JPH04362981A - 転写搬送ベルト - Google Patents
転写搬送ベルトInfo
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- JPH04362981A JPH04362981A JP6009791A JP6009791A JPH04362981A JP H04362981 A JPH04362981 A JP H04362981A JP 6009791 A JP6009791 A JP 6009791A JP 6009791 A JP6009791 A JP 6009791A JP H04362981 A JPH04362981 A JP H04362981A
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Landscapes
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式の転写搬
送ベルトに関するものである。
送ベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真の分野においては、転写時のオ
ゾンレス、カラ−化対応等のために、転写搬送ベルトが
使用されている。このベルトは電気的に、均一性および
表面平滑性が求められるために、シ−ムレスベルトにす
ることが望ましい。ジョイントベルトであると、ジョイ
ント部で電気的に不均一となるため、ジョント部におい
て均一な転写が行えない。そのためジョント部を検出し
て、このジョイント部を回避して転写を行わなければな
らないが、そのようにするには、用紙の大きさ以上のベ
ルト周長にする必要があり、面倒であるとともにコンパ
ク化の点で不利である。
ゾンレス、カラ−化対応等のために、転写搬送ベルトが
使用されている。このベルトは電気的に、均一性および
表面平滑性が求められるために、シ−ムレスベルトにす
ることが望ましい。ジョイントベルトであると、ジョイ
ント部で電気的に不均一となるため、ジョント部におい
て均一な転写が行えない。そのためジョント部を検出し
て、このジョイント部を回避して転写を行わなければな
らないが、そのようにするには、用紙の大きさ以上のベ
ルト周長にする必要があり、面倒であるとともにコンパ
ク化の点で不利である。
【0003】ところで、従来より、体積抵抗が1010
Ωcm以下の導電層と、1010Ωcm以上の誘電層と
を積層してなる転写搬送ベルトは多く知られている(例
えば特開昭63−51236号公報参照)。
Ωcm以下の導電層と、1010Ωcm以上の誘電層と
を積層してなる転写搬送ベルトは多く知られている(例
えば特開昭63−51236号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのような積層構造の
ベルトは、誘電層と導電層とが異なる材質であると、そ
の接合界面での接合性を考慮する必要が生じてくる。す
なわち、誘電層としては、一般にポリエステル樹脂、ポ
リアミド樹脂、フッ素樹脂等(特にポリエストエル樹脂
)が使用されるが、これらは、ベルト表面の摩擦係数を
低下させる必要から、低摩擦係数で他の材料と接着しに
くい性質を有する材料であり、これらからなる誘電層を
用いる場合には、導電層との接合に際しては接合性を十
分に考慮する必要がある。
ベルトは、誘電層と導電層とが異なる材質であると、そ
の接合界面での接合性を考慮する必要が生じてくる。す
なわち、誘電層としては、一般にポリエステル樹脂、ポ
リアミド樹脂、フッ素樹脂等(特にポリエストエル樹脂
)が使用されるが、これらは、ベルト表面の摩擦係数を
低下させる必要から、低摩擦係数で他の材料と接着しに
くい性質を有する材料であり、これらからなる誘電層を
用いる場合には、導電層との接合に際しては接合性を十
分に考慮する必要がある。
【0005】また、そのようなベルトは、ゴム又は樹脂
のみで構成されているため、ベルトの弾性率が小さく、
伸びやすい。また、静電気容量が小さく、印加電圧を高
くする必要があることから、表面層(誘電層)の耐久性
が求められ、ベルトが厚くなる傾向がある。それに加え
て、ポリエステル樹脂を用いる場合には、ポリエステル
樹脂は耐熱温度(連続使用温度105℃)が低いことか
ら、、熱定着器近傍での使用はできないのが現状である
。
のみで構成されているため、ベルトの弾性率が小さく、
伸びやすい。また、静電気容量が小さく、印加電圧を高
くする必要があることから、表面層(誘電層)の耐久性
が求められ、ベルトが厚くなる傾向がある。それに加え
て、ポリエステル樹脂を用いる場合には、ポリエステル
樹脂は耐熱温度(連続使用温度105℃)が低いことか
ら、、熱定着器近傍での使用はできないのが現状である
。
【0006】本発明は、体積抵抗が1010Ωcm以下
の導電性材料からなる導電層と、該導電層の表面に積層
され体積抵抗が1010Ωcm以上の誘電材料からなる
誘電層とを有する転写搬送ベルトにおいて、誘電層と導
電層との接合性が良好な転写搬送ベルトを提供すること
を目的とする。
の導電性材料からなる導電層と、該導電層の表面に積層
され体積抵抗が1010Ωcm以上の誘電材料からなる
誘電層とを有する転写搬送ベルトにおいて、誘電層と導
電層との接合性が良好な転写搬送ベルトを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、体積抵抗が1
010Ωcm以下の導電性材料からなる導電層と、該導
電層の表面に積層され体積抵抗が1010Ωcm以上の
誘電性材料からなる誘電層とを有する転写搬送ベルトの
層間の接合性を改良したものである。
010Ωcm以下の導電性材料からなる導電層と、該導
電層の表面に積層され体積抵抗が1010Ωcm以上の
誘電性材料からなる誘電層とを有する転写搬送ベルトの
層間の接合性を改良したものである。
【0008】そして、請求項1の発明は、上記導電層が
、体積抵抗が1010Ωcm以下の導電性の非晶性エン
ジニアリングプラスチックからなり、上記誘電層が、体
積抵抗が1010Ωcm以上で上記非晶性エンジニアリ
ングプラスチックと同種のエンジニアリングプラスチッ
クからなる構成とする。そして、請求項2の発明におい
ては、そのような導電層を構成する非晶性エンジニアリ
ングプラスチックとして、ポリカ−ボネ−ト、ポリアリ
レ−ト、ポリエ−テルイミド又はポリエ−テルサルフォ
ンを用いるものである。
、体積抵抗が1010Ωcm以下の導電性の非晶性エン
ジニアリングプラスチックからなり、上記誘電層が、体
積抵抗が1010Ωcm以上で上記非晶性エンジニアリ
ングプラスチックと同種のエンジニアリングプラスチッ
クからなる構成とする。そして、請求項2の発明におい
ては、そのような導電層を構成する非晶性エンジニアリ
ングプラスチックとして、ポリカ−ボネ−ト、ポリアリ
レ−ト、ポリエ−テルイミド又はポリエ−テルサルフォ
ンを用いるものである。
【0009】また、請求項3の発明は、上記導電層及び
誘電層の少なくとも1層が、パラ系全芳香族ポリアミド
である構成とする。請求項4の発明においては、導電層
が、体積抵抗が1010Ωcm以下のパラ系全芳香族ポ
リアミドからなり、誘電層が、体積抵抗が1010Ωc
m以上の紫外線硬化型樹脂からなる。請求項5の発明に
おいては、導電層及び誘電層が共にパラ系全芳香族ポリ
アミドである。
誘電層の少なくとも1層が、パラ系全芳香族ポリアミド
である構成とする。請求項4の発明においては、導電層
が、体積抵抗が1010Ωcm以下のパラ系全芳香族ポ
リアミドからなり、誘電層が、体積抵抗が1010Ωc
m以上の紫外線硬化型樹脂からなる。請求項5の発明に
おいては、導電層及び誘電層が共にパラ系全芳香族ポリ
アミドである。
【0010】
【作用】請求項1及び請求項2の発明によれば、導電層
及び誘電層を同種のエンジニアプラスチックで形成して
いるので、同種のエンジニアリングプラスチックを用い
ているので、誘電層と導電層との間に特別な接着層を介
装することなく、層間の接合性が良好となる。
及び誘電層を同種のエンジニアプラスチックで形成して
いるので、同種のエンジニアリングプラスチックを用い
ているので、誘電層と導電層との間に特別な接着層を介
装することなく、層間の接合性が良好となる。
【0011】請求項3〜請求項5の発明によれば、導電
層及び誘電層の少なくとも1層をパラ系全芳香族ポリア
ミドで形成しているため、それが張力体としても機能し
、使用によりあまり伸びず、寸法安定性に優れる。さら
に、請求項3の発明によれば、誘電層に紫外線硬化型樹
脂を用いているので、迅速に成形される。また、請求項
5の発明は、ベルト全体がパラ系全芳香族アラミド樹脂
で構成されることになるため、連続使用温度180℃の
ような高温状態での使用も可能となる。
層及び誘電層の少なくとも1層をパラ系全芳香族ポリア
ミドで形成しているため、それが張力体としても機能し
、使用によりあまり伸びず、寸法安定性に優れる。さら
に、請求項3の発明によれば、誘電層に紫外線硬化型樹
脂を用いているので、迅速に成形される。また、請求項
5の発明は、ベルト全体がパラ系全芳香族アラミド樹脂
で構成されることになるため、連続使用温度180℃の
ような高温状態での使用も可能となる。
【0012】
【実施例】全体構成を示す図1において、1は転写搬送
ベルトで、誘電層2が、導電層3の表面に積層されてい
る。導電層3は、体積抵抗が1010Ωcm以下の導電
性の非晶性エンジニアリングプラスチックからなり、誘
電層2は、体積抵抗が1010Ωcm以上で上記非晶性
エンジニアリングプラスチックと同種のエンジニアリン
グプラスチックからなる。そして、用いられる非晶性エ
ンジニアリングプラスチックは、ポリカ−ボネ−ト、ポ
リアリレ−ト、ポリエ−テルイミド又はポリエ−テルサ
ルフォンである。
ベルトで、誘電層2が、導電層3の表面に積層されてい
る。導電層3は、体積抵抗が1010Ωcm以下の導電
性の非晶性エンジニアリングプラスチックからなり、誘
電層2は、体積抵抗が1010Ωcm以上で上記非晶性
エンジニアリングプラスチックと同種のエンジニアリン
グプラスチックからなる。そして、用いられる非晶性エ
ンジニアリングプラスチックは、ポリカ−ボネ−ト、ポ
リアリレ−ト、ポリエ−テルイミド又はポリエ−テルサ
ルフォンである。
【0013】続いて、具体的な本発明例1,2について
説明する。
説明する。
【0014】<本発明例1>導電性ポリカ−ボネ−トの
フィルム(バイエル社のKL3−1009、厚さ30μ
m)を4重回、片面にクロロホルムを塗布しながら巻き
重ねて、導電層となる無端フィルムベルトを得た。この
無端フィルムベルトの表面に、トルエンにポリカ−ボネ
−ト(帝人(株)の分子量27000のポリカZ)を溶
解した溶液をコ−ティングし、その後70℃で30分間
乾燥させた。これにより、厚さ20μmの誘電層を形成
し、転写搬送ベルトを得た。
フィルム(バイエル社のKL3−1009、厚さ30μ
m)を4重回、片面にクロロホルムを塗布しながら巻き
重ねて、導電層となる無端フィルムベルトを得た。この
無端フィルムベルトの表面に、トルエンにポリカ−ボネ
−ト(帝人(株)の分子量27000のポリカZ)を溶
解した溶液をコ−ティングし、その後70℃で30分間
乾燥させた。これにより、厚さ20μmの誘電層を形成
し、転写搬送ベルトを得た。
【0015】<本発明例2>トルエン中に、ポリアリレ
−ト(ユニチカ(株)のUポリマ−U−6000)を溶
解させると共に、カ−ボンブラック(東海カ−ボン(株
)のト−カカ−ボン#5500)を30PHR 分散さ
せた。これをキャスティングにより厚さ30μmの導電
性ポリアリレ−トフィルムを得た(体積抵抗104 Ω
cm)。このポリアリレ−トフィルムを、片面にクロロ
ホルムを塗布しながら、4重回巻き重ねて、導電層(無
端ベルト層)となる無端フィルムベルトを得た。この無
端フィルムベルトの表面に、クロロホルムにポリアリレ
−ト(ユニチカ(株)のUポリマ−U−6000)を溶
解した溶液をコ−ティングし、厚さ20μmの表面コ−
ティング層(誘電層)を形成して、転写搬送ベルトを得
た。
−ト(ユニチカ(株)のUポリマ−U−6000)を溶
解させると共に、カ−ボンブラック(東海カ−ボン(株
)のト−カカ−ボン#5500)を30PHR 分散さ
せた。これをキャスティングにより厚さ30μmの導電
性ポリアリレ−トフィルムを得た(体積抵抗104 Ω
cm)。このポリアリレ−トフィルムを、片面にクロロ
ホルムを塗布しながら、4重回巻き重ねて、導電層(無
端ベルト層)となる無端フィルムベルトを得た。この無
端フィルムベルトの表面に、クロロホルムにポリアリレ
−ト(ユニチカ(株)のUポリマ−U−6000)を溶
解した溶液をコ−ティングし、厚さ20μmの表面コ−
ティング層(誘電層)を形成して、転写搬送ベルトを得
た。
【0016】また、導電層をパラ系全芳香族ポリアミド
、誘電層を紫外線硬化型樹脂で構成するようにすれば、
誘電層を紫外線硬化型樹脂としているために、迅速に成
形できるし、誘電層を薄くできるので、静電容量を大き
くして転写時の印加電圧を小さくすることもできる。ま
た、導電性層をパラ系全芳香族ポリアミドとしているた
め、それが張力体としても機能し、使用により伸びず、
寸法安定性がよくなるし、腰が強いため、蛇行調整も容
易に行える。続いて、その場合の、具体的な本発明例3
を説明する。
、誘電層を紫外線硬化型樹脂で構成するようにすれば、
誘電層を紫外線硬化型樹脂としているために、迅速に成
形できるし、誘電層を薄くできるので、静電容量を大き
くして転写時の印加電圧を小さくすることもできる。ま
た、導電性層をパラ系全芳香族ポリアミドとしているた
め、それが張力体としても機能し、使用により伸びず、
寸法安定性がよくなるし、腰が強いため、蛇行調整も容
易に行える。続いて、その場合の、具体的な本発明例3
を説明する。
【0017】<本発明例3>パラ系全芳香族ポリアミド
樹脂(東レ(株)製TX−I)中にカ−ボンブラックを
分散させたフィルムを用いて、導電層(無端ベルト層)
となる、厚さ50μmの無端ベルトを得た。この無端ベ
ルトの表面に、紫外線硬化型樹脂((株)スリ−ボンド
の3042C )を塗布した後、紫外線照射量が350
0mJ/cm2 になるように紫外線を照射し、厚さ1
5μmの表面層(誘電層)を形成し、転写搬送ベルトを
得た。
樹脂(東レ(株)製TX−I)中にカ−ボンブラックを
分散させたフィルムを用いて、導電層(無端ベルト層)
となる、厚さ50μmの無端ベルトを得た。この無端ベ
ルトの表面に、紫外線硬化型樹脂((株)スリ−ボンド
の3042C )を塗布した後、紫外線照射量が350
0mJ/cm2 になるように紫外線を照射し、厚さ1
5μmの表面層(誘電層)を形成し、転写搬送ベルトを
得た。
【0018】これら本発明例1〜3の転写搬送ベルトを
松下電器(株)のレ−ザ−ビ−ムプリンタFP−L30
0 を改造した機械で評価を行った。3万枚画像出しを
行った後においても、良好な画像が得られ、また、ベル
トを取り出して見ると、表面にクレ−ズ等の損傷がなく
、ベルト蛇行調整に伴うベルト端部の損傷も見られなか
った。さらに、導電層と誘電層の接合性も良好で、それ
ら層間の剥離もみられなかった。 さらに、誘電層を
引張り弾性率200 kg/mm2 以上として抗張体
としても機能させるために、導電層及び誘電層を共にパ
ラ系全芳香族パラ系全芳香族ポリアミドで構成するよう
にすることもできる。このようにすれば、連続使用温度
180℃のような高温状態においても使用することがで
きる。その場合の、具体的な本発明例4を説明する。
松下電器(株)のレ−ザ−ビ−ムプリンタFP−L30
0 を改造した機械で評価を行った。3万枚画像出しを
行った後においても、良好な画像が得られ、また、ベル
トを取り出して見ると、表面にクレ−ズ等の損傷がなく
、ベルト蛇行調整に伴うベルト端部の損傷も見られなか
った。さらに、導電層と誘電層の接合性も良好で、それ
ら層間の剥離もみられなかった。 さらに、誘電層を
引張り弾性率200 kg/mm2 以上として抗張体
としても機能させるために、導電層及び誘電層を共にパ
ラ系全芳香族パラ系全芳香族ポリアミドで構成するよう
にすることもできる。このようにすれば、連続使用温度
180℃のような高温状態においても使用することがで
きる。その場合の、具体的な本発明例4を説明する。
【0019】<本発明例4>パラ系全芳香族ポリアミド
樹脂フィルム(東レ(株)製TX−I)からなる第1の
フィルム(フィルム厚さ9μm)と、これにカ−ボンブ
ラックを分散させてなる第2のフィルム(フィルム厚さ
6μm)を用いた。
樹脂フィルム(東レ(株)製TX−I)からなる第1の
フィルム(フィルム厚さ9μm)と、これにカ−ボンブ
ラックを分散させてなる第2のフィルム(フィルム厚さ
6μm)を用いた。
【0020】この第2のフィルムに、パラ系全芳香族ポ
リアミド樹脂(東レ(株)製TX−I)を1wt%溶解
したN−メチル−2−ピロリドン溶液を塗布しながら、
外径135mmのロ−ラに4重回巻き重ね、25μmの
厚さの無端フィルムベルト(導電層)を得た。このフィ
ルムベルトの外側に、誘電層を形成するために前記第1
のフィルムを4重回巻き重ね、全体で厚さ70μmとし
た。
リアミド樹脂(東レ(株)製TX−I)を1wt%溶解
したN−メチル−2−ピロリドン溶液を塗布しながら、
外径135mmのロ−ラに4重回巻き重ね、25μmの
厚さの無端フィルムベルト(導電層)を得た。このフィ
ルムベルトの外側に、誘電層を形成するために前記第1
のフィルムを4重回巻き重ね、全体で厚さ70μmとし
た。
【0021】これを120℃で30分間乾燥させた後、
ロ−ラから取り外し、パラ系全芳香族ポリアミドのみに
よる転写搬送ベルトを得た。なお、用いたパラ系全芳香
族ポリアミドフィルムの体積抵抗は、導電層が105
Ωcmで、誘電層が1015Ω・cmであった。
ロ−ラから取り外し、パラ系全芳香族ポリアミドのみに
よる転写搬送ベルトを得た。なお、用いたパラ系全芳香
族ポリアミドフィルムの体積抵抗は、導電層が105
Ωcmで、誘電層が1015Ω・cmであった。
【0022】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明は、同一種
類のエンジニアプラスチックで誘電層及び導電層を構成
しているので、層間の接合性が良好である。
類のエンジニアプラスチックで誘電層及び導電層を構成
しているので、層間の接合性が良好である。
【0023】請求項3〜請求項5の発明は、導電層及び
誘電層の少なくとも1層をパラ系全芳香族ポリアミドで
形成しているため、それが張力体としても機能し、使用
によりあまり伸びず、寸法安定性に優れる。特に、請求
項4の発明は、誘電層として紫外線硬化型樹脂を用いて
いるので、迅速に成形でき、また、誘電層を薄くできる
ので、静電容量を大きくして転写時の印加電圧を小さく
することができる。請求項5の発明は、ベルト全体がパ
ラ系全芳香族ポリアミドで構成されることになるため、
連続使用温度180℃のような高温状態での使用も可能
となる。
誘電層の少なくとも1層をパラ系全芳香族ポリアミドで
形成しているため、それが張力体としても機能し、使用
によりあまり伸びず、寸法安定性に優れる。特に、請求
項4の発明は、誘電層として紫外線硬化型樹脂を用いて
いるので、迅速に成形でき、また、誘電層を薄くできる
ので、静電容量を大きくして転写時の印加電圧を小さく
することができる。請求項5の発明は、ベルト全体がパ
ラ系全芳香族ポリアミドで構成されることになるため、
連続使用温度180℃のような高温状態での使用も可能
となる。
【図1】転写搬送ベルトの構成を示す図である。
1 転写搬送ベルト
2 誘電層
3 導電層
Claims (5)
- 【請求項1】 体積抵抗が1010Ωcm以下の導電
性材料からなる導電層と、該導電層の表面に積層され体
積抵抗が1010Ωcm以上の誘電性材料からなる誘電
層とを有する転写搬送ベルトにおいて、上記導電層が、
体積抵抗が1010Ωcm以下の導電性の非晶性エンジ
ニアリングプラスチックからなり、上記誘電層が、体積
抵抗が1010Ωcm以上で上記非晶性エンジニアリン
グプラスチックと同種のエンジニアリングプラスチック
からなることを特徴とする転写搬送ベルト。 - 【請求項2】 非晶性エンジニアリングプラスチック
は、ポリカ−ボネ−ト、ポリアリレ−ト、ポリエ−テル
イミド又はポリエ−テルサルフォンであるところの請求
項1記載の転写搬送ベルト。 - 【請求項3】 体積抵抗が1010Ωcm以下の導電
性材料からなる導電層と、該導電層の表面に積層され体
積抵抗が1010Ωcm以上の誘電材料からなる誘電層
とを有する転写搬送ベルトにおいて、上記導電層及び誘
電層の少なくとも1層が、パラ系全芳香族ポリアミドで
あることを特徴とする転写搬送ベルト。 - 【請求項4】 導電層が、体積抵抗が1010Ωcm
以下のパラ系全芳香族ポリアミドからなり、誘電層が、
体積抵抗が1010Ωcm以上の紫外線硬化型樹脂から
なるところの請求項3記載の転写搬送ベルト。 - 【請求項5】 導電層及び誘電層が共にパラ系全芳香
族ポリアミドであるところの請求項3記載の転写搬送ベ
ルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6009791A JPH04362981A (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | 転写搬送ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6009791A JPH04362981A (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | 転写搬送ベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04362981A true JPH04362981A (ja) | 1992-12-15 |
Family
ID=13132253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6009791A Pending JPH04362981A (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | 転写搬送ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04362981A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1014203A3 (en) * | 1998-12-22 | 2000-10-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Endless belt for electrophotography, process for producing the endless belt, and image forming apparatus having the endless belt |
-
1991
- 1991-03-25 JP JP6009791A patent/JPH04362981A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1014203A3 (en) * | 1998-12-22 | 2000-10-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Endless belt for electrophotography, process for producing the endless belt, and image forming apparatus having the endless belt |
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