JPH04355483A - 多色画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は着脱自在なプロセスカー
トリッジを備えた電子写真方式の多色画像形成装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】像担持体である感光ドラムの周りに複数
の現像器を一体的に有し、画像形成装置の装置本体内に
着脱自在に配設される多色画像の形成可能なプロセスカ
ートリッジは知られている。

【０００３】一方、かかる多色画像形成装置においては
、例えば感光ドラムの一側の装置本体側に、転写材を保
持して回転する転写用部材としての転写ドラムが配設さ
れ、感光ドラム上に形成された各色毎のトナー像をこの
転写ドラム上の転写材に順次多重転写することにより、
多色画像の形成が行なわれる。この場合、転写ドラムは
感光ドラムと一定の関係を有して回転させる必要がある
ため、一般にギヤを介して感光ドラムの回転力が転写ド
ラムに伝えられるようになっているものが多い。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では感光ドラム側のギヤと転写ドラム側のギヤ間の
バックラッシュ等に起因して、転写ドラム側に周速変動
（回転ムラ）が生じたり、転写ドラムや像担持体間に振
動を発生させるという不都合があった。このため転写時
に画像の色ずれ等を生じさせ、画質の低下につながらる
という問題があった。また、ギヤを介して感光ドラムと
転写ドラム間に回転力の伝達が行なわれるため、感光ド
ラム側にもギヤピッチの周期で回転ムラが生じ、画質が
低下するという問題があった。

【０００５】更に、プロセスカートリッジを装置本体内
に装着した場合、感光ドラムと転写ドラムのギヤの噛合
状態が完全でない場合も多く、これに起因して画像不良
を生じさせてしまうという不都合がった。また、ギヤの
歯先どうしがぶつかってプロセスカートリッジの装着が
しにくい場合もあった。

【０００６】尚、上記のことは転写ドラムから感光ドラ
ムに回転力を伝える場合においても、全く同様のことが
言える。

【０００７】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
、その目的とする処は、プロセスカートリッジ内の像担
持体又は装置本体側の転写用部材のいずれか一方から他
方側に回転力を伝える場合、像担持体や転写用部材に回
転ムラ等を生じさせることのない多色画像形成装置を提
供するにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、少なくとも像担持体の他複数の現像手段を有し
、画像形成装置本体に大して着脱自在に配設されるプロ
セスカートリッジを備えると共に、該プロセスカートリ
ッジ内の像担持体上に形成されたトナー像が画像形成装
置本体側の所定方向に回転する転写用部材を介して転写
材上に多重転写される多色画像形成装置において、転写
用部材と像担持体間の駆動力の伝達が摩擦車を介して行
なわれることを特徴とする。

【０００９】

【作用】多色画像形成装置においては、像担持体上の各
色のトナー像を転写ドラムの如き転写用部材を介して転
写材上に多重転写する必要があるため、像担持体と転写
用部材は一定の関係を保持しつつ回転される必要がある
。従って、一般に像担持体と転写用部材のいずれか一方
側から他方側に回転力の伝達が行なわれる。

【００１０】この場合、例えば画像形成装置本体側の転
写用部材をプロセスカートリッジ内の像担持体で回転駆
動する場合、ギヤを用いず摩擦車を用いて摩擦力により
行なうようにした。

【００１１】このため、特に被駆動側である転写用部材
の回転が連続的に滑らかとなり、ギヤ駆動の場合にその
バックラッシュによって生じていた回転ムラや振動がな
くなった。

【００１２】

【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

【００１３】先ず、本発明の第１実施例を図１乃至図３
により説明する。

【００１４】図３は多色画像の形成可能な画像形成装置
の断面を示しており、図中１は一定方向に回転する像担
持体である感光ドラムであり、該感光ドラム１の周りに
帯電ローラ２、４つの現像器３（具体的にはイエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーを有するイ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラック現像器３Ａ，３Ｂ
，３Ｃ，３Ｄ）及びクリーニング器４が配設されている
。そして、これ等のププロセス機器はカートリッジ容器
５ａ内に一体的に収納され、プロセスカートリッジ５と
して装置本体１００内に着脱自在に配設されて、メンテ
ナンス等の容易化が図られている。

【００１５】また、感光ドラム１の一側の装置本体１０
０側には転写材を保持して回転する転写用部材としての
転写ドラム６が配設され、該転写ドラム６の給紙側に給
紙ユニット７、排紙側に定着ユニット８及び排紙トレイ
９がそれぞれ配設されている。更に、プロセスカートリ
ッジ５の上方には光学ユニット１０が配設されている。 尚、転写ドラム５には一体として回転する突部１１が設
けられ、該突部１１が装置本体１００側のセンサー１２
上を通過したタイミングを基準として光学ユニット１０
が画像光Ｌを感光ドラム１に露光するようになっている
。

【００１６】即ち、帯電ローラ２により一様帯電された
感光ドラム１に光学ユニット１０を介してイエロー画像
情報の画像光Ｌが露光され、この感光ドラム１上に静電
潜像が形成されると、該静電潜像は感光ドラム１の回転
と共に、イエロートナーを有するイエロー現像器３Ａの
方へ向けられ、該イエロー現像器３Ａによってトナー像
として顕像化される。そして、このトナー像は感光ドラ
ム１の回転と共に、該感光ドラム１に連動して回転する
転写ドラム６上の転写材に転写される。

【００１７】転写の終了した感光ドラム１はクリーニン
グ器４によりクリーニングされた後、再び帯電ローラ２
ににて一様帯電され、光学ユニット１０を介してマゼン
タ画像情報の画像光Ｌが露光されて、この感光ドラム１
上に静電潜像が形成される。そして、この静電潜像はマ
ゼンタトナーを有するマゼンタ現像器３Ｂによりトナー
像として顕像化されると共に、このトナー像は該トナー
像にタイミングを合せて回転してくる転写ドラム６上の
前記転写材に多重転写される。同様にシアン、ブラック
画像情報に基づきシアン、ブラック現像器３Ｃ，３Ｄを
介して感光ドラム１上に形成されたトナー像が前記転写
材上に多重転写される。

【００１８】一方、給紙ユニット７内の転写材は転写ド
ラム６に供給され、該転写ドラム６に位置決め保持され
た後、転写ドラムの回転に伴いこの転写材上に前述の如
く各色のトナー像が多重転写される。そして、転写が終
了した転写材はこの転写ドラム６から定着ユニット８の
方へ運ばれ、該定着ユニット８にてそのトナー像が加熱
、加圧されて溶解混色されて永久像として定着された後
、排紙トレイ９上に積載される。

【００１９】さて、プロセスカートリッジ５内の感光ド
ラム１は装置本体１００側の駆動部材にて回転駆動され
る必要があると共に、転写ドラム６は感光ドラム１と一
定の関係を有した状態で回転される必要があるため、感
光ドラム１との関連で回転される必要がある。従って、
一般に転写ドラム６はギヤを介して感光ドラム１により
回転されている。このため、ギヤ間のバックラッシュ等
に起因して転写ドラム６に回転ムラが生じたり、転写ド
ラム６や感光ドラム１に振動等が発生するという不都合
があった。

【００２０】そこで、本実施例では転写ドラム６を摩擦
車を介して感光ドラム１により回転することとした。即
ち、図１で示される如く、感光ドラム１の両端部に感光
ドラム１と略同一径の摩擦車１ａ，１ｂを設けると共に
、この摩擦車１ａ，１ｂに対向する転写ドラム６の両端
部にもこの転写ドラム６と略同一径の摩擦車６ａ，６ａ
を設け、且つ転写ドラム６をバネ部材等を介して感光ド
ラム１側に加圧し、感光ドラム１の摩擦車１ａ，１ｂと
転写ドラム６の摩擦車６ａ，６ｂとを圧接するようにし
た。この場合、摩擦車１ａ，１ｂ，６ａ，６ｂ間の圧接
力は、該摩擦車１ａ，１ｂ，６ａ，６ｂ間の摩擦係数と
その圧接力により決定される感光ドラム１による伝達駆
動力が、被駆動部材である転写ドラム６の使用環境化に
おける回転負荷より常に大きくなるように設定されてい
る。

【００２１】感光ドラム１の摩擦車１ａ，１ｂはその外
表面が摩擦係数が大きく、寸法安定性があり、耐摩擦性
があると共に、寸法精度のでる材料（具体的には本実施
例ではウレタンゴムを用いた）で構成されており、転写
ドラム６の摩擦車６ａ，６ｂはその外表面が前記摩擦車
１ａ，１ｂと同様の材料又はセラミック粒子の溶射等に
より表面に微小な突起のある材料で構成されている。 尚、感光ドラム１と転写ドラム６の摩擦車１ａ，１ｂ，
６ａ，６ｂの外周長の比は整数比となっており、転写ド
ラム６の一回転に対して感光ドラム１の複数回転後の相
対的な位置関係が変らないようになっているものとする
。

【００２２】而して、プロセスカートリッジ５を装置本
体１００内に装着すると、感光ドラム１の摩擦車１ａ，
１ｂと転写ドラム６の摩擦車６ａ，６ｂとが圧接した状
態でこのプロセスカートリッジ５は位置決めされ、画像
形成可能な状態となる。そして、画像形成が開始され、
不図示の駆動部材を介して感光ドラム１が回転されると
、該感光ドラム１の摩擦車１ａ，１ｂを介して転写ドラ
ム６の摩擦車６ａ，６ｂに摩擦駆動力が伝達され、転写
ドラム６は所定速度で回転される。

【００２３】この場合、駆動力伝達部材がギヤでなく摩
擦車１ａ，１ｂ，６ａ，６ｂであるため、転写ドラム６
の回転は滑らかとなり、その速度は常に一定となって、
ギヤにおいて生じたような回転ムラは生じず、画像不良
を生じさせることもない。また、転写ドラム６と感光ド
ラム１間に振動等が生じることもない。

【００２４】更にプロセスカートリッジ５の装置本体１
００への装着に当り、感光ドラム１と転写ドラム６の摩
擦車１ａ，１ｂ，６ａ，６ｂを圧接するだけでよく、ギ
ヤの如く微妙は位置合せを必要としないため、プロセス
カートリッジ５の着脱も容易になると共に、感光ドラム
１と転写ドラム５の位置決め不良に基づく、転写ドラム
６の回転不良といった問題も生じにくくなる。

【００２５】次に、本発明の第２実施例を図３及び図４
により説明する。尚、第１実施例に係るものと同一機能
を有するものについては同一符号を付しその説明を省略
する。

【００２６】本実施例では転写用部材としてシート状の
中間転写体２０を用いた場合である。中間転写体２０は
感光ドラム１に対向して配設される転写ローラ２１によ
りテンションローラ２２，…を介しつつ回転駆動される
ものであり、この中間転写体２０上に感光ドラム１上の
各色のトナー像が多重転写された後、この中間転写体２
０はその多色トナー像を一括して転写材上に転写するも
のである。従って、この中間転写体も感光ドラム１と一
定の関係を有す如く連動して回転移動される必要がある
。

【００２７】そこで、本実施例では転写ローラ２１の両
端部にプロセスカートリッジ５内の感光ドラム１の摩擦
車１ａ，１ｂに当接する摩擦車２１ａ，２１ｂを設け、
この転写ローラ２１を感光ドラム１側に加圧するように
した。そして、感光ドラム１の回転力を摩擦車１ａ，１
ｂ，２１ａ，２１ｂを介して転写ドラム２１に伝えるよ
うにした。従って、本実施例においても第１実施例と同
様な効果を得ることができる。

【００２８】次に、本発明の第３実施例を図５乃至図７
により説明する。尚、第１実施例に係るものと同一機能
を有するものについては同一符号を付しその説明を省略
する。

【００２９】本実施例では転写ドラム６の一方の摩擦車
６ａの外周面に先端部が漸次小型となった突起３０を設
け、感光ドラム１の一方の摩擦車１ａの外周面にこの突
起３０に嵌合する調整孔３１を設けた。ここで、感光ド
ラム１と転写ドラム６の摩擦車１ａ，１ｂ，６ａ，６ｂ
の外周長の比は整数比となっており、且つ、転写ドラム
６の径が感光ドラム１の径より大きいため、転写ドラム
６が一回転すれば、感光ドラム１は整数回転して、前記
突起３０と調整孔３１とが嵌合して、感光ドラム１と転
写ドラム６の位置合せ（回転位置調整）が行なわれる。 尚、突起３０と調整孔３１による感光ドラム１と転写ド
ラム６との位置合せは、感光ドラム１から転写ドラム６
の転写材上にトナー像の転写が行なわれないタイミング
（感光ドラム１と転写ドラム６間に滑りが生じてもよい
時）においてなされる。

【００３０】而して、感光ドラムと転写ドラム６の１ａ
，１ｂ，６ａ，６ｂの周長比が整数比から僅かにずれて
いた場合や、摩擦車１ａ，１ｂ，６ａ，６ｂと感光ドラ
ム１及び転写ドラム６との間に偏心がある場合等部品精
度に問題がある場合でも、突起３０と調整孔３１によっ
て感光ドラム１と転写ドラム６の位置関係が適正に修正
されるため、転写ドラム６上の転写材に色ずれを生じる
状態でトナー像が多重転写されることはない。尚、本実
施例においても第１実施例と同様な効果を得ることがで
きるのは勿論である。

【００３１】尚、突起３０と調整孔３１の代りに図７で
示される如く、感光ドラム１と転写ドラム６の摩擦車１
ａ，１ｂ，６ａ，６ｂの外周径をそれぞれピッチ円とす
る歯３２、３３を摩擦車１ａ，６ａの外周面上又はその
一側に設け、この２つの歯３２，３３を噛み合せること
によって感光ドラム１と転写ドラム６との位置を修正す
るようにしてもよい。

【００３２】以上第１乃至第３実施例においては感光ド
ラム１から転写ドラム６や中間転写体２０といった転写
用部材に回転力が伝えられる場合について説明したが、
逆に転写用部材から感光ドラム１に同様な手段で回転力
が伝えられるようにしてもよいのは勿論である。

【００３３】

【発明の効果】以上の説明で明らかな如く本発明によれ
ば、画像形成装置本体側の転写用部材とプロセスカート
リッジ側の像担持体間の駆動力の伝達を摩擦車を介して
行なうようにしたため、特に被駆動側の回転がギヤ等を
介する場合に比べ滑らかとなり、回転ムラが生じること
はなくなった。このため、画質低下や振動等の発生もな
くなった。また、これに伴い駆動側の回転も滑らかとな
る。

【００３４】更に、プロセスカートリッジ内の像担持体
の転写用部材への位置決めがギヤ等を用いた場合に比べ
容易となり、この意味からも画像不良が生じることはな
くなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例に係る画像形成装置の感光ドラムと
転写ドラムとの位置関係を示す図である。

【図２】同画像形成装置のプロセスカートリッジと転写
ドラムとの位置関係を示す図である。

【図３】同画像形成装置の側断面図である。

【図４】第２実施例に係る画像形成装置の感光ドラムと
転写ローラ等との位置関係を示す図である。

【図５】同画像形成装置のプロセスカートリッジと中間
転写体等との位置関係を示す図である。

【図６】第３実施例に係る画像形成装置の感光ドラムと
転写ドラム等との位置関係を示す図である。

【図７】同画像形成装置のプロセスカートリッジと転写
ドラムとの位置関係を示す図である。

【図８】第３実施例の変更実施例に係る画像形成装置の
感光ドラムと転写ドラムの摩擦車に設けられた歯の噛合
状態等を示す図である。

【符号の説明】

１　　　　　　　　　　感光ドラム（像担持体）１ａ，
１ｂ　　摩擦車 ３　　　　　　　　　　現像器（現像手段）５　　　　
　　　　　　プロセスカートリッジ６　　　　　　　　
　　転写ドラム（転写用部材）６ａ，６ｂ　　摩擦車

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　少なくとも像担持体の他複数の現像手
   段を有し、画像形成装置本体に対して着脱自在に配設さ
   れるプロセスカートリッジを備えると共に、該プロセス
   カートリッジ内の像担持体上に形成されたトナー像が画
   像形成装置本体側の所定方向に回転する転写用部材を介
   して転写材上に多重転写される多色画像形成装置におい
   て、転写用部材と像担持体間の駆動力の伝達が摩擦車を
   介して行なわれることを特徴とする多色画像形成装置。
2. 【請求項２】　　前記転写用部材が転写材を保持して回
   転する転写ドラムであることを特徴とする請求項１記載
   の多色画像形成装置。
3. 【請求項３】　　前記転写用部材が中間転写体であるこ
   とを特徴とする請求項１記載の多色画像形成装置。
4. 【請求項４】　　転写用部材の一回転に一度、前記摩擦
   車又はその一側に非転写時に転写用部材と像担持体間の
   位置ずれを調整する回転位置調整手段を設けたことを特
   徴とする請求項１，２又は３記載の多色画像形成装置。