JPH0438761B2 - - Google Patents

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JPH0438761B2
JPH0438761B2 JP56018341A JP1834181A JPH0438761B2 JP H0438761 B2 JPH0438761 B2 JP H0438761B2 JP 56018341 A JP56018341 A JP 56018341A JP 1834181 A JP1834181 A JP 1834181A JP H0438761 B2 JPH0438761 B2 JP H0438761B2
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JP
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diethylene glycol
lenses
weight
polymerization
radical initiator
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JP56018341A
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ジエチレングリコールビスアリルカ
ーボネートを主成分とする不飽和モノマーから液
状のプレポリマーを製造し、注型加熱重合して光
学プラスチツク品を製造する方法に関するもので
ある。
従来、ジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネートを主成分とする不飽和モノマーは、ラジカ
ル開始剤の存在下に加熱重合させれば、硬くて透
明な熱硬化性ポリマーとなることが知られてお
り、シート、パイプ、ロツド、レンズなどの有用
な成形物として利用されている。特にジエチレン
グリコールビスアリルカーボネートモノマーから
製造されたプラスチツクレンズは、商品名CR−
39レンズとして市販されている。このCR−39レ
ンズは最近フアツシヨン性の向上により、プラス
チツクレンズはガラスレンズに比較してユーザー
の好みの色に染色可能であるため、その需要は
年々増加する傾向にある。しかし、CR−39レン
ズを染色した際、特に染色濃度を増加させた場
合、一つのレンズ内に濃淡のムラが発生し、一様
濃度に染色されない事が知られている。
しかし、本発明のプレポリマーの製造法を採用
することにより、前述の欠点が全くない硬化ポリ
マーを得ることが可能になつた。
ジエチレングリコールビスアリルカーボネート
を主成分とする不飽和モノマーからのプラスチツ
クレンズの成形は、一般には注型成形が採用さ
れ、成形型には主にガラスが利用されている。注
型重合後にプラスチツクレンズからガラス型を剥
離する方法として従来、V字形の楔を打込む方
法、エアーガンによる空気吹きつけ方法、成型物
の入つたガラスモールドを加熱し冷却するという
温度差法(例えば特開昭55−133929号)等が利用
されている。
しかし、いずれの方法を利用しても、プラスチ
ツクレンズとガラス型の密着性が良いため、離型
の際ガラス型よりも柔らかいプラスチツクレンズ
に応力がかかり、プラスチツクレンズの表面が塑
性変形するため、染色の際に染料の一様な浸透を
妨害し、レンズ内で染色ムラが発生する。また特
に染色ムラの発生し易いレンズは、曲率半径の小
さいレンズ、レンズ度数としては強度級レンズ
で、たとえばスフエアー+3.00度以上である。一
方、染色ムラの発生したレンズの表面から50μ位
研削し再染色した場合は、染色ムラは発生しな
い。
これらの事実から、予備重合の過程で離型の
際、表面層の塑性変形を生じ難い構造のジエチレ
ングリコールビスアリルカーボネートを主成分と
する不飽和モノマーからのプレポリマーを製造す
ることに鋭意努力した結果、0.3〜2.3重量%の量
のラジカル開始剤を使用し、5℃〜35℃の低温で
比較的長時間(6時間〜72時間)かけて液状プレ
ポリマーを製造し、このプレポリマーを使つて硬
化ポリマーを作製することにより、前述の染色ム
ラは完全に除去されることになつた。
従来、プレポリマーの製造方法として、モノマ
ーを重合反応で硬い硬化物を得るに十分な量(た
とえば3重量%)のラジカル開始剤の存在下で比
較的低温(たとえば40℃)で加熱重合せしめ、ゲ
ル化の起る直前の所定の粘度を示すようになつた
とき、直ちに急冷して重合反応を停止させる方法
(たとえば英国特許第796867号)、またモノマーを
比較的少量(たとえば0.27重量%)のラジカル開
始剤で比較的高温(たとえば95℃位)で飽和重合
度に達するまで(たとえば2時間位)加熱重合せ
しめる(特開昭51−9188号)等の方法がある。し
かし、これらの方法は、急激な重合反応を伴うた
め直鎖状のポリマー生成の確率が低く、離型の
際、プラスチツクレンズの表面が塑性変形し易か
つた。
本発明は、ジエチレングリコールビスアリルカ
ーボネートを主成分とする不飽和モノマーへ、
0.3〜2.3重量%の量のラジカル開始剤を投入し、
比較的低温の5℃〜35℃で比較的長時間の6〜72
時間かけて予備重合することにより直鎖状のシラ
ツプを多量に作成することにより、離型の際の塑
性変形を二次元的構造の増加により阻止する方法
である。
本発明においてジエチレングリコールビスアリ
ルカーボネートあるいは、これを主成分とする不
飽和モノマーが使用し得られ、これらはラジカル
開始剤存在下に重合し、熱硬化性ポリマーを与え
る。ジエチレングリコールビスアリルカーボネー
トポリマーの好ましい物性を損わない範囲内で、
ジエチレングリコールビスアリルカーボネートモ
ノマーと共重合可能なビニル基あるいはアリル基
などの不飽和基を有する他の不飽和モノマーを共
に用いることができる。共重合可能な不飽和モノ
マーの例として、メタクリル酸エステル類、ジア
リルフタレート類、エチレンなどをあげることが
できる。これらは一般に40重量%以下、好ましく
は15重量%位の量で得られる硬化ポリマーの物性
を損わない範囲内で用いられている。
本発明に使用されるラジカル開始剤は、比較的
低温、例えば20℃位で重合可能な過酸化物が最適
である。最適なラジカル開始剤として、イソブチ
ルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジ
カーボネート、ジエチルパーオキシジカーボネー
トなどを挙げることができる。
本発明は、前記不飽和モノマーに0.3〜2.3重量
%のラジカル開始剤を添加配合し、5℃〜35℃の
低温で6〜72時間の長時間を要して、プレポリマ
ーを作成するため、急激な重合反応が起こりにく
く、直鎖状の結合を多く有するプレポリマーを作
成することができる。しかも低温での反応のた
め、ゲル化が起りにくい長所があり、ガラス型へ
のプレポリマーの注入も容易である。たとえば、
ジエチレングリコールビスアリルカーボネートへ
1重量%のラジカル開始剤を投入し、30℃で48時
間保持した後の重合度は12%である。但しゲル化
の起る重合度は17%以上である。重合度は重合系
の密度とほぼ直線関係にあるので、重合系の密度
を測定することにより簡便に評価することができ
る。
一方、注型重合用のプレポリマーとしては、注
型からの漏洩、重合による収縮の防止などの点か
ら重合度が高い方が好ましく、一般的に重合度は
10%〜13%位が最適である。
前述のように作成したプレポリマーに、さらに
ラジカル開始剤を加え、注型後加熱重合させるこ
とにより光学プラスチツク品を得ることができ
る。このように製造された光学プラスチツク品
は、その表面付近の二次元的結合力が強いため、
離型の際の塑性変形を防ぐことができる。したが
つて、本発明の方法をレンズの製造に用いた場
合、曲率半径の小さいレンズであつても染色ムラ
が発生しない。
以下に実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。
実施例 1 ジエチレングリコールビスアリルカーボネート
へ、2.3重量%のジイソプロピルパーオキシジカ
ーボネートを添加し、5℃に72時間保持し、出来
た重合度12%の液状プレポリマーに対してさらに
ジイソプロピルパーオキシジカーボネートを1.7
重量%加え撹拌後、2枚のガラス型とガスケツト
を組合せた室内へ注入し、45℃で15時間、60℃で
2時間、90℃で1時間保持したのち、ガスケツト
を取り除き、次ぎに楔を打ち込んでガラス型を成
型物から離型し、硬化したポリマーレンズのうち
特にプラスレンズのレンズ度数+3.00以上のレン
ズ100枚を染色液に浸漬し、染色濃度50%以上
(550mμの可視域での減光率50%以上)に濃く染
色した所、染色ムラは0枚であつた。
実施例 2 ジエチレングリコールビスアリルカーボネート
へ0.3重量%のジイソプロピルパーオキシジカー
ボネートを添加し、30℃に30時間保持し、出来た
液状プレポリマーに対してさらにジイソプロピル
パーオキシジカーボネートを3.7重量%を加え、
実施例1と全く同様に注型、重合、離型させた実
施例1と同じレンズ度数のレンズ100枚を染色濃
度50%以上に濃く染色した所、染色ムラは0枚で
あつた。
実施例 3 ジエチレングリコールビスアリルカーボネート
へ1.3重量%のジイソプロピルパーオキシジカー
ボネートを添加し、20℃に6時間保持し、出来た
液状プレポリマーに対してさらにジイソプロピル
パーオキシジカーボネートを2.7重量%を加え、
実施例1と全く同様に注型、重合、離型させた実
施例1と同じレンズ度数のレンズ100枚を染色濃
度50%以上に濃く染色した所、染色ムラは0枚で
あつた。
比較例 1 ジエチレングリコールビスアリルカーボネート
に4重量%のジイソプロピルパーオキシジカーボ
ネートを添加し、20℃で3時間保持した後、実施
例1と同様な方法で注型、重合、離型させた後、
実施例1と同じレンズ度数のレンズ100枚を染色
濃度50%以上に濃く染色した所、染色ムラは80枚
出現し、20%の良品率であつた。
比較例 2 ジエチレングリコールビスアリルカーボネート
に4重量%のジイソプロピルパーオキシジカーボ
ネートを添加し、45℃に加熱し、10分後直ちに急
冷して重合反応を停止した後、実施例1と同様な
方法で注型、重合、離型した後、実施例1と同じ
レンズ度数のレンズ100枚を染色濃度50%以上に
濃く染色した所、染色ムラは50枚出現し、50%の
良品率であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ジエチレングリコールビスアリルカーボネー
    トを主成分とするモノマーと0.3〜2.3重量%のラ
    ジカル開始剤を混合し、5℃〜35℃の温度で6〜
    72時間保持することにより、直鎖状シラツプを多
    量に含む液状プレポリマーを製造する第1の製造
    工程と、該液状プレポリマーに所要量のラジカル
    開始剤を更に加えて注型加熱することにより、所
    定形状の硬化ポリマーを成形製造する第2の製造
    工程と、からなる光学プラスチツク品の製造方
    法。
JP1834181A 1981-02-10 1981-02-10 Preparation of prepolymer Granted JPS57133106A (en)

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JPS57133106A JPS57133106A (en) 1982-08-17
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