JPH0441576A - 粘着テープまたはシートの製造方法 - Google Patents

粘着テープまたはシートの製造方法

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JPH0441576A
JPH0441576A JP15047690A JP15047690A JPH0441576A JP H0441576 A JPH0441576 A JP H0441576A JP 15047690 A JP15047690 A JP 15047690A JP 15047690 A JP15047690 A JP 15047690A JP H0441576 A JPH0441576 A JP H0441576A
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belt
light
rolls
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Hiroyuki Sakamoto
弘之 坂本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は粘着テープまたはシートの製造方法に関する。 詳細には、基材の一面に設けられた光重合性組成物層に
光を照射して、光重合性組成物を重合させる粘着テープ
またはシートの製造方法に関する。
【従来の技術】
従来、基材の上に、光重合性組成物層を設け、光を照射
して、この光重合性組成物を重合させる粘着テープまた
はシートの製造方法は公知である。 例えば、特開昭58−118873号公報には、粘着フ
ィルムの製造法と題して、基材の上に光重合性組成物を
塗布し、光を照射して、この光重合性組成物を重合させ
る方法について記載されている。
【発明が解決しようとする課題】
上記製造方法は、光重合性組成物の中に溶存する酸素濃
度が高いと、重合が阻害されるので、従来、光重合室に
入る前に溶存酸素濃度をlppm以下に低下させるか、
雰囲気酸素濃度を11000pp以下に保った光重合室
の中で光重合性組成物層に光を照射させて重合させてい
た。 そして、この光重合室の中の雰囲気酸素濃度を1100
0pp以下にするには、通常、この光重合室の中に窒素
ガスを流入し、光重合室の空気を窒素ガスで置換する方
法で行われているが、この方法では、光重合室全体の雰
囲気酸素濃度を11000pp以下に保つために、大量
の窒素ガスが必要である。これを改善するために、窒素
ガス循環式光重合室を採用して、窒素ガスを節約してい
る。しかし、いずれにしても、窒素ガスを相当量必要と
し、コストが高くなるという問題があった。 又、窒素ガスを光重合室に吹き込むと、この窒素ガスの
気流により、光重合組成物の中のモノマーの蒸発が促進
され、組成が変化し、粘着剤の性能が低下するという問
題もある。 又、光重合室に導く前に、光重合性組成物の中に溶存す
る酸素量を減少させる方法は、光重合性組成物の中に窒
素ガスを吹き込み、溶存酸素を追い出したり、光重合性
組成物の中にフエニルジイソデシルホスファイト等の酸
素除去剤を添加したり、あるいは、基材に光重合性組成
物を塗布する塗布室の雰囲気酸素濃度を低くする等の方
法が行われていたが、これだけでは不充分であるから、
更に、光重合室の中の雰囲気酸素濃度を減少させる必要
があった。 更に、いずれの方法でも、大規模な設備が必要であり、
煩瑣であるという問題があるし、又、光重合性組成物が
厚くなると、重合熱が発散し難くくなって、高温になり
、七ツマ−が蒸発する。従って、組成が変化して、粘着
剤の性能が低下したり、あるいは、製品を巻き取った後
に、高温になった基材が収縮して変形するという問題が
ある。 そこで、本発明は、窒素ガスを使用しないか、使用量を
極力押さえることができ、大規模な装置を必要としない
性能のよい粘着テープまたはシートの製造方法を提供す
ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題を解決し、上記目的を達成するために
なしたもので、水槽の中に、複数本のロールに掛けられ
たベルトが一部水中に没している状態に設けられ、片面
に光重合性組成物層が設けられた基材を、該光重合性組
成物層が外側になるようにして、前記水中に没している
ベルトの外周に沿って運行させ、光重合性組成物層が水
中に没している間に、光重合性組成物層に光を照射さ廿
て、光重合性組成物を重合させるのである。 本発明において、基材とは、従来、粘着テープまたはシ
ートに使用されている基材のすべてを含む。例えば、ポ
リ塩化ビニルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム等の合成! 脂フィルムや、クラフト紙のような紙製
品や、セロファン等が好適である。又、本発明に使用す
る基材としては、上記フィルムの他に、上記フィルムの
表面を離型処理したものも含む。 本発明において、基材の離型処理してない面に、光重合
性組成物層を設け、光で重合すると、この基材に粘着剤
層が密着している粘着テープまたはシートが製造できる
し、又、基材の離型処理した面に光重合性組成物層を設
けて重合すると、粘着剤層を基材から剥離して使用する
両面粘着テープまたはシートが製造できる。この場合、
不織布を粘着剤層中に設けて両面粘着テープまたはシー
トの心材とすることもできる。 本発明において、光重合性組成物とは、光を照射すると
、重合して粘着剤になるものをいう。 かかる光重合性組成物は、モノマーあるいはこのモノマ
ーが一部重合したものと、光重合閉始剤とからなるもの
で、これらの光重合性組成物としては従来多くのものが
知られている。例えば、アクリル系、ポリエステル系、
エポキシ系等多くの光重合性組成物がある。本発明では
、これら公知の光重合性組成物のすべてを含むものであ
る。特に、アクリル系光重合性組成物が好適である。 本発明で使用される基材の片面に設けられる光重合性組
成物は、水中に没しているベルトの外周に沿って運行さ
れるから、水に不溶性の光重合性組成物が好ましい。し
かし、光重合反応は極めて速いから、溶解速度の遅い、
少量溶解するものは使用可能である。 又、本発明の光重合性組成物の粘度は特に限定しないが
、光重合性組成物層が設けられた基材を水中でベルトの
外周面に沿って運行するときに、この光重合性組成物が
基材面に粘着して、離れ難い方がよい。かかる見地から
光重合性組成物の粘度は大きい方が好ましい。従って、
水中に没する前に、重合性組成物を成る程度予備重合さ
せることが好ましい。 本発明において、光とは、可視光線、紫外線、電子線等
の電磁波を総称する。一般的には、光重合性組成物に適
した波長を多く含む光が使用される。そして、従来使用
されている光重合性組成物は、紫外線で重合するものが
多いから、光としては、紫外線が最も多く使用される。 本発明において、光重合性組成物層に光を照射する光源
は、適当な位置に設ければよい。例えば、水槽の側壁ま
たは底壁の外側に設け、側壁または底壁を光透過性材料
で作成して、この光源から放射された光を、側壁または
底壁を透過させて、光重合性組成物層に照射してもよい
し、水槽の中に、光源を設置して、ここから照射しても
よい。又、ロールあるいはベルトの内側に光源を設置し
て、ロールあるいはベルトと基材とを光透過性材料で作
成して、光源から放射された光を、ロールあるいはベル
トおよび基材を透過させて光重合性組成物層に照射して
もよい。 ここで、使用される光透過性材料とは、本発明で使用す
る光を透過する性質の材料を総称するものであって、例
えば、光が紫外線であれば、パイレックスガラス、石英
ガラス等が好適な材料である。 本発明において、複数本のロールに掛けられたベルトと
は、2つ以上のロールにベルトが掛けられているもので
、本発明では、このロールの一部が水槽の中の水中に没
している状態に運行される。 従って、少なくとも1つのロールの一部は水中に没して
いる状態になっている。 本発明で使用されるベルトは複数本のロールにかけられ
る。この際の、ロールの配置は種々ある。 例えば、第1図に示されるように、2本のロールを上下
に並べた装置、第3図に示されるように、2本のロール
を左右に並べた装置、第5図に示されるように、(a)
同じ大きさの3本のロールを並べた装置、(b)大小の
3本のロールを並べた装置、(C)大小の3本のロール
を並べた別の装置、(d)同じ大きさの4本のロールを
並べた装置、(e)大小の4本のロールを並べた装置、
げ)大小の4本のロールを並べた別の装置等種々な装置
がある。 これらのロールにはベルトが掛けられている。 そして、このベルトは一部水中を運行するようになって
いる。この水中の運行する距離は大きい程、この外周に
沿って運行される光重合性組成物層が設けられた基材の
水中の運行距離が大きくなり、光を照射する距離を大き
くすることができるので、基材の速度を速くできる。 本発明では、基材の一面に光重合性組成物層を設けるが
、この設ける方法は、従来、粘着テープまたはシートの
製造に使用される方法が全て使用できる。例えば、基材
の上に光重合性組成物を塗布たり、流延する方法、光重
合性組成物を吸収させた不織布や紙等を基材の上に重ね
合わせる方法、基材の上に設けられた不織布等の材料の
上から光重合性組成物を塗布あるいは流延する方法等が
ある。
【作 用】
本発明では、片面に光重合性組成物が設けられた基材を
、水中に没しているベルトの外周面に沿って運行させる
から、この水中を運行している間、光重合性組成物は空
気に直接接触しない。そのために、光重合性組成物の中
に溶存する酸素は極めて少なくなる。かかる状況にある
光重合性組成物層に光を照射して、光重合性組成物を重
合させるから、光重合に支障がない。 又、光重合性組成物を外側になるようにして、ロールに
掛けられたベルトの外周に沿って運行させるから、この
光重合性組成物はロールおよびベルトに付着することが
ない。 又、このように、水中に没している光重合性組成物に光
を照射すると、水が重合熱を奪い、従って、光重合性組
成物層の温度が上昇しないから、七ツマ−が蒸発せず、
従って、組成が変化せず、性能の良い粘着剤が製造でき
し、又、基材が変形することがない。 又、光重合性組成物は、一般に水より軽いから、水中を
ベルトの外周に沿って運行させると、水圧と、光重合性
組成物が上方に浮かぶ力によって、光重合性組成物層は
基材に密着する。 又、このようにベルトの外周に沿って、光重合性組成物
層が設けられた基材を運行すれば、単に、ロール面を運
行するより、運行距離を長くすることが容易であり、従
って、運行速度を速くすることができ、生産性が上昇す
る。
【実施例】
次に、実施例を説明する。 第1図は本発明の一実施態様を示す説明図、第2図は本
発明の他の実施態様を示す説明図、第3図は別の実施態
様を示す説明図、第4図は他の別の実施態様を示す説明
図、第5図は本発明の他の実施態様を示すものであって
、ロールおよびベルトの配置のみを示す説明図である。 先ず、第1図に示される実施態様について説明する。 第1図において、王は基材である。2は塗工装置である
。 4は水槽であり、この水槽4の中に水41が入れられて
いる。 3は一部水中に没しているロールであり、31は水中に
設けられたロールである。このロール3とロール31と
の間にはベルト35が掛けられている。このようにベル
ト35が掛けられると、ベルト35が一部水41の中に
没して運行される状態に取り付けられる。そして、矢印
のように、図では右廻りに回転される。 5は水槽4の底壁から側壁にかけて取り付けられたパイ
レックスガラス製の壁である。 6は紫外線ランプであり、この紫外線ランプ6から放射
された紫外線がパイレックスガラスの壁5を透過して、
回転ドラム3の表面を照射するようになっている。 7は水切り装置である。 8は水分調整ボックスである。 次に、この装置を使用して、粘着テープを製造する方法
について、説明する。 基材1を、図示していない供給装置から(図では右から
)供給され、ベルト35の外周面に沿って運行し、外周
面に設けられた塗工装置2に導入される。 この塗工装置2で基材1の一面に光重合製組成物が塗工
され、光重合性組成物層が設けられる。 このように、光重合性組成物層が設けられた基材1は、
更に、ベルト35の外周面に沿って、運行させると、水
槽4の中の水41中に没する。すると、水圧と、水より
軽い光重合性組成物層が上方に浮かぶ力によって、光重
合性組成物層は基材1に密着するようになる。 この状態になって、水41中のベルト35の外周32に
沿って運行している間に、紫外線ランプ6から放射され
た紫外線が、壁5を透過して、光重合性組成物に照射さ
れ、光重合性組成物が重合し、粘着剤となる。 この際、光重合性組成物は水41の中にあるから、酸素
の供給がなく、従って、光重合性組成物の中に溶存する
酸素が少なく、重合が阻止されることなく、スムーズに
重合が進む。 又、水41の中にあるから、重合時に発生する重合熱が
水41によって、冷却され、光重合性組成物が高温にな
ることがない。 このように、光重合性組成物が重合し、粘着剤となると
、基材は水槽4からでる。 粘着剤に付着した水は、水切りノズル7で取られ、更に
、水分調整ボックス8で乾燥され、粘着フィルムが製造
される。 この粘着フィルムをロール状に巻取り、−室中に切断し
て粘着テープを製造する。 次に、第2図に示される実施態様について説明する。 第2図においては、塗工装置2と水41面との間に予備
重合室9が設けられて、紫外線ランプ61から放射され
た紫外線がパイレックスガラスの壁51を透過して、光
重合性組成物層に照射されること、および、この予備重
合室9内が窒素ガスで充満していることを除くと、第1
図に示された装置と同じである。 この装置を使用して、粘着テープを製造する方法は、光
重合性組成物が基材1に塗工装置2で塗エされた後、予
備重合室9で紫外線ランプ61から放射される紫外線で
、光重合性組成物の一部を重合させる。このように、一
部重合した光重合性組成物層が設けられた基材1がベル
ト35の外周に沿って、水41の中に没する他は、第1
図と同じ方法で製造できる。 そして、このように、光重合性組成物を予備重合すると
、光重合性組成物の粘度が大になって、基材1から離れ
難くなり、便利である。 第3図に示される実施態様では、2本のロール33.3
3が一部水中に没する状態に取り付けられ、このロール
33.33間にベルト35が設けられ、ロール33.3
3が左回りに回転され、左から基材1が供給されている
。 その他は、第1図に示される実施態様と同じである。 第4図に示される実施態様は、塗工装置2と水41面と
の間に予備重合室9が設けられて、紫外線ランプ61か
ら放射される紫外線がパイレックスガラスの壁51を透
過して、光重合組成物層に照射されること、および、こ
の予備重合室9内が窒素ガスで充満していることを除く
と、第3図に示される実施態様と同じである。 第5図はその他の実施態様を、ロールおよびベルトの配
置のみを示したものである。 ここでは、(a)3本のロールを三角形に並べた装置、
(b)大小の3本のロールを並べた装置、(C)大小の
3本のロールを並べた別の装置、(d)同じ大きさの4
本のロールを並べた装置、(e)大小の4本のロールを
並べた装置、(f)大小4本のロールを並べた別の装置
をそれぞれ示すものである。 このように、ロールを多くすれば、水中を運行するベル
トの長さを長くすることが容易であるので便利である。
【発明の効果】
本発明では、光重合性組成物が水中に没している間に、
光により重合させるから、酸素による重合阻゛止がなく
、従って、この酸素の影響をなくするために、従来、光
重合室や塗工装置内を窒素ガスで置換することがないか
殆ど必要なく、又、酸素除去材を光重合性組成物の中に
添加することがなく、極めて便利である。 又、本発明では、殆どの光重合部分は水で密閉されるこ
とになるので、光重合性組成物が蒸発することがなく、
従って、組成が変化することがなく、粘着剤の性能が低
下することがない。 又、水中で重合するから、重合時に発生する重合熱も水
で冷却され、高温にならず、従って、モノマーの1発が
なく、この結果、組成の変化がなく、粘着剤の性能が低
下することがない。 又、ベルトの外周に沿って、光重合性組成物層が設けら
れた基材を運行すれば、単に、ロール面に運行するより
、運行距離を多くすることが容易であり、従って、運行
速度を速くすることができ、生産性が上昇し、コストを
低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施態様を示す説明図、第2図は他
の実施態様を示す説明間第3図は別の実施態様を示す説
明図、第4図は他の別の実施態様を示す説明図、第5図
は本発明のだの実施態様を示すもので、ロールおよびベ
ルトの配置のみを示す説明図である。 1−−−−−一基材 2−−−−−−一塗工装置 3.3I、32.33 C7−ル 35−−−−−−ベルト 4−〜−−−水槽 5− −一光透過性の窓 (パイレックスガラス製窓) 紫外線ランプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水槽の中に、複数本のロールに掛けられたベルト
    が一部水中に没している状態に設けられ、片面に光重合
    性組成物層が設けられた基材を、該光重合性組成物層が
    外側になるようにして、前記水中に没しているベルトの
    外周に沿って運行させ、光重合性組成物層が水中に没し
    ている間に、光重合性組成物層に光を照射させて、光重
    合性組成物を重合させることを特徴とする粘着テープま
    たはシートの製造方法。
JP15047690A 1990-06-08 1990-06-08 粘着テープまたはシートの製造方法 Expired - Lifetime JPH0776329B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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