JPH0443062Y2 - - Google Patents

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JPH0443062Y2
JPH0443062Y2 JP10050289U JP10050289U JPH0443062Y2 JP H0443062 Y2 JPH0443062 Y2 JP H0443062Y2 JP 10050289 U JP10050289 U JP 10050289U JP 10050289 U JP10050289 U JP 10050289U JP H0443062 Y2 JPH0443062 Y2 JP H0443062Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、頭髪用ブラシ詳しくは、ブリツスル
の部分をブラシ箱体内にほぼ完全に収納すること
が可能で、携帯に便利な頭髪用ブラシに関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来、この種のブラシとしては、たとえば実開
昭61−207236号公報に示されるる構造、即ちブラ
シ箱体内に収納されブラシ毛を植えつけた植毛台
を、差し込み穴を介して設けた押し上げ用ツマミ
を回転させることによつて、押し上げ固定するも
のや、アメリカ特許第4527576号公報に示される
構造、即ちノブの回転によつて水平状態のU字状
アームを立ち上がらせ、その力で植毛基台を昇降
させるもの等が知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕 上記した従来の構造によると、前者であれば、
ブラシ毛の部分の一部しか収納されないので携帯
上不便であり、またツマミを回転させなければな
らないので、操作も比較的面倒である。後者は、
一本の細いアームだけで面積のある基台を押し上
げねばならないため、安定性・強度の点で問題が
ある。又、基台の昇降は、アームに直結されたノ
ブの回動操作で行うため、かなりの力を必要とす
る、という欠点がある。
本考案は、従来の技術の有するこのような問題
点に鑑みてなされたものであり、簡単な操作で楽
にブリツスルを昇降させ、しかもほぼ完全にブリ
ツスル部分をブラシ箱体内に収納させることがで
き、さらにからみついた毛や埃の除去にも最適な
頭髪用ブラシを提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案における頭
髪用ブラシは、ハケ部と把持部とが一体化され、
このハケ部側の上板に複数の貫通孔を設けたブラ
シ箱体と、前記ブラシ箱体の把持部に設けられ、
前記上板に平行で箱体長手方向に往復可能なノブ
と、前記ブラシ箱体内に内蔵され、一面には前記
貫通孔に出没可能なブリツスルを複数突設し、他
面にはブラシ箱体長手方向に連続するガイドレー
ルを設けた中板と、前記ガイドレールに摺動する
スライド部材を有し、スライド部材をブラシ箱体
の上板に対し昇降させるリンク昇降部材と、一端
を前記リンク昇降部材に軸着され、他端をノブに
連結した作動杆とを備えてなるものである。
そして、上記昇降部材は、ブラシ箱体長手方向
に延在し回動自在に枢着された二つのリンク即ち
第1リンクと第2リンクと、この両リンクの枢着
部の動きを上板方向へ規制する規制部材とを備え
ている。
この場合、第1リンクは、ブラシ箱体の把持部
と反対側に位置するほうの一端を、前記貫通孔を
設けた上板と対向する底板内面側に回動自在に固
定し、第2リンクは把持部側に位置するほうの一
端に作動杆を軸着する。
又、スライド部材は板状に形成してもよい。こ
の場合、板状のスライド部材は第1リンクと第2
リンクとの枢着部に支持されるよう取りつけ形成
することが好ましい。
〔考案の作用〕 上記のように構成されたブラシは、把持部に設
けられたノブを、ブラシ箱体長手方向にそつてス
ライドさせることにより、ノブに連結された作動
杆がブラシ箱体長手方向に沿つてハケ部方向に押
される。更に、その力によつて作動杆と第2リン
クとの軸着部分が回動し、第2リンクがハケ部方
向へ押される。そして、この押す力によつて第1
リンクと第2リンクとの枢着部が回動し、規制部
材の働きと相まつて、両リンクの枢着部が上板方
向へ上昇する。
更に、枢着部の上昇と同時にスライド部材が昇
降しながら、中板に設けたガイドレール内を摺動
する。
その結果、中板が上板に対し垂直に持ち上げら
れ、中板に設けられたブリツスルが上板に設けた
貫通孔を介して、ブラシ箱体内から外側に出るこ
とになる。
尚、ブリツスルを収納する場合は、把持部に設
けた解除部材を押し上げることにより、各部材が
前記上昇の場合と逆の作用をなし、ブリツスルを
押し下げることになる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、簡単な構造で、しかも楽な操
作でブリツスルの出し入れをすることができ、ま
た、からみついた毛や埃の除去も容易で、携帯及
び衛生上好適な頭髪用ブラシを得ることができ
る。
〔考案の実施例〕
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明す
るが、本考案はこれに限定されるものではない。
第1図は、本考案の頭髪用ブラシAをしめし、
ブラシ箱体1は、把持部2とハケ部3とが一体化
された第1ハウジング1aと第2ハウジング1b
とを上下に接合して構成されている。
更に把持部2側にある接合部分が一部切りかか
れて切欠部18が形成され、そこをノブ4がスラ
イドするように構成されている。
又、ブラシ箱体のハケ部側の上板5には複数の
貫通孔6が設けられている。そして、各貫通孔6
に挿通されるプラステイツク製のブリツスル7
が、後述する中板に突設されている。
ブラシ箱体内には前記ノブ4をスライドさせる
ことによつて、ブリツスル7を昇降動させるべく
種々の部材が設けられている。
具体的には第2図に示す。
中板8は、ブラシ箱体の上板と平行するよう配
置された平板として形成され、前記貫通孔を設け
た上板と対向する面には、各貫通孔の位置に合わ
せて、多数のブリツスル7が突設されている。
又、中板の他の面には、スライド部材9が摺動
しうるように形成された、ガイドレール10が設
けられている。
ガイドレール10は種々の形状のものが考えら
れるが、スライド部材9が第2図に示すような板
状のものであれば、断面L字状の挟着片10a,
10bを、ブラシ箱体長手方向に沿つて形成した
ものが好適である。
更に、この場合、スライド板は後述する第1リ
ンク11と第2リンク12の枢着部22に支持さ
れている。
第2図に示す本実施例においては、夫々のリン
クを単体とせずに2本ずつ設けているため、枢着
部22は、第1リンク11a,11bと第2リン
ク12a,12bとの枢軸15及び枢軸間に架設
された横軸15とから構成されることになる。
そしてスライド板は、この横軸13の中央に取
りつけて形成される。この場合、スライド板9は
長手方向中央に山型の連続した凸状体9aを設
け、ガイドレールにはこの凸状体が嵌合されるよ
うな凹状溝9bを設けることが好ましい。
ガイドレール内のスライド板の摺動がスムース
に、がたつくことなく行われるからである。尚、
この凸状体9a、凹状溝9bは、単体で設けても
よいが、各々複数とすれば安定性・強度の点でよ
り好ましい。
尚、ガイドレールは中板と一体的に成形しても
よいし、挟着片を別に取りつけてもよい。
リンク昇降部材は第1リンク11と第2リンク
12と規制部材21と、前記スライド部材9とを
備えている。
第1リンク11と第2リンク12はブラシ箱体
長手方向に延在するよう配置し、ネジ15で回動
自在に枢着される。
尚、第1リンク11、第2リンク12は夫々単
体で設けてもよいが、本実施例においては、第2
図に示すように、各々のリンクを2本11a,1
1b,12a,12bとし、対向するよう配置し
ている。
第1リンク11a,11bは、把持部と反対側
に位置する一端を、貫通孔を設けた上板5と対向
する底板内面13にネジ14で回動自在に固定す
る。本実施例においては、補助部材11′を底板
内面に固定し、これと第1リンクとをネジ14で
枢着している。
他の一端は、第2リンク12a,12bとネジ
15で枢着され、枢着部22として形成されてい
る。
第2リンク12a,12bは、把持部側に位置
する一端が、作動杆16と枢着されている。
この場合、2本の第2リンク12a,12bを
横軸17と枢着し、その横軸の中間点に作動杆1
6を連結する。
又、作動杆の先はノブ4として形成されてい
る。そして、ノブ4は把持部2にある切欠部18
から一部が外側に現れるよう形成されており、使
用の際は、このノブをスライドさせブリツスルの
昇降を行う。
又、このノブには解除部材19を設けてもよ
い。ブリツスルを収納するときは、この解除部材
を押しさげれば、ノブ及び連動する作動杆が把持
部側へ引き戻され、昇降部材が降下してブリツス
ルがブラシ箱体内に収納されることになる。
又、ノブ4の先端にはスプリング20が設けら
れており、このスプリングによつてノブのスライ
ド又は解除部材の作用によるブリツスルの昇降が
円滑となる。尚、本実施例ではこのスプリングを
設けているが、事情によつてはこれは省いてもよ
い。
尚、両リンクの枢着部22の下側には、この枢
着部22の動きを上板方向へ規制する規制部材と
して、略三角形状の支承台21を固定する。
枢着部22の立ち上がりが容易となるからであ
る。
尚、規制部材としては、本実施例における支承
台に限られず、他の手段(例えば、バネ)を用い
てもよい。
又、本実施例におけるリンクは上述のように構
成しているが、他の構成にしてもよい。
例えば、第5図に示すように、第1リンク11
cは幅の広いものを一本とし、両側に二つの第2
リンク12a,12bをネジで枢着してもよい。
また、スライド部材も、前述したスライド板に
限定されず、例えばスライドレールを単体または
複数で用いたもの等であつてもよい。この場合は
対となるガイドレールも、これに合わせて適宜設
計変更すればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は、本考案の実施例を示す図で
あり、第1図は、本考案にかかる頭髪用ブラシを
示す斜視図、第2図は本考案にかかるブラシの一
実施例の内部構造を示す分解斜視図、第3図はガ
イドレール内にスライド部材が挟着されている状
態における第2図−線断面図、第4図は、本
考案にかかるブラシの一実施例におけるスライド
部材が上昇した状態を示す斜視図、第5図は、本
考案にかかるブラシの両リンクの他の実施例を示
す斜視図である。 A……ブラシ、1……ブラシ箱体、2……把持
部、3……ハケ部、4……ノブ、5……上板、6
……貫通孔、7……ブリツスル、8……中板、9
……スライド部材、10……ガイドレール、11
a,11b……第1リンク、12a,12b……
第2リンク、13……底板内面、16……作動
杆、21……規制部材、22……第1リンクと第
2リンクの枢着部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ハケ部と把持部とが一体化されてなり、前記
    ハケ部側の上板に複数の貫通孔を設けたブラシ
    箱体と、 前記ブラシ箱体の把持部に設けられ、前記上
    板に平行で箱体長手方向に往復可能なノブと、 前記ブラシ箱体内に内蔵され、一面には前記
    貫通孔に出没可能なブリツスルを複数突設し、
    他面にはブラシ箱体長手方向に連続するガイド
    レールを設けた中板と、 前記ガイドレールに摺動するスライド部材を
    有し、スライド部材をブラシ箱体の上板に対し
    昇降させるリンク昇降部材と、 一端を前記リンク昇降部材に軸着され、他端
    をノブに連結した作動杆とを備えたことを特徴
    とする頭髪用ブラシ。 (2) スライド部材をブラシ箱体の上板に対し昇降
    させるリンク昇降部材が、 ブラシ箱体長手方向に延在し、回動自在に枢
    着された枢着部を有する第1リンクと第2リン
    クと、この枢着部の動きを上板方向へ規制する
    規制部材とを備え、 第1リンクは、ブラシ箱体の把持部と反対側
    に位置する一端が、ブラシ箱体の上板に対向す
    る底板内面側に回動自在に固定され、 第2リンクは、把持部側に位置する一端に作
    動杆が軸着されていることを特徴とする請求項
    1記載の頭髪用ブラシ。 (3) 前記スライド部材が、 板状に形成されてガイドレールに挟持され、 前記第1リンクと第2リンクの枢着部に支持
    されていることを特徴とする請求項2記載の頭
    髪用ブラシ。
JP10050289U 1989-08-30 1989-08-30 Expired JPH0443062Y2 (ja)

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JPH0339424U JPH0339424U (ja) 1991-04-16
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