JPH04355216A - 二重書き検出回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は光情報記録媒体への情報
書込みに際して二重書込みによる情報破壊を防止するた
めの回路に係り、とくに二重書込みを検出する回路に関
する。

【０００２】

【従来の技術】光カードとか光ディスクとかの光情報記
録媒体では、情報を書き込む場合、基本的には書込み対
象領域にはまだ何も書かれていないことを前提にしてい
る。そこで、二重書きが発生しても、光情報記録媒体の
１トラックあるいは１セクタの書込みが終了した時点で
行うベリファイ終了まで分からず、ベリファイの結果は
じめて二重書込みであることが判明する。

【０００３】それ以外の方法では、書込みを行う領域を
逐一読出して未書き込み領域であることを確認した後に
書込みを行う。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ベリファイまで二重書
込みが分からない場合は、書込み済み情報の破壊が行わ
れるという不具合があり、また未書き込み領域であるこ
とを確認する場合は必要以上に時間が掛かる不具合があ
る。しかも、未書込みの確認後に書込みを開始しても光
情報記録媒体上の塵埃、傷などの外乱により、あるいは
装置の振動などにより偶発的なトラックジャンプが発生
し、書込み済みの領域へのジャンプが生じてもそれを検
出する手段はなく、データ破壊が生じることになる。

【０００５】本発明は上述の点を考慮してなされたもの
で、光情報記録媒体への情報の二重書きが生じた時点で
直ちにその検知を行い、この検知信号により制御系を動
作させる二重書き検出回路を提供することを目的とする
。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、光情報記録媒体からの情報読取り信号のエン
べロープを検出するエンべロープ発生回路と、このエン
べロープ発生回路の出力に前記読取り信号を加算した信
号を形成する信号合成回路と、この信号合成回路の出力
のレベルが所定値以下であるとき出力を生じる判定回路
と、前記光情報記録媒体への情報書込み信号を前記エン
べロープ発生回路および前記判定回路に与えて作動状態
とする指令回路とをそなえ、前記光情報記録媒体への情
報書き込み時に前記判定回路が出力を生じると２重書込
みであると判定する二重書き検出回路、を提供するもの
である。

【０００７】

【作用】光情報記録媒体の表面は書込み前は光反射が多
く、書込み後には光反射が少なくなる。書込み時に、書
き込んだばかりのピットを光ビームが通過した後はピッ
トが無いはずであるから、反射光量は多い筈である。そ
して、二重書込みが生じるとピット通過後の反射光量が
少なくなる。この反射光量の少なくなることを検出して
二重書き検出信号を形成する。

【０００８】エンべロープ発生回路は、光情報記録媒体
からの読取り信号のエンべロープ信号を形成する。この
エンべロープ信号は、信号合成回路で読取り信号と加算
された上で判定回路に与えられる。判定回路では、信号
合成回路の出力が所定値以下であるときに判定出力を生
じる。エンべロープ発生回路および判定回路は、指令回
路からの指令に応じて書込み信号があるときに動作する
。

【０００９】

【発明の効果】本発明は上述のように、書込み信号があ
るときに動作し、読取り信号のエンべロープ信号を読取
り信号と加算したものが所定レベル以下であるときに二
重書込みであるとして検出するようにしたため、書込み
済み情報を殆ど破壊せずに二重書込み検出を行うことが
でき、また検出までに長時間を要することもないという
特徴がある。そして、書込み動作が行われる限りトラッ
クジャンプがあっても確実に二重書込みを検出すること
ができる。

【００１０】

【実施例】図１は、本発明の一実施例の回路構成を示し
たものである。この回路は、二つの入力端子ＩＮ１　と
ＩＮ２　とを有し、入力端子ＩＮ１　には光情報記録媒
体（図示せず）からの読取り信号ＳＲ　が、また入力端
子ＩＮ２　には光情報記録媒体への書込み信号ＳＷ　が
与えられる。

【００１１】読取り信号ＳＲ　は、抵抗Ｒ１を介して比
較器ＣＭＰ１の反転入力端子−に与えられ、また書込み
信号ＳＷ　は、抵抗Ｒ２により接地された比較器ＣＭＰ
１の非反転入力端子＋に、ダイオードＤ１を介して与え
られる。比較器ＣＭＰ１の出力端子は、抵抗Ｒ４を介し
てコンデンサＣ１の非接地端に接続されており、この非
接地端は抵抗Ｒ３を介して比較器ＣＭＰ１の反転入力端
子−に接続されている。

【００１２】コンデンサＣ１には抵抗Ｒ５が並列接続さ
れており、さらにコンデンサＣ１の非接地端は抵抗Ｒ７
を介して比較器ＣＭＰ２の非反転入力端子＋に接続され
ている。この非反転入力端子＋には、ダイオードＤ２を
介して書込み信号ＳＷ　が与えられ、かつ抵抗Ｒ６を介
して読取り信号ＳＲ　が与えられる。さらに、この非反
転入力端子＋は、コンデンサＣ２によって接地されてお
り、このコンデンサＣ２と抵抗Ｒ６との時定数により、
書込んだばかりのピットを検出しないようにしている。 そして比較器ＣＭＰ２の反転入力端子−は抵抗Ｒ８によ
り接地されており、出力端は回路の出力端子ＯＵＴに接
続されるとともに、抵抗Ｒ９を介して非反転入力端子＋
に接続されており、かつ抵抗Ｒ１０により電源Ｖｃｃに
接続されている。

【００１３】図２は、図１の回路における入力端子に与
えられる書込み信号ＳＷ　および読取り信号ＳＲ　、な
らびに比較器ＣＭＰ２の入力信号Ｓ１および出力信号Ｓ
２を示している。

【００１４】書込み信号ＳＷ　は図示のように正確な矩
形信号であるが、読取り信号ＳＲ　は矩形波が幾分崩れ
た波形をしている。読取り信号ＳＲ　の頂部における波
頭部Ａは、書込み時にレーザダイオードに書込み用の大
電力が投入された結果、光情報記録媒体からの反射光量
が増したことに対応しており、波尾に向かっての垂れ下
がり部Ｂは書込みが始まりピットが徐々に深くなってい
くに連れて反射光量が徐々に減少していき一定レベルに
落ち着くことに対応している。

【００１５】そして、書込み信号ＳＷ　の立ち下がり後
に読取り信号ＳＲに現れる下方突出部Ｃは、レーザダイ
オードへの投入電力が読取り用の小電力になり反射光量
が急減すること、および書込み時に光ビームが照射され
て形成されたピットを検出するためピットの無い部分よ
りも一層反射光量が減じることによって生じる。

【００１６】通常の書込み動作時には、比較器ＣＭＰ２
の入力端子＋には、時定数回路を経て与えられた読取り
信号ＳＲ　とダイオードＤ２を介して与えられた書込み
信号ＳＷ　とが加え合わされて与えられる。したがって
、比較器ＣＭＰ２の非反転入力端子＋の入力信号のレベ
ルはゼロを下回ることはなく、比較器ＣＭＰ２の出力は
ハイのままである。

【００１７】次に、書込み動作中に既に書込み済みのピ
ットを検出したときには、読取り信号ＳＲ　に凹部Ｄが
生じる。この凹部Ｄは、抵抗Ｒ６とコンデンサＣ２とに
よる時定数回路では消去されないタイミングで発生する
から、比較器ＣＭＰ２でゼロレベルより低レベルである
として検出され、比較器ＣＭＰ２の出力端からローレベ
ルの出力が生じる。このローレベル信号は、二重書き検
出信号として図示しない制御系に与えられ、書込み動作
の停止に用いられる。そして、この書込み停止によりデ
ータの破壊はエラー訂正可能な範囲で食い止めることが
できる。したがって、二重書込みの発生時点で考えると
、検出を瞬時に行うことができしかもデータ破壊は起き
ても僅かなものであるから、非常に実際的な機能の優れ
た装置となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す回路図。

【図２】図１の回路各部の信号波形を示す図。

【符号の説明】

ＩＮ　　入力端子 ＯＵＴ　　出力端子 ＣＭＰ　　比較器

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】光情報記録媒体からの情報読取り信号のエ
   ンべロープを検出するエンべロープ発生回路と、このエ
   ンべロープ発生回路の出力に前記読取り信号を加算した
   信号を形成する信号合成回路と、この信号合成回路の出
   力のレベルが所定値以上であるとき出力を生じる判定回
   路と、前記光情報記録媒体への情報書込み信号を前記エ
   ンべロープ発生回路および前記判定回路に与えて作動状
   態とする指令回路とをそなえ、前記光情報記録媒体への
   情報書き込み時に前記判定回路が出力を生じると２重書
   込みであると判定する二重書き検出回路。
2. 【請求項２】請求項１の回路において、前記信号合成回
   路は、読取りへの移行時に前記読取り信号に含まれる微
   小変化を消去するための所定の時定数を有するようにし
   た二重書き検出回路。