JPH0435784B2 - - Google Patents

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JPH0435784B2
JPH0435784B2 JP60264301A JP26430185A JPH0435784B2 JP H0435784 B2 JPH0435784 B2 JP H0435784B2 JP 60264301 A JP60264301 A JP 60264301A JP 26430185 A JP26430185 A JP 26430185A JP H0435784 B2 JPH0435784 B2 JP H0435784B2
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JP
Japan
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input
vowel
consonant
key
keyboard
Prior art date
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Masanori Morita
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は日本語入力方式に関し、特に左右いず
れか一方の手の親指を除く他の手指で操作され子
音を入力する子音鍵盤と、他方の手の親指を除く
他の手指で操作され母音を入力する母音鍵盤とを
備え、表音入力に従つて日本語文章を入力する日
本語入力方式に関する。
〔従来の技術〕
日本語ワードプロセツサ等に用いられる日本語入
力方式には、従来、かな文字で入力する「ローマ
字漢字変換方式」とが主に用いられていたが、情
報処理学会第26回(58年前期)全国大会(同大会
予稿,H1−10参照)並びに昭和58年度電子通信
学会総合全国大会)(同大会予稿,No.1333参照)
で提唱された新しい日本語入力方式が注目を浴
び、既に実用に供されている。この新しい日本語
入力方式(以下M式と呼ぶ)を用いた日本語ワー
ドプロセツサには、左手で操作する短母音(A,
I,U,E,O),複合母音(Ai,Ii,Uu,Ei,
Ou),内音用母音(An,In,Un,En,On),K
型入声音用母音(Ak,Ik,Uk,Ek,Ok)及び
T型入声音用母音(At,It,Ut,Et,Ot)を入
力する母音鍵盤と、右手で操作され各子音および
拗(よう)音用子音を入力する子音鍵盤と、左手
の親指で操作され子音と拗音用子音との切替を行
う子音シフトキーと、右手の親指で操作され短母
音(漢字用,かな文字用),複合母音とK型入声
音用母音,内音用母音,T型入声音用母音との切
替を行う母音シフトキーとがあり、表音情報に従
つて子音入力用の子音キーと母音入力用の母音キ
ーとを打鍵することにより、かな漢字まじりの日
本語文章を「かな漢字変換」用のキーを用いるこ
となく連続して入力することができる。このM式
日本語入力方式は一種のローマ字漢字変換方式で
あるが、従来の「かな漢字変換方式」及び「ロー
マ字漢字変換方式」と比較して文字入力用のキー
数が少なくて覚え易い上に、日本語文書の入力に
必要な総打鍵数も少なくて済み、左右交互打鍵の
利点と併せて日本語文章の高速入力ができるとい
う特徴がある。
第5図は従来のM式日本語ワードプロセツサの
文字入力用鍵盤のキー配列を模式的に示したキー
配列図である。第5図において、1aは左手の親
指以外の4本の手指で操作されそれぞれ図の枠中
に示した短母音(大文字は漢字入力用,小文字は
かな文字入力用),複合母音,内音用母音,K型
およびT型入声音用母音を入力する3段5列に配
列された15個の母音キーから成る母音鍵盤、2a
は右手の親指以外の4本の手指で操作されそれぞ
れ図の枠中に示した子音,拗音用子音および句読
点「。」「、」を入力する15個の子音キーから成る
子音鍵盤、5aは左手の親指で操作され子音鍵盤
の入力の切替を行う子音シフトキー、8aは右手
の親指で操作され母音鍵盤の入力の切替を行う母
音シフトキーであり、各子音キー又は母音キーの
みを打鍵したときは枠中の斜線の上側の文字が、
子音シフトキーと子音キーまたは母音シフトキー
と母音キーとを同時(子音または母音シフトキー
を各子音キー又は母音キーよりも先に押す)打鍵
したときには枠中の斜線の下側の文字が、それぞ
れ入力と対応するように示されている。かな漢字
まじりの日本語文章を入力する場合には、表音情
報に従つて母音キー単独または子音キーと母音キ
ーとを打鍵することにより、それに対応する表音
情報が入力されて一時記憶され、内蔵する辞書を
対照して表音入力に対応するかな文字,漢字また
は熟語に変換されてデイスプレー画面に表示され
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述した従来のM式日本語入力方式は、かな漢
字変換用の打鍵が不要なことと、操作し易いよう
に工夫されたキー配置および左右交互打鍵の特徴
とから、高速入力ならびに使用者の疲労軽減に大
きな効果を発揮しているが、本来音読漢字の入力
に要する打鍵数の節減合理化を主眼としたもので
あるため、訓読漢字や日本語文章中の半分以上を
占めるかな文字の入力には打鍵数節減の効果が及
んでいないという問題点が残されている。
そもそも日本語文章に使用される訓読漢字やか
な文字は、これをよく観察すれば決して任意の表
音が不規則に使用されているのではなく、一定の
表音を組合わせたものが頻繁に使用される傾向が
ある。例えば、和語(日本固来の語)の特徴の一
つとして同一母音を持つかな文字の繰返し使用が
ある。「心(こころ)」「新(あたら)し」「美(う
つく)し」などの訓読漢字や、「ここ」「そこ」
「その」「または」「ならば」などのかな文字列が
その例である。又、必ずしも同一母音を持つかな
文字の繰返しではないが、特定のかな文字の組合
わせが頻繁に使用される例が多い。すなわち、
「として」「という」「できる」「である」「および」
「さらに」などのかな文字列がしばしば使用され
る。更に、手紙用語などの敬語調の文章には、例
えば「申し上げます」「お願い致します」「ござい
ます」などの特定の用語が繰返し使用される。
これらの中で最後に揚げた敬語調文章の場合の
ように比較的に長い語句を入力する際には、これ
らの語句をあらかじめ略号で登録しておき、特定
の略号呼出用の機能キーを押印してから略号を入
力して登録された語句を呼出す通常の略号入力方
式を適用しても、打鍵数の節減および入力時間の
短縮の効果を発揮することができる。
しかしながら、記述調の文章中に常時頻繁に出
現するかな文字列には、前述のように「である」
「という」のような3文字のものあるが、「この」
「これ」「こと」の如く2文字のものが多い。2文
字の場合に略号入力であることを指定するために
別に1打鍵を加えることは、子音キー,母音キー
の左右交互打鍵という文字入力の打鍵リズムを乱
すことを併せ考えると、打鍵数が減つても入力速
度の向上の効果を失うこととなり実用に適さな
い。なお、略号入力を示す専用の機能キー(左右
に一個ずつ設ける)と子音キー又は母音キーの左
右2打鍵で入力する方法も考えられるが、収容で
きる文字列の数が限定されるという難点がある。
かな2文字のような短い文字列に対しても入力速
度を向上でき、実用的に効果を発揮できるために
は、極力打鍵数を節減すると共に、左右交互打鍵
の打鍵リズムを乱さないことが必要であり、更に
記憶し易く操作し易いこと、多種類の文字列の収
容が可能なこと等の諸条件を併せ考慮して総合的
に解決することが重要である。
本発明の目的は、上述の問題点を解決し、訓読
漢字および2文字以上のかな文字列の入力に際し
て省打鍵効果を発揮させることができ、入力速度
の一層の向上と使用者の疲労軽減とを達成できる
日本語入力方式を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本願第1の発明の日本語入力方式は、左右いず
れか一方の手の親指を除く他の手指で操作され子
音を入力する子音鍵盤と、他方の手の親指を除く
他の手指で操作され母音を入力する母音鍵盤とを
備え、表音入力に従つて日本語文章を入力する日
本語入力方式において、前記母音鍵盤の各母音キ
ーに対してそれぞれ一つの子音を割当てると共
に、親指により操作されそれぞれA,I,U,
E,Oの母音の一つを指定すると同時に前記各母
音キーからの入力を指定した母音と前記各母音キ
ーに割当てられた子音との組合わせ入力に切替え
る5個の特定シフトキーを設け、2音節以上の訓
読漢字またはかな文字列の第1音節の子音を前記
子音鍵盤により入力した後、前記特定シフトキー
と前記母音鍵盤とを同時に押印して前記第1音節
の母音と第2音節の子音とを入力し、前記訓読漢
字またはかな文字列を表示させるように構成され
ている。
本願第2の発明の日本語入力方式は、左右いず
れか一方の手の親指を除く他の手指で操作され子
音を入力する子音鍵盤と、他方の手の親指を除く
他の手指で操作され母音を入力する母音鍵盤とを
備え、表音入力に従つて日本語文章を入力する日
本語入力方式において、前記母音鍵盤の各母音キ
ーに対してそれぞれ一つの子音を割当てると共
に、親指により操作されそれぞれA,I,U,
E,Oの母音の一つの指定すると同時に前記子音
鍵盤からの入力を本来の子音と指定した母音との
組合わせ入力に切替え前記各母音キーからの入力
を前記各母音キーに割当てられた子音の入力に切
替える5個の特定シフトキーを設け、2音節以上
の訓読漢字またはかな文字列の第1音節の子音と
母音とを前記特定シフトキーと前記子音鍵盤とを
同時に押印して入力した後、前記母音鍵盤により
第2音節の子音を入力し、前記訓読漢字またはか
な文字列を表示させるように構成されている。
〔実施例〕
次に、実施例により図面を参照して本発明を詳
細に説明する。第1図は本発明の一実施例のキー
ボード装置の各キーの配置を示す平面図である。
第1図に示すように、左右の手指で操作される
各鍵盤は操作し易いように「ハ」の字状に末広が
りに配置され、各キーは直線状ではなく人間の手
指の長さに対応して段差を付けて弓状に配置され
ている。各鍵盤はそれぞれ太線枠内に示した3段
5列の15個の母音キー又は子音キーから成り母音
を入力する母音鍵盤1及び子音を入力する子音鍵
盤2と、それらの左右および上方に配置された各
種の機能キーとを有し、母音鍵盤1の下方には左
手の親指で操作され母音“E”を指定する特定シ
フトキー3,母音“U”を指定する特定シフトキ
ー4,母音“I”を指定する特定シフトキー5及
び母音“A”を指定する特定シフトキー6が設け
られ、子音鍵盤2の下方には右手の親指で操作さ
れ、母音“O”を指定する特定シフトキー7,母
音シフトキー8,漢字かなモード選択キー9及び
スペース入力キー10が設けられている。
上述の構成において、母音鍵盤1の各母音キー
には本来の母音以外にそれぞれ各母音キー上面の
左上側に表示した子音が割当てられており、特定
シフトキー3〜7は母音鍵盤1の各母音キーと同
時に押印したときにはそれぞれ母音E,U,I,
A,Oを指定すると同時に各母音キーの表音入力
を本来の母音入力(各母音キーの右側に表示され
ている)から指定した母音と各母音キーに割当て
られた子音との組合わせ入力に切替え、慣用のか
な文字列または訓読漢字の入力に使用される。な
お、各特定シフトキー3〜7は子音鍵盤2の各子
音キー又は各種機能キーと併用したときには、そ
れぞれ各子音キーの機能を使用者があらかじめ登
録した任意の字句の入力に切替える略号入力シフ
トキー,数字入力(各子音キーの上面の左上側に
表示した数字等)に切替える数字入力シフトキ
ー,拗音用子音の入力に切替える子音シフトキ
ー,記号入力(各子音キーの側面に表示された記
号で第1図には示されていない)に切替える記号
入力シフトキー及び各種機能キーの機能(各機能
キーの文字うち二段書きのものは、上段が機能選
択シフトキーと併用したときの機能を表示してい
る)の切替を行う機能選択シフトキーとして動作
する。又、右手の親指で操作され母音鍵盤1の各
母音キーの入力を切替える母音シフトキー8は、
子音鍵盤2の各子音キーと同時に押印したときは
特定子音シフトキーとして動作し、訓読漢字の入
力であることを指示するために使用される。
第2図は第1図のキーボード装置と対応して使
用されるデイスプレー画面の一表示例を示す画面
表示図である。第2図に示すように、デイスプレ
ー画面の入力文章を表示する文章表示部11の下
方には、母音鍵盤1及び子音鍵盤2のキー配列に
対応し、各母音キー及び子音キーで入力される文
字列,同音異義語等を表示するための仮想キー表
示部12及び13が設けられており、子音キーの
押印後に左手の親指シフトキーを押印したとき、
前者には各母音キーで入力されるかな文字列が表
示され、後者には音読漢字,熟語の同音異義語お
よび訓読漢字の選択候補語が表示される。なお、
仮想キー表示部12,13の上側のメツセージ表
示欄14には挿入、訂正の内容や利用者に対する
各種メツセージが、下側の状態表示欄15には現
在進行中の文書処理の状態(書式,入力文字種
別,カーソル位置の頁および行など)が表示され
る。
次に第1図,第2図を参照してかな文字列の入
力動作を一例をあげて具体的に説明する。例えば
かな文字列「その」を通常の入力方法によつて入
力する場合には、その表音情報“S”“O”“N”
“O”は第1図に示した子音キー「S」(子音キー
又は母音キーのみを押印したとき入力される子音
または母音は各子音キーの上面の右下側に表示さ
れており、これを各キーの名称とする),母音キ
ー「o」,子音キー「N」及び母音キー「o」の
4打鍵により入力される。これに対して本実施例
の場合は、第1音節の子音“S”に対応する子音
鍵盤2の子音キー「S」と、第1音節の母音に対
応する“O”を指定する特定シフトキー7を押し
ながら子音“N”が割当てられている母音キー
「u」を打鍵することによつて入力される、すな
わち、子音キーと親指シフトを伴う母音キーとの
2打鍵で入力することができる。このように、第
2音節の母音“O”を省略しても、“O”以外の
母音を含んだ文字列「そな」「そに」「そぬ」「そ
ね」は日本語文章に殆ど用いられることがないた
め支障を生じない。この際、特定シフトキー7を
押印したとき、デイスプレー画面の仮想キー表示
部12には第3図に示した文字列が表示されるよ
うに構成されている。ここに表示される文字列は
先頭文字が“So”すなわち「そ」で第2音節の
子音が各母音キーに割当てられた子音に該当する
かな文字列のうち、最も頻繁に日本語文章に使用
されるかな文字列である。同様にして子音キー
「S」の打鍵後に特定シフトキー7と同時に母音
キー「I」を押せば、母音キー「I」に割当てら
れている子音“R”に対応して「それ」が入力さ
れる。各母音キーに対する子音の割当ては、第1
図に示すように子音鍵盤2の各子音キーと対称的
になつていて覚え易く構成されてる。なお、第2
音節に使用されない子音“P”及び“H”(Hは
Wで表される)の場所には撥音「ん」及び促音
「つ」を、句読点に対応する場所には第2音節に
子音を含まない文字列を対応させてある。
発明者等が多数の日本語文章を入力して実験解
折した結果によると、母音キーと子音シフトキー
又は子音キーと母音シフトキーを同時に打鍵する
操作、すなわち親指シフトを伴う子音または母音
の入力に要する時間は、親指シフトなしで母音キ
ー又は子音キーを打鍵する場合に比較して平均約
1.3倍を要する。この結果を用いて上述の文字列
「その」の入力所要時間を算定すると、通常の入
力の場合に必要な親指シフトなしの4打鍵に対し
て、親指シフトなしの2.3打鍵分に相当すること
となり、親指による特定シフトキーと文字入力用
の母音キー,子音キーのみを用いて入力できるこ
とから応分の入力時間短縮および疲労軽減の効果
を期待することができる。
日本語文章に頻繁に用いられるかな文字列の中
には「その」のような2文字のものばかりではな
く、前述したように3文字のものも含まれてお
り、この場合の入力時間短縮効果は通常入力の場
合に対して6対2.3と更に大きくなる。又、本発
明の方法は訓読漢字および訓読漢字とかな文字と
の組合わせに対しても同様に適用することができ
る。いま、かな文字に対する短縮効果のみを考え
ても、文章中のかな文字部分の約2/3に対して適
用できるとすると、日本語文章中のかな文字含有
率60%と組合わせて約40%の文字の入力に対して
有効であり、4対2.3の割合で短縮されるとして
も約17%の時間短縮が可能である。
上述したかな文字列の入力方法の基本思想は、
第2音節の母音の入力を省略して第2音節の子音
までを入力し、これで第2音節の母音を含むかな
文字列のすべてを代表させ、打鍵数を節約しよう
とするものである。従つて、一つの入力に対する
第2音節の母音にあ5種の異なる対応が考えられ
る。しかしながら、2文字〜3文字のかな文字列
で日本語文章に常用されるものは限られており、
第1音節の子音,母音と第2音節の子音までを区
別して入力すれば、かなりの部分は重複なしにか
な文字列を指定することができる。ただし、第2
音節の子音の種類によつて慣用されるかな文字列
が複数となることもあるため、これらのかな文字
列は入力直後に第1図に同音選択キー16を押せ
ば使用される頻度の高いものから順番に他のかな
文字列に変更されるように構成されている。
上記のかな文字列は単独で用いられることもあ
るが、通常は他のかな文字またはかな文字列,句
読点などと連続して使用されるこが多い。従つ
て、熟語の場合と同様に連続文字列辞書を用意
し、特定シフトキーの押印によつてこの連続文字
列辞書を呼出し、以後の入力を含めて辞書との対
応を検索し、入力と一致した最長のかな文字列を
デイスプレー画面に表示する。すなわち、複数の
候補文字列があるものは後続のかな文字列または
かな文字との整合性を検査し、最適なものが自動
的に選択され表示される。例えば、特定シフトキ
ー6と母音キー「I」で入力する“AR”には、
1文字目が「あ」で2文字目が「ら」「り」「る」
「れ」「ろ」の5種類が考えられるが、直後に「、」
が入力されれば「あり」に変更され「あり、」と
表示され、「。」が入力されれば「ある。」となり、
「ゆる」が入力されれば「あらゆる」となり、
「ば」が入力されれば「あれば」となる。しかし、
後続の入力を含めても2種類の候補がある場合、
例えば「あるから」「あれから」若しくは「ある
ほど」「あれほど」などの場合や、後続の入力が
辞書に登録されていない場合には最も頻繁に使用
される「ある」が表示される。このようにすれ
ば、入力されたかな文字列を同音選択キー16で
手動操作により変更する必要は殆どない。なお、
仮想キー表示部12に対するかな文字列の表示は
本質的なものではなく、各母音キーより入力され
るかな文字列の暗記を助ける補助手段であり、熟
練者はこれらの表示をみることなく高速で入力す
ることができる。
次に訓読漢字の入力について説明する。訓読漢
字の入力は子音の入力と同時に母音シフトキー8
を押印して訓読漢字の入力であることを区別する
以外は、かな文字列の場合とほぼ同様な手順で行
われる。すなわち、母音シフトキー8を特定子音
シフトキーとして使用し、同じ右手で子音鍵盤2
の各子音キーを同時に押印し、訓読漢字の入力で
あることを指示すると同時に第1音節の子音を入
力する。次いで左手または右手の親指で特定シフ
トキー3〜7のいずれかと同時に母音鍵盤1の各
母音キーを押印することにより、前述のかな文字
列と同様に第1音節の母音と第2音節の子音とを
入力する。以下、同様の手順を繰返して2音節ず
つ入力する。
訓読漢字の場合にも第2音節の母音のすべてに
対応して漢字が存在するわけではなく、第2音節
の子音までを指定することで訓読漢字が一義的に
決定されることもあるが、逆に多数の漢字が存在
する場合も多い。一文字が2音節の訓読漢字につ
いてみると、例えば、“KURA”に対しては
「倉」「蔵」「鞍」「暗」「庫」などがあり、更に第
2音節の母音が“A”と異なる文字として「栗」
「呉」「苦」「黒」などがあるが、これらを含めて
も通常の漢字の同音異義語よりは一般に少ない。
従つて、第2音節の子音までを指定することから
生ずる重複候補語の選択は、通常の音読漢字にお
ける同音異義語の選択と同様に取扱うことができ
る。訓読漢字を含む文字列には地名、人名等の固
有名詞のように二文字を組合わせて使用するも
の、一文字で3音節以上の表音を持つもの、動
詞,形容詞に多い送りがなと一諸に使用されるも
のなどがあり、これ等を含めて訓読文字列辞書を
用意しておき、音読漢字における熟語辞書の検索
と同様に連続して入力された表音入力で訓読文字
列辞書を検索し、最適と思われるものを表示す
る。このようにすれば、同じ入力に対する重複候
補語の数は限られたものとなり、一般に音漢字に
おける同音異義語に比べて少なくなる。例えば第
4図に示す訓読漢字2文字で表される主要都市名
「横浜」「静岡」「浜松」「金沢」などは、第2音節
および第4音節の母音を入力しなくてもそれぞれ
第4図に示す入力で一義的に決定され、入力打鍵
数の節減が達成されるばかりでなく重複候補語の
選択も不要である。しかしながら、2文字の組合
わせの名詞でも同一の入力“OK−Y−AM”に
対する「岡山」「奥山」「沖山」のように重複候補
語が存在するものもあるが、一般に重複候補語の
数は少なく、音読漢字の場合と同様に入力直後ま
たは一括入力終了後に同音選択キー16を用いて
選択を行えばよく、入力打鍵数節減の効果は発揮
される。なお、第1音節が母音から始まる場合に
は、子音入力に使用しない「、」キーと母音シフ
トキー8を用いて訓読漢字入力であること指示し
てから入力する。
訓読みの漢字はもちろん従来の漢字の入力方法
によつても入力可能であり、第2音節の子音が
“K”“T”のものの中には従来方式でも省打鍵効
果があるものもある。このような場合にはいずれ
の方式で入力しても違いがないが、その他の場
合、特に前述した地名,人名のように訓読漢字が
連続する場合には本発明による効果は大きい。な
お、訓読漢字に続く第3音節以降の音節はいずれ
の方式で入力してもよく、第1,第2音節と組合
わせて訓読文字列辞書を参照し、音読漢字の場合
と同様に最長一致法により訓読漢字を含む文字列
が表示される。
上述の実施例の説明においては、訓読漢字の入
力は、第1音節の子音の入力時に子音キーと同時
に同じ右手の親指で母音シフトキーを押印し、か
な文字列の入力と区別して行うように構成され、
かな文字列を登録した連続文字列辞書とは別に訓
読文字列辞書が用意されているように説明した
が、必ずしも訓読漢字とかな文字列とを区別して
処理する必要はなく、両者を同一方法で入力し同
じ連続文字列辞書に登録するようにしても差支え
ない。この場合、同じ入力に対して訓読漢字とか
な文字列の両方の候補があるときは、使用頻度の
高いものを優先表示させ、更に学習機能を付加す
れば入力後に同音選択キーを操作して表示を変更
する機会は少なく、本発明による省打鍵効果を十
分発揮させることができる。なお、これまでの説
明は、子音鍵盤2を右手で操作し、母音鍵盤1を
左手で操作する場合について述べたが、左右が逆
に配置された場合でも本発明が適用可能なことは
言うまでもない。又、子音鍵盤で子音を入力した
後、母音を指定する特定シフトキーを母音鍵盤の
母音キーと同時に押印し、第1音節の母音と第2
音節の子音とを指定するよう説明したが、これと
は反対に、まず母音を指定する特定シフトキーを
子音鍵盤の子音キーと同時に押印して第1音節の
子音と母音とを入力し、次に第2音節の子音を母
音鍵盤の各母音キーに割当てられた子音によつて
指定するように構成することもでき、上述の実施
例と同等の効果が得られる。
上記の説明は、本発明の日本語入力方式を従来
のM式日本語入力方式の音読漢字の入力方法の併
用し、訓読漢字およびかな文字列のみの入力に使
用する場合について述べたが、従来のM式日本語
入力方式で母音シフトキーと母音鍵盤を用いて入
力していた内音用母音,K型入声音用母音および
T型入声音用母音を、本発明の方法により母音を
指定する特定シフトキーと母音鍵盤中の“N”
“K”又は“T”が割当てられた母音キーとを同
時に押印して入力するようにすれば、従来の母音
シフトキーを省略した構成ですべての日本語母音
を従来と同様の表音入力方式で入力することがで
きる。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明の日本語入
力方式によれば、母音キーに対して子音を割当て
ると共に親指で操作され母音を指定する5個の特
定シフトキーを設け、入力しようとするかな文字
列または訓読漢字の2音節分(従来の方法では通
常左右の手指による4打鍵となる)の表音入力
を、この特定シフトキーと母音及び子音シフトキ
ーの左右の手指による2打鍵によつて入力するこ
とにより、従来の入力方法では省打鍵効果のなか
つたかな文字列および訓読漢字に対しても打鍵数
を節減することができ、しかも文字入力用の子音
キー,母音キーのみの使用で指の移動範囲も少な
く、日本語文章の入力速度の高速化と疲労の軽減
に効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のキーボード装置の
各キーの配置を示す平面図、第2図は第1図のキ
ーボード装置と対応して使用されるデイスプレー
画面の一表示例を示す画面表示図、第3図は第2
図の仮想キー表示部に表示される文字列の一実施
例を示す文字列表示図、第4図は二文字の訓読漢
字の表音入力と漢字の関係の説明図、第5図は従
来のM式日本語ワードプロセツサの文字入力用鍵
盤のキー配列を模式的に示したキー配列図であ
る。 1,1a……母音鍵盤、2,2a……子音鍵
盤、3,4,5,6,7……特定シフトキー、5
a……子音シフトキー、8,8a……母音シフト
キー、10……漢字かなモード選択キー、10…
…スペース入力キー、11……文章表示部、1
2,13……仮想キー表示部、14……メツセー
ジ表示欄、15……状態表示欄、16……同音選
択キー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 左右いずれか一方の手の親指を除く他の手指
    で操作され子音を入力する子音鍵盤と、他方の手
    の親指を除く他の手指で操作され母音を入力する
    母音鍵盤とを備え、表音入力に従つて日本語文章
    を入力する日本語入力方式において、前記母音鍵
    盤の各母音キーに対してそれぞれ一つの子音を割
    当てると共に、親指により操作されそれぞれA,
    I,U,E,Oの母音の一つを指定すると同時に
    前記各母音キーからの入力を指定した母音と前記
    各母音キーに割当てられた子音との組合わせ入力
    に切替える5個の特定シフトキーを設け、2音節
    以上の訓読漢字またはかな文字列の第1音節の子
    音を前記子音鍵盤により入力した後、前記特定シ
    フトキーと前記母音鍵盤とを同時に押印して前記
    第1音節の母音と第2音節の子音とを入力し、前
    記訓読漢字またはかな文字列を表示させることを
    特徴とする日本語入力方式。 2 左右いずれか一方の手の親指を除く他の手指
    で操作され子音を入力する子音鍵盤と、他方の手
    の親指を除く他の手指で操作され母音を入力する
    母音鍵盤とを備え、表音入力に従つて日本語文章
    を入力する日本語入力方式において、前記母音鍵
    盤の各母音キーに対してそれぞれ一つの子音を割
    当てると共に、親指により操作されそれぞれA,
    I,U,E,Oの母音の一つを指定すると同時に
    前記子音鍵盤からの入力を本来の子音と指定した
    母音との組合わせ入力に切替え前記各母音キーか
    らの入力を前記各母音キーに割当てられた子音の
    入力に切替える5個の特定シフトキーを設け、2
    音節以上の訓読漢字またはかな文字列の第1音節
    の子音と母音とを前記特定シフトキーと前記子音
    鍵盤とを同時に押印して入力した後、前記母音鍵
    盤により第2音節の子音を入力し、前記訓読漢字
    またはかな文字列を表示させることを特徴とする
    日本語入力方式。
JP60264301A 1985-11-22 1985-11-22 日本語入力方式 Granted JPS62123557A (ja)

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JP60264301A JPS62123557A (ja) 1985-11-22 1985-11-22 日本語入力方式

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JPS62123557A (ja) 1987-06-04

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