JPH0440651Y2 - - Google Patents
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- JPH0440651Y2 JPH0440651Y2 JP1987002446U JP244687U JPH0440651Y2 JP H0440651 Y2 JPH0440651 Y2 JP H0440651Y2 JP 1987002446 U JP1987002446 U JP 1987002446U JP 244687 U JP244687 U JP 244687U JP H0440651 Y2 JPH0440651 Y2 JP H0440651Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、胆道内結石等のように、体腔内にお
ける比較的大きな塊状の異物を摘出したり、破砕
したりするために好適に用いられる内視鏡に関す
るものである。
ける比較的大きな塊状の異物を摘出したり、破砕
したりするために好適に用いられる内視鏡に関す
るものである。
[従来の技術]
従来技術による内視鏡にあつては、胆石等を摘
出するために、挿入部の先端に形成した鉗子口か
ら鉗子等の処置具を導出させて、その摘出や破砕
等を行うようにしていたが、該鉗子口の口径に制
限があるために、あまり大きな物を摘出したり、
破砕したりする処置具を装着することができない
という不都合があつた。
出するために、挿入部の先端に形成した鉗子口か
ら鉗子等の処置具を導出させて、その摘出や破砕
等を行うようにしていたが、該鉗子口の口径に制
限があるために、あまり大きな物を摘出したり、
破砕したりする処置具を装着することができない
という不都合があつた。
そこで、前述したような大きな塊状物の摘出・
破砕を可能ならしめるために、本出願人等は、内
視鏡の先端部に一対の把持爪を相対向させて設
け、該把持爪を開閉させることによつて、塊状物
の摘出や破砕を行うように構成したものを提案し
た。この内視鏡は、把持爪を開閉操作するため
に、挿入部に把持爪を開閉させるための操作ワイ
ヤを挿通させて、該操作ワイヤを挿入部から操作
部本体にまで導き、該操作部本体に設けた操作レ
バー等のワイヤ押引操作手段に連結し、このワイ
ヤ押引操作手段を操作して、操作ワイヤの押引さ
せることにより把持爪の開閉を行わせるように構
成されている。
破砕を可能ならしめるために、本出願人等は、内
視鏡の先端部に一対の把持爪を相対向させて設
け、該把持爪を開閉させることによつて、塊状物
の摘出や破砕を行うように構成したものを提案し
た。この内視鏡は、把持爪を開閉操作するため
に、挿入部に把持爪を開閉させるための操作ワイ
ヤを挿通させて、該操作ワイヤを挿入部から操作
部本体にまで導き、該操作部本体に設けた操作レ
バー等のワイヤ押引操作手段に連結し、このワイ
ヤ押引操作手段を操作して、操作ワイヤの押引さ
せることにより把持爪の開閉を行わせるように構
成されている。
[考案が解決しようとする問題点]
前述のように構成される内視鏡にあつては、通
常、挿入部に挿通される鉗子等と比較して極めて
大型の塊状物の摘出・破砕を極めて円滑に行うこ
とができるという利点があるものの、なおその操
作上問題点がないわけではない。
常、挿入部に挿通される鉗子等と比較して極めて
大型の塊状物の摘出・破砕を極めて円滑に行うこ
とができるという利点があるものの、なおその操
作上問題点がないわけではない。
即ち、前述した如く、把持爪を開閉させる関係
上、該把持爪を回動可能に支持させるために、先
端部は凹凸のある形状となつている。そして、該
先端部には照明窓や観察窓と共に、給水口が形成
され、該給水口から生理食塩水を供給することに
よつて、体腔内の洗浄を行うと共に、観察窓や照
明窓の洗浄を行うようにしているが、挿入部にお
ける内蔵物のレイアウト等の関係から、前述した
先願の内視鏡にあつては、当該給水口は先端部の
うちの低い位置にあり、一方観察窓は高い位置に
装着されているために、該観察窓に体液等が付着
した場合に、洗浄水をそれに円滑に供給すること
ができないおそれがあり、このために観察対象部
を介しての観察に支障を来たすことがあるという
不都合がある。また、観察窓は挿入部の周縁部に
近い位置に配設されており、このために、該観察
窓に体腔の壁部が付着することがあり、この場合
には観察窓を介しての視野が得られなくなるとい
う不都合もある。
上、該把持爪を回動可能に支持させるために、先
端部は凹凸のある形状となつている。そして、該
先端部には照明窓や観察窓と共に、給水口が形成
され、該給水口から生理食塩水を供給することに
よつて、体腔内の洗浄を行うと共に、観察窓や照
明窓の洗浄を行うようにしているが、挿入部にお
ける内蔵物のレイアウト等の関係から、前述した
先願の内視鏡にあつては、当該給水口は先端部の
うちの低い位置にあり、一方観察窓は高い位置に
装着されているために、該観察窓に体液等が付着
した場合に、洗浄水をそれに円滑に供給すること
ができないおそれがあり、このために観察対象部
を介しての観察に支障を来たすことがあるという
不都合がある。また、観察窓は挿入部の周縁部に
近い位置に配設されており、このために、該観察
窓に体腔の壁部が付着することがあり、この場合
には観察窓を介しての視野が得られなくなるとい
う不都合もある。
本考案は叙上の点に鑑みてなされたもので、体
腔内等への挿入操作時において、観察視野を良好
に保持することができるようにした内視鏡を提供
することを、その目的とするものである。
腔内等への挿入操作時において、観察視野を良好
に保持することができるようにした内視鏡を提供
することを、その目的とするものである。
[問題点を解決するための手段]
前述した目的を達成するために、本考案は、挿
入部の先端に段差を形成し、この段差形成壁に、
リンク機構によつて開閉せしめられて、塊状物を
把持したり、破砕するための一対の把持爪を軸着
し、この段差によつて形成される上段部に照明窓
及び観察窓を形成し、下段部にはもう一方の照明
窓を形成し、前記上段部には前記観察窓に向けて
洗浄液を供給する給水部を設け、該給水部を、前
記把持爪を構成するリンク機構の挿入部先端面か
らの突出長さ以下の範囲でこの上段部先端面から
突出させることによつて、前記観察窓に体腔壁等
が接触するのを防止する観察窓開放用突部として
機能させる構成としたことをその特徴とするもの
である。
入部の先端に段差を形成し、この段差形成壁に、
リンク機構によつて開閉せしめられて、塊状物を
把持したり、破砕するための一対の把持爪を軸着
し、この段差によつて形成される上段部に照明窓
及び観察窓を形成し、下段部にはもう一方の照明
窓を形成し、前記上段部には前記観察窓に向けて
洗浄液を供給する給水部を設け、該給水部を、前
記把持爪を構成するリンク機構の挿入部先端面か
らの突出長さ以下の範囲でこの上段部先端面から
突出させることによつて、前記観察窓に体腔壁等
が接触するのを防止する観察窓開放用突部として
機能させる構成としたことをその特徴とするもの
である。
[作用]
而して、内視鏡である以上、その挿入部の先端
には少なくとも体腔等の内部を照明する照明窓及
び観察窓を設けなければならない。これらに加え
て、先端には把持爪と、この把持爪を開閉させる
機構を設けるようにしている。ここで、把持爪は
挿入部に回動自在に支承させる必要がある。しか
しながら、この把持爪を装着するために、挿入部
を太径化することは、患者の苦痛軽減、挿入操作
性等の見地から好ましくはない。そこで、把持爪
を装着するスペースを確保するために、先端部に
段差を設け、この段差により形成される壁部に把
持爪を軸着する構成とした。そして、この段差を
設けることによつて、先端は上段部と下段部とに
分かれるが、上段部には観察窓及び一方の照明窓
を配設し、また下段部には他方の照明窓を設ける
ように構成している。これによつて、把持爪を挟
んだ両側から照明光が照射されるようになつて、
観察対象部全体をほぼ均一に照明することができ
るようになる。
には少なくとも体腔等の内部を照明する照明窓及
び観察窓を設けなければならない。これらに加え
て、先端には把持爪と、この把持爪を開閉させる
機構を設けるようにしている。ここで、把持爪は
挿入部に回動自在に支承させる必要がある。しか
しながら、この把持爪を装着するために、挿入部
を太径化することは、患者の苦痛軽減、挿入操作
性等の見地から好ましくはない。そこで、把持爪
を装着するスペースを確保するために、先端部に
段差を設け、この段差により形成される壁部に把
持爪を軸着する構成とした。そして、この段差を
設けることによつて、先端は上段部と下段部とに
分かれるが、上段部には観察窓及び一方の照明窓
を配設し、また下段部には他方の照明窓を設ける
ように構成している。これによつて、把持爪を挟
んだ両側から照明光が照射されるようになつて、
観察対象部全体をほぼ均一に照明することができ
るようになる。
前述したように、先端部には、そのほぼ中央部
分に段差が設けられていることから、観察窓は周
縁部に近い位置に設けられることになるために、
そのままでは体腔壁が付着して観察視野を狭める
おそれがある。そこで、観察窓に体液等の異物が
付着したときに、この観察窓に生理食塩水等を供
給することにより、観察窓を清浄化するために、
観察窓の近傍位置に設けられる給水部を利用し、
この給水部を前方に突出させることによつて、体
腔壁が観察窓に付着するのを防止し、もつて確実
に観察視野を確保できるようになる。前述のよう
に給水部が挿入部の先端面から突出しているが、
その突出長さはリンク機構によつて把持爪を拡開
させたときに、該リンク機構が先端面から突出す
る位置と同じか、それより低い位置となつている
ので、把持爪による塊状物の把持操作に支障を来
たすことはない。
分に段差が設けられていることから、観察窓は周
縁部に近い位置に設けられることになるために、
そのままでは体腔壁が付着して観察視野を狭める
おそれがある。そこで、観察窓に体液等の異物が
付着したときに、この観察窓に生理食塩水等を供
給することにより、観察窓を清浄化するために、
観察窓の近傍位置に設けられる給水部を利用し、
この給水部を前方に突出させることによつて、体
腔壁が観察窓に付着するのを防止し、もつて確実
に観察視野を確保できるようになる。前述のよう
に給水部が挿入部の先端面から突出しているが、
その突出長さはリンク機構によつて把持爪を拡開
させたときに、該リンク機構が先端面から突出す
る位置と同じか、それより低い位置となつている
ので、把持爪による塊状物の把持操作に支障を来
たすことはない。
[実施例]
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
説明する。
まず、第5図に内視鏡の全体構成を示す。図中
において、1は操作部本体、2は体腔内への挿入
部をそれぞれ示し、挿入部2は操作部本体1への
連結部側が軟性部2aとなり、該軟性部2aの先
端側にアングル部2bが形成され、さらに最先端
部分は硬質部2cとなつている。そして、挿入部
2における先端の硬質部2cには一対の把持爪
3,3が相対向する状態にして装着されており、
該把持爪3,3は操作部本体1に設けた操作レバ
ー1aを手許で操作することによつて開閉させる
ことができるようになつている。
において、1は操作部本体、2は体腔内への挿入
部をそれぞれ示し、挿入部2は操作部本体1への
連結部側が軟性部2aとなり、該軟性部2aの先
端側にアングル部2bが形成され、さらに最先端
部分は硬質部2cとなつている。そして、挿入部
2における先端の硬質部2cには一対の把持爪
3,3が相対向する状態にして装着されており、
該把持爪3,3は操作部本体1に設けた操作レバ
ー1aを手許で操作することによつて開閉させる
ことができるようになつている。
次に、第1図乃至第3図に挿入部2の先端部分
を拡大して示す。而して、把持爪3,3は硬質部
2cを形成する先端部本体4における、第1図に
示した上下の位置においてそれぞれ支軸5に軸着
されており、該支軸5を中心として、同図に実線
で示した閉鎖状態と、一点鎖線で示した拡開状態
との間に回動変位することができるように構成さ
れている。そして、この把持爪3,3は支軸5,
5の装着部から先端側が塊状物等を把持するため
の把持部3a,3aとなつており、また支軸5,
5より基端側は該把持部3a,3aに対して所定
角度曲成されてレバー部3b,3bとなつてい
る。
を拡大して示す。而して、把持爪3,3は硬質部
2cを形成する先端部本体4における、第1図に
示した上下の位置においてそれぞれ支軸5に軸着
されており、該支軸5を中心として、同図に実線
で示した閉鎖状態と、一点鎖線で示した拡開状態
との間に回動変位することができるように構成さ
れている。そして、この把持爪3,3は支軸5,
5の装着部から先端側が塊状物等を把持するため
の把持部3a,3aとなつており、また支軸5,
5より基端側は該把持部3a,3aに対して所定
角度曲成されてレバー部3b,3bとなつてい
る。
各レバー部3b,3bにはクランク板6,6の
一端が軸7,7に枢止されており、これら各クラ
ンク板6,6の他端はスライダ8に枢止ピン9で
枢止されている。該スライダ8は、先端部本体4
の中心位置において、その軸線方向に設けたガイ
ド筒11内に摺動可能に挿嵌されており、このス
ライダ8には操作部本体1に設けた操作レバー1
aに連結した操作ワイヤ10の先端部が止着され
ている。
一端が軸7,7に枢止されており、これら各クラ
ンク板6,6の他端はスライダ8に枢止ピン9で
枢止されている。該スライダ8は、先端部本体4
の中心位置において、その軸線方向に設けたガイ
ド筒11内に摺動可能に挿嵌されており、このス
ライダ8には操作部本体1に設けた操作レバー1
aに連結した操作ワイヤ10の先端部が止着され
ている。
前述したように、把持爪3,3の支軸5,5を
装着させる関係上、先端部本体4における先端面
は段差部が形成されており、第3図に示したよう
に、高い上段部4aには照明窓12及び観察窓1
3が形成されると共に、該観察窓13に向けて給
水部14が設けられ、また、低い下段部4bには
照明窓15と共に給水口16が設けられている。
照明窓12にはライトガイドが接続されており、
また観察窓13にはイメージガイドが接続されて
いるが、これらは内視鏡においては周知のもので
あるので、その説明は省略する。また、給水部1
4及び給水口16には給水管(図示せず)が接続
されており、これらの給水管は途中で合流させる
か、またはそれぞれ別個に挿入部2を介して操作
部本体1にまで延在せしめられて、生理食塩水の
供給タンクに接続されるようになつている。
装着させる関係上、先端部本体4における先端面
は段差部が形成されており、第3図に示したよう
に、高い上段部4aには照明窓12及び観察窓1
3が形成されると共に、該観察窓13に向けて給
水部14が設けられ、また、低い下段部4bには
照明窓15と共に給水口16が設けられている。
照明窓12にはライトガイドが接続されており、
また観察窓13にはイメージガイドが接続されて
いるが、これらは内視鏡においては周知のもので
あるので、その説明は省略する。また、給水部1
4及び給水口16には給水管(図示せず)が接続
されており、これらの給水管は途中で合流させる
か、またはそれぞれ別個に挿入部2を介して操作
部本体1にまで延在せしめられて、生理食塩水の
供給タンクに接続されるようになつている。
ここで、給水部14は、第4図、に示したよう
に、先端部本体4の上段部4aから突出せしめら
れており、その突出高さは把持爪3,3が拡開し
たときにおいて、リンク機構を構成するクランク
板6,6の軸7,7の装着部が突出する位置と略
同一の位置まで突出せしめられている。また、該
給水部14の周胴部に形成した洗浄水噴出口14
aは観察窓13に向けられている。
に、先端部本体4の上段部4aから突出せしめら
れており、その突出高さは把持爪3,3が拡開し
たときにおいて、リンク機構を構成するクランク
板6,6の軸7,7の装着部が突出する位置と略
同一の位置まで突出せしめられている。また、該
給水部14の周胴部に形成した洗浄水噴出口14
aは観察窓13に向けられている。
本実施例は前述のように構成されるもので、次
にその作用について説明する。
にその作用について説明する。
この内視鏡を使用して、胆石の除去を行うに
は、その挿入部2を体腔内における挿入経路に沿
つて挿入させ、その先端部分が胆石のある位置に
まで案内する。この挿入部2を体腔内に挿入する
ときには、把持爪3,3は閉鎖させておく。そし
て胆石のある部位に到達すると、アングル部2b
を適宜の方向に湾曲させて、この対象物に把持爪
3,3を向ける。
は、その挿入部2を体腔内における挿入経路に沿
つて挿入させ、その先端部分が胆石のある位置に
まで案内する。この挿入部2を体腔内に挿入する
ときには、把持爪3,3は閉鎖させておく。そし
て胆石のある部位に到達すると、アングル部2b
を適宜の方向に湾曲させて、この対象物に把持爪
3,3を向ける。
そこで、操作部本体1に設けた操作レバー1a
を回動させて、操作ワイヤ10を押し出すことに
よつて、該操作ワイヤ10に連結したスライダ8
をガイド筒11に沿つて先端側に押し出す。これ
によつて、該スライダ8に枢止したクランク板
6,6が押し出され、把持爪3,3が支軸5,5
を中心として回動せしめられて、第1図に一点鎖
線で示したように拡開せしめられることになる。
を回動させて、操作ワイヤ10を押し出すことに
よつて、該操作ワイヤ10に連結したスライダ8
をガイド筒11に沿つて先端側に押し出す。これ
によつて、該スライダ8に枢止したクランク板
6,6が押し出され、把持爪3,3が支軸5,5
を中心として回動せしめられて、第1図に一点鎖
線で示したように拡開せしめられることになる。
この状態で、把持爪3,3を胆石を挟持するこ
とができる位置にまで進行させて、再び操作レバ
ー1aの操作によつて、操作ワイヤ10を引張す
ることにより、スライダ8を前述とは逆の方向に
摺動変位させる。これによつて、把持爪3,3は
閉鎖する方向に回動せしめられて、胆石の把持や
破砕を行うことができるようになる。そして、把
持爪3,3は先端部本体4の中心から離間した上
下の両側部に枢着されているために、中心に枢着
したものより拡開角度を大きく取ることができる
ようになる。しかも、両方の把持爪3,3は操作
ワイヤ10の押引によつて同時に開閉するように
なつているために、両把持爪3,3に均等な力を
作用させることができるようになつて、塊状物に
対する把持力や破砕力を大きくすることができ
る。
とができる位置にまで進行させて、再び操作レバ
ー1aの操作によつて、操作ワイヤ10を引張す
ることにより、スライダ8を前述とは逆の方向に
摺動変位させる。これによつて、把持爪3,3は
閉鎖する方向に回動せしめられて、胆石の把持や
破砕を行うことができるようになる。そして、把
持爪3,3は先端部本体4の中心から離間した上
下の両側部に枢着されているために、中心に枢着
したものより拡開角度を大きく取ることができる
ようになる。しかも、両方の把持爪3,3は操作
ワイヤ10の押引によつて同時に開閉するように
なつているために、両把持爪3,3に均等な力を
作用させることができるようになつて、塊状物に
対する把持力や破砕力を大きくすることができ
る。
前述した如く、把持爪3,3を、胆石のある位
置にまで案内したり、またこの胆石を把持した
り、破砕したりする操作を円滑に行うには、観察
窓13を介して体腔内を観察する必要があるが、
このためには、該観察窓13における視界が良好
になつていなければならない。然るに、体腔内に
おける分泌液等からなる体液が観察窓13の表面
に付着することがあるが、当該体液が付着したと
きには、給水部14に生理食塩水等からなる洗浄
液を供給し、この洗浄液を洗浄液噴出口14aか
ら観察窓13に向けて噴出させることによつて、
該観察窓13の洗浄を行うことができるようにな
り、その観察視界を良好に保つことができるきょ
うになる。而して、この給水部14は、先端部本
体4の上段部4aから突出しているので、その洗
浄液噴出口14aから観察窓13に向けての指向
性が著しく良好となり、確実かつ迅速な洗浄を行
うことができるようにになる。
置にまで案内したり、またこの胆石を把持した
り、破砕したりする操作を円滑に行うには、観察
窓13を介して体腔内を観察する必要があるが、
このためには、該観察窓13における視界が良好
になつていなければならない。然るに、体腔内に
おける分泌液等からなる体液が観察窓13の表面
に付着することがあるが、当該体液が付着したと
きには、給水部14に生理食塩水等からなる洗浄
液を供給し、この洗浄液を洗浄液噴出口14aか
ら観察窓13に向けて噴出させることによつて、
該観察窓13の洗浄を行うことができるようにな
り、その観察視界を良好に保つことができるきょ
うになる。而して、この給水部14は、先端部本
体4の上段部4aから突出しているので、その洗
浄液噴出口14aから観察窓13に向けての指向
性が著しく良好となり、確実かつ迅速な洗浄を行
うことができるようにになる。
しかも、この給水部14により体腔の壁部が観
察窓13に付着するのを防止するための観察窓開
放用突部として機能するので、例えば体腔の狭隘
な部分を通過する際等においても、体壁が観察窓
13を覆うようなことがなく、該観察窓13にお
ける視野が確保されることになり、その操作性が
著しく向上する。
察窓13に付着するのを防止するための観察窓開
放用突部として機能するので、例えば体腔の狭隘
な部分を通過する際等においても、体壁が観察窓
13を覆うようなことがなく、該観察窓13にお
ける視野が確保されることになり、その操作性が
著しく向上する。
ここで、前述したように給水部14を突出させ
ていても、該給水部14の高さは、把持爪3,3
が拡開したときにおいて、該把持爪3,3を開閉
駆動するためのリンク機構を構成するクランク板
6,6の突出高さを超えることがないので、胆石
等の塊状物の把持・破砕の操作に対する障害とな
ることはなく、かかる操作に支障を来たすことは
ないことはいうまでもない。
ていても、該給水部14の高さは、把持爪3,3
が拡開したときにおいて、該把持爪3,3を開閉
駆動するためのリンク機構を構成するクランク板
6,6の突出高さを超えることがないので、胆石
等の塊状物の把持・破砕の操作に対する障害とな
ることはなく、かかる操作に支障を来たすことは
ないことはいうまでもない。
[考案の効果]
以上詳述した如く、本考案によれば、先端部に
段差を設け、この段差により、形成される壁部に
把持爪を軸着しているので、この把持爪を設ける
ことにより挿入部の外径が太くなるようなことは
なく、しかもこの段差を設けることにより形成さ
れる上段部に観察窓を設けると共に、この上段部
から突出する給水部を観察窓に向けて設けている
ので、該観察窓に対する洗浄を確実かつ迅速に行
うことができ、またそれに体腔壁部が付着するの
を防止することができるようになり、該観察窓を
介して行う観察視野・視界が良好となり、内視鏡
としての操作性が向上すると共に、この給水部の
突出量を把持爪の拡開時におけるリンク機構の突
出量より長くならないように保持したので、把持
爪による塊状物の把持・破壊操作を円滑に行うこ
とができるようになる。
段差を設け、この段差により、形成される壁部に
把持爪を軸着しているので、この把持爪を設ける
ことにより挿入部の外径が太くなるようなことは
なく、しかもこの段差を設けることにより形成さ
れる上段部に観察窓を設けると共に、この上段部
から突出する給水部を観察窓に向けて設けている
ので、該観察窓に対する洗浄を確実かつ迅速に行
うことができ、またそれに体腔壁部が付着するの
を防止することができるようになり、該観察窓を
介して行う観察視野・視界が良好となり、内視鏡
としての操作性が向上すると共に、この給水部の
突出量を把持爪の拡開時におけるリンク機構の突
出量より長くならないように保持したので、把持
爪による塊状物の把持・破壊操作を円滑に行うこ
とができるようになる。
第1図は本考案の一実施例を示す内視鏡の要部
断面図、第2図は第1図の−断面図、第3図
は第1図の正面図、第4図は給水部の構成説明
図、第5図は内視鏡の全体構成を示す外観図であ
る。 1……操作部本体、2……挿入部、2a……軟
性部、2b……アングル部、2c……硬質部、3
……把持爪、4……先端部本体、4a……上段
部、4b……下段部、6……クランク板、10…
…操作ワイヤ、12……照明窓、14……給水
部、14a……洗浄水噴出口。
断面図、第2図は第1図の−断面図、第3図
は第1図の正面図、第4図は給水部の構成説明
図、第5図は内視鏡の全体構成を示す外観図であ
る。 1……操作部本体、2……挿入部、2a……軟
性部、2b……アングル部、2c……硬質部、3
……把持爪、4……先端部本体、4a……上段
部、4b……下段部、6……クランク板、10…
…操作ワイヤ、12……照明窓、14……給水
部、14a……洗浄水噴出口。
Claims (1)
- 挿入部の先端に段差を形成し、この段差形成壁
に、リンク機構によつて開閉せしめられて、塊状
物を把持したり、破砕するための一対の把持爪を
軸着し、この段差によつて形成される上段部に照
明窓及び観察窓を形成し、下段部にはもう一方の
照明窓を形成し、前記上段部には前記観察窓に向
けて洗浄液を供給する給水部を設け、該給水部
を、前記把持爪を構成するリンク機構の挿入部先
端面からの突出長さ以下の範囲でこの上段部先端
面から突出させることによつて、前記観察窓に体
腔壁等が接触するのを防止する観察窓開放用突部
として機能させる構成としたことを特徴とする内
視鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987002446U JPH0440651Y2 (ja) | 1987-01-13 | 1987-01-13 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987002446U JPH0440651Y2 (ja) | 1987-01-13 | 1987-01-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63111113U JPS63111113U (ja) | 1988-07-16 |
JPH0440651Y2 true JPH0440651Y2 (ja) | 1992-09-24 |
Family
ID=30781296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987002446U Expired JPH0440651Y2 (ja) | 1987-01-13 | 1987-01-13 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0440651Y2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS505877A (ja) * | 1973-05-18 | 1975-01-22 | ||
JPS5055189A (ja) * | 1973-09-11 | 1975-05-15 | ||
JPS552966U (ja) * | 1978-06-21 | 1980-01-10 | ||
JPS5670749A (en) * | 1979-11-16 | 1981-06-12 | Olympus Optical Co | Direct viewing type endoscope |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59184801U (ja) * | 1983-05-28 | 1984-12-08 | 富士写真光機株式会社 | 内視鏡 |
-
1987
- 1987-01-13 JP JP1987002446U patent/JPH0440651Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS505877A (ja) * | 1973-05-18 | 1975-01-22 | ||
JPS5055189A (ja) * | 1973-09-11 | 1975-05-15 | ||
JPS552966U (ja) * | 1978-06-21 | 1980-01-10 | ||
JPS5670749A (en) * | 1979-11-16 | 1981-06-12 | Olympus Optical Co | Direct viewing type endoscope |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63111113U (ja) | 1988-07-16 |
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