JPH0441903Y2 - - Google Patents

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JPH0441903Y2
JPH0441903Y2 JP12210286U JP12210286U JPH0441903Y2 JP H0441903 Y2 JPH0441903 Y2 JP H0441903Y2 JP 12210286 U JP12210286 U JP 12210286U JP 12210286 U JP12210286 U JP 12210286U JP H0441903 Y2 JPH0441903 Y2 JP H0441903Y2
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Japan
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gear
machine frame
winding drum
sliding rod
ratchet wheel
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JP12210286U
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、S字状に巻き取られ、その巻き戻し
時に終始一定した駆動力を得ることができる定出
力トルクゼンマイを用いた乗用遊び具の駆動装置
に関する。
【従来の技術及びその問題点】
玩具等に用いられている通常のゼンマイ動力装
置は、ゼンマイを同一軸上において渦巻状に巻締
め解弾し、その解弾時に動力を得る仕組であつ
て、ゼンマイの解弾にしたがつて、出力が次第に
低下することは避けられず、その解弾時のエネル
ギーは一部分が有効に利用されるだけであつて、
終始一定した駆動力を得ることはできない。した
がつて、この渦巻き型ゼンマイを児童乗物の動力
源として用いる場合には、該ゼンマイの長さ、厚
さ、幅をすべて大きな寸法にする必要があり、ま
た、その巻締めにも強い力が要求されるため、渦
巻き型ゼンマイを動力源として用いた児童乗物は
未だ実用化されていない。 一方、S字状に巻き取り自在であり、その巻き
戻し時に終始一定した動力を得ることができる定
出力トルクゼンマイを用いた動力装置は、玩具等
の分野では従来より知られているが、この定出力
トルクゼンマイを動力源として走行ができる児童
乗物は未だ実用化されてなく、児童乗物に適用で
きる駆動装置の実現が望まれていた。
【問題点を解決するための手段】
本考案は上記の点に鑑みてなされたものであつ
て、その目的は搭乗して定出力トルクゼンマイを
簡単に巻き取ることができ、その巻き戻し時に車
輪を回転させて走行させることができる新規な乗
用遊び具の駆動装置を提供することにある。 しかして、本考案の上記目的は一対の支軸と駆
動車軸を機枠に横架し、上記支軸にそれぞれ支持
されている巻き戻しドラムと巻き取りドラムとの
間に定出力トルクゼンマイをS字状に掛け渡すと
共に、常時は巻き戻しドラム側に定出力トルクゼ
ンマイが巻きつけられており、上記巻き取りドラ
ム側には該巻き取りドラムと同心的かつ一体的に
回転する連動歯車とラチエツトホイールを設ける
と共に、上記連動歯車と常時噛み合う遊転歯車を
移動自在に設けて、この遊転歯車と噛み外し自在
である中間歯車を上記駆動車軸に固定した駆動歯
車と噛み合わせ、一方、戻しバネの作用下に置か
れた摺動杆を機枠に摺動自在に設けて、この摺動
杆上には上記ラチエツトホイールの歯部と係脱自
在である送り爪を取付けると共に、該摺動杆の先
端部側を機枠に枢着した操作レバーと連結して構
成した乗用遊び具の駆動装置により達成される。
【実施例】
以下に、本考案の実施例を添付図面を参照しな
がら説明する。 本考案を四輪車に適用した実施例が示されてい
る図面において、機枠1には駆動車軸2と一対の
支軸3,4が横架され、両支軸3,4にそれぞれ
支持されている巻き戻しドラム5と巻き取りドラ
ム6との間には定出力トルクゼンマイ(以下、単
にゼンマイという)7がS字状に掛け渡されてお
り、常時は巻き戻しドラム5側に密に巻きつけら
れているゼンマイ7の先端7aは巻き取りドラム
6上に固定8されている。 巻き取りドラム6が固定支持されている支軸4
は機枠1と該機枠1の側面部に連設した側枠1a
との間に回転自在に横架され、支軸4には連動歯
車9が固定されている。一方、駆動車軸2には駆
動歯車11を固定し、この駆動歯車11と噛み合
う中間歯車12は遊転歯車13を介して連動歯車
9と噛み外し自在であり、14は中間歯車12の
支軸、15は遊転歯車13の支軸であつて、遊転
歯車13の支軸15は側枠1aの側壁1bに穿設
した長孔16に移動自在に遊架されている。即
ち、第4図に示す如く長孔16の下部に支軸15
が移動しているときは、遊転歯車13は連動歯車
9と中間歯車12の双方に噛み合つているが、第
7図に示す如く長孔16の上部に支軸15が移動
しているときは、遊転歯車13は連動歯車9のみ
と噛み合つて、中間歯車12から離間している。 巻き取りドラム6の一側面部には該巻き取りド
ラム6と同心的にラチエツトホイール17を固設
し、このラチエツトホイール17の歯部17aに
は上側に位置した送り爪18と下側に位置した制
止爪19がそれぞれ係脱自在とされ、送り爪18
は機枠1の内壁面に沿つて摺動自在である摺動杆
21の後端部側に設けたブラケツト22に、また
制止爪19は機枠1に突設したブラケツト23に
それぞれ枢着されている。24は送り爪18の枢
軸、25は制止爪19の枢軸であつて、送り爪1
8と制止爪19はブラケツト22,23にそれぞ
れ掛け止めた戻しバネ26,27の作用下に置か
れ、常時はラチエツトホイール17の歯部17a
と係合するように付勢されている。送り爪18と
制止爪19に形成された後方へ延びるアーム部1
8a,19aはL形に折り曲がつた解放レバー2
8の先端部28aによつて押圧自在とされ、解放
レバー28は機枠1に設けたブラケツト29に枢
着31し、その先端部28aはほぼ直角に折り曲
がつて機枠1に穿設した開口32から機枠1内に
突出し、送り爪18と制止爪19のアーム部18
a,19aに後述するバネ作用によつて当接して
いる。33は解放レバー28上に突設した摘みで
ある。 解放レバー28の後面部28bには2個の係合
部(凹部)34,35を並設してあり、この両係
合部34,35には機枠1に固定36した押圧バ
ネ37の自由端側に設けた係合突子38が択一的
に係合し、解放レバー28を非動作位置と回動位
置にそれぞれ保持する。一方、摺動杆21は機枠
1との間に掛け止めた戻しバネ39によつて常時
は後退位置(第1図参照)に保持されており、そ
の先端部21aは機枠1に下端部を枢着41した
操作レバー42と連結し、操作レバー42の回動
操作によつて摺動杆21は前後方向に摺動する。 操作レバー42は下向きのU字状に折り曲が
り、その中間部分に穿設した長孔43に遊挿した
連結ピン44によつて摺動杆21と連結されてい
る。 なお、機枠1には摺動杆21を摺動自在に支持
する支持部45を設け、また摺動杆21に穿設し
た長孔46には機枠1に突設した案内ピン47を
遊挿し、これらの案内部材によつて摺動杆21が
安定して摺動できるように構成されている。図
中、48は後車輪、49は前車輪である。 以上の構成によれば、手動又は足動操作によつ
て操作レバー42を回動し、摺動杆21の前進動
作に連動させてゼンマイ7を巻き戻しドラム5側
から巻き取りドラム6側に巻き取り、駆動車軸2
に対し回動動力を蓄勢できることになる。即ち、
操作レバー42の回動操作によつて摺動杆21は
戻しバネ39に抗して前進し、送り爪18とラチ
エツトホイール17の歯部17aとの係合によつ
て巻き取りドラム6は所定角度回転し、その回転
角度に相当する長さだけゼンマイ7は巻き取りド
ラム6側に巻き取られる。摺動杆21の後退動作
時には、送り爪18はラチエツトホイール17の
歯部17a上を滑動するが、制止爪19がラチエ
ツトホイール17の歯部17aと係合しているた
め、ゼンマイ7の巻き戻しは阻止されている。 このゼンマイ蓄勢時には、第7図に示す如く連
動歯車9は同図上時計方向に回転するため、遊転
歯車13は長孔15に沿つて該長孔15の上部側
へ移動し、駆動車軸2側に回転が伝達されない。 したがつて、操作レバー42の反覆操作によつ
てゼンマイ2を巻き取りドラム6側に巻き取り、
回転動力を蓄勢できる。この巻き取り操作の段階
で、摘み33を操作して解放レバー28を第8図
に締め区如く回動し、解放レバー28の先端部2
8aによつて制止爪19をラチエツトホイール1
7の歯部17aから外すと、ラチエツトホイール
17は自由となつてゼンマイ2の巻き戻しが開始
する。ゼンマイ2の巻き戻しによつて、連動歯車
9はゼンマイ2の巻き取り時とは逆方向に回転
し、連動歯車9と噛み合う遊転歯車13は長孔1
5の下部側に移動するため、この遊転歯車13と
中間歯車12が噛み合い(第4図参照)、回転動
力を駆動車軸2に伝達して後車輪48を前進方向
に回転させることができる。 なお、上記説明の実施例では制止爪19を設け
てあつて、摺動杆21の前進後退動作を反覆させ
ることによつてゼンマイ2を巻き取りドラム6側
に巻き取つているが、本考案は制止爪19を設け
ないで実施することもできる。即ち、操作レバー
42を1回操作すれば、ゼンマイ2はラチエツト
ホイール17の回転角度に相当する長さだけ巻き
取りドラム6側に巻き取られ、その長さだけの動
力蓄勢によつて後車輪48を回転できる。したが
つて、走行時の惰性を利用すれば、操作レバー4
2の間欠操作によつて走行を継続できる一方、ゼ
ンマイ2の必要量を大巾に低減できることにな
る。
【考案の効果】
本考案は上記の如くであつて、定出力トルクゼ
ンマイを動力源としているため、動力の持続性に
優れていることは勿論のこと、操作レバーの手動
または足動操作によつて動力を簡単に蓄積できる
使用上の利点があり、児童が搭乗して走行させる
遊び具に適用できる駆動装置としては極めて有効
である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
平面図、第2図は側面図、第3図は第1図A−A
線断面図、第4図は第1図B−B線断面図、第5
図イは送り爪部分を拡大した平断面図、第5図は
制止爪部分を拡大した平断面図、第6図は動力蓄
積時の平面図、第7図は第6図C−C線断面図、
第8図は走行時の平面図である。 図中、1は機枠、2は駆動車軸、3,4は支
軸、5は巻き戻しドラム、6は巻き取りドラム、
7は定出力トルクゼンマイ、9は連動歯車、11
は駆動歯車、12は中間歯車、13は遊転歯車、
15は支軸、16は長孔、17はラチエツトホイ
ール、17aは歯部、18は送り爪、21は摺動
杆、21aは先端部、39は戻しバネ、41は枢
着部分、42は操作レバーである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一対の支軸と駆動車軸を機枠に横架し、上記支
    軸にそれぞれ支持されている巻き戻しドラムと巻
    き取りドラムとの間に定出力トルクゼンマイをS
    字状に掛け渡すと共に、常時は巻き戻しドラム側
    に定出力トルクゼンマイが巻きつけられており、
    上記巻き取りドラム側には該巻き取りドラムと同
    心的かつ一体的に回転する連動歯車とラチエツト
    ホイールを設けると共に、上記連動歯車と常時噛
    み合う遊転歯車を移動自在に設けて、このこの遊
    転歯車と噛み外し自在である中間歯車を上記駆動
    車軸に固定した駆動歯車と噛み合わせ、一方、戻
    しバネの作用下に置かれた摺動杆を機枠に摺動自
    在に設けて、この摺動杆上には上記ラチエツトホ
    イールの歯部と係脱自在である送り爪を取付ける
    と共に、該摺動杆の先端部側を機枠に枢着した操
    作レバーと連結して成ることを特徴とする乗用遊
    び具の駆動装置。
JP12210286U 1986-08-11 1986-08-11 Expired JPH0441903Y2 (ja)

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JP12210286U JPH0441903Y2 (ja) 1986-08-11 1986-08-11

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12210286U JPH0441903Y2 (ja) 1986-08-11 1986-08-11

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Publication Number Publication Date
JPS6329588U JPS6329588U (ja) 1988-02-26
JPH0441903Y2 true JPH0441903Y2 (ja) 1992-10-01

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ID=31011984

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JP12210286U Expired JPH0441903Y2 (ja) 1986-08-11 1986-08-11

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3000522U (ja) * 1994-01-28 1994-08-09 秀幸 迫 筆記用補助具

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JPS6329588U (ja) 1988-02-26

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