JPH0436788Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はモツプに係り、さらに詳しくは着脱自
在な柄の挿入口をモツプ上側の袋状部の両端に設
け、柄の挿入時における方向性をなくし、払拭部
の片汚れ、片減りをなくした双方向性モツプに関
するものである。

〔従来の技術〕

従来のモツプは、上側に袋状部を有し、このモ
ツプに対して着脱自在な柄を挿入し得るように構
成されており、前記袋状部には柄の基端を挿入す
るための挿入口が設けられていた。

〔考案の解決しようとする問題点〕

上述したように構成されたハンデイモツプにお
いては、挿入口が１つしか設けられていないた
め、柄の挿着の際の挿入方向は必然的に一方向に
限定されてしまい、装着動作が面倒で、また常に
１つの挿入口を使用するため挿入口部分の痛みが
激しく、また払拭部の片汚れ、片減りが生じると
いう問題点があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上記の問題点を解決するために、柄の
挿入口をモツプの袋状部の長手方向の両端に設
け、どちらの方向からも柄を挿入することができ
るよう構成した。

〔作用〕

従つて、モツプに柄を装着する際には方向にと
らわれることなく、その時の状態に応じて挿入し
易い方向に挿入すれば良く、また１つの挿入口の
みが酷使されることがなくなるため挿入口部分の
痛みを低減させることができ、かつ払拭部の片汚
れ、片減りを防止することができる。

〔実施例〕

以下、図面に示す実施例に基づいて本考案の一
実施例を説明する。

第１図および第２図において全体を符号１で示
すものはモツプで、このモツプ１は払拭部２およ
び基布３、上布４とから構成されている。

払拭部２は多数の房状の集合体として形成さ
れ、基布３に対して縫着固定されている。

上布４はその長手方向の両端に寄つた位置にお
いて、それぞれ幅方向に切断されており、これに
より形成された開口部４ａが後述する柄をモツプ
１に対して装着する際の挿入口となる。

なお、開口部４ａの両側縁、すなわち上布４の
切口の部分はそれぞれ帯状の縁材６でくるみ、縫
着することにより補強されている。

そして、この上布４を前述した基布３の上側に
重ね、これらの周縁を帯状の縁材５で挾んで縫着
すれば、２つの開口部４ａ，４ａを有する袋状部
４ｂが上布４と基布３の間に形成される。

ところで、以上のように構成されたモツプ１に
装着される柄の一例を第３図に示す。

同図において全体を符号７で示す柄は、合成樹
脂等の弾性部材から成り、その先端部に細長い平
板状に形成された挿入片８を有し、後端部には上
側に向かつて握り易いように湾曲したグリツプ９
が前記挿入片８の基端と連続して形成されてい
る。

グリツプ９の基端には挿入片８とほぼ平行に突
片１０が前方に向かつて突設されており、この突
片１０の基端からグリツプ９の上方に向かつて指
先が入る程度の凹部１１が形成されている。

突片１０と挿入片８との間にはモツプ１の上布
４が挿入できる程度の隙間があいており、突片１
０の下方で、かつグリツプ９側に寄つた位置には
平坦な肉盛部１２が形成されており、この肉盛部
１２から所定間隔離して突片１０の先端部とほぼ
対応する位置には挿入片８を横断して突条１３が
形成されている。

前記突片１０に軸１４を介して回動レバー１５
が回動自在に軸承されており、この回動レバー１
５の先端部の下面には突起１５ａが左右に突設さ
れている。

次に、以上のように構成された本考案になるモ
ツプの使用方法について説明する。

まず、モツプ１を取付ける前においては、回動
レバー１５を軸１４を中心にして図中反時計方向
に回動させ、突起１５ａが凹部１１側を向くよう
にしておく。

この状態で、挿入片８をモツプ１の袋状部４ｂ
のいずれか一方の開口部４ａから挿入し、開口端
側を突片１０の下側の空間の最奥部にまで導く。
即ち、肉盛部１２の上面の奥まで導き、この状態
で回動レバー１５を時計方向に回動させ、突起１
５ａを第５図に示すように上布４上に押付けてモ
ツプ１を固定する。

このモツプの装着時においては、開口部４ａが
左右の２個所にあるため、従来のように方向性を
考えずに装着でき、極めて便利である。

このようにしてモツプ１を装着し、清掃を行な
うが、清掃時には、使用形態にもよるが、モツプ
１の先端あるいは基端側が集中的に使用される場
合が多い。そこで、ある程度使用したらモツプ１
を外し、今度は他の開口部４ａを選んで挿入片８
を挿入し、使用を続けるようにすれば、モツプ払
拭部の片汚れや片減りが生じることはない。

なお、柄の構造については、本実施例において
例示したものに限らず、全体として偏平な挿入片
を有するものならば、形状、材質共にどんなもの
であつても良い。

〔効果〕

以上の説明から明らかなように本考案によれ
ば、モツプ上面の袋状部の長手方向の両側にそれ
ぞれ挿入口を設けた構造を採用しているため、状
況に応じてどちらかの方向からも柄を挿入するこ
とができ、また２つの挿入口がほぼ平均して使用
されることになるため、挿入口部分の摩擦による
痛みを低減させモツプの寿命を長くすることがで
きる。

また、モツプの装着方向を変えて使用すれば、
モツプ払拭部の片汚れや片減りをなくすことがで
き、モツプの均一な使用が可能である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を説明するもので、第１
図はモツプの斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ線
断面図、第３図は柄の斜視図、第４図および第５
図はモツプに柄を装着した状態を説明するもので
第４図は斜視図、第５図は第４図のＢ−Ｂ線断面
図である。 １……モツプ、２……払拭部、３……基布、４
……上布、４ａ……開口部、５，６……縁材、７
……柄、８……挿入片、８ａ……突状、９……グ
リツプ、１０……突片、１５……回動レバー、１
５ａ……突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 房状の払拭部の上側に設けた袋状部の一端側か
   ら柄の先端を挿着するようにしたモツプにおい
   て、前記袋状部４ｂの長手方向の両端部に開口部
   ４ａを設けたことを特徴とする双方向性モツプ。