JPH044172B2 - - Google Patents

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JPH044172B2
JPH044172B2 JP60140998A JP14099885A JPH044172B2 JP H044172 B2 JPH044172 B2 JP H044172B2 JP 60140998 A JP60140998 A JP 60140998A JP 14099885 A JP14099885 A JP 14099885A JP H044172 B2 JPH044172 B2 JP H044172B2
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車に取付けるバンパーに関す
る。 〔従来の技術とその問題点〕 従来のバンパーの多くはすべて金属で製作さ
れ、第6図に示すように端縁1aを内側に折曲げ
た金属板体1と取付金具としてのステー2との組
合せで構成したものであつたが、近年軽量化や防
錆の点から合成樹脂のバンパーも出始めている。 第4図、第5図はその一例を示すもので、表皮
3をポリウレタンやPP(ポリプロピレン)/EPR
(エチレン−プロピレンゴム)/充填材混合樹脂
等の合成樹脂を用いて、射出(インジエクシヨ
ン)成形や圧縮成形された板状部材で構成してい
る。この表皮3は、衝突時の変形を小さくするた
め裏側に長手方向の連続したリブを形成すること
も多いが、このリブによる補強のみでは車体を衝
撃力から保護するのには不充分である。そこで、
裏側に発泡ウレタン等のクツシヨン材5を介在さ
せ、かつ金属製のレインフオース4で補強してい
るが、このような金属では剛性は大きいものの、
弾性変形量が小さいので塑性変形(永久変形)し
やすく復元性に乏しい。また、重量が多くなり、
防錆等耐腐食性の処理も必要である。 しかも、かかる金属製のレインフオース4では
曲面加工して端曲げ形状とすることが非常に面倒
で困難であるため、バンパーコーナー部の補強を
充分行なうことができず、一般にコーナー打撃に
弱いバンパーとなつてしまう。 なお、この金属製レインフオース4と表皮3と
はボルトにより接合され、該レインフオース4と
ステー2とは溶接又はボルトで接合される。 本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、
軽量でしかも剛性及び耐衝撃性が向上し、コーナ
ー打撃にも強い自動車用バンパーを提供すること
にある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は前記目的を達成するため、表皮とその
内側のレインフオース及び車体への取付用ステー
との組合せからなるバンパーにおいて、表皮は合
成樹脂製の板状部材で、少なくとも二つの長手方
向に連続したフランジ状リブを内側に突設し、レ
インフオースは合成樹脂をブロー形成したボツク
ス構造で、長手方向に連続したリブにより前記表
皮のフランジ状リブに対応する凹部を前後面に形
成し、かつ該前後面の凹部の対向する各底面間に
は隙間を設けたことを要旨とするものである。 〔作用〕 本発明によれば、表皮及びレインフオースとも
合成樹脂を用いているのできわめて軽量であり、
また、前記レインフオース自体がボツクス構造と
なつているので、これが単なる板体で、表皮と結
合して一重のボツクスを形成する場合と異なり表
皮との結合で二重のボツクス構造を形成する。 しかも、表皮のフランジ状リブやレインフオー
スの前後面の凹部を形成するリブなど各所のリブ
の結合により、内部空間が複雑に区画されたボツ
クス構造となり、これにより、バンパー衝撃時に
おける表皮の偏平化にひいては剛性低下を防止す
るだけでなく、また衝撃力を全体でバランスよく
分散、吸収することが可能となる。 しかも、該レインフオースは合成樹脂なのでコ
ーナー部の曲面加工も簡単であり、さらにブロー
成形で製作するので補強リブの形成や組立てなど
も手数をかけずに簡単かつ安価に行なえる。 〔実施例〕 以下、図面について本発明の実施例を詳細に説
明する。 第1図は本発明の自動車用バンパーの実施例を
示す縦断側面図、第2図は同上分解斜視図、第3
図は同上コーナー部の斜視図で、図中6は表皮、
7はその裏側に配設されるレインフオース、8は
このレインフオースに取付き、車体への取付け部
材となるステーを示す。 表皮6は端縁を内側に向けて曲げた状態と同じ
形状で、合成樹脂を材質とし、レインフオース7
も合成樹脂を材質とした。かかる合成樹脂として
は熱可塑性樹脂が適しており、このうち単体とし
て使用されるものとしてはポリプロピレン
(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポ
リエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン
(LLDPE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカー
ボネート(PC)、ナイロン、ポリブチレンテレフ
タレート(PBT)、ポリエチレンテレフタート
(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリメタクリル酸
メチル(PMMA)、ポリオキシメチレン
(POM)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン樹脂(ABS)、アクリロニトリル−スチレン
共重合体(AS)、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、ポリ−4メチルペンテ−1(TPX)、ポ
リフエニレンオキシド(PPO)、ポリエーテルサ
ルホン(PES)、ポリフエニレンサルフアイド
(PPS)、エチレン−プロピレンゴム(EPR)、エ
チレン−プロピレン−ジエン三元共重合体
(EPDM)などが挙げられる。 また、複数体として使用されるものとしては、
ポリプロピレン(PP)、エチレン−プロピレンゴ
ム(EPR)、高密度ポリエチレン(HDPE)やポ
リプロピレン(PP)、エチレン−プロピレンゴム
(EPR)などがあり、さらに、前記のごとき熱可
塑性樹脂に充填補強剤としてガラス繊維、タル
ク、マイカ、炭酸カルシウム等を混合した強化樹
脂を使用し得る。 表皮6は従来例と同じく、射出(インジエクシ
ヨン)成形や圧縮成形で成形される。一方、レイ
ンフオース7はブロー成形でボツクス構造として
形成し、かつ前後面では長手方向に連続させて補
強用のリブ9を設けた。このリブ9は、レインフ
オース7の壁体を1部内側に膨出させ、壁面が略
垂直な凹部11を形成してなるものであり、この
凹部11はブロー成形時に同時成形されるが、さ
らに該前後面の凹部11の対向する各底面間には
隙間12を設けた。 また、該レインフオース7は表皮6の形状に合
わせるように左右端7aが内側に彎曲するように
曲面が加工施される。 かかる表皮6とレインフオース7とはボルトに
より接合してもよいが、両者同系の樹脂を選択す
ることにより、熱板、振動、高周波、超音波等の
手段で融着接合することができる。この融着はバ
ンパーの長手方向にほぼレインフオース7長と同
じ範囲で可能であり、広範囲にかつ強固に面接合
することができ、ボルト接合の場合と比べて固定
部に応力が集中してしまうことが少なく局部変形
の少ないものとなる。 なお、図示のごとく表皮6は、内側に突出する
フランジ状のリブ6aを少なくとも2個、一体的
に突設し、このリブ6aはレインフオース7のリ
ブ9で形成される凹部11内に入り込むように
し、また、表皮6とレインフオース7とは一種の
ボツクスを形成するように内部に一定の空間を存
して組合されるものとする。 バンパーを自動車車体へ取付けるためのステー
8は、取付け金物であり、これは断面T字形の頭
の平板部分をレインフオース7の裏側に当接し、
ボルト10で両者を貫通固定する。組立の工程
上、該ステー8を予めレインフオース7にボルト
結合しておき、それから表皮6をレインフオース
7に取付けるようにするとよい。 次にこのようにして構成された本発明のバンパ
ーの衝撃時の作用について述べると、例えば第1
図矢印aに示すように前方から衝撃力が加えられ
た場合、表皮6は矢印b方向へ広がり偏平になろ
うとするが、レインフオース7で阻止され、しか
もこのレインフオース7の塑性変形もボツクス構
造をとることにより小さく抑えることができる。 また、これに加えてリブ9が長手方向に連結す
るビーム構造となるのでより剛性が高まり、衝撃
時の変形も小さくなる。 ここに本発明の効果を確認するために行つた実
験結果を、下記に述べる。 大型中空成形機〔石川島播摩重工業社製、1PB
−200C(商品名)〕を使用し、長さ1.4m、幅0.1
m、高さ0.05mのバンパー用レインフオースを高
密度ポリエチレン(HDPE)て成形し、バンパー
表皮(PP/EPR/タルクの混合材料製)に振動
融着で取り付けた。また現在使用されているバン
パーの中からバンパー表皮(ポリウレタン)/ク
ツシヨン材(発泡ウレタン)/金属レインフオー
ス構造を持つバンパーを本発明のバンパーと比較
するべく使用した。 かかるバンパーサンプルを模擬車体に取付けて
ペンジユラムによる打撃テストを実施した。8
Km/hr相当スピードでバンパーの中央部にペンジ
ユラムを衝突させた時のサンプルの最大変位を読
み取ると同時に、衝突後のサンプルの永久変形を
計測した。 その結果は下記の表の通りである。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明の自動車用バンパー
は、ステーを除いてすべて合成樹脂なので軽量で
耐腐食性にすぐれるものであり、またレインフオ
ース自体がボツクス構造となつているので表皮と
組合せてバンパー全体は2重のボツクス構造とな
り、かつ表皮のフランジ状リブやレインフオース
の前後面の凹部を形成するリブなど各所のリブの
結合により、内部空間が複雑に区画されたボツク
ス構造となり、復元性が向上するとともにバンパ
ーの受ける衝撃力を表皮、レインフオースの全体
でバランスよく分散、吸収することができ、局部
変形や永久変形が少ないものである。 さらに、レインフオースは端部の曲面加工も簡
単でバンパーコーナー部の補強も完壁なものであ
り、しかもブロー成形で製作されるのでリブの成
形その他に手数のかからないものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動車用バンパーの実施例を
示す縦断側面図、第2図は同上分解斜視図、第3
図は同上コーナー部の斜視図、第4図は従来のバ
ンパーの平面図、第5図は第4図のA−A線断面
図、第6図は他の従来例を示す斜視図である。 1……金属板体、1a……端縁、2……ステ
ー、3……表皮、4……金属性レインフオース、
5……クツシヨン材、6……表面、6a……リ
ブ、7……レインフオース、7a……左右端、8
……ステー、9……リブ、10……ボルト、11
……凹部、12……隙間。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 表皮とその内側のレインフオース及び車体へ
    の取付用ステーとの組合せからなるバンパーにお
    いて、表皮は合成樹脂製の板状部材で、少なくと
    も二つの長手方向に連続したフランジ状リブを内
    側に突設し、レインフオースは合成樹脂をブロー
    形成したボツクス構造で、長手方向に連続したリ
    ブにより前記表皮のフランジ状リブに対応する凹
    部を前後面に形成し、かつ該前後面の凹部の対向
    する各底面間には隙間を設けたことを特徴とする
    自動車用バンパー。
JP14099885A 1985-06-26 1985-06-26 自動車用バンパ− Granted JPS621654A (ja)

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