JPH0437160Y2 - - Google Patents

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JPH0437160Y2
JPH0437160Y2 JP1987121612U JP12161287U JPH0437160Y2 JP H0437160 Y2 JPH0437160 Y2 JP H0437160Y2 JP 1987121612 U JP1987121612 U JP 1987121612U JP 12161287 U JP12161287 U JP 12161287U JP H0437160 Y2 JPH0437160 Y2 JP H0437160Y2
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mounting plate
anchor
plate
concrete
foamed resin
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、主にベランダ床壁或は階段側壁を構
成するコンクリート壁に埋込んで、手摺を取付け
るために使用される構築部材の取付用金具に関す
るものである。
(従来の技術) 一般に、この種の構築部材の取付用金具はコン
クリート壁中に埋入させる金属製アンカー部と、
構築部材の取付用板部とを一体的に結合し、該取
付用板部の頂面に発泡樹脂ブロツクを固着した構
造を備えており、従来より例えば第6図イ〜ハに
示すように、アンカー部の形状が相違する数種の
ものが知られている。
即ち第6図イに示すものは、方形板状の取付用
板部11の中央に、L字状に屈曲する丸棒製のア
ンカー部12を溶接すると共に、前記取付用板部
11の頂面に直方体ないし立方体状の発泡樹脂ブ
ロツク13を貼着したものであり、コンクリート
壁への埋設時、アンカー部12の先端屈曲部が抜
止め片14として機能する。また16……は取付
用板部11に穿設した釘孔である。
第6図ロに示すものでは、取付用板部21及び
発泡樹脂ブロツク23は前記第6図イに示したも
のと同様であるが、丸棒製のアンカー部22先端
に設けた抜止め片24を径大の円錐状突部により
形成している点で相違している。尚26……は釘
孔である。
更に第6図ハに示すものは、取付用板部31の
下面に1対のL字状板材32a,32aを、先端
屈曲部が外向きとなるように対称状に溶接してア
ンカー部32を形成すると共に、前記先端屈曲部
を抜止め片34,34としたもので、発泡樹脂ブ
ロツク33の形状等については前二者のものと同
様である。
そして、上記のような従来例の金具はそのいず
れも、例えば階段やベランダの手摺を取付けるた
めに使用される。即ち、階段の手摺を取付ける場
合は、該手摺の取付位置側面の奥部に、前記アン
カー部が横向きとなる形で配置すると共に、釘孔
を利用して型枠に釘によつて仮固定した後、階段
側壁形成用の型枠中にコンクリートを打設するこ
とにより該金具の全体を埋込み、前記型枠を取外
した後、発泡樹脂ブロツクをバーナーで焼き取る
等の適宜手法を用いて取除き、この発泡樹脂ブロ
ツク除去跡に形成された窪みの奥端面に現出する
取付用板部の頂面に手摺取付用の連結棒を溶接す
るのである。
またベランダの手摺を取付ける場合は、ベラン
ダ床壁形成用の型枠中にコンクリートを打設後、
所要深さ位置に取付用板部が上向きとなるよう
に、所謂田植式の手法を用いて埋込み、前記と同
様に発泡樹脂ブロツクを除去した後、取付用板部
の頂面に手摺を溶接するのである。
(考案が解決しようとする問題点) しかし乍ら、上記従来の各種構造のものは、そ
のいずれも取付用板部11,21,31と、アン
カー部12,22,32とが別々の基材からなる
ため、材料コストが高くつく上、作製時にはこの
両者を位置決めした上で溶接するという手間の掛
かる作業を要し、溶接費用も高くつくという問題
点があつた。また、一枚の金属板の両端を下方に
屈曲させてアンカー部を形成してなる金具も考案
されているが、この金具をコンクリート内に埋設
する際に、アンカー部で覆われた金具下面側への
コンクリートの回りが充分に行われなくなる場合
が生じて、強固な取付強度が得られなくなるばか
りでなく、アンカー部が下方に向かつて末拡がり
状に屈曲形成されているために、手摺取付部のコ
ンクリート幅が狭い場合には配設することができ
なくなる等の問題点がある。
本考案は、このような従来の問題点を解決する
ためになされ、溶接部をなくして簡単かつ安価に
作製することができ、しかも機能的にも優れた取
付用金具を提供しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案の技術的手段
は、1枚の金属平板の両側部を下方に向かつて略
直角に折り曲げることにより、その中央部を取付
用板部に、両側部を一定高さの一対のアンカー板
部に形成し、これらのアンカー板部の中央部に下
向きコ字状の切込みを入れて抜止め片を互いに対
向する内側方向に切り起こし形成し、前記取付用
板部の頂面に発泡樹脂ブロツクを固着した構成に
特徴を有するものである。
(作用) 上記構成の金具は、コンクリートの打設後、該
コンクリート壁中に田植式に埋込み、或は型枠に
仮固定した後、コンクリートを打設することによ
り、該コンクリート壁中に埋込まれる。この時、
アンカー板部が取付用板部の両端から垂直下方に
屈曲しているので、埋込部のコンクリート幅が狭
くても、取付用板部が埋設可能な幅であれば、ア
ンカー板部も完全に埋設させることができる。ま
た、両アンカー板部には互いに対向する方向に抜
止め片を切り起こし形成しているので、該抜止め
片が切り起こされたあとに形成されている透孔を
通じてコンクリートが取付用板部の下面側にも充
分に回りこみ、抜止め片による抜止め作用と共に
金具をコンクリートに強固に固着させることがで
きる。この埋設状態において発泡樹脂ブロツクを
除去して取付用板部の頂面を現出させ、該板部頂
面に手摺の一部或はその取付用部材等を溶接する
ようにしたものであり、その作製にあたつては、
1枚の金属平板をプレス機等により型抜き後、曲
げ加工を施すだけの簡易な工程により、取付用板
部及びアンカー板部の全体を一挙に形成すること
ができ、また各構成部分間に溶接による接合部が
存在しないため、不良品が出ることもなく、製品
の良品率の向上に貢献できる。
(実施例) 以下、本考案に係る構築部材の取付用金具の一
実施例を図面に基づき詳細に説明する。第1図に
示したこの実施例の金具は、短冊状とした1枚の
平鉄板を型抜き後、所要の曲げ加工を施して本体
Aが形成されるものである。
即ち第2図に示すように、金具本体Aは予め型
抜きされた前記鉄板Bをコ字状に折曲げて、方形
状とした構築部材の取付用板部1と、この取付用
板部1の両側で対向する1対のアンカー板部2,
2とを形成し、前記取付用板部1の頂面に、別に
用意した発泡樹脂ブロツク3を固着する一方、前
記各アンカー板部2,2の一部に入れたコ字状の
切込みa,a内に残る板片をそれぞれ内側に切起
こして1対の抜止め片4,4を対向形成したもの
である。
より具体的には、前記鉄板Bは第2図に展開し
て示すように、プレス機等により型抜きされ、こ
れによつて中央部に方形状の取付用板部1が形成
され、その両側部に取付用板部1の両端から下方
に向かつて略直角に折り曲げられた同一高さを有
する一対のアンカー板部2,2が形成される。取
付用板部1の中心部位には金具の仮固定用のねじ
孔5を穿設してある。このねじ孔5は田植式に金
具をコンクリート中に埋込むことが不可能な部所
に埋設する場合に、例えばその埋設部所を通る位
置に架設部材を橋架し、この架設部材からねじ棒
を降ろして金具を固定する際に該ねじ棒を螺着連
結する目的で使用されるものである。
また取付用板部1の4隅部には金具を型枠に仮
固定するための釘孔6……を穿設してあり、この
釘孔6……は金具の仮固定が可能な型枠が存在す
る場合に仮止め用釘の打込み用に使用されるもの
である。
前記各アンカー板部2はその幅方向の両側端が
上下端部分を残して一定幅だけ切欠かれ、また中
央部に前記コ字状の切込みaを入れて、この切込
みa内の板部の上半部分を取除き、残りの板片を
前記抜止め片4としたものである。更に第2図中
の1点鎖線b,cはそれぞれ折曲げ線であつて、
曲げ加工時において前記両アンカー板部2,2は
折曲げ線b,bに沿つて取付用板部1に対し直角
に屈曲され、また抜止め片4,4は折曲げ線c,
cに沿つて内側に直角に屈曲される。
前記発泡樹脂ブロツク3は取付用板部1とほぼ
同形同大の底面を有する直方体ブロツクであつ
て、該取付用板部1上に接着剤や粘着テープを用
いて貼着され、この金具のコンクリート壁への埋
設後に焼却等により除去されるものである。
第3図は上記構成の金具を、ベランダの手摺取
付用に適用した場合を例示しており、この場合型
枠にコンクリートを打設した後、このコンクリー
ト打設部所の所定部位に取付用板部1が上向きと
なる姿勢で、田植式の手法を用いて埋込む。この
時点で金具本体Aはその全体がコンクリート壁D
中に埋込まれて、前記アンカー板部2,2及び抜
止め片4,4がコンクリート壁D中に喰込み、発
泡樹脂ブロツク3の頂面のみが該コンクリート壁
Dの壁面に露出する。
この状態からコンクリート壁Dの固化後、型枠
を取外し、発泡樹脂ブロツク3をバーナーの火焔
等により焼却すると、発泡樹脂ブロツク3の跡に
これと同形の窪みEが形成され、この窪みEの底
部に取付用板部1の頂面が現出し、この頂面に手
摺Fの基部を溶接するのである。
第4図は上記金具を階段の手摺取付用に適用し
た場合を示しており、この場合も階段Gのコンク
リート側壁H形成用の型枠Kに釘孔6……を利用
して仮固定して取付用板部1が垂直となる姿勢で
設置した後、型枠K中にコンクリートを打設し、
この後は前記ベランダ構築時と同様の過程を経て
該金具をコンクリート壁中に埋込み、発泡樹脂ブ
ロツク3の除去跡に形成された窪みの奥端に取付
用板部1の頂面を臨ませ、この頂面に手摺Lの連
結棒Mを水平に溶接するのである。Nは仮止め用
の釘である。
また、前記発泡樹脂ブロツク3の取付用板部1
への固定手段として例えば第5図に示すように、
取付用板部1の適所に楔形突片7,7を切起こし
形成し、これに該ブロツク3を突き刺すようにす
れば、取付時の位置固定を簡単に行え、またこの
ようにすることにより、粘着テープを発泡樹脂ブ
ロツク3と取付用板部1とにかけて一巻きするだ
けで確実に取付けることができる。尚、この場
合、粘着テープの巻付けを容易にするために、両
アンカー部2,2間のコ字状空間に回して巻付け
るようにし、前記楔形突片7,7はこの巻付け部
に重ならない位置、例えば図示の如く両アンカー
部2,2の延出基端部となる取付用板部1の両端
辺近傍に設けて、前記粘着テープの巻付け位置に
突片7,7の切起こし跡の孔が形成されないよう
にするとよい。
(考案の効果) 以上のように本考案の金具の構築部材の取付用
金具によれば、1枚の金属平板の両側部を下方に
向かつて略直角に折り曲げることにより、その中
央部を取付用板部に、両側部を一定高さの一対の
アンカー板部に形成し、これらのアンカー板部の
中央部に下向きコ字状の切込みを入れて抜止め片
を互いに対向する内側方向に切り起こし形成して
いるので、プレス機等により型抜きした後、曲げ
加工を施すだけの簡易な工程により、簡単且つ精
度良く作製できると共に、従来品と比較して部品
点数並びに加工工程を削減して、低廉なコストで
多量生産が可能となるものである。
さらに、アンカー板部が取付用板部の両端から
垂直下方に屈曲しているので、埋込部のコンクリ
ート幅が狭くても、取付用板部が埋設可能な幅で
あれば、アンカー板部も完全に埋設させることが
できるものである。また、両アンカー板部には互
いに対向する方向に抜止め片を切り起こし形成し
ているので、該抜止め片が切り起こされたあとに
形成されている透孔を通じてコンクリートが取付
用板部の下面側にも充分に回りこみ、抜止め片に
よる抜止め作用と共に金具をコンクリートに強固
に固着させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の一実施例を示してお
り、第1図は一部切欠斜視図、第2図は金具本体
の展開図、第3図及び第4図はそれぞれこの実施
例の金具の異なる適用例を示す断面図、第5図は
本考案の他の実施例を示す一部切欠斜視図、第6
図イは従来例の斜視図、第6図ロは他の従来例の
斜視図、第6図ハは更に他の従来例の正面図であ
る。 1……取付用板部、2……アンカー板部、3…
…発泡樹脂ブロツク、B……金属平板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 1枚の金属平板Bの両側部を下方に向かつて略
    直角に折り曲げることにより、その中央部を取付
    用板部1に、両側部を一定高さの一対のアンカー
    板部2,2に形成し、これらのアンカー板部2,
    2の中央部に下向きコ字状の切込みa,aを入れ
    て抜止め片4,4を互いに対向する内側方向に切
    り起こし形成し、前記取付用板部1の頂面に発泡
    樹脂ブロツク3を固着したことを特徴とする構築
    部材の取付用金具。
JP1987121612U 1987-08-08 1987-08-08 Expired JPH0437160Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987121612U JPH0437160Y2 (ja) 1987-08-08 1987-08-08

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JP1987121612U JPH0437160Y2 (ja) 1987-08-08 1987-08-08

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Publication Number Publication Date
JPS6427331U JPS6427331U (ja) 1989-02-16
JPH0437160Y2 true JPH0437160Y2 (ja) 1992-09-01

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5058830A (ja) * 1973-09-25 1975-05-21
JPS5339394U (ja) * 1976-09-09 1978-04-06
JPS541156U (ja) * 1977-06-06 1979-01-06

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