JPH0436290A - シラン化合物 - Google Patents

シラン化合物

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JPH0436290A
JPH0436290A JP14033590A JP14033590A JPH0436290A JP H0436290 A JPH0436290 A JP H0436290A JP 14033590 A JP14033590 A JP 14033590A JP 14033590 A JP14033590 A JP 14033590A JP H0436290 A JPH0436290 A JP H0436290A
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正雄 武井
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章 鷲見
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 〔産業上の利用分野] 本発明は、高機能発現単量体として有用な新規なソラン
化合物及びその中間体して有用な新規なシラン化合物に
関するものである。
〔従来の技術〕
従来、末端に活性シリル基を有する化合物が、シーリン
グ剤又はコーティング剤等の広範な分野〕 メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基又はで用い
られている。
しかしながら、近年ますます高い性能、高耐熱性、高機
械的強度及び高硬度等が要求されるようになっており、
現存するシラン化合物は、これら種々の要求に対して必
ずしも満足のいくものではない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上述の従来技術の状況に鑑み、高耐熱性、高
機械的強度及び高硬度等を有する機能性高分子材料とな
り得る高機能発現単量体として、新規なシラン化合物を
提供することを目的とする。
(ロ)発明の構成 〔課題を解決する為の手段〕 本発明者等は、かかる目的を達成すべく種々検討した結
果、新規な高機能発現単量体として、下記−歴代(1)
で示されるシラン化合物を見出し、又その中間体として
有用な下記−歴代(n)で示される化合物を見出した。
即ち、本発明は下記−歴代(1)で示される化合(Rz
)−R+ 〔式中R1は水素原子又はメチル基であり、R2は低級
アルコキシ基であり、R,は低級アルキル基又は水素原
子であり、Xは−S−−SO□−O−−CONH−−C
H=CH −CH,CH!−又は R3 占4 メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基又はトリク
ロロメチル基であり、互いに同じであっても違ってもよ
い)であり、nは1.2又は3であり、mは0又は1で
ある。〕 及び下記−歴代(If)で示される化合物である。
C1,R。
〔式中R+ 、R2、X、n及びmの意味は、特許請求
の範囲第1項に記載されたものと同じである。]一般歴
代NにおけるR2はメトキシ基、エトキシ基、プロポキ
シ基又はブトキシ基等の低級アルコキシ基であり、R2
はメチル基、エチル基、プロピル基等の低級アルキル基
、又は水素原子であり、−歴代(1)で示される本発明
の化合物としては、例えば以下のものがある。
即ち、ジ(4−(3−)ジメトキシシリルプロビルオキ
シ)フェニル〕スルフィド、ジ〔4−(3−ジメトキシ
メチルシリル−2−メチルプロとルオキシ)フェニル〕
スルホン、ジ[4−(3ジエトキシエチルシリルブロピ
ルオキシ)フェニル〕エーテル、4.4“−ビス(3−
ジプロポキシメチルシリル−2−メチルプロとルオキシ
)ベンズアニリド、1,2−ビス(4−(3−ジメトキ
シプロピルシリルプロピルオキシ)フェニル〕エチレン
、1.2−ビスC4−C3−トリメトキシシリル−2−
メチルプロピルオキシ)フェニル〕エタン、ビス(4−
(3−ジメトキシメチルシリル−2−メチルプロピルオ
キシ)フェニルコメタン、ジフルオロ−ビス(4−(3
−ジメトキシシリルプロビルオキシ)フェニル]メタン
、1.1−ビス(4−(3−)リブトキシシリル2−メ
チルプロピルオキシ)フェニル]エタン、2.2−ビス
(4−(3−)ジメトキシシリルプロビルオキシ)フェ
ニル〕プロパン、2−[4(3−トリメトキシシリルプ
ロピルオキシ)フェニル]−2’  −(4−(3−)
ジメトキシシリルプロビルオキシ)フェニル〕プロパン
、■、11.3,3.3−へキサフルオロ−2,2−ビ
ス(4−(3−)ジメトキシシリル−2−メチルプロピ
ルオキシ)フェニル〕プロパン、1,1,1゜3.3.
3−へキサクロロ−2,2−ビス〔4−(3−トリメト
キシシリルプロピルオキシ)フエニル〕プロパン、1.
1−ビス(4−(3−)ジメトキシシリル−2−メチル
プロピルオキシ)フェニル〕プロパン及び3.3−ビス
(4−(3−トリメトキシシリルプロピルオキシ)フェ
ニル〕ペンタン等がある。
又、−歴代(I[]で示される本発明の化合物としては
、例えば以下のものがある。
即ち、ジ(4−(3−)ジクロロシリルプロピルオキシ
)フェニル〕スルフィド、ジ[4−(3−シクロロメチ
ルシリルー2−メチルプロとルオキシ)フェニル〕スル
ホン、ジ(4−(3−ジメチルクロロシリルプロピルオ
キシ)フェニルフェーテル、4.4”−ビス(3−)ジ
クロロシリル2−メチルプロピルオキシ)ベンズアニリ
ド、1.2−ビス[4−(3−ジメトキシプロピルシリ
ルプロピルオキシ)フェニル〕エチレン、1゜2−ビス
[4−(3−トリクロロシリル−2−メチルプロピルオ
キシ)フェニル〕エタン、ビス(4−(3−ジクロロメ
チルシリル−2−メチル−プロピルオキシ)フェニルコ
メタン、ジフルオロ−ビス(4−(3−)ジクロロシリ
ルプロピルオキシ)フェニルコメタン、1.1−ビス〔
4(3−トリクロロシリル−2−メチルプロピルオキシ
)フェニル〕エタン、2.2−ビス〔4−(3−トリク
ロロシリル−2−メチルプロピルオキシ)フェニル〕プ
ロパン、2.2−ビス〔4(3−ジクロロメチルシリル
−2−メチル−プロピルオキシ)フェニル〕プロパン、
2.2−ビス(4−(3−ジクロロエチルシリルプロピ
ルオキシ)フェニル〕プロパン、2− (4−(3−ジ
クロロエチルシリルプロピルオキシ)フェニル〕−2″
−(4−(3−ジクロロメチルシリルプロピルオキシ)
フェニル〕プロパン、1. 1. 1. 3゜3.3−
へキサフルオロ−2,2−ビス〔4−(3−トリクロロ
シリル−2−メチルプロピルオキシ)フェニル〕プロパ
ン、1. 1. 1.3.3゜3−ヘキサクロロ−2,
2−ビス(4−(3−トリクロロシリルプロピルオキシ
)フェニル〕プロパン、1,1−ビス(4−(3−ジク
ロロメチルシリル−2−メチルプロピルオキシ)フェニ
ル〕プロパン、3.3−ビス(4−(3−ジクロロエチ
ルシリルプロピルオキシ)フェニル〕ペンタン等がある
前記−歴代(1)で示される化合物(以下単に化合物(
1)という)のうち、Roが水素原子である化合物は、
例えば特開昭59−223372号公報に記載された反
応と同様に、下記反応式(1)で示される反応〔以下単
に反応(1)という〕の如く、アリルエーテル化合物(
I[l)とシリル化剤(IV)とを塩化白金酸6水和物
の存在下で反応させることにより、容品に製造できる。
〔式中R1、Rs 、X、n及びmの意味は、前記−歴
代CI)におけるものと同じである。〕一方、−歴代(
1)におけるR5がメチル基である化合物は、上記反応
(1)によっては合成できず、後述のとおり、−歴代(
If)で示される化合物(以下単に化合物(I[)とい
う)を経由する、反応式(2)及び反応式(3)で示さ
れる反応〔以下各々単に反応(2)及び反応(3)とい
う〕によって容易に合成できる。
以下にまず、−歴代(1)におけるR1が水素原子であ
る化合物(1)の製造方法の一例について詳しく説明す
る。
出発物質であるアリルエーテル化合物(I[[)をトル
エン又はベンゼン等の有機溶媒に溶かし、塩化白金酸6
水和物、アゾビスイソブチロニトリル又は過酸化ベンゾ
イル等のラジカル反応開始剤の存在下にシリル化剤(T
V)を滴加することにより反応せしめると、容易に化合
物(1)を製造することができる。シリル化剤[IV)
の好ましい反応比率は、アリルエーテル化合物[11[
)の1モル当たり2〜3モルである。上記ラジカル反応
開始剤の好ましい使用量は、触媒として作用する量であ
ればよく、例えば塩化白金酸6水和物の場合には、アリ
ルエーテル化合物(I[[)の1モル当たり、0゜05
〜0.2ミリモルとすればよい。
反応(1)の好ましい反応温度は、着色を防ぐため、0
〜110℃、より好ましくは40〜60℃である6反応
(1)は2時間程度でほとんど完結するが、ガスクロマ
トグラフィー 1)(l磁気共鳴スペクトル又はl3C
−核磁気共鳴スペクトル等で、反応の終結を確認するの
が望ましい。
反応(1)に用いるアリルエーテル化合物(I[l)の
好ましい例としては、2.2−ビス[4−(2−プロペ
ニルオキシ)フェニル]プロパン、ジ(4−(2−プロ
ペニルオキシ)フェニルフスルフィド、ジ〔4〜〔2−
10ベニルオキシ)フェニル〕スルホン、ジ(4−(2
−プロペニルオキシ)フェニルフェーテル、4.4′−
ビス(2−プロペニルオキシ)ベンズアニリド、1. 
2−ビス(4−(2−プロペニルオキシ)フェニル〕エ
チレン、1,2−ビスC4−<2−プロペニルオキシ)
フェニル〕エタン、ビスC4−(2−プロペニルオキシ
)フェニルコメタン、ジフルオロ−ビス(4−(2−プ
ロペニルオキシ)フェニルコメタン、l、l−ビス(4
−(2−プロペニルオキシ)フェニル〕エタン、1,1
,1,3,3゜3−へキサフルオロ−2,2−ビス(4
−(2−プロペニルオキシ)フェニル〕プロパン、1,
1゜1.3.3.3−ヘキサクロロ−2,2−ビス(4
−(2−プロペニルオキシ)フェニル〕プロパン、1.
1−ビス(4−(2−プロペニルオキシ)フェニル〕プ
ロパン及び3.3〜ビス〔4−(2−プロペニルオキシ
)フヱニル〕ペンタン等がある。
反応(1)に用いるシリル化剤(IV)の好ましい例と
しては、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、ト
リプロポキシシラン、ジメトキシメチルシラン、ジェト
キシメチルシラン、ジプロポキシメチルシラン、ジメチ
ルメトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、トリクロ
ロシラン及びジクロロメチルシラン等がある。
かくして得られた化合物(1)は、精製せずともそのま
ま湿気硬化性材料等に利用できるが、必要に応して減圧
葵留等の手段により精製を行ってもよい。
次に、R1がメチル基である化合物[1)の製造方法の
一例を説明する。
下記反応(2)及び反応(3)の如く、メタリルエーテ
ル化合物(V)とシリル化剤(VI)とを、塩化白金酸
6水和物の存在下で反応させることにより、化合物[1
1)を合成し、さらに化合物[11)を塩基存在下でア
ルコール〔■〕と反応させることにより、化合物〔I〕
を容易に製造することが〔式中Rt 、R1、x、m及
びnの意味は、前記と同じである。〕 このR1がメチル基であるシラン化合物rl)の製造方
法についてさらに詳しく説明すると、出発物質であるメ
タリルエーテル化合物(V)をトルエン、ベンゼン等の
有機溶媒に溶かし、塩化白金酸6水和物、アゾビスイソ
ブチロニトリル又は過酸化ベンゾイル等のラジカル反応
開始剤の存在下にシリル化剤(VTIを滴加することに
より反応せしめると、容易に化合物(I[)を製造する
ことができる。シリル化剤(VI)の好ましい反応比率
は、メタリルエーテル化合物〔V〕の1モル当たり2〜
4モルである。上記ラジカル反応開始剤の好ましい使用
量は、触媒として作用する量であればよく、例えば塩化
白金i!!26水和物の場合には、メタリルエーテル化
合物(V)の1モル当たり、0.05〜0.2ミリモル
とすればよい。
反応(2)の好ましい反応温度は一90〜110℃、よ
り好ましくは0〜60℃である0反応(2)は4時間程
度でほとんど完結するが、ガスクロマトグラフィー 1
H−核磁気共鳴スペクトル、′3C−核磁気共鳴スベク
トル等で反応の終結を確認するのが望ましい。
反応(2)に用いるメタリルエーテル化合物〔V〕の好
ましい例としては、ジ[4−(2−メチル−2−プロペ
ニルオキシ)フェニルフスルフィド、ジC4−C2−メ
チルー2−プロペニルオキシ)フェニル〕スルホン、ジ
(4−(2−メチル−2−プロペニルオキシ)フェニル
〕エーテル、4.4−ビス(2−メチル−2−プロペニ
ルオキシ)ベンズアニリド、1.2−ビス(4−(2メ
チル−2プロペニルオキシ)フェニル〕エチレン、1,
2−ビス[4−(2−メチル−2−プロペニルオキシ)
フェニル〕エタン、ビス〔4(2−メチル−2−プロペ
ニルオキシ)フェニル]メタン、ジフルオロ−ビス[4
−(2−メチル−2−プロペニルオキシ)フェニルコメ
タン、1.1−ビス(4−(2−メチル−2−プロペニ
ルオキシ)フェニル〕エタン、2.2−ビス〔4−(2
−メチル−2−プロペニルオキシ)フェニル〕プロパン
、1.1.1,3,3.3−へキサフルオロ−2,2−
ビスC4−(2−メチル−2プロペニルオキシ)フェニ
ル〕プロパン、11.1,3,3.3−へキサクロロ−
2,2−ビス(4−(2−メチル−2−プロペニルオキ
シ)フェニル〕プロパン、l、1−ビスC4−(2メチ
ル−2−プロペニルオキシ)フェニル〕プロパン及び3
.3−ビスC4−C2−メチル−2=プロペニルオキシ
)フェニル〕ペンタン等がある。
反応(2)に用いるシリル化剤[VI〕の好ましい例と
しては、トリクロロシラン、ジクロロシラン、ジクロロ
メチルシラン、ジクロロエチルシラン、ジクロロプロピ
ルシラン、ジメチルクロロシラン、ジエチルクロロシラ
ン及びジプロピルクロロシラン等がある。
かくして得られた化合物CI+)は、精製せずともその
まま次の反応(3)に用いることができるが、必要に応
じて減圧蒸留等の手段により精製を行ってもよい。
上記のようにして得られた化合物CI+)にアルコール
〔■]を加え、さらに塩基を滴加した後、副生ずる塩を
除去することにより、容易に化合物CI)を製造するこ
とができる。
該反応(3)は発熱反応であるため、反応温度は一20
〜60°Cが好ましい。反応(3)は4時間程度で完結
するが、ガスクロマトグラフィーLH−核磁気共鳴スベ
クトル又はl30−核磁気共鳴スペクトル等で反応の終
結を確認するのが望ましい。
反応(3)に用いるアルコール〔■〕の好ましい例とし
ては、メタノール、エタノール、n−プロパツール、1
so−プロパツール、n−ブタノール、5ec−ブタノ
ール及びtert−ブタノール等があり、これらの単独
もしくは混合物として用いることができる。
また、反応(3)に用いるアルコール〔■〕の量は、化
合物(I[)の塩素原子と当量でもよいが、反応の進行
を早めるために過剰量(1,5〜5倍当量)用いるのが
好ましい。
反応(3)に用いる塩基の好ましい例としては、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム及び水
酸化マグネシウム等の固体塩基のアルコール溶液又はピ
リジン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、ジエチ
ルアミン及びジメチルアミン等がある。
反応(3)により得られた化合物(1)をエーテル等の
溶媒で抽出する工程において、塩基が過剰に存在すると
化合物CI)と共に塩基が溶媒中に混入するため、高純
度の化合物(1)を得るには、反応(3)に用いる塩基
の量は、化合物(II)の塩素原子と当量程度とするこ
とが好ましい。
かくして得られた化合物(1)は、抽出以外の精製をせ
ずとも、そのまま湿気硬化性材料等に利用できるが、必
要に応して減圧1留等の手段により精製を行ってもよい
本発明の化合物(1)を重合反応により硬化させるには
、化合物(1)と水を反応させることにより、Siに結
合したアルコキシ基を加水分解させ、続いて脱水縮合さ
せることにより高分子化すればよい。
硬化反応に必要な水は微量でよく、空気中の水分でも充
分あるが、水を適宜加えても良い。
上記の硬化反応を促進させるために、−i的な縮重合促
進剤を添加することが好ましく、例えばシーリング剤の
硬化触媒として一般に使用されている化合物、例えばジ
ブチルスズラウレート等の化合物と塩基、例えばトリエ
チルアミン又はピリジンを併用することが好ましい。
上記硬化反応は、上記促進剤を使用すれば、室温におい
て充分進行するが、加熱して硬化反応を行うことは、硬
化反応を更に促進させることができること及び加水分解
により生じるアルコールを揮散させることにより、高硬
度の硬化物を得ることができる点で好ましい。
加熱温度としては、室温以上でかつ化合物(1)の熱分
解温度以下の温度であればよく、一般に40〜200°
Cの温度範囲で加熱すれば充分である。
加熱時間は、化合物CI)の特性に応じて適宜調整すれ
ばよい。
本発明の化合物(1)は、それ自体を単独で湿気硬化さ
せるか又は各種の湿気硬化可能な化合物と混合して硬化
させることにより、種々の有用な重合体となり、熱的安
定性及び化学的安定性等に優れ、かつ高強度及び高硬度
な高分子材料として種々の分野での応用が期待でき、特
にシーリング剤又はコーティング剤等に有用である。
〔実施例及び比較例〕
以下実施例及び比較例に基づき本発明を更に具体的に説
明する。
実施例1 (2,2−ビス(4−(3−)リメトキシシリルプロビ
ルオキシ)フェニル〕プロパンの合成)温度計、滴下漏
斗及び還流管を取り付けた300af三ツロフラスコに
、2.2−ビス(4−(2−7”ロペニルオキシ)フェ
ニル〕プロパン30.0g (0,098mojり 、
)ルエン75d及び塩化白金酸o、 o o s gを
入れ、溶解するまで撹拌を続けた。その後トリメトキシ
シラン36.8 g (0,300−〇l)とトルエン
75mとを混合した溶液をゆっくりと滴下し、滴下終了
後更に55℃で1時間反応を続けた。  IH−NMR
スペクトルにより分析したところ、原料の2.2−ビス
(4−(2プロペニルオキシ)フェニル〕プロパンのオ
レフィンの吸収は完全に消失していた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却し、トルエン及び
過剰のトリメトキシシランを濃縮することにより、2.
2−ビス(4−(3−トリメトキシシリルプロピルオキ
シ)フェニル〕プロパン50.4gを得た(収率93%
) 目的物が得られたことの確認を、質量スペクトル及び赤
外吸収スペクトル等によって行った。
〔質量スペクトル〕
計算値 m / e = 553 実測値 m/e=553 〔赤外吸収スペクトル〕 シ=3060cm−’  芳香族C−H伸縮ν=295
0cm−’  CH伸縮 ν=2850cm−’  CH伸縮 1/=1250C11−’  C−0−C逆対称伸縮シ
ー1185cm−’  S i  0CHiの5t−0
伸縮 1/=1090CIl−’  5i−OCHsの5i−
0伸縮 y=1020cm−’  C−0−C対称伸縮実施例2 (2,2−ビス(4−(3−1−リクロロシリル2−メ
チルプロピルオキシ)フェニル〕プロパンの合成) 温度計、滴下漏斗及び還流管を取り付けた300d三ツ
ロフラスコに、2,2−ビスC4−C2=メチル−2−
プロペニルオキシ)フェニル〕プロパン30.0 g 
(0,09mof) 、トルエン70d及び塩化白金酸
0.005 gを入れ、溶解するまで撹拌を続けた。そ
の後トリクロロシラン50.0 g(0,37mojり
とトルエン70mとを混合した溶液を0℃でゆっくりと
滴下し、滴下終了後更に60℃で4時間反応を続けた。
IH−NMRスペクトルにより分析したところ、原料の
2.2−ビス(4−(2−メチル−2−プロペニルオキ
シ)フェニル〕プロパンのオレフィンの吸収は完全に消
失していた。
反応終了後、反応溶液を室温tで冷却し、トルエン及び
過剰のトリクロロシランを濃縮することにより、2.2
−ビス(4−(1−1−ジクロロシリル−2−メチルプ
ロピルオキシ)フェニル〕プロパンを53.0 g得た
(収率97%)。
目的物が得られたことのa認を、質量スペクトル等によ
って行った。
〔質量スペクトル] 計算値 m/e=607 実測値 m/e=607 実施例3 (2,2−ビスC4−(3−トリメトキシシリル−2−
メチルプロピルオキシ)フェニル〕プロパンの合成) 温度計、滴下漏斗及び還流管を取り付けた30(ld三
ツロフラスコに、実施例2で合成した22−ビス(4−
(3−)ジクロロシリル−2−メチルプロピルオキシ)
フェニル〕プロパン15g(0,025mol) 、メ
タノール30.4 mを加え、0°Cに保った。その後
トリエチルアミン15.2 g(0,15mojりをゆ
っくりと滴下し、滴下終了後、更に室温で2時間反応を
続けた。
反応終了後、過剰のメタノールを減圧留去後、トリエチ
ルアミン塩酸塩を除くために無水ジエチルエーテルを加
え、ろ通抜ジエチルエーテルを減圧留去することにより
、2.2−ビス[4−(3−ドリメトキシシリルー2−
メチルプロピルオキシ)フェニル〕プロパンを13.9
 g得た(収率9・6%)。
目的物が得られたことの確認を、質量スペクトル及び赤
外吸収スペクトル等によって行った。
〔質量スペクトル〕
計算値 m/e=581 実測値 m/e=581 〔赤外吸収スペクトル〕 シー3050cm−’  芳香族C−H伸縮ν=298
0cm−’  CH伸縮 ν=2950cm−’  CH伸縮 シー2850C11−’  CH伸縮 シー1585cm−’  C二C環伸縮y−1478c
m−’  C=C環伸縮シー1250CI−’  C−
0−C逆対称伸縮ν=1182cm’  5i−OCH
,の5i−0伸縮 y=1090C11−’  5t−OCHsの5t−0
伸縮 シー1020C11−’  C−0−C対称伸縮実施例
4 (2,2−ビス(4−(3−ジクロロメチルシリル−2
−メチル−プロピルオキシ)フェニル〕プロパンの合成
) 実施例2のトリクロロシランのかわりに、ジクロロメチ
ルシランを用いた以外は、実施例2と同様の方法で合成
した。
目的物が得られたことの確認を、質量スペクトル等によ
って行った。
〔質量スペクトル〕
計算値 m/e−567 測定値 m/e=567 実施例5 (2,2−ビス[:4−(3−ジメトキシメチルシリル
−2−メチル−プロピルオキシ)フェニル〕プロパンの
合成) 実施例2で合成した2、2−ビス(4−(3トリクロロ
シリル−2−メチルプロピルオキシ)フェニル〕プロパ
ンのかわりに、実施例4で合成した2、2−ビス(4−
(3−ジクロロメチルシリル−2−メチル−プロピルオ
キシ)フヱニル〕プロパンを用いた以外は、実施例3と
同様の方法で合成した。
目的物が得られたことの確認を質量スペクトル及び赤外
吸収スペクトル等で行った。
[質量スペクトル] 計算値 m/e=549 測定値 m/e=549 〔赤外吸収スペクトル〕 シ=3050cm−’  芳香族C−H伸縮y=298
0cm−’  CH伸縮 y=2950cm−’  CH伸縮 ν=2930cm−’  CH伸縮 シー2850CI−’  CH伸縮 ν=1585cm−’  C二C環伸縮シ=1477c
m−’  C二C環伸縮y=1250cm−’  C−
0−C逆対称伸縮シー1182cm−’  S i  
0CHsの5i−0伸縮 シ=1088cm−’  5i−OCH3の5i−0伸
縮 シー1025CI−’  C−0−C対称伸縮実施例6 (2,2−ビス[4−(3−ジメトキシメチルシリルプ
ロビルオキシ)フェニル〕プロパンの合成) 実施例1のトリメトキシシランのかわりにジメトキシメ
チルシランを用いた以外は、実施例1と同様の方法で合
成した。
目的物が得られたことのit認を質量スペクトル及び赤
外吸収スペクトルで行った。
〔質量スペクトル] 計算[m/e=521 測定砿 m/e=521 〔赤外吸収スペクトル〕 シ=3040cm−’  芳香族(、−H伸縮シ=29
70cm−’  C−H伸縮 ν=2945cm−’  C−H伸縮 ’  C−H伸縮 ’  C−H伸縮 I C二〇環伸縮 I C二〇環伸縮 ’  c−o−c逆対称伸縮 ’5t−OCH,の5i−0 伸縮 ν=1085C1伺 5t−OCH,の5i−0伸縮 $1=1015cm−’  C−0−C対称伸縮比較例
1 原料として、実施例1の2.2−ビス〔4(2−プロペ
ニルオキシ)フェニル〕プロパンのかわりに、2.2−
ビス(4−(2−メチル−2−プロペニルオキシ)フェ
ニル〕プロパンヲ用いた以外は、実施例1と同様の方法
によって、前記−歴代CI)においてR1がメチル基で
ある化合物(1)の合成を試みたが、実施例1とは異な
り、反応は進行しなかった。
参考例1 シ=2870C1l ν=2840cm ν=1580C11 シ=1475C1 ν=1245CII シー1285CIl 実施例3の2.2−ビス(4−(3−トリメトキシシリ
ル−2−メチルプロピルオキシ)フェニル〕プロパン1
2.5重量部(以下、単に部と表す)、分子中にベンゼ
ン環を有せず、ジメトキシモノメチルシリル基及びポリ
プロピレンオキサイド骨格を有する、分子量8000の
市販のオリゴマーであるMS−20A C鐘淵化学工業
■製〕25部及びジブチルスズラウレート0.70部を
混合し、室温で3日硬化させた後さらに50°Cで4日
硬化させた。
硬化物の引張強度は10.7kgf/cjであり、シツ
ア硬度は60.3であった。また熱重量分析(昇温速度
20°C/分)の結果、空気中で10%重量減少する温
度は345℃であった。
比較参考例I MS−20Aを25部及びジブチルスズラウレ−) 0
.5部を混合し、室温で3日硬化させた後さらに50°
Cで4日硬化させた。
硬化物の引張強度は3.9kgf/c4であり、ショア
硬度は8.5であった。また熱重量分析(昇温速度20
°C/分)の結果、空気中で10%重量減少する温度は
250℃であった。
以上の結果より、参考例1の硬化物は、比較例1の硬化
物に比較して、高い耐熱性、高機械的強度及び高い硬度
を示すことがわかる。
(ハ)発明の効果 本発明の化合物(1)は、湿気硬化させることにより、
従来の湿気硬化性樹脂に比較して、高い耐熱性、高い機
械的強度及び高硬度を有する樹脂を提供することを可能
とし、本発明の化合物[11)は、−歴代〔I〕におい
てR2がメチル基である化合物を得るための中間体とし
て極めて有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式〔 I 〕で示される化合物。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 〔式中R_1は水素原子又はメチル基であり、R_2は
    低級アルコキシ基であり、R_3は低級アルキル基又は
    水素原子であり、Xは−S−、−SO_2−−O−、−
    CONH−、−CH=CH−、 −CH_2CH_2−又は ▲数式、化学式、表等があります▼(R_4及びR_5
    は水素原子、フッ素原子、メチル基、エチル基、トリフ
    ルオロメチル基又はトリクロロメチル基であり、互いに
    同じであっても違ってもよい)であり、nは1、2又は
    3であり、mは0又は1である。〕 2、一般式〔II〕で示される化合物。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 〔式中R_1、R_3、X、n及びmの意味は、特許請
    求の範囲第1項に記載されたものと同じである。〕
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JP2005290312A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Wacker Asahikasei Silicone Co Ltd 接着性シリコーンゴム組成物
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