JP4860086B2 - 可撓部分を有するベッド側部レール - Google Patents

Description

【０００１】
発明の背景と概要
本発明はベッドの側部レールに関し、さらに詳細には可撓部分を有するベッド側部レールに関する。
【０００２】
病院のベッドはしばしば側部レールを有し快方に向っている患者がベッドから偶然に落下する可能性を減少するようにしている。この側部レールは通常金属又は硬質のプラスチックもしくは重合体のような同様に剛性の材料から構成され、病院ベッドに出入りする患者を受け入れるよう垂直に上昇され下降されるようにしている。
【０００３】
病院ベッドはまたしばしば横方向の回動軸線の周りに上方に向って回動されるベッドの頭部部分を有し患者が座った位置に動くことができるようにしている。ベッドの頭部部分に近接した側部レールをベッドの頭部部分と同時に上方に回動することが望ましい。側部レールをこのように上昇させるのに適合するため、側部レールは典型的には頭部部分と本体部分との２つの部分に分割される。側部レールの頭部部分と本体部分は横方向の回動軸線で離間され側部レール頭部部分が静止している側部レール本体部分に衝突することなく回動できるようにしなければならない。このため、側部レール頭部部分と側部レール本体部分との間に間隙が形成される。
【０００４】
したがって、従来の側部レールの間の間隙をなくした単一構造のベッド側部レールが必要となる。本発明のベッド側部レールは可撓部分を含みベッドの頭部部分に近接した側部レールの一部分がベッドの頭部部分と共に上方に回動できるようにし、一方側部レールの本体部分は実質的に静止したままとなるようにする。
【０００５】
本発明によれば、側部レールがフレームとフレームに連結された頭部床部分とを有するベッドに設けられる。頭部床部分はフレームに対しほぼ水平の位置から上昇位置へと動くことができる。側部レールは長手方向軸線を有する細長い可撓部材と第１の端部分と第２の端部分とを含んでいる。第１の端部分は頭部床部分に連結されそれにより可撓部材が、頭部床部分がその上昇位置にある時長手方向軸線に対して第１の方向に曲がるようにする。
【０００６】
また本発明によれば、可撓部材は頭部床部分がそのほぼ水平の位置にある時長手方向軸線に対し第２の方向に曲がる。
【０００７】
図示の実施態様では、持上げ機構がフレームと可撓部材の第２の端部分とに連結される。上昇機構は可撓部材をフレームに対し上昇させまた下降させるように構成されている。ロック機構が例えば持上げ機構に連結され解放ハンドルがロック機構に連結される。解放ハンドルの作動はロック機構を解放しまた持上げ機構と可撓部材をフレームに対し動かす。例示した実施態様はまた可撓部材の長手方向軸線に沿って位置し可撓部材の長手方向軸線に沿って伸長しまた引っ込むことのできる伸長可能な部分を含んでいる。
【０００８】
さらに本発明によれば、側部レールが、対向する第１及び第２の側面を有する患者支持表面と、頭端部と、頭端部から離間されその間に患者支持表面の長さ寸法を区画形成する足端部とを含むベッドに設けられる。側部レールはベッドに連結され第１及び第２の側面に沿ってそれぞれが延びる第１及び第２の細長い可撓部材を含んでいる。第１及び第２の可撓部材は例えば患者支持表面の長さの少なくとも５０パーセントにわたって延びている。側部レールはまた第１及び第２の側面に近接してヘッドにそれぞれ連結された第１及び第２の持上げ機構を含んでいる。第１及び第２の持上げ機構はまた第１及び第２の可撓部材にそれぞれ連結され第１及び第２の可撓部材を患者支持表面に対し上昇させまた下降させるようにする。
【０００９】
本発明の他の例示した実施態様はフレームとフレームに連結された持上げ部分とを有するベッドのための側部レールを含み、持上げ部分は上昇位置と下降位置とを有している。側部レールは長手方向軸線と第１の端部分と第２の端部分とを有する細長い可撓部材を含んでいる。第１の端部分は持上げ部分に連結されそれにより持上げ部分がその上昇位置にある時可撓部材がその長手方向軸線に対し第１の方向に曲がるようにする。
【００１０】
本発明の他の例示の実施態様は可撓部分と伸長部分とを有するベッド側部レールのための側部レール覆いを含んでいる。側部レール覆いはベッド側部レールの可撓部分に沿って屈撓するよう構成された材料を含みまたベッド側部レールの伸長部分に沿って圧縮する。材料は複数の圧縮領域を含みベッド側部レールを受け入れるよう構成された中央開口を区画形成する。
【００１１】
また本発明によれば、側部レール覆いの材料はさらに側部レール覆いの外表面から中央開口へと延びる継ぎ目を区画形成する。
【００１２】
本発明の他の特徴は当業者にとって、本発明をここに示されるように実施する最良の態様を例示する図示された実施態様についての以下の詳細な記載を考察することにより明らかとなるであろう。
【００１３】
詳細な記載は特に添付図面を参照する。
【００１４】
図面の詳細な記載
図１に示されるように、病院ベッド１０は基体１２によって支持されたベッドフレーム２４を具備している。足部板１６と頭部板１８がベッドフレーム２４に取付けられている。第１の側部レール２０と第２の側部レール２２と持上げ機構２６とがベッド１０の各側面に配置され患者の動きを抑制し、第１及び第２の側部レール２０と２２の対向側縁は頭部床部分３４に回動可動に取付けられ、また持上げ機構２６はベッドフレーム２４に堅く取付けられている。第１の側部レール２０は可撓部分３０と伸長部分３１とを含んでいる。同様に第２の側部レール２２は可撓部分３２と伸長部分３３とを含んでいる。
【００１５】
図２において、床の頭部分３４はフレーム２４と床の本体部分３６とに対し上方に回動される。第１及び第２の側部レール２０と２２の可撓部分３０と３２は床の頭部分２４と上方に関節接合し一方第１及び第２の側部レール２０と２２の伸長部分３３と３４は病院ベッド１０の長手方向軸線に実質的に平行の水平位置を保持する。側部レール２０と２２の可撓部分３０と３２の屈曲により伸長部分３１と３３の長さは床の頭部分３４が上昇され又は下降されるにつれて変化する。伸長部分３１と３３は長さが２頭矢印３５の方向に伸長しまた収縮する。
【００１６】
第１及び第２の側部レール２０と２２は持上げ機構２６の作動を介して垂直方向に上昇され下降される。図３において、看護者が第１及び第２の側部レール２０と２２を、持上げ機構２６のハンドル２７の解放機構を作動し矢印３７の方向に上方に向って引くことにより上昇させる。持上げ機構２６は次にロックされた位置に置かれそれにより第１及び第２の側部レール２０と２２が図１に示されるように患者支持表面１４の平面の上方に垂直に延びるようにする。側部レール２０と２２の可撓部分３０と３２の屈曲により、伸長部分３１と３２の長さが持上げ機構２６が上昇又は下降されるにつれて変化する。
【００１７】
第１及び第２の側部レール２０と２２はまた床の頭部分３４が図４の上昇位置にある時持上げ機構２６の作動を介して垂直方向に上昇され下降される。図４において、看護者が持上げ機構２６のハンドル２７の解放機構を作動し矢印３７の方向に上方に引くことにより第１及び第２の側部レール２０と２２を上昇させる。持上げ機構２６は次にロック位置に置かれ第１及び第２の側部レール２０と２２が図２に示されるように配置される。
【００１８】
第１及び第２の側部レール２０と２２の可撓部分３０と３２は複数の相互に連結されたリンク４０によって図示のように形成される。図７に示されるように各リンク４０が一対の密接離間された内側リンクプレート１４２を具備し、各内側リンクプレート１４２は内側リンクプレート１４２の外表面１４３から延びるピン１４４を有している。ピン１４４はリンク４０の長手方向軸線から上方に直角に延びる。各内側リンクプレート１４２から密接離間して受け入れ空間１５６が、離間したブロック１５７と１５８によって区画形成される。リンク４０の他端は一対の外側リンクプレート１４６を具備している。プレート１４６はそれぞれ開口１４８を含むよう形成される。末端１５０が、リンク４０の長手方向軸線に実質的に平行に延びる第１の壁１５２とリンク４０の長手方向軸線から垂直に測って変化する角度αで延びている第２の壁１５４とによって区画形成される。図１２に示されるように、半可撓性のロッド１６０が側部レールの全長のためのリンク４０に形成された中央穴１６２を貫通して延びている。半可撓性のロッド１６０が穴１６２を通って自由に摺動する。
【００１９】
内側リンクプレート１４２が開口１４８を貫通する挿入ピン１４４によって隣接リンク４０の外側リンクプレート１４６に回動可能に連結されている。末端１５０が隣接リンク４０の受け入れ部１５６の中に延び、また内側リンクプレート１４２と外側リンクプレート１４６との回動連結によって得られた連結リンク４０の運動範囲を制限する。
【００２０】
第１の壁１５２が図８に示されるようにブロック１５８の内側表面１５９に当接することにより第１の方向の回転を制限する。第１の壁１５２がリンク１４０の長手方向軸線に実質的に平行であるため、複数の相互に連結されたリンク４０の関節接合は複数の相互に連結されたリンク１４０が図８に示されるように水平な平面ｈ−ｈ′の実質的に下側に延びることがないように制限される。
【００２１】
これに代え、間隔公差ｄが図１０に示されるように設けられる。第１及び第２のリンク４０は水平平面ｈ−ｈ′に平行に位置している。間隔公差ｄは図１１に矢印１５３によって示されるような第１の方向の回転が角度βだけ水平平面ｈ−ｈ′の下側に延びるように選択される。この間隔公差は床の頭部分３４に対する回動連結部の近くで第１及び第２の側部レール２０と２２がさらに急激の下方への屈曲ができるように変えられる。もちろん、第１の壁１５２はまたリンク４０の長手方向軸線に平行に延びるよりはむしろ第２の壁１５４と同様の角度で延びるようにすることができる。
【００２２】
第２の壁１５４は図９に示されるようにブロック１５７の内表面１６１に当接することにより第２の方向のリンク４０の回転を制限する。角度αは側部レール２０，２２におけるリンク４０の位置に依存して変わり相互に連結されたリンク４０の水平平面ｋ−ｋ′の上方の屈曲が可能となるようにする。得られた大きな角度αは図９に示される平面ｋ−ｋ′の上方の大きな屈曲角度θとなる。角度αは床の頭部分３４に対する回動連結部の近くで第１及び第２の側部レール２０と２２がさらに急激に上方に屈曲できるように選択される。
【００２３】
当業者が開示された図示の実施態様の上記の記載を考察することにより容易に理解するように、リンク４０の他の実施態様は本発明の範囲と精神の域内にある。例えば、リンク４０は平面ｈ−ｈ′とｋ−ｋ′に対する回転をもたらししかもこれら平面内の回転を抑制する回動接合部材を具備することができる。
【００２４】
側部レール材料１７０がリンク４０とロッド５０を被覆する。側部レール材料１７０は例えば図９に示される複数のリンク４０の関節接合経路に沿って自由に屈曲する柔軟で圧縮性の材料から作られる。圧縮歯１７２が側部レール材料１７０の頂部に切込みされ側部レール材料１７０の一定したわん曲が座曲なしで得られるようにする。Ｖ字形切込み１７６からなる一連の組合わされたベローズ開口が図１４に示される圧縮性の領域を形成しまた側部レール材料の屈撓と圧縮に適合する。側部レール材料１７０は例えばナイロン又は同様の材料のような、可撓性の防水織布殻体によって被覆される。
【００２５】
噛合い表面１４０がリンク４０に設けられ側部レール材料１７０の対応表面と係合しそれにより側部レール材料１７０が複数のリンク４０に沿って摺動し又はリンク４０の周りに回転するのを阻止する。図７において、噛合い表面はベルクロ材料である。このほかに、噛合い延長部又はフィン１４１がリンク４０から上方に延び図８に示されるように側部レール材料１７０に形成された細溝１７４に入る。噛合い延長部はまたリンク４０から水平に延びることができる。例えばスナップ、結紮又は接着のような他の適当な締結具が用いられ側部レール材料１７０をリンク４０に固定することが理解される。
【００２６】
第１及び第２の側部レール２０と２２のための側部レール材料１７０はまた例えば図１３に示されるように断面形状が相違するようにしてもよい。第１の側部レール２０が病院ベッド１０の患者支持面１４に近接した内側表面１８０を有する。外側わん曲表面１８２が下方に延び、外側の平面の表面１８３を形成する。リンク４０は空洞１８８の内部に収容されている。
【００２７】
継ぎ目１８６が設けられ側部レール材料１７０をリンク４０から容易に取外しまたリンク４０に容易に取付けるようにする。継ぎ手１８７が、側部レール材料１７０がリンク４０に取付けられた時継ぎ目１８６を固定する。継ぎ手１８７は当業者にとって公知の任意の数の継ぎ手によって具体化され、スナップ取付け、ベルクロ取付け、又は継ぎ目１８６の長さ方向に延びるチャックを含んでいる。
【００２８】
第２の側部レール２２は外側の平らな表面１８４と内側の平らな表面１８５とを有する側部レール材料１７０を有している。リンク４０は空洞１８８の内部に収容されている。継ぎ目１８６が設けられ側部レール材料１７０を容易に取外しまたリンク４０に取付けるようにする。
【００２９】
可撓側部レール２０と２２の伸長部分３１及び３３と持上げ機構２６とが図５に示されている。第１の側部レール２０のリンク４０が第１のロッド５０に連結される。第１のロッド５０は第１のシリンダー５２に挿入され第１のシリンダー５２の中を自由に摺動する。第１のシリンダー５２は末端がシリンダー５２に沿って延びる第１のシリンダーハウジング５４に堅く連結される。上側フランジ５３と下側フランジ５５が軸受軌道５６を区画形成する。ピン８６と８８が第１のシリンダー５２の長手方向軸線から水平の平面に直角に延びているスリーブ８７と８９に挿入されている。
【００３０】
同様に、第２の側部レール２２のリンク４０が第２のロッド６０に連結されている。第２のロッド６０は第２のシリンダー６２に挿入され第２のシリンダー６２の内部を自由に摺動する。第２のシリンダー６２は、第２のシリンダー６２のスリーブ９１と９３に向って延びる第２のシリンダーハウジング６４に堅く連結されている。上側フランジ６３と下側フランジ６５は軸受軌道６６を区画形成する。ピン９０と９２が第２のシリンダー６２の長手方向軸線から水平平面に直角に延びるスリーブ９１と９３に挿入される。
【００３１】
第３のシリンダーハウジング７４がはさみ式持上げ装置２６のための基体を提供する。はさみ式固定具７０が第３のシリンダー７２をベッドフレーム２４に取付ける。第３のシリンダー７２がシリンダー７２に沿って末端が延びる第３のシリンダーハウジング７４に堅く連結される。上側フランジ７３と下側フランジ７５は軸受軌道７６を区画形成する。ピン９４と９６が第３のシリンダー７２の長手方向軸線から水平平面に直角に延びるスリーブ９５と９７に挿入される。
【００３２】
第１の対のはさみ式リンク８０がピン９４と９６に一端が回転可能に連結される。第２の対のはさみ式リンク８２がピン８６と８８に一端が回転可能に連結される。第３の対のはさみ式リンク８４がピン９０と９２に一端が回転可能に連結される。第１の対のはさみ式リンク８０と第２の対のはさみ式リンク８２が軸受軌道６６を自由に摺動する軸受部材１１０によって回転可能に連結される。第２の締め金１２２が第１の対のはさみ式リンク８０を第３の対のはさみ式リンク８４に回転可能に連結する。第１の締め金１２０がまた第１の対のはさみ式リンク１２０の両部材を付加された横方向の支持部のために一緒に連結する。第１の対のはさみ式リンク８０はまた軸受軌道５６を自由に摺動する軸受部材１００に回転可能に連結される。第２及び第３の対のはさみ式リンク８２，８４はまた軸受軌道７６を自由に摺動する軸受部材１１４と１１６によってそれぞれ回転可能に連結される。
【００３３】
はさみ式持上げ装置２６を上昇又は下降することにより第１、第２及び第３の対のはさみ式リンク８０，８２及び８４がピン９４及び９６と８６及び８８と９０及び９２の周りにそれぞれ回転され、また共働して軸受軌道５６，６６及び７６を通って摺動する。軸受部材１００，１１０，１１４及び１１６は車輪つき部材とするか又は軸受軌道５６，６６及び７６と係合する固定されたナイロン軸受表面とすることができる。
【００３４】
はさみ式持上げ装置２６は可変高さでロックすることができる。例示のロック機構２１０が図１５に示されている。ロッド２１２が軸受部材１１０に一端が回転可能に取付けられ受け入れ部材２１４に他端が挿入される。受け入れ部材２１４は継ぎ手２１８により第２のシリンダー６２に堅く取付けられる。機械的な戻り止めロック２１６がロッドと係合しロッド２１２が受け入れ部材２１４の中を摺動するのを阻止し、したがってまた第１及び第２の対のはさみ式リンク８０と８２の運動を阻止し、さらに軸受部材１１０が軸受軌道６６を摺動するのを阻止する。ロック２１６はハンドル２７の解放機構と関連作動するよう結合されそれにより解放機構が作動された時ロック２６がロッド２１２を解放するようにする。したがって、はさみ式持上げ装置２６は、ハンドル２７の解放機構が作動されまたハンドル２７の解放機構が作動されない時のロック位置にある時に、図示のように垂直方向に調節可能となる。他のロック機構を登録商標メクロックのクラッチロック機構のような、上記の戻り止めロック２１６の代わりに用いることができる。
【００３５】
当業者によって容易に理解されるように、持上げ機構２６ははさみ式の装置に限定されない。持上げ機構２６は第１及び第２のロッド５０と６０の水平方向の運動を提供する任意の垂直方向の持上げ装置を具備することができる。同様に、第１及び第２のロッド５０と６０が第１及び第２のシリンダー５２と６２に摺動可能に連結されるのではなく、第１及び第２のロッド５０及び６０と第１及び第２のシリンダー５２及び６２とは例えば本発明の他の実施態様においては当該技術で公知の内蔵式伸縮装置である。
【００３６】
図１６〜２０は側部レール２０と２２の運動を示す。シリンダー５２と６２に挿入されたロッド５０と６０に連結された複数の相互連結リンク４０は第１及び第２の側部レール２０と２２の屈撓に適合する。第１の側部レール２０において複数の相互連結リンク４０の第１の端部リンク４０が回動ピン４３によって床の頭部分３４の第１の固定具４２に回転可能に連結される。反対側の端部リンク４０が第１のロッド５０に堅く連結される。同様に、第２の側部レール２２では、複数の相互連結リンク４０の第１の端部リンク４０が回動ピン４５により床の頭部分３４の側部固定具４４に回動可能に連結される。反対側の端部リンク４０が第２のロッド６０に堅く連結される。持上げ機構２６が図１６に示される下降位置から図１７に示される上昇位置に上昇された時、リンク４０は水平平面ｈ−ｈ′から下方に回動する。この下方への屈曲は上記の間隔公差ｄを介して角度βだけ各リンク４０で増加するよう具体化される。このほかに、間隔公差ｄがリンク４０の各々で変えられ側部レール２０，２２の一定部分のさらに急激な下方への屈曲に適合できるようにする。
【００３７】
持上げ機構２６が上昇されるにつれて、第１及び第２の側部レール２０と２２の長さが増し複数の相互連結リンク４０の屈曲によって生じたわん曲関節接合部に適合できるようにしなければならない。第１のロッド５０と第２のロッド６０が図１７に矢印６７によって示されるように、第１のシリンダー５２と第２のシリンダー６２からそれぞれ外側に延びている。同様に、持上げ機構２６が下降された時、第１及び第２の側部レール２０と２２の長さは減少し複数の相互連結リンク４０の真直ぐな状態に適合できるようにしなければならない。第１のロッド５０と第２のロッド６０がそれぞれ、持上げ機構２６が下降されるにつれて図１７に矢印６７で示されるのと反対方向に第１のシリンダー５２と第２のシリンダー６２の中へと動く。可撓で圧縮性の側部レール材料１７０が拡張し圧縮し第１及び第２の側部レール２０と２２の動的長さに適合できるようにする。
【００３８】
半可撓性のロッド１６０がまた第１及び第２の側部レール２０と２２のために第１及び第２の側部レール固定具４２と４４に回動自在に取付けられる。半可撓性ロッド１６０はリンク４０の急激な屈曲を制限しまた第１及び第２の側部レール２０と２２のための構造支持体を提供する。半可撓性ロッド１６０は繊維ガラスロッド又は他の半可撓性材料から作られる。
【００３９】
複数のリンク４０、第１及び第２のロッド５０と６０、及び第１及び第２の側部レール固定具４２と４４の同様の共働作用は床の頭部分３４が上方に回動された時に生じ、また図１８と１９に示されている。持上げ機構２６が図１８に示される下降位置から図１９に示される上昇位置に上昇された時、リンク４０は水平平面ｋ−ｋ′から上方に回動する。上方への屈曲は各リンク４０において上記のような間隔公差ｄを介して角度θだけ増加するよう具体化される。あるいは、間隔公差ｄがリンク４０の各々で変えられ側部レールの一定部分におけるさらに急激な下方への屈曲に適合できるようにする。半可撓性のロッド１６０がリンク４０の急激な屈曲を制限しまた第１及び第２の側部レール２０と２２のための構造支持体を提供する。
【００４０】
当業者が容易に理解するように、第１及び第２の側部レール固定具４２と４４が代わりに頭部分３４でなく上昇部分に連結される。この上昇部分は例えば頭部分と同時に上昇し下降するように構成される。したがって、頭部分３４に連結された側部レール２０と２２を有するのではなく、側部レール２０と２２が上昇部分に連結される。上昇部分は、垂直に上昇し、頭部板１８の近くでベッドフレーム２４に連結されかつ頭部分３４の頂部の近くにある用具を含み、それにより側部レール固定具４２と４４が頭部分３４が上昇し下降するにつれて垂直に動くようにする。他の上昇部分は、垂直に上昇しかつ関節接合の経路に沿って動く用具を含み、それにより取付けられた側部レール固定具４２と４４が頭部分３４の近くにとどまるようにする。
【００４１】
本発明は一定の図示された実施態様を参照して詳細に記載されてきたが、種々の変更が特許請求の範囲に記載され規定されている本発明の範囲と精神に包含されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 可撓部分を有するベッド側部レールを含み、ベッドの頭部床部分が下降位置にある病院ベッドの斜面図である。
【図２】 ベッドの頭部床部分が上昇位置にあるところを示す図１の病院ベッドの斜面図である。
【図３】 下降位置にあるベッドの頭部床部分とベッド側部レールとを示す図１と２の病院ベッドの斜面図である。
【図４】 上昇位置にあるベッドの頭部床部分と下降位置にあるベッド側部レールとを示す図１〜３の病院ベッドの斜面図である。
【図５】 持上げ機構とベッド側部レールの第１及び第２の伸長可能部分の斜面図である。
【図６】 さらに持上げ機構と伸長部分とを示す図５の６−６線に沿った断面図である。
【図７】 可撓側部レールリンクとリンクに形成された穴を貫通して延びるの半可撓性ロッドの斜面図である。
【図８】 側部レール材料に埋込まれた複数のリンクを有する側部レールの一部を示し、側部レール材料が切断され側部レール材料を曲げリンクの屈曲に適合できるようにしている側面図である。
【図９】 複数のリンクのわん曲した形状を示す側面図である。
【図１０】 ２つの相互に連結されたリンクの部分を示す側面図である。
【図１１】 図１０の２つのリンクの間の回転可能な範囲を示す側面図である。
【図１２】 ２つの係合されたリンクの断面図である。
【図１３】 上側及び下側の可撓側部レールを示す断面図である。
【図１４】 材料を伸長しまた引込めることができるようにする一連のＶ形切込みを有する側部レール材料の斜面図である。
【図１５】 ロック機構を含み側部レールを所望の垂直位置に保持する図５の持上げ機構の斜面図である。
【図１６】 持上げ機構が下降位置にある可撓側部レールと下降位置にあるベッド又は担架の頭部床部分とを示す側面図である。
【図１７】 持上げ機構が上昇位置にある可撓側部レールと下降位置にあるベッド又は担架の頭部床部分とを示す側面図である。
【図１８】 持上げ機構が下降位置にある可撓側部レールと上昇位置にあるベッド又は担架の頭部床部分とを示す側面図である。
【図１９】 持上げ機構が上昇位置にある可撓側部レールと上昇位置にあるベッド又は担架の頭部床部分とを示す側面図である。

Claims (43)

1. フレームとフレームに連結された頭部床部分とを有するベッドの側部レールであって、頭部床部分がフレームに対しほぼ水平の位置から上昇位置へと動くことができ、側部レールが長手方向軸線と第１の端部分と第２の端部分とを有する細長い非膨張性可撓部材からなり、第１の端部分が頭部床部分に連結されそれにより頭部床部分が上昇位置にある時非膨張性可撓部材が長手方向軸線に対し第１の方向に湾曲するようにする、ベッドの側部レール。
2. フレームと可撓部材の第２の端部分とに連結された持上げ機構をさらに具備し、持上げ機構が可撓部材をフレームに対し上昇させ下降させるよう構成されている請求項１に記載の側部レール。
3. 持上げ機構に連結されたロック機構とロック機構に連結された解放ハンドルとをさらに具備し、それにより解放ハンドルの作動がロック機構を解放し持上げ機構と可撓部材をフレームに対し動かすことができるようにしている請求項２に記載の側部レール。
4. 可撓部材の長手方向軸線に沿って配置されまた可撓部材の長手方向軸線に沿って伸長し引込むよう構成された伸長部分をさらに具備している請求項１に記載の側部レール。
5. 伸長部分が
   可撓部材の長手方向軸線に沿って長手方向に中心が置かれたシリンダーと、
   シリンダーに摺動可能に挿入された第１の端部と可撓部材の第２の端部分に連結された第２の端部とを有するロッド
   とを具備している請求項４に記載の側部レール。
6. 可撓部材が複数の相互に連結されたリンクを具備している請求項１に記載の側部レール。
7. 各リンクが
   第１及び第２の端部を有する本体と、
   本体の第１の端部に配置され、一対の離間したブロックによって区画形成された受け入れ部と、
   受け入れ部から外側に延びる内側リンクプレートと、
   本体の第２の端部から外側に延びる外側リンクプレートと、
   外側リンクプレートから末端が延びる先端、
   とを具備している請求項６に記載の側部レール。
8. 内側リンクプレートが内側リンクプレートに連結されたピンをさらに具備し、ピンが内側リンクプレートから直角に延びている請求項７に記載の側部レール。
9. 外側リンクプレートがピン又は隣接リンクを受け入れるよう構成された開口を区画形成している請求項８に記載の側部レール。
10. 先端が
    リンクの長手方向軸線に実質的に平行に延びる第１の壁と、
    リンクの長手方向軸線から測って角度αで延びる第２の壁
    とを具備している請求項７に記載の側部レール。
11. 各リンクが貫通穴を含むよう形成されている請求項６に記載の側部レール。
12. 複数の相互連結リンクの穴を貫通して延びるロッドをさらに具備している請求項１１に記載の側部レール。
13. ロッドが繊維ガラスロッドである請求項１２に記載の側部レール。
14. 可撓部材の長さを延長し可撓部材を被覆する側部レール材料をさらに具備している請求項１に記載の側部レール。
15. 可撓部材が側部レール材料と係合する少なくとも１つの噛合い表面を含んでいる請求項１４に記載の側部レール。
16. 可撓部材が側部レール材料と係合する少なくとも１つの噛合い延長部を含んでいる請求項１４に記載の側部レール。
17. 側部レール材料が複数の圧縮切込み部を含むよう形成されている請求項１４に記載の側部レール。
18. 側部レール材料が複数の圧縮領域を含んでいる請求項１４に記載の側部レール。
19. 持上げ機構がはさみ式持上げ機構である請求項１に記載の側部レール。
20. 長手方向軸線と第１の端部分と第２の端部分とを有する第２の細長い可撓部材をさらに具備し、第２の可撓部材の第１の端部分が第１の可撓部材の第１の端部分に近接した頭部床部分に連結されそれにより第２の可撓部材が第１の可撓部材の下方位置で第１の可撓部材にほぼ平行に位置するようにしている請求項１に記載の側部レール。
21. 頭部床部分がほぼ水平の位置にある時可撓部材が長手方向軸線に対し第２の方向に湾曲する請求項１に記載の側部レール。
22. 対向する第１及び第２の側面と、頭端部と、頭端部から離間し頭端部との間に患者支持面の長さを区画形成する足端部とを有する患者支持面を含んでいるベッドの側部レールであって、側部レールが、ベッドに連結され第１及び第２の側面に沿ってそれぞれ延びている第１及び第２の細長い非膨張性可撓部材を具備し、第１及び第２の非膨張性可撓部材が患者支持面の長さの少なくとも５０パーセントにわたって延び、第１及び第２の持上げ機構がそれぞれ第１及び第２の側面に近接してベッドに連結され、第１及び第２の持上げ機構はさらに第１及び第２の非膨張性可撓部材にそれぞれ連結され第１及び第２の非膨張性可撓部材を患者支持面に対し上昇させ下降させるようにし、前記第１及び第２の非膨張性可撓部材が上昇させられたときに前記第１及び第２の非膨張性可撓部材が湾曲するようにする、ベッドの側部レール。
23. 第１の可撓部材と第１の持上げ機構が共働して患者支持面の実質的に全長にわたって延び、第２の可撓部材と第２の持上げ機構が共働して患者支持面の実質的に全長にわたって延びる請求項２２に記載の側部レール。
24. ベッドがフレームとフレームに連結された頭部床部分とを含み、頭部床部分がフレームに対しほぼ水平の位置から上昇された位置へと動くことができ、第１及び第２の可撓部材がそれぞれ長手方向軸線と第１の端部分と第２の端部分とを有し、第１の端部分が頭部床部分に連結されそれにより頭部床部分がほぼ水平位置にある時第１及び第２の可撓部材が長手方向軸線に対し第１の方向に曲がり頭部床部分が上昇位置にある時可撓部材が長手方向軸線に対し第２の方向に湾曲するようにする請求項２２に記載の側部レール。
25. 第１及び第２の持上げ機構にそれぞれ連結された第１及び第２のロック機構をさらに具備し、各ロック機構がロック機構に連結された解放ハンドルを含みロック機構を解放する請求項２２に記載の側部レール。
26. 第１及び第２の可撓部材が複数の相互に連結されたリンクを具備している請求項２２に記載の側部レール。
27. 各リンクが貫通穴を含むよう形成され、複数の相互に連結されたリンクの穴を貫通して延びるロッドをさらに具備している請求項２６に記載の側部レール。
28. 第１及び第２の可撓部材の上にそれぞれ配置された第１及び第２の覆いをさらに具備している請求項２２に記載の側部レール。
29. 第１及び第２の可撓部材に連結された第１及び第２の伸長部分をさらに含み、第１及び第２の伸長部分が第１及び第２の可撓部材の長手方向軸線に沿ってそれぞれ伸長しまた引っ込むことができる請求項２２に記載の側部レール。
30. フレームを有するベッドの側部レールであって、側部レールが
    フレームに連結され、上昇位置と下降位置を有する上昇部分と、
    長手方向軸線と第１の端部分と第２の端部分とを有する細長い非膨張性可撓部材
    とを具備し、
    第１の端部分が上昇部分に連結されそれにより上昇部分が上昇位置にある時非膨張性可撓部材が長手方向軸線に対し第１の方向に湾曲するようにしている、
    ベッドの側部レール。
31. フレームと可撓部材の第２の端部分とに連結された持上げ機構をさらに具備し、持上げ機構が可撓部材をフレームに対し上昇及び下降させるよう構成されている請求項３０に記載の側部レール。
32. 可撓部材の長手方向軸線に沿って配置され可撓部材の長手方向軸線に沿って伸縮するよう構成された伸長部分をさらに具備している請求項３０に記載の側部レール。
33. フレームと伸長部分とに連結された持上げ機構をさらに具備し、持上げ機構が伸長部分をフレームに対し上昇及び下降させるよう構成されている請求項３２に記載の側部レール。
34. 伸長部分が
    可撓部材の長手方向軸線に沿って長手方向に中心が置かれたシリンダーと、
    シリンダーに摺動可能に挿入された第１の端部と可撓部材の第２の端部分に連結された第２の端部とを有するロッド
    とを具備している請求項３２に記載の側部レール。
35. 可撓部材が複数の相互に連結されたリンクを具備している請求項３０に記載の側部レール。
36. 各リンクが
    第１及び第２の端部を有する本体と、
    本体の第１の端部に配置され一対の離間したブロックにより区画形成された受け入れ部と、
    受け入れ部から外側に延びる内側リンクプレートと、
    本体の第２の端部から外側に延びる外側リンクプレートと、
    外側リンクプレートから末端が延びている突端、
    とを具備している請求項３５に記載の側部レール。
37. 各リンクが貫通穴を含むよう形成されている請求項３５に記載の側部レール。
38. 複数の相互に連結されたリンクの穴を貫通して延びるロッドをさらに具備している請求項３７に記載の側部レール。
39. ロッドが繊維ガラスロッドである請求項３８に記載の側部レール。
40. 可撓部材の長さ方向に延び可撓部材を被覆する側部レール材料をさらに具備している請求項３０に記載の側部レール。
41. 側部レール材料が複数の圧縮領域を含んでいる請求項４０に記載の側部レール。
42. 上昇部分が下降位置にある時可撓部材が長手方向軸線に対し第２の方向に湾曲する請求項３０に記載の側部レール。
43. 上昇部分が、フレームに連結されほぼ水平の位置と上昇位置との間で動くことのできる頭部床部分であり、細長い可撓部材の第１の端部分が頭部床部分に連結されている請求項３０に記載の側部レール。

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