JPH04366616A - ゴム/ゴム接着複合体の製造方法 - Google Patents

ゴム/ゴム接着複合体の製造方法

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JPH04366616A
JPH04366616A JP3143382A JP14338291A JPH04366616A JP H04366616 A JPH04366616 A JP H04366616A JP 3143382 A JP3143382 A JP 3143382A JP 14338291 A JP14338291 A JP 14338291A JP H04366616 A JPH04366616 A JP H04366616A
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弘 平川
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも2種類以上
のゴム組成物からなるゴム材料を重ね合わせて接着した
ゴム/ゴム接着複合体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タイヤ、コンベヤベルト、ホース
、ライニング製品等のゴム/ゴム接着複合体からなる各
種ゴム製品は、2種類以上の未加硫ゴム組成物をそれぞ
れ適宜成形し、得られたゴム材料を重ね合わせて加硫す
ることにより製造されている。しかし、互いに重ね合わ
せたゴム材料を構成するゴム組成物が相違すると、良好
な相溶性が得られなかったり、加硫速度や架橋状態が相
違する、所謂共加硫性が失われたり、また、加硫温度条
件が近似するゴム組成物からなるゴム材料同士でないと
強固に接着したゴム/ゴム接着複合体を製造することが
できなかった。
【0003】また、ゴム材料の少なくとも一方が加硫さ
れていると、接着が非常に困難になるため、接着剤等を
使用しているが十分な接着性は得られず、むしろ接着剤
が硬くなるため、ゴム/ゴム接着複合体の柔軟性が低下
するという問題があった。さらにこの接着剤は、ゴム/
ゴム接着複合体に対し、接着以外の効果、例えば補強効
果、耐ガス透過性、耐水性、寸法安定性等の性能を付与
するものではなかった。
【0004】本発明者は、このようなゴム/ゴム接着複
合体の諸問題について研究を重ねた結果、超高分子量ポ
リエチレンシート(以下超高分子量PEシートと称する
)がゴム材料に対して優れた接着性を有し、所謂フィル
ム接着剤として有用であることを見出した。しかしなが
ら、この超高分子量PEシートを未加硫のゴム材料の間
に挟んで加熱し融着一体化すると、ゴム材料中の配合薬
品が超高分子量PEシート中を拡散して、一方のゴム材
料から他方のゴム材料に移行し、ゴム材料の加硫特性を
変化させるため、ゴム/ゴム間の接着性並びに加硫ゴム
物性の良好なゴム/ゴム接着複合体が得られない場合が
あった。また、この場合も加硫特性や加硫温度条件が近
似するゴム材料同士でないと接着させることができなか
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、超高
分子量PEシートの利用により加硫特性や加硫温度条件
が相違する2種類以上のゴム組成物からなるゴム材料同
士を強固に接着可能であり、しかも柔軟性を損なうこと
なく、強度、耐久性を向上し、優れた耐ガス透過性、耐
水性、寸法安定性等の性能を付与することができるゴム
/ゴム接着複合体の製造方法を提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、超高分子量PEシートへのゴ
ム配合薬品の拡散に起因するゴム/ゴム間の接着性が低
下するという問題を解消したゴム/ゴム接着複合体の製
造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、臨界表面張力γc (以下γc と略す)
が25〜35ミリニュートン/メートル(以下、mN/
mで表示する)の原料ゴムを含有する2種類以上のゴム
組成物を成形し、得られたゴム材料に削り出し方式によ
り作製した超高分子量PEシートを重ね合わて加熱又は
加硫し、前記ゴム材料に前記超高分子量ポリエチレンシ
ートが融着一体化した積層体を作製した後、該積層体の
超高分子量ポリエチレンシート面同士を重ね合わせて再
加熱融着することを特徴とする。
【0007】このように本発明は、特定のγc を有す
る原料ゴムを含有するゴム組成物を使用することにより
、このゴム組成物からなるゴム材料の超高分子量PEシ
ートに対する接着性を向上することができる。また、予
め各々のゴム材料に、それぞれの加硫条件に合わせて前
記超高分子量PEシートを加硫接着させた積層体を得、
これらを互いに超高分子量PEシート同士を重ね合わせ
て融着一体化するので、相溶性や共加硫性等の加硫特性
や加硫温度条件を異にするゴム材料同士でも複合体にす
ることができる。また、加硫中の配合薬品が超高分子量
PEシートを拡散移行することがないので、良好なゴム
/ゴム間の接着性を確保し、その所定の物性を発揮させ
ることができる。しかも超高分子量PEシートの優れた
物性により、ゴム/ゴム接着複合体の柔軟性を損なうこ
となく補強し、耐久性を向上し、耐ガス透過性、耐水性
、寸法安定性等の性能を付与することができる。
【0008】本発明において、削り出し方式により作製
した超高分子量PEシートとは、超高分子量のポリエチ
レン粉末を加熱加圧シンタリングして円柱状の成形物を
作製し、この成形物をその周方向に薄肉に削ってシート
状又はフィルム状に切り出したものをいう。また、臨界
表面張力γc とは、昭和53年8月20日(第3刷)
丸善株式会社発行「化学便覧」基礎編II、第618頁
に記載されているように、固体面上で液体炭化水素その
他の有機液体化合物の同族列が示す接触角をθ、その液
体の表面張力をγとすると、cos θとγとの関係は
同族体の種類に関せず大体一本の直線となる。このとき
、θ=0、すなわちcos θ=1に相当するγc の
値をいうと定義されている。本発明に定義する原料ゴム
の臨界表面張力γc は、上記固体の代わりに、原料ゴ
ムを熱プレスにより平坦にしたゴムサンプルを使用して
同様に測定した値をいう。
【0009】以下、本発明の構成についてより詳しく説
明する。先ず、未加硫ゴム組成物を調製する。この未加
硫ゴム組成物中に含有される原料ゴムは、臨界表面張力
γc が25〜35mN/mの範囲内であることが必要
である。この原料ゴムの臨界表面張力γc が上記範囲
外のときは、超高分子量PEシートに対する接着性の良
好なゴム材料が得られない。
【0010】上記範囲の臨界表面張力γc を有する原
料ゴムとしては、米国マーセル・デッカー社(Marc
el Dekker, Inc., New York
 and Basel)1988年発行の“ハンドブッ
ク・オブ・エラストマーズ  ニューデベロップメント
・アンド・テクノロジー”(Handbook of 
Elastomers New Developmen
tand Technology):エーケー,ボーミ
ック  及び  エッチエル,ステファンズ(A, K
, Bhowmik and H, L, Steph
ens)著、第8章第253頁の表1に記載されている
ように、イソブチレン−イソプレン共重合体ゴム(II
R,γc =27mN/m)、エチレン−プロピレンジ
エン三元共重合体ゴム(EPDM,γc =28mN/
m)、天然ゴム(NR,γc =31mN/m)、ポリ
ブタジエンゴム(BR,γc =32mN/m)、スチ
レン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR,γc =33
mN/m)等がある。
【0011】これらの原料ゴムに、硫黄等の加硫剤、カ
ーボンブラック等の補強剤、加硫促進剤、充填剤、軟化
剤等の各種の配合薬品を配合することにより、所定の組
成を有するゴム組成物を調製する。得られたゴム組成物
は適宜成形して、シート状、板状、ブロック状、管状等
の任意の形状を有するゴム材料にする。この場合、ゴム
材料中にはスチールコード等の金属コード、ナイロン、
ポリエステル及びアラミド等の有機繊維コード等の補強
材を埋設することができる。
【0012】次いで上記ゴム材料と超高分子量PEシー
トとを重ね合わせて加熱し、ゴム材料を加硫すると共に
超高分子量PEシートを融着して積層体を形成する。上
記ゴム材料は、未加硫のものに限られるものではなく、
加硫済みのものであってもよい。しかしながら、加硫済
みの場合は、臨界表面張力γc が27〜32mN/m
の原料ゴムを含有するゴム組成物から形成したものを使
用する必要がある。ゴム材料は加硫により架橋されると
、臨界表面張力γc が増大し、超高分子量PEシート
の臨界表面張力γc との差が大きくなり、接着性が低
下するからである。
【0013】また、超高分子量PEシートとしては、前
述した削り出し方式により作製したものを使用する。こ
の削り出し方式により作製した超高分子量PEシートは
、高結晶性であり、屈曲し易く柔軟で、しかも引張強度
、引張弾性率、寸法安定性等に優れている。また、その
臨界表面張力γc は、上述した原料ゴムに近似する2
9mN/mであり、ゴム材料に対する親和性に優れ、融
着により強固に接着する。この超高分子量PEシートは
、望ましくは分子量が少なくとも100万のポリエチレ
ンからなり、厚さが10〜200μmの範囲のものよい
【0014】このようにして得られた積層体は、その超
高分子量PEシート面同士を重ね合わせて加熱し、融着
一体化することにより、ゴム/ゴム接着複合体を製造す
ることができる。この場合の加熱温度は、超高分子量P
Eシートの融点(125℃)以上であればよいが、その
上限は300℃以下にすることが望ましい。加熱の上限
を300℃以下にすることにより超高分子量PEシート
の劣化を抑制することができる。
【0015】
【実施例】下記の本発明方法(1)及び(2)と比較方
法とによりそれぞれゴム/ゴム接着複合体を製造した。 本発明方法(1):表1に示す4種類のゴム組成物I,
II,III 及びIVを調製した。これらのうち、ゴ
ム組成物II及びIII を用いて、それぞれ150m
m×50mm×2.5mmの大きさの未加硫ゴムシート
を成形した。これらの未加硫ゴムシートの片面に、それ
ぞれ分子量約500万のポリエチレンからなる厚さ50
μmの超高分子量PEシートを重ね合わせて、20kg
/cm2 の加圧下に150℃で30分間加熱し、ゴム
シートを加硫すると共に超高分子量PEシートを融着一
体化したシート状積層体を製作した。
【0016】これら2種類のシート状積層体の超高分子
量PEシート面同士を重ね合わせて20kg/cm2 
の加圧下に160℃に加熱融着してゴム/ゴム接着複合
体を製造した。 本発明方法(2):表1に示すゴム組成物I及びIVを
用いて、それぞれ150mm×50mm×2.5mmの
大きさの未加硫ゴムシートを成形した。これらの未加硫
ゴムシートの片面に、それぞれ分子量約500万のポリ
エチレンからなる厚さ50μmの超高分子量PEシート
を重ね合わせて、20kg/cm2 の加圧下において
、ゴム組成物Iは150℃で30分間、ゴム組成物IV
は190℃で20分間それぞれ加熱し、ゴムシートを加
硫すると共に超高分子量PEシートを融着一体化したシ
ート状積層体を製作した。
【0017】これら2種類のシート状積層体の超高分子
量PEシート面同士を重ね合わせて20kg/cm2 
の加圧下に150℃に加熱融着してゴム/ゴム接着複合
体を製造した。 比較方法:本発明方法(1)において、2種類のゴムシ
ート間に50μmの厚さの超高分子量PEシートをそれ
ぞれ1枚,2枚及び5枚挟んで積層し、1回の加硫で接
着させた以外は、本発明方法と同様に加圧下に加熱して
ゴム/ゴム接着複合体を製造した。
【0018】   表1中の数値は重量部を示す。また、樹脂はフェノ
ール樹脂系架橋剤である。
【0019】また、老化防止剤は、N−フェニル−N’
−イソプロピル−P−フェニレンジアミン、加硫促進剤
Aは、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェ
ンアミド、加硫促進剤Bは、テトラメチルチウラムジス
ルフィド、加硫促進剤Cは、2−メルカプトベンゾチア
ゾールである。上述の本発明方法(1)、(2)及び比
較方法により得たゴム/ゴム接着複合体について、次の
接着評価方法により接着性を評価した。 接着性の評価方法:ゴム/ゴム接着複合体の接着性は、
接着力の大きさで評価するのは正確ではない。そこで、
幅20mmのサンプルを作製して剥離テストを行い、界
面剥離が起こった場合にはたとえ接着力が高くても不良
(×)と評価した。他方、界面剥離を起さなかった場合
は、ゴム/ゴム接着複合体の接着界面を中心にして約0
.5mmの厚さのシートをカミソリにて切り出し、その
薄片をトルエン中に浸漬し、膨潤させた後、トルエン中
浸漬したままシートの接着界面付近に張力を加えても界
面剥離が起らなかった場合を接着性良好(○)と評価し
た。
【0020】その結果、本発明方法(1)と(2)によ
り得られたゴム/ゴム接着複合体の接着性はいずれも○
であった。但し、ゴム組成物IVの場合は、150℃,
30分の加硫接着条件では加硫が十分に進行しないため
、一度にゴム/ゴム接着複合体を作製することができな
い。これに対し比較方法により得られたゴム/ゴム接着
複合体は、超高分子量PEシートを1枚挟んで積層した
ものと2枚挟んで積層したものは、いずれも×であった
。また、超高分子量PEシートを5枚挟んで積層したも
のは○であったが、剛くて柔軟性が損なわれていた。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明方法によれば
、25〜35mN/mの臨界表面張力γc を有する原
料ゴムを含有するゴム組成物を使用することにより、ゴ
ム材料の超高分子量PEシートに対する接着性を高める
ことができる。また、超高分子量PEシートを予めゴム
材料と融着一体化して積層体にしたから、加硫特性や加
硫条件を異にするゴム材料同士でもゴム/ゴム接着複合
体にすることができる。また、予め超高分子量PEシー
トを融着した積層体を使用するので、配合薬品の拡散に
起因するゴム材料を構成するゴム組成物の加硫特性の変
化の問題がないから、ゴム/ゴム間接着に優れたゴム/
ゴム接着複合体を容易に製造することができる。しかも
超高分子量PEシートの優れた多くの特性によりゴム/
ゴム接着複合体の柔軟性を損なうことなく、強度、耐久
性を向上し、耐ガス透過性、耐水性、寸法安定性等の性
能を付与することができる。
【0022】したがって、本発明方法により得られるゴ
ム/ゴム接着複合体は、タイヤ、コンベヤベルト、ホー
ス、ライニング製品等の多くの分野で極めて有用である

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  臨界表面張力γc が25〜35ミリ
    ニュートン/メートルの原料ゴムを含有する2種類以上
    のゴム組成物からなるゴム材料を接着するに当たり、前
    記各ゴム材料にそれぞれ削り出し方式により作製した超
    高分子量ポリエチレンシートを予め加熱又は加硫により
    接着させた積層体にし、次いで該積層体の超高分子量ポ
    リエチレンシート面同士を重ね合わせて加熱融着するゴ
    ム/ゴム接着複合体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022105959A (ja) * 2021-01-05 2022-07-15 グローブライド株式会社 脊椎固定具用ロッド及びこれを備える脊椎用固定具
WO2022158058A1 (ja) * 2021-01-25 2022-07-28 グローブライド株式会社 脊椎固定具用ロッド及びこれを備える脊椎用固定具

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WO2022158058A1 (ja) * 2021-01-25 2022-07-28 グローブライド株式会社 脊椎固定具用ロッド及びこれを備える脊椎用固定具
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