JPH0436293Y2 - - Google Patents

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JPH0436293Y2
JPH0436293Y2 JP10091286U JP10091286U JPH0436293Y2 JP H0436293 Y2 JPH0436293 Y2 JP H0436293Y2 JP 10091286 U JP10091286 U JP 10091286U JP 10091286 U JP10091286 U JP 10091286U JP H0436293 Y2 JPH0436293 Y2 JP H0436293Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はペン3の押圧により弁機構Aを開いて
インキ収納部5のインキをペン先3に供給する筆
記具の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
従来第12図に示すようにインキ収納部イとペ
ン先ロとの間に弁機構ハを設け、筆記時ペン先ロ
を書記面などに押圧して弁体ニを開いてインキ収
納部イのインキをペン先ロに供給する別称プツシ
ユ式あるいはバルブ式筆記具は、インキ収納部イ
とペン先外周の空間ホやヘとは弁機構ハの弁体ニ
によつて完全に遮断されているものが知られてい
る。
この従来の筆記具は、インキ収納部イに空気お
よび溶剤蒸気が密閉されたとき、例えばインキ収
納部イにインキを充填したときよりも、保管場所
または筆記場所の気温が高いとき、そのインキ収
納部イの内部圧力は外気圧よりも上昇する。そし
て、インキ収納部イの内部圧力と外気圧力との差
が大きくなると、筆記時インキをペン先ロに供給
する際、ペン先ロの押圧によつて弁体ニが開かれ
ると多量のインキがペン先ロへ一度に噴出してボ
タ落ち現象を生じる欠点を有する。また、筆記中
の体温でインキ収納部イが温められた場合に同じ
ような現象を生じる。特にこの現象はインキの溶
剤の蒸気圧の高いものほど著しく、蒸気圧の低い
ものほど少ないといえる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は上記のような従来技術の欠点であるイ
ンキ収納部の内圧によるボタ落ち現象を生じない
弁機構を有する筆記具を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は第1図の如く弁機構Aの弁杆8に管状
の通気路10を形成し、先端開口部8bは弁杆8
の通気孔17またはインキ吸収体12の通気溝1
2aあるいは第11図のペン先溝3a等によつて
ペン先外周の空間4,4′に通じさせる。また、
インキ収納部5には、内容積の1/2未満のインキ
を収納してインキ未到達領域Bを形成せしめ、前
記弁杆8の後端開口部11はインキ収納部5内の
インキ未到達領域Bに開口させる。
よつて、ペン先外周の空間4,4′とインキ収
納部5内のインキ未到達領域とを連通させるよう
にしたものである。
〔作用〕
本考案では管状とした弁杆8の通気路10を通
じ、弁機構Aの弁体8aの開閉にかかわらずペン
先外周の空間4,4′とインキ収納部5内のイン
キ未到達領域Bとが連通しているので、インキ収
納部5内の内圧とペン先外周の空間4,4′の圧
力とは等しいものとなる。
従つて、筆記の際、弁体8aが開かれても外気
圧よりも高い内圧によつてインキが強制的に、し
かも急激にペン先3へ噴出されることがなく、常
に弁体8aの開度、プツシユ回数によつて決定さ
れる適量のインキがペン先3に供給されるためボ
タ落をせずスムーズに筆記できることになる。
〔実施例〕
以下に本考案の実施例を添付の図面に基づいて
説明する。
第1図はペン先3を上にした縦断面図で、1は
金属製、ガラス製あるいはプラスチツク製などか
らなるケーシングで、該ケーシング1の開口部に
ペン先3を先端部内面に複数本の突条2aで支承
したペン先保持筒2が後述する弁機構Aとともに
螺合または嵌着等の公知の方法で固定されてい
る。2bはペン先保持筒2の内面に設けられた複
数個の突条2a間に形成される空気溝である。
〔第2図参照〕 ペン先保持筒2にはキヤツプ18が被嵌されて
いる。12はフエルトまたはスポンジなどからな
る多孔性のインキ吸収体で内面に1本または複数
本の空気溝12aが形成されている。
弁機構Aは弁凾7とバネ9と弁座筒6と弁杆8
とからなつており、弁凾7はフランジ7aを有
し、底部の中央に弁杆8が遊挿される透孔7cを
設け、側壁にインキが自由に出入りする窓7bが
設けられている。弁座筒6は、開口部にフランジ
6cを設け、下端の内方に弁座6aが突設され、
中央は弁杆8が遊挿入されるために中空の筒状に
なつている。
弁杆8は、先端開口部8bから後端開口部11
まで連通する通気路10を有するパイプ状で、先
端部には先端開口部8bにペン先3の下端が密挿
されても空気の流通を妨げない位置に1ケまたは
複数個の通気孔17,17′が穿設され、中央部
に傘状の弁体8aが形成されている。
9は弁杆8を付勢するバネである。
前記弁凾7には、バネ9を介在させ弁杆8を挿
入し、弁杆8の後端開口部11が弁凾7の透孔7
cを貫通遊挿された状態で弁凾7のフランジ7a
部分に弁座筒6が密嵌合している。従つて、弁体
8aがバネ9によつて弁座筒6の弁座6aに密接
されて弁機構Aが構成されており、この状態で
は、インキはペン先3に流出しない。インキ収納
部5には、その内容積の1/2未満のインキが充填
され、第7図に示すように筆記具のいかなる姿勢
においても液面上となるインキ未到達領域Bがイ
ンキ収納部5内に形成されるようにし、弁杆8の
後端開口部11を上記インキ未到達領域Bの範囲
内に開口位置せしめている。
インキに顔料を含む場合、インキ収納部5内に
攪拌体13が装填されている。
このようにすることによつて第5図に示す如
き、筆記状態でペン先3を下にした姿勢〔倒立状
態〕あるいは第6図に示す如き横置きの姿勢など
いずれの場合であつても弁杆8の後端開口部11
はインキの未到達領域B内に位置することになる
ため、インキ収納部5とペン先外周の空間4,
4′とは常に連通されることになる〔インキ収納
部内の空気および溶剤蒸気の流れは第5図に鎖線
矢印で示す〕。
従つて、筆記する場合、インキに顔料を含むと
き、キヤツプ18をしたまま筆記具を上下に振つ
たのちキヤツプ18を除くと、筆記具内の空気及
び溶剤蒸気はペン先外周の空間4,4′から速や
かに外気に放出されると同時に、インキ収納部5
内の空気及び溶剤蒸気は弁杆8の通気路10より
通気孔17およびインキ吸収体12の空気溝12
a、ペン先3のペン先溝3aまたはペン先保持筒
2の空気溝2bを経て外気と連通されて〔第5図
に鎖線矢印で示す〕、内外の圧力は等しくなり、
ペン先3を書記面Dに押圧して弁体8aがバネ9
に抗して開かれても、インキは一気にかつ多量に
ペン先3に噴出することがなく、即ち、ボタ落ち
することなくインキは内外の空気とスムーズに変
換されて適量のインキがペン先3へ供給される
〔インキの流れは第5図に実線矢印で示す〕。
他の実施例として筆記具を振つたとき、インキ
の飛沫が弁杆8の後端開口部11から通気路10
に入らないように第8図に示す如く、弁杆8の後
端開口部10のみの直径を0.1mm〜0.2mmとしてお
くこともできる。
また、他の実施例を示す第10図では、弁杆8
の一部分を別体の補助弁杆15として螺合などで
伸縮可能としておけば補助弁杆15の寸法を筆記
具のサイズまたインキ量によつて自由に変更する
ことができる。
また、第11図は弁杆8の通気孔17およびイ
ンキ吸収体12の空気溝12aの代りにペン先3
に空気溝3aを設けた実施例である。
第9図は弁杆8の他の実施例で、先端部に仕切
壁8cを形成し、弁杆8の先端開口部8bが閉塞
されるものとし、該仕切壁8cよりも下方に通気
孔17,17′を設けたものである。
〔考案の効果〕
従来の弁機構を有する筆記具は、温度変化例え
ばインキの充填時と保管時または筆記時などの温
度変化、体温による温度上昇に伴う内外の圧力変
化などによつてインキ収納部5の内圧が外気圧よ
りも上昇し、弁体8aが開いた瞬間ペン先3に上
昇した内圧によつてインキが強制的に、しかも多
量に押し出されてボタ落ちを生じる欠点があつた
が、本考案によれば、インキ収納部5内の圧力を
常に外気圧と平衡させることが出来、キヤツプ1
8が被嵌されている場合でもインキ収納部5内の
圧力とペン先外周の空間4,4′の圧力とを平衡
させることができるので、従来の弁機構を有する
筆記具のように、内外の圧力差によつてインキ収
納部5のインキが強制的にペン先3へ噴出される
ことがなく、弁体8aの開度、プツシユ回数によ
つて決まる適量のインキがペン先3に供給されて
ボタ落ちを生じる欠点を無くすることができる。
【図面の簡単な説明】
添付図面の第1図ないし第11図は本考案の実
施例を示すものである。第1図はペン先を上にし
た縦断面図(正立状態)、第2図は第1図のX−
X線断面図、第3図は第1図のY−Y線断面図、
第4図は第1図のZ−Z線断面図、第5図はペン
先を下にした筆記状態を示す縦断面図、第6図は
横置き状態を示す縦断面図、第7図はあらゆる姿
勢でのインキ未到達領域を示す概略断面図、第8
図〜第11図はそれぞれ他の実施例を示すもの
で、第8図、第9図は弁杆のみの縦断面図、第1
0図、第11図はペン先を上にした縦断面図(正
立状態)、第12図は従来品の一例を示す縦断面
図である。 1……ケーシング、3……ペン先、4,4′…
…ペン先外周の空間、5……インキ収納部、6…
…弁筒、6a……弁座、7……弁凾、8……弁
杆、8a……弁杆の弁体、8b……弁杆の先端開
口部、8c……弁杆の仕切壁、9……バネ、10
……弁杆の通気路、11……弁杆の後端開口部、
17,17′……弁杆の通気孔、A……弁機構、
B……インキ未到達領域、D……書記面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ペン先3の押圧により弁機構Aを開いてインキ
    収納部5のインキをペン先3に供給する筆記具に
    おいて、弁杆8に管状の通気路10を形成し、該
    弁杆8をインキ収納部5の中心部まで延長すると
    ともに、インキ収納部5にはその内容積の1/2未
    満のインキを収容し、筆記具のあらゆる姿勢にお
    いて液面上となるインキ収納部5内のインキ未到
    達領域Bに前記弁杆8の後端開口部11を位置せ
    しめ、常にペン先外周の空間4,4′とインキ収
    納部5内のインキ未到達領域Bと連通せしめたこ
    とを特徴とする弁機構を有する筆記具。
JP10091286U 1986-07-01 1986-07-01 Expired JPH0436293Y2 (ja)

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JP10091286U JPH0436293Y2 (ja) 1986-07-01 1986-07-01

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JP10091286U JPH0436293Y2 (ja) 1986-07-01 1986-07-01

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JPS637579U JPS637579U (ja) 1988-01-19
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