JPH0442118Y2 - - Google Patents

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JPH0442118Y2
JPH0442118Y2 JP1987087120U JP8712087U JPH0442118Y2 JP H0442118 Y2 JPH0442118 Y2 JP H0442118Y2 JP 1987087120 U JP1987087120 U JP 1987087120U JP 8712087 U JP8712087 U JP 8712087U JP H0442118 Y2 JPH0442118 Y2 JP H0442118Y2
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layer
tube
flexible tube
porous
ptfe
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は導電性を有する可撓性チユーブに関す
るもので内視鏡のガイドチユーブ等に利用される
ものである。
(従来の技術) ポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと
略記する)を材料とする多孔質チユーブは、材料
特有の耐熱性、耐薬品性の点で極めて優れてお
り、また摩擦係数が非常に小さいこと及び撥水性
を示すこと等その表面特性の点でも特異な性質を
示す上、多孔性であることから可撓性が非常に良
好であり、無孔性のチユーブとは全く異なつた特
性を有するものとして広範囲の分野で用いられて
いる。また、このPTFE多孔質チユーブにエラス
トマー被覆を施すことにより、可撓性という性質
を失わせずに気密性を付与したチユーブが内視鏡
のガイドチユーブとして用いられている。このガ
イドチユーブは鉗子を通すことの他に、体液の吸
引や、薬液の注入、加圧等にも使われるため、内
面の潤滑性と気密性が必要である。更に屈曲させ
ても座屈しないことがこのチユーブの必要特性と
なる。
上記のエラストマー被覆PTFE多孔質チユーブ
に於ては、PTFE多孔質チユーブはその内面の潤
滑性と多孔質であることによる良好な屈曲性を狙
つたものであり、エラストマー被覆は上述のよう
に気密性を狙つたものである。
(考案が解決しようとする問題点) 最近、内視鏡分野では、挿入部先端に固体撮像
素子を内蔵したもの、高周波切開切除具を組合せ
たもの、体腔内超音波診断装置と組合せたもの
等、導電性が必要な種々の内視鏡が開発されてい
るが、従来のガイドチユーブでは通電材は別途設
ける必要があつた。
上記に鑑み本考案出願人は以前に特願昭60−
154517号に於て、金属を蒸着した多孔質体を用い
て導電性を付与した可撓性チユーブを提案した
が、多孔質体を用いた場合には屈曲性は良好であ
るが、屈曲時、可撓性チユーブの屈曲形状により
導電性、即ち電気抵抗値が変化することが実用上
問題であることがわかつたため、本考案は導電性
の安定した可撓性チユーブを提供するものであ
る。
以下に詳細に本考案を説明する。
(問題点を解決するための手段) 本考案の可撓性チユーブは、PTFE多孔質層及
び気密性層から成るチユーブに導電性テープを巻
くことにより導電性を付与した可撓性チユーブで
あつて、該導電性テープは、プラスチツク層に金
属箔層が貼り合わせられ、該金属箔層上に更に蒸
着金属層が形成されたものである。
(作用) 本考案に於てPTFE多孔質層は可撓性チユーブ
の基材を構成するもので、良好な屈曲性を与える
ものである。また、このPTFE多孔質層がチユー
ブの最内層を構成する場合にはチユーブ内面の潤
滑性は特に良好なものとなる。PTFE多孔質層と
して最も適当なものは、繊維と該繊維によつて互
に連結された結節とから成るミクロ構造を有する
PTFE多孔質チユーブであることがわかつた。こ
のPTFE多孔質チユーブを製造するには、特公昭
42−13560に記載された方法を基本的に用いるこ
とができる。まず、PTFE未焼結粉末に液状潤滑
剤を混和し、押出し等によりチユーブ状に成形す
る。この成形物から液状潤滑剤を抽出、乾燥等に
より除去し、あるいは除去せずして成形物を少な
くとも一軸方向に延伸する。熱収縮防止状態にて
PTFEの焼結温度以上に加熱して延伸した構造を
焼結固定すると強度の向上したPTFE多孔質チユ
ーブが得られる。ここで熱収縮防止状態とは収縮
を完全に防止した状態だけでなく、一部収縮を許
す状態をも含むものとする。このPTFE多孔質チ
ユーブは非常に細い繊維とその繊維により互に連
結された結節とから成るミクロ構造を有してお
り、その繊維径と長さ、結節の大きさやそれらの
数は延伸と焼結の条件により変化させ得るため、
得られる多孔質チユーブの孔径と気孔率も自由に
決定し得る。このようなミクロ構造を有する
PTFE多孔質チユーブは特に機械的強度の優れた
ものであり、本考案の目的には孔径が0.1〜
50μm、気孔率が30〜90%の範囲のものが好適で
ある。
気密性層はPTFE多孔質層の透過性を押え、気
密性を付与するためのものである。通常、この気
密性層はPTFE多孔質層の外面に設けられるが、
PTFE多孔質層の内面に設けられることもある。
本考案の可撓性チユーブに最適な気密性層はエラ
ストマーから成るものであり、これはPTFE多孔
質層の屈曲性を損なわずに気密性を付与すること
ができる。エラストマーの種類は用途に応じて適
当な特性を有するものを選択すればよい。特に高
度の気密性が要求される場合には、弗素ゴム、エ
ピクロロヒドリンゴム等が適当である。またエラ
ストマーは架橋されることが多いので、そのため
の架橋剤を配合して用いてもよい。更に、必要に
応じて充填剤、加工助剤等がエラストマーに配合
される。気密性を付与するためだけの目的であれ
ばエラストマーの厚さは0.1mm以下で充分である
ことが多い。この程度の薄い厚さのエラストマー
から成る気密性層を形成する方法としては、エラ
ストマー配合物の溶液又は液状エラストマーを塗
布し、乾燥させる方法が適当である。この塗布方
法によりPTFE多孔質チユーブの外面にエラスト
マー被覆を形成させると、エラストマーの一部が
PTFE多孔質チユーブの微細孔中に入り込むた
め、PTFE多孔質層と気密性層が強固に結合した
可撓性チユーブが得られる。
本考案の可撓性チユーブに最適な導電性テープ
は、プラスチツク層に金属箔層が貼り合わせら
れ、該金属箔層上に更に蒸着金属層が形成された
ものである。この導電性テープは、先ずプラスチ
ツクフイルムに金属箔を貼り合わせ、該金属箔上
に更に金属を蒸着することにより製造し得る。こ
こでプラスチツク層となるプラスチツクフイルム
は、導電性テープの基材として機械的強度に寄与
するものであり、その材質は、弗素樹脂、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルホ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン等から選択す
ることができる。金属箔は導電性テープの導電性
に寄与するものであり、その金属の種類は特に限
定されないが、一般的にはアルミニウム箔、銅箔
等が用いられる。プラスチツクフイルム及び金属
箔の厚さはそれぞれ200μm以下のものが用いられ
るが、強度、導電性及び取扱い作業性の上から許
される限り薄い方が望ましい。プラスチツクフイ
ルムと金属箔を貼り合わせるには、必要に応じて
適当な接着剤を用いることができる。次に、フイ
ルムと貼り合わせた金属箔上に更に金属を蒸着す
る。金属を蒸着する目的は、金属箔のみでは導電
性が経時的に低下する場合が多く、それを防止す
るためである。蒸着に使用される金属は、銅、
銀、金等である。特に金属箔がアルミニウム箔の
場合には導電性の経時的低下が起り、長期的信頼
性に劣るものであるが、アルミニウム箔の上に更
に銅を蒸着すると導電性の低下を防止でき、長期
に安定した導電性を示すものが得られる。蒸着の
厚さは通常1μm以下で充分である。
導電性テープはPTFE多孔質層と気密性層から
成るチユーブの外面に螺旋状に巻くことにより設
けられる。この場合、導電性テープのプラスチツ
ク面が外側であつても金属面が外側であつてもよ
いが、通常は導電性を示す金属面を保護するため
にプラスチツク面が外側になるように巻回され
る。導電性テープをチユーブに巻いた後、エラス
トマー等により一体に結合させることも可能であ
る。
(実施例) 延伸・焼結法により製造した、内径2.5mm、外
径3.5mm、平均孔径約0.5μm、気孔率60%のPTFE
多孔質チユーブの外面に弗素ゴム配合物溶液を塗
布し、乾燥させることにより、厚さ70μmの弗素
ゴムから成る気密性層を形成させた。更にその外
側に幅4mmの導電性テープの金属層側を内側にし
て半幅ずつ重ねて螺旋状に巻き、その外側にポリ
ウレタン溶液を塗布し、乾燥することによりテー
プを固定化した。ここで導電性テープは、厚さ
6μmのポリエチレンテレフタレート・フイルムに
厚さ7μmのアルミニウム箔を重ねて接着し、該ア
ルミニウム上に更に0.4μmの厚さに銅を蒸着して
成るもので、接着剤層を含む全体の厚さは16μm
である。得られたチユーブの単位長さ当りの電気
抵抗値は0.6Ω/mで、良好な導電性を示した。
このチユーブを内視鏡のガイドチユーブとして組
込み、数千回の屈曲テストを繰返したが、動きも
滑らかでチユーブの座屈も起らず、また、屈曲形
状による電気抵抗値の変化が無く、導電性は維持
されていた。
(考案の効果) 以上のような本考案によると、通電材を兼ね備
えた可撓性チユーブが簡易に得られ、しかもその
導電性は安定したものである。
従つて、その内腔に1本の通電材を通すと同軸
ケーブルの役割も果たすので、内視鏡のガイドチ
ユーブとして用いると、従来からの用途である鉗
子の挿入、吸引、注入、加圧等以外に、最近要求
されている、固体撮像素子、高周波切開切除具、
超音波発振器への送電等に用いることができる。
また、本考案の可撓性チユーブは接地することに
より、不必要な部分に電流を流して人体に危険を
生じさせることを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の可撓性チユーブを示
し、第2図はそれに用いられる導電性テープの断
面図である。 1……PTFE多孔質チユーブ、2……弗素ゴム
から成る気密性層、3……導電性テープ、4……
プラスチツク層、5……接着剤層、6……金属箔
層、7……蒸着金属層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ポリテトラフルオロエチレン多孔質層及び気
    密性層から成るチユーブに導電性テープを巻く
    ことにより導電性を付与した可撓性チユーブで
    あつて、該導電性テープは、プラスチツク層に
    金属箔層が貼り合わせられ、該金属箔層上に更
    に蒸着金属層が形成されたものであることを特
    徴とする可撓性チユーブ。 (2) ポリテトラフルオロエチレン多孔質層が繊維
    と結節から成るミクロ構造を有する実用新案登
    録請求の範囲第(1)項記載の可撓性チユーブ。 (3) 気密性層がエラストマーから成る実用新案登
    録請求の範囲第(1)項記載の可撓性チユーブ。
JP1987087120U 1987-06-03 1987-06-03 Expired JPH0442118Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987087120U JPH0442118Y2 (ja) 1987-06-03 1987-06-03

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JP1987087120U JPH0442118Y2 (ja) 1987-06-03 1987-06-03

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Publication Number Publication Date
JPS63194718U JPS63194718U (ja) 1988-12-15
JPH0442118Y2 true JPH0442118Y2 (ja) 1992-10-05

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ID=30944054

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JP1987087120U Expired JPH0442118Y2 (ja) 1987-06-03 1987-06-03

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008001870A1 (fr) * 2006-06-29 2008-01-03 Japan Gore-Tex Inc. Tube elasTique stratifié

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4731097U (ja) * 1971-04-20 1972-12-08
JPS5160280A (en) * 1974-11-22 1976-05-26 Idearisaachi Jugen Kinzoku purasuchitsukusekisofuirumu

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JPS60157228U (ja) * 1984-03-30 1985-10-19 東洋アルミニウム株式会社 反射シ−ト

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JPS63194718U (ja) 1988-12-15

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