JPH04356609A

JPH04356609A - ごみ焼却炉の灰排出装置

Info

Publication number: JPH04356609A
Application number: JP15762491A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Nakajima; 哲雄中島; Yukihiro Yamamoto; 山本　行博
Original assignee: KAWASAKI GIKEN KK; Kawasaki Giken KK
Current assignee: KAWASAKI GIKEN KK; Kawasaki Giken KK
Priority date: 1991-05-31
Filing date: 1991-05-31
Publication date: 1992-12-10
Anticipated expiration: 2013-12-02
Also published as: JP2830928B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、主に都市ごみを焼却す
る焼却炉に連設した燃焼ガス排出用流路に沈降する灰の
排出装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の灰排出装置は、燃焼ガス
排出用流路の灰沈降部に灰集積用ホッパを設けていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のものでは、灰沈降部に設けたホッパが乾式の場合は
ホッパ壁の傾斜を大きくしても完全に排出できず、また
、内部の灰を水流で押し流すようにした湿式ホッパでは
、水の流れに溝ができて全体を均等に流すことができず
、いずれも定期的に内部の灰出し作業をしなければなら
ないという問題があった。また、図３に示すように、燃
焼ガスの水冷時までの帯留時間を長く設定したり、空気
予熱器等の取付け等を行うために排出用流路の途中を一
旦下方まで下げた状態に形成すると、排出用流路の灰沈
降部に設ける灰集積用ホッパの高さが寸法制限されたり
、灰沈降部が焼却炉から遠ざかって炉内に直接灰を排出
させるのが困難となり、コンベア等を別に設定しなけれ
ばならないという問題があった。また、前記のように、
水流を利用して灰を排出させると灰の沈降に長時間かか
って効果的でないうえ後の水処理が困難であるし、また
、コンベア等では微細部分の摩耗が早い等という問題が
あった。

【０００４】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的とするところは
、燃焼ガス排出用流路で沈降した灰を焼却炉等に容易に
排出させることができ、また、定期的な灰出し作業を不
要にした灰排出装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の手段として本発明請求項１記載のごみ焼却炉の灰排出
装置では、ごみ焼却炉の一次燃焼室から出た燃焼ガスを
排出させる流路の灰沈降部に設けられた灰排出装置であ
って、床面が立縁部で円形状に形成され、該床面の一端
側に灰排出用穴が開設された灰集積面部と；前記灰集積
面部の円形中心部に回転自在に軸支され灰集積面部上を
駆動手段で回転するスクレーパと；を備えた構成とした
。また、本発明請求項２記載のごみ焼却炉の灰排出装置
では、前記灰集積面部が横方向に複数段設けられると共
に下段側となる灰集積面部の横位置であってスクレーパ
の高さより高い位置に上段側灰集積面部とスクレーパが
設けられ、該上段側灰集積面部の一端側を円弧状に切欠
状態にして前記下段側灰集積面部が配置されている構成
とした。

【０００６】

【作用】本発明請求項１記載のごみ焼却炉の灰排出装置
では、回転するスクレーパで灰を集めて排出用穴から灰
を排出させることになる。この場合、灰集積面部は焼却
炉や排出路の横幅程度まで広く形成することができるか
ら灰沈降部の壁面がわずかの角度でしか傾斜せず、灰の
落下を容易にする。また、傾斜した壁面で灰を集合させ
なくてもよいため、燃焼ガスの排出用流路を下方まで長
く形成することができる。

【０００７】また、本発明請求項２記載のごみ焼却炉の
灰排出装置では、上段灰側集積面部に沈降した灰は、ま
ずスクレーパで切欠部から下段灰側集積面部にかき落さ
れる。そして、下段灰側集積面部では、燃焼ガスの排出
用流路から沈降した灰と、上段灰側集積面部の灰とをス
クレーパで集め、灰排出用穴から外部に排出させる。こ
の場合、スクレーパを横方向に複数段設けたので、焼却
炉の狭い炉幅に対し燃焼ガス排出路の奥行きが長く灰沈
降部が細長くなっても灰を一点に集合させて排出させる
ことができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１は本実施例の灰排出装置を示す縦断面
図、図２は同上の平面図、図３は同上のごみ焼却炉全体
を示す説明図である。本実施例の灰排出装置Ａは、上段
側灰集積面部１と、スクレーパ２と、下段側灰集積面部
３と、スクレーパ４とを主要な構成としている。前記上
段側灰集積面部１は、図３に示すように、ごみ焼却炉５
の一次燃焼室５０から延設した燃焼ガスの排出路５１の
途中を一旦下方に屈曲させてその下部に設けた灰沈降部
５２に設けられて排出路５１の下り方向部分５１ａの灰
を集積するものであって、図１、図２に示すように、平
面状の床面５３ａが立縁部５４ａで排出路５１の幅寸法
と略同一直径の大きさの円形状に形成されている。尚、
下り方向部分５１ａはガス冷却室となる部分である。

【０００９】前記スクレーパ２は、上段側灰集積面部１
上に沈降した灰を集積するものであって、２枚羽根式と
し、全長を床面５３ａの直径と略同一長さに形成し先端
部をそれぞれ一方向に傾斜させている。そして、中央部
が駆動手段であるギャードモータ２０に直結されている
。

【００１０】前記下段側灰集積面部３は、図３に示すよ
うに、灰沈降部５２に設けられて排出路５１の上り方向
部分５１ｂの灰を集積するものであって、前記同様に平
面状の床面５３ｂが立縁部５４ｂで前記上段側灰集積面
部１の床面５３ａと同一大きさの円形状に形成されてい
る。

【００１１】前記スクレーパ４は、下段側灰集積面部３
に沈降した灰と前記スクレーパ２でかき出された灰を集
積して外部に排出させるものであって、前記同様に２枚
羽根式とし、全長を床面５３ｂの直径と略同一長さに形
成し先端部をそれぞれ一方向に傾斜させている。そして
、中央部が駆動手段であるギャードモータ２１に直結さ
れている。また、前記上段側灰集積面部１の床面５３ａ
は、下段側灰集積面部３のスクレーパ４より高い位置に
配置されると共に、下段側灰集積面部３の一部が上段側
灰集積面部１を円弧状に切欠した状態に配置されている
。図中１０が上段側灰集積面部１の切欠部である。また
、前記下段側灰集積面部３の床面５３ｂには、切欠部１
０位置に焼却炉５に連通する灰排出用穴３０が開設され
ている。図中５２ａは排出路５１と灰沈降部５２と一体
に形成した壁面部、５４は灰排出用穴３０に設けられた
シール装置、５５ａ、５５ｂ、５５ｃは一次燃焼室内に
設けられたストーカ、５６は焼却炉５内の灰を外部に排
出させる焼却灰搬出装置、５７ａはごみクレーン、５７
ｂはごみバケット、５７ｃはごみホッパ、５７ｄは給じ
ん装置である。また、図中５８は一次燃焼室５０の炉壁
を集合させたガス出口部５８ａに設けた空気吹込み装置
であって、円筒状内壁５８ｂにノズルを設け燃焼ガスに
旋回流を起こして未燃ガスを再燃焼させることによりダ
イオキシン等の発生をなくすようにした装置である。

【００１２】次に本実施例の作用を説明する。一次燃焼
室５０からの燃焼ガスは排出路５１を流通して外部に排
出されるとき、排出路５１の下り方向部分５１ａと上り
方向部分５１ｂで灰を沈降させる。この沈降した灰は灰
沈降部５２でそれぞれ上段側灰集積面部１の床面５３ａ
と下段側灰集積面部３の床面５３ｂ上に沈降する。そし
て、上段側灰集積面部１では、ギャードモータ２０によ
ってスクレーパ２が回転し排出路５１の下り方向部分５
１ａから沈降した灰を集積移動させて切欠部１０から下
段側灰集積面部３の床面５３ｂ上にかき落させる。また
、下段側灰集積面部３では、ギャードモータ２１によっ
てスクレーパ４が回転し排出路５１の上り方向部分５１
ｂから沈降した灰と上段側灰集積面部１の床面５３ａか
らかき落された灰とを集積移動させ、シール装置５４を
開口した灰排出用穴３０から焼却炉５内に排出させる。

【００１３】以上説明してきたように、本実施例の灰排
出装置によれば、燃焼ガスの排出路５１で沈降する灰を
スクレーパ２、４で集積することにより簡単に焼却炉内
に排出させることができる。また、灰を集積する床面５
３ａ、５３ｂは、燃焼ガスの排出路５１の幅寸法と略同
一大きさに形成したので、灰沈降部５２の壁面部５２ａ
は大きく傾斜させなくてもよく、このため、灰沈降部５
２としての高さも低くすることができる。また、２段の
床面を設けて灰を集積するため、奥行きの長い範囲にわ
たって灰を集積し、また、焼却炉内にスムースに排出さ
せることができるし定期的な灰出し作業も不要となる。また、構造も簡単で狭い場所にも設置し易く、水流やコ
ンベア等も不要となる。

【００１４】以上本発明の実施例を説明してきたが、本
発明の具体的な構成はこの実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があ
っても本発明に含まれる。例えば、実施例では、灰の集
積を上段側灰集積面部１と下段側灰集積面部３との２段
で行うようにしたが、これに限らず、焼却炉５の横幅や
燃焼ガスの排出路５１の形状や大きさ等によって１段、
３段等任意に設定することができる。

【００１５】また、実施例では、床面５３ａ、５３ｂを
平面状に形成するとしたが、これに限らず、中央部をわ
ずかに上方に傾斜させて傘状に形成したり、灰排出用穴
３０側に床面全体をわずかに傾斜させてもよい。

【００１６】また、実施例では、灰排出用穴３０は、上
段側灰集積面部１の切欠部１０位置に設けるとしたが、
これに限らず、灰排出用穴３０の位置は任意に設定する
ことができる。

【００１７】また、実施例では、スクレーパ２、４は、
２枚羽根式で説明したが、これに限らず、スクレーパの
羽根形状は任意に設定することができる。

【００１８】また、実施例では、スクレーパ２、４の駆
動手段として、それぞれギャードモータ２０、２１を設
けるとしたが、これに限らず、一つの駆動手段で連動さ
せるようにしてもよい。

【００１９】

【発明の効果】以上説明してきたように本発明請求項１
記載のごみ焼却炉の灰排出装置にあっては、燃焼ガスの
排出路で沈降する灰をスクレーパで集積して簡単に外部
に排出させることができる。また、灰集積面部は焼却炉
や排出路の横幅程度まで広く形成することができるため
、灰集積面部の壁面がわずかの角度でしか傾斜せず灰の
沈降を容易にすることができる。また、傾斜した壁面で
灰を集合させなくてもよいため、灰集合のための高さを
必要としないから、その分燃焼ガスの排出路を下方まで
長く形成することができる。

【００２０】また、本発明請求項２記載のごみ焼却炉の
灰排出装置にあっては、スクレーパを備えた灰集積面部
が横方向に複数段並ぶため、焼却炉の狭い炉幅に対し燃
焼ガス排出路の奥行きが長く灰集積部を細長く必要とす
る部分に設置することができる。また、上段側の灰集積
面部の一端側を円弧状に切欠状態にして下段側の灰集積
面部を配置したため、切欠部を介し上段側から下段側へ
つぎつぎと灰を移動させ一個所に集積して排出させるこ
とができる等の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例のごみ焼却炉の灰排出装置を示す
縦断面図である。

【図２】同上のごみ焼却炉の灰排出装置を示す平面図で
ある。

【図３】同上のごみ焼却炉の全体を示す説明図である。

【符号の説明】

Ａ　　ごみ焼却炉の灰排出装置１　　上段側灰集積面部２　　スクレーパ３　　下段側灰集積面部４　　スクレーパ５　　焼却炉１０　　切欠部２０　　ギャードモータ（駆動手段）２１　　ギャードモータ（駆動手段）５０　　一次燃焼室５１　　燃焼ガスの排出路５１ａ　　排出路の下り方向部分５１ｂ　　排出路の上り方向部分５２　　灰沈降部５３ａ　　床面５３ｂ　　床面５４ａ　　立縁部５４ｂ　　立縁部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　ごみ焼却炉の一次燃焼室から出た燃焼
ガスを排出させる流路の灰沈降部に設けられた灰排出装
置であって、床面が立縁部で円形状に形成され、該床面
の一端側に灰排出用穴が開設された灰集積面部と；前記
灰集積面部の円形中心部に回転自在に軸支され灰集積面
部上を駆動手段で回転するスクレーパと；を備えたこと
を特徴とするごみ焼却炉の灰排出装置。
【請求項２】前記灰集積面部が横方向に複数段設けられ
ると共に下段側となる灰集積面部の横位置であってスク
レーパの高さより高い位置に上段側灰集積面部とスクレ
ーパが設けられ、該上段側灰集積面部の一端側を円弧状
に切欠状態にして前記下段側灰集積面部が配置されてい
ることを特徴とする請求項１記載のごみ焼却炉の灰排出
装置。