JPH04372358A - ホーニング砥石とホーニング方法 - Google Patents

ホーニング砥石とホーニング方法

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JPH04372358A
JPH04372358A JP17594191A JP17594191A JPH04372358A JP H04372358 A JPH04372358 A JP H04372358A JP 17594191 A JP17594191 A JP 17594191A JP 17594191 A JP17594191 A JP 17594191A JP H04372358 A JPH04372358 A JP H04372358A
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JP
Japan
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grinding wheel
honing
pressure receiving
wheel part
stone
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JP17594191A
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Kyosuke Horie
恭介 堀江
Takeshi Uyama
卯山 武
Jun Kawachi
河内 純
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TPR Co Ltd
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Teikoku Piston Ring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のシリンダ等
の内周面を加工するホーニング盤のホーニング砥石とホ
ーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のシリンダ等の内周面のホーニ
ング加工には、ボラゾン砥石やダイヤモンド砥石のよう
な切り刃の自生作用の小さい砥石は、摺動面の特性が悪
くなることがあり使用できない場合がある。そのため、
酸化アルミニウムや炭化珪素の砥粒をレジノイドボンド
やビトリファイドボンドにより結合した砥石がよく用い
られている。
【0003】これらの砥石は一般的に以下のような傾向
がある。・結合度の高い砥石は砥石寿命は長いが、目詰
まりや目つぶれを起こし易く研磨能率が低い。・結合度
の低い砥石は研磨能率は高いが、目こぼれや切り刃の自
生作用によって摩耗しやすく砥石寿命が短い。・研磨能
率を上げるため圧力を増すと、寿命が短く、騒音が大き
く、加工精度が低下する。そして微視的に見れば、砥石
の気孔の分布や大きさ、砥粒の粒度や結合力もばらつい
ているので、安定した砥石寿命および研磨能率を得るの
は困難であった。
【0004】これらの砥石の寿命を延ばし同時に研磨能
率を上げるため、これまで以下のような試みが行われて
きた。・砥石後面を無砥粒層で補強し砥粒の脱落を防止
した側面補強型砥石(特公昭60−181号)。・表面
に溝を形成し切屑の排出、研磨液の導入を図った溝付き
砥石(特公昭52−44672号)。また、砥石の周囲
を樹脂等でくるんだモールド砥石も一部で用いられてい
る。これは主として砥石台と一体化しあるいは砥石台へ
の固定を容易にするためのものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし近年ホーニング
加工時の騒音の低いことが要求されている。また、より
長寿命で同時に研磨能率の高いホーニング砥石が求めら
れている。これらの要求は前述の試みによって満たされ
ていない。
【0006】本発明の目的は、寿命が長く、研磨能率が
高く、騒音の低いホーニング砥石とホーニング方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のホーニング砥石
は、短軸方向に関して砥石部の両側に砥石部よりも耐摩
耗性の低い受圧部が配置する棒状のホーニング砥石にお
いて、前記砥石部の中心はホーニング砥石全体の中心か
ら短軸方向にずれていることを特徴とする。
【0008】また、本発明のホーニング砥石は、短軸方
向に関して砥石部の両側に砥石部よりも耐摩耗性の低い
受圧部が配置する棒状のホーニング砥石において、前記
砥石部の中心はホーニング砥石全体の中心から短軸方向
にずれており、このずれている方向と反対方向の受圧部
側に砥石部に隣接して溝が形成されていることを特徴と
する。
【0009】本発明のホーニング方法は、上記ホーニン
グ砥石を回転方向に関して後方に砥石部の中心がくるよ
うにホーニングヘッドに取り付けて加工することを特徴
とする。
【0010】
【作用】本発明のホーニング砥石の研磨能率が高く寿命
も長い理由は必ずしも明確ではないが、一応以下のよう
に説明できる。ホーニング加工中に音が発生することか
ら、ワークは細かく振動していることは明らかである。 この振動は、特に砥石の移動方向の縁において、砥粒に
作用する力を振動させていると考えられる。このことは
微視的な研磨現象、切り刃の自生作用が不安定であるこ
とにつながる。
【0011】本発明の短軸方向に関して砥石部の前後に
配置された受圧部と砥石部は、一種カンナにおける前後
のカンナ台とカンナの刃の関係に相似したところがある
。カンナ台がワーク表面と接触し案内されて移動するた
め、カンナの刃は安定した位置、切削を維持できる。 またカンナの刃が後部に位置していることはカンナの姿
勢をより安定化している。即ち本発明の受圧部の存在は
以上の類推から安定した砥粒位置、研磨を維持させる効
果があるものと推定される。そして受圧部の耐摩耗性の
低いことはホーニング砥石のワークへの当りだしを容易
にする。
【0012】また砥石の回転方向に対して前方に配置さ
れる溝は、前方の受圧部でほとんど掻き取られ不足して
しまうホーニング油剤を砥石部とワークの間に供給する
【0013】
【実施例】図1〜図2に本発明のホーニング砥石の一例
を示す。ホーニング砥石1は棒状で、受圧部材2を備え
る。受圧部材2は対称形コ字形断面の棒状部材で、その
長溝3内の全長にわたって、矩形断面の棒状の砥石部4
が配設固定されている。砥石部4の幅は長溝3の幅より
も小さく、長溝3の一方の側面に当接配置しており、受
圧部材2は砥石部4よりも耐摩耗性の低い材料、例えば
ベークライトやアルミニウム合金等の軟質金属などから
なる。
【0014】したがって、ホーニング砥石1は、短軸方
向に関して砥石部4の両側に砥石部4よりも耐摩耗性の
低い受圧部2a,2bが配置し、砥石部4の中心Xはホ
ーニング砥石1の全体の中心Yから短軸方向にずれてお
り、このずれている方向と反対方向の受圧部2a側に砥
石部4に隣接した長溝5を砥石部4の長手方向に沿って
備えている。砥石部4の砥石面とその両側の受圧部2a
,2bの受圧面は面一をなしている。図2においてRは
砥石の回転方向を示す。
【0015】なお、上記砥石部4と受圧部2a,2bの
位置関係をモールド砥石に適用することもできる。
【0016】以下、本発明の効果を確認する試験を説明
する。 (試験1)図3〜図4に示す種々の砥石を用いて、乾式
ライナの内周面の粗ホーニング加工を行った。砥石の単
位摩耗厚さ当りのライナ加工本数で砥石寿命を、単位時
間当りのライナ加工本数で研磨能率を、ライナの楕円量
で研磨精度を評価した。その他表面粗さ、騒音について
も測定し総合的に砥石を評価した。試験条件を以下に示
す。 ワーク 乾式ライナの材質:    鋳鉄FC25相当寸法  
          :    内径100mm長さ1
91mm 肉厚5mm ホーニング条件 回転速度        :    80rpm往復速
度        :    12m/min砥石拡張
圧力    :    5kgf/cm2 ホーニング
砥石 a:棒状の砥石部4Aのみ b:板状の棒材10の片面に棒状の砥石部4Aをアラル
ダイト接着剤で固着したもの c:対称形をなすコ字形断面の棒状の受圧部材2Aの長
溝3A内に棒状の砥石部4Aを隙間なく埋め込みアラル
ダイト接着剤で固着したもの d:矩形断面の棒状の受圧部材2Aに長手方向に間隔を
おいて幅方向に長溝3Aを形成し、その溝内に砥石部4
Aを埋め込みアラルダイト接着剤で固着たものe:矩形
断面の棒状の受圧部材2Aに長手方向に間隔をおいて幅
方向に斜めに長溝3Aを形成し、その溝内に砥石部4A
を埋め込みアラルダイト接着剤で固着したものであり、
材料は次の通りである。 砥石部 a−d:    GC120L e:        GC120K(3本)とC220
K(3本)を併用 受圧部材 b−e:    ベークライト棒 また、砥石寸法はa−eとも次の通りである。 幅    :12mm 長さ  :100mm 高さ  :12mm 表1に試験結果を示す。
【0017】
【表1】
【0018】砥石bは砥石幅が過小で、砥石寿命、騒音
、加工精度が悪かったものである。砥石aが砥石cに比
して、共摺りによる目こぼれが大きいのは、ホーニング
速度方向の砥石部の幅が大きく、回転方向の前後に受圧
面がないためと推定される。砥石部の両側に受圧部が配
置するホーニング砥石cは従来使用していた砥石aに比
べ、砥石寿命、研磨能率、ライナ変形、騒音のいずれに
おいても優れていることが明らかになった。
【0019】(試験2)試験1で、砥石部の前後に受圧
部を配した砥石の優れていることが判明したので、次に
砥石部の位置関係とホーニング油剤を導く溝の効果を確
認する試験を行った。砥石g−iの砥石部がGC120
、砥石j−lの砥石部がGC150で、砥石g−lにつ
いて、砥石部の中心とホーニング砥石全体の中心との短
軸方向のずれ寸法D(図2参照)と、砥石部の中心がず
れている方向と反対方向の受圧部側に砥石部に隣接して
設けられた溝の幅寸法B(図2参照)とを表2に示す。 なお、試験結果の差を大きくするために結合力は弱いも
のを選んだ。また砥石拡張圧力は4kgf/cm2 で
ある。その他の試験条件は試験1と同様である。表3に
試験結果を示す。
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】表3において寿命、能率、騒音の値とも、
砥石部中心が回転方向に対して後ろにある砥石h、i、
k、lが有利であることがわかる。また、溝付きのiと
溝なしのlを比較すると、溝付きのiの方が優れている
ことがわかる。
【0023】(試験3)従来、騒音、砥石寿命が問題と
なっていたプラトーホーニング加工のベースホーニング
工程で使われていた砥石nと本発明の砥石mを用いて比
較した結果を表4に示す。試験条件は次の通りである。 ホーニング条件 回転速度      :110rpm 往復速度      :8.81m/min砥石拡張圧
力  :mは26kgf/cm2 、nは24kgf/
cm2  砥石部 m            :GC240L(6本)、
前記hと同一構造 n            :GC260J(3本)と
GC280J(3本)を併用、前記aと同一構造
【0024】
【表4】
【0025】試験3の結果はプラトーホーニング加工の
ベースホーニング工程で問題となっていた騒音、砥石寿
命の問題が解決されることを示している。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、棒
状のホーニング砥石の砥石寿命、研磨能率、騒音が改善
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す棒状のホーニング砥石の斜
視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】各種ホーニング砥石の斜視図である。
【図4】各種ホーニング砥石の斜視図である。
【符号の説明】
1  ホーニング砥石 2  受圧部材 2a、2b  受圧部 3  長溝 4  砥石部 5  長溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  短軸方向に関して砥石部の両側に砥石
    部よりも耐摩耗性の低い受圧部が配置する棒状のホーニ
    ング砥石において、前記砥石部の中心はホーニング砥石
    全体の中心から短軸方向にずれていることを特徴とする
    ホーニング砥石。
  2. 【請求項2】  短軸方向に関して砥石部の両側に砥石
    部よりも耐摩耗性の低い受圧部が配置する棒状のホーニ
    ング砥石において、前記砥石部の中心はホーニング砥石
    全体の中心から短軸方向にずれており、このずれている
    方向と反対方向の受圧部側に砥石部に隣接して溝が形成
    されていることを特徴とするホーニング砥石。
  3. 【請求項3】  請求項1又は2記載のホーニング砥石
    を回転方向に関して後方に砥石部の中心がくるようにホ
    ーニングヘッドに取り付けて加工することを特徴とする
    ホーニング方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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