JPH04363759A - 取引システム - Google Patents

取引システム

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JPH04363759A
JPH04363759A JP3138831A JP13883191A JPH04363759A JP H04363759 A JPH04363759 A JP H04363759A JP 3138831 A JP3138831 A JP 3138831A JP 13883191 A JP13883191 A JP 13883191A JP H04363759 A JPH04363759 A JP H04363759A
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JP
Japan
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reservation
cash
program
cash withdrawal
area
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Application number
JP3138831A
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English (en)
Inventor
Haruyuki Someya
治志 染谷
Masaaki Hiroya
広谷 政彰
Tsutomu Tashiro
勤 田代
Masahiro Sakashita
正洋 坂下
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行等の金融機関にお
ける取引システムに関する。とくに、預金払出し取引シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、預金口座からの現金払出し取引は
以下の手順に従っている。(1)要求者から提示された
、通帳、印鑑、銀行カードからの情報、および指定され
た暗証番号と払出し金額に応答して、要求者の本人確認
や残高確認の信用供与チェックをする。(2)信用供与
できると判断した場合、指定された金額を要求者に払い
出す。また現金払出しの勘定処理(残高更新など)を行
う。銀行にある信用供与チェックに必要な顧客情報(C
IF:顧客情報ファイル)は、オンラインシステムとし
て動作する勘定系ホストコンピュータで管理されている
ため、現金払出し取引は勘定系ホストコンピュータのオ
ンライン稼動時間帯に限られている。
【0003】このような取引に対する時間的制約を解消
するための技術として、特開昭62−168293、特
開昭62−180467、特開昭60−215277お
よび特開昭60−120471がある。
【0004】特開昭62−168293および特開昭6
2−180467には、信用供与できると判断した場合
、そこで取引は成立した(予約金額を出金した)とみな
して決済し、払出場所(取引処理装置)に通知する方法
が開示されている。
【0005】特開昭60−215277には、信用供与
できると判断した場合、そこで取引は成立した(予約金
額を出金した)とみなして決済し、決済した金額を要求
者が所有するICカードに記憶し、取引処理装置はIC
カードに記憶されている情報に基づいて、出金する方法
が開示されている。
【0006】特開昭60−120471には、信用供与
できると判断した場合、そこで取引は成立した(予約金
額を出金した)とみなして決済し、払出場所(取引処理
装置)に通知すると共に、決済した金額を要求者が所有
する銀行カードに記憶する方法が開示されている。
【0007】これらの従来技術の特徴は、取引処理装置
において実際に取引が実行される前に、即ち信用チェッ
クが完了した時点で、取引も完了したとみなしている点
にある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術に基づく取引
方法では、オンラインで預金残高をチェックすることが
できないことによるリスク(口座振替不能リスク)回避
のために、信用チェックが完了した時点で決済している
。すなわち、残高ファイルの更新もなされている。残高
ファイルが更新されているので、予約に基づく取引が実
際に履行されなかった場合は、残高ファイル内の残高を
元へ戻すために再度入金処理を実行しなければならない
。この場合、残高ファイルの更新から入金処理までの期
間の予約金額に対応する利息が加算されないことになる
。口座振替不能リスクを回避するために一見合理的に見
えるが、利用者にとっては不合理であることは明らかで
あろう。
【0009】本発明の目的は、勘定系ホストコンピュー
タのオンライン稼動時間帯に依存しない現金の払出し取
引を、利用者にとって不合理がないように実行する取引
システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明によ
って次のように解決される。
【0011】勘定系ホストコンピュータはオンライン稼
動時間帯に支払いサイトに関する情報を含む預金払出し
予約の信用と該予約に対応する残高ファイル内の残高を
チェックをする。チェックの結果に応じてその預金払出
し予約を受け付け、受け付けた予約内容を支払いサイト
に通知する。予約の内容に基づいた処理は、支払サイト
で任意の時間帯に実行される。勘定系ホストコンピュー
タは処理の終了通知に応答して残高ファイル内の残高を
更新する。
【0012】
【作用】現金引出し要求者は、実際の取引以前に信用チ
ェックを受けておくことができるので、実際に現金を引
出す時点(取引時点)で、信用チェックをうける必要が
ない。すなわち、勘定系ホストコンピュータのオンライ
ン稼動時間帯に依らず、現金引出し要求者は現金を引出
すことができる。また、事前に信用供与をチェックずみ
であるので取引時点での口座振替不能リスクは発生せず
、現金引出し要求者にとっても不合理な現象が生じない
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0014】図1は、本発明の取引システムによる予約
型現金引出しの取引方法を示したフローチャートである
。予約型現金引出しとは、現金引出し要求者が事前に信
用供与を受けて現金を引き出すことを銀行に予約し、後
に予約者は自動現金支払い装置(取引処理装置)から予
約した金額の現金払出しを受ける取引である。
【0015】図1はこの予約型現金引出し取引の手順を
示したものであり、各ステップを実行するサイト別に分
けて記述してある。サイトは、図1に示すように、大き
く3つある。現金引出し要求者、ホストコンピュータで
勘定業務処理を実行する勘定業務処理システム、および
サブホストコンピュータと自動現金払出し装置で現金の
払出し処理を実行する自動現金払出しシステムの3つの
サイトである。勘定業務処理システムおよび自動現金払
出しシステムの詳細なシステム構成および動作は、図2
から図8を用いて後述する。
【0016】まず、現金引出し要求者は、勘定業務処理
システムに対し、現金引出しの予約をする(ステップ1
01)。勘定業務処理システムは予約を受付け、本人確
認や残高確認の信用チェックを行なう(ステップ102
)。信用チェックの結果、現金引出し要求者に対し信用
供与できると判断する(ステップ103)と、予約情報
を自動現金払出しシステムに通知する(ステップ104
)。自動現金払出しシステムは、その予約情報を記録す
る(ステップ105)。勘定業務処理システムは、ステ
ップ104を実行したあと、現金引出し要求者に予約を
受付けた旨を通知する(ステップ106)。現金引出し
要求者は、勘定業務処理システムから予約受付通知を受
け取る(ステップ107)。勘定業務処理システムはス
テップ103で信用供与できないと判断すると、現金引
出し要求者に予約受付を拒否する旨を通知し(ステップ
108)、現金引出し要求者は予約拒否通知を受け取る
(ステップ109)。ここまで(ステップ101からス
テップ109)が、現金引出し要求者が事前に現金を引
き出すことを銀行に予約するフェーズである。
【0017】予約者が自動現金払出し装置から予約した
金額の現金払出しを受けるフェーズは、以下のステップ
群からなる。現金引出し要求者は、自動現金払出し装置
の設置場所へ行き、銀行カードを自動現金払出し装置に
挿入し、暗証番号を入力する(ステップ110)。自動
現金払出しシステムは現金引出し予約者であるか調べ(
ステップ111)、予約者であると判断すると(ステッ
プ112)、予約金額の現金を払いだし銀行カードを返
却する(ステップ113)。現金引出し要求者は、予約
金額の現金の払出しおよび銀行カードの返却を受ける(
ステップ114)。自動現金払出しシステムは、ステッ
プ113を実行したあと、勘定業務処理システムに対し
て現金引出し予約を実行した旨を通知する(ステップ1
15)。勘定業務処理システムは、現金引出しの勘定業
務処理を実行する(ステップ116)。ステップ112
で予約者でないと判断すると、自動現金払出しシステム
は、通常の現金支払し処理手順(引出し金額の入力、信
用チェック、現金払出し)を実行する(ステップ117
)。
【0018】以上のように予約型現金引出し取引によれ
ば、予約者が現金払出しを受けるフェーズにおいて信用
チェックを受ける必要がない。このため、勘定業務処理
システムが稼働していなくても現金を引出すサイトの自
動現金払出しシステムが稼働していれば、夜中や休祝日
でも現金(予約金額)の払出しが可能となる。また、予
約者の自動現金払出し装置に対する操作は少なく、単純
である特徴がある。
【0019】図2は、図1に示した予約型現金引出し取
引を実施するシステム構成図である。本システムは、大
きく勘定業務処理システム201と自動現金払出しシス
テム群208から構成されている。勘定業務処理システ
ム201は、図1における勘定業務処理システムサイト
に相当し、図1ステップ102、103、104、10
6、108、116を実行するシステムである。自動現
金払出しシステム群208は、図1における自動現金払
出しシステムサイトに相当し、図1ステップ105、1
11、112、113、115、117を実行するシス
テムである。勘定業務処理システム201と自動現金払
出しシステム群208は、通信回線209で結ばれてい
る。また、図1における残るもうひとつのサイトである
現金引出し要求者は、プッシュホン電話218から公衆
回線網219を介して、勘定業務処理システム201に
対して現金引出し予約をする(図1ステップ101、1
07、109)。現金引出しは、現金引出し要求者が自
動現金払出しシステム208サイトに行き履行する(図
1ステップ110、114)。以下、勘定業務処理シス
テム201と自動現金払出しシステム208の詳細構成
を説明する。
【0020】勘定業務処理システム201は、銀行の預
金、融資、為替の勘定業務処理を実行するシステムであ
り、ホストコンピュータ202と記憶装置203から構
成される。ホストコンピュータ202のソフトウェア構
成は、勘定業務処理プログラム204、予約現金引出し
処理プログラム205およびシステム制御プログラム2
06からなる。勘定業務処理プログラム204は、利息
計算や残高などの顧客情報の更新処理である勘定業務処
理の手順を記述したプログラムである。予約現金引出し
処理プログラム205は、本発明である予約型現金引出
し取引の勘定業務処理システム201サイトでの処理手
順(図1におけるステップ102、103、104、1
06、108、116)を記述したプログラムである。 本プログラム205の詳細なフローチャートは、図5を
用いて後述する。システム制御プログラム206は、勘
定業務処理プログラム204および予約現金引出し処理
プログラム205の実行制御、プッシュホン電話218
との通話制御や自動現金払出しシステム群208との通
信管理、また、記憶装置203とのデータの入出力制御
を行なうプログラムで、いわゆるオペレーティングシス
テムやDB/DCシステムに相当する。記憶装置203
は、勘定業務および予約型現金引出し取引を遂行するた
めに必要な顧客情報を保持する顧客情報ファイル(CI
F)207を格納する。顧客情報ファイル207の構成
は、図3を用いて後述する。
【0021】自動現金払出しシステム208は、サブホ
ストコンピュータ210、記憶装置211、予約照会端
末212および自動現金払出し装置群213から構成さ
れる。サブホストコンピュータ210のソフトウェア構
成は、システム制御プログラム215と予約現金引出し
処理プログラム216からなる。予約現金引出し処理プ
ログラム216は、本発明である予約型現金引出し取引
の自動現金払出しシステム208サイトでの処理手順の
一部である予約情報の記録、検索や予約履行情報を勘定
業務処理システム201へ通知する処理を行なうプログ
ラムである。本プログラム216の詳細フローチャート
は、図6と図7用いて後述する。システム制御プログラ
ム215は、勘定業務処理システム201のシステム制
御プログラム206と同様、通信管理、記憶装置211
とのデータの入出力制御や予約現金引出し処理プログラ
ム216の実行制御を行なうプログラムである。記憶装
置211は、現金引出しの予約情報を保持する予約ファ
イル217を格納する。予約ファイル217の構成は、
第4図を用いて後述する。予約照会端末212は、予約
ファイル217を検索し、予約情報を照会するための端
末である。本端末212の操作は、自動現金払出しシス
テム208のシステム管理者または業務管理者が行う。 自動現金払出し装置213は、銀行の営業店などに設置
されている自動現金払出し装置に図1で説明した予約型
現金引出し取引を可能とするプログラム(予約実行プロ
グラム214)を付加した装置である。予約実行プログ
ラム214は、現金引出し予約者確認と予約金額の払出
しを実行するプログラムであり、詳細フローチャートは
図8を用いて後述する。
【0022】以上説明してきた勘定業務処理システム2
01および自動現金払出しシステム208は、銀行の勘
定系オンラインシステムに図1で説明した予約型現金引
出取引を可能とするプログラム群および顧客情報を付加
したシステムであり、勘定業務処理システム201はホ
ストシステム、自動現金払出しシステム群208は営業
店システム群に対応する。
【0023】図3は、図2における顧客情報ファイル2
07の構成図である。本ファイル207は複数のレコー
ド300から構成され、口座単位にひとつのレコード3
00が割り当てられている。ひとつのレコード300は
、口座番号エリア301、暗証番号エリア302、CI
F情報フィールド303、予約情報フィールド304か
ら構成される。口座番号エリア301は口座番号を、暗
証番号エリア302は口座単位に付けられている暗証番
号を格納するエリアである。CIF情報フィールド30
3は、預金、融資に関わる残高、利率やローンの返済情
報などの各種データを格納するフィールドで、各データ
項目対応に複数のエリアから構成されている。預金残高
エリア305は本フィールド303を構成するひとつの
エリアであり、預金の残高を格納するエリアである。 予約情報フィールド304は、予約型現金引出し取引を
遂行するために必要な情報を格納するフィールドである
。本フィールド304は、予約フラグエリア306、予
約日エリア307、予約期限エリア308、予約金額エ
リア309および払出しサイトエリア310から構成さ
れる。予約フラグエリア306は、当該口座の名義者が
現金引出し予約をしているか否かを示す情報(「0」ま
たは「1」)を格納するエリアである。本エリア306
に「0」が格納されていると、当該口座に対して現金引
出し予約がされていないことを意味する。「1」が格納
されていると、予約されていることを意味する。予約日
エリア307は、現金引出しの予約を行なった日付を格
納するエリアである。予約期限エリア308は、当該予
約の有効期限を格納するエリアである。予約金額エリア
309は、予約型現金引出し取引で引出す金額を格納す
るエリアである。払出し先エリア310は、実際に現金
を払いだす自動現金払出しシステムのサイト番号を格納
するエリアである。このサイト番号は、自動現金払出し
システム208ごとに一意に付番されたものである。 たとえば、営業店単位に自動現金払出しシステム208
が施設されているのであれば、サイト番号は営業店ごと
に一意に付番されている店番でよい。口座番号エリア3
01、暗証番号エリア302およびCIF情報フィール
ド303へのデータのセットや更新は勘定業務処理プロ
グラム205が行なう。予約情報フィールドへのデータ
のセット、リセットは、現金引出し要求者からの予約を
受けて勘定業務処理システム201の予約現金引出し処
理プログラム204が行なう。口座番号「12345」
(本ファイル207の第一番目のレコード300)を例
に、各エリアに格納されている内容を説明する。本口座
(口座番号「12345」)の暗証番号は「0123」
であり、「100万円」の預金残高がある。本口座には
、現金引出し予約がなされている(予約フラグが「1」
)。その予約は「90年12月21日」に受付けたもの
で、期限は「90年12月24日」までである。 予約引出し金額は「20万円」で、現金の払出し先はサ
イト番号が「105」である自動現金払出しシステム2
08サイト(たとえば、「ABC営業店」)であること
を、第一番目のレコード300は意味している。
【0024】第4図は、図2における予約ファイル21
7の構成図である。本ファイル217は複数のレコード
400から構成され、予約情報を口座単位にひとつのレ
コード400に格納される。本レコード400は、口座
番号エリア401、暗証番号エリア402、予約期限エ
リア403、予約金額エリア404、実行フラグエリア
405および実行日エリア406から構成される。口座
番号エリア401は、予約がなされた口座の口座番号を
格納するエリアである。暗証番号エリア402は、当該
口座の暗証番号を格納するエリアである。予約期限エリ
ア403は、当該予約の有効期限を格納するエリアであ
る。予約金額エリア404は、予約型現金引出し取引で
引出す金額を格納するエリアである。以上までのエリア
(401から404)へのデータのセットは、自動現金
払出しシステム208が勘定業務処理システム201か
ら送られる予約情報を受けて、予約現金引出し処理プロ
グラム216が行なう。実行フラグエリア405は、当
該現金引出し予約が履行されたか否かを示す情報(「0
」または「1」)を格納するエリアである。本エリア4
05に「0」が格納されていると、当該現金引出し予約
が履行されていないことを意味する。「1」が格納され
ていると、履行されたことを意味する。実行日エリア4
06は、当該現金引出し予約が履行された日付を格納す
るエリアである。エリア405と406へのデータのセ
ットは、自動現金払出しシステム208での当該予約の
履行状況に応じて予約現金引出し処理プログラム216
が行なう。口座番号「12345」(本ファイル217
の第一番目のレコード400)を例に、各エリアに格納
されている内容を説明する。口座番号「12345」に
対し現金引出しの予約がされており、本口座の暗証番号
は「0123」であり、予約の期限は「90年12月2
4日」までである。予約引出し金額は「20万円」で、
まだ当該予約が履行されていない(実行フラグが「1」
)状況を、第一番目のレコード400は意味している。
【0025】図5を用いて勘定業務処理システム201
の予約現金引出し処理プログラム205、図6と図7を
用いて自動現金払出しシステム208の予約現金引出し
処理プログラム216、図8を用いて自動現金払出し装
置213の予約実行プログラム214の動作フローを説
明する。説明に際し、以下の例を取り混ぜながら記述す
る。「A氏が、90年12月21日に20万円の現金引
出し予約をする。予約期限は90年12月24日までで
、サイト番号が015のサイトで引出す。90年12月
21日時点で、A氏の預金口座番号は12345、暗証
番号は0123、預金残高は100万円である。」図5
は、勘定業務処理システム201の予約現金引出し処理
プログラム205の詳細フローチャート図である。本プ
ログラム205の起動要因は、2つある。ひとつは、プ
ッシュフォン電話218、公衆回線219を介しての予
約電話を勘定業務処理システム201のシステム制御プ
ログラム206が受信し、本プログラム201が予約受
付要求として起動する場合である。もうひとつは、自動
現金払出しシステム208からの予約履行/不履行メッ
セージを勘定業務処理システム201のシステム制御プ
ログラム206が受け、本プログラム206が予約履行
/不履行要求として起動する場合である。予約現金引出
し処理プログラム205は、まず起動要求を判定する(
ステップ501)。予約受付要求であればステップ50
2からステップ508を、予約履行/不履行要求であれ
ばステップ509からステップ511を実行する。予約
受付要求で起動された場合、現金引出し要求者から予約
情報の入力を受ける(ステップ502)。予約情報は、
口座番号、暗証番号、引出し金額、引出しサイト番号お
よび予約期限の5項目である。現金引出し要求者はプッ
シュホン電話218のダイヤルキーを利用して、上記項
目のデータを入力する。この時、データ項目ごとに入力
を促す音声ガイダンス(たとえば「口座番号を入力して
下さい」「暗証番号を入力して下さい」)を行なう。プ
ッシュホン電話218からの予約電話の受信、プッシュ
ホン電話218と本プログラム205との間の通信制御
は、前述の通り、システム制御プログラム206が行な
う。ここで、現金引出し予約者側の操作フローをA氏の
例を用いて説明する。90年12月21日、A氏はプッ
シュホン電話218を用いて予約電話をかける。 電話が通話状態になり、「口座番号を入力してください
」との音声ダイダンスを聞き、A氏はダイヤルキーを「
1」「2」「3」「4」「5」の順に押し、口座番号「
12345」を入力する。次に、「暗証番号を入力して
下さい」との音声ガイダンスを聞き、A氏はダイヤルキ
ーを「0」「1」「2」「3」の順に押し、暗証番号「
0123」を入力する。以下同様の手順で、引出し金額
「200000」、引出しサイト番号「015」および
予約期限「901224」を入力する。ステップ502
で予約情報の入力を受けたのち、顧客情報ファイル(C
IF)207の当該口座番号のレコードを参照し、予約
情報のチェックを行なう(ステップ503)。予約情報
のチェック内容は、口座番号と暗証番号の組合せ条件に
よる本人確認、預金残高を参照し引出し金額の妥当性チ
ェック、二重予約のチェック(二重予約禁止)や引出し
サイト番号の妥当性チェックである。以上のチェック項
目のすべてが満たされたときのみ、予約可能であると判
定する(ステップ504)。予約可能であると判定する
と、入力された予約情報を顧客情報ファイル(CIF)
207の当該口座番号のレコードの予約情報フィールド
304の各エリア(308、309、310)に格納す
る(ステップ505)。また、当該予約情報フィールド
304の予約フラグエリア306に「1」を、予約日エ
リア307に予約当日の日付をセットする。A氏の例で
は、本ステップ505実行後の顧客情報ファイル(CI
F)203の口座番号「12345」のレコードの内容
は、図3に示す通りになる。ステップ505を実行した
のち、引出しサイトの自動現金払出しシステム208に
、予約情報を送信する(ステップ506)。送信する予
約情報は、現金引出し予約された口座番号(例ではA氏
の口座番号「12345」)、当該口座番号の暗証番号
(「0123」)、予約期限(「90.12.24」)
、予約金額(「200000」)である。次のステップ
(ステップ507)で、現金引出し要求者に予約受付完
了メッセージを送信し、プログラムを終了する。 ステップ504で予約不可能であると判定すると、現金
引出し要求者に予約拒否メッセージを送信し(ステップ
508)、プログラムを終了する。システム制御プログ
ラム206は、本プログラム205の終了を受けて、現
金引出し要求者(プッシュホン電話218)との通信回
線を切断する。
【0026】次に、予約現金引出し処理プログラム20
5が予約履行/不履行要求で起動された場合の処理フロ
ーチャート(図5ステップ509からステップ511)
を説明する。予約履行/不履行要求は、自動現金払出し
システム208からの予約履行/不履行メッセージを勘
定業務処理システム201のシステム制御プログラム2
06が受け、本プログラム206が発行する。ここで、
予約履行/不履行メッセージは、受付けた予約が履行さ
れた、あるいは予約期限を過ぎ不履行である旨を通知す
るメッセージである。予約履行メッセージには、予約を
履行した口座番号および履行した日付に関する情報が含
まれている。一方、予約不履行メッセージには、予約不
履行の口座番号に関する情報が含まれている。詳細は、
図6と図7を用いて自動現金払出しシステム208の予
約現金引出し処理プログラム214の動作フローを説明
する際に述べる。勘定業務処理システム201のシステ
ム制御プログラム206は、予約履行/不履行要求で予
約現金引出し処理プログラム205を起動するとき、予
約履行/不履行メッセージに含まれる口座番号や履行日
情報を該プログラム205に渡す。予約現金引出し処理
プログラム205は、予約履行/不履行要求で起動され
ると、まず予約履行か不履行かを判定する(ステップ5
09)。予約履行要求であればステップ510およびス
テップ511を実行し、予約不履行要求であればステッ
プ511を実行する。ステップ510では、当該口座の
顧客情報ファイル207を検索して予約金額を調べ、当
該口座に対し予約履行日に予約金額分の現金を引出した
現金引出し勘定処理(預金残高の更新など)を実行する
。ステップ511では、当該口座の予約情報(顧客情報
ファイル207の予約情報フィールド304)をクリア
する。ただし、予約フラグエリア306には「0」(予
約なし)をセットする。ステップ511実行後、本プロ
グラム205を終了する。
【0027】図6と図7は、自動現金払出しシステム2
08の予約現金引出しプログラム214の動作フローチ
ャート図である。本プログラム214の起動要因は、4
つある。一つ目は、勘定業務処理システム201が送る
予約情報をサブホストコンピュータ210のシステム制
御プログラム215が受信し、本プログラム215が予
約受付要求として起動する場合である。二つ目は、予約
実行プログラム214からの予約履行要求を自動現金払
出しシステム208のシステム制御プログラム215が
受け、本プログラム215が予約履行要求として起動す
る場合である。三つ目は、予約照会端末212からの予
約照会要求を自動現金払出しシステム208のシステム
制御プログラム215が受け、本プログラム215が予
約照会要求として起動する場合である。四つ目は、勘定
業務処理システム201のシステム起動時すなわちオン
ライン勘定業務開始時に、自動現金払出しシステム20
8のシステム制御プログラム215がオンライン起動要
求として起動する場合である。以上4つの起動要求に対
して、予約現金引出し処理プログラム214の動作をま
ず簡単に説明する。予約受付要求では、予約情報を予約
ファイル217に記録する(ステップ602)。予約履
行要求では、予約有無のチェックや予約履行/不履行処
理を行う(図7701からステップ713)。予約照会
要求では、予約ファイル217を検索し予約情報を予約
照会端末212に出力する(ステップ603)。オンラ
イン起動要求では、予約の履行状況を勘定業務処理シス
テム201に通知したり、予約情報のクリア処理を行う
(ステップ604からステップ609)。以下、各処理
ステップを詳細に説明する。予約現金引出し処理プログ
ラム214は、まず起動要求の種別を判定する(ステッ
プ601)。予約受付要求であると判定すると、ステッ
プ602を実行する。本ステップ(ステップ602)で
は、勘定業務処理システム201から送られてくる予約
情報(口座番号、暗証番号、予約期限および予約金額)
を受取り、予約ファイル217の空きレコードの各エリ
ア群(エリア401、402、403、404)に格納
する。また、当該レコードの実行フラグエリア405に
「0」をセットする。A氏に例では、本ステップ(ステ
ップ602)実行後の予約ファイル217のレコードの
内容は、図4に示す通りである。ステップ602実行後
、本プログラム214を終了する。ステップ601で予
約履行要求であると判定すると、予約実行プログラム2
14から口座番号と暗証番号を受け取る(ステップ70
1)。ここで、予約実行プログラム214が引き渡す口
座番号と暗証番号は、現金引出し要求者が自動現金払出
し装置213を操作して入力した情報であり、詳細は図
8を用いて後述する。次に、ステップ701で受け取っ
た口座番号と暗証番号の組合せ条件で予約ファイル21
7を検索し、組合せ条件を満たしかつ実行フラグエリア
405の値が「0」(予約未履行)である予約があるか
チェックする(ステップ702)。当該予約があると判
定すると(ステップ703)、ステップ704からステ
ップ712を実行する。当該予約がないと判定すると(
ステップ703)、予約なしのメッセージを予約実行プ
ログラム214に通知する(ステップ713)。ステッ
プ704では、予約ありのメッセージを当該予約での引
出し予約金額(予約ファイル217の予約金額エリア4
04の値)を予約実行プログラム214に通知する。 ステップ704実行後、予約実行プログラム214から
の履行完了メッセージを待つ(ステップ705)。履行
完了メッセージを受信すると(ステップ706)、当該
予約が格納されている予約ファイル217のレコードの
実行日エリア406に予約履行当日の日付をセットする
(ステップ707)。次に勘定業務処理システム201
のシステム状態(オンラインまたはオフライン)をチェ
ックする(ステップ708)。ここで、オンライン状態
とは勘定業務処理システム201が正常に稼働しており
、勘定取引がオンラインで遂行可能な状態のことである
。オフライン状態とは、勘定取引がオンラインで遂行不
可能な状態のことである。勘定業務処理システム201
がオンライン状態と判定すると(ステップ709)、ス
テップ710およびステップ711を実行する。オフラ
イン状態を判定すると(ステップ709)、当該予約が
格納されている予約ファイル217のレコードの実行フ
ラグエリア405に「1」(予約履行済)をセットし(
ステップ712)、本プログラム216を終了する。 ステップ710では、勘定業務処理システム201に、
当該予約が履行された旨を通知する予約履行メッセージ
を送る。予約履行メッセージには、履行された予約の口
座番号および実行日(実行日エリア406の値)のデー
タが含まれる。ステップ711では、当該予約情報が格
納されている予約ファイル217のレコードの内容をク
リアする。ステップ711実行後、本プログラム216
を終了する。ステップ601で予約照会要求であると判
定すると、予約ファイル217を参照し、予約情報を予
約照会端末212に出力し(ステップ603)、本プロ
グラム216を終了する。ステップ601でオンライン
起動要求であると判定すると、予約ファイル217の全
レコードに対して以下のステップ群(ステップ605か
らステップ609)を実行したか否かを判定する(ステ
ップ604)。本ステップ(ステップ604)で実行し
たと判定すると、本プログラム216を終了する。未実
行であると判定すると、ひとつの未実行レコードを対象
にステップ605からステップ609を実行する。ステ
ップ605で、当該レコードに格納されている予約が、
(1)実行フラグエリア405の値が「1」である、(
2)実行フラグエリア405の値が「0」かつ予約期限
を過ぎている(予約期限エリア403の日付が現在日付
を超えている)かチェックする。次に、ステップ606
でチェック結果を判定し、条件(1)を満たす場合はス
テップ607、条件(2)を満たす場合はステップ60
8、いずれも満足しない場合はステップ604への分岐
処理を実行する。ステップ607では、当該予約が履行
された旨を通知する予約履行メッセージを勘定業務処理
システム201に送る。ステップ608では、当該予約
が不履行である旨を通知する予約不履行メッセージを勘
定業務処理システム201に送る。予約不履行メッセー
ジには、不履行予約の口座番号が含まれる。ステップ6
06の分岐に従いステップ607、ステップ608を実
行したあと、当該予約が格納されている予約ファイル2
17のレコードの内容をクリアし(ステップ609)、
ステップ604へ戻る。
【0028】図8は、図2における予約実行プログラム
214の動作フローチャート図である。本プログラム2
14は、自動現金払出し装置213の電源投入と同時に
起動され、自動現金払出し装置213の電源切断ととも
に停止する。本プログラム214が起動されると、自動
現金払出し装置213に銀行カードが挿入されるのを待
つ(ステップ801)。銀行カードの挿入を検知すると
(ステップ802)、まず銀行カードから口座番号を読
み取る(ステップ803)。次に入力のガイダンスを行
い、暗証番号の入力を受け取る(ステップ804)。こ
こまでのステップをA氏の例で解説すると、まずA氏が
自動現金払出し装置213に銀行カードを挿入する。本
プログラム214は、挿入されたA氏の銀行カードから
口座番号「12345」を読み取る。次に、A氏は入力
ガイイダンスに従いながら暗証番号「0123」を入力
する。本プログラム214は、A氏の暗証番号「012
3」を受け取る。ステップ804実行後、本プログラム
214は、サブホストコンピュータ210の予約現金引
出し処理プログラム216を起動(予約履行要求)し、
口座番号(A氏の例では「12345」)を暗証番号(
「0123」)のデータを引き渡す(ステップ805)
。その後、サブホストコンピュータ210の予約現金引
出し処理プログラム216からのメッセージを待つ(ス
テップ806)。予約現金引出し処理プログラム216
からのメッセージには、前述の通り、2種類ある。 ひとつは図7のステップ704の実行により送られる予
約ありのメッセージであり、もうひとつは図7のステッ
プ713の実行により送られる予約なしのメッセージで
ある。本プログラム214は予約現金引出し処理プログ
ラム216からの予約ありのメッセージを受けると、同
プログラム216から引出し予約金額データを受け取り
(ステップ807)、予約金額分の現金を払いだすとと
もに銀行カードを返却する(ステップ808)。本ステ
ップ(ステップ808)の実行により、A氏は予約した
金額「200000円」を受け取る。本プログラム21
4は、ステップ808実行後、当該予約が履行された現
金を払出した旨(履行完了メッセージ)をサブホストコ
ンピュータ210の予約現金引出し処理プログラム21
6へ送り(ステップ809)、ステップ801に戻って
新たな銀行カードの挿入イベントを待つ。ステップ80
6で予約なしのメッセージを受けると、通常の現金払出
し手順(引出し金額の入力、勘定業務処理システム20
1への信用供与の照会、現金引出し)を実行し(ステッ
プ810)、ステップ801に戻る。ただし、本ステッ
プ(ステップ810)は、勘定業務処理システム201
がオンライン状態にあるときのみ実行されるステップで
ある。もし、勘定業務処理システム201がオフライン
状態にあるときは、取引不可である旨を現金引出し要求
者に通知して、ステップ801に戻る。
【0029】さて、勘定業務処理システム201がオン
ライン稼動中の通常の現金引き出し取引において、勘定
業務処理プログラム204は預金残高をチェックする際
、顧客情報ファイル207の予約フラグエリア306を
チェックする。もし、予約フラグの値が「1」(予約あ
り)の場合、予約金額エリア309に格納されている金
額分を現預金残高から差し引いた金額を引出し可能限度
額として信用チェックを行なうようにする。本処理がな
いと、預金残高以上の現金の引出しが可能となる。A氏
の例で説明すると、20万円予約後(履行はまだ)、銀
行窓口で預金残高分の100万円の引出しを要求する。 窓口担当者は、A氏の預金残高を照会すると100万円
となっている(顧客情報ファイル207の預金残高エリ
ア305の値)ことから、100万円をA氏に払いだす
。その後、A氏は予約を履行し20万円を引出す。 その結果、当初の預金残高を超える金額120万円の現
金を引出したことになる。この状況が発生しないように
、オンライン稼動中の通常の現金引き出し取引において
、勘定業務処理プログラム204は預金残高をチェック
する必要がある。A氏の例では、銀行窓口での引出し要
求に対しては、100万円(現預金残高)から20万円
(予約金額)を引いた80万円(引出し限度額)まで払
出し可能とする。
【0030】以上、図1から図8を用いて説明した実施
例によれば、現金引出し要求者が事前に信用供与を受け
て現金引出しの予約し、のちに予約者は自動現金払出し
装置から予約した金額の現金払出しを受ける予約型現金
引出しの取引方法が成立する。本取引方法によれば、勘
定業務処理システムのオンライン稼動時間帯に予約して
おけば、勘定業務処理システム201がオフライン時で
も現金引出しが可能となる。また、予約時点で信用供与
のチェックを済ませてあるので、取引時点での口座振替
不能リスクは発生しない。したがって、従来のオフライ
ン取引方法に見られる利用限度額の設定の必要がない。 さらに、銀行側の業務担当者は予約照会端末212で予
約状況を見ることができるので、勘定業務処理システム
201のオフライン時間帯に自動現金払出し装置213
に現金をどれだけセットしておけばよいか判断すること
ができる。したがって、勘定業務処理システム201の
オフライン時間帯の死に金を最小金額にすることができ
る。
【0031】上記実施例において、プッシュホン電話2
18に磁気書き込み装置またはICカードライタ装置を
接続し、勘定業務処理システム201が自動現金払出し
システム208に通知していた予約情報を上記プッシュ
ホン電話218に接続した磁気書き込み装置またはIC
カードライタ装置を介して、銀行カードやICカードに
書き込むようにする。そして、自動現金払出し装置21
3は、自動現金払出しシステム208の予約ファイル2
17を読みだすことにより取得していた予約情報を前記
カードから取得するようにする。この第二の実施例によ
れば、現金引出し要求者は現金を引出す自動現金払出し
システム208のサイトを指定する必要がなくなり、ど
のサイトからでも現金の予約引出しが可能となる。以下
、本発明の第二の実施例を図9から図16を用いて詳細
に説明する。
【0032】図9は、本発明である予約型現金引出し取
引方法を示したフローチャート図である。本フローチャ
ート図は、第一の実施例と同様、各ステップを実行する
サイト別に分けて記述してある。サイトは、図9に示す
ように、大きく4つある。現金引出し要求者サイト、磁
気書込み装置サイト、勘定業務処理システムサイトおよ
び自動現金払出しシステムサイトの4つである。現金引
出し要求者サイト、勘定業務処理システムサイトおよび
自動現金払出しシステムサイトは、図1で示した第一の
実施例と同様な位置付けであり、詳細なシステム構成と
動作フローは図10から図16を用いて後述する。磁気
書込み装置サイトは、現金引出し予約情報を銀行カード
に記録する。本サイトは、第二の実施例の特徴を実現す
るのに不可欠なサイトである。図9のフローチャートに
従い、第二の実施例の予約型現金引出し取引方法を説明
する。まず、現金引出し要求者は、勘定業務処理システ
ムに対し、現金引出しの予約をする(ステップ101)
。勘定業務処理システムは予約を受付け、本人確認や残
高確認の信用チェックを行なう(ステップ102)。信
用チェックの結果、現金引出し要求者に対して信用供与
できると判断すると(ステップ103)、銀行カードを
磁気書込み装置にセットするように指示する(ステップ
901)。この指示を受けて、現金引出し要求者は銀行
カードを磁気書込み装置にセットする(ステップ902
)。磁気書込み装置はカードを受付け、口座番号を読み
取り、勘定業務処理システムに読み取った口座番号を通
知する(ステップ903)。勘定業務処理システムは口
座番号を受取り、予約対象の口座番号との照合を行なう
(ステップ904)。口座番号が一致すると判断すると
(ステップ905)、予約番号の入力を現金引出し要求
者に指示する(ステップ906)。ここで、予約番号と
は現金引出し要求者が任意に指定する記号列であり、の
ちに述べるが、予約履行フェーズにおいて銀行カードに
記録された予約を行なった者と予約を履行しようとする
者との一致確認をするために使用する情報である。現金
引出し要求者は、入力指示に従い予約番号を入力する(
ステップ907)。勘定業務処理システムは、予約番号
およびステップ102で入力を受けた予約情報を磁気書
込み装置に通知する(ステップ908)。 磁気書込み装置は、セットされた銀行カードに予約番号
や予約情報を記録する(ステップ909)。勘定業務処
理システムは、ステップ908実行後、磁気書込み装置
に対して銀行カードの返却指示および現金引出し要求者
に予約を受付けた旨を通知する(ステップ910)。磁
気書込み装置は銀行カードの返却指示を受けて銀行カー
ドを返却し(ステップ911)、現金引出し要求者は銀
行カードおよび予約受付け通知を受け取る(ステップ9
12)。勘定業務処理システムは、ステップ103で信
用供与できないを判断した場合、予約を拒否する旨を現
金引出し要求者に通知し(ステップ108)、現金引出
し要求者は当予約受付け通知を受け取る(ステップ10
9)。また、勘定業務処理システムは、ステップ905
で口座番号が一致しないと判断した場合、銀行カードの
返却を磁気書込み装置に指示し、予約を拒否する旨を現
金引出し要求者に通知する(ステップ913)。磁気書
込み装置は、ステッップ913の指示を受け、銀行カー
ドを返却する(ステップ914)。ステップ913、9
14により、現金引出し要求者は銀行カードの返却およ
び予約拒否通知を受け取る(ステップ915)。以上ま
でが、現金引出し要求者が事前に現金引出す意思を銀行
に対して予約するフェーズである。以下、現金引出し要
求者が実際に予約金額の現金を引出す予約履行フェーズ
を説明する。現金引出し要求者は、任意の自動現金払出
しシステムサイトに行き、銀行カードを自動現金払出し
装置に挿入する(ステップ916)。自動現金払出しシ
ステムは、銀行カードから口座番号、予約番号および予
約情報を読み取り、予約の正当性を調べる(ステップ9
17)。ここで調べる正当性項目は、読み取った予約の
期限チェックと予約の有無チェックである。銀行カード
から読み取った予約が期限切れであると判断すると(ス
テップ918)、銀行カードに記録された予約番号や予
約情報をクリアして銀行カードを返却する(ステップ9
23)。現金引出し要求者は、ステップ923により銀
行カードの返却を受ける(ステップ924)。ステップ
918で予約がないと判断すると、通常の自動現金払出
し手順を実行する(ステップ117)。ステップ918
で予約の正当性が確認されると、自動現金払出しシステ
ムは予約番号の入力を指示し(ステップ919)、現金
引出し要求者は予約番号を入力する(ステップ920)
。自動現金払出しシステムは、ステップ920で入力さ
れた予約番号とステップ917で銀行カードから読み取
った予約番号とを照合する(ステップ921)。照合の
結果、予約番号が一致すると判断すると(ステップ92
2)、引出し予約金額を払出して銀行カードを返却する
(ステップ113)。以上により、現金引出し要求者は
予約金額の現金の払出しを受け、銀行カードの返却を受
ける(ステップ114)。自動現金払出しシステムは、
ステップ113実行後、予約を実行して現金を払出しを
行なった旨を勘定業務処理システムに通知する(ステッ
プ115)。本通知を受け、勘定業務処理システムは現
金引出しの勘定業務処理を実行する(ステップ116)
。自動現金払出しシステムは、ステップ922で予約番
号が一致しないと判断すると銀行カードを返却する(ス
テップ925)。本ステップ(ステップ925)により
、現金引出し要求者は銀行カードの返却を受ける(ステ
ップ926)。以上のように、第二の実施例による予約
型現金引出し取引方法によれば、予約者(現金引出し要
求者)は現金を引出す自動現金払出しシステムサイトを
指定する必要がない。このため、任意の自動現金払出し
システムサイトから予約金額の引出しが可能となる。
【0033】図10は、図9に示した第二の実施例を実
施するシステム構成図である。本システム構成および構
成要素の動作は、基本的に図2に示した第一の実施例と
ほぼ同じである。以下では、第一の実施例との相違点を
中心に本図を説明する。プッシュホン電話218に接続
された磁気書込み装置1007は、銀行カードの受付け
・返却に係るメカニカル機能、銀行カードの磁気記憶部
に記録されたデータの読みだし、当記憶部へのデータの
書込み機能を有し、図9における磁気書込み装置サイト
のステップ群(銀行カードの受付け、口座番号の読みだ
しと勘定業務処理システム201への通知、予約情報の
銀行カードへの記録、銀行カードの返却)を実行する。 銀行カードの磁気記憶部の構成は、図11を用いて後述
する。勘定業務処理システム201の予約現金引出し処
理プログラム1001は、図9における予約型現金引出
し取引の勘定業務処理システムサイトでの処理手順を記
述したプログラムである。本プログラム1001の詳細
なフローチャートは、図14を用いて後述する。勘定業
務処理システム201の顧客情報ファイル1002は、
勘定業務および第二の実施例の予約型現金引出し取引を
遂行するために必要な顧客情報や予約情報を保持するフ
ァイルである。本ファイル1002の構成は、図12を
用いて後述する。自動現金払出しシステム208の自動
現金払出し装置1003は、銀行の営業店などに設置さ
れている自動現金払出し装置に図9で説明した予約型現
金引出し取引を可能とする予約実行プログラム1004
、および銀行カードの磁気記憶部に記録されているデー
タの読みだしたり、クリアしたりする機能を付加した装
置である。予約実行プログラム1004は、現金引出し
予約者確認や予約情報に従った予約金額の払出しを実行
するプログラムであり、詳細は図15を用いて後述する
。自動現金払出しシステム208の予約履行通知プログ
ラム1005は、現金引出し予約の履行を勘定業務処理
システム201に通知するプログラムである。本プログ
ラム1005の詳細なフローチャートは、図16を用い
て後述する。自動現金払出しシステム208の履行予約
ファイル1006は現金引出し予約の履行状況を一時的
に記録しておくファイルであり、詳細構成は図13を用
いて後述する。
【0034】図11は、銀行カード1101の磁気記憶
部1102の構成図である。本記憶部1102は、通常
の銀行カードに記録されている情報を保持する複数のエ
リア群(エリア1103、1104、1105)と予約
情報フィールド1106から成る。通常、銀行カードに
は、銀行コード、店番コードおよび口座番号の情報が記
録されている。上記情報を保持するエリアが、それぞれ
銀行コードエリア1103、店番コードエリア1104
および口座番号エリア1105である。予約情報フィー
ルド1106は、予約型現金引出し取引を実施するため
に必要な情報を保持する記憶フィールドである。本フィ
ールド1106は、予約フラグエリア1107、予約番
号エリア1108、予約期限エリア1109および予約
金額エリア1110から構成される。予約フラグエリア
1107は、当該口座の名義者が現金引出し予約をして
いるか否かを示す情報(「0」または「1」)を格納す
るエリアである。本エリア1107に「0」が格納され
ていると、当該口座に対し現金引出し予約がされていな
いことを意味する。「1」が格納されていると、予約さ
れていることを意味する。予約番号エリア1108は、
図9のステップ907で現金引出し要求者が入力する予
約番号を保持するエリアである。予約期限エリア110
9は、当該予約の有効期限を格納するエリアである。予
約金額エリア1110は、予約型現金引出し取引で引出
す金額を格納するエリアである。以上のエリア群(エリ
ア1107から1110)へのデータのセットは、勘定
業務処理システム201の予約現金引出し処理プログラ
ム1001の指示により、磁気書込み装置1007が行
なう。図11に示した銀行カード1101を例に、各エ
リア(エリア1103から1110)に格納されている
内容を説明する。本銀行カード1101は、銀行コード
が「0246」の銀行のカードであり、店番は「135
」、口座番号は「12345」である。本口座には、現
金引出し予約がなされている(予約フラグエリア110
7の値が「1」)。本予約には予約番号として「999
」が指定されており、期限は「90年12月24日」ま
で、予約引出し金額は「20万円」であることを意味し
ている。
【0035】図12は、図10における勘定業務処理シ
ステム201の顧客情報ファイル(CIF)1002の
構成図である。本ファイル1002は複数のレコード1
200から構成され、口座番号単位にひとつのレコード
1200が割り当てられている。ひとつのレコード12
00は、口座番号エリア301、暗証番号エリア302
、CIF情報フィールド303および予約情報フィール
ド1201から構成される。口座番号エリア301、暗
証番号エリア302および預金残高エリア305などか
ら成るCIF情報フィールド303は、第一の実施例(
図3)と同様の情報を保持するエリアおよびフィールド
である。予約情報フィールド1201は予約情報を保持
するフィールドであり、予約フラグエリア306、予約
番号エリア1202、予約日エリア307、予約期限エ
リア308および予約金額エリア309から構成される
。予約フラグエリア306、予約日エリア307、予約
期限エリア308および予約金額エリア309は、第一
の実施例(図3)と同様の情報を保持するエリアである
。予約番号エリア1202は、図9のステップ907で
現金引出し要求者が入力する予約番号を保持するエリア
である。口座番号エリア301、暗証番号エリア302
およびCIF情報フィールド303へのデータのセット
や更新は、勘定業務処理システム201の勘定業務処理
プログラム205が行なう。予約情報フィールド120
2へのデータのセット・リセットは、勘定業務処理シス
テム201の予約現金引出し処理プログラム1001が
行なう。口座番号「12345」(本ファイル1002
の第一番目のレコード1200)を例に、各エリアに格
納されている内容を説明する。本口座(口座番号「12
345」)の暗証番号は「0123」であり、「100
万円」の預金残高がある。本口座には現金引出し予約が
なされており(予約フラグエリアの値が「1」)、予約
番号として「999」が指定されている。本予約は「9
0年12月21日」に受付け、期限は「90年12月2
4日」までであり、予約引出し金額は「20万円」であ
ることを、第一番目のレコード1200は意味している
【0036】図13は、図10における自動現金払出し
システム208の履行予約ファイル1006の構成図で
ある。本ファイル1006は複数のレコード1300か
ら構成され、履行済み予約単位にひとつのレコード13
00が割り当てられている。本レコード1300は、口
座番号エリア1301、予約番号エリア1302および
履行日エリア1303から構成される。口座番号エリア
1301は、履行された予約の口座番号を格納するエリ
アである。予約番号エリア1302は、履行された予約
の予約番号を格納するエリアである。履行日エリア13
03は、当該予約が履行された日付を格納するエリアで
ある。各エリア(エリア1301から1303)へのデ
ータのセット・リセットは、自動現金払出しシステム2
08の予約履行通知プログラム1005が行なう。口座
番号「12345」(本ファイル1006の第一番目の
レコード1300)を例に、各エリアに格納されている
内容を説明する。本口座(口座番号「12345」)の
予約、予約番号は「999」、は「90年12月23日
」に履行されとことを第一番目のレコード1300は意
味している。
【0037】図5を用いて図10における勘定業務処理
システム201の予約現金引出し処理プログラム100
1、図15を用いて図10における自動現金払出しシス
テム208の予約実行プログラム1004、図15を用
いて自動現金払出しシステム208の予約履行通知プロ
グラム1005の動作フローを説明する。ここで説明に
際し、第一の実施例で取り上げた「A氏の例」を取り混
ぜながら記述する。再度、A氏の例を以下に示しておく
。「A氏が、90年12月21日に20万円の現金引出
し予約をする。この時、A氏は予約番号として999を
指定する。本予約の予約期限は、90年12月24日ま
である。A氏が契約している銀行は銀行コードが024
6、店番コードが135なる機関であり、口座番号は1
2345、暗証番号は0123である。90年12月2
1日時点で、預金残高は100万円である。なお、予約
履行日は90年12月23日とする。」図14は、勘定
業務処理システム201の予約現金引出し処理プログラ
ム1001の詳細フローチャート図である。本プログラ
ム1001の起動要因は、3つある。ひとつは、プッシ
ュホン電話218、公衆回線219を介しての予約電話
を勘定業務処理プログラム201のシステム制御プログ
ラム206が受信し、本プログラム206が予約受付要
求として起動する場合である。ふたつめは、自動現金払
出しシステム208からの予約履行メッセージを勘定業
務処理システム201のシステム制御プログラム206
が受け、本プログラム206が予約履行要求として起動
する場合である。以上2つの起動要因は、第一の実施例
である図2の予約現金引出し処理プログラム205の起
動要因と同じである。残る3つ目の起動要因は、勘定業
務処理システム201のシステム起動時すなわちオンラ
イン勘定業務開始時に、勘定業務処理システム201の
システム制御プログラム206がオンライン起動要求と
して起動する場合である。予約現金引出し処理プログラ
ム1001は、まず起動要求を判別し(ステップ140
1)、予約受付要求であればステップ1402からステ
ップ1413を、予約履行要求であればステップ141
4からステップ1415を、オンライン起動要求であれ
ばステップ1416からステップ1419を実行する。 予約受付要求で起動された場合、現金引出し要求者から
予約情報の入力を受ける(ステップ1402)。入力を
受ける予約情報は、口座番号、暗証番号、引出し金額お
よび予約期限の4項目である。入力方法は、第一の実施
例と同様、データ項目ごとに入力を促すガイダンスを行
い、プッシュホン電話218のダイヤルキーを利用して
現金引出し要求者が入力する。プッシュホン電話218
からの予約電話の受信、プッシュホン電話218と本プ
ログラム1001との間の通信制御は、第一の実施例と
同様、システム制御プログラム206が行う。A氏の例
を用いて現金引出し予約者側の操作フローを説明する。 90年12月21日、プッシュホン電話218を用いて
予約電話をかける。電話が通話状態になり、「口座番号
を入力して下さい」との音声ガイダンスに従い、A氏は
ダイヤルキーを用いて口座番号「12345」を入力す
る。以下同様に、ガイダンスに従い暗証番号「0123
」、引出し金額「200000」および予約期限「90
1224」を入力する。ステップ1402で予約情報の
入力を受けたのち、顧客情報ファイル(CIF)100
2の当該口座番号のレコードを参照し、予約情報のチェ
ックを行う(ステップ1403)。予約情報のチェック
内容は、口座番号と暗証番号の組合せ条件による本人確
認、預金残高を参照し引出し金額の妥当性チェックおよ
び二重予約チェック(二重予約禁止)である。以上のチ
ェック項目のすべてが満たされたときのみ、予約可能で
あると判定する(ステップ1404)。予約可能である
と判定すると、予約者(A氏)に対し磁気書込み装置1
007に銀行カードをセットするよう指示し(A氏は指
示に従い、当該口座の銀行カードを磁気書込み装置10
07にセットする)、磁気書込み装置1007がセット
された銀行カードから読みだした口座番号を受け取る(
ステップ1405)。ステップ1405で受け取った口
座番号とステップ1402で受け取った口座番号との照
合を行う(ステップ1406)。両口座番号が一致する
と判定すると(ステップ1407)、予約番号の入力を
指示し、予約者から予約番号(A氏の例では「999」
)の入力を受ける(ステップ1408)。次のステップ
で、入力された予約情報(ステップ1402で入力を受
けた情報)と予約番号(ステップ1408で入力を受け
た情報)を顧客情報ファイル(CIF)1002の当該
口座番号のレコードの予約情報フィールド1201の各
エリア(306、1202、307、308、309)
に格納する(ステップ1409)。なお、当該予約情報
フィールド1201の予約フラグエリア306には「1
」、予約日エリア307には予約当日の日付(A氏の例
では、90.12.21)をセットする。本ステップ(
ステップ1409)実行後の顧客情報ファイル(CIF
)1002の口座番号「12345」(A氏の口座番号
)のレコードの内容は、図12に示す通りになる。ステ
ップ1409で顧客情報ファイル(CIF)1002に
予約情報をセットしたのち、磁気書込み装置1007に
セットされている銀行カードに同様の予約情報を記録す
る(ステップ1410)。記録する予約情報は予約フラ
グ、予約番号、予約期限および予約金額であり、各デー
タは銀行カード1101の磁気記憶部1102の予約情
報フィールド1106の各エリア(1107、1108
、1109、1110)に記録する。なお、予約フラグ
エリア1107には、「1」をセットする。本ステップ
(ステップ1410)実行後の銀行カード1101の予
約情報フィールド1102の内容は、A氏の例をとると
、図11に示す通りになる。ステップ1410実行後、
銀行カードの返却を磁気書込み装置1007に指示し、
現金引出し要求者に予約を受け付けた旨を表すメッセー
ジ(予約受付メッセージ)を送る(ステップ1411)
。ステップ1411実行後、本プログラム1001を終
了する。ステップ1404で予約不可能と判定すると、
現金引出し要求者に予約を拒否するメッセージ(予約拒
否メッセージ)を送り(ステップ1412)、本プログ
ラム1001を終了する。ステップ1407で口座番号
が一致しないと判定すると、銀行カードの返却を磁気書
込み装置1007に指示し、現金引出し要求者に予約拒
否メッセージを送り(ステップ1413)、本プログラ
ム1001を終了する。以上までが、予約受付要求によ
り本プログラム1001が起動された場合の動作フロー
である。次に、予約履行要求により起動された場合の動
作フローを説明する。予約履行要求は、自動現金払しシ
ステム208からの予約履行メッセージを勘定業務処理
システム201のシステム制御プログラム206が受け
、本プログラム206が発行する。 予約履行メッセージは、予約が履行された旨を通知する
メッセージであり、予約を履行した口座番号および履行
した日付に関する情報が含まれる。システム制御プログ
ラム206は、予約現金引出し処理プログラム1001
を起動するとき、これらの情報を本プログラム1001
に渡す。予約履行メッセージの詳細については、図16
を用いて予約履行通知プログラム1005の動作フロー
を説明する際に述べる。予約現金引出し処理プログラム
1001は、予約履行要求によに起動されると、当該口
座の口座の顧客情報ファイル(CIF)1002を検索
して予約金額を調べ、当該口座に対し予約履行日に予約
金額分の現金を引出した現金引出し勘定処理(預金残高
の更新など)を実行する(ステップ1414)。次に、
当該予約情報(顧客情報ファイル1002の予約情報フ
ィールド1201)をクリアする(ステップ1415)
。ただし、予約フラグエリア306には「0」(予約な
し)をセットする。ステップ1415実行後、本プログ
ラム1001を終了する。以上までが、予約履行要求に
より本プログラム1001が起動された場合の動作フロ
ーである。最後に、オンライン起動要求により本プログ
ラム1001が起動された場合の動作フローを説明する
。ステップ1401でオンライン起動要求と判定すると
、すべての予約(顧客情報ファイル1002の予約フラ
グエリア306の値が「1」)に対して、以下のステッ
プ群(ステップ1417からステップ1419)を実行
したか否かを判断する(ステップ1416)。実行して
いないと判定すると、ひとつの未実行の予約に対してス
テップ1417からステップ1419を実行する。 ステップ1417では、当該予約の予約期限(当該口座
の予約情報フィールド1201の予約期限エリア308
の値)を調べる。予約期限過ぎであると判定すると(ス
テップ1418)、当該予約情報フィールド1201を
クリアする(ステップ1419)。ただし、予約フラグ
エリア306には「0」(予約なし)をセットする。ス
テップ1419実行後、ステップ1416に戻り次の未
実行予約に対する処理を実行する。ステップ1418で
期限を過ぎていないと判定すると、ステップ1416に
戻る。ステップ1416ですべての予約に対して実行し
たと判定すると、本プログラム1001を終了する。
【0038】図15は、図10における自動現金払出し
システム208の予約実行プログラム1004の動作フ
ローチャート図である。本プログラム1004は、自動
現金払出し装置1003の電源投入時と同時に起動され
、自動現金払出し装置1003の電源切断とともに停止
する。本プログラム1004が起動されると、自動現金
払出し装置1003に銀行カードが挿入されるのを待つ
(ステップ1501)。銀行カードの挿入を検知すると
(ステップ1502)、まず挿入された銀行カードから
口座番号および予約情報(銀行カード1101の予約情
報フィールド1106の内容)を読み取る(ステップ1
503)。予約がある、すなわち予約フラグエリア11
07の値が「1」であれば(ステップ1504)、当該
予約の予約期限を調べ、期限を過ぎていないか判定する
(ステップ1505)。ステップ1505で予約期限を
過ぎていないと判定すると、予約番号の入力を予約者に
対して指示し、予約番号の入力を受ける(ステップ15
06)。本ステップ(ステップ1506)で予約番号の
入力を指示する際、「予約番号を入力して下さい」など
と音声でガイダンスしたり、自動現金払出し装置100
3の操作画面に表示したりする。予約者は、入力ガイダ
ンスに従い予約番号を入力する。ここまでのステップ群
の操作側のフローをA氏の例を用いて説明すると、まず
90年12月23日A氏が自動現金払出し装置1003
に銀行カードを挿入する。次に、「予約番号の入力をし
て下さい」とのガイダンスに従い、予約番号「999」
を入力することになる。本プログラム1004は、ステ
ップ1506実行後、ステップ1506で入力を受けた
予約番号とステップ1503で銀行カードから読み取っ
た予約番号(銀行カード1101の予約番号エリア11
08の値)とを照合する(ステップ1507)。照合の
結果、予約番号が一致すると判定すると(ステップ15
08)、引出し金額(ステップ1503で銀行カードか
ら読み取った予約金額エリア1110の値)を払出し、
銀行カードを返却する(ステップ1509)。本ステッ
プ(ステップ1509)の実行により、A氏は予約金額
「20万円」の現金払出しを受けることになる。ステッ
プ1509実行後、当該予約が履行された旨を表す予約
履行メッセージをサブホスト210の予約履行通知プロ
グラム1005へ送る(ステップ1510)。ここで、
予約履行メッセージに含まれる情報は、予約が履行され
た口座番号、予約番号および予約を履行した日付(現金
払出し当日の日付)である。ステップ1510実行後ス
テップ1501に戻り、次の銀行カード挿入イベントを
待つ。ステップ1508で予約番号が一致しないと判定
すると、銀行カードを返却し(ステップ1513)、ス
テップ1501に戻る。ステップ1505で予約期限を
過ぎていると判定すると、銀行カードの予約情報フィー
ルド1106の内容をクリアし(ただし予約フラグエリ
ア1107には「0」をセットする)、銀行カードを返
却する(ステップ1512)。ステップ1512実行後
、ステップ1501に戻り、次の銀行カード挿入イベン
トを待つ。ステップ1504で予約なし(予約フラグエ
リア1107の値が「0」)と判定すると、通常の自動
現金払出し手順を実行し(ステップ1511)、ステッ
プ1501へ戻る。
【0039】図16は、図10における自動現金払出し
システム208の予約履行通知プログラム1005の動
作フローチャート図である。本プログラム1005の起
動要因は、2つある。ひとつは、予約実行プログラム1
004からの予約履行メッセージをサブホストコンピュ
ータ210のシステム制御プログラム215が受信し、
本プログラム215が予約履行要求として起動する場合
である。この時、予約履行メッセージに含まれる口座番
号、予約番号および履行日データも予約履行通知プログ
ラム1005に渡す。もうひとつの起動要求は、勘定業
務処理システム201のシステム起動時すなわちオンラ
イン勘定業務開始時に、自動現金払出しシステム208
のシステム制御プログラム215がオンライン起動要求
として起動する場合である。本プログラム1005は、
まず起動要求を判定する(ステップ1601)。ステッ
プ1601で予約履行要求であると判断すると、勘定業
務処理システム201のシステム状態(オンライン状態
またはオフライン状態)をチェックする(ステップ16
02)。ここで、オンライン状態とオフライン状態の定
義は、第一の実施例で定義した通りである。勘定業務処
理システム201がオンライン状態であると判定すると
(ステップ1603)、予約履行メッセージを勘定業務
処理システム201に送る(ステップ1604)。ここ
で言う予約履行メッセージは、図15を用いて予約実行
プログラム1004の動作フローを説明した際に定義し
た予約履行メッセージと同じである。ステップ1603
でオフライン状態であると判定すると、履行予約ファイ
ル1006の空きレコードに履行された予約のデータを
記録する(ステップ1605)。ステップ1605で記
録する情報は、予約を履行した当該口座番号、予約番号
および予約履行日であり、各データをそれぞれ対応する
エリア(1301、1302、1303)に格納する。 ステップ1604またはステップ1605実行後、本プ
ログラム1005を終了する。ステップ1601で起動
要求がオンライン起動要求であると判定すると、履行予
約ファイル1006のすべての空でないレコードに対し
て以下のステップ群(ステップ1607およびステップ
1608)を実行したか否かを判定する(ステップ16
06)。ステップ1606で未実行レコードが存在する
と判定すると、ひとつの未実行レコードに対してステッ
プ1607とステップ1608を実行する。ステップ1
607では履行予約ファイル1006から履行された予
約データを読みだし、本データを予約履行メッセージと
して勘定業務処理システム201に送る(ステップ16
07)。ステップ1608では、履行予約ファイル10
06の当該レコードのデータをクリアする(ステップ1
608)。ステップ1608実行後、ステップ1606
に戻り他の未実行レコードの処理へ移る。ステップ16
06ですべてのレコードに対して実行したと判定すると
、本プログラム1005を終了する。
【0040】さて、勘定業務処理システム201がオン
ライン稼動中の通常の現金引出し取引において、第一の
実施例で述べたように、勘定業務処理プログラム204
は預金残高をチェックする際に予約金額を考慮して引出
し限度額を決定する。
【0041】以上、図9から図16を用いて説明した第
二の実施例によれば、現金引出し要求者が事前に信用供
与を受けて現金引出しを予約し、のちに予約者は任意の
自動現金払出し装置から予約金額の現金払出しを受ける
予約型現金引出し取引が成立する。本実施例によれば、
第一の実施例による効果に加えて、予約金額の払出しを
受ける自動現金払出しシステムサイトの指定をする必要
がなく、任意のサイトから払出しのサービスを受けるこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、現金引出し要求者は、
実際の取引以前に信用チェックを受け現金引出し予約を
しておくことで、勘定系ホストコンピュータのオンライ
ン稼動時間帯に依らず現金の払出しを受けることができ
る。その際に、利用者にとって不合理な取引にならない
。また、事前に信用供与のチェックを済ませてあるので
、取引時点での口座振替不能リスクは発生しない。した
がって、従来のオフライン取引方法に見られる利用限度
額の設定の必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である予約型現金引出しの取引方法の第
一の実施例を示したフローチャート図である。
【図2】図1で示した予約型現金引出し取引を実施する
システム構成図である。
【図3】図2で示した勘定業務処理システムの顧客情報
ファイルの構成図である。
【図4】図2で示した自動現金払出しシステムの予約フ
ァイルの構成図である。
【図5】図2で示した勘定業務処理システムの予約現金
引出し処理プログラムの動作フローチャート図である。
【図6】図2で示した自動現金払出しシステムの予約現
金引出し処理プログラムの動作フローチャートの一部を
示した図である。
【図7】図2で示した自動現金払出しシステムの予約現
金引出し処理プログラムの動作フローチャートの一部を
示した図である。
【図8】図2で示した自動現金払出し装置の予約実行プ
ログラムの動作フローチャート図である。
【図9】本発明である予約型現金引出しの取引方法の第
二の実施例を示したフローチャート図である。
【図10】図9で示した予約型現金引出し取引を実施す
るシステム構成図である。
【図11】図9で示した予約型現金引出し取引を実施す
る銀行カードの磁気記憶部の構成図である。
【図12】図10で示した勘定業務処理システムの顧客
情報ファイルの構成図である。
【図13】図10で示した自動現金払出しシステムの履
行予約ファイルの構成図である。
【図14】図10で示した勘定業務処理システムの予約
現金引出し処理プログラムの動作フローチャート図であ
る。
【図15】図10で示した自動現金払出し装置の予約実
行プログラムの動作フローチャートを示した図である。
【図16】図10で示した自動現金払出しシステムの予
約履行通知プログラムの動作フローチャートを示した図
である。
【符号の説明】
206…勘定業務処理システムサイトの予約現金引出し
処理プログラム、216…自動現金払出しシステムサイ
トの予約現金引出し処理プログラム、214…自動現金
払出しシステムサイトの予約実行プログラム、304…
顧客情報ファイルを構成する予約情報格納フィールド、
217…自動現金払出しシステムサイトの予約ファイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支払いサイトに関する情報を含む預金払出
    し予約の信用と該予約に対応する残高ファイル内の残高
    をチェックをする手段と、前記チェックの結果に応じて
    前記預金払出し予約を受け付ける手段と、受け付けた前
    記予約を前記支払いサイトに通知する手段と、前記支払
    サイトからの前記予約の内容に基づいた処理の終了通知
    に応答して前記残高ファイル内の残高を更新する手段と
    を設けたことを特徴とする取引システム。
  2. 【請求項2】請求項1の取引システムにおいて、さらに
    受け付けた前記予約の内容を所定の記憶カードに格納す
    る手段を設け、前記支払サイトでは前記記憶カードに格
    納されている前記予約の内容に基づいた処理を実行する
    ことを特徴とする取引システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004139293A (ja) * 2002-10-17 2004-05-13 Hitachi Ltd 電子商取引方法
JP2015162132A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 株式会社日本総合研究所 現金出納システム
JP2017102551A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 株式会社三井住友銀行 Atm予約システムおよび方法

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