JPH0436262A - ジクロロフルオロ酢酸エステルの製造方法 - Google Patents

ジクロロフルオロ酢酸エステルの製造方法

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JPH0436262A
JPH0436262A JP14090290A JP14090290A JPH0436262A JP H0436262 A JPH0436262 A JP H0436262A JP 14090290 A JP14090290 A JP 14090290A JP 14090290 A JP14090290 A JP 14090290A JP H0436262 A JPH0436262 A JP H0436262A
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Japan
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low
hexachloroacetone
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hca
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Toshikazu Kawai
俊和 河合
Takaaki Yoshimura
孝明 吉村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 7産業上の利用分野] 本発明はハロアルデヒドポリマーの原料であるジクロロ
フルオロアセトアルデヒドの前駆体等として極めて有用
なジクロロフルオロ酢酸エステルの製造法に関するもの
である。
[従来の技術] ジクロロフルオロ酢酸エステルの製造法としては、例え
ばRec、 trav、 chi+*、 、 66、4
13(1947)によるとメチルジクロロフルオロアセ
テートの場合、メチルトリクロロアセテートと三弗化ア
ンチモンの系を120℃に加熱し、攪拌しながら臭素を
少量ずつ加えて製造する方法が知られている。
1発明が解決しようとする問題点] しかしながらこの方法は、メチルトリクロロアセテート
に対してほぼ当量の臭素および三弗化アンチモンを使用
するため製造費が高く、反応後の臭素及び三弗化アンチ
モンの回収もしくは処理を行なわなければならない問題
点があり、工業的製法としては適さない。さらにこの系
においてはメチルクロロジフルオロアセテートが10〜
30%副生ずるため実質的なメチルジクロロフルオロア
セテートの収率においでも満足てきないという問題があ
る。
E問題点を解決するための具体的手段]本発明者らは、
かかる問題点を解決すべく検討した結果、ヘキサクロル
アセトン(以下)ICAと略す)をフッ素化して得られ
る低次フッ素化アセトンを非プロトン性極性溶媒および
無機塩基の存在下にハロホルム化することによりジクロ
ロフルオロ酢酸エステルが容易に得られることを見出し
本発明に到達したものである。すなわち本発明はへキサ
クロロアセトンを弗酸によりフッ素化して得られる低次
フッ素化アセトンを非プロトン性極性溶媒および無機塩
基の存在下にへロホルム化することを特徴とするジクロ
ロフルオロ酢酸エステルの製造方法である。
従来HCAをフッ素化反応に処する場合、HCAの6個
の塩素原子が逐次フッ素化されるため目的とする低次フ
ッ素化物を選択的に製造することは困難であり、そのた
めには例えば米国特許2,853,524(1958)
にみちれる様にフッ素化剤として高価な三フッ化アンチ
モンを用いるなどの手法をとる方法がある。しかしフッ
素化剤として安価な弗酸を用いた場合は目的とする低次
フッ素化アセトンを選択的に製造することは極めて困難
であり、低次フッ素化アセトンは混合物で得られる。本
発明によればこの低次フッ素化アセトン混合物を精製す
ることなく直接へロホルム化させることができるため目
的とするジクロロフルオロアセテートを容易に、安価に
製造できるという利点がある。
本発明において使用する低次フッ素化アセトン混合物と
しては、HCAの弗酸によるフッ素化、例えば常法に従
い五塩化アン千モンのごとき安価な触媒を用いることに
より容易に製造可能であり、弗酸の使用量をHCAに対
して1〜5倍当量、五塩化アンチモンの使用量をHCA
に対して1〜20mo196としてHCAをフッ素化す
ることにより得られる主成分がCCl2FC0CCl3
とCCl2FC0CCl2Fからなる混合物を使用でき
る。
ハロホルム化反応においてはアルコールとして、メタノ
ール、エタノールなどのアルコール類を低次フッ素化ア
セトンに対し当モル以上使用するが、溶媒として非プロ
トン性極性溶媒を用いものである。非プロトン性極性溶
媒としては、N、N−ジメチルホルムアミド(DMF)
 、N、N−ジメチルアセトアミド(DMA) 、ヒ″
リジン、ジメチルスルホキシドなどがあげられるが、こ
れらの使用量は特にf/i!限はないが、HCAに対し
2〜20Qwt%の範囲が通常適用され、より好ましく
は5へ20vt%の範囲である。
この範囲未満では反応速度が十分でなく、この範囲を州
えると装置効率が悪くなるため好ましくない HCAのフッ素化物が、CCl2FC0CCl3のみの
場合にはこの系で十分反応が進行するが、CCl2FC
0CCl2Fが存在するものであり、このものが反応性
に劣るため、そのままでは全体の収率が低下するもので
ある。
本発明においては、かかるHCAの混合低次フッ素化物
を原料としても収率よく反応をおこなうことができるも
のであり、反応系に無機塩基を触媒量添加するも′ので
ある。無機塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化カルシウムなどがあげられるが、それらの
使用量はHCAに対し、0001〜10wt%で効果が
ある。この範囲未満では反応促進の効果が少なく、また
、この範囲を戦えても特にその添加量に見合った効果の
増大がないため、この範囲内での使用が好ましい。
なお、ハロホルム化反応は20〜150℃の範囲内で反
応系の還流温度で実施することが望ましく、反応をより
効率的に実施するためには、反応で副生するクロロホル
ムやジクロロフルオロメタンなどの低沸点化合物を反応
の進行に応じて留去することにより、より高い還流温度
を維持することができるため、反応促進の点から望まし
い。しかし同反応を圧力下で還流温度を著しく越えた温
度条件下で実施することは、生成物であるジクロロフル
オロ酢酸エステルが一部分解するため得策ではない。
また、本発明における反応時間は特に限定されない。
HCAのフッ素化反応において得られる反応生成物は通
常、水を加えて有機層を分取し、乾燥したのち次行程の
ハロホルム化反応に供される。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 照ψ1ユ遣1 )1cA 60kg、HF 15kg、 5bC1s 
3.5kgを1001反応器に仕込み、80℃、16k
g/cm’で6.5hr反応する。反応漬水に加え有機
層を分取する。有機物の回収量は52.0kgで、組成
はCCI 2FcOccI3/ CCI・FCOCC1
2F=85.8/14.2であった。モレキュラーシー
ブで乾燥後次工程に使用した。有機物の回収率は93.
4%であった。
101反応器にCCl2FC0CCl3/ CCI 2
FCOCC12F= 85.8/14.2混合* 8.
18kgを仕込み、MeOH1,59kg、oMF 1
.21kgの混合液を滴下し還流下(66〜70℃)反
応を継続する。還流温度が66℃より低下した時点でN
aOH20gを加え、還流温度70℃以上を維持する様
に低沸点物を徐々に留去する。低沸点物を留去し終えた
時点で反応を停止したところ、CCl2FC0CCl3
およびCCl2FC0CCl2Fはいずれも転化率10
0%でハロホルム化されていた。
蒸留して目的物のCCl2FC02C)134.60k
g (純度998%)を得た。収率は860%であった
実施例2 実施例1のHCAのフッ素化で得られたCCl2FC0
CCl3/CC12FCOCC12F=85.8/14
.2の混合物7.82Kgを101反応器に仕込みEt
OH2,20Kg、 DMF 1.16Kgの混合液を
滴下し、NaOH19gを加えて、遺留下(75〜80
℃)にて反応を継続する。遺留温度が75℃より低下し
た時点で、遺留温度80℃以上を維持するように低沸点
物を徐々に留去する。
低沸点物を留去し終えた時点で反応を停止したところ、
CC12FCOCCI 3およびCCl2FC0CCl
2Fはいずれも転化率100%でハロホルム化されてい
た。
蒸留して目的物であるCCl2FC02CH2CH34
,56Kg(純度997%)を得た。収率は820%で
あった。
実施例3 実施例1のHCAのフッ素化と同様に反応して得られた
CCl2FC0CCl3/CC12FCOCC12F=
32.6/67.4の混合物794gを11反応器に仕
込み、MeOH161g、 DxF122gの混合液を
滴下し、実施例1と同様にハロホルム化反応を行なった
。遺留温度が66℃より低下した時点でNaOH9,2
gを加え、遺留温度70℃以上を維持するように低沸点
物を徐々に留去する。低沸点物を留去し終えた時点で反
応を停止したところ、 CCl2FC0CClヨおよび
CCl2FC0CCl2’Fはいずれも転化率100%
でハロホルム化されていた。蒸留して目的物て゛あるC
C12FCOzCH;426g(純度998°。)を得
た。収率は79196であった。
実施例4 ¥絶倒1のHCAのフッ素化で得られたCC1zFCO
CCI +、/CCl2FC0CCl2F・85.8/
14.2  の混合物805gを1i+反応器に仕込み
、MeOH157g、ピリジン129gの混合液を滴下
し、実施例1と同様にハロホルム化反応を行なった。遺
留温度が66℃より低下した時点でKO82,8gを加
え、遺留温度70℃以上を維持するように低沸点物を徐
々に留去する。低沸点物を留去し終えた時点で反応を停
止したところ、CCl 2FCOCCl 3およびCC
l2FC0CCl2Fはいずれも転化率100%でハロ
ホルム化されていた。蒸留して目的物であるCCCCl
2FC02CH3437純度998%)を得た。収率8
30%。
比較例1 実施例3のHCAのフッ素化で得られたCCI 2FC
OCC]g/CC]2FCOCC12F・32.6/6
7、4の混合物750gを11反応器に仕込み、MeO
H152g、 DMF 115gの混合液を滴下し、実
施例1と同様にハロホルム化反応を行なった。遺留温度
が66℃より低下した時占で遺留温度70℃以上を維持
するように低沸点物を徐々に留去し、低沸点物を留去し
終えた時点で反応を停止したところ、CCI;FCOC
CI3のみエステル化(転化率89%)されていたが、
CCl2FC0CCl2Fは全くエステル化されなでい
なかった。蒸留して目的物であるCCl2FC02CH
;の回収を試みたが未反応原料と目的物の沸点が近接し
ているためCCl2FCO2CH3122g (純度9
7.1%)を得たにすぎなかった。収率242%。
「発明の効果] 本発明の製造法によればヘキサクロロアセトンをフッ素
化して得られる低次フッ素化アセトンを精製することな
くハロホルム化させることができるため精製分離工程が
簡略化でき目的とするハロアルデヒドポリマーの原料と
して有用なジクロロフルオロ酢酸エステルを容易に高収
率で得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ヘキサクロロアセトンを弗酸によりフッ素化して得られ
    る低次フッ素化アセトンを非プロトン性極性溶媒および
    無機塩基の存在下にハロホルム化することを特徴とする
    ジクロロフルオロ酢酸エステルの製造方法。
JP14090290A 1990-05-30 1990-05-30 ジクロロフルオロ酢酸エステルの製造方法 Expired - Lifetime JPH078832B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6342640B1 (en) 2000-07-17 2002-01-29 Central Glass Company, Limited Process for producing 1,1,3,3-tetrachloro-1,3-difluoroacetone

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6342640B1 (en) 2000-07-17 2002-01-29 Central Glass Company, Limited Process for producing 1,1,3,3-tetrachloro-1,3-difluoroacetone

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