JPH04370169A - 上塗り着色ベース塗料組成物及び塗装方法 - Google Patents

上塗り着色ベース塗料組成物及び塗装方法

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JPH04370169A
JPH04370169A JP5955291A JP5955291A JPH04370169A JP H04370169 A JPH04370169 A JP H04370169A JP 5955291 A JP5955291 A JP 5955291A JP 5955291 A JP5955291 A JP 5955291A JP H04370169 A JPH04370169 A JP H04370169A
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Koichi Seike
清家 孝一
Tsuguo Nezu
根津 嗣男
Masaharu Ishiguro
正春 石黒
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属部材とプラスチック
部材からなる自動車外板に塗装する上塗り着色ベース塗
料組成物及びその塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車車体外板材料へのプラスチ
ックの適用は目覚しく、バンパー、フェイシアは殆んど
プラスチック化されており、さらにフェンダー、ドアー
パネルなどへも拡大されている。プラスチックを使用す
ることによって、車体重量を軽くして走行燃費が低減で
き、また、加工が容易であるために任意の形状に成型で
き、また、車体の耐食性、耐衝撃性などの性能が向上す
るなどの効果が認められてきたためである。
【0003】ところが、このような現状にもかかわらず
、金属部材とプラスチック部材とからなる自動車外板の
上塗り塗装方法は十分に確立されていない。
【0004】すなわち、プラスチック部材として、硬質
でかつ耐熱性の比較的良好なプラスチック部材(例えば
、SMC部材、ポリフェニレンオキシド系部材等)を用
い、更にこのものに適切な下地処理が施されたものが使
用できれば、該プラスチック部及び金属部に単一の上塗
り塗料を塗装することが可能であるが、プラスチック部
材として、軟質でかつ耐熱性が十分でないプラスチック
部材(例えばバンパーなどに使用される軟質、RIMウ
レタン部材、ポリプロピレン部材等)を用いた場合には
、物性、低温硬化性を配慮してなる専用の下塗り及び上
塗り塗料を用いることが必要であり、このために該プラ
スチック部及び金属部に単一の上塗り塗料を塗装するこ
とが難かしく、従来から金属部材とプラスチック部材と
を別々の塗装ラインでかつ各々に別々の上塗り塗料を塗
装したのち、両部材を自動車外板に組立てなければなら
なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】これら従来方法の最
も大きい問題の一つは、近年の自動車上塗り塗装の主流
になりつつある2コート1ベーク方式のメタリック塗装
において、金属部とプラスチック部の色調を合わせるこ
とが難しく、そのため、調色、塗装条件の設定に多大の
工数がかかる事に有る。この理由は、ベースコートの塗
料材質が異なること及び別ライン塗装の為、塗装環境、
即ち温度、湿度、風速等に差のあること等の原因で塗装
、焼付時の塗膜中のアルミニウムフレークの並びが変化
することによるものと考えられる。
【0006】この対策として本出願人は、金属部材及び
プラスチック部材の両部材に単一のベースコート塗料を
用いる方法を特開昭60−122079号公報に提案し
た。該方法において、ベース塗料としてアクリル樹脂、
ポリエステル樹脂などの基体樹脂にアミノ樹脂、無黄変
ポリイソシアネート化合物などの架橋剤を配合させた組
成物が記載されている。
【0007】該ベース塗料を金属部材及びプラスチック
部材の両部材に適用する場合には、通常プラスチック部
材の上塗り塗膜に要求される機械的性質(耐衝撃性、耐
屈曲性など)を満足させるために塗膜が軟質となるよう
に設計されている。しかしながらこの様な軟質塗膜では
金属部材の錆を防止することは難かしくそして該塗膜自
体の耐候性、耐酸性も十分でないので自動車の耐久性が
低下するという問題があった。
【0008】また、従来のベース塗料において、架橋剤
としてアミノ樹脂を用いたものは低温での硬化が難かし
いためにプラスチック部材の種類が制限されており、ま
た、架橋剤としてポリイソシアネート化合物を用いたも
のは毒性が強くそして可使時間が制限されるので塗装管
理が煩雑となるといった問題も残されていた。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、前記し
た問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、金属
部材及びプラスチック部材に塗布する着色ベース塗料と
して特定塗料組成物を用いると前記した問題点を全て解
消することを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明は金属部材とプラスチック部
材からなる自動車外板に塗布する上塗り着色ベース塗料
組成物であって、該組成物がシラノール基及び珪素原子
に直接結合した加水分解性基から選ばれる少なくとも1
種の基及びエポキシ基を官能基成分として含有する樹脂
、硬化触媒、金属フレーク粉末及び/又はマイカ粉末を
必須成分として含有する上塗り着色ベース塗料組成物(
以下、「着色ベース塗料」と略すことがある。)並びに
金属部材とプラスチック部材からなる自動車外板部材に
上記の上塗り着色ベース塗料組成物を塗布し、着色ベー
ス塗膜を形成させ、次いで該塗面にクリヤー塗料組成物
を塗装する塗装方法に関する。
【0011】本発明において、着色ベース塗料はシラノ
ール基及び/又は珪素原子に直接結合した加水分解性基
、エポキシ基及び好ましくは水酸基を含有する樹脂(以
下「着色ベース用樹脂」と略すことがある。)、及び金
属フレークの粉末及び/又はマイカ粉末(以下、「着色
粉末」と略すことがある。)を必須成分として含有する
塗料組成物である。
【0012】上記着色ベース用樹脂が有する加水分解性
基は、水の存在下で加水分解してヒドロキシシラン基を
生成する残基であり、例えばC1 〜5 のアルコキシ
基;フェノキシ基、トリルオキシ基、パラメトキシフェ
ノキシ基、パラニトロフェノキシ基、ベンジルオキシ基
などのアリールオキシ基;アセトキシ基、プロピオニル
オキシ基、ブタノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、
フェニルアセトキシ基、ホルミルオキシ基などのアシロ
キシ基及び−N(R1 )2 、−ON(R1 )2 
、−ON=C(R1 )2 、−NR2 COR1 (
式中、それぞれR1 は同一もしくは異なってC1 〜
8 のアルキル基、アリール基、アラルキル基を示し、
R2 はH、C1 〜8 のアルキル基を示す。)で表
わされる残基などがある。
【0013】上記着色ベース用樹脂としては、例えば、
■  水酸基含有樹脂(A)、エポキシ基含有樹脂(B
)、シラノール基及び/又は珪素原子に直接結合した加
水分解性基を含有する樹脂(C)の3成分を含有する樹
脂混合物(以下、「樹脂■」と略す。)、■  エポキ
シ基含有樹脂(B)、シラノール基及び/又は珪素原子
に直接結合した加水分解性基を含有する樹脂(C)の2
成分の樹脂混合物であって、かつ樹脂(B)及び樹脂(
C)のいずれか一方もしくは両方に水酸基を含有する樹
脂混合物(以下、「樹脂■」と略す。)、■  水酸基
、エポキシ基、シラノール基及び/又は珪素原子に直接
結合した加水分解性基を含有する樹脂(以下、「樹脂■
」と略す。」などが挙げられる。
【0014】樹脂■: 水酸基含有樹脂(A)としては、1分子中に平均2個以
上の水酸基を有し、好ましくは数平均分子量が1,00
0〜200,000、好ましくは3,000〜80,0
00のものが使用できる。水酸基が平均2個より少ない
と硬化性(ゲル分率)が劣るものとなるので好ましくな
い。水酸基の数は、仕上り性、耐水性などの観点から、
平均400個以下であることが好ましい。数平均分子量
が1,000未満では物性(耐衝撃性)、耐水性等が劣
るものとなり、一方200,000を上回ると他の成分
との相溶性が低下して、その結果、硬化が不均一で仕上
りが劣るものとなるので好ましくない。
【0015】水酸基含有樹脂(A)としては、従来から
公知の樹脂が使用できるが、特に耐候性、仕上り性など
の観点からビニル系重合体を用いることが好ましい。
【0016】該ビニル系重合体としては、例えば下記水
酸基含有重合性不飽和単量体(a)及び必要に応じてそ
の他の重合性不飽和単量体(b)をラジカル重合して得
られる(共)重合体が使用できる。
【0017】水酸基含有重合性不飽和単量体(a)とし
ては、例えば(a−1)〜(a−5)が挙げられる。 (a−1)ヒドロキシアルキルビニルエーテル:ヒドロ
キシブチルビニルエーテルなど、 (a−2)アリルアルコール及びメタリルアルコール、
(a−3)(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエ
ステル:ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレートなど、 (a−4)(ポリ)アルキレングリコールモノアクリレ
ート:エチレングリコールモノアクリレート、ポリエチ
レングリコールモノアクリレートなど、(a−5)(a
−1)〜(a−4)とラクトン類(例えばε−カプロラ
クトン、γ−バレロラクトン)との付加物など。
【0018】また、その他の重合性不飽和単量体(b)
としては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アク
リレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレートなどの如き(メタ)アクリル
酸のC1 〜24個のアルキル又はシクロアルキルエス
テル類;スチレン、ビニルトルエンなどの如きビニル芳
香族化合物類;パーフルオロブチルエチル(メタ)アク
リレート、パーフルオロイソノニルエチル(メタ)アク
リレート、パーフルオロオクチルエチル(メタ)アクリ
レートなどの如きパーフルオロアルキル(メタ)アクリ
レート類及び(メタ)アクリロニトリル類、オレフィン
類、フルオロオレフィン類、ビニルエステル類、シクロ
ヘキシル又はアルキルビニルエーテル類、アリールエー
テル類などが挙げられる。
【0019】エポキシ基含有樹脂(B)は、1分子中に
平均2個〜300個のエポキシ基を有し、好ましくは数
平均分子量が120〜200,000、好ましくは24
0〜80,000のものである。エポキシ基の数が平均
2個より少ないと硬化性、耐衝撃性が劣るものとなるの
で好ましくない。数平均分子量が120未満の化合物を
得ることは困難であり、一方、数平均分子量が200,
000を上回ると他の成分との相溶性が劣り、その結果
得られる塗膜の耐候性、仕上り性などが低下するので好
ましくない。
【0020】エポキシ基含有樹脂(B)としては、前記
脂環族ポリエポキシド架橋剤、オキシラン基含有重合性
不飽和単量体(c)(例えば特開平2−160879号
公報に記載される一般式(4)〜(18)の脂環族ビニ
ルモノマーなど)の単独重合体もしくは前記その他の重
合性不飽和単量体(b)との共重合体などが好適に使用
できる。
【0021】シラノール基及び/又は珪素原子に直接結
合した加水分解性基を含有する樹脂(C)としては、例
えばγ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシ
ラン、γ(メタ)アクリロキシプロピルトリシラノール
、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシ
シラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、2−スチリルエチルトリメトキシシラン、ア
リルトリエトキシシランなどの如きシラン化合物(d−
1);該シラン化合物(d−1)及びトリアルコキシ又
はトリヒドロキシシラン化合物(例えばメチルトリメト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリ
シラノール)との反応物(d−2)(例えば特開平2−
160879号公報に記載されるポリシロキサン系マク
ロモノマー)の単独重合体もしくはその他の重合性不飽
和単量体(b)との共重合体などが好適に使用できる。
【0022】上記樹脂(A)、(B)及び(C)の配合
割合は、これら3成分の総合計量で樹脂(A)5〜95
重量%、好ましくは20〜80重量%、樹脂(B)95
〜5重量%、好ましくは80〜20重量%、樹脂(C)
0.1〜80重量%、好ましくは1〜20重量%の範囲
が硬化性及び塗膜仕上り性などの点から好ましい。
【0023】樹脂■: エポキシ基含有樹脂(B)、シラノール基及び/又は珪
素原子に直接結合した加水分解性基を含有する樹脂(C
)としては前記と同様のものが使用できる。
【0024】また、樹脂■においては、樹脂(B)及び
樹脂(C)のいずれか一方もしくは両方に水酸基を有す
るが、該樹脂(B)及び樹脂(C)中に水酸基を導入す
る方法としては、例えば単量体成分として前記水酸基含
有重合性不飽和単量体(a)を必須単量体成分として用
いることにより行なえる。この場合の水酸基の数は、1
分子中に平均1個以上、好ましくは平均400個以下含
有させるのが好ましい。また水酸基を導入した樹脂の数
平均分子量はそれぞれ1,000〜200,000、好
ましくは3,000〜80,000のものが望ましい。
【0025】また、上記樹脂(B)及び(C)の配合割
合は、これら2成分の総合計量で樹脂(B)5〜95重
量%、好ましくは20〜80重量%、樹脂(C)95〜
5重量%、好ましくは80〜20重量%の範囲が硬化性
及び塗膜仕上り性などの点から好ましい。
【0026】樹脂■には必要に応じて前記水酸基含有樹
脂(A)を配合することができる。
【0027】樹脂■ 該樹脂■は、1分子中に平均1個以上、好ましくは平均
2〜40個のシラノール基及び/又は珪素原子に直接結
合した加水分解性基、1分子中に平均1個以上、好まし
くは2〜40個のエポキシ基及び1分子中に平均2〜2
00個の水酸基を有することが、硬化性及び塗膜仕上り
性などの点から好ましい。
【0028】樹脂■は例えば前記水酸基含有重合性不飽
和単量体(a)、前記オキシラン基含有重合性不飽和単
量体(c)、前記シラン化合物(d−1)及び/又は反
応物(d−2)、必要に応じてその他の重合性不飽和単
量体(b)との共重合体が好適に使用できる。
【0029】該単量体(a)〜(d−2)の配合割合は
、樹脂中の官能基が前記範囲内に入るように配合すれば
よい。
【0030】また樹脂■の数平均分子量は1,000〜
200,000、好ましくは3,000〜80,000
のものが望ましい。
【0031】樹脂■には必要に応じて前記水酸基含有樹
脂(A)を配合することができる。
【0032】上記樹脂は、例えばトルエン、キシレン等
の炭化水素系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル
等のエステル系溶剤、ジオキサン、エチレングリコール
ジエチルエーテル等のエーテル系溶剤、ブタノール、プ
ロパノール等のアルコール系溶剤、ペンタン、ヘキサン
、ヘプタン等の脂肪族系炭化水素等に、溶解又は分散し
た溶液型、分散型、非水分散型などの形態で使用される
【0033】該非水分散型の樹脂組成物は、前記樹脂を
分散安定剤とし、該分散安定剤の存在下に、1種以上の
ラジカル重合性不飽和単量体と重合開始剤とを該単量体
と分散安定剤とは溶解するが、その単量体から得られる
重合体粒子は溶解しない有機溶剤中に添加し、重合反応
を行なわせることにより非水分散液を製造することがで
きる。非水分散液の粒子成分となるポリマーを形成する
のに用い得る単量体の種類としては既に記載したすべて
の単量体を使用することができる。好ましくは粒子成分
となるポリマーは使用している有機溶剤に溶解してはな
らないので、高極性の単量体を多く含む共重合体である
。すなわちメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ
)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、2−ヒド
ロキシ(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、スチレン、ビニルトル
エン、α−メチルスチレン、N−メチロール(メタ)ア
クリルアミドなどのモノマーを多く含んでいることが好
ましい。又、非水分散液の粒子は必要に応じ架橋させて
おくことができる。粒子内部を架橋させる方法の一例と
してはジビニルベンゼンやエチレングリコールジメタク
リレート等の多官能モノマーを共重合することによって
行なえる。
【0034】非水分散液に用いる有機溶剤には該重合に
より生成する分散重合体粒子は実質的に溶解しないが、
上記分散安定剤及びラジカル重合性不飽和単量体に対し
ては、良溶媒となるものが包含される。一般には、脂肪
族炭化水素を主体とし、これに適宜芳香族炭化水素や上
記の如きアルコール系、エーテル系、エステル系または
ケトン系溶剤を組合わせたものが好適に使用される。さ
らに、トリクロロトリフルオロエタン、メタキシレンヘ
キサフルオライド、テトラクロロヘキサフルオロブタン
なども必要により使用できる。
【0035】上記単量体の重合はラジカル重合開始剤を
用いて行なわれる。使用可能なラジカル重合開始剤とし
ては、例えば、2,2′−アゾイソブチロニトリル、2
,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリルな
どのアゾ系開始剤;ベンゾイルパーオキシド、ラウリル
パーオキシド、tert−ブチルパーオクトエートなど
の過酸化物系開始剤が挙げられ、これら重合開始剤は一
般に、重合に供される単量体100重量部当り0.2〜
10重量部範囲内で使用することができる。上記重合の
際に存在させる分散安定剤樹脂の使用配合は、該樹脂の
種類に応じて広い範囲から選択できるが、一般には該樹
脂100重量部に対してラジカル重合性不飽和単量体を
3〜240重量部程度、好ましくは5〜82重量部とす
るのが適当である。
【0036】本発明においては、分散安定剤樹脂と重合
体粒子とを結合させることもできる。
【0037】上記した非水分散液の樹脂組成物は有機溶
剤に分散安定剤樹脂が溶解した液相中にラジカル重合性
不飽和単量体が重合した重合体粒子である固相が安定に
分散した非水分散液であって、塗装時の固形分を大幅に
上昇させることができ、しかも塗装後の粘度が高くなる
ためにタレ、流れ等のない仕上り外観に優れた膜が形成
できる。更にその形成された被膜は、被膜の連続相がシ
ロキサン結合を有する光、化学的に安定な被膜であり、
更に該被膜中の重合体粒子成分が該連続相により安定化
されているとともに被膜が粒子成分により補強されてい
るので、耐衝撃性等の機械的特性に優れた被膜が形成で
きる。
【0038】着色ベース塗料で用いる硬化触媒は樹脂中
のシラノール基、珪素原子に直接結合した加水分解性基
、エポキシ基、水酸基の反応を促進するために使用する
ものであって、例えばアルミニウム、チタニウム、ジル
コニウム、カルシウム、バリウムなどの金属類にアルコ
キシ基が結合した金属アルコキシド類;該金属アルコキ
シド類にケト・エノール互変異性体を構成し得るキレー
ト化合物が配位した金属キレート化合物類;AlCl3
 、Al(C2 H5 )2 Cl、TiCl4 、Z
rCl4 、SnCl4 、FeCl4 、BF3 、
BF3 :(OC2 H5 )2 などの如きルイス酸
類;有機プロトン酸(メタスルホン酸、ベンゼンスルホ
ン酸、p−トルエンスルホン酸など)、無機プロトン酸
(リン酸、亜リン酸、ホスフィン酸、硫酸など)のプロ
トン酸類;ケイ酸アルミニウムなどの如きSi−O−A
l結合を有する化合物などが好適に使用できる。上記し
た中でも金属キレート化合物が好ましく、更にはジイソ
プロポキシエチルアセトアセテートアルミニウム、トリ
ス(エチルアセトアセテート)アルミニウム、イソプロ
ポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)アルミニウム
、モノアセチルアセトナート・ビス(エチルアセトアセ
テート)アルミニウム、トリス(n−プロピルアセトア
セテート)アルミニウム、トリス(n−ブチルアセトア
セテート)アルミニウム、モノエチルアセトアセテート
・ビス(アセチルアセトナート)アルミニウム、トリス
(アセチルアセトナート)アルミニウム、トリス(プロ
ピオニルアセトナート)アルミニウム、アセチルアセト
ナート・ビス(プロピオニルアセトナート)アルミニウ
ムなどの如きアルミニウムキレート化合物類;ジイソプ
ロポキシ・ビス(エチルアセトアセテートチタニウム、
ジイソプロポキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタ
ニウムなどの如きチタニウムキレート化合物類;テトラ
キス(n−プロピルアセトアセテート)ジルコニウム、
テトラキス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、テ
トラキス(エチルアセトアセテート)ジルコニウムなど
の如きジルコニウムキレート化合物類などが好適である
【0039】硬化触媒の配合割合は前記着色ベース用樹
脂100重量部に対して、0.01〜30重量部、好ま
しくは0.1〜10重量部とする。硬化触媒が0.01
重量部未満では硬化性が低下し、30重量部を上回ると
塗膜の耐水性が低下するので好ましくない。
【0040】着色ベース塗料で使用する金属フレーク粉
末としては、アルミニウムフレーク、ニッケルフレーク
、銅フレーク、真鍮フレーク及びクロムフレークなどが
挙げられ、また、マイカ粉末としてはパールマイカ、着
色パールマイカなどが挙げられる。これらの粉末の使用
量は要求される用途に応じて適宜選択できるが、着色ベ
ース用樹脂及び架橋剤の総合計100重量部に対して、
通常、1〜30重量部、好ましくは2〜20重量部配合
できる。
【0041】着色ベース塗料には、上記した以外にも着
色顔料(例えばカーボンブラック、フタロシアニンブル
ー、フタロシアニングリーン、キナクリドンレッド、酸
化チタン)、体質顔料(例えばシリカ、バリタ、タルク
、重合体微粒子)、セルロースアセテートブチレート、
沈降防止剤、タレ止め防止剤、紫外線吸収剤、表面調整
剤及びその他塗料用添加剤などが使用できる。
【0042】更に、着色ベース塗料には1分子中に少な
くとも2個のエポキシ基を含有する数平均分子量200
0以下のポリエポキシ化合物を用いることができる。該
化合物を用いると、このものが着色ベース塗料の反応性
希釈剤として作用するので塗料の附粘度化及び高固形分
化を設ることができ、また、硬化時の副生成物がないの
で均一硬化性に優れた塗膜を得ることができるという利
点がある。該化合物の配合量は前記着色ベース用樹脂固
形分100重量部に対して、通常、数0〜100重量部
、好ましくは数5〜60重量部とすることが望ましい。
【0043】上記ポリエポキシ化合物としては、例えば
【化1】 と下記したポリイソシアネート化合物との付加物(使用
し得るポリイソシアネート化合物としては、例えばヘキ
サメチレンジイソシアネートもしくはトリメチルヘキサ
メチレンジイソシアネートの如き脂肪族ジイソシアネー
ト類;水素添加キシリレンジイソシアネートもしくはイ
ソホロンジイソシアネートの如き環状脂肪族ジイソシア
ネート類;トリレンジイソシアネートもしくは4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアネートの如き芳香族ジイ
ソシアネート類の如き有機ジイソシアネートそれ自体、
またはこれらの各有機ジイソシアネートと多価アルコー
ル、低分子量ポリエステル樹脂もしくは水等との付加物
、あるいは上記した如き各有機ジイソシアネート同志の
重合体、さらにはイソシアネート・ビウレット体等が挙
げられるが、それらの代表的な市販品の例としては「バ
ーノックD−750、−800、DN−950、−97
0もしくは15−455」〔以上、大日本インキ化学工
業株式会社製品〕、「デスモジュールL、NHL、IL
もしくはN3390」〔西ドイツ国バイエル社製品〕、
「タケネートD−102、−202、−110Nもしく
は−123N」〔武田薬品工業株式会社製品〕、「コロ
ネートL、HL、EHもしくは203」〔日本ポリウレ
タン工業株式会社製品〕または「デュラネート24A−
90CX」〔旭化成工業株式会社製品〕等である);
【化2】 等の不飽和基を有するエステル化物(例えば、テトラヒ
ドロ無水フタル酸、トリメチロールプロパン及び1,4
−ブタンジオール等をエステル化反応して得られる数平
均分子量900のエステル化物)を過酢酸等で酸化させ
て得られるもの等が挙げられる。
【0044】また上記したような脂環式オキシラン基を
有する化合物以外にも脂環式でないオキシラン基を有す
る化合物、例えば、ジグリシジルエーテル、2−グリシ
ジルフェニルグリシジルエーテル等も使用できる。
【0045】本発明において、上記着色ベース塗料を塗
装する自動車外板部は金属部材とプラスチック部材とか
らなっている外板である。例えば、バンパー、フェイシ
ア、フェンダー、ドアパネル、パネルフード、パネルル
ーフ、パネルトランクリッドなどの各パーツもしくはこ
れらを2種以上組み合わせて一体化したものなどである
。つまり、個々のパーツ自体がプラスチック部と金属部
とからなるもの、金属部からなるパーツとプラスチック
部からなるパーツと組み合せて一体化したものなどがあ
げられる。また、金属部は主として鉄、もしくは鉄を含
む合金であり、プラスチック部はポリウレタン、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネートなどで構成されている。
【0046】そして、本発明において、自動車用外板「
自動車」とは、所謂、乗用車のみに限定されず、オート
バイ、トラック、サファリカーなども含むと理解すべき
である。
【0047】また、自動車外板に着色ベース塗料を塗装
するにあたり、あらかじめ金属部材およびプラスチック
部材にそれぞれ表面処理ならびにプライマー塗装などの
前処理を必要に応じて行なっておくことが好ましい。す
なわち、金属部はリン酸亜鉛、リン酸鉄などで表面処理
し、ポリブタジエン系、ポリエステル系、エポキシ系な
どのアニオン型もしくはカチオン型の電着プライマーを
塗装し、次いで、中塗り塗料(たとえばアミノ・アルキ
ド樹脂系など)を塗装しておくことが好ましい。一方、
プラスチック部は溶剤蒸気脱脂、研磨、酸処理、コロナ
放電などで表面処理を行ない、適宜のプライマーを塗装
しておくことが好ましい。
【0048】本発明塗装方法は、自動車外板の金属部材
及びプラスチック部材に上記着色ベース塗料を塗装し、
両部材表面に着色ベース塗膜を形成させ、次いで形成さ
れた塗膜表面にクリヤー塗料を塗装しクリヤー塗膜を形
成させ、続いて着色ベース塗膜及びクリヤー塗膜を同時
に硬化させることによって行なわれる。
【0049】上記着色ベース塗料及びクリヤー塗料の塗
装は、特に限定されず従来から公知の手段を適宜選択し
て実施できるが、好ましくは、例えば静電塗装(ベル型
、REA型等)、エアースプレー塗装等によって行なう
ことができる。これらの塗料は、通常、約12〜35秒
(フォードカップNo.4、20℃)に希釈して塗装さ
れる。また、着色ベース塗料の膜厚は乾燥膜厚で約10
〜30μm、好ましくは約10〜25μmの範囲が望ま
しく、そしてクリヤー塗料の膜厚は乾燥膜厚で約20〜
70μm、好ましくは約30〜50μmの範囲が望まし
い。
【0050】着色ベース塗膜の表面に塗装するクリヤー
塗料としては着色ベース塗膜の色調を透視できるクリヤ
ー塗膜を形成する硬化物塗料であり、例えば前記着色ベ
ース塗料で用いた着色ベース用樹脂、触媒及び必要に応
じてポリエポキシ化合物を配合した組成物及びアクリル
樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル・ポリエステル樹脂
などを基体樹脂成分とし、これらにアミノ樹脂、(ブロ
ック化)ポリイソシアネート(例えばイソホロンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなど)な
どの架橋剤を配合してなる硬化性の有機溶液形(ハイソ
リッド、非水分散型などを含む)、水性形の塗料などが
挙げられる。また、これらの塗料には透明性を損なわな
い程度に着色顔料および(または)メタリック顔料など
を必要に応じて配合してもさしつかえない。
【0051】また、クリヤー塗料には、体質顔料(例え
ばシリカ、重合体微粒子など)セルロースアセテートブ
チレート、紫外線吸収剤、表面調整剤及びその他塗料用
添加剤などが使用できる。
【0052】着色ベース塗膜及びクリヤー塗膜を同時に
硬化させる条件としては、特に限定されず適宜選択する
ことができる。また、本発明組成物で形成させた着色ベ
ース塗膜は40℃〜100℃程度の温度では5分間〜3
時間程度、約100℃〜180℃の温度では5分間〜3
0分間程度で硬化が可能である。
【0053】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
る。
【0057】   ポリシロキサン系マクロモノマーの製造例    
メチルトリメトキシシラン             
                 2720g   
                         
                         
   (20mol)    γ−メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン            25
6g                       
                         
          (1mol)    脱イオン水
                         
                   1134g 
   6%塩酸                  
                         
         2g    ハイドロキノン   
                         
                  1gこれらの混
合物を80℃、5時間反応させた。得られたポリシロキ
サン系マクロモノマーの数平均分子量は2000、平均
的に1分子当り1個のビニル基(重合性不飽和結合)と
4個の水酸基を有していた。
【0054】   樹脂■製造例     上記ポリシロキサン系マクロモノマー    
                  200g   
 メチルメタクリレート              
                      100
g    n−ブチルアクリレート         
                         
300g
【化3】     2−ヒドロキシエチルアクリレート     
                   200g  
  アゾビスイソブチロニトリル          
                      10g
の混合物をブタノールとキシレンの等重量混合物100
0g中に滴下し120℃で重合させ透明な共重合体を得
た。数平均分子量は約40000であった。
【0055】   樹脂■製造例     γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン            150g    メチルメ
タクリレート                   
                 200g
【化4】     n−ブチルアクリレート          
                        3
00g    2−ヒドロキシエチルアクリレート  
                      150
g    アゾビスイソブチロニトリル       
                         
10gの混合物を樹脂■製造例と同様の条件で共重合せ
しめ、数平均分子量約40000の透明な共重合体を得
た。
【0056】   樹脂■製造例     γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン            150g    スチレン
                         
                       20
0g    n−ブチルアクリレート        
                         
 300g
【化5】     2−ヒドロキシエチルアクリレート     
                   150g  
  アゾビスイソブチロニトリル          
                      20g
の混合物を樹脂■製造例と同様の条件で共重合せしめ、
数平均分子量約20000の透明な共重合体を得た。
【0057】   着色ベース用塗料組成物a     樹脂■(固形分)             
                         
  500g    トリス(n−プロピルアセトアセ
テート)アルミニウム          2g   
 アルミニウムペースト  #1830YL     
                 40g(商標名、
東洋アルミニウム株式会社製、以下同様の意味を示す。 )の混合物をデイスパーで撹拌混合し、更にキシレンで
スプレー粘度まで希釈して塗料組成物aを得た。
【0058】   着色ベース用塗料組成物b     樹脂■(固形分)             
                         
  500g    トリス(n−アセチルアセトナー
ト)アルミニウム              2g 
   アルミニウムペースト  #1830YL   
                   40gの混合
物をデイスパーにて撹拌混合し、更にキシレンでスプレ
ー粘度まで希釈して塗料組成物bを得た。
【0059】実施例1 金属部材及びプラスチック部材の表面に着色ベース用塗
料組成物aを乾燥粘度が15〜20μmになるようにス
プレー塗装し、続いて5〜10分間スプラッシュオフし
両部材表面に着色ベース塗膜を形成させた。
【0060】次に、金属部材に形成させた着色ベース塗
膜表面にクリヤー塗料組成物ア(スプレー粘度に調整)
を乾燥膜厚35〜40μmになるようにスプレー塗装し
、室温で10分間セッテングしたのち140℃で30分
間加熱を行なって金属部材に着色ベース塗膜及びクリヤ
ー塗膜を順次形成させた。
【0061】また、プラスチック部材に形成させた着色
ベース塗膜表面にクリヤー塗料組成物イ(スプレー粘度
に調整)を乾燥膜厚35〜40μmになるようにスプレ
ー塗装し、室温で10分間セッティングしたのち120
℃で30分間加熱を行なってプラスチック部材に着色ベ
ース塗膜及びクリヤー塗膜を順次形成させた。
【0062】実施例2及び3 実施例1と同様にして表−1に記載の条件で金属部材及
びプラスチック部材の表面に着色ベース塗膜及びクリヤ
ー塗膜を順次形成させた。
【0063】比較例1〜3 実施例1と同様にして表−1に記載の条件で金属部材及
びプラスチック部材の表面に着色ベース塗膜及びクリヤ
ー塗膜を順次形成させた。
【0064】実施例及び比較例の塗装作業効率、色調一
致性及び塗膜性能を表−1にまとめて示した。
【0065】
【表1】
【0066】(*1)部材 部材I(金属部材):自動車外板ボディー用鋼板をパー
ルボンド3020〔日本パーカライジング株式会社リン
酸亜鉛系表面処理剤〕で表面処理し、さらにカチオン電
着塗料〔関西ペイント株式会社商品名「エレクロン#9
000」〕を乾燥膜厚が25μになるように電着塗装し
、180℃で30分焼付けた後、アミノ・アルキド樹脂
系中塗り塗料〔関西ペイント株式会社「アミラックシー
ラー」〕をスプレー塗装し(膜厚30〜35μm)、1
40℃で30分焼付乾燥して鋼板の試験片とした。 部材II(プラスチック部材):トリクロールエタンで
蒸気脱脂したR−RIM(Rein  Forced−
Reaction  Injection  Mold
ing)ウレタンプラスチックに、ウレタンエラストマ
ー樹脂系グレー塗色プライマー〔関西ペイント株式会社
「ソクレックスNo.1000」プライマー〕を乾燥膜
厚で15〜20μmになるようにスプレー塗装し、80
℃で30分間焼付乾燥してプラスチックの試験片とした
【0067】(*2)着色ベース用塗料組成物c:マジ
クロン#100  メタリックベースコート(商標名、
関西ペイント社製、アクリル/メラミン系樹脂)d:ソ
フレックスNo.1400  メタリックベースコート
(商標名、関西ペイント社製、メラミン硬化系樹脂) e:ソフレックスNo.400  メタリックベースコ
ート(商標名、関西ペイント社製、2液型ウレタン硬化
系樹脂)
【0068】(*3)クリヤー塗料組成物ア:マジクロ
ン#100  クリヤー(商標名、関西ペイント社製、
アクリル/メラミン系樹脂)イ:ソフレックスNo.1
600  クリヤー(商標名、関西ペイント社製、メラ
ミン系樹脂) ウ:フッカロンPCレタン  クリヤー(商標名、関西
ペイント社製、2液型ウレタン硬化フッ素樹脂)エ:ソ
フレックスNo.500  クリヤー(商標名、関西ペ
イント社製、2液型ウレタン硬化系樹脂)オ:前記樹脂
■(固形分)500g、テトラキス(アセチルアセトン
)ジルコニウム2g、シリコンオイルKP322(商標
名、信越化学工業社製)0.025gの混合物(スプレ
ー粘度に希釈)
【0069】(*4)塗装作業効率:ベースコート、ク
リヤーコート塗料共に一液型塗料を使用している塗装ラ
インの作業効率と比較した。 ○は良好である。 △はクリヤーコートのみ、二液型塗料とした場合、一系
統のラインで硬化剤調合、ポットライフ管理等の工数が
増えて劣る。 ×はベースコート、クリヤーコート塗料共に二液型塗料
とした場合、塗色数に応じたメンテナンスが必要で工数
がいちじるしく増えて劣る。
【0070】(*5)色調一致製:金属部材とプラスチ
ック部材との色調の差を、S&M  Colour  
Computer  Model4(スガ試験機株式会
社製)を用いて測定し、下記の基準で評価した。 ◎はΔE0.5以下を示す。 ○はΔE0.5〜1.0を示す。 △はΔE1.0〜3.0を示す。 ×はΔE3.0以上を示す。
【0071】(*6)耐酸性:塗装試験板に40重量%
H2 SO4 を0.5ccスポットし、50℃の雰囲
気に30分間放置した後、水洗、自然乾燥し、塗面の状
態を観察し、下記の基準で評価した。 ◎は塗面に全く変化が認められないものを示す。 ○はスポット部にわずかに痕跡の認められたものを示す
。 △はスポット部にツヤビケを生じたものを示す。 ×はスポット部にフクレ、チヂミを生じたものを示す。
【0072】(*7)耐候性:塗装試験板を沖永良部島
の暴露台上に、南面22°の角度に12ヶ月設置後、水
洗して60°グロスを測定し、下記の基準で評価した。 ◎は初期グロスに対する光沢保持率が95%以上のもの
を示す。 ○は初期グロスに対する光沢保持率が80〜95%のも
のを示す。 △は初期グロスに対する光沢保持率が60〜80%のも
のを示す。 ×は初期グロスに対する光沢保持率が60%以下のもの
を示す。
【0073】(*8)低温屈曲性:塗装試験板を−20
℃の雰囲気に4時間放置後、これを直径20mmの鉄の
棒にはさんで180°折り曲げる。屈曲部の塗膜にひび
割れ、割れなどの欠陥の無いものを合格、ひび割れ、割
れなどの欠陥が発生したものを不合格とした。
【0074】
【発明の効果】本発明上塗り着色ベース塗料組成物及び
塗装方法は、以上述べたことから下記した効果をもつも
のである。■  金属部とプラスチック部の塗装におい
て調色工数を増やすことなしに同一色調に仕上げること
ができる。■  プラスチック部及び金属部に形成させ
た着色ベース塗膜は特にプラスチック部に要求される物
性を満足すると共に、外板部(プラスチック部及び金属
部)における耐水性、耐薬品性、耐候性などの塗膜性能
が優れる。■  低温硬化が可能なため、プラスチック
素材の適用範囲が拡大できる。■  塗着後の金属フレ
ーク粉末やマイカ粉末の動きが少なく、メタリック調外
観及び色調安定性に優れた塗膜が得られる。■  一液
型で取り扱いが容易であり、新規な塗装設備を必要とせ
ずに作業効率が良い。■  二液型ウレタン塗料のよう
な毒性の問題がない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  金属部材とプラスチック部材からなる
    自動車外板に塗布する上塗り着色ベース塗料組成物であ
    って、該組成物がシラノール基及び珪素原子に直接結合
    した加水分解性基から選ばれる少なくとも1種の基及び
    エポキシ基を官能基成分として含有する樹脂、硬化触媒
    、金属フレーク粉末及び/又はマイカ粉末を必須成分と
    して含有することを特徴とする上塗り着色ベース塗料組
    成物。
  2. 【請求項2】  金属部材とプラスチック部材からなる
    自動車外板に1項記載の上塗り着色ベース塗料組成物を
    塗布し、着色ベース塗膜を形成させ、次いで該塗面にク
    リヤー塗料組成物を塗装することを特徴とする塗装方法
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001334207A (ja) * 2000-05-25 2001-12-04 Kansai Paint Co Ltd 自動車車体の塗装法
WO2006059564A1 (ja) * 2004-11-30 2006-06-08 Daicel Chemical Industries, Ltd. 脂環式エポキシ(メタ)アクリレート及びその製造方法、並びに共重合体

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JP2001334207A (ja) * 2000-05-25 2001-12-04 Kansai Paint Co Ltd 自動車車体の塗装法
WO2006059564A1 (ja) * 2004-11-30 2006-06-08 Daicel Chemical Industries, Ltd. 脂環式エポキシ(メタ)アクリレート及びその製造方法、並びに共重合体

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