JPH0443090Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） この考案は利用者にとつて身体の背部及び臀部
の肌の接触を爽やかにして、床ずれ発生防止に役
立つようにしたスプリング入りマツトレスに関す
る。

（従来の技術） スプリング入りマツトレスは本来通気性の良い
ものであるが、高温多湿の季節にはマツトレス表
面での接触がなおも暑苦しく感じることがあつ
た。

その為、従来より日本の高温多湿の気候風土に
適合するように夏にはマツトレス表面にゴザを使
用するアイデアがある。これはゴザの清涼感を利
用者に与えることには有益であるがイグサを偏平
状に編み上げたものでクツシヨン性はなく通気性
には十分とは言い難いものであつた。

とくに、身体の背部及び臀部は体圧が大きい為
通気性が阻害され、またクツシヨン性も使用によ
り悪くなり床ずれが発生しやすいものであつた。

（考案が解決しようとする課題） この考案は上記事情にもとずきなされたもので
その目的とするところは、利用者にとつて夏には
通気性良く爽やかで且つクツシヨン性を備えて床
ずれの発生を防止することに寄与するスプリング
入りマツトレスを提供することにある。

［考案の構成］ （課題を解決するための手段及び作用） 上記課題を解決するためにこの考案は、多数の
スプリングを並列連結して構成したスプリングユ
ニツトと、このスプリングユニツトの面上に重合
された合成樹脂網状体などの保護材と、サイザル
パツトなどの弾性材と、以上を被覆する外装体と
でなるマツトレスにおいて、外装体内側面で利用
者の背部及び臀部に位置する範囲において通気性
と弾性を備えた立体メツシユ編地などの面状通気
性部材を設けた。

このように構成することで立体メツシユ編地の
などの面状通気性部材の垂直方向、水平方向で空
気の流通がおこなわれ、またクツシヨン性を補
う。

（実施例） 以下この考案の一実施例を第１図乃至第４図を
参照して説明する。このマツトレスは、多数のス
プリング１１を並列して複数のスプリング列をつ
くり、このスプリング列の相互をその上下端部に
おいてヘリカルワイヤ１２で連結してスプリング
ユニツト１を形成し、このスプリングユニツト１
の表裏面に重合した半硬質の合成樹脂性の網状シ
ートでなる保護材２と、保護材２面に接してプレ
スパーム、サイザルパツト、化繊綿などを重合し
た弾性材３と、以上を被覆する外装体４と、外装
体の内側面で利用者の背部及び臀部に位置する範
囲において通気性と弾性を備えた立体メツシユ編
地５１とでなつている。

外装体４はマチ地４１と鏡地４２でなり、周縁
においてこのマチ地４１と鏡地４２を合わせてテ
ープエツジ６で縫合している。上述した通気性の
立体メツシユ編地５１は、ポリエステル繊維と屈
曲反発性にすぐれたナイロン繊維とをハニカム立
体状に編み上げ、適度のクツシヨン性、嵩高性と
通気性を有している。この構造は第４図に示すと
うりでハニカム立体状の上面部分５１１と下面部
分５１２の水平方向では各々が枠を形成するよう
に編み上げており、また、上面部分５１１と下面
部分５１２の垂直方向の間隔を適度の剛性を持つ
てクツシヨン性があるナイロン繊維５１３によつ
て連結している。さらに、柱状のナイロン繊維５
１３同士は互いに離れており通気性を保持してい
る。すなわち、この立体メツシユ編地５１は垂直
方向と水平方向に通気性を良好にし、また垂直方
向に連結するナイロン繊維は適度のクツシヨン性
を付与することに寄与している。

立体メツシユ編地５１は、弾性材３に重合載置
され端部５１４をクリツプ７でスプリング１１に
止着している。

なお、ハニカム立体状の繊維間隔の大きさと形
状は任意に設定されて良いものであり、面状通気
性部材は添付した図面にあるようなハニカム状の
立体メツシユ編地に限られるものでなく、空気清
浄フイルターのごとく合成樹脂繊維を絡め接点を
接着固定して嵩高と適度の反発力、通気性を有す
るように設定したものであれば良い。

［考案の効果］ 以上述べたようにこの考案は、多数のスプリン
グを並列連結して構成したスプリングユニツト
と、このスプリングユニツトの面上に重合された
合成樹脂網状体などの保護材と、サイザルパツト
などの弾性体と、以上を被覆する外装体とでなる
マツトレスにおいて、外装体の内側面で利用者の
背部及び臀部に位置する範囲において通気性と弾
性を備えた立体メツシユ編地などの面状通気性部
材を設けた。したがつて、面状通気性部材を設け
た位置に利用者が横たわつたときその通気性によ
り爽やかであり、通気性が良好なことは床ずれ防
止にも寄与するいう効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図はこの考案の一実施例を示
し、第１図はこのマツトレスの断面図、第２図は
一部を切り欠いて示す平面図、第３図は第１図の
Ａ−A′線に沿う断面の一部を拡大して示す断面
図、第４図は立体メツシユ編地６１の一部斜視図
を示す。 符号１……スプリングユニツト、２……保護
材、３……弾性材、４……外装体、５……面状通
気性部材、５１……立体メツシユ編地。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数のスプリングを並列連結して構成したスプ
   リングユニツトと、このスプリングユニツトの面
   上に重合された合成樹脂網状体などの保護材と、
   サイザルパツトなどの弾性材と、以上を被覆する
   外装体とでなるマツトレスにおいて、外装体の内
   側面で利用者の背部及び臀部に位置する範囲にお
   いて通気性と弾性を備えた立体メツシユ編地など
   の面状通気性部材を設けたことを特徴とするスプ
   リング入りマツトレス。