JPH04362314A - ドグ歯クラッチ構造 - Google Patents

ドグ歯クラッチ構造

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JPH04362314A
JPH04362314A JP16505691A JP16505691A JPH04362314A JP H04362314 A JPH04362314 A JP H04362314A JP 16505691 A JP16505691 A JP 16505691A JP 16505691 A JP16505691 A JP 16505691A JP H04362314 A JPH04362314 A JP H04362314A
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dog
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変速機等に用いられる
ドグ歯クラッチ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ドグ歯クラッチ構造は、図6に示すよう
に、ハブ61と、スリーブ62と、二つのドグ歯63,
64とから構成される(ただし、図6は平面視的に表さ
れている)。ハブ61は、駆動軸(回転シャフト:図示
せず)上に取り付けられ、その外周には外歯スプライン
611が形成されている。また、上記外歯スプライン6
11に噛合する内歯スプライン621が形成されたスリ
ーブ62はハブ61上にその回転軸方向に摺動自在にス
プライン結合される。さらに、ドグ歯63,64は、そ
れぞれスリーブ62の摺動方向両側にハブ61に隣接し
て配置され、ハブ61上において摺動されるスリーブ6
2の内歯スプライン621が、択一的にかつ挿抜自在に
噛合できるようになっている。このため、例えば、この
ドグ歯クラッチ構造60が変速機(図1参照)に用いら
れた場合には、シフトレバー(図示せず)の操作によっ
てスリーブ62がハブ61に対していずれかのドグ歯側
に摺動され、そのスリーブ62の内歯スプライン621
がハブ61の外歯スプライン611にしっかり噛合しな
がらそのスリーブ62の摺動先のドグ歯にもしっかり噛
合することにより、ハブ61(駆動軸)の回転をそのド
グ歯に一体に取り付けられる変速ギヤ(図示せず)に伝
達することができる。
【0003】ここで、スリーブ62の内歯スプライン6
21における各ドグ歯63,64への噛合面には、その
内歯スプライン621が噛合したドグ歯(63または6
4)から容易に抜けてしまわないように、バックテーパ
が設けられている(以下、そのバックテーパが設けられ
た噛合面を有する部分を内歯スプライン621における
バックテーパ部621b,621bという)。ただし、
これらバックテーパ部621b,621bのスリーブ摺
動方向寸法(以下、単に幅という)は、そのバックテー
パの存在のために、内歯スプライン621の幅のうちハ
ブ61の外歯スプライン611に対してしっかり噛合で
きる幅、即ち、有効噛合長さには含まれない。このため
、その内歯スプライン621には、特に、一方のバック
テーパ部621bがドグ歯(63または64)と噛合し
ているときに、他方のバックテーパ部621bに代わっ
てハブ61の外歯スプライン611に対する十分な有効
噛合長さとなるストレート部621cを設ける必要があ
る。そこで、従来は、そのストレート部621cは、図
に示すように、両バックテーパ部621b,621bの
間に挟まれるように、即ち、内歯スプライン621にお
ける幅方向の中間部に設けられていた。なお、このよう
なドグ歯クラッチ構造は、例えば、特開昭51−144
856号公報において提案されているシンクロメッシュ
機構にも応用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うなスリーブ62の内歯スプライン621の構造では、
上記ストレート部621cを設けた分、スリーブ62の
幅Hが大きくなるという問題がある。このことは、スリ
ーブ62の幅に対応して決まるハブ61の幅、さらには
ドグ歯クラッチ構造全体の幅を大きくすることにつなが
り、ひいてはそのドグ歯クラッチ構造を用いた変速機の
大型化にもつながる。
【0005】本発明は、そのような問題に鑑みてなされ
たものであり、スリーブの幅を小さく抑えることにより
、小型化できるようにしたドグ歯クラッチ構造を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、スリーブの内歯スプラインを、ハブ
の外歯スプラインに噛合するための第一スプライン部と
、ハブの両側にそれぞれ隣接して配置された二つのドグ
歯に噛合するための第二スプライン部とをスリーブの径
方向に重ねるようにして形成した二段構造となし、第二
スプライン部における各ドグ歯との噛合面に、噛合した
ドグ歯からの抜けを抑えるためのバックテーパを設けて
ドグ歯クラッチ構造を構成している。
【0007】
【作用】このようなドグ歯クラッチ構造では、スリーブ
の内歯スプラインは、その第二スプライン部に設けられ
た一方の側のバックテーパ部においてドグ歯に噛合する
とともに、第一スプライン部における他方のバックテー
パ部に重なって形成された部分を用いてハブの外歯スプ
ラインにも確実に噛合する。即ち、スリーブの内歯スプ
ラインの摺動方向寸法(幅)のうち、従来はハブの外歯
スプラインに対する有効噛合長さとならなかったバック
テーパ部の存する幅を、その外歯スプラインに対する有
効噛合長さに含めることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について図面
を参照しながら説明する。本発明に係るドグ歯クラッチ
構造は、例えば、図1に示すように常時噛合式変速機T
Mに用いられる。この変速機TMの入力軸(回転シャフ
ト)6は、図示しないエンジン等の出力軸に連結される
。入力軸6上には、この入力軸6に対して回転自在に高
速用駆動ギヤ13及び低速用駆動ギヤ14が取り付けら
れている。これら駆動ギヤ13,14はそれぞれ、図示
しない出力軸に一体に取り付けられた高速用被動ギヤ3
3及び低速用被動ギヤ34に常時噛合している。このた
め、入力軸6の回転が、高速用駆動ギヤ13または低速
用駆動ギヤ14に択一的に伝達されることにより、上記
出力軸から高低速の回転出力を取り出すことができる。 そして、その入力軸6の回転の択一的な伝達が上記ドグ
歯クラッチ構造10により行われる。
【0009】そのドグ歯クラッチ構造10は、ハブ1と
、スリーブ2と、二つのドグ歯3,4とから構成される
。ハブ1は変速機TMの入力軸6上にスプライン結合に
よって取り付けられ、その入力軸6と一体に回転する。 このハブ1の外周には外歯スプライン11が形成されて
いる。スリーブ2には、ハブ1の外歯スプライン11に
噛合する内歯スプライン20が形成されており、それら
のスプライン結合により、スリーブ2はハブ1の外周上
にそのハブ1の回転軸方向(図の左右)に摺動自在に取
り付けられている。なお、図1に示すように、スリーブ
2の外周溝2aには、シフトレバー(図示せず)につな
がるセレクタ7が係合している。ドグ歯3,4はそれぞ
れ高速用駆動ギヤ13、低速用駆動ギヤ14と一体に形
成されており、スリーブ2の摺動方向(以下、図1及び
図3において左・右により表す)両側にハブ1に隣接し
て配置されている。また、これらドグ歯3,4は、その
ハブ1上で摺動されるスリーブ2の内歯スプライン20
が択一的にかつ挿抜自在に噛合できるようになっている
【0010】このようなドグ歯クラッチ構造10では、
上記シフトレバーが操作されると、セレクタ7によって
スリーブ2がハブ1に対して左又は右に摺動される。そ
して、摺動されたスリーブ2の内歯スプライン20は、
ハブ1の外歯スプライン11にも噛合した状態のまま、
その摺動先のドグ歯(3又は4)にも噛合する。こうし
て、ハブ1(入力軸6)の回転がスリーブ2を介して、
一方のドグ歯(3又は4)に伝達される。
【0011】ここで、上記のようにハブ1の外歯スプラ
イン11及びドグ歯(3又は4)の双方に同時に噛合す
るスリーブ2の内歯スプライン20の構成について図2
及び図3を用いて詳しく説明する。
【0012】内歯スプライン20は、図2に示すように
、スリーブ2の径方向内方に形成された第一スプライン
部21と、上記径方向外方に第一スプライン部21に重
なるように形成された第二スプライン部22とからなる
二段構造のスプラインである。
【0013】第一スプライン部21は、図3に示すよう
に、左右に直ぐにのびるストレート部として形成されて
いる。このストレート部たる第一スプライン部21は、
ハブ1の外歯スプライン11に噛合するためのスプライ
ンである。そして、その第一スプライン部21の左右幅
は、そのほぼ半分の部分のみでハブ1の外歯スプライン
11にしっかり噛合できるように設定される。なお、上
記ハブ1の外歯スプライン11の径方向高さは、図2に
詳しく示すように、この第一スプライン部21の高さ以
下に設定されることになる。
【0014】一方、第二スプライン部22は、第一スプ
ライン部21とほぼ同じ左右幅(チャンファが設けられ
ている分第一スプライン部21の幅より大きい)を有す
るとともに、円周方向に若干幅広に形成されている。こ
の第二スプライン部22は、その左右両側においてドグ
歯3,4に噛合するためのスプラインである。この第二
スプライン部22におけるドグ歯3,4への噛合面(左
右端部からほぼ中央部にかけての側面)には、噛合した
ドグ歯から容易に抜けてしまわないように、図3に示す
ように、バックテーパ(左右先端方向に広がるテーパ)
がつけられている。以下、側面にバックテーパが設けら
れた部分を内歯スプライン20におけるバックテーパ部
22b,22bという。
【0015】このように形成された内歯スプライン20
では、例えば、図1及び図3に示すように、左側のバッ
クテーパ部22bがドグ歯3に噛合したときは、第一ス
プライン部21における右側半分でハブ1の外歯スプラ
イン11にしっかり噛合することができる。ここで、そ
の第一スプライン部21における右側半分とは、右側の
バックテーパ部22bに重なっている部分にほかならな
い。即ち、内歯スプライン20の幅のうちバックテーパ
部22bの幅も、その内歯スプライン20におけるハブ
1の外歯スプライン11に対する有効噛合長さに含むこ
とができる。このため、従来のもの(両バックテーパ部
の間に挟まれてストレート部が形成されたもの:図6参
照)に比べて内歯スプライン20の幅、即ち、スリーブ
2の幅をそのストレート部の分小さくすることができる
。したがって、変速機TMの入力軸6の方向に対する寸
法をも小型化することができる。
【0016】ところで、本発明に係るドグ歯クラッチ構
造は、変速機におけるシンクロメッシュ機構にも応用す
ることができる。なお、図4にシンクロメッシュ機構の
一例を示したが、ここでは、そのシンクロメッシュ機構
の作動の説明は省略する。
【0017】このシンクロメッシュ機構100に用いら
れる場合、スリーブ102の内歯スプライン120にお
ける第一スプライン部121は、上述の変速機TMと同
様にハブ101(入力軸106と一体に回転する)の外
歯スプライン111にそのハブ101の回転軸方向に摺
動自在に噛合するためのストレート部として形成されて
いる。なお、第一スプライン部121の左右下部には、
図に示すように、径方向内方に突出する山部121a,
121aが形成され、これら山部121a,121aの
間には谷部(内周溝)121bが形成されている。これ
ら山部121a,121a及び谷部121bは、スリー
ブ102のハブ101に対するドグ歯側への摺動に伴っ
て、ハブ101とブロッキングリング108,108(
ハブ101とドグ歯103,104間に配置されている
)間に配置されたシンクロナイザスプリング109,1
09の押し及びその解除、即ち、ブロッキングリング1
08,108の駆動ギヤ113,114に対する押し付
け及びその解除をタイミング良く行うためのものである
【0018】一方、第二スプライン部122は、上述の
変速機TMと同様にハブ101の両側に配置されたドグ
歯103,104(それぞれ高速側駆動ギヤ113、低
速側駆動ギヤ114と一体に形成されている)に噛合す
る。このため、第二スプライン部122の噛合面には、
図5に示すように、バックテーパ部122b,122b
が設けられている。また、第二スプライン部122は、
ブロッキングリング108,108の外歯181,18
1にも噛合する。このため、第二スプライン部122に
おけるバックテーパ部122b,122bの間にはリン
グ噛合部122cが設けられている。
【0019】このような第一スプライン部121及び第
二スプライン部122をスリーブ102の径方向に重ね
るようにしてスリーブ102の内歯スプライン120が
形成される。そして、この内歯スプライン120では、
例えば、図4及び図5に示すように、左側のバックテー
パ部122bがドグ歯3に噛合したときは、第一スプラ
イン部121における右側のバックテーパ部22bに重
なっている部分においてハブ101の外歯スプライン1
11にしっかり噛合する。即ち、この内歯スプライン1
20の幅のうちバックテーパ部122bが存する幅につ
いても、その内歯スプライン120における上記外歯ス
プライン111に対する有効噛合長さに含むことができ
る。このため、従来のスリーブ(左右バックテーパ部、
左右リング噛合部及びストレート部を左右に連続させて
形成されたもの)に比べて、そのストレート部の分スリ
ーブ102の幅を小さくすることができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明のドグ歯クラッチ構
造では、スリーブの内歯スプラインは、第一スプライン
部と第二スプライン部とがスリーブの径方向に重ねられ
るようにして形成されている。このため、その内歯スプ
ラインでは、第二スプライン部における一方の側のバッ
クテーパ部分がドグ歯に噛合したときに、第一スプライ
ン部における他方の側のバックテーパ部分に重なってい
る部分においてハブの外歯スプラインにしっかり噛合す
ることができる。即ち、この内歯スプラインの摺動方向
寸法のうちバックテーパ部分が存する幅についても、そ
の内歯スプラインにおけるハブの外歯スプラインに対す
る有効噛合長さに含めることができる。したがって、従
来のようにバックテーパ部分の存する幅については上記
有効噛合長さを供することができなかったものに比べて
、内歯スプライン、即ちスリーブの幅を小さくすること
ができ、ドグ歯クラッチ構造の小型化ひいてはこのドグ
歯クラッチ構造を用いた変速機の小型化をも達成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドグ歯クラッチ構造の側面図であ
る。
【図2】図1におけるII方向矢視図である。
【図3】上記ドグ歯クラッチ構造の平面断面図(図2に
おけるIII−III線断面図)である。
【図4】本発明に係るドグ歯クラッチ構造を用いたシン
クロメッシュ機構の側面図である。
【図5】上記シンクロメッシュ機構の平面断面図である
【図6】従来のドグ歯クラッチ構造の平面断面図である
【符号の説明】
1,101  ハブ 2,102  スリーブ 3,4,103,104  ドグ歯 6,106  入力軸 11,111  外歯スプライン 20,120  内歯スプライン 21,121  第一スプライン部 22,122  第二スプライン部 22b,122b  バックテーパ部 108  ブロッキングリング 109  シンクロナイザスプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  回転シャフトに取り付けられ、外周に
    外歯スプラインが形成されてなるハブと、このハブの外
    歯スプラインに噛合する内歯スプラインが形成され、前
    記ハブの外周上にそのハブの回転軸方向に摺動自在に取
    り付けられたスリーブと、それぞれ前記スリーブの摺動
    方向両側に前記ハブに隣接して配置され、前記ハブ上で
    摺動される前記スリーブの内歯スプラインが択一的にか
    つ挿抜自在に噛合可能な二つのドグ歯とからなるドグ歯
    クラッチ構造において、前記スリーブの内歯スプライン
    は、前記ハブの外歯スプラインに噛合するための第一ス
    プライン部と、前記両ドグ歯に噛合するための第二スプ
    ライン部とが前記スリーブの径方向に重ねられて形成さ
    れた二段構造のスプラインであり、さらに前記第二スプ
    ライン部における前記各ドグ歯との噛合面には、噛合し
    たドグ歯からの抜けを抑えるためのバックテーパが設け
    られていることを特徴とするドグ歯クラッチ構造。
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