JPH044185A - 画像記録用インク - Google Patents

画像記録用インク

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JPH044185A
JPH044185A JP2105208A JP10520890A JPH044185A JP H044185 A JPH044185 A JP H044185A JP 2105208 A JP2105208 A JP 2105208A JP 10520890 A JP10520890 A JP 10520890A JP H044185 A JPH044185 A JP H044185A
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JP
Japan
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ink
plate
image
buffer
adhesion
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JP2105208A
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English (en)
Inventor
Motokazu Kobayashi
本和 小林
Toshiya Yuasa
俊哉 湯浅
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電圧印加により付着性が変化するインクを用
いた画像形成方法における該インクに関する。
[従来の技術〕 従来からコンピュータ等のに記録用周辺機器としては、
各種の記録方式を用いたプリンタ、例えばレーザビーム
・プリンタ、インクジェット・プリンタ、感熱転写プリ
ンタ、ワイヤドツト・プリンタやデイジ−ホイル・プリ
ンタなどが知られている。
本出願人もインクにパターン状の粘着性を化学的に付与
し、このインクの粘着性−非粘着性の差を利用して記録
を行う記録方法を先に提案した(特開昭63−3027
9号)。
しかしながら、上記の記録方法は、多量印刷にはコスト
面などで適していない。
本出願人は、上記問題点を解決しコンピュータ等各種機
器に適用しつる新規な印刷方法として、インクに電圧を
印加することによってインクの付着性を変化させ印刷を
行う印刷方法(特願昭63−12617号)を提案した
〔発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記方法においては電圧印加によりイン
クの付着性を変化させているため、結果的に通電による
インクのpH変化が生じる。
すなわち、陽極に接しているインク面が酸性側に傾き、
また、陰極に接しているインク面はアルカリ性側に傾(
ことになる。インクのpHが、極端に酸性側、アルカリ
性側に傾くとインクを構成するコロイドゾルの凝集、溶
媒の離しようなどがおこり、インクの粘弾性が変化し所
望の印刷性を保持できなくなり、かぶりが生じるなどの
欠陥が生じえる。
本発明は上記インクの有する問題点を解決するものであ
り、特に印刷中、電極として用いるロール上において経
時安定性の高い画像記録用インクを提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、インクに接触した陰陽の対をなす電極から電
圧が印加されることにより一方の電極にのみ付着し他方
の電極に付着しない画像記録用インクであって、液体分
散媒とpH緩衝剤を少なくとも含有して成ることを特徴
とする画像記録用インクであり、本発明によれば、一対
の電極間に印加電圧の極性に応じて付着性が変化するイ
ンクを供給する工程、この一対の電極間に電圧印加し、
いずれか一方の電極上に前記インクを付着させ画像を形
成する工程、および前記付着したインクを被記録媒体に
転写する工程、を有する画像記録方法において、前記イ
ンクを用いることにより、経時的に安定した優れた印刷
を行うことができる。
すなわち、本発明のインクはpH緩衝剤を含有している
ため、電圧印加により陽極側が酸性となり、陰極側がア
ルカリ性になるインクのpH変化を低減することができ
、この結果、電極近傍のインクが極端な酸性またはアル
カリ性に変化することがなくインクの凝集、溶媒の離し
ようなどが抑制され、印刷中のインク経時安定化を図る
ことが可能となる。
以下、図面を参照して本発明のインクに係る画像形成方
法の原理について説明する。「%」および「部」は、特
に断わらない限り、重量基準とする。
第1図は、本発明のインクを用いて画像形成をするため
の装置の一態様を示すものである。同図において、イン
ク担持ロール1は円筒形状を有し矢印A方向へ回転する
部材である。ロール1はアルミニウム、銅、ステンレス
などの導電体で形成される。インク担持ロール1の表面
(円筒面上)には、矢印E方向に回転するコーティング
ロール9により記録材であるインク2が均一の厚みで形
成される。
インク担持ロール1は、直流電源103の一端に接続さ
れている。インク担持ロール1の表面上のインク2には
、版ロール3に巻かれた版4が接している。版ロール3
は、ロール1とは逆に矢印B方向に回転している。版4
は、例えば第2図に示すように、金属などの導電性材料
からなる基材4a上に絶縁材料からなる所望のパターン
4bが設けられている。
基材4aの材料としては、アルミニウム、銅、ステンレ
ス、白金、金、クロム、ニッケル、つんせい銅、炭素な
どや、導電ポリマーあるいは各種ポリマー中に金属フィ
ラーを分散させたものが用いられる。パターン4bの材
料としては、熱転写記録材料(主にワックスや樹脂)、
電子写真のトナー、ビニル系ポリマーおよび天然あるい
は合成のポリマーが用いられる。
こうして版4とインク担持ロール1間に電源103によ
り電圧を印加することにより、版4の導電部分と接触す
るインク2の付着性が変化して、その付着性の差により
版上にインク2をパターン状に付着させて、インク画像
を形成することができる。電源103の電圧は実用的に
は3〜100■、さらには5〜80Vの直流電圧が好ま
しく、高周波(lOHz〜100KHz)の交流バイア
ス電圧をさらに印加することによって、画質を一層シャ
ープにすることができる。第1図では、版4側が陰極、
インク担持ロール1側が陽極となっているが、使用する
インクの性状によって版4側を陽極、ロール1側を陰極
としてもかまわない。電源103による電圧は、具体的
には版ロール3およびインク担持ロール1のそれぞれの
回転軸間に印加するとよい。
インク担持ロール1表面上に形成されるインク層2の層
の厚さは、(インク担持ロール1とコーティングロール
9とのギャップの大きさ、インク2の流動性ないし粘度
、インク担持ロール1表面の材質ないし粗面度、あるい
は該ロール1の回転速度などによって異なるが)、この
ロールlが版ロール3上のパターン4版に対向するイン
ク転写位置において、概ね0.001〜100mm程度
であることが好ましい。
このインク層2の層厚が0.001mm未満では、イン
ク担持ロールl上に均一なインク層を形成することが困
難となる。一方、このインク層厚が100mmを越える
と、インク層の表層(導電パターン版ロール4に接触す
る側のN)を均一な周速としつつ、インク層2を搬送す
ることが困難となり、またインク担持ロール1と版4と
の通電も容易でな(なる。
次に版4上のインク画像を版4と圧接しつつ矢印C方向
に回転するブラン胴5に転写し、さらにブラン胴5上の
インク画像を、ブラン胴5と圧接しつつ矢印り方向に回
転する圧胴6の間を通過する被記録媒体7(紙、布、金
属シートなど)上に転写して、被記録媒体7上に上記イ
ンク画像に対応する画像8を形成すれば、印刷が行われ
たことになる。
場合によってはブラン胴5を設けずに版4上のインク画
像を直接被記録媒体7上に転写してもかまわないが、ブ
ラン胴5を設けると、ブラン胴5の材質により版の摩耗
劣化を防止することができ、また版と同じパターンの画
像(ポジ画像)を被記録媒体上に容易に得ることができ
る。
以上説明した構成のほか、版としては導電性材料からな
る基材上に、放電破壊により像様の導電パターンが形成
された絶縁膜を有するものも使用できる。さらに導電材
料からなる基材上に、銀粒子の析出による銀画像の導電
パターンを形成した写真画像を有する版も使用できる。
また版の形状はロール状に限定されず、板状、局面状、
多角形状としても差し支えない。
本発明のインクが好ましく適用出来る画像形成方法は、
以上説明した通り、所望の絶縁パターンを備えた電極(
版)と対向電極との間に特定のインクを供給し、上記一
対の電極間に電圧を印加することによって、電極のパタ
ーンに応じてインクの付着性を変化させることを原理と
するものであり、前述した態様以外でも該原理に基づ(
ものであれば、本発明のインクを適用することができる
ここで上述画像形成方法においては、インクは基本的に
、電圧印加しない状態で粘着性があり、電圧が印加され
ると、粘着性を消滅させるもので、版の絶縁部分に付着
し、所望の記録画像を形成するものがよい。
本発明のインクは下記に説明するように基本的要素とし
て液体分散媒、さらに後述するpHM衝剤を含有して成
るものであるが、以下、インクの基本的構成について説
明する。
電圧印加により、インクが粘着性−非粘着性と変化する
メカニズムについては、次の事由が考えられる。
すなわち電圧印加による通電により、インクが電気分解
してガスを発生し、粘着性が変化するというメカニズム
であり、この場合、インクをもともと粘着性を有するよ
うに調整して、電圧印加により片側の電極近傍でより優
先的にインクがガスを発生する構成とすれば、このガス
によりインクが電極に付着しな(なる。インクが電気分
解してガスを発生するようにするためには、基本的には
インク中に水、アルコール、グリコールなどの溶媒、あ
るいは電解質が溶解した溶媒を含有させればよい。因に
、インクの電気抵抗は、低い方がよく、体積抵抗を10
5Ω・cm以下にすることが好ましい。体積抵抗が10
8Ω・cmを超えると通電量が低下し、あるいは通電量
の低下を防ぐために高電圧が必要となる。
本発明のインクが関与するメカニズムは、主に上記によ
るものと考えられる。また、該インクを用いた場合の版
からのインクの転写は、電圧印加により付着−非付着に
変化することがら、インク層の電圧の印加された部分つ
いては、厚み方向のほぼ全部が移動(以下、バルク移動
と称す)する態様となる。
本発明のインクを上記メカニズムにそ(して以下にさら
に説明する。
まずインク中に、水やアルコールのような液体が多く含
有されていると凝集力が弱くなり、好適な粘着性が得ら
れ難く、所望の印刷が実施できなくなるため、インク粘
着性を適正化する必要がある。すなわち、粘着性として
は、例えば鉛直方法に立てた白金メツキステンレス板に
2mmの厚さでインクを付着させたときに、該インクが
実質的に白金メツキステンレス板上に保持される程度の
ものであることが好ましい。また、2枚の白金メツキス
テンレス板の間に、インクを挟んでインクの厚さを2m
mとし、電圧印加しない状態で2枚の白金メツキステン
レス板を互いに引離したときに、どちらの板にもインク
が同程度に付着するものであることが好ましい。
次に、本発明のインクは、基本的に無機あるいは有機の
微粒子と液体分散媒とで構成されるコロイドゾルの無定
形固体で、流動性においては非ニユートン流動体となる
ものである。インク中の微粒子は、インクの切れをよく
し画像の解像度を向上させる動きがあり非常に有効であ
るが、本発明の構成においては必須要素ではない。また
、粘度は25℃、10 rad/sにおいて1〜101
2ポアズ好ましくは10”〜10’ポアズのものがよい
インク中の前記微粒子は、後述の液体分散媒中で、例え
ばホモジナイザー、コロイドミル、超音波分散器内で混
練することにより、分散された形態で生成することがで
きるが、該微粒子としては、金属(Au、Ag、Cuな
と)粒子、硫化物(硫化亜鉛ZnS、硫化アンチモン5
b−3a、硫化カリウムに2S、硫化カルシウムCaS
、硫化ゲルマニウムGeS、硫化コバルトCoS、硫化
スズSnS、硫化鉄FeS、硫化銅CuzS、硫化マン
ガンMnS、硫化モリブテンMO□S3など)粒子、ケ
イ酸(オルトケイ酸 H,SiO4,メタケイ駿Hz S i O−、メソ三
ケイ酸H,S iiO,、メソ三ケイ酸Ha S 13
03、メソ四ケイ酸He5i408.など)粒子、ポリ
アミド樹脂粒子、ポリアミドイミド樹脂粒子などを用い
ることができ、また、水酸化鉄粒子、水酸化アルミニウ
ム粒子、フッ化雲母粒子、ポリエチレン粒子、モンモリ
ロナイト粒子、フッ素樹脂などを用いることができる。
また電子写真のトナーとして用いられている種々の荷電
制御剤を含有したポリマー粒子を用いることもできる。
上述の微粒子としては、平均粒子径で100μm以下、
好ましくは0.1μm〜20μm、更に好ましくは10
μm以下のものを用いることができ、またかかる微粒子
は、インク中にインク100重量部に対して1重量部以
上、好ましくは3重量部〜90重量部、さらに好ましく
は5重量部〜60重量部で含有させるとよい。
インクに含有される液体分散媒は電気分解によるガス発
生特性、すなわち粘着性制御特性を基本的に律するもの
であるため重要である。本発明で用いることのできる液
体分散媒としては、水、メタノール、エタノール、プロ
パツール、エチレングリコール、プロピレングリコール
、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テ
トラエチレングリコール、ポリエチレングリコール(重
量平均分子量、約100〜1000)、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、
メチルカルピトール、エチルカルピトール、ブチルカル
ピトール、エチルカルピトールアセテート、ジエチルカ
ルピトール、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、グリセリン、ト
ノエタノールアミン、ホルムアミド、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルサルフオキサイド、N−メチル−2−ビ
ロリデン、1.3−ジメチルイミダゾリジノン、N−メ
チルアセトアミド、炭酸エチレン、アセトアミド、スク
シノニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、フ
ルフリルアルコール、N、N−ジメチルホルムアミド、
2−エトキシエタノール、ヘキサメチルホスホリックト
リアミド(ヘキサメチルリン酸トリアミド)、2−ニト
ロプロパン、ニトロエタン、γ−ブチロラクトン、プロ
ピレンカーボネート、12.6−ヘキサンドリオール、
ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコールなどの
単独または2種以上の混合媒体を用いることができる。
液体分散媒として水、あるいは水の含有したものを用い
ると、陰電極側で水素ガスを発生し易くまた後述するp
H緩衝剤が容易に溶解するため特に好ましい。水と他の
液体分散媒とを混合する場合、水の含有量は、インク1
00重量部に対して1重量部以上、さらには5重量部以
上が好ましい。液体分散媒は、インク100重量部に対
し、40〜95重量部、さらには60〜85重量部含有
するのが好ましい。
本発明の好ましい態様においては、インクの粘度を制御
するためにインク中に前述した液体分散媒に可溶なポリ
マーをインク100重量部に対して1〜90重量部、さ
らには1〜50重量部、特に1〜20重量部の割合で含
有させることができる。このようなポリマーとしては、
グアーガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、タ
ランガント、カラギナン、ペクチン、マンナン、デンプ
ンなどの植物系ポリマー:キサンタンガム、デキストリ
ン、サクシノグルカン、カードランなどの微生物系ポリ
マー;ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲンな
どの動物系ポリマー;メチルセルロース、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース系
ポリマー、あるいは可溶性デンプン、カルボキシメチル
デンプン、メチルデンプンなどのデンプン系ポリマーア
ルギン酸プロピレングリコール、アルギン酸塩などのア
ルギン酸系ポリマー、その地条糖類系の誘導体などの半
合成ポリマー;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニル
ポリマー、ポリアクリル酸ナトリウムなどのビニル系ポ
リマー;その他ボッエチレングリコール、酸化エチレン
、酸化プロピレンブロック共重合体、アルキド樹脂、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキド樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アク1ノル樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエステル
イミド樹脂、シリコン樹脂などの合成ポリマーを単独ま
たは2種以上組合わせて用いることができる。またシリ
コングリースのようなグリース類、ボリブデンなどの液
状ポリマーを用いることも可能である。
また、インク中に含有する微粒子としては、先に挙げた
もののほか、シワ力、フッ化炭素、酸化チタン、カーボ
ンブラックなどを用いることができる。
インクの好ましい態様では、インクの粘弾性特性を考慮
すると、微粒子としては粒子中に前述の液体分散媒を保
持できる膨潤性微粒子が好ましい。このような膨潤性微
粒子としては、例えばNa−モンモリロナイト、Ca−
モンモリロナイト、3−八面体合成スメクタイト、Na
−ヘクトライト、Li−ヘクトライト、Na−テニオラ
イト、Na−テトラシリシックマイカやLl−テニオラ
イトなどのフッ化雲母、合成雲母、シリカなどがある。
上述のフッ化雲母は下証一般式(1)によって小すこと
ができる。
一般式(1) %式%) 式中、WはNaまたはLi、XおよびYばMg”、Fe
2°、 N i ”、 Mn2° AI’。
Fe”、l−10などの6配位イオン、ZはAl”、S
i’°、  G e ”、  F e ”、  B ”
またはこれらの組合わせ(A 1 ”/ S i ”)
などの配位数4の陽イオンを表わしている。膨潤性微粒
子の平均粒子径は、乾燥状態で75μm以下、さらには
0.815μm、中でも8μm以下が好ましい。
さらにインクには、必要に応じてカーボンブラックなど
の一般に印刷、記録の分野で用いられる染料や顔料など
の着色材を含有することができる。インクに着色材を含
有する場合、着色材の含有量はインク100重量部に対
して、0.1〜40重量部、さらには1〜20重量部が
好ましい、また、着色材の代わりに、あるいは着色材と
共に、電圧印加により発色する発色性化合物を含有して
もかまわない。その他、インク中に導電性を付与する電
解質、増粘剤、減粘剤などを含有することができる。ま
た、前述した微粒子自体に着色材としての機能を兼用さ
せることも可能である。
本発明において、インクの粘度は25℃、1Orad/
sにおいて1〜10”ポアズ、好ましくは10”〜10
@ポアズであるとよ(、ガス発生による付着−非付着化
の効果を高めることができる。
以上説明してきた基本的構成に加え、本発明ではインク
にさらにpH緩衝剤を含有させるが、次にpH緩衝剤に
ついて説明する。
本発明においてpH緩衝剤とは、インク中に含まれる溶
媒の水素イオン濃度がある程度増加または減少してもほ
ぼ一定の水素イオン濃度を維持する作用を有するものを
いう。一般に弱酸とその塩、または弱塩基とその塩の混
合溶液が好ましく用いられる。
本発明に用いることのできる緩衝剤としては、用いる液
体分散媒に可溶で、水溶液中でpH1〜14の領域で緩
衝作用を有するものであればよ(、例えばC1ark−
Lubsの緩衝剤(塩化カリウム+塩酸、フタル酸水素
カリウム+塩酸、リン酸二水素カリウム+水酸化ナトリ
ウム、ホウ酸+塩化カリウム+水酸化ナトリウム)SΦ
rensenの緩衝液(グリシン+塩化ナトリウム+塩
酸、クエン酸ナトリウム+水酸化ナトリウム、四ホウ酸
ナトリウム+水酸化ナトリウム、リン酸二水素カリウム
+リン酸水素二ナトリウム)、Kolthoffの緩衝
剤(クエン酸二水素カリウム+クエン酸、クエン酸二水
素カリウム+水酸化ナトリウム、コハク酸十四ホウ酸ナ
トリウム、クエン酸二水素カリウム十四ホウ酸ナトリウ
ム、リン酸二水素カリウム十四ホウ酸ナトリム、四ホウ
酸ナトリウム+炭酸ナトリウム、塩酸+炭酸ナトリウム
、リン酸水素二ナトリウム+水酸化ナトリウム) Mi
chaelisの緩衝剤(酒石酸+酒石酸ナトリウム、
乳酸+乳駿ナトリウム、酢酸+酢酸ナトリウム、リン酸
二水素カリウム+リン酸水素二ナトリウム、塩化アンモ
ニウム+アンモニア水、ジエチルバルビッル酸ナトリウ
ム+酢酸ナトリウム+塩酸、ジメチルグリシンナトリウ
ム+塩1g )、Atkins−Pantinの緩衝剤
(ホウ駿+塩化カリウム+炭酸ナトリウム)、Pa1i
tzschの緩衝剤(四ホウ駿ナトリム+ホウ酸+塩化
ナトリム)、Mcllvaineの緩衝剤(リン酸水素
ニナトリウム+クエン酸)、Menzelの緩衝剤(炭
酸ナトリム子炭酸水素ナトリウム) Walpoleの
緩衝剤(酢酸ナトリウム+塩酸、酢酸+酢酸ナトリウム
)、Hasting−Sendroyの緩衝剤(リン酸
水素ニナトリウム+リン酸水素カリウム) Br1tt
on−Robinsonの緩衝剤(リン酸+酢酸+水酸
化ナトリウム、クエン酸+リン酸水素カリウム+ホウ酸
士ジエチルバルビッル酸+塩酸+水酸化ナトリム)Go
moriの緩衝剤(トリメチルピリジン+塩酸、トリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタン+塩酸、2−アミノ
メチル1,3−プロパンジオール[(1,1ビスヒドロ
キシメチル)エチルアミン]十塩酸)などがあるが上記
に限定されるものではなく、水素イオンに対する緩衝作
用があるものは広く用いることができる。上記のごとき
緩衝剤は2種以上組合わせて用いることができる。
これらの緩衝剤はインク中に含まれる溶媒に対し0 、
01 mol/jから当該緩衝剤の飽和量の間で用いる
とよい。さらに好ましくは0.05moN#以上である
。0.01 mol/jより小さければ緩衝作用が不充
分となることがあり、また飽和量を越える添加は意味が
ない。
上記緩衝剤のうち、好ましいものは水溶液において中性
領域(pH6〜8)に調整されたものを挙げることがで
きる。
pH緩衝剤は電極近傍で起こる電気化学的反応に起因す
る陰極側での水素イオンまたは陽極側での水酸基イオン
の減少傾向に対し、これを解消する方向に効率的に作用
する。例えば、陰極における水素ガスの発生よってイン
クが付着性を失い転写される構成において、水素ガスの
発生を安定的に行いかつインクのその他の性状に影響を
与えない最適なpH領域は、用いる液体分散媒の種類な
どにより異なるが、概ねpH2〜12であり、印刷中、
該pH帯に維持できれば経時的に安定性の高い印刷を行
うことができる。
pH緩衝剤は、インク調製時に他の成分と一緒に混合す
ることで含有させてもよいが、好ましくは、pH緩衝剤
を水溶液としたものを混合させるとよい。この場合も、
インクに対する水の含有量は前記したように1重量%以
上好ましくは5重量%以上、また特に好ましくは10重
量%以上であり、インク中の液体分散媒に対しpH緩衝
剤は前記したようにO、OL’moffi/1以上さら
に好ましくは0. 05moffi#どなるようにする
とよい。
〔実 施 例] 以下本発明を実施例に従って説明する。
実施例1 (インク配合) グリセリン            15gコロイド性
含水ケイ酸塩(膨潤性微粒子)(クニミネ工業■製商品
名スメクトン)15gシアン顔料(西独バイエル社製 品名5upranol Cyanine 7BF)  
    2 gpH7緩衝液(キシダ化学株製)   
 25g上記処方のうちまずグリセリン、およびシアン
顔料をオートホモミキサーで混合し、次にスメクトンを
混合し本発明のインクを得た。
上記インクを1 cmX 1 cmの白金メツキステン
レス板上に、厚さ約2mmでインクを塗布した後、その
インク上に前記同一サイズの白金メツキステンレス板を
のせた後、無電圧下で2枚の白金メツキステンレス板の
間隔を徐々に広げることによって、2枚の白金ステンレ
ス板を分離したところ、両方の白金メツキ板上にほぼ全
域に亘ってインクが付着した。
次に、厚さ2mmのインク層を挟んだ両方の白金メツキ
ステンレス板の一方の陰極(アース)、もう一方を陽極
として、+10■の電圧を印加し、この電圧を印加しな
がら、2枚の白金メツキステンレス板の間隔を徐々に広
げることによって、2枚の白金メツキステンレス板を分
離したところ、陽極側の電極に全てのインクが付着し、
陰極側にはインクの付着がなかった。
次に、第1図に示す印刷機を用いて画像形成を行った。
インク担持ロール1として、白金メツキを施したステン
レス製円筒状ロール(表面粗度IS)を用い、また、版
ロール3として、表面をハードクロムメツキした直径3
0mmの鉄製円筒ロールを用いた。この版ロール3上に
アルミニウム板上にビニル系樹脂でパターニングした版
4を巻き付け、インク担持ロール1とコーティングロー
ル9との間に、前述したインク材を投入した。インク担
持ロール1を5 mm/seeの周速で矢印六方向に回
転させ、矢印E方向に回転する表面テフロンゴム製の円
筒ロールであるコーティングロール9とのギャップを制
御し、コーティングロール9を5rnm/secで回転
させることによって、インク担持ロール1上のインク層
厚を0.2mmに制御した。版ロール3は矢印C方向に
5 mm/secの周速で回転させた。
この印刷機の直流電源103から電圧を印加していない
状態下で印刷したところ、像様の印刷物は得られなかっ
たが、直流電源103から15Vの直流電圧を印加した
状態下で印刷したところ、シャープな画質の印刷物が多
数枚得られた(この際、版ロール3を陰極、インク担持
ロール1を陽極とした)。
また、インクローラー上のインクに粘度変化、離しよう
などの現象は認められなかった。
実施例2 実施例1においてpH7緩衝液25g代わりにLM  
N a 2 C○3溶液625gとIMNaHC○3溶
液18.75gを加えて成る緩衝液25gを用い、同様
の手順により混合して本発明のインクを得た(インクの
pH約8)。
次に、実施例1と同様の印刷機(第1図)を用いて同様
の方法条件により画像形成を行った結果、シャープな画
質の印刷物が多数枚得られた。
また実施例1と同様にインクローラー上のインクに粘度
変化、離しようなどは認められなかった。
実施例3 実施例1においてpH7緩衝液25gの代わりに1規定
酢酸溶液2.3mI2.1M酢酸ナトリウム溶液22.
7mJ2を加えて成る緩衝液25gを用いて同様な手順
により混合して本発明のインクを得た(インクのpH約
7)。
次に、実施例1と同様の印刷機(第1図)を用いて同様
の方法条件により画像形成を行った結果、シャープな画
質の印刷物が多数枚得られた。
また実施例1と同様にインクローラー上のインクに粘度
変化、離しようなどは認められなかった。
比較例 実施例1においてpH7緩衝液25gの代わりに蒸留水
25m!2を加え同様の手順により混合してインクを得
た。
次に実施例1と同様の印刷機(第1図)を用いて同様の
方法条件により印刷物を得たが、かぶりが生じていた。
又、インク担持ロール上のインクに粘度変化(硬度が増
した)が認められた。
[発明の効果] 以上説明してきたように印加電圧の極性に応じて付着性
が変化するインクに緩衝剤を含有させることにより、通
電によるpH変化の影響を少なく抑えることが可能とな
り、インクローラー上のインクの経時変化を少なくする
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のインクを用いて画像形成を実施する装
置の一例を示す模式側面図、第2図はインクを用いた画
像形成装置に使用できる版の一例を示す模式斜視図であ
る。 1・・・インク担持ロール、   2・・・インク、3
・・・版ロール、      4°°°版、4a・・・
導電部、      4b・・・絶縁部、5・・・プラ
ン胴、       6・・・圧胴、7・・・被記録体
、       8・・・インク画像、9・・・コーテ
ィングロール、 10・・・インク溜、     103・・・電源。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、インクに接触した陰陽の対をなす電極から電圧が印
    加されるこにより一方の電極にのみ付着し他方の電極に
    付着しない画像記録用インクにおいて液体分散媒とpH
    緩衝剤を少なくとも含有して成ることを特徴とする画像
    記録用インク。 2、前記液体分散媒が電圧印加によりガスを発生するも
    のである請求項1記載の画像記録用インク。 3、前記液体分散媒が水を含有している請求項1記載の
    画像記録用インク。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000309101A (ja) * 1999-02-26 2000-11-07 Canon Inc インクジェット記録ヘッドのヒータ表面へのコゲ付着低減方法、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、記録ユニット及び記録ヘッドの長寿命化方法

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