
……操作孔、8……ヤスリ状回転面、9……発火
石、10……スプリング、11……出火孔、12
……断熱剤、13……容器、14……トリガー、
15……挿入孔、16……挿入部、17……取つ
手部、18……収納筒、19……入水孔、20…
…即席麺、21……乾燥具材、22……上蓋、2
3……かぶせ蓋、24……喫水線、25……分離
板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 発熱剤と、該発熱剤に接して設けられる該発
    熱剤よりも着火の容易な着火剤と、該着火剤に
    近接した位置に設けられ発火石の火花により前
    記着火剤に点火する点火具とから構成される発
    熱体を、該点火具が容器外部から操作可能とな
    るようにして容器内底部に配置してなり、 且つ該点火具が、回転軸方向に操作孔が設け
    られた発火車と該発火車に押圧接触する発火石
    とを、当該接触部近傍に出火孔を設けた収納器
    内に、該発火車が外部からのトリガーの嵌合及
    びその回転操作により回動可能となるように内
    蔵して成ることを特徴とする加熱装置付容器。 (2) 該トリガーが、側壁または底面に入水孔を設
    けた有底細筒状の収納筒内に収納され、且つ該
    容器内に略垂直状態に付設して成ることを特徴
    とする請求項1記載の加熱装置付容器。
JP1988156177U 1988-08-18 1988-11-30 Expired JPH0443175Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988156177U JPH0443175Y2 (ja) 1988-11-30 1988-11-30
EP89308346A EP0356141A1 (en) 1988-08-18 1989-08-17 Self-heating container
US07/608,730 US5012795A (en) 1988-08-18 1990-11-05 Self-heating container
US07/608,817 US5018505A (en) 1988-08-18 1990-11-05 Self-heating container

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988156177U JPH0443175Y2 (ja) 1988-11-30 1988-11-30

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Publication Number Publication Date
JPH0275036U JPH0275036U (ja) 1990-06-08
JPH0443175Y2 true JPH0443175Y2 (ja) 1992-10-13

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ID=31434480

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JP1988156177U Expired JPH0443175Y2 (ja) 1988-08-18 1988-11-30

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6444244B2 (ja) * 2015-04-01 2018-12-26 日清食品ホールディングス株式会社 加熱器及び加熱機能付容器

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Publication number Publication date
JPH0275036U (ja) 1990-06-08

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