JPH0443030Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案はパン生地を整列して搬送する搬送装
置に関する。

(ロ) 従来の技術 従来、パン生地をパンニングコンベアにより搬
送して処理する際、パン生地は前後方向及び左右
方向に所定の間隔で整列搬送される。このため、
整型コンベアで搬送されるパン生地は整型コンベ
ア上に設けられた所定の配列位置を示す型又はマ
ーク上に人手で配列されている。

(ハ) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、人手によるパン生地の配列は、
どうしても若干のずれを生じる。

このずれを補正するためにパン生地をコンベア
上で移動させる必要があるが、パン生地は水分を
含有しているので、パン生地がベルトに密着して
しまい、パン生地の配列の補正をベルト上で行う
ことは困難であり、簡単に配列を補正できないと
いう欠点があつた。

この考案は、前記従来のパンニングコンベアに
よるパン生地の搬送に存する欠点を排除し、ベル
トコンベア上でパン生地を移動し、整列する整列
装置を提供することを目的とする。

(ニ) 問題点を解決するための手段 この考案は前記目的を達成するため、整型コン
ベア上のパン生地を受渡されて搬送するベルトコ
ンベア、すなわちパンニングコンベア上に上下動
可能に配置され、パン生地の位置案内面を有する
ストツパーを備えたセンタリング装置と、このセ
ンタリング装置より上流側に配置され、コンベア
ベルトを上下動する揺動機とを設けたパン生地整
列装置を用いてパン生地を整列するようにした。

（作用） パン生地を載せて搬送するコンベアベルトを揺
動機により上下動するようにすると、コンベアベ
ルトの上下動によりパン生地がコンベアベルトの
上で上下揺動するので、コンベアベルトとの密着
を阻止され、パン生地の密着が阻止される状態で
搬送する間に、ストツパーの案内面により横方向
のセンタリングをされ、前後方向の整列が行われ
る。したがつて、パン生地はスムーズに整列され
る。

〔実施例〕

以下、図面に示す実施例に従い詳細に説明す
る。

第１図において、パン生地は、整列する位置を
示す型又はマークを設けた整列コンベア１上に、
前後間隔及び左右間隔を整えて載せられる。

パン生地は整列コンベア１より、ベルトコンベ
アよりなるパンニングコンベア２に受渡される。

パンニングコンベア２は、ベルト車３とベルト
車４に掛け渡されるコンベアベルト５を有する。
ベルト車４は昇降装置６、例えばシリンダー装置
により上下移動されることが可能に形成される。
コンベアベルト５は、コンベアベルト５の移動方
向において、上流側から下流側に低くなるように
傾斜配置した舟板７の上面に沿つて、パン生地を
搬送することができるように配置される。

ベルト車３から舟板７迄の間のベルト部分を
ほゞ水平に案内するために、ベルト浮しシヤフト
８が配置される。

ベルト車３と舟板７との間のコンベアベルト５
の水平案内部分において、コンベアベルト５の上
方にセンタリング装置１０が配置される。

センタリング装置１０は、第３図に示すとお
り、固定配置される支持枠１１と、該支持枠１１
に回動自在に支持される支軸１２と、該支軸１２
に固定される腕１３と、該腕１３の自由端に固定
されるストツパー１４とを有する。ストツパー１
４はパン生地の左右横方向の位置決めをする湾曲
面として形成された案内面１５を有する。

図の例では、４個のパン生地を整列するための
４個の案内面１５を有し、案内面１５は腕１３に
支持される梁１６に固定されたストツパー爪１７
に取付けられる。

前記支軸１２には、レバー１８が固定され、該
レバー１８の自由端には支持枠１１に支持された
シリンダ１９のロツドが連結される。シリンダ１
９のロツドに固定されるピン２０がレバー１８の
長穴２１に挿入され、ロツドの上下動がレバー１
８の上下回動に円滑に伝達される。

センタリング装置１０より上流の位置にコンベ
アベルト５を上下動する揺動機２２が配置され
る。図の例では、揺動機２２はコンベアベルト５
の下側に配置される。

揺動機２２は、例えば、第３図及び第４図に示
すとおり、図示しない駆動装置により回動駆動さ
れる軸２３を有し、該軸２３には直径方向に突出
する突出部２４が形成される。該突出部２４は軸
線方向へ廷在される。図の例では、突出部２４は
夫々軸２３に熔接される丸棒により形成される
が、この形状に限られるものではない。

この装置の動作を以下に説明する。

揺動機２２の軸２３が回転することにより、コ
ンベアベルト５は、突出部２３ａにより押し上げ
られ、突出部２３ａが通過すると、下降するとい
う上下往復動を与えられる。

整列コンベア１より受渡されたパン生地は、コ
ンベアベルト５により搬送される間に、コンベア
ベルト５が揺動機２２により揺動を与えられるの
で、その揺動によりコンベアベルト５とパン生地
との密着が阻止される状態で搬送される。

コンベアベルト５により搬送されるパン生地
は、下降して作動位置にあるストツパー１４の案
内面１５により整列される。

パン生地はコンベアベルト５の揺動により、コ
ンベアベルト５に密着が阻止されるので、簡単に
案内面１５に沿つて移動し、センタリング整列さ
れる。

整列されたパン生地は、シリンダ１９の作動に
より、待機位置にストツパー１４が移動し、舟板
７の上へ搬送される。ストツパー１４が所定の時
間周期で上下動することによりパン生地の前後間
の間隔が調整される。

(ホ) 効果 この考案によりパン生地のコンベアベルトに対
する密着を防止でき、パン生地の整列を簡単且つ
確実に行うことが可能となつた。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る整列装置の説明図、第
２図はセンタリング装置の説明斜視図、第３図は
揺動機の正面略図、第４図は第３図の側面図であ
る。 ２……パンニングコンベア、５……コンベアベ
ルト、１０……センタリング装置、２２……揺動
機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パン生地を載せて搬送するコンベアベルトと、
   該コンベアベルト上に配置され、前記コンベアベ
   ルト上のパン生地が当接する作動位置とパン生地
   から離れる待機位置との間を上下動可能なストツ
   パーを有するセンタリング装置と、該センタリン
   グ装置よりもパン生地の移動方向の上流側の位置
   で、前記コンベアベルトに上下動運動を与える揺
   動機とを有し、前記ストツパーがパン生地の移動
   方向に対して横方向の相対位置決めをする案内面
   を有することを特徴とするパン生地整列装置。