JPH0440938Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、ひも付きの長尺連続ラベル並びに単
枚ラベルを印字装置へ順次連続して送給できるよ
うにしたラベル印字機のラベル送給装置に関する
ものである。

＜従来の技術＞ 従来から汎用されているラベル印字機におい
て、ラベルを印字装置の印字装置へ送給するラベ
ル送給装置は、第３図ａ，ｂ，ｃ及び第４図に示
すように、機台１の上面に一対成形したラベルガ
イド板２上にラベル２３の走行方向と同方向に往
復動可能に設けたラベル押送体５と、該ラベル押
送体５を作動杆２４を介して摺動させる円筒カム
２５等から構成されており、ラベル押送体５に
は、摺動方向と直角に、且つ、ラベルガイド板２
と平行に横杆７に横設し、該横杆７の両端寄り部
に揺動杆８，８の中央部を枢支し、該両揺動杆
８，８の先端部間に横架した支持軸８′に、ワン
ウエイクラツチを内蔵し、外周面にゴム等の摩擦
係数が大なる薄板１１を捲回固着したロール１
０，１０を一方向のみ回転可能に支持してあり、
ラベル押送体５が印刷装置Ｂ側から離間する方向
に摺動する時には、ロール１０，１０が回転し、
ラベル２３上を転がり、又、印字装置Ｂ側へ向つ
て摺動する時には、ロール１０，１０が回転せず
に、ラベル２３を押送するようになつており、こ
のラベル押送体５の往復動により、ラベル２３を
印字装置Ｂの真下の所定位置に供給できるように
している。

＜考案が解決しようとする問題点＞ しかし、上記のような従来のラベル送給装置で
は、ラベル押え板６でラベル２３の上面及び両側
面を覆つている為、ひも付きのラベルに印字をし
ようとすると、ラベル押え板６やロール１０、横
杆７及び揺動杆８等に絡まり、連続して正常なラ
ベル送りを行なうことが困難であつた。

本考案は、これらの問題点に鑑み、ひも付きの
長尺連続ラベル及び単枚ラベルであつても、ひも
の絡み付きを生じないラベル送給装置を提供する
ことを目的とする。

＜問題点を解決する為の手段＞ 本考案のラベル送給装置は、間歇駆動手段を備
えた、長尺連続ラベル又は単枚ラベルを印字装置
側へ順次押送するラベル押送ベルトと、ラベルの
厚さに応じて上下調節可能にベルト上に配設され
たラベル送出口を兼ねるラベルガイド板と、ラベ
ルを上方からベルト側へ押え付けるラベル押え
と、ラベルの幅に応じて水平方向に移動可能なガ
イド板とから成る。

＜作用＞ ラベル押送ベルトが間歇的に印字装置側へ移動
してラベルを押送し、ラベルがラベルガイド板の
下部に設けられた間隙を通つて１枚宛送り出さ
れ、ガイド板がラベルの水平位置を規制するとと
もに、ラベル押えがラベルの反りや浮き上がりを
制限して、印字装置の直下所定装置へラベルを送
給する。

＜実施例＞ 以下、図示する実施例により、本考案を詳細に
説明する。

第１図ａ，ｂは、本考案のラベル送給装置を用
いたラベル印字機の一実施例を示し、第１図ａは
簡略正面図、第１図ｂは簡略平面図である。ラベ
ル印字機は、本考案の最も要旨とするラベル送給
装置Ａと印字装置Ｂ及びその他の制御装置とから
成り、ラベル送給装置Ａは、ラベル押送ベルト１
２、ラベルガイド板１５、ラベル押え１６、ガイ
ド板１３、ラベル支持板１４、ラベル駆動ロール
２０、駆動軸２１、ステツピングモータ２２等か
ら構成され、第２図に示すように、ラベル２３を
ラベル押送ベルト１２上に載せ、ステツピングモ
ータ２２を間歇駆動させることにより、ラベル２
３が、ガイド板１３にて案内され乍ら、印字装置
側（矢印Ｘ方向）へ押送される。ここで、ガイド
板１３は、ラベル２３の寸法に応じて水平方向
（矢印Ｙ方向）に移動可能となつており、適宜調
整する。そして、ラベル２３はラベルガイド板１
５の下端とラベル押送ベルト１２との間隙即ちラ
ベル送出口を通つて、ラベル押え１６にて反りや
浮き上がりを防止され乍ら印字装置の受台１７上
へ送り出される。尚、ラベルガイド板１５及びラ
ベル押え１６は上下方向（矢印Ｚ方向）に移動可
能となつており、ラベルの厚さに応じて適宜調整
する。このときのラベル押送ベルト１２とラベル
ガイド板１５との間隙Ｓを、ラベルの厚さをｄと
すれば、 ｄ≦Ｓ＜2d に調節しておくことにより、ラベル送出口からラ
ベル２３を１枚宛送り出すことができる。従つ
て、単枚ラベルの場合には、単枚ラベル２３′を、
第１図ａに示すように、ラベル支持板１４，１４
の間に積み重ね、ラベル２３′をラベル押送ベル
ト１２上に供給できるようにしておけば、ラベル
ガイド板１５により、１枚宛分離されて、ラベル
２３′を順次印字装置Ｂ側へ送給できる。

尚、図中符号１８は単枚ラベル押えである。

＜考案の効果＞ 以上のように、本考案のラベル送給装置は、間
歇的に移動するラベル押送ベルトと、ラベルの送
給を案内、規制するラベルガイド板及びガイド板
と、ラベル押えとで構成したことにより、ラベル
を覆うことがないので、ラベルの一端にひもが付
着していても、一方の側に垂らしておくことがで
きる為、ひも付きの長尺連続ラベル並びに単枚ラ
ベルを、絡み付きを生じずに順次連続してラベル
を印字装置側へ送給することができる。

又、構造も簡単であるので、部品点数の低減
と、低コスト化を図ることが可能である。

更に、ラベルの寸法や厚さに応じて、ラベルガ
イド板やガイド板の位置を調整できるので、殆ど
の種類のラベルに適用可能である等の多くの実用
上有用な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂ及び第２図は、本考案の一実施例
を示し、第１図ａは簡略正面図、第１図ｂは簡略
平面図、第２図は要部拡大斜視図、第３図ａ，
ｂ，ｃ及び第４図は、従来例を示し、第３図ａは
一部切欠側面図、第３図ｂは正面図、第３図ｃは
一部切欠平面図、第４図は要部拡大一部切欠斜視
図である。 Ａ……ラベル送給装置、Ｂ……印字装置、１２
……ラベル押送ベルト、１３……ガイド板、１４
……ラベル支持板、１５……ラベルガイド板、１
６……ラベル押え、１７……受台、２０……ベル
ト駆動ロール、２２……ステツピングモータ、２
３，２３′……ラベル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ラベルを印字装置側へ順次押送するラベル押送
   ベルトと、該押送ベルトを間歇的に駆動する間歇
   駆動手段と、ラベルの厚さに応じて上下調節可能
   に前記ラベル押送ベルト上に配設されたラベル送
   出口を兼ねるラベルガイド板と、該ラベルガイド
   板の後方に配され、ラベルを上方からベルト側へ
   押え付けるラベル押えと、ラベルの幅に応じて水
   平方向に移動可能に前記ラベル押送ベルトの一側
   に設けられたガイド板とから成り、ラベル押送方
   向の一側を開放したことを特徴とするラベル印字
   機におけるラベル送給装置。