JPH04354894A - リフロー錫または錫合金メッキ用素材の製造方法 - Google Patents

リフロー錫または錫合金メッキ用素材の製造方法

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Publication number
JPH04354894A
JPH04354894A JP12610191A JP12610191A JPH04354894A JP H04354894 A JPH04354894 A JP H04354894A JP 12610191 A JP12610191 A JP 12610191A JP 12610191 A JP12610191 A JP 12610191A JP H04354894 A JPH04354894 A JP H04354894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tin
plating
reflow
tin alloy
alloy plating
Prior art date
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Pending
Application number
JP12610191A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Suzuki
鈴木 比呂輝
Masaharu Hirata
平田 雅治
Teruo Kawada
川田 輝夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リフロー錫または錫合
金メッキ用素材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リフロー錫または錫合金メッキは
、メッキ素材の表面上に電気メッキにより錫または錫合
金層を形成し、その後これを加熱炉に通して錫または錫
合金層をそれらの融点以上に加熱溶融凝固させることに
より行われている。このリフロー錫メッキ条は、一般に
コネクタ、スイッチ、その他の電子部品のリードとして
使用される。
【0003】リフロー錫または錫合金メッキに使用され
るメッキ用素材には、その材質、用途により種類は異な
るが、錫または錫合金層を形成する前に、光沢メッキの
場合と同様に厚さ約0.5μm以上の下地メッキ層を形
成する。下地メッキ層の材料としては、銅もしくはニッ
ケル等が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、メッキ
用素材の材質がリン青銅、銅、または合金成分が少ない
いわゆる稀薄銅合金等である場合、加熱されたときに錫
または錫合金層の密着性が著しく劣化することが知られ
ている。
【0005】この問題を解決するためには、下地メッキ
層を設けないか、フラッシュメッキにより下地メッキ層
の厚さを0.1μm以下程度にする必要がある。この場
合、下地メッキ層によるバリアー効果が発揮されないば
かりでなく、錫または錫合金層を形成する際に錫または
錫合金がはじき現象を示し、結果として厚さが不均一で
ある錫または錫合金層が形成されてしまう。錫または錫
合金層の厚さが不均一であると、得られたリフロー錫メ
ッキ条の半田つけ性が極端に悪くなり、外観の光沢がな
くなる等の弊害が生じる。一方、下地メッキ層の厚さを
1.5μm以上とすると、密着性は若干向上するが、製
造工程における生産性が著しく悪いという問題がある。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、下地メッキ層の厚さに関係なく優れた密着性を発
揮し、リフロー錫または錫合金メッキ条に優れた半田つ
け性を発揮せしめ、良好な外観を呈するようにさせるこ
とができるメッキ用素材を効率よく製造することができ
るリフロー錫または錫合金メッキ用素材の製造方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来から母材の最終圧延
工程において、母材表面に微小なかえり状もしくはかさ
ぶた状の欠陥(以下、かえり、かぶりと呼ぶ)が生じる
ことが知られている。このかえり、かぶりと錫または錫
合金のはじき現象との因果関係は、次のように推測され
る。かえり、かぶり部の汚れは、リフロー錫または錫合
金メッキ工程における前処理での脱脂、酸洗では充分に
除去することができない。このため、十分に活性化され
なかったかえり、かぶり部と錫または錫合金との間にぬ
れ不良が起こり、はじき現象が生じる。
【0008】また、かえり、かぶりと錫または錫合金層
の加熱時における密着性との因果関係は、次のように推
測される。下地メッキ層として銅層を設けた場合、加熱
時に銅が母材または錫または錫合金層に拡散して、銅層
にいわゆるカーケンダールボイド(以下、ボイドと省略
する)を発生させる。このボイドが密着性を悪化させる
と考えられる。例えば、銅の下地メッキを省略した場合
または銅の下地メッキとして0.1μm程度のフラッシ
ュメッキを行った場合には、ボイドの発生はほとんどな
く、密着性は良好であるが銅の下地メッキ層が約0.5
μmの場合には、銅層中のボイドの発生の密度が大きく
なり密着性を劣化させる。また、銅の下地メッキ層が約
1.5μm以上の場合には、銅の拡散によるボイドの発
生があっても密度が小さいので密着性への悪影響が少な
くなり、密着性が若干向上する。かえり、かぶり等の欠
陥は、ボイドと同様な作用を示し、ボイド以上に密着性
に悪影響を及ぼす。
【0009】本発明者らは、母材のかえり、かぶり等の
欠陥を皆無にすることにより、下地メッキ層の厚さに関
係なく加熱時の錫または錫合金層の密着性を向上させる
ことができることに着目し本発明をするに至った。
【0010】すなわち、本発明は、メッキ素材上に錫ま
たは錫合金のメッキ処理を施し、その後これを加熱炉に
通して加熱処理を施すリフロー錫または錫合金メッキに
用いられる前記メッキ素材の製造方法において、前記メ
ッキ素材の母材の最終圧延工程の前に前記母材の表面を
目の粗さが4000番以上の細かいバフを用いて機械研
磨することを特徴とするリフロー錫または錫合金メッキ
用素材の製造方法を提供する。
【0011】ここで、目の粗さが4000番(以下、番
手4000番と省略する)であるバフとは、JIS  
R  6001において粒度分布の平均値が3±0.4
μmである研磨材を用いたバフに相当する。番手は40
00番以上に設定する。これは、目の粗さが4000番
未満であると最終圧延工程において母材表面にかえり、
かぶりが発生するからである。
【0012】
【作用】本発明のリフロー錫または錫合金メッキ用素材
の製造方法によれば、母材の最終圧延工程の前に母材の
表面を番手4000番以上であるバフを用いて機械研磨
することを特徴としている。
【0013】これにより、母材のかえり、かぶり等の欠
陥が皆無となり、下地メッキ層の厚さに関係なく加熱時
の錫または錫合金層の密着性が向上する。また、錫また
は錫合金のはじき現象により錫または錫合金層の厚さが
不均一となり、得られたリフロー錫メッキ条の半田つけ
性が悪くなり、外観の光沢がなくなることを防止できる
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。 実施例
【0015】錫8重量%およびリン0.1重量%を含有
し、残部が銅からなるリン青銅の厚さ0.3mmの冷間
圧延材に還元雰囲気中で熱処理を施した。熱処理後の材
料の表面を番手4000番のバフを用いて機械研磨した
。 次いで、これに冷間加工を施して、リフロー錫または錫
合金メッキ用素材である厚さ0.2mmのリン青銅条を
作製した。
【0016】得られたリン青銅条を通常のメッキ工程に
おいて脱脂、酸洗した後、下地銅メッキ処理を施した。 このとき、銅層の厚さが0.6μmおよび1.5μmの
2種類のリン青銅条と、さらに下地銅メッキを施さない
リン青銅条を用意した。次いで、これらのリン青銅条に
錫メッキを施して、厚さ1.2μmの錫層を形成した後
、還元性雰囲気のリフロー炉を通すことにより700℃
×5秒の熱処理を施した。このようにして実施例のリフ
ロー錫メッキ条を得た。
【0017】得られた実施例のリフロー錫メッキ条につ
いて外観、錫層の密着性、および半田つけ性を調べた。 その結果を下記表1に示す。なお、外観は目視で判断し
た。錫層の密着性は、リフロー錫メッキ条を加熱処理後
、曲げ半径R=板厚として90°に曲げ、剥離するまで
の最大時間を調べた。半田つけ性は、240℃の共晶半
田中へ5秒間浸漬し、表面積の95%以上濡れた場合を
○、濡れない場合を×とした。 比較例 番手1200番のバフを用いて機械研磨すること以外は
実施例と同様にして比較例のリフロー錫メッキ条を得た
。得られた比較例のリフロー錫メッキ条について外観、
錫層の密着性、および半田つけ性を実施例と同様に調べ
た。その結果を下記表1に併記する。
【0018】
【表1】
【0019】表1から明らかなように、本発明の方法を
用いて得られたリフロー錫メッキ条(実施例)は、下地
銅メッキの有無、銅層の厚さに関係なく優れた密着性お
よび半田つけ性を発揮し、しかも外観も良好であった。
【0020】これに対して、本発明の範囲外の番手のバ
フを用いて得られたリフロー錫メッキ条(比較例)は、
下地銅メッキを施さない場合には外観および半田つけ性
が悪く、下地銅メッキを施した場合には密着性が悪かっ
た。
【0021】
【発明の効果】以上説明した如く本発明のリフロー錫ま
たは錫合金メッキ用素材の製造方法は、母材との優れた
密着性を発揮し、リフロー錫または錫合金メッキ条に優
れた半田つけ性を発揮せしめ、良好な外観を呈するよう
にさせることができるメッキ用素材を効率よく製造する
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  メッキ素材上に錫または錫合金のメッ
    キ処理を施し、その後これを加熱炉に通して加熱処理を
    施すリフロー錫または錫合金メッキに用いられる前記メ
    ッキ素材の製造方法において、前記メッキ素材の母材の
    最終圧延工程の前に前記母材の表面を目の粗さが400
    0番以上の細かいバフを用いて機械研磨することを特徴
    とするリフロー錫または錫合金メッキ用素材の製造方法
JP12610191A 1991-05-29 1991-05-29 リフロー錫または錫合金メッキ用素材の製造方法 Pending JPH04354894A (ja)

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JPH04354894A true JPH04354894A (ja) 1992-12-09

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JP (1) JPH04354894A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0685436A (ja) * 1992-02-14 1994-03-25 Rockwell Internatl Corp 電気的に導電性の基板上の均一なはんだコーティングおよびそれを達成する方法
JP2007291459A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Nikko Kinzoku Kk Cu−Sn−P系合金すずめっき条
JP2012007242A (ja) * 2011-08-01 2012-01-12 Jx Nippon Mining & Metals Corp Cu−Ni−Si合金すずめっき条

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