JPH0438872Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は全自動麻雀卓に於ける洗牌撹拌装置に
ついての改良に関するもので、麻雀卓の天蓋の落
し口から洗牌ホツパー内に落し込まれた牌を傾斜
状の傾斜ターンテーブルで洗牌しながら傾斜ター
ンテーブルの周縁の搬送部に送り出し、該搬送部
の終端の二段積み装置に送り込んで二段積にし、
牌搬送装置にて各場に搬送し、各場の牌押出し装
置にて押出した後エレベータによつて卓板の各待
機台に全自動で押し上げるようにした全自動麻雀
卓であつて、さらに詳しくは、洗牌ホツパー内の
底部に斜めの回転軸をもつて軸支せしめた傾斜タ
ーンテーブルの上面に放射状に突出する突条部を
設け、その突条部の先端部分に押し出し回転方向
と反対の方向に折り曲げた折曲部と、突条部の前
後面が上面に向けて傾斜する傾斜部となつている
ことで傾斜ターンテーブル上へ投入された牌を合
理的に、且迅速に搬送部へ押し出すことができる
ようにしたものに関する。

（従来の技術） 従来の全自動麻雀卓は卓板の中央の投入口が開
閉し、一局（ゲーム）終了後、投入口より洗牌ホ
ツパー内に押し込まれ、平らなターンテーブルの
上面の撹拌翼で撹拌を行なつて４箇所（各場）の
牌落し口に分配する構造のものが提供されてい
る。

例えば、実開昭58−179177号公報や、実開昭58
−185282号公報にて開示されている。

ここでは実開昭58−179177号公報について、そ
の構成を下記する。

円形容器の外周縁に沿つて４箇所の牌排出口を
形成した牌受け皿と、受け皿の排出口を開閉する
電動シヤツタと、受け皿の中央部を貫通して同芯
的に配置した回転駆動軸に基部を一体固着し、受
け皿上面の半径方向の向けて回転方向の後方に湾
曲しながら延びる回動翼と、受け皿の各排出口か
らの牌通路に設置され、排出口から導出される牌
を検出するカウンタと、前記カウンタ及びシヤツ
タと電気的に接続し、カウンタからの検出信号が
一定量に達すると各排出口のシヤツタを閉じるよ
うに作用する制御装置とを有することを特徴とす
る自動麻雀機の牌分配装置である。上記の回動翼
は回転方向の後方に湾曲しながら延びる湾曲面に
よつて受皿内の牌を外周縁の環状溝内に落下させ
るため、４箇所にそれぞれ分配し、特定の牌が一
箇所に集中しないようにしている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、その反面、湾曲面の平板の回動
翼は特に投入直後において牌が多いと中央付近に
集中して回動翼の下方（隙間）において牌が噛み
込んでブリツジ現象をおこすためセツト時間が短
時間に行なえない致命的な課題を有していた。

（問題を解決するための手段） 本考案は上記問題点を解決するために創案した
もので、天蓋の落し口から落された麻雀牌を洗牌
ホツパー内に受け入れ、斜めの回転軸をもつて回
転するよう軸支せしめた傾斜ターンテーブルの中
心部位より周縁の搬送部に向かつて放射状に突出
する突条部によつて洗牌撹拌しながら姿勢を一定
に整えて牌整列部に向け供給していく牌供給装置
と、該牌供給装置から送出される麻雀牌を二段重
ねに積み重ねて牌搬送装置に順次押出す二段積み
装置と、牌搬送装置で築牌状態に整列せしめた麻
雀牌を各場に搬送し下降位置にある麻雀牌を牌押
出し装置にて押し出した後上昇するエレベータと
から成る全自動麻雀卓であつて、 上記突条部の先端部分に押し出し回転方向と反
対の方向に折り曲げた折曲部を形成し、且つ突条
部の前後面が上面に向けて傾斜する傾斜部となつ
ている構成とした。

（実施例及び作用） 第１図は本考案の傾斜ターンテーブルの斜視
図、第２図は本考案の実施状態を示す斜視図、第
３図は本考案の牌の撹拌状態を示す平面図、第４
図は本考案の牌の押し出し状態を示す平面図、 先ず、全自動麻雀卓の全体構造について第６Ａ
図、第６Ｂ図、第７図に基づいて説明する。

５０は全自動麻雀卓、４０は制御ボツクス、２
０は卓板、３０は天蓋、３１は天蓋プレートであ
る。天蓋プレート３１の起動スイツチ３５を押す
と、円板状の天蓋３０が上昇し、上昇した落し口
３２（隙間）より終了した牌を投入し、再び起動
スイツチ３５を押すと天蓋３０が下降すると同時
に内部で完了していた築牌がエレベータ２１−１
〜２１−４によつて上昇してくる。３３−１〜３
３−４はサイコロスイツチ、３６はセツト完了ラ
ンプである。

次に、天蓋３０の落し口３２より投入された牌
は牌供給装置１５の洗牌ホツパー１３内の傾斜タ
ーンテーブル１によつて洗牌撹拌される。該傾斜
ターンテーブル１は（以下テーブルという）中心
部に穴２が穿設されていて斜めの回転軸２ａに軸
支されている。テーブル１は底部に設けたモータ
ー（図示せず）によつて回転する。テーブル１の
上面には放射状の（図面では４条）の突条部３が
突設していて外周寄りの先端部分にはテーブル１
の正転（牌を押し出す方向）と反対の方向へ折り
曲げられた折曲部４が形成されている。

また、突条部３は第５図のように特に前面が上
面に向けて傾斜する傾斜部４ａとなつているため
突条部３で容易に掬い上げられ、倣り出すように
して転落させるため撹拌効果が一層高まる。

さらに、上記形状とした突条部３であるため牌
の噛み込みによるブリツジ現象を防止することが
できる。

折曲部４の先端部分は中央から延びる直線部位
に対して約15〜20度押出し回転方向と反対の方向
に折れ曲つている。

傾斜部４ａの前面の傾斜角度がテーブル１の表
面に対して約60度に傾斜している。

上記テーブル１によつて洗牌撹拌された牌は牌
選別部７によつて下向きのものは磁石９の反発力
で戻され、正規の牌のみが吸引磁石１２によつて
牌整列部８より搬送部１１へと移送し、終端の二
段積み装置６０へと搬送されていく。

二段積み装置６０で牌は二段積みとなり所定数
（17組）になると牌搬送装置９０−１〜９０−４
で各場（東、南、西、北、）へと搬送される。そ
して、下降位置にある築牌をエレベータ２１−１
〜２１−４の上面に移し換えるよう押し出す牌押
出し装置８０−１〜８０−４によつて押出し、天
蓋３０が下降すると同時にエレベータ２１−１〜
２１−４によつて卓板２０上に上昇し以後同じ動
作が繰り換えされる。

５はセンターキヤツプで回転軸２ａに回転自在
に嵌挿され、またテーブル１上には投入される牌
を均すための均しバー６が取り付けられている。

均しバー６はコイルバネ等の弾性材からなり、
撹拌、押し出しの際、積み重なつた牌や立ち上り
状態の牌を均したり、伏せる働きをなし、牌をテ
ーブル１の外周部１０上へ押し出す役目をしてい
る。

外周部１０はテーブル１の一定巾の周辺部で、
投入されて低位置に集合する牌をテーブル１の回
転で高い位置に運び上げる部分で、載置される牌
が滑らないようにゴム等の材料からなつている。

１５はテーブル１を包囲する牌供給装置で洗牌
ホツパー１３、牌選別部７、牌整列部８より構成
されている。

（考案の効果） 以上の説明で明らかなように、本考案の全自動
麻雀卓に於ける洗牌撹拌装置は、傾斜ターンテー
ブルの上面の突条部は外周寄りの先端部分に押し
出し回転と反対の方向に折り曲げた折曲部と前後
面が上面に向けて傾斜している傾斜部となつてい
るため、牌の撹拌効果を高めるとともに、牌と突
条部によるブリツジ現象が未然に防止することが
出来るので洗牌時間が短時間に行なえる効果を有
している麻雀卓である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の傾斜ターンテーブルの斜視
図、第２図は本考案の実施状態を示す斜視図、第
３図は本考案の牌の撹拌状態を示す平面図、第４
図は本考案の牌の押し出し状態を示す平面図、第
５図は本考案の突条部の拡大断面図、第６Ａ図は
本考案の全自動麻雀卓の外観斜視図、第６Ｂ図は
天蓋プレートの斜視図、第７図は全自動麻雀卓内
部の牌搬送装置を示す斜視図。 １……傾斜ターンテーブル、３……突条部、４
……折曲部、４ａ……傾斜部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 天蓋の落し口から落された麻雀牌を洗牌ホツ
   パー内に受け入れ、斜めの回転軸をもつて回転
   するよう軸支せしめた傾斜ターンテーブルの中
   心部位より周縁の搬送部に向かつて放射状に突
   出する突条部によつて洗牌撹拌しながら姿勢を
   一定に整えて牌整列部に向け供給していく牌供
   給装置と、該牌供給装置から送出される麻雀牌
   を二段重ねに積み重ねて牌搬送装置に順次押出
   す二段積み装置と、牌搬送装置で築牌状態に整
   列せしめた麻雀牌を各場に搬送し下降位置にあ
   る麻雀牌を牌押出し装置にて押し出した後上昇
   するエレベータとから成る全自動麻雀卓であつ
   て、 上記突条部の先端部分に押し出し回転方向と
   反対の方向に折り曲げた折曲部を形成し、且つ
   突条部の前後面が上面に向けて傾斜する傾斜部
   になつていることを特徴とする全自動麻雀卓に
   於ける洗牌撹拌装置。 ２ 前記先端部分の折曲部は中央から延びる直線
   部位に対して約15〜20度押し出し回転方向と反
   対の方向に折れ曲つていることを特徴とする請
   求項１項記載の全自動麻雀卓に於ける洗牌撹拌
   装置。 ３ 前記傾斜部の前面の傾斜角度が傾斜ターンテ
   ーブルの表面に対して約60度になつていること
   を特徴とする請求項１〜２の記載の全自動麻雀
   卓に於ける洗牌撹拌装置。