JPH04368396A - 新規なカルシトニン遺伝子関連ペプチド誘導体 - Google Patents

新規なカルシトニン遺伝子関連ペプチド誘導体

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JPH04368396A
JPH04368396A JP3171617A JP17161791A JPH04368396A JP H04368396 A JPH04368396 A JP H04368396A JP 3171617 A JP3171617 A JP 3171617A JP 17161791 A JP17161791 A JP 17161791A JP H04368396 A JPH04368396 A JP H04368396A
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JP
Japan
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peptide
boc
group
amino acid
resin
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3171617A
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English (en)
Inventor
Ko Morita
森田 香
Tomoyuki Ishizaki
友幸 石崎
Takashi Shirai
孝 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPH04368396A publication Critical patent/JPH04368396A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、心臓病の治療薬または
脳循環改善薬などの医薬として有用な新規なカルシトニ
ン遺伝子関連ペプチド(Calcitonin  Ge
ne  Related  Peptide;以下CG
RPという)誘導体に関する。 【0002】 【従来の技術】カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CG
RP)は、脊索動物の脳やヒトの視床下部に存在するペ
プチドであり、ヒト、ラツト、ニワトリ、ブタ等で知ら
れている。ヒトCGRP(h−CGRP)は式、【00
03】 【化3】 (式中、A3 はAspまたはAsnを示し、A22は
ValまたはMetを示し、A25はAsnまたはSe
rを示す)で表されるアミノ酸順序を有し、またニワト
リ(chicken)CGRP(c−CGRP)はA3
 がAsn、A22がVal、A25がAsn、14番
目GlyがAsp、15番目LeuがPhe、23番目
ValがGlyに置換されたペプチドである。 【0004】上記のCGRPの生物学的性質については
、循環器系(Eur.J.Pharmacol.,12
3,207〜216(1986))、消化器系(End
ocrinology,118(5),2144〜21
45(1986))、骨代謝(Endocrinolo
gy,118(5),46〜51(1986))及びそ
の他(Eur.J.Pharmacol.,142,3
55〜358(1987));Biochem.Bio
phys.Res.Commun.,152(1),3
83〜391(1988)等)に対する多くの作用を有
することが知られている。 【0005】また、CGRPの誘導体も多数合成されて
いる(Chem.Pharm.Bull.,34(9)
,3915〜3918(1986);Experien
tia,43、890〜892(1987)等)。また
、h−CGRPのC端断片(8−37)の合成等につい
ての報告もある(Biochem.Biophys.R
es.Commun.,152(1),383〜391
(1988))。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】h−CGRPより優れ
た諸性質を有する誘導体を見出すことは、有用なことで
あり、特にh−CGRPと構造の異なるペプチド誘導体
が求められていた。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の点
に着目して、CGRP誘導体について種々の合成を行い
、その生物活性について比較した結果、既知のh−CG
RPより血清カルシウム低下作用が強いCGRP誘導体
を見出した。また、この種のペプチドは今までのCGR
P誘導体とは構造上、大きく異なるものである。 【0008】本発明は、上記のような知見に基づいて完
成されたものであり、その目的とするところは、CGR
P誘導体を提供するものである。即ち、本発明は式、【
0009】 【化4】 で表されるペプチドまたはその塩である。 【0010】又、本発明は、式 【化5】 で表されるペプチドまたはその塩である。 【0011】本発明によるペプチド〔I〕〔II〕は、
いずれも公知のペプチド合成の常法手段によつて合成で
きる。液相法によつて合成する場合には、例えば、ペプ
チド〔I〕ではC末端のフエニルアラニル基、ペプチド
〔II〕ではプロリル基のそれぞれのカルボキシル基を
アミド基に転化し、式〔I〕または〔II〕で示される
アミノ酸順序に個々に保護されたアミノ酸および(また
は)保護された低級ペプチドを縮合し、縮合反応の最終
段階ですべての保護基を酸分解により脱離し、メルカプ
ト基を酸化してジスルフイド橋を形成することにより得
られる。 【0012】縮合反応自体は、ペプチド合成のための常
法手段に従って、保護基の脱着、縮合反応を繰り返すこ
とにより行われる。即ち、本ペプチド〔I〕〔II〕の
原料ならびにすべての中間体の製造において使用される
各種の保護基は、ペプチド合成において既知なもの、例
えば、加水分解、酸分解、還元、アミノリシス、ヒドラ
ジノリシスなどのような既知手段によつて容易に脱離す
ることのできる保護基が用いられる。このような保護基
は、ペプチド合成化学の分野の文献ならびに参考書に記
載されている。 【0013】本発明においては、α−アミノ基の保護に
t−ブチルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボ
ニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基を用
い、側鎖のアミノ基、即ちリジンのε−アミノ基の保護
にベンジルオキシカルボニル基、p−クロロベンジルオ
キシカルボニル基を用い、α−カルボキシル基の保護に
メチルエステル基、ベンジルエステル基を用い、側鎖の
カルボキシル基、即ちアスパラギン酸の側鎖カルボキシ
ル基の保護にベンジルエステル基を用いる。 【0014】更に、セリンおよびスレオニンの水酸基の
保護にベンジル基を用い、アルギニンのグアニジノ基中
のアミノ基の保護にメシチレン−2−スルホニル基また
はトシル基を用い、ヒスチジンのイミダゾール基の保護
にトシル基またはベンジルオキシメチル基またはジニト
ロフエニル基を用い、システインのメルカプト基の保護
基にp−メトキシベンジル基、4−メチルベンジル基ま
たはアセトアミドメチル基を用いるのが好ましい。 【0015】本ペプチド〔I〕〔II〕の合成において
は個々のアミノ酸および(または)低級ペプチドの縮合
は、例えば、保護されたα−アミノ酸および活性化末端
カルボキシル基をもつアミノ酸または低級ペプチドと遊
離のα−アミノ基および保護された末端カルボキシル基
をもつアミノ酸または低級ペプチドとを反応させるか、
あるいは活性化α−アミノ基および保護された末端カル
ボキシル基をもつアミノ酸または低級ペプチドと遊離の
末端カルボキシル基をもつアミノ酸または低級ペプチド
とを反応させることにより実施することができる。 【0016】この場合、カルボキシル基は、例えば、酸
アジド、酸無水物(混合酸無水物または対称酸無水物)
、酸イミダゾリドまたは活性エステル、例えば、シアノ
メチルエステル、p−ニトロフエニルエステル、N−ヒ
ドロキシコハク酸イミドエステルなどに変換することに
よつて活性化することができる。 【0017】また、カルボジイミド、例えば、N,N’
−ジシクロヘキシル−カルボジイミド(DCC)、N−
エチル−N’−3−ジメチルアミノプロピル−カルボジ
イミド、N,N’−カルボニル−ジイミダゾールなどの
縮合剤を使用して反応させることによつて活性化するこ
とができる。 【0018】本発明において好ましい縮合方法は、アジ
ド法、活性エステル法、酸無水物法およびカルボジイミ
ド法である。縮合の各段階では、ラセミ化が起こらない
方法またはラセミ化が最小になる方法を用いるのが望ま
しく、好ましくはアジド法、活性エスエル法、Wuns
ch法〔Z.Naturforsch.,21b,42
6(1966)またはGeiger法〔Chem.Be
r.,103.,788(1970)〕などを用いる。 【0019】縮合順序は式〔I〕〔II〕で示されるア
ミノ酸順序であれば、如何なる順序からも縮合反応をな
し得るが、C末端側から順次アミノ酸および(または)
低級ペプチドを連結させるのが好ましい。 【0020】かくして得られる鎖状保護ペプチドから目
的のペプチド〔I〕〔II〕を得るには、先ず上記の鎖
状保護ペプチド、即ち保護されたω−アミノ基、側鎖カ
ルボキシル基、水酸基、グアニジノ基およびメルカプト
基を有するペプチドアミドの保護基が脱離される。これ
らの保護基は、好ましくは、酸分解、例えばトリフルオ
ロメタンスルホン酸、無水弗化水素などによる方法によ
つて一段階で脱離され、遊離メルカプト基を有するペプ
チドアミドが得られる。 【0021】次いで、このペプチドアミドは、酸化によ
り分子内ジスルフイド橋が形成され、目的のペプチド〔
I〕〔II〕が得られるのであるが、このジスルフイド
橋の形成は通常、水中の大気酸素、有機溶媒中のジヨー
ドエタン、氷酢酸中の沃素、水溶液中のフエリシアン化
カリウムなどで酸化することによつて行われる。本発明
においては、上記液相法によるペプチド合成法の他に、
固相法によるペプチド合成法を一部または全部利用して
ペプチド〔I〕〔II〕を合成することができる。 【0022】例えば、カルボキシル末端側のアミノ酸か
ら順次固相法により合成し、保護されたペプチド結合樹
脂が得られる。これらの保護基および樹脂は、公知の方
法、例えば、トリフルオロメタンスルホン酸、無水弗化
水素などによる方法によつて一段階で脱離され、遊離メ
ルカプト基を有するペプチドアミドが得られる。このペ
プチドアミドは、前記の液相法で述べたと同じ方法で分
子内ジスルフイド橋を形成することにより目的のペプチ
ド〔I〕〔II〕が得られる。 【0023】上記の固相法で用いられる樹脂としては、
固相法で通常用いられる樹脂、例えば、ベンズヒドリル
アミン樹脂、p−メチルベンズヒドリルアミン樹脂など
が挙げられる。この樹脂は、官能基当量や架橋度の違い
によつて所望の性状を有する樹脂が入手可能であり、市
販品を購入することもできる。 【0024】上記の固相法においては、樹脂に式〔I〕
〔II〕で示されるアミノ酸順序にC−末端のアミノ酸
から前述の液相法で述べた種々の縮合方法により順次一
つずつ縮合させる。アミノ酸の官能基は、公知の方法に
より保護基で保護される。上記の保護基の例としては、
前記で述べた通りである。 【0025】上記の固相反応に際しては、樹脂を反応器
に入れ、ジクロロメタン、クロロホルム、ジメチルホル
ムアミド、ベンゼン、ジメチルホルムアミド、N−メチ
ルピロリドンまたは樹脂を膨潤せる溶媒を1gに対し、
溶媒2〜20mlの割合で添加する。これに、予め、別
の反応器で、樹脂中のアミノ基1当量に対し1〜6当量
のBoc−アミノ酸とDCCを反応させ、得られた対称
酸無水物を副生したジシクロヘキシル尿素(DCU)よ
り分離して、上記樹脂の入つた反応器に加える。縮合剤
(DCC)の使用量はBoc−アミノ酸1当量に対し、
0.5から3当量を用いる。反応は通常5〜60分行わ
れる。 【0026】各工程で得られたBoc−アミノ酸−樹脂
またはBoc−ペプチド−樹脂の一部を採取し、常法〔
T.Fairwell,et  al.,Bioche
mistry,22,2691(1983)〕に従い、
反応したBoc−アミノ酸量を測定してカツプリング量
を求めればよい。 【0027】次に、α−アミノ基の保護基であるBoc
をトリフルオロ酢酸の如き酸で脱離して、順次縮合反応
を遂行すればよい。上記の固相法によるペプチド合成は
自動固相合成機を用いるが、手動法で遂行してもよい。 これらの操作は全て窒素ガス気流下で行うのが望ましい
。このようにして得られた保護されたペプチド結合樹脂
は、上記で述べた通り、無水弗化水素などにより一段階
で保護基と樹脂が脱離され、遊離メルカプト基を有する
ペプチドアミドが得られる。 【0028】前記遊離メルカプト基を有するペプチドア
ミドは、前記の通り分子内ジスルフイド橋を形成するこ
とにより目的のペプチド〔I〕〔II〕が得られる。こ
のようにして得られたペプチド〔I〕〔II〕は、ペプ
チドまたは蛋白質を精製する公知の手段によつて分離精
製することができる。例えば、セフアデツクスG−25
、セフアデツクスG−50、セフアデツクスLH−20
などのゲル濾過剤を用いるゲル濾過法、カルボキシメチ
ルセルロース、その他のイオン交換樹脂などを用いるカ
ラムクロマトグラフイー、高速液体クロマトグラフイー
等により行うことができる。 【0029】本発明の新規ペプチド〔I〕〔II〕は、
その方法の条件により塩基またはその塩の形で得られる
。例えば、酢酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの公
知の有機酸との塩を形成することができる。 【0030】本ペプチド〔I〕〔II〕400μg/k
gをラツト(体重200〜250g)に静脈内投与して
も死に至らなかつた。本ペプチド〔I〕〔II〕は動脈
閉塞症、末梢血行障害、脳血行障害などの治療に利用で
きる。その投与量は目的とする治療効果、投与方法、治
療期間、年令、体重などにより決められるが、通常、患
者において1回当り1〜100μgを1日1回〜数回投
与すればよい。投与方法としては、静脈内、点滴静脈内
投与などの非経口投与が好ましい。 【0031】尚、本明細書中に記載の略記号は、次の意
味を有する。 Asn;L−アスパラギン Thr;L−スレオニン Cys;L−システイン Val;L−バリン His;L−ヒスチジン Arg;L−アルギニン Leu;L−ロイシン Asp;L−アスパラギン酸 Phe;L−フエニルアラニン Ser;L−セリン Gly;グリシン Lys;L−リジン Pro;L−プロリン Ala;L−アラニン Tyr;L−チロシン Glu;L−グルタミン酸 Gln;L−グルタミン 【0032】Boc;t−ブチルオキシカルボニルCl
−Z;p−クロロベンジルオキシカルボニルBzl;ベ
ンジル Br−Z;ブロムベンジル 4−MeBzl;4−メチル−ベンジルTos;トシル OBzl;ベンジルエステル TFA;トリフルオロ酢酸 DMF;N,N’−ジメチルホルムアミドDCM;ジク
ロロメタン DCC;N,N’−ジシクロヘキシル−カルボジイミド
DIEA;ジイソプロピルエチルアミンHOBt;1−
ヒドロキシベンゾトリアゾールMBHA樹脂;p−メチ
ルベンズヒドリルアミン樹脂【0033】 【発明の効果】血清カルシウム低下作用〔活性測定法〕 本発明のペプチド〔I〕〔II〕および公知のh−CG
RP各々80μgを0.1%牛血清アルブミン含有クエ
ン酸緩衝液(pH6.5)〔以下、単に溶解液と称する
〕1mlに溶かし、ウイスター系ラツト(80〜90g
)1群3匹に80μg/kgになるよう尾静脈より投与
し、投与前、投与1時間後および2時間後に30分、6
0分後に腹部下行大動脈より採血し、血清カルシウム濃
度を原子吸光により測定した。なお、対照群には溶解液
のみを投与した。 【0034】〔測定結果〕 投与2時間後の血清カルシウムの測定結果は、図1に示
した通りである。この測定結果に示されるように、h−
CGRPは、投与1時間後で約7.90mg/dlであ
るが、投与2時間後では約8.70mg/dlであつた
。本ペプチド〔I〕は、投与1時間後で約7.20mg
/dlであつたが、2時間後では約6.90mg/dl
であつた。更に、本ペプチド〔II〕は、投与1時間後
では約7.90mg/dlであつたが、投与2時間後で
は約7.45mg/dlであつた。このように、本ペプ
チド〔I〕〔II〕はいずれも、2時間後において、h
−CGRPと比べ、強い血清カルシウム低下作用を示し
、持続性を示すことが認められた。 【0035】 【実施例】以下に本発明の実施例を挙げて具体的に述べ
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例  1 ペプチド〔I〕の製造 保護ペプチド−MBHA樹脂、即ちH−Cys(4−M
eBzl)−Ser(Bzl)−Asn−Leu−Se
r(Bzl)−Thr(Bzl)−Cys(4−MeB
zl)−Val−Thr(Bzl)−His−Arg(
Tos)−Leu−Ala−Asp(OBzl)−Ph
e−Leu−Ser(Bzl)−Arg(Tos)−S
er(Bzl)−Gly−Gly−Val−Gly−L
ys(Cl−Z)−Asn−Asn−Phe−Val−
Pro−Thr(Bzl)−Asn−Val−Gly−
Ser(Bzl)−Lys(Cl−Z)−Ala−Ph
e−MBHA樹脂1.48gにアニソール1.5ml、
ジメチルスルフイド1.5ml、エタンジチオール0.
3mlを加え、これに無水弗化水素15mlを加え、0
℃で1時間攪拌した。反応後、無水弗化水素を減圧下留
去後、残渣をエーテルで洗浄し、これに20%酢酸30
mlを加え、ペプチドを抽出した。 【0036】抽出液をDowex  WGRのカラム(
2.5×15cm)に通し、1M酢酸120mlで溶出
した。得られた溶出液を凍結乾燥し、693mgの粉末
を得た。この粉末をセフアデツクスG−25(Fine
)のカラム(5×85cm)にチヤージし、1M酢酸で
溶出した。溶出液を16.5mlづつ分画し、フラクシ
ヨン41〜64番目を集め、凍結乾燥して白色粉末63
8mgを得た。 【0037】この粉末を8M尿素、5mMジチオスライ
トールを含む50mM  Na2 HPO4 緩衝液(
pH7.4)20mlに溶解し、室温で1時間攪拌した
。その後、50mM  Na2 HPO4緩衝液(pH
7.4)3000mlで希釈し、20mMK3 Fe(
CN)6 水溶液を黄色が消失しなくなるまで加えた。 【0038】この溶液をCHP−20P(三菱化成工業
社製)のカラム(2.6×30cm)にチヤージし、1
0%アセトニトリル含有0.1%トリフルオロ酢酸80
0ml〜50%アセトニトリル含有0.1%トリフルオ
ロ酢酸800mlの直線型濃度勾配によるグラジエント
溶出を行った。溶出液を10mlづつ分画し、その10
0μlを使用してフオリン・ローリー法により発色させ
、750nmで測定し、フラクシヨン77〜93番目を
集め、凍結乾燥して白色粉末219mgを得た。 【0039】これを下記の条件による逆相高速液体クロ
マトグラフイー(HPLC)により精製し、上記粉末2
5mgよりペプチド〔I〕の精製品5mgを得た。 【0040】カラム;YMC−PACK  R−ODS
−5(4.6mmI.D.×250mm)溶出液;0.
1%TFA−アセトニトリル(アセトニトリルを30分
間に20〜40%に変化させるグラジエント溶出) 流速  ;1ml/分 分取  ;約27分に溶出されるピークを分取した。 【0041】アミノ酸分析値(6N塩酸加水分解)As
p4.87(5)、Thr3.00(3)、Ser4.
50(5)、Pro0.89(1)、Gly3.85(
4)、Ala2.00(2)、Val3.74(4)、
Cys0.85(1)、Leu2.96(3)、Phe
2.92(3)、Lys1.92(2)、His0.9
1(1)、Arg1.84(2)【0042】質量分析
器(日本電子社製;JMS−S×102;FAB−Ma
ss、分解能5000)によりペプチド〔I〕は388
0.9のMH+ ピークが検出され、理論値と一致した
。 【0043】上記の保護ペプチド−MBHA樹脂は次の
方法により得た。固相合成装置として、Applied
  Biosystems社製430Aペプチドシンセ
サイザーを用いて合成を行つた。固体支持体として4−
メチルベンズヒドリルアミン塩酸塩(MBHA)樹脂(
Applied  Biosystems社製0.48
mモル/g)1gを使用した。 【0044】カツプリング中各アミノ酸のα−アミノ基
を保護するためBoc基を用いた。側鎖官能基の保護は
、次の通りである。(a)リジンのアミノ基はCl−Z
基、(b)アスパラギン酸のカルボキシル基、セリン、
トレオニンの水酸基はBzl基、(c)アルギニンのグ
アニジノ基はTos基、(d)システインのSH基は4
−MeBzl基で保護した。アミノ酸はすべてAppl
ied  Biosystems社より入手した。 【0045】保護ペプチド樹脂の合成は、Applie
d  Biosystems社の詳細なプロトコール、
System  software  version
1.40standardを用いて行つた。Asnおよ
びArg以外のアミノ酸の縮合は対称酸無水物法を用い
、Asn、ArgではHOBtエステル法により行つた
。 【0046】更に、詳細に述べると、MBHA樹脂(A
pplied  Biosystems社製、アミノ基
0.48mモル/g)1gをペプチド固相合成用反応器
に入れ、DCM8ml(4回、各1分)、60%TFA
含有DCM溶液8ml(20分)、DCM4ml(3回
、各15秒)、DIEA1ml含有DMF溶液3ml(
2回、各1分)、DMF8ml(6回、各40秒)の順
に窒素ガス気流中攪拌下処理し、各々の処理後濾過した
。 【0047】一方、アミノ酸順序37番目のBoc−P
he2mモルをDCM5mlに溶解し、アミノ酸活性化
容器中でDCC(0.5M−DCM溶液)2mlを加え
、5分間反応させた。反応液を濾過して濃縮容器に移し
、これにDMF3mlを加え、窒素ガス気流下DCMを
留去した。これにDMF3mlを加え、前記の反応容器
に移して25分間反応させた。次いで、DCM8ml(
6回、各20秒)で洗浄、濾過してBoc−Phe−M
BHA樹脂を得た。 【0048】次に、前記のBoc−Phe−MBHA樹
脂を反応容器中DCM8ml(4回、各1分)で洗浄し
、濾過した。これに60%TFA含有40%DCM溶液
8mlを加え、20分間攪拌し、Bocを脱離した。得
られた樹脂をDCM4ml(3回、各15秒)DIEA
1ml含有DMF溶液3ml(2回、各1分)、DMF
8ml(6回、各40秒)で順次洗浄し、濾過した。 【0049】一方、アミノ酸順序36番目のBoc−A
la2mモルをDCM5mlに溶解し、アミノ酸活性化
容器中でDCC(0.5M−DCM溶液)2mlを加え
、5分間反応させた。次いで、Boc−Pheの場合と
同様に処理し、DMFを加えて窒素ガス気流下で濃縮し
た後、反応容器に移して20分間反応させた。次いで、
DCM8ml(6回、各20秒)で洗浄、濾過してBo
c−Ala−Phe−樹脂を得た。以下、順次35番目
から1番目までのアミノ酸をカツプリングして保護ペプ
チド−MBHA樹脂を得た。 【0050】Asn、Argを用いた場合は、2mモル
のアミノ酸をDMF−DCM(3:1)混合溶媒4ml
中、DCC溶液2ml、HOBt溶液(0.5M−DM
F溶液)2mlを加えて反応させた後、他のアミノ酸と
同様に処理し、反応容器に移してカツプリング反応をし
、DCM洗浄、濾過後、もう一度2mモルアミノ酸をD
MF−DCM(3:1)混合溶媒4ml中、DCC溶液
2ml、HOBt溶液(0.5M−DMF溶液)2ml
を加え、25分間反応させたものを反応容器に移してカ
ツプリング反応させる、いわゆるダブル・カツプリング
法で行つた。 【0051】用いた保護アミノ酸は次の通りである。   アミノ酸順序          保護アミノ酸 
             使用量mモル      
37            Boc−Phe    
                2        
    36            Boc−Ala
                    2    
  35            Boc−Lys(C
l−Z)        2      34    
        Boc−Ser(Bzl)     
     2      33           
 Boc−Gly                 
   2      32            B
oc−Val                   
 2        31            B
oc−Asn                  2
×2      30            Boc
−Thr(Bzl)          2【0052
】       29            Boc−P
ro                    2  
    28            Boc−Val
                    2    
  27            Boc−Phe  
                  2      
26            Boc−Asn    
              2×2      25
            Boc−Asn      
            2×2      24  
          Boc−Lys(Cl−Z)  
      2      23          
  Boc−Gly                
    2      22            
Boc−Val                  
  2      21            Bo
c−Gly                    
2      20            Boc−
Gly                    2【
0053】       19            Boc−S
er(Bzl)          2      1
8            Boc−Arg(Tos)
        2×2      17      
      Boc−Ser(Bzl)       
   2      16            B
oc−Leu                   
 2      15            Boc
−Phe                    2
      14            Boc−A
sp(OBzl)        2      13
            Boc−Ala      
              2      12  
          Boc−Leu        
            2      11    
        Boc−Arg(Tos)     
   2×2      10           
 Boc−His(Tos)          2【
0054】         9            Boc−
Thr(Bzl)          2      
  8            Boc−Val   
                 2       
 7            Boc−Cys(4−M
eBzl)  2        6        
    Boc−Thr(Bzl)         
 2        5            Bo
c−Ser(Bzl)          2    
    4            Boc−Leu 
                   2     
   3            Boc−Asn  
                2×2      
    2            Boc−Ser(
Bzl)          2        1 
           Boc−Cys(4−MeBz
l)  2 【0055】実施例  2 ペプチド〔II〕の製造 保護ペプチド〔II〕−MBHA樹脂、即ちH−Ala
−Cys(4−MeBzl)−Asn−Thr(Bzl
)−Ala−Thr(Bzl)−Cys(4−MeBz
l)−Val−Leu−Gly−Lys(Cl−Z)−
Leu−Ser(Bzl)−Gln−Glu(OBzl
)−Leu−His−Lys(Cl−Z)−Leu−G
ln−Thr(Bzl)−Tyr(Br−Z)−Pro
−Arg(Tos)−Thr(Bzl)−Asp(OB
zl)−Val−Gly−Ala−Gly−Thr(B
zl)−Pro−MBHA樹脂1.79gにアニソール
1.5ml、エチルメチルスルフイド1.5ml、エタ
ンジチオール0.3mlを加え、これに無水弗化水素1
5mlを加え、0℃で1時間攪拌した。反応後、無水弗
化水素を減圧留去後、残渣をエーテルで洗浄し、これに
20%酢酸30mlを加え、ペプチドを抽出した。 【0056】抽出液をDowex  WGRのカラム(
2.5×15cm)に通し、1M酢酸150mlで溶出
した。得られた溶出液を凍結乾燥し、890mgの粉末
を得た。この粉末250mgを8M尿素、水溶液20m
lに溶解し、アンモニア水でpH8.0に調整して、0
℃、30分間攪拌した。その後、5mMジチオスライト
ールを含む50mM  Na2 HPO4 緩衝液(p
H7.4)30mlを加え、室温で1時間攪拌した。 【0057】そして、50mM  Na2 HPO4 
緩衝液(pH7.4)1500mlで希釈し、20mM
  K3 Fe(CN)6 水溶液を黄色が消失しなく
なるまで加えた。この溶液をCHP−20Pのカラム(
2.6×20cm)にチヤージし、10%アセトニトリ
ル含有1M酢酸900ml〜50%アセトニトリル含有
1M酢酸900mlの直線型濃度勾配になるグラジエン
ト溶出を行つた。溶出液を10mlづつ分画し、フラク
シヨン58〜75番目を集めて凍結乾燥して63mgの
白色粉末を得た。 【0058】この粉末52mgをCM−セルロース(W
hatman  CM52)のカラム(2.6×20c
m)に0.01M酢酸アンモニウム緩衝液(pH5)1
0mlで溶解してチヤージし、0.01M酢酸アンモニ
ウム緩衝液(pH5)800ml〜0.4M酢酸アンモ
ニウム緩衝液(pH5)800mlによるグラジエント
溶出を行つた。溶出液を10mlづつ分画し、フラクシ
ヨン72〜91番目を集めて、凍結乾燥して白色粉末2
9mgを得た。 【0059】これを下記の条件による逆相高速液体クロ
マトグラフイー(HPLC)により精製し、精製品21
mgを得た。 【0060】カラム;YMC−PACK  D−ODS
−5(2.0×250mm) 溶出液;0.1%TFA−アセトニトリル(アセトニト
リルを30分間に30〜40%に変化させるグラジエン
ト溶出) 流速;10ml/分 分取;約25分に溶出されるピークを分取した。 【0061】アミノ酸分析値(6N塩酸加水分解)As
p1.97(2)、Thr4.58(5)、Ser0.
83(1)、Glu3.09(3)、Gly2.98(
3)、Ala3.00(3)、Val2.00(2)、
Cys0.95(1)、Leu4.08(4)、Tyr
0.92(1)、Lys1.99(2)、His1.0
0(1)、Arg0.99(1)【0062】質量分析
器(日本電子社製;JMS−S×102;FAB−Ma
ss,分解能5000)により、ペプチド〔II〕は、
3369.7のMH+ ピークが検出され、理論値と一
致した。 【0063】また、上記の保護ペプチド樹脂は、実施例
1のペプチドと同様に行つた。用いた保護アミノ酸は次
の通りである。   アミノ酸順序          保護アミノ酸 
             使用量mモル      
32            Boc−Pro    
                2        
31            Boc−Thr(Bzl
 )          2      30    
        Boc−Gly          
          2      29      
      Boc−Ala            
        2      28        
    Boc−Gly              
      2      27          
  Boc−Val                
     2        26         
   Boc−Asp(OBzl )        
2        25            Bo
c−Thr(Bzl )          2【00
64】       24            Boc−A
rg(Tos)        2×2      2
3            Boc−Pro     
               2      22 
           Boc−Tyr(Br−Z) 
       2      21         
   Boc−Thr(Bzl )         
 2      20            Boc
−Gln                  2×2
      19            Boc−L
eu                    2  
      18            Boc−L
ys(Cl−Z)        2      17
            Boc−His(Tos) 
         2【0065】       16            Boc−L
eu                    2  
    15            Boc−Glu
(OBzl)        2      14  
          Boc−Gln        
          2×2        13  
          Boc−Ser(Bzl )  
        2      12        
    Boc−Leu              
      2        11        
    Boc−Lys(Cl−Z)        
2      10            Boc−
Gly                    2 
       9            Boc−L
eu                    2  
      8            Boc−Va
l                    2【00
66】         7            Boc−
Cys(4−MeBzl)  2        6 
           Boc−Thr(Bzl)  
        2        5       
     Boc−Ala             
       2        4        
    Boc−Thr(Bzl)         
 2            3          
  Boc−Asn                
  2×2        2           
 Boc−Cys(4−MeBzl)  2     
   1            Boc−Ala  
                  2 【0067】配列番号:1 配列の長さ:37 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴: 他の情報:配列番号1、7位のCysはジスルフイド結
合(S−S結合)を形成する。 37位フエニルアラニンにはアミド基が結合している。   配列 Cys Ser Asn Leu Ser Thr C
ys Val Thr His Arg Leu Al
a Asp Phe Leu  1         
      5                  
 10                  15  
     Ser Arg Ser Gly Gly 
Val Gly Lys Asn Asn Phe V
al Pro Thr Asn Val       
       20                
  25                  30 
Gly Ser Lys Ala Phe      
    35  【0068】配列番号:2 配列の長さ:32 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴: 他の情報:配列番号2、7位のCysはジスルフイド結
合(S−S結合)を形成する。 32位のプロリンにはアミド基が結合している。   配列 Ala Cys Asn Thr Ala Thr C
ys Val Leu Gly Lys Leu Se
r Gln Glu Leu    1       
        5                
   10                  15
       His Lys Leu Gln Th
r Tyr Pro Arg Thr Asp Val
 Gly Ala Gly Thr Pro     
         20              
    25                  3
0           
【図面の簡単な説明】
【図1】本ペプチド〔I〕〔II〕とヒトCGRPとの
血清カルシウム低下作用を示す測定結果である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式 【化1】 で表される新規なカルシトニン遺伝子関連ペプチド誘導
    体またはその塩。
  2. 【請求項2】  式 【化2】 で表される新規なカルシトニン遺伝子関連ペプチド誘導
    体またはその塩。
JP3171617A 1991-06-17 1991-06-17 新規なカルシトニン遺伝子関連ペプチド誘導体 Withdrawn JPH04368396A (ja)

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