JPH0440073Y2 - - Google Patents
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- JPH0440073Y2 JPH0440073Y2 JP1986137812U JP13781286U JPH0440073Y2 JP H0440073 Y2 JPH0440073 Y2 JP H0440073Y2 JP 1986137812 U JP1986137812 U JP 1986137812U JP 13781286 U JP13781286 U JP 13781286U JP H0440073 Y2 JPH0440073 Y2 JP H0440073Y2
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- pipe
- packing
- pipe joint
- retaining ring
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Links
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Landscapes
- Joints With Sleeves (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、差し込み式管継手、特に、パツキン
移動によるシール性能の低下を防止できる差し込
み式管継手に関する。
移動によるシール性能の低下を防止できる差し込
み式管継手に関する。
従来の技術
第6図に示すように、従来の差し込み式管継手
は管継手本体11と、管継手本体11内に挿入さ
れる管(鋼管)20とを有する。管継手本体11
はパツキン装着部14と、パツキン装着部14に
連絡する傾斜面16とを有する。パツキン装着部
14には円筒状のパツキン12が配置され、傾斜
面16の内側にはスプリングコイル状の抜け止め
リング13が配置されている。接続すべき管20
の外周面の所定の位置に環状溝21が形成されて
いる。環状溝21は、公知のローラ式管切工具等
の手工具のローラを管20の外周面に押し付けな
がら回転させて転造又は切削加工により形成され
る。管20の端部の外周面に設けられたテーパ面
22により管継手本体11に対して管20を容易
に挿入することができる。
は管継手本体11と、管継手本体11内に挿入さ
れる管(鋼管)20とを有する。管継手本体11
はパツキン装着部14と、パツキン装着部14に
連絡する傾斜面16とを有する。パツキン装着部
14には円筒状のパツキン12が配置され、傾斜
面16の内側にはスプリングコイル状の抜け止め
リング13が配置されている。接続すべき管20
の外周面の所定の位置に環状溝21が形成されて
いる。環状溝21は、公知のローラ式管切工具等
の手工具のローラを管20の外周面に押し付けな
がら回転させて転造又は切削加工により形成され
る。管20の端部の外周面に設けられたテーパ面
22により管継手本体11に対して管20を容易
に挿入することができる。
管継手本体11に管20を挿入すると、パツキ
ン装着部14の内周面15と管20の外周面との
間にパツキン12が押圧され、管20の外周面と
管継手本体11との間にシール構造が形成され
る。更に抜け止めリング13が管20の環状溝2
1に嵌合され、管20の抜け出しが防止される。
管20が管継手本体11から離間する方向に移動
すると、抜け止めリング13が傾斜面16によつ
て押圧される。このため、抜け止めリング13は
縮径されるが、環状溝21に対して一層強力に押
圧されるので、抜止め作用は益々強固になる。
ン装着部14の内周面15と管20の外周面との
間にパツキン12が押圧され、管20の外周面と
管継手本体11との間にシール構造が形成され
る。更に抜け止めリング13が管20の環状溝2
1に嵌合され、管20の抜け出しが防止される。
管20が管継手本体11から離間する方向に移動
すると、抜け止めリング13が傾斜面16によつ
て押圧される。このため、抜け止めリング13は
縮径されるが、環状溝21に対して一層強力に押
圧されるので、抜止め作用は益々強固になる。
このように差し込み式管継手は単に管を継手に
差し込むだけで容易に接続することができ且つ管
の抜け出しを防止できるから、ナツト等の締付け
又は特別の技術を必要とせず施工性に優れる利点
がある。また、パツキンと抜け止めリングによる
2つの部品のみで構成でき、組付け部品数も少な
い。
差し込むだけで容易に接続することができ且つ管
の抜け出しを防止できるから、ナツト等の締付け
又は特別の技術を必要とせず施工性に優れる利点
がある。また、パツキンと抜け止めリングによる
2つの部品のみで構成でき、組付け部品数も少な
い。
考案が解決しようとする問題点
しかしながら、抜け止めリング13を管20に
装着するために、第7図に示すようにパツキン1
2と抜止めリング13の間に相当量の〓間があ
り、この〓間内でパツキン12が移動する危険が
ある。また、管継手本体11又は管20に曲げ等
の外力が作用すると、パツキン装着部14の内周
面15と管20の外周面との〓間が大きくなり、
パツキン12の押圧力が低下する。反面、パツキ
ン12のシール性能の低下を防止するため、パツ
キン12の押圧力を増大すると、逆に管20を管
継手本体11内に円滑に挿入できない難点があつ
た。
装着するために、第7図に示すようにパツキン1
2と抜止めリング13の間に相当量の〓間があ
り、この〓間内でパツキン12が移動する危険が
ある。また、管継手本体11又は管20に曲げ等
の外力が作用すると、パツキン装着部14の内周
面15と管20の外周面との〓間が大きくなり、
パツキン12の押圧力が低下する。反面、パツキ
ン12のシール性能の低下を防止するため、パツ
キン12の押圧力を増大すると、逆に管20を管
継手本体11内に円滑に挿入できない難点があつ
た。
更に、差し込み式管継手は管20の引抜力に対
して強固な引抜き阻止力を示すが、管継手本体1
1内に管20を押込むとき、差し込み式管継手の
管突当部17の当るまで管20を容易に挿入する
ことができる。このとき、管20の移動によりパ
ツキン12のシール部が環状溝21に接近するこ
とによるシール性能の低下を防止しなければなら
ない。このため、パツキン12のシール部が環状
溝21に達しないようにパツキン装着部14の長
さをその分長く設ける必要がある。第6図に示す
ように、パツキン12の中心にシール部が形成さ
れる場合に、パツキン12のシール部、即ち中心
が環状溝21に達する欠点を解消するには、パツ
キン12の中心から抜け止めリング13の先端ま
での長さCは管突当部17から管20の端部まで
の距離C1より大きく(C>C1)する必要がある。
このため、管継手本体11も長くコストが高くな
り且つ施工上小回り配管が困難となる問題もあ
る。
して強固な引抜き阻止力を示すが、管継手本体1
1内に管20を押込むとき、差し込み式管継手の
管突当部17の当るまで管20を容易に挿入する
ことができる。このとき、管20の移動によりパ
ツキン12のシール部が環状溝21に接近するこ
とによるシール性能の低下を防止しなければなら
ない。このため、パツキン12のシール部が環状
溝21に達しないようにパツキン装着部14の長
さをその分長く設ける必要がある。第6図に示す
ように、パツキン12の中心にシール部が形成さ
れる場合に、パツキン12のシール部、即ち中心
が環状溝21に達する欠点を解消するには、パツ
キン12の中心から抜け止めリング13の先端ま
での長さCは管突当部17から管20の端部まで
の距離C1より大きく(C>C1)する必要がある。
このため、管継手本体11も長くコストが高くな
り且つ施工上小回り配管が困難となる問題もあ
る。
従つて、本考案の目的は、弾性パツキンのパツ
キン本体と弾性抜け止めリングとを所定の間隔に
保持することにより上述の問題点を解決できる差
し込み式管継手を提供するものである。
キン本体と弾性抜け止めリングとを所定の間隔に
保持することにより上述の問題点を解決できる差
し込み式管継手を提供するものである。
問題点を解決するための手段
本考案による差し込み式管継手は、環状溝が形
成された外面を有する管と、挿入口、拡径部、拡
径部から挿入口に向かつて形成された先細のテー
パ部及びテーパ部の反対側の拡径部の端部に形成
された径方向環状壁とを有する管継手本体と、管
継手本体に収容された管の外周に密接する状態で
拡径部内に配置された環状の弾性パツキンと、管
の環状溝に係合されかつ管継手本体のテーパ部の
内面に当接する弾性抜け止めリングとを備えてい
る。弾性パツキンは拡径部内に配置されたパツキ
ン本体と、パツキン本体から挿入口側にパツキン
本体の肉厚より小さなほぼ一定の肉厚で突出する
舌片部を有する。舌片部が弾性抜け止めリングに
当接することによりパツキン本体は、管継手本体
の径方向環状壁に常時当接する。
成された外面を有する管と、挿入口、拡径部、拡
径部から挿入口に向かつて形成された先細のテー
パ部及びテーパ部の反対側の拡径部の端部に形成
された径方向環状壁とを有する管継手本体と、管
継手本体に収容された管の外周に密接する状態で
拡径部内に配置された環状の弾性パツキンと、管
の環状溝に係合されかつ管継手本体のテーパ部の
内面に当接する弾性抜け止めリングとを備えてい
る。弾性パツキンは拡径部内に配置されたパツキ
ン本体と、パツキン本体から挿入口側にパツキン
本体の肉厚より小さなほぼ一定の肉厚で突出する
舌片部を有する。舌片部が弾性抜け止めリングに
当接することによりパツキン本体は、管継手本体
の径方向環状壁に常時当接する。
作 用
管継手本体への管の差し込み時、弾性パツキン
の舌片部が抜け止めリングに当接して、舌片部に
よりパツキン本体と抜け止めリングとが所定の間
隔に保持される。舌片部によりパツキン本体は、
管継手本体の径方向環状壁に常時当接し、弾性パ
ツキンの移動を防止すると共に、舌片部の弾性に
より弾性パツキンと抜け止めリングとの間に間〓
が生じるのを防止する。また、管継手本体又は管
の軸線が傾斜しても、舌片部により弾性パツキン
の移動が防止され、抜け止めリングに当接する舌
片部の弾性によりパツキン本体は管の外周面、拡
径部の内周面及び径方向環状壁に当接して十分な
シール性が確保される。
の舌片部が抜け止めリングに当接して、舌片部に
よりパツキン本体と抜け止めリングとが所定の間
隔に保持される。舌片部によりパツキン本体は、
管継手本体の径方向環状壁に常時当接し、弾性パ
ツキンの移動を防止すると共に、舌片部の弾性に
より弾性パツキンと抜け止めリングとの間に間〓
が生じるのを防止する。また、管継手本体又は管
の軸線が傾斜しても、舌片部により弾性パツキン
の移動が防止され、抜け止めリングに当接する舌
片部の弾性によりパツキン本体は管の外周面、拡
径部の内周面及び径方向環状壁に当接して十分な
シール性が確保される。
実施例
以下、本考案による差し込み式管継手の実施例
を図面に基づいて説明する。
を図面に基づいて説明する。
第1図〜第3図に示すように、本考案による差
し込み式管継手は、環状溝21が設けられた外面
を有する管20と、挿入口18を備えた管継手本
体11と、パツキン本体2及びパツキン本体2か
ら挿入口18側に突出する舌面部3を有する環状
の弾性パツキン1と、弾性パツキン1の舌片部3
に当接可能に管20の環状溝21に係合された弾
性抜け止めリング13とを備えている。管継手本
体11は拡径部15と、拡径部15から挿入口1
8に向かつて形成された先細のテーパ部16と、
テーパ部16の反対側の拡径部15の端部に形成
された径方向環状壁8とを備えている。パツキン
本体2は管継手本体11に収容された管20の外
周に密接する状態で拡径部15内に配置されてい
る。弾性抜け止めリング13は管継手本体11の
テーパ部16の内面に当接している。パツキン1
のパツキン本体2の端部には径方向環状壁8に当
接する一端6が設けられ、パツキン1の舌片部3
の先端には抜け止めリング13に当接する他端7
が設けられている。
し込み式管継手は、環状溝21が設けられた外面
を有する管20と、挿入口18を備えた管継手本
体11と、パツキン本体2及びパツキン本体2か
ら挿入口18側に突出する舌面部3を有する環状
の弾性パツキン1と、弾性パツキン1の舌片部3
に当接可能に管20の環状溝21に係合された弾
性抜け止めリング13とを備えている。管継手本
体11は拡径部15と、拡径部15から挿入口1
8に向かつて形成された先細のテーパ部16と、
テーパ部16の反対側の拡径部15の端部に形成
された径方向環状壁8とを備えている。パツキン
本体2は管継手本体11に収容された管20の外
周に密接する状態で拡径部15内に配置されてい
る。弾性抜け止めリング13は管継手本体11の
テーパ部16の内面に当接している。パツキン1
のパツキン本体2の端部には径方向環状壁8に当
接する一端6が設けられ、パツキン1の舌片部3
の先端には抜け止めリング13に当接する他端7
が設けられている。
弾性パツキン1の舌片部3は、管20の端部外
周に密接されて流体をシールするOリング状のパ
ツキン本体2に一体成形され、挿入口18側の軸
方向にパツキン本体の肉厚より小さなほぼ一定の
肉厚で突出する。舌片部3はパツキン本体2の肉
厚t2より薄い肉厚t1を有し、内径D1は管20の外
径dより大きく、抜け止めリング13の中心径D
3よりも小さい(d<D1<D3)。また、第2図に
示すように、弾性パツキン1をパツキン装着部1
4に装着すると、舌片部3の他端7が弾性抜け止
めリング13に当接することによりパツキン本体
2の一端6は、管継手本体11の径方向環状壁8
に常時当接する。舌片部3はパツキン本体2と抜
け止めリング13との適当な間隔を保つために充
分な長さを有し、長さを有する。パツキン本体2
と抜け止めリング13の先端までの長さをCとす
ると、C>C1の関係を維持することができ、ま
た舌片部3は容易に伸び縮み可能なする充分な弾
性を有する。
周に密接されて流体をシールするOリング状のパ
ツキン本体2に一体成形され、挿入口18側の軸
方向にパツキン本体の肉厚より小さなほぼ一定の
肉厚で突出する。舌片部3はパツキン本体2の肉
厚t2より薄い肉厚t1を有し、内径D1は管20の外
径dより大きく、抜け止めリング13の中心径D
3よりも小さい(d<D1<D3)。また、第2図に
示すように、弾性パツキン1をパツキン装着部1
4に装着すると、舌片部3の他端7が弾性抜け止
めリング13に当接することによりパツキン本体
2の一端6は、管継手本体11の径方向環状壁8
に常時当接する。舌片部3はパツキン本体2と抜
け止めリング13との適当な間隔を保つために充
分な長さを有し、長さを有する。パツキン本体2
と抜け止めリング13の先端までの長さをCとす
ると、C>C1の関係を維持することができ、ま
た舌片部3は容易に伸び縮み可能なする充分な弾
性を有する。
第2図に示すように、管20を管継手本体11
に挿入するとき、管20が抜け止めリング13を
押圧し、抜け止めリング13が舌片部3を押すの
で、舌片部3が管軸方向に収縮され、管20を管
継手本体11内に容易に装着することができる。
抜け止めリング13が管継手本体11のテーパ部
16からパツキン装着部14に移動すると、抜け
止めリング13が押し広げられる。更に管20を
管継手本体11内に押圧すると、第3図に示すよ
うに、抜け止めリング13が管20の環状溝21
に装着され、抜け止めリング13の外径D2が縮
径して管継手本体11のテーパ部16に配置され
る。このとき管軸方向に収縮された舌片部3は自
身の弾性で形状を復元してパツキン本体2と抜け
止めリング13との間隔を弾性的に保持する。そ
のため、パツキン本体2は管20の外周面、拡径
部15の内周面及び径方向環状壁8に当接して十
分なシール性が確保される。管継手本体11又は
管20に外力が加わつて管継手本体1と管20と
の管軸線間に角度変化が生じても、弾性パツキン
1の舌片部3はパツキン本体2と抜け止めリング
13との間を弾性的に保持して弾性パツキン1の
移動が防止され、また、端部が抜け止めリング1
3に当接する舌片部3の弾性により弾性パツキン
1と抜け止めリング13との間に間〓が生じるこ
とを防止できる。最終的な構造として弾性パツキ
ン1の舌片部3に当接可能な弾性抜け止めリング
13を管20の環状溝21に係合させかつ管継手
本体11のテーパ部16の内面に当接させるの
で、管20が管継手本体11から離間する方向に
移動すると、抜け止めリング13が傾斜面16に
よつて次第に押圧されて縮径され、環状溝21に
対して一層強力に押圧されるので抜止め強度は
益々強固になる。
に挿入するとき、管20が抜け止めリング13を
押圧し、抜け止めリング13が舌片部3を押すの
で、舌片部3が管軸方向に収縮され、管20を管
継手本体11内に容易に装着することができる。
抜け止めリング13が管継手本体11のテーパ部
16からパツキン装着部14に移動すると、抜け
止めリング13が押し広げられる。更に管20を
管継手本体11内に押圧すると、第3図に示すよ
うに、抜け止めリング13が管20の環状溝21
に装着され、抜け止めリング13の外径D2が縮
径して管継手本体11のテーパ部16に配置され
る。このとき管軸方向に収縮された舌片部3は自
身の弾性で形状を復元してパツキン本体2と抜け
止めリング13との間隔を弾性的に保持する。そ
のため、パツキン本体2は管20の外周面、拡径
部15の内周面及び径方向環状壁8に当接して十
分なシール性が確保される。管継手本体11又は
管20に外力が加わつて管継手本体1と管20と
の管軸線間に角度変化が生じても、弾性パツキン
1の舌片部3はパツキン本体2と抜け止めリング
13との間を弾性的に保持して弾性パツキン1の
移動が防止され、また、端部が抜け止めリング1
3に当接する舌片部3の弾性により弾性パツキン
1と抜け止めリング13との間に間〓が生じるこ
とを防止できる。最終的な構造として弾性パツキ
ン1の舌片部3に当接可能な弾性抜け止めリング
13を管20の環状溝21に係合させかつ管継手
本体11のテーパ部16の内面に当接させるの
で、管20が管継手本体11から離間する方向に
移動すると、抜け止めリング13が傾斜面16に
よつて次第に押圧されて縮径され、環状溝21に
対して一層強力に押圧されるので抜止め強度は
益々強固になる。
第4図と第5図は、弾性パツキン1の第2の実
施例を示す。全体の形状として流体をシールする
Oリング状のパツキン本体2と舌片部3を一体成
型で形成するが、舌片部3に8本の管軸方向のス
リツト4を形成して、より優れた弾性効果を得る
ことができる。第1の実施例に比べて第2の実施
例では舌片部3の肉厚を大きくすることができ、
給湯配管に使う場合には熱老化によるシール性能
の低下を防ぐことができる。スリツト4の形状、
数及び大きさは仕様並びに取り付け及び使用状態
により適宜選定される。
施例を示す。全体の形状として流体をシールする
Oリング状のパツキン本体2と舌片部3を一体成
型で形成するが、舌片部3に8本の管軸方向のス
リツト4を形成して、より優れた弾性効果を得る
ことができる。第1の実施例に比べて第2の実施
例では舌片部3の肉厚を大きくすることができ、
給湯配管に使う場合には熱老化によるシール性能
の低下を防ぐことができる。スリツト4の形状、
数及び大きさは仕様並びに取り付け及び使用状態
により適宜選定される。
第8図は弾性パツキン1の第3の実施例を示
す。第2図及び第3図に示す管継手本体11のパ
ツキン装着部14の内周面15の内径に略等しい
外径d2(第8図)の平坦としてパツキン本体2の
外周面を形成し、流体をシールするU形断面のリ
ツプ5がパツキン本体2の一端として一体成形さ
れる。パツキン装着部14の内周面15にパツキ
ン本体2を密着させ、管継手本体11又は管20
の管軸が曲がつても、リツプ5の端部は管継手本
体11の径方向環状壁8に常時当接し、弾性パツ
キン1自体は動かない。U形断面のリツプ5の外
形d1はパツキン装着部14の内周面15の内径よ
り大きく、内径D1は管20の外形dより小さい。
リツプ5を十分に薄く形成すると、薄肉のリツプ
5が僅かな流体の圧力を受けたとき、流体の圧力
によりリツプ5が押し広げられ、パツキン装着部
14の端面と管20の外周面に密着して、更にシ
ール性が向上する。管継手本体11又は管20の
管軸の曲がりに対して十分に追従してリツプ5が
変形するので、シール効果の向上を図ることがで
きる。
す。第2図及び第3図に示す管継手本体11のパ
ツキン装着部14の内周面15の内径に略等しい
外径d2(第8図)の平坦としてパツキン本体2の
外周面を形成し、流体をシールするU形断面のリ
ツプ5がパツキン本体2の一端として一体成形さ
れる。パツキン装着部14の内周面15にパツキ
ン本体2を密着させ、管継手本体11又は管20
の管軸が曲がつても、リツプ5の端部は管継手本
体11の径方向環状壁8に常時当接し、弾性パツ
キン1自体は動かない。U形断面のリツプ5の外
形d1はパツキン装着部14の内周面15の内径よ
り大きく、内径D1は管20の外形dより小さい。
リツプ5を十分に薄く形成すると、薄肉のリツプ
5が僅かな流体の圧力を受けたとき、流体の圧力
によりリツプ5が押し広げられ、パツキン装着部
14の端面と管20の外周面に密着して、更にシ
ール性が向上する。管継手本体11又は管20の
管軸の曲がりに対して十分に追従してリツプ5が
変形するので、シール効果の向上を図ることがで
きる。
本考案に使用する弾性パツキン1の性能を確認
するために、本実施例の弾性パツキン1を装着し
た本考案による差し込み式管継手及び比較品とし
て従来のパツキンを装着した差し込み式管継手の
各々に管(20Su)を接続して、曲げ耐水圧試験
を行つた。曲げ耐水圧試験では、差し込み式管継
手中心に荷重をかけて片側3度の曲がりを与えて
保持し、水圧を加え漏れの発生状況により性能の
良否を判断した。試験の結果、従来品は初期パツ
キン圧縮力(押圧力)α%で、水圧1〜5Kgf/
cm2で漏れが発生したのに対し、本考案品はパツキ
ン圧縮力α−5%で、水圧17.5Kgf/cm2以上でも
漏れはなく、本考案品ではシール性能が著しく改
善されたことが判明した。
するために、本実施例の弾性パツキン1を装着し
た本考案による差し込み式管継手及び比較品とし
て従来のパツキンを装着した差し込み式管継手の
各々に管(20Su)を接続して、曲げ耐水圧試験
を行つた。曲げ耐水圧試験では、差し込み式管継
手中心に荷重をかけて片側3度の曲がりを与えて
保持し、水圧を加え漏れの発生状況により性能の
良否を判断した。試験の結果、従来品は初期パツ
キン圧縮力(押圧力)α%で、水圧1〜5Kgf/
cm2で漏れが発生したのに対し、本考案品はパツキ
ン圧縮力α−5%で、水圧17.5Kgf/cm2以上でも
漏れはなく、本考案品ではシール性能が著しく改
善されたことが判明した。
更に、管継手本体11に対する管20の挿入力
も従来品に比べて20〜30%減少し、良好な管20
の挿入性も確認された。また、弾性パツキン1の
移動が防止され、その分パツキン装着部14の長
さを短くすることが可能となる。従つて管継手本
体11の長さも短くなりコスト低減と小回り配管
が可能となつた。
も従来品に比べて20〜30%減少し、良好な管20
の挿入性も確認された。また、弾性パツキン1の
移動が防止され、その分パツキン装着部14の長
さを短くすることが可能となる。従つて管継手本
体11の長さも短くなりコスト低減と小回り配管
が可能となつた。
考案の効果
本考案による差し込み式管継手は、舌片部によ
りパツキン本体と抜け止めリングとの間の〓間が
保持され、管継手本体又は管の軸線が傾斜して
も、舌片部により弾性パツキンの移動が防止され
る。抜け止めリングに当接する舌片部の弾性によ
りパツキン本体は管の外周面、拡径部の内周面及
び径方向環状壁に当接して十分なシール性が確保
される。また、舌片部を設けたことにより、弾性
パツキンの初期の押圧力が従来より減少して、管
の挿入性及び施工性の向上を図ることができる。
更に、舌片部の弾性変形が可能であるから、管継
手本体のパツキン装着部の長さを短縮化して管継
手本体の長さを短くでき、継手コストの低減や施
工上小回り配管ができる等実用上の効果は大き
い。
りパツキン本体と抜け止めリングとの間の〓間が
保持され、管継手本体又は管の軸線が傾斜して
も、舌片部により弾性パツキンの移動が防止され
る。抜け止めリングに当接する舌片部の弾性によ
りパツキン本体は管の外周面、拡径部の内周面及
び径方向環状壁に当接して十分なシール性が確保
される。また、舌片部を設けたことにより、弾性
パツキンの初期の押圧力が従来より減少して、管
の挿入性及び施工性の向上を図ることができる。
更に、舌片部の弾性変形が可能であるから、管継
手本体のパツキン装着部の長さを短縮化して管継
手本体の長さを短くでき、継手コストの低減や施
工上小回り配管ができる等実用上の効果は大き
い。
第1図は本考案による差し込み式管継手に使用
する弾性パツキンの第1の実施例を示す断面図、
第2図は本考案の第1の実施例の弾性パツキンを
装着した管継手本体に管を挿入した状態を示す断
面図、第3図は管継手本体と管との連結が完了し
た本考案による差し込み式管継手の断面図、第4
図は弾性パツキンの第2の実施例を示す断面図、
第5図は第4図の平面図、第6図は従来の差し込
み式管継手を示す断面図、第7図は管軸に曲がり
が生じた従来の差し込み式管継手を示す断面図、
第8図は本考案の第3の実施例の弾性パツキンの
断面図である。 1……弾性パツキン、2……パツキン本体、3
……舌片部、4……スリツト、5……リツプ、6
……一端、7……他端、8……径方向環状壁、1
1……管継手本体、13……抜け止めリング、1
4……パツキン装着部、15……拡径部、16…
…テーパ部、20……管、21……環状溝。
する弾性パツキンの第1の実施例を示す断面図、
第2図は本考案の第1の実施例の弾性パツキンを
装着した管継手本体に管を挿入した状態を示す断
面図、第3図は管継手本体と管との連結が完了し
た本考案による差し込み式管継手の断面図、第4
図は弾性パツキンの第2の実施例を示す断面図、
第5図は第4図の平面図、第6図は従来の差し込
み式管継手を示す断面図、第7図は管軸に曲がり
が生じた従来の差し込み式管継手を示す断面図、
第8図は本考案の第3の実施例の弾性パツキンの
断面図である。 1……弾性パツキン、2……パツキン本体、3
……舌片部、4……スリツト、5……リツプ、6
……一端、7……他端、8……径方向環状壁、1
1……管継手本体、13……抜け止めリング、1
4……パツキン装着部、15……拡径部、16…
…テーパ部、20……管、21……環状溝。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 環状溝が形成された外面を有する管と、挿入
口、拡径部、該拡径部から前記挿入口に向かつて
形成された先細のテーパ部及び該テーパ部の反対
側の前記拡径部の端部に形成された径方向環状壁
とを有する管継手本体と、該管継手本体に収容さ
れた前記管の外周に密接する状態で前記拡径部内
に配置された環状の弾性パツキンと、前記管の環
状溝に係合されかつ前記管継手本体のテーパ部の
内面に当接する弾性抜け止めリングとを備えた差
し込み式管継手において、 前記弾性パツキンは前記拡径部内に配置された
パツキン本体と、前記パツキン本体から前記挿入
口側にパツキン本体の肉厚より小さなほぼ一定の
肉厚で突出する舌片部を有し、該舌片部が前記弾
性抜け止めリングに当接することにより、前記パ
ツキン本体は前記管継手本体の径方向環状壁に常
時当接することを特徴とする差し込み式管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986137812U JPH0440073Y2 (ja) | 1986-09-10 | 1986-09-10 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986137812U JPH0440073Y2 (ja) | 1986-09-10 | 1986-09-10 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6345483U JPS6345483U (ja) | 1988-03-26 |
JPH0440073Y2 true JPH0440073Y2 (ja) | 1992-09-18 |
Family
ID=31042215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986137812U Expired JPH0440073Y2 (ja) | 1986-09-10 | 1986-09-10 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0440073Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4486734B2 (ja) * | 2000-06-23 | 2010-06-23 | 東京瓦斯株式会社 | ガス管接続部を有するガス機器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52130216U (ja) * | 1976-03-31 | 1977-10-04 | ||
JPS6067487U (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-13 | 東尾継手株式会社 | シ−ル材 |
-
1986
- 1986-09-10 JP JP1986137812U patent/JPH0440073Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6345483U (ja) | 1988-03-26 |
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