JPH0440652Y2 - - Google Patents

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JPH0440652Y2
JPH0440652Y2 JP1989006671U JP667189U JPH0440652Y2 JP H0440652 Y2 JPH0440652 Y2 JP H0440652Y2 JP 1989006671 U JP1989006671 U JP 1989006671U JP 667189 U JP667189 U JP 667189U JP H0440652 Y2 JPH0440652 Y2 JP H0440652Y2
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surgical instrument
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、超音波手術器、特に、被検体患部に
超音波振動を伝達させ、患部の組織を破砕・吸引
し、被検体内の生体組織を取り除く超音波手術器
に関するものである。
[従来の技術] 現在、医療分野において、広範囲に利用されて
いる超音波手術器では、振動子で発生した超音波
振動をホーンなどによつて、振幅を増大して被検
体内の患部に伝達し、その生体組織、例えば結石
などを破砕すると共に、破砕された組織片を吸引
することが行われている。
そして、この種の超音波手術器によれば、その
使用される超音波振動は、比較的硬い物質などに
振動が伝達されるという性質から、弾力のある組
織では振動が吸収されて破砕されないので、比較
的軟組織が多く、かつ血管や神経に富んだ脳外
科、肝臓等の腹部外科の手術に有効である。すな
わちこの超音波手術器は、例えば一例として、体
腔内の結石の破砕・吸引あるいは血栓、血唾を切
除・吸引することに利用され、被検体内から異物
を取り除くために使われている。
第3図及び第4図には、従来における超音波手
術器の一例が示されており、第3図は、超音波手
術器の断面を示した側面図であり、以下第3図の
構成及び作用を説明する。
図において、振動子部12は、振動子10とホ
ーン14とから形成されている。この振動子10
の一端には、図示しない発振部(本体側)が接続
されており、振動子10はその発振部から出力さ
れる電気信号を超音波振動に変換する。そして、
振動子10の他端には、ホーン14が設けられ、
このホーン14は、振動子10で発生した超音波
振動を入力し、組織を破砕可能なレベルまで振幅
を増幅している。
更に、ホーン14の先端部には、針金状の可撓
性を有する伝達部18が設けられ、この伝達部1
8は、その先端部を患部に当接することにより、
増幅された超音波振動を患部20に伝達すること
ができる。
そして更に、伝達部18の外周には、可撓性を
有する円筒状の保護カバー16が該伝達部18を
包囲するように設けられている。この保護カバー
16は、患部20を破砕後、その組織片を吸引す
るために、該保護カバーの内壁と伝達部18との
間に間隙を形成している。
そして、第3図に示されているように、保護カ
バー16と伝達部18とは可撓性を有しているの
で、屈曲可能な挿入管22を形成している。従つ
て、この挿入管22は、所望被検部位へ自在に挿
入可能となる。
この超音波手術器によれば、例えば生体内に有
する異物としての組織を粉砕、吸引して取り除く
ため、検査者が所望の被検部位に手術器本体の先
端部、すなわち挿入管22を挿入する。そして、
この超音波手術器では、例えば図示しない発振部
から出力された電気信号が振動子部12に供給さ
れることにより、振動子10によつて得られた超
音波振動が段付円錘型ホーン14で所定レベルま
で増幅される。そして、増幅された超音波振動
は、例えば10倍程度増幅された振幅を得ることが
でき、伝達部18によりその先端部へ伝達され
る。
そして、挿入管22は、患部20付近まで挿入
されているので、伝達部18の先端部を検査者の
手動操作で生体組織である患部20に接触させ、
増幅された超音波振動の衝撃を与える。これによ
り、その組織を破砕することができる。
また、その後、図に示されているように、伝達
部18と保護カバー部16との間隙から、図示し
ないホーン先端部に接続されている吸引器によ
り、破砕された組織片を吸引させることができ
る。
この結果、患部20を破砕・吸引により被検体
内から取り除くことができ、挿入された手術器本
体の先端部を被検体から抜くことで手術が終了す
る。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来の音波手術器によれば、第3図に示さ
れている手術器本体先端部は、例えば屈曲した尿
管など被検体内へ自在に挿入できることが要求さ
れるため、屈曲可能な構造となつている。
このため、伝達部18の先端部を患部20に当
接したときには、第3図イに示すようにその伝達
部18は保護カバー16内でたわむと共に保護カ
バーの先端が患部に触れてしまう。このため、患
部20と伝達部18との接触力が弱くなり(第3
図イ矢印A)、増幅された超音波振動を有効に伝
えることができなくなるという不具合があつた。
従つて、確実に患部20を破砕できない事態が生
じていた。
そこで、患部20と伝達部18との接触状態を
良好に保つことで上記不具合を解除するため、従
来では第4図アのように保護カバー17を短くす
る方法が採用されていた。これにより、可撓性を
有する伝達部18がたわんでも、保護カバー先端
部から露出される伝達部18が長くなるため、第
4図イに示されているように、患部20と伝達部
18とを接触、維持させることが可能となつた。
従つて、確実に患部20を破砕することができ
る。
ところが、患部20の破砕後において、破砕さ
てた組織片を吸引するときは、その組織片んと、
吸引口(矢印B)との距離が遠くなるため、十分
に組織片を吸引することができないという不具合
があつた。
更に、保護カバー18を短くしたために伝達部
20の露出部分が長くなるので、例えば挿入時に
おいては、体腔内の患部以外の生体内組織にその
伝達部18の露出部が触れてしまい、このために
組織を傷つけてしまう場合があつた。
考案の目的 本考案は、上記従来の課題に鑑みなされたもの
であり、その目的は、可撓性を有する伝達部が保
護カバー内でたわんでも、伝達部を患部に確実に
当接させ、かつ患部を確実に破砕・吸引すること
ができ、更に患部以外の部位に伝達部が接触する
ことを防止する超音波手術器を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案に係る超音
波手術器は、発振部から出力される電気信号を超
音波振動に変換する振動子と、発生した超音波振
動を患部に伝達するための可撓性を有する伝達部
と、前記伝達部と被検体内組織との接触を防止
し、伝達部を包囲すると共に保護するための可撓
性を有する保護カバー部と、を有し、前記保護カ
バー部の長さを伝達部の軸方向に伸縮するための
伸縮部を前記伝達部他端側の保護カバー部に設け
たことを特徴としている。
[作用] 以上のような構成としたので、本考案に係る超
音波手術器によれば、保護カバー部の長さを伝達
部の軸方向に縮めることにより、伝達部の先端を
露出させ、患部に当接することが可能となる。こ
のため、患部に超音波振動を有効に伝えることが
でき、これによつて、患部を確実に破砕すること
ができる。
また、次に保護カバー部の長さを伝達部の軸方
向に伸ばすことにより、伝達部の先端を包囲し
て、破砕された組織片を確実に吸引することが可
能となる。
更に、本考案の超音波手術器では、保護カバー
部を伸ばすことによつて伝達部先端の露出をなく
すと共に、伝達部を被検体内へ挿入するとき、あ
るいは抜くときには、伝達部の先端が患部以外の
組織に触れることがないので、生体組織の損傷を
防止することができる。
この結果、確実にかつ迅速に手術を行うことが
可能となる。
[実施例] 第1図及び第2図は、本考案に係る超音波手術
器の実施例としてその断面図を示している。
そして、第1図、第2図には、保護カバーの長
さを伝達部の軸方向に伸縮可能とするために伸縮
部を設けていることが示されている。
なお、第3図及び第4図に示された従来例との
同一部材には、同一符号を付し、以下構成及び作
用の説明を省略する。
本考案の特徴的なことは、保護カバー部に伸縮
部を設け、これにより保護カバーの長さを伸縮可
能としたことにある。
第1実施例である第1図には、伸縮部としてジ
ヤバラ部16aを形成した場合が示されている。
そして、第1図には、ジヤバラ部16aの伸縮状
態が示され、図アは縮めた状態、図イは伸ばした
状態が示されている。
すなわち、図イにおいて、超音波手術器の先端
部を被検部位に挿入するときには、検査者の手動
操作によりジヤバラ部16aの矢印Bのように伸
ばす。このために伝達部18は、その先端部が露
出されないので、患部20以外の生体組織に触れ
てしまうという不具合がなくなり、その先端部を
所望患部へ位置決めできる。
そして、図アにおいて、患部20に伝達部18
を当接するときには、手動操作によりジヤバラ部
16aを矢印Aのように縮める。これにより、確
実に伝達部18の先端を患部20に当接すること
ができる。
勿論、本実施例の伸縮部では、ジヤバラ部16
aを縮めることで保護カバーの長さが短くなり、
伝達部18の先端が露出されるので、伝達部がた
わんだとしても、患部20を確実に当接すること
ができる。
更に、患部20を破砕した後に、その組織片を
吸引するときには、図イのように、再びジヤバラ
部16aを手動操作で矢印Bのように伸ばし、伝
達部の先端を露出させないようにする。そして、
この状態で、前述した図示しない吸引器により破
砕された組織片を伝達部18と保護カバー部内壁
との間隙を通じて吸印することができる。このよ
うにして、本実施例によれば、保護カバー16を
伸縮可能としたジヤバラ部16aにより患部20
を破砕・吸引させて被検体内から取り出すことが
できる。
なお、本実施例のジヤバラ部16aを伸縮部と
して設けたことによる特徴的なことは、検査者の
手動による伸縮操作(矢印A及びB)がジヤバラ
部自体、バネ性を有しているので、手動操作が非
常に楽になり、前述した手術を迅速に、かつ確実
に行えることにある。
次に、第2図には、伸縮部として摺動部16b
を設けた第2実施例が示されている。
なお、第2図ア,イにおける摺動部16bの伸
縮操作及びその方法は、前述した第1実施例であ
る第1図と同様であり、その説明は省略する。
第2図に示された摺動部16bの特徴的なこと
は、第1図に示されているジヤバラ部16aとは
異なり、保護カバー18の他端を一体化させ外ケ
ース16cを形成し、また振動子部12のホーン
側を一体化させて内ケース16dを形成し、この
外ケースと内ケースとから摺動部16bを構成し
ていることにある。
これにより、摺動部16bの伸縮動作(矢印
A,B)は、内ケース16dと外ケース16cと
をスライドせて行うため、極めてスムーズに動か
すことが可能となる。
[考案の効果] 以上のようにして、本考案の超音波手術器によ
れば、保護カバー部の長さを伝達部の軸方向に伸
縮可能としたことで、伝達部の先端部を患部へ確
実に当接することができ、超音波振動を有効に伝
えることが可能となる。
このため、患部を確実に破砕し、また破砕され
た組織片を吸引することが迅速に行える。更に、
超音波手術器先端部を被検体内へ挿入するときな
どは、伝達部の先端が患部以外の生体内組織に触
れることを防止することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の伸縮部として、ジヤバラ部
を設けた第1実施例を示した図、第2図は、本考
案の伸縮部として摺動部を設けた第2実施例を示
した図、第3図は、従来の超音波手術器を示した
側面断面図、第4図は、従来の、超音波手術器を
示した説明図である。 16……保護カバー、16a……ジヤバラ部、
16b……摺動部、18……伝達部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 発振部から出力される電気信号を超音波振動に
    変換する振動子部と、 発生した超音波振動を患部に伝達するための可
    撓性を有する針金状の伝達部と、 前記伝達部と被検体内組織との接触を防止し、
    伝達部を包囲すると共に保護するための可撓性を
    有する筒状部材であつて、その中の前記伝達部周
    囲に吸引路が形成される保護カバー部と、を有
    し、 被検体内に挿入した屈曲可能な前記伝達部一端
    側を患部に当接し、超音波振動を利用して、被検
    体内の生体組織を破砕すると共に、前記保護カバ
    ー部の先端口で吸引を行う超音波手術器におい
    て、 前記保護カバー部の長さを伝達部の軸方向に伸
    縮するためにそれ自体が伸縮自在な伸縮部を前記
    伝達部他端側の保護カバー部に設けたことを特徴
    とする超音波手術器。
JP1989006671U 1989-01-24 1989-01-24 Expired JPH0440652Y2 (ja)

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JPH0298912U JPH0298912U (ja) 1990-08-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2500214B2 (ja) * 1991-12-26 1996-05-29 住友ベークライト株式会社 外科手術用ハンドピ―ス

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62268546A (ja) * 1986-05-15 1987-11-21 オリンパス光学工業株式会社 超音波処置具

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