JPH044182Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は一般家屋又はビル等の電気工事にお
いて主として建造物の外壁へ取付けるための積算
電力計器用のボツクス取付板の改良考案に関する
ものである。

（従来の技術） 従来この種のメーターボツクス取付板は主とし
て木板又はベニヤ板を使用して、建造物の外壁に
取付けるため年月の経過と共に腐蝕し短期間にメ
ーターボツクスの取付けにガタを生じて不安定と
なるばかりでなく外観上も頗る不体裁となる等の
欠陥があつた。

（考案の目的） この考案は合成樹脂で金型により取付板本体を
形成するものでその板面の裏側、即ち背面を空胴
１に形成し、この取付板とは別体に上下に長短の
電線挿通管を突設した配線箱３を設けて、これを
取付板の背面に組み込みすることにより外部より
の電線の引込みと壁面よりの屋内電気器具よりの
電線の引込みを容易としたもので各電線の混線接
触のおそれがなく配線をより安全に保持できると
共に合成樹脂製の取付板は耐水性、絶縁性がある
ため長年使用に耐え安全性と経済性に富むボツク
ス取付板を提供するものである。

（考案の構成） この考案は合成樹脂製で背面を空胴１に形成し
た取付板であり、この取付板の下方に別個に形成
した配線箱３を背面より取付けするように構成し
てあり、又配線箱の上方には長目の電線挿通管
５，５′と下方には短管６，６′をそれぞれ突設し
て上下よりの電線の引込みを容易として設けてあ
る。そして長い方の電線挿通管の先は取付板の上
部に穿設した貫通孔４，４′に達するようにして
電線挿通管を安定して保持するように設けてあ
る。又配線箱の底面には家屋内よりの電線引込孔
７，７′を穿設して配線箱とボツクスＡを通して
内部の電力計器に配線するように設けられ、以上
の構成より成る配線箱を取付部８，８′により取
付板内部に固定して成るものである。

（作 用） この考案のボツクス取付板には背面の空胴１内
に電線挿通管と配線箱３を設けたもので、取付板
の背面と建物の壁面との間隙に電線を引込みでき
るため配線が安全容易となるばかりでなく内部よ
りの電線の引込みも容易としたもので電気配線工
事を頗る安全で便利としたものである。

（実 施 例） 以下にこの考案の積算電力計器用のボツクス取
付板の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はボツクスＡ取付板２は合成樹脂製とし
その背面を空胴１に形成し、その上縁には貫通孔
４，４′を穿設し電線挿通管５，５′の上端をこの
貫通孔４，４′へ挿入支持するように設けてある、
取付板２の本体とは別個に第２図と第４図に示し
たように取付板の厚さと略同じ厚さを有する配線
箱３を形成し、該配線箱の上方には前記した電線
挿通管５，５′を長目のものとして一体に連結し
て設け、下部にも電線挿通用の短管６，６′を突
設して下方よりの電線の挿入引込みに便利として
ある。又配線箱３の底面には家屋内に設置した各
種の電気器具に連結した電線引込孔７，７′を設
けてある。尚、図面では１１，１２はすべて仮蓋
を示したもので必要な時にこの仮蓋は除去して開
口させて電線を挿通するものである。

第２図においては取付板の表面へメーターボツ
クスＡを取付けした縦断面図で家屋等の壁面Ｂへ
固定した状態を示すものである。

第３図は取付板の背面の空胴１部内に前記した
別体に形成した配線箱３とそれに連結している電
線挿通管５，５′及び短管６，６′を組付けした状
態で配線箱は両側の取付部８，８′により木ねじ
で固定してある。そして必要な部分の仮蓋１１を
外して電線を挿通使用する。更に取付板の両側に
は外部からの電線を保持するための配管１３の支
持具１４を着脱できる突出片１５が設けてある
が、この支持具１４は片側のみを使用するもので
ある。又空胴１の下方１６は開放されていて万一
雨水が背面に浸入の場合に自然に水が流出するよ
うに形成されている。

尚、長い方の電線挿通管５，５′は両方を一度
に使用することはないので片方のみ仮蓋を外して
使用し他方の仮蓋１２は閉じたまゝとする。又ボ
ツクスＡは底面を取付板の表面の平面部に密接さ
せ木ねじにより数ケ所の長溝９の部分に固定する
ように設けてあり、更にこの取付板は壁面Ｂへ四
方の取付孔１０により釘か木ねじで取付け使用す
るものである。

（考案の効果） この考案は前記のような構成で取付板自体を合
成樹脂製として内部を空胴に形成し、これとは別
個に内部の配線用の電線挿通管５，５′及び短管
６，６′を備えた配線箱３を設けて両者を内部で
組付けするものであるから取付板の成型による製
作が頗る容易であると共に組立ても簡単で内部の
電力計器への配線作業を従来よりも簡易化できて
取付け作業の能率向上に資することができる利点
と、全体が合成樹脂製のため耐久性と絶縁性に富
みその上外観体裁が良く各種の建物の屋外メータ
ーボツクスの取付板として実用性に優れたもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のボツクス取付板の正面図、
第２図は縦断側面図、第３図は背面図で配線箱を
組付けした状態、第４図は配線箱と電線挿通管の
結合された斜面図である。 １……空胴、２……取付板、３……配線箱、
４，４′……貫通孔、５，５′……電線挿通管、
６，６′……短管、７，７′……電線引込孔、８，
８′……取付部、９……長溝、１０……取付孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂製で背面を空胴１に形成した取付板２
   を設け、これとは別体に該取付板の厚さと略同じ
   厚さを有する配線箱３を形成し、該配線箱３の上
   方には取付板の上部に穿設した貫通孔４，４′に
   達する長さを有する電線挿通管５，５′を設ける
   と共に下部には下方よりの電線挿通用の短管６，
   ６′を突設し、かつ前記配線箱３の底面には家屋
   内壁よりの電線引込孔７，７′を設けて該配線箱
   を両側に突設した取付部８，８′により取付板２
   の空胴１内に収容固定するようになし、取付板２
   の表面には積算電力計器用のボツクスＡの取付用
   の長溝９及び建造物壁面Ｂへの取付孔１０を数ケ
   所に分散して穿設して成る積算電力計器用のボツ
   クス取付板。