JPH04358568A - パイプ内面におけるライニング塗料の早期硬化方法 - Google Patents

パイプ内面におけるライニング塗料の早期硬化方法

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JPH04358568A
JPH04358568A JP4074691A JP4074691A JPH04358568A JP H04358568 A JPH04358568 A JP H04358568A JP 4074691 A JP4074691 A JP 4074691A JP 4074691 A JP4074691 A JP 4074691A JP H04358568 A JPH04358568 A JP H04358568A
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JP
Japan
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pipe
hot water
curing
internal surface
paint
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Pending
Application number
JP4074691A
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English (en)
Inventor
Akira Kamiya
神谷 昭
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SANIIDA KK
Original Assignee
SANIIDA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パイプ内面にライニン
グされた塗料を早期に硬化させる方法に係るもので、ビ
ル等の構造物に既設の飲用水道管の内面の更生工事に利
用される。
【0002】
【従来の技術】従来、上記飲用水道管の内面の更生は、
パイプ内面をクリーニングして錆などを除去し、多くは
熱風を送って塗料のライニングに最適な温度にパイプ内
面を均一に予熱し、主剤と硬化剤とからなる二液性エポ
キシ樹脂塗料(以下「塗料」という)をパイプ内面に塗
布している。このライニングの完了後は、ライニング直
後の塗膜の表面が損傷されないように、熱風をわずかな
圧力で微風程度にしてパイプ内に送り込み、いわゆる養
生としてパイプ内面の塗料を乾燥硬化させている。
【0003】しかし、前述した従来の乾燥手段では、塗
料の実用硬化乾燥までに長時間を要する難点があった。 表1に、従来の乾燥手段による塗料の硬化乾燥度と温度
及び時間の関係を示す。
【0004】
【表1】
【0005】上記の表1によれば、標準型塗料では、例
えば10℃の熱風で乾燥させると、指触乾燥までに6時
間、硬化乾燥までに18時間、実用硬化乾燥までに40
時間を要している。また、低温型塗料では、例えば5℃
の熱風で乾燥させると、指触乾燥までに7時間、硬化乾
燥までに14時間、実用硬化乾燥までに35時間を必要
している。
【0006】ここで指触乾燥とは、指で触れても塗料が
付着しない程度の硬化状態をさし、硬化乾燥とは、塗膜
片を指先で挟んだとき、塗面に指紋による凹み及び塗膜
の動きがなく、且つ塗面を指先で急速に反復して擦過し
ても擦過痕が生じない程度の硬化状態であって、この状
態では塗膜の表面の物性にはなんら問題がなくなってい
る。また、実用硬化乾燥とは、パイプ内を30分間流水
洗浄しても後述する塗料成分の溶出がない状態であり、
この段階で水道水の飲用が可能とされる。これらは、日
本水道協会による水道用液状エポキシ樹脂塗料の塗装規
格に基づくものであり、本発明の明細書においても、以
下、これと同様に用いてある。
【0007】パイプ内面のライニングに汎用されている
この塗料の主剤には、身体に有害な毒性をもつエピロク
ロロヒドリンが含まれており、また、硬化剤にはアミン
基を末端にもつ硬化剤が使用されているが、最近、この
アミン基に発癌性のあることが指摘されている。このた
め、日本水道協会の前記塗装規格でも、塗装後の塗膜の
溶出試験において、前記エピロクロロヒドリン及びアミ
ン基が検出されないことを試験項目に追加することとな
った。
【0008】上記エピロクロロヒドリン及びアミン基は
、主剤と硬化剤の内部反応が完全に終わり、前述した実
用硬化乾燥に達した後では水に溶出されない。しかし、
飲用水道管は日常生活に使用されるため、この実用硬化
乾燥に達するまでの長時間を通水せず使用不能とすれば
、日常生活に大きな不便を来すから、通常は、塗膜表面
の物性に問題のない硬化乾燥に達したのち、若干の安全
時間を加えた後で通水使用しているが、前述したように
、実用硬化乾燥の以前の段階では、例えば夜間などの不
使用時にパイプ内に滞留する水に前記有害物質が溶出し
、安全衛生上で重大な危険を生ずるおそれがある。
【0009】また、この塗料は5℃以下の温度では主剤
と硬化剤が反応しないから、加熱作業のできない夜間な
どにパイプ内面の温度が5℃以下に下降したときは、全
く硬化しない。このため、翌日に熱風で加熱しても、空
気の熱伝達率が低いために、入口側から各配管の末端部
までの全内面の塗料を短時間で均一に加熱できないので
あり、とくに寒冷な地域においては、それだけ実用硬化
乾燥までに長時間を要し、且つ作業日数も多くなってい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ライニング
後の飲用水道管における有害物質の溶出による衛生上の
危険を解決し、可及的に早く通水できて使用可能にする
ため、飲用水道管の内面に塗布された塗料を、短時間で
完全な実用硬化乾燥にする手段を得ようとするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の硬化方法は、パ
イプ内面にライニングされた主剤と硬化剤とからなる二
液性エポキシ樹脂塗料が硬化乾燥したのち、所要の温度
の温水によりパイプ内面の塗料を均一に加熱し、主剤と
硬化剤の反応を促進させることを特徴とする。
【0012】
【作用】この温水はパイプ内面の塗料が硬化乾燥になっ
た後で流入するので、その流圧などにより、塗膜表面の
物性が損なわれることはない。また、温水は熱伝達率が
きわめて大きいため、パイプ内面の塗料は入口側から出
口側まで短時間でほぼ均一な温度に加熱される。これは
、多数の水道管が分岐配管された複雑なパイプラインに
おいても同様であり、入口側から各配管の末端部までの
全内面の塗料が、同時的にほぼ均一な温度に加熱される
から、とくにこのようなパイプラインの硬化方法として
適している。
【0013】寒冷地などでは、ライニング後にパイプ内
面の塗料を半硬化乾燥又は硬化乾燥させておけば、夜間
にパイプ内面の温度が5℃以下に下降しても、翌日、こ
の温水により、パイプの全内面の塗料を短時間で均一に
加熱することができる。
【0014】一般的に塗料は、温度が高いほど主剤と硬
化剤の反応が高まるから、温水で加熱されたパイプ内面
の塗料は、主剤と硬化剤の反応が促進されて硬化が早ま
り、短時間で実用硬化乾燥となる。このパイプ内面の塗
料の加熱は、前述したように熱伝達率の大きい温水によ
りその全内面がほぼ均一に加熱されるため、塗料の前記
反応もパイプの全内面で均一に進行し、パイプの入口側
と出口側で硬化の度合いに差を生ずることはない。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の方法による塗料の乾燥硬化
度と温度及び時間の関係を示したグラフであって、外気
温が5℃のとき、使用した低温型塗料のライニング温度
(M)を30℃に設定してパイプ内面にライニングした
場合を示してある。このライニングが終了した後、10
℃の熱風を微風程度にしてパイプ内に送り込み、パイプ
内面の塗料を指触乾燥(R)から半硬化乾燥(S)にし
、さらに約3時間で硬化乾燥(T)にした。なお、ライ
ニングの終了時からこの硬化乾燥(T)を得るまでの時
間は、熱風の温度を適宜に設定することにより変えるこ
とが可能であり、上記の温度以外の温度に設定してもよ
い。
【0016】本発明において注目すべきことは、パイプ
内面の塗料が前記の硬化乾燥(T)に達した後、パイプ
内面の塗料を、温度(N)の温水により、この温水の温
度と同等程度の温度に均一に加熱することである。この
温水の温度は、その上限を水用水道管で60℃、湯用水
道管で100℃とするもので、それ以下の温度であって
、且つ外気温よりも高い範囲であれば、作業日程、天候
などの外部条件を勘案して任意に設定することができる
。本実施例のグラフでは、温水の温度(N)を40℃に
して示してある。
【0017】図2は、多数の水道管が分岐配管された複
雑なパイプラインについて、本方法を実施した一具体例
を示すもので、任意に選択したパイプ1の開口部2にア
タッチメント3を接続して温水4を流入させる。この温
水は、各分岐パイプ5〜9から少しの時間流出させ、各
水道管の末端部までほぼ均一な温度の温水が流れるよう
にする。次いで、小さな流出口10を備えた栓11で各
分岐パイプ5〜9の開口部を閉塞し、わずかに温水を流
出させる。こうして各分岐パイプの開口部から流出する
温水の総量を絞ると、温水はパイプラインの縦管及び横
管内に充満し、且つ各栓の流出口から流れでる温水量に
相当する温水が開口部2から流入して供給されるため、
充満した温水の温度は低下することなく常に一定の温度
に保たれ、パイプラインの全内面の塗料が均一に加熱さ
れる。この温水は、所定の時間加熱したのち、各栓11
を取り外して排出させる。
【0018】上記により加熱されたパイプ内面の塗料は
、主剤と硬化剤の反応が促進されて硬化が早まり、短時
間で実用硬化乾燥(K)に達し、前記エピロクロロヒド
リン及びアミン基は溶出されなくなる。温水の温度(N
)を40℃に設定して加熱した本実施例では、ライニン
グ後に約5時間で実用硬化乾燥となった。
【0019】ライニング終了後の熱風による硬化乾燥と
、この温水加熱による実用硬化乾燥とは連続して行う必
要はなく、その間においてパイプ内面の温度が主剤と硬
化剤が反応しない5c℃以下に下降したときでも、この
方法を使用できることは前述した通りである。
【0020】
【発明の効果】上記のごとく、本発明によれば、パイプ
内面にライニングした塗料の硬化乾燥後、所要の温度の
温水によりこの塗料を均一に加熱するから、主剤と硬化
剤の反応を高め硬化を促進させて短時間で実用硬化乾燥
にすることができるもので、生活用水の通水不能時間を
大幅に短縮し、とくに寒冷地において作業日数を短縮で
きる効果がある。また、パイプ内面の塗料の表面が硬化
乾燥に達してから温水を流入させるので、ライニング後
の塗膜を少しも損傷することがなく、且つ、熱伝達率の
大きい温水をパイプ内に充満させて流動させるため、複
雑に分岐配管されたパイプラインであっても、その全内
面の塗料を均一に加熱することが可能であり、したがっ
てパイプラインの全内面を均一に実用硬化乾燥し得る効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法による塗料の乾燥硬化度と温度及
び時間の関係を示すグラフである。
【図2】本発明の方法を複雑なパイプラインに適用した
具体例の概念図である。
【符号の説明】
1…パイプ                    
    5〜9…分岐パイプ 4…温水                     
     10…流出口11…栓          
                  M…ライニング
温度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. パイプ内面にライニングされた主剤と硬化剤とからなる
    二液性エポキシ樹脂塗料が硬化乾燥したのち、所要の温
    度の温水によりパイプ内面の塗料を均一に加熱し、主剤
    と硬化剤の反応を促進させることを特徴とするパイプ内
    面におけるライニング塗料の早期硬化方法。
JP4074691A 1991-02-14 1991-02-14 パイプ内面におけるライニング塗料の早期硬化方法 Pending JPH04358568A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4074691A JPH04358568A (ja) 1991-02-14 1991-02-14 パイプ内面におけるライニング塗料の早期硬化方法

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JP4074691A Pending JPH04358568A (ja) 1991-02-14 1991-02-14 パイプ内面におけるライニング塗料の早期硬化方法

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JP (1) JPH04358568A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8053031B2 (en) 2007-07-26 2011-11-08 Raven Lining Systems Inc. Two-part epoxy composition
JP2022059559A (ja) * 2020-10-01 2022-04-13 株式会社タイコー 給湯用銅管更生方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8053031B2 (en) 2007-07-26 2011-11-08 Raven Lining Systems Inc. Two-part epoxy composition
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