JPH043834B2 - - Google Patents

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JPH043834B2
JPH043834B2 JP60002992A JP299285A JPH043834B2 JP H043834 B2 JPH043834 B2 JP H043834B2 JP 60002992 A JP60002992 A JP 60002992A JP 299285 A JP299285 A JP 299285A JP H043834 B2 JPH043834 B2 JP H043834B2
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wave
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば超音波レベル計のような、対
象物の超音波反射面と基準位置との距離を測定す
る超音波測長装置に関し、特に、異常な受信によ
る異常計測を防止する回路を備えた超音波測長装
置に関する。
[従来の技術] 一般に、超音波測長装置は、超音波を送受信す
る送信回路、超音波プローブおよび受信回路と、
超音波パルスからなる送信波を送信後、反射波を
受信するまでの超音波往復所要時間を電気信号と
して計測する時間計測回路と、該時間計測回路の
計測結果を、計測する毎にサンプリングし、新た
なデータに更新して一時保存するサンプル・ホー
ルド回路とを主要部として有し、該保持されてい
る計測結果から、対象物の超音波反射面と基準位
置との距離を測定する構成となつている。
上記時間計測回路としては、従来、アナログ式
のものと、デジタル式のものが知られている。前
者は、送信波の送信後、反射波を受信するまでの
間、基準電圧を積分し、その積分された電圧値に
て時間を計測する。一方、後者は、送信波の送信
後、反射波を受信するまでの間、クロツクパルス
を計数して時間を計測する。
また、上記サンプル・ホールド回路は、サンプ
リング回路と、記憶回路とからなる。後者として
は、アナログ式の場合、積分された電圧を保存す
る回路を備え、一方、デジタル式の場合、例えば
レジスタ等を備えて構成される。これらの記憶回
路は、サンプリング回路を介して上記時間計測回
路に接続され、反射波を受信する毎に、適当なタ
イミング信号に応動して計測結果をサンプリング
して記憶する。その結果、記憶回路は、常に最新
のデータをホールドすることになる。
ところで、この従来の超音波測長装置は、次の
ような問題点があつた。
[発明が解決しようとする問題点] 上記超音波測長装置は、対象物の反射面の状態
により、反射波が超音波プローブに到達しないこ
とがある。この場合、送信波を送信後、対象物か
らの反射波を受信するため待機していても、反射
波を受信することができず、時間計測回路の出力
が異常な値となる。
即ち、時間計測回路は、送信波を送信後、時間
計測動作を開始し、反射波の受信により形成され
る受信トリガによつて、該動作を停止する。しか
し、反射波の受信がない場合、受信トリガが入力
しない。そのため、時間計測回路は、予め設定し
てある計測時間の最長限度まで時間を計測する。
この結果、測定結果は、実際とは異なる異常な値
となる。
このような異常値は、距離の計測値として、誤
つたデータを与えると共に、上述したように、こ
のデータを、制御信号として自動制御を行なう場
合には、誤動作の原因になるという問題がある。
また、上記超音波測長装置は、屋外に設置され
ることが多く、その場合、車両等において使用さ
れる市民無線などの電磁波による妨害雑音波を拾
い、誤動作する場合がある。
即ち、この種の妨害雑音波(以下、単に妨害波
という。)は、超音波プローブまたはケーブルを
介して受信される可能性がある。そして、この妨
害波は、そのエンベロープが、超音波の反射波に
よる受信信号と同等またはこれより長い時間幅を
有していて、反射波と紛らわしいことが多い。そ
のため、妨害波がある程度断続して受信される状
況にあると、受信信号が、超音波の反射波による
受信信号であるか、雑音であるかを区別すること
ができないため、上記時間計測回路の計測結果が
全く信頼し得ないこととなる。
本発明は、このような問題点を解決するために
なされたもので、反射波が受信されない場合に起
こる異常計測値を除去でき、また、超音波の反射
波のエンベロープと同等以上の時間幅を有する妨
害波による異常計測値をも除去できて、信頼性の
高い計測を行ない得る超音波測長装置を提供する
ことを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、超音波を送受信する送信回路、超音
波プローブおよび受信回路と、超音波の対象物ま
での往復所要時間を計測する時間計測回路と、こ
れらの動作タイミング等を制御する制御回路とを
備えて、対象物の超音波反射面と基準位置との距
離を測定する超音波測長装置であつて、 (a) 送信波を送信後、対象物からの反射波を受信
するための受信ゲートが開いている間、反射波
の受信有無を監視し、反射波が受信された場
合、上記時間計測回路からの計測結果のサンプ
リングを許可するサンプリング許可信号を出力
する受信波無入力補償回路と、 (b) 対象物からの反射波を受信するための受信ゲ
ートが閉じた後、次の送信波送信までの間にお
ける予め設定した一定の時間、受信回路からの
受信トリガの有無を監視し、該時間内に受信ト
リガの入力があつたときは、上記時間計測回路
からの計測結果のサンプリングを禁止するサン
プリング禁止信号を出力する妨害波対策回路
と、 (c) 上記サンプリング許可信号が出力され、か
つ、上記サンプリング禁止信号が出力されてい
ないことを条件に、上記時間計測回路からその
時間計測ごとに時間計測結果をサンプリングし
て、それまでの計測結果を更新し、上記条件が
満たされないときは、それまでの計測結果を保
持するサンプル・ホールド回路と、 を備えることを特徴とする。
[作用] 上記のように本発明は、超音波測長装置に異常
計測を防止する回路を付加して構成される。本発
明の作用について、これらの回路を中心として説
明する。
制御回路から送信タイミング信号が送出される
と、これを受けて、プローブから超音波パルスが
送出される。同時に、上記送信タイミング信号
は、時間計測回路にも送られる。
時間計測回路は、上記送信タイミング信号によ
り起動され、ランプ電圧の形成、また、基準クロ
ツクパルスのカウントを開始して、時間の計測を
行なう。
受信回路は、超音波プローブから反射波等の受
信波が送られると、そのエンベロープを取出すと
共に、波形を整形して、パルス状の受信信号トリ
ガを形成する。
この受信トリガは、時間計測回路に入力され、
超音波パルス送信後から計測していた時間の計測
を停止させる。そして、上記制御回路からサンプ
リング信号がサンプル・ホールド回路に送られる
と、該サンプル・ホールド回路は、上記時間計測
回路の計測結果を取込み、新たなデータとして記
憶する。この場合、前回の計測結果は、今回分の
データに更新される。
また、上記制御回路は、上記送信タイミング信
号の送出と同時に、受信波の受信可能な最大時間
幅を設定する受信ゲート幅設定信号を、上記受信
波無入力補償回路に送出する。
該受信波無入力補償回路は、この受信ゲート幅
設定信号の入力時点から当該計測サイクルの終了
迄の間、サンプリング許可回路からサンプリング
禁止信号をサンプル・ホールド回路に出力する。
その一方、上記受信ゲート幅設定信号により設定
される時間幅内で、反射波の入力を待機する。即
ち、受信波監視回路により、上記受信回路からの
受信トリガの入力有無を監視する。
受信波監視回路は、上記時間幅内に受信トリガ
が入力すると、受信波検知信号を上記サンプリン
グ許可回路に出力する。その結果、サンプリング
許可回路は、サンプル・ホールド回路に対し、サ
ンプリング禁止を解除し、時間計測回路の今回計
測分からのサンプリングを許容する。
一方、受信波監視回路は、上記時間幅内に受信
トリガが入力しない場合には、受信波検知信号を
出力しない。そのため、サンプリング許可回路
は、サンプル・ホールド回路に対し、サンプリン
グ禁止を解除しない。
かかる場合、時間計測回路は、受信トリガが入
力しないため、受信ゲート幅設定信号の設定する
時間幅まで計測を続ける。そのため、計測値が異
常な値となる。しかし、この異常な計測値は、上
記サンプリング許可回路によるサンプリング禁止
のため、サンプル・ホールド回路に入力されず、
該ホールド回路は、前回の計測値を引続き保持す
る。
これにより、何らかの原因により反射波が入力
しなかつた場合でも、異常な計測が防止され、し
かも、保持している前回分の計測値を更新しない
ので、計測値の空白を生じない。
さらに、本発明においては、反射波を受信した
後、当該計測値をサンプル・ホールド回路にサン
プリングする前に、制御回路は、適宜の時間幅の
妨害波検出ゲート幅設定信号を妨害波対策回路に
送出する。
妨害波対策回路は、この信号を受けて、妨害波
監視回路により、このゲート幅の時間内に受信ト
リガが入力するか否か監視する。この時間内に受
信トリガが入力した時は、妨害波が入力したもの
として、妨害波受信信号を出力する。
サンプリング禁止回路は、この信号を受けて、
サンプリング禁止信号をサンプル・ホールド回路
に出力し、時間計測回路の今回計測分からのサン
プリングを禁止する。
このような回路によれば、超音波パルスの反射
波のパルス幅と同等以上の時間幅を有する妨害波
が入力した場合に、今回計測分のデータを、信頼
性に乏しいものとして計測結果から除去すること
ができる。しかも、保持している前回分の計測値
を更新しないので、計測値の空白を生じない。
なお、サンプリング禁止の状態が何回か連続し
た場合も、同様であつて、その場合には、禁止直
前の計測値がそのまま保持される。
[実施例] 本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。なお、第1図は本発明の超音波測長装置の実
施例の構成を示すブロツク図、第2図〜第4図は
その主要各部の詳細な構成を示すブロツク図、第
5図は上記実施例の作用を示すタイムチヤートで
ある。
<実施例の構成> 第1図に示す実施例の超音波測長装置は、超音
波測長装置の基本的部分と、これに付加された本
発明における特徴部分である異常計測を防止する
受信波無入力補償回路および妨害波対策回路とか
らなる。
本実施例の超音波測長装置の基本的部分は、そ
の構成要素として、超音波の送信受信を行なう超
音波プローブ11と、該超音波プローブ11を励
振して超音波パルスを送信させる送信回路12
と、上記プローブ11にて受信した反射波を、検
波すると共に波形を整形し、パルス状の受信トリ
ガTrを形成する機能を有する受信回路13とを
備える。
また、超音波パルスからなる送信波を送信後、
反射波を受信するまでの超音波往復所要時間を電
気信号として計測する時間計測回路14と、該時
間計測回路14の計測結果を、計測する毎にサン
プリングし、新たなデータに更新して一時保存す
るサンプル・ホールド回路16とを備える。
さらに、上記各回路と、後述する受信波無入力
補償回路および妨害波対策回路の動作タイミング
等を制御する制御回路15を備える。
かつ、上記サンプル・ホールド回路16にて一
時保存される計測結果を、対象物の超音波反射面
と基準位置との距離に対応する電気信号として出
力する出力回路17を備えて、該保存されている
計測結果から、対象物の超音波反射面と基準位置
との距離を測定するよう構成される。
一方、このような超音波測長装置に適用される
本発明の問題点解決手段である異常計測防止手段
は、次の構成要件を有して構成される。
第1に、送信波を送信後、一定の時間を経過し
ても、反射波を受信しない場合に、その計測につ
いての上記サンプル・ホールド回路16のサンプ
リングを禁止して、前回のデータを計測値とさせ
る受信波無入力補償回路30を有している。
第2に、反射波受信後、次の送信波送信までの
間における一定の時間内に、妨害波を受信した
時、その計測についての上記サンプル・ホールド
回路16のサンプリングを禁止して、前回のデー
タを計測値とさせる妨害波対策回路40を有して
いる。
次に、上記実施例の構成要素各部の詳細につい
て説明する。
時間計測回路14は、第2図に示すように、ラ
ンプ電圧を発生する積分回路と、これを制御する
スイツチ回路とからなる。
積分回路は、基準電源Es1と、抵抗R1、コ
ンデンサC1と、演算増幅器Op1とを有してな
る。
また、スイツチ回路は、上記基準電源Es1、
抵抗R1の間に接続されるスイツチS1と、該ス
イツチS1を開閉制御するRSフリツプフロツプ
回路FF1および該フリツプフロツプ回路FF1の
出力端子に接続されたアンドゲート回路Ad1
と、上記コンデンサC1に並列に接続されるスイ
ツチS2とからなる。
フリツプフロツプ回路FF1は、そのセツト端
子Sに、受信回路13からの受信トリガTrが入
力される。また、そのリセツト端子Rに、後述す
る制御回路15のリセツト信号fが入力される。
アンドゲート回路Ad1には、受信ゲート幅設定
信号bが入力され、かつ、上記フリツプフロツプ
回路FF1の出力が入力される。
スイツチS1は、上記アンドゲート回路Ad1
の出力により開閉制御され、その出力がハイレベ
ルの時、オンする。スイツチS2には、制御回路
15のリセツト信号fが入力され、該信号fが入
力した時のみオンする。なお、スイツチS1,S
2は、例えば、電界効果トランジスタから構成さ
れる。
上記制御回路15は、第3図に示すように、ク
ロツクパルスを発生するクロツク発生回路151
と、該クロツクパルスを適宜分周し、或いは、基
準として、パルス状信号を形成する各部の回路と
からなる。
上記各部の回路としては、送信回路等に超音波
送信のタイミングを設定する送信タイミング回路
152と、超音波送信波を送信後、反射波を受信
するまでの最大待機時間幅を設定する受信ゲート
幅設定回路153と、送信波送信中に、漏れによ
り受信回路に混入する送信波を受信しないように
マスクするため、その時間に相当する幅のマスク
ゲート幅を設定するマスクゲート幅設定回路15
4とを有している。また、妨害波を検出する時期
および時間を設定する妨害波検出ゲート幅設定回
路155と、上記妨害波検出後、後述する時間計
測回路14で得られたデータをサンプリングする
サンプリング信号回路156と、サンプリングの
後、リセツト信号を出力するリセツト回路157
とを有して構成される。
上記サンプル・ホールド回路16は、第4図に
示すように、時間計測回路14から計測結果をサ
ンプリングするサンプリング回路161と、サン
プリングした計測結果により従来のデータを更新
して記憶する記憶回路162とから成る。サンプ
リング回路161は、スイツチS5と、該スイツ
チS5を開閉制御するアンドゲート回路Ad4と、
後述する受信無入力補償回路30および妨害波対
策回路40の両出力についての論理和否定演算を
行なうノアゲート回路Nr1とを有して構成され
る。ここで、アンドゲート回路Ad4には、上記
ノアゲート回路Nr1の出力と、上記制御回路1
5のサンプリング信号eとが入力される。
受信波無入力補償回路30は、第1図に示すよ
うに、受信波監視回路31と、サンプリング許可
回路32とを備えて構成される。
受信波監視回路31は、例えば、第4図に示す
ように、受信トリガTrおよび上記制御回路15
の受信ゲート幅設定信号bが入力されるアンドゲ
ート回路Ad2にて構成される。また、サンプリ
ング許可回路32は、例えば、該アンドゲート回
路Ad2の出力および制御回路15のリセツト信
号fが入力されるオアゲート回路Or2と、該オ
ア回路Or2の出力がリセツト端子Rに入力され、
および、受信ゲート幅設定信号bがセツト端子S
に入力されるRSフリツプフロツプ回路FF2とを
有して構成される。
上記フリツプフロツプ回路FF2の出力が、こ
の受信波無入力補償回路30の出力となり、上記
ノアゲート回路Nr1の一方の入力となつている。
本実施例では、該フリツプフロツプ回路FF2の
ハイレベル出力がサンプリング禁止信号となり、
ロウレベル出力がサンプリング許可信号となる。
上記妨害波対策回路40は、第1図に示すよう
に、妨害波監視回路41と、サンプリング禁止回
路42とを有して構成される。
妨害波監視回路41は、第4図に示すように、
受信トリガTrおよび上記制御回路15の妨害波
検出ゲート幅設定信号dが入力されるアンドゲー
ト回路Ad3にて構成される。また、サンプリン
グ禁止回路42は、該アンドゲート回路Ad3の
出力をセツト端子Sに入力するRSフリツプフロ
ツプ回路FF3とを有して構成される。該フリツ
プフロツプ回路FF3のリセツト端子Rには、制
御回路15のリセツト信号fが入力される。
このフリツプフロツプ回路FF3の出力が、妨
害波対策回路40の出力となり、上記ノアゲート
回路Nr1の他方の入力となつている。本実施例
では、該フリツプフロツプ回路FF3のハイレベ
ル出力がサンプリング禁止信号となり、ロウレベ
ル出力がサンプリング許可信号となる。
<実施例の作用> 次に、上記実施例の作用について、上記各図と
共に、第5図のタイムチヤートを参照して説明す
る。
制御回路15は、クロツク発生回路151にお
いてクロツクパルスgを発生し、このクロツクパ
ルスgを、送信タイミング回路等の各回路におい
て適宜分周して各々所定のパルスを形成してい
る。先ず、これらの制御信号の出力タイミングに
ついて説明する。
送信タイミング回路152は、一定の周期で繰
返すパルスからなる送信タイミング信号aを形成
する。本実施例では、この送信タイミング信号a
は、第5図に示すように、負のパルスにて構成さ
れ、後縁の立上りにてタイミングをとることとし
ている。
上記タイミング信号aの後縁と同期して、受信
ゲート幅設定信号bとマスクゲート幅設定信号c
が出力される。上記受信ゲート幅設定信号bの立
下り後、即ち、上記タイミング信号aの後縁から
一定時間経過後に、妨害波検出ゲート幅設定信号
dが出力され、この信号dの立下り後、サンプリ
ング信号eと、リセツト信号fとが順次出力され
る。このリセツト信号fの出力により、1回分の
計測サイクルが終了する。
次に、上記各制御信号による制御に従つて動作
する各部の作用について説明する。
上記送信タイミング信号aは、送信回路12に
送出される。
送信回路12は、このタイミング信号aを受け
て、使用周波数の振動電圧を複数波含むパルスを
形成し、プローブ11を励振する。その結果、プ
ローブ11から超音波パルプが放射される。
上記受信ゲート幅設定信号bは、上記時間計測
回路14と、受信波無入力補償回路30とに送ら
れる。
時間計測回路14においては、上記受信ゲート
幅設定信号bは、アンドゲート回路Ad1に入力
される。この時、フリツプフロツプFF1は、リ
セツト状態にあり、その出力がハイレベルとな
つているので、スイツチS1がオンとなる。この
時、スイツチS2はオフであるから、演算増幅器
Op1は、基準電源Es1の基準電圧をコンデンサ
C1に充電することにより積分して、ランプ電圧
の形成を行なう。
上記受信波無入力補償回路30においては、上
記受信ゲート幅設定信号bが、送信タイミング信
号としてフリツプフロツプ回路FF2のセツト端
子Sに入力され、該フリツプフロツプ回路FF2
をセツト状態とし、その出力をサンプリング禁止
信号とする。もつとも、該フリツプフロツプ回路
FF2のセツトは、マスクゲート幅設定信号c等
の他の信号により行なうこともできる。
また、上記受信波無入力補償回路30のアンド
ゲート回路Ad2に、受信ゲート幅設定信号bが
ゲート制御信号として入力される。これにより、
アンドゲート回路Ad2は、受信ゲート幅設定信
号bがハイレベルとなつている時に、ゲートを開
き得る状態となる。
一方、上記マスクゲート幅設定信号cは、受信
回路13に送られる。
該受信回路13は、この信号cがハイレベルの
間は、図示しないスイツチ回路により、その作動
が禁止されている。そして、該信号cがロウレベ
ルとなつた後、上記作動禁止が解除され、超音波
プローブ11からの信号の入力を待機する状態と
なる。このマスクゲート幅設定信号cにより、送
信波の混信による誤動作を防止している。
このような状態において、反射波の入射により
受信回路13にて受信トリガTrが形成されると、
該トリガTrは、時間計測回路14に入力される。
時間計測回路14では、この受信トリガTrは、
フリツプフロツプ回路FF1のセツト端子Sに入
力され、該回路FF1をセツトし、その出力を
ロウレベルとする。これにより、アンドゲート回
路Ad1の出力がロウレベルとなつて、スイツチ
S1がオフとなり、ランプ電圧形成が停止され
る。時間計測回路14は、超音波パルス送信後か
ら計測していた時間の計測を停止する。
また、上記受信トリガTrは、受信波無入力補
償回路30にも入力される。
該回路30では、この受信トリガTrは、アン
ドゲート回路Ad2に入力され、該ゲート回路Ad
2の出力は、ハイレベルとなる。フリツプフロツ
プ回路FF2は、オアゲートOr2を介して、上記
アンドゲート回路Ad2の出力により、リセツト
される。従つて、該フリツプフロツプ回路FF2
の出力Qは、ロウレベルとなり、サンプリング許
可信号となる。
一方、上記受信トリガTrが、受信ゲート幅設
定信号bにより設定される時間幅内に入力しなつ
た場合、アンドゲート回路Ad2は、この受信ゲ
ート幅設定信号bの立下りによりゲートを閉じ
る。このため、フリツプフロツプ回路FF2は、
以後リセツト信号fが入力するまで、外部からの
受信トリガには応答せず、セツト状態が保持され
る。即ち、出力Qが、ハイレベルに維持され、サ
ンプリング禁止信号が継続される。
この時、上記時間計測回路14では、受信トリ
ガTrが入力しないので、フリツプフロツプ回路
FF1がセツト状態で維持され、スイツチS1の
オン状態が続き、ランプ電圧が引続き形成され
る。スイツチS1は、受信ゲート幅設定信号bの
立下りによつて、オフとなり、これにより、ラン
プ電圧の形成が終了する。
従つて、この場合には、計測値は、測定限界値
を示し、対象物についての計測値と異なる異常な
値となる。これについては、後述するように、デ
ータとしてサンプリングされない。
上記受信ゲート幅設定信号bの立下り後、上記
制御回路15から出力される妨害波検出ゲート幅
設定信号dは、妨害波対策回路40に送出され
る。
妨害波対策回路40においては、この信号dが
アンドゲート回路Ad3に入力され、該回路Ad3
のゲートが開放可能な状態となる。これにより、
このゲート幅の時間内に、受信トリガTrが入力
するか否かを監視する。
上記時間内に、受信トリガTrと区別できない
妨害波が入力した時は、アンドゲート回路Ad3
の出力がハイレベルとなつて、フリツプフロツプ
回路FF3がセツトされる。従つて、フリツプフ
ロツプ回路FF3は、その出力Qがハイレベルと
なり、サンプリング禁止信号を出力する。
この時、時間計測回路14では、既に、時間の
計測を終了している。しかし、今の場合、この終
了のトリガとなつた受信波が、真の反射波かどう
か疑しいので、この計測値は信頼性が無い。従つ
て、後述するように、サンプリングされない。
一方、上記妨害波検出ゲート幅設定信号dの設
定する時間幅内に、受信トリガtrが入力しない時
には、この信号dの立下りにより、上記アンドゲ
ート回路Ad3のゲートが閉じられ、以後入力す
る受信トリガTrに対して応答しない。従つて、
フリツプフロツプ回路FF3は、その出力Qがロ
ウレベルに維持され、サンプリング許可信号の出
力が続くことになる。
次に、サンプリング信号eがサンプル・ホール
ド回路15のサンプリング回路151に送られ
る。
該サンプリング回路151おいて、この信号e
は、アンドゲート回路Ad4に入力される。一方、
ノアゲート回路Nr1には、上記受信波無入力補
償回路30の出力信号と妨害波対策回路40の出
力信号とが入力され、それらの論理和否定の論理
演算結果が、ゲート制御信号として上記アンドゲ
ート回路Ad4に入力されている。そのため、ア
ンドゲート回路Ad4は、ノアゲート回路Nr1の
出力がハイレベルの時のみ、ゲートを開き得る状
態となつている。
ところで、ノアゲート回路Nr1の出力がハイ
レベルとなるためには、上記受信波無入力補償回
路30の出力信号と妨害波対策回路40の出力信
号とが、共にロウレベルのサンプリング許可信号
であることを要する。即ち、受信ゲート幅設定信
号bの設定する時間内に反射波が入力すること、
かつ、妨害波検出ゲート幅設定信号dにより、設
定される時間内に妨害波が入射しないことが必要
である。
この場合には、アンドゲート回路Ad4は、制
御回路15からのサンプリング信号eの入力によ
り、その出力がハイレベルとなり、スイツチS5
をオンする。これにより、記憶回路162は、上
記時間計測回路14の計測結果を取込み、新たな
データとして記憶する。この場合、前回の計測結
果は、今回分のデータに更新される。
一方、上記受信ゲート幅設定信号bにより設定
される時間幅内に、受信トリガTrを形成する反
射波が入力しない時、または、妨害波が検出され
た時には、対応する上記フリツプフロツプ回路
FF2またはFF3がリセツトされないため、それ
らの少なくとも一方の出力Qがハイレベルのサン
プリング禁止信号のままとなる。そのため、ノア
ゲート回路Nr1のゲート制御信号出力は、ロウ
レベルとなり、アンドゲート回路Ad4のゲート
開放を阻止する。
この場合には、アンドゲート回路Ad4の出力
は、サンプリング信号eが入力しても、ロウレベ
ルのままとなり、スイツチS5は、オンしない。
そのため、時間計測回路14の今回計測分からの
サンプリングが禁止される。
従つて、時間計測回路14の計測値は、サンプ
ル・ホールド回路16に入力されず、記憶回路1
62は、前回の計測値を引続き保持する。
これにより、何らかの原因により反射波が入力
しなかつた場合、または、妨害波が入力した場合
に、異常な計測値が計測結果として出力されるこ
とを阻止でき、しかも、保持している前回分の計
測値を更新しないので、計測値の空白を生じさせ
ない。
上記記憶回路162に保存されるデータは、計
測された時間に対応する信号として記憶される。
これを、出力回路17にて、基準位置に対する対
象物の超音波反射面の位置ないし距離に対応す
る、電流信号、電圧信号等に変換して出力する。
例えば、超音波レベル計の場合には、超音波反射
面の基準位置に対するレベルに対応する信号とす
る。
最後に、制御回路15から、リセツト信号fが
上記時間計測回路14、受信波無入力補償回路3
0および妨害波対策回路40に送出される。
時間計測回路14においては、該リセツト信号
fは、スイツチS2とフリツプフロツプ回路FF
1とに入力される。これにより、該スイツチS2
は、その間オンし、コンデンサC1の充電電荷を
放電させ、ランプ電圧を0に復帰させる。一方、
フリツプフロツプ回路FF1は、このリセツト信
号fによつてリセツトされ、その出力がハイレ
ベルとなり、アンドゲート回路Ad1のゲートを
受信トリガにより開き得る状態とする。
受信波無入力補償回路30におよび妨害波対策
回路40おいては、リセツト信号fは、各々フリ
ツプフロツプ回路FF2,FF3のリセツト端子R
に入力され、これらをリセツトする。
以上により、1回の計測が終了する。この後、
送信タイミング信号aが出力されることにより、
次の計測サイクルの開始となる。このようにし
て、本実施例の超音波測長装置は、一定周期で計
測を繰返す。
<実施例の変形> 上記実施例では、ランプ電圧を形成することに
より、超音波往復所要時間の計測を行なう構成と
なつている。しかし、時間計測は、これに限ら
ず、基準クロツクパルスをカウントすることによ
り計測する、デイジタル式とすることもできる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は、一定の時間幅の
受信ゲートを設定して、その時間幅内に反射波が
受信されない場合に、時間計測回路の計測結果の
サンプリングを禁止して、異常計測値を除去で
き、さらに、時間計測回路の計測結果のサンプリ
ング前に、超音波の反射波のエンベロープと同等
以上の時間幅を有する妨害波を検出すると、該計
測結果のサンプリングを禁止して、異常計測値を
除去できて、信頼性の高い計測を行ない得る効果
がある。
また、本発明は、反射波が受信されない場合、
或いは、妨害雑音波の検出により、計測値の信頼
性が疑わしい場合にあつて、その異常計測値を除
去した時に、前回の計測値をそのまま保持するこ
とにより、計測値の空白を生ずることを防いでい
る。そのため、計測結果を自動制御システム等に
おいて制御信号として利用する場合に、計測値の
空白による誤動作を発生することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明超音波測長装置の実施例の構成
の概要を示すブロツク図、第2図は上記実施例装
置における時間計測回路の構成の一例を示すブロ
ツク図、第3図は上記実施例装置における制御回
路の構成の一例を示すブロツク図、第4図は上記
実施例装置におけるサンプル・ホールド回路、受
信波無入力補償回路および妨害波対策回路の構成
の一例を示すブロツク図、第5図は上記実施例の
各部の動作を示すタイムチヤートである。 11…超音波プローブ、12…送信回路、13
…受信回路、14…時間計測回路、15…制御回
路、16…サンプル・ホールド回路、17…出力
信号、30…受信波無入力補償回路、40…妨害
波対策回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 超音波を送受信する送信回路、超音波プロー
    ブおよび受信回路と、超音波の対象物までの往復
    所要時間を計測する時間計測回路と、これらの動
    作タイミング等を制御する制御回路とを備えて、
    対象物の超音波反射面と基準位置との距離を測定
    する超音波測長装置であつて、 (a) 送信波を送信後、対象物からの反射波を受信
    するための受信ゲートが開いている間、反射波
    の受信有無を監視し、反射波が受信された場
    合、上記時間計測回路からの計測結果のサンプ
    リングを許可するサンプリング許可信号を出力
    する受信波無入力補償回路と、 (b) 対象物からの反射波を受信するための受信ゲ
    ートが閉じた後、次の送信波送信までの間にお
    ける予め設定した一定の時間、受信回路からの
    受信トリガの有無を監視し、該時間内に受信ト
    リガの入力があつたときは、上記時間計測回路
    からの計測結果のサンプリングを禁止するサン
    プリング禁止信号を出力する妨害波対策回路
    と、 (c) 上記サンプリング許可信号が出力され、か
    つ、上記サンプリング禁止信号が出力されてい
    ないことを条件に、上記時間計測回路からその
    時間計測ごとに時間計測結果をサンプリングし
    て、それまでの計測結果を更新し、上記条件が
    満たされないときは、それまでの計測結果を保
    持するサンプル・ホールド回路と、 を備えることを特徴とする超音波測長装置。
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