JPH0442172Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は自動車の４リンク式サスペンシヨン
のアブソーバ取付構造に関するものである。

（従来技術） 従来第３図に示すようにアブソーバ１とスプリ
ング６とを同軸に配置した４リンク式サスペンシ
ヨンではリヤアクスル（バンジヤー）３に取付ブ
ラケツト２が取り付けられ、この取付ブラケツト
２にアブソーバ１の下端部がピンを介して取り付
けられている。この取付ピンはリヤアクスル３の
中心軸に平行になつており、さらにアブソーバ１
の組付時の作業スペース確保のためアツパーコン
トロールアーム４のブラケツト５はリヤアクスル
３の中心近くに配置されている。

このような構造ではアツパーコントロールアー
ム４のリヤアクスル３側への取付スパンが小さく
なり、リヤアクスルにトランピングが発生した際
取付ピンがこじれることになる。

（考案が解決しようとする問題点） この考案はリヤアクスルのトランピング量を少
なくし又トランピングが発生しても取付ピンのこ
じれを少なくする４リンク式サスペンシヨンのア
ブソーバ取付構造の提供を課題とする。

（問題点を解決するための手段） 上記の課題を解決するためこの考案はアブソー
バの下端部が取付ピンを介してアブソーバブラケ
ツトに取り付けられ、アブソーバブラケツトはリ
ヤアクスルに取り付けられ、アブソーバブラケツ
トとリヤアクスルの長さの中心との間においてア
ツパーコントロールアームブラケツトがリヤアク
スルに取り付けられている４リンク式サスペンシ
ヨンにおいて、前記取付ピンをその内端側に向つ
てリヤアクスルシヤフトの中心軸に対し前方及び
下方に傾斜させた構成を有している。

（作用） 上記の構成によりアブソーバをリヤアクスルに
組み付ける時他のコントロールアーム類のブラケ
ツトと取付工具との干渉を防止して組付性をよく
し、リヤアクスルがトランピングした時にアブソ
ーバの取付ピンのこじれを少なくする。

（実施例の説明） 以下実施例を示す第１図及び第２図によりこの
考案を説明する。なお、第３図と同じ構成要素に
対しては同じ番号を付しその説明を省く。リヤア
クスル３にはアツパーコントロールアーム４のブ
ラケツト５及びロワコントロールアーム（図示し
ない）のブラケツト２４が構成上可能な限りリヤ
アクスル３の中心Ｃより外方に配置されている。
アブソーバ１の下端部はブツシユ２７及び取付ピ
ン２８を介してブラケツト２６に取り付けられ、
ブラケツト２６はリヤアクスル３に取り付けられ
ている。取付ピン２８の中心線C₂は取付ピン２
８の内端側に向つてリヤアクスル３の中心軸C₁
に対し前方にβ、下方にαの角度で傾斜してい
る。第２図は矢印Ｐは車両の進行方向を示す。

上記の構成によりアブソーバ１をリヤアクスル
３に組み付ける時他のコントロールアーム類のブ
ラケツトと取付工具との干渉を防止して組付性を
よくし、リヤアクスル３がトランピングした時ア
ブソーバ１の取付ピン２８のこじれを少なくす
る。

（考案の効果） この考案は上記のようにアブソーバ１の取付ピ
ン２８をその内端側に向つてリヤアクスル３の中
心軸C₁に対し前方及び下方に傾斜させたのでリ
ヤアクスル３がトランピングしても取付ピン２８
のこじれが少ない。又アツパーコントロールアー
ム４のブラケツト５をリヤアクスル３の中心Ｃよ
りできるだけ外方に配置することができるのでリ
ヤアクスル３のトランピング量が少なくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の後面図を示す。
第２図は第１図のＡ矢視図を示す。第３図は従来
の４リンク式サスペンシヨンのアブソーバ取付構
造を示す。 １……アブソーバ、３……リヤアクスル、４…
…アツパーコントロールアーム、５……アツパー
コントロールアームのブラケツト、２６……アブ
ソーバブラケツト、２８……取付ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アブソーバの下端部が取付ピンを介してアブソ
   ーバブラケツトに取り付けられ、アブソーバブラ
   ケツトはリヤアクスルに取り付けられ、アブソー
   バブラケツトとリヤアクスルの長さの中心との間
   においてアツパーコントロールアームブラケツト
   がリヤアクスルに取り付けられている４リンク式
   サスペンシヨンにおいて、前記取付ピンをその内
   端側に向つてアクスルシヤフト中心軸に対し前方
   及び下方に傾斜させたことを特徴とするアブソー
   バ取付構造。