JPH04354620A - ワイヤ放電加工機用チャックの形成方法及びそれに使用するチャック用ブロック - Google Patents

ワイヤ放電加工機用チャックの形成方法及びそれに使用するチャック用ブロック

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JPH04354620A
JPH04354620A JP15607491A JP15607491A JPH04354620A JP H04354620 A JPH04354620 A JP H04354620A JP 15607491 A JP15607491 A JP 15607491A JP 15607491 A JP15607491 A JP 15607491A JP H04354620 A JPH04354620 A JP H04354620A
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JP
Japan
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chuck
workpiece
hole
block
tightening
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JP15607491A
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English (en)
Inventor
Zenshi Ueno
上野 善嗣
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MARUZEN SEIKO KK
Original Assignee
MARUZEN SEIKO KK
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワーク(被加工物)を
加工機のテーブルにセットするためのチャックの改良に
関する。更に詳述すると、本発明は、ワイヤーカット放
電加工機用チャックの形成方法並びにそれに使用するチ
ャック用ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワイヤーカット放電加工機にお
けるテーブルへのワークの取付けは、ボルト等の固着手
段を用いて行なわれている。例えば、本来必要とされる
ワーク寸法よりも大きめのワークを用意し、これにボル
ト貫通孔を設けて固定用ボルトを通し、ワイヤーカット
放電加工機のテーブルのねじ穴にねじ込むことによって
固定されている。
【0003】また、複数のワークを同時に取付け可能と
するためのワーク支持治具も提案されている(実開昭6
2−161334 号)。このワーク支持装置100は
、図8に示すように放電加工機の口字形テーブル101
のワーク取付穴103を利用して取付けられる一対の支
柱受け111と、これら各支柱受け111に対しそれぞ
れ摺動可能に挿入される一対の支柱112と、前記支柱
受け111の間の前記ワーク取付穴103に固定され前
記支柱112の端部を支持して相互に接近離反させる駆
動手段113を内蔵すると共に前記開口部102向って
突出しワークWの一端を支持する突出部115を有する
中央支柱受け114と、前記各支柱112上を移動して
任意の位置に固定可能であると共にワークWの一端を支
持する複数個のスライダ116と、少なくとも前記突出
部115のワークWと当接する部位に前記支柱112の
軸方向に微調整移動可能に取付けられたワーク支持駒1
17とから構成され、前記駆動手段113の駆動によっ
て前記スライダ116相互間及び/又は前記突出部11
5とスライダ116との間で2個以上のワークWを同時
に挾持するように設けられている。そして、大形ワーク
Wを支持する場合にはテーブル101の開口部102を
横切るようにあるいは開口周縁に沿ってワーク受け断部
118aを有するワーク受け118を配置し、前記取付
穴103を利用してテーブル101の周縁に取付けられ
る一対の固定具119で固定しワークWの自由端辺を支
持させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、どのよ
うな精密機械においてもその組立てにおいて誤差が生じ
るため極めて僅かではあるが固有の狂いを有しているも
のであり、超精密加工を可能とするワイヤ放電加工機で
あってもその例外ではない。このためチャックそのもの
が精密であっても固定されたワークWの中心と加工機の
中心との間に狂いが僅かに生じることとなり、その分だ
け精度を損なう問題がある。更に、従来のワーク支持治
具はテーブル上に固定されたベースに対し出入り自在に
設けられたこま(ワーク支持駒117)のようなものを
介在させてワークを固定するため、ワーク支持治具その
ものを正確に位置決めしてテーブルに固定しても、該治
具に固定されるワークWの位置には通常の加工では問題
とならないような極めて僅かの狂いが伴ってしまう。
【0005】本発明は、放電加工機の固有の誤差を修正
し精密なワークの位置決めと固定が可能なワイヤ放電加
工機用チャックの形成方法及びそれに使用するチャック
用ブロックを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明のワイヤ放電加工機用チャックの形成方法は
、ワイヤと直交する方向に締付力を付与する締付部と放
電加工開始穴とを有するチャック用ブロックを放電加工
機のテーブルの所定位置に取付け、前記放電加工開始穴
から放電加工によって前記チャック用ブロック内に穴を
開け、該穴はワークが貫入可能でかつ周壁の一部が前記
締付部よって構成されあるいは前記締付部によって前記
ワイヤと直交する方向へ変位可能な薄壁によって構成さ
れると共にこの締付部あるいは薄壁部と対向する周壁部
分が前記ワークの外形状と同一形状を成し、該穴のワー
ク外形状と同一形状を成す部位と前記締付部とで前記ワ
ークを掴持するチャックを構成するようにしている。
【0007】また、本発明のチャック用ブロックは、放
電加工機のテーブルに取付け可能な一つのブロックから
成り、前記ワイヤ放電加工機のテーブルのx軸、y軸へ
の位置決めのためのx,y軸合せガイドと、放電加工の
基準位置を示す基準穴と、チャック形成領域毎に設けら
れた放電加工開始穴及びワイヤと直交する方向に締付力
を付与可能な締付部並びにブロック底部においてチャッ
クを形成する領域に突出可能なワーク底受けとを有する
ようにしている。
【0008】
【作用】したがって、x,y軸合せガイドに位置決めピ
ンを挿入してワイヤ放電加工機のテーブル上にチャック
用ブロックを載せて押し当てれば、テーブルのx,y軸
とチャック用ブロックのx軸及びy軸とが一致してテー
ブル上に固定される。そして、チャック用ブロックが取
付けられた放電加工機を用いて加工開始穴から固定しよ
うとするワークの形状とほぼ同一の穴をワイヤ放電加工
によってチャック形成領域に加工すると、ワイヤ放電加
工機の誤差が全く表われないチャックが形成される。チ
ャックを構成する上述の穴はその一部が締付部に臨み、
その締付部と対向する面がワーク外形状と同一外形状に
加工されるため、ワークがチャック部分に挿入されて締
付部で把持された時、ワーク外形状と同一形状のチャッ
ク面を基準にして位置決めが行われる。これによって、
ワイヤ放電加工機の固有の誤差及びチャック取付け誤差
を除いて精密な位置決めと固定が可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0010】図1に本発明のワイヤ放電加工機用チャッ
クを構成するチャック用ブロックの一実施例を示す。こ
のチャック用ブロック30は、放電加工機のテーブルに
取付けられる前はワークを固定するチャック部分が形成
されておらず、1つのブロックから成るチャック本体1
にx,y軸合せガイド2,3と基準穴4,4とを設ける
と共にチャック形成領域8に少なくとも1組以上好まし
くは複数組の締付部5,5,…5とワークWの底部を支
えるワーク底受け7,7,…7及び放電加工開始穴6,
6,…,6とを設けて成る。尚、チャック本体1の両端
には段部16が形成され、この段部16を利用してチャ
ック本体1を放電加工機のテーブルに取付けるように設
けられている。
【0011】このx,y軸合せガイド2,3は例えば放
電加工機のx座標あるいはy座標と平行な面を有する穴
から成り、チャック本体1の両端にそれぞれ設けられて
いる。該穴2,3に位置決めピン(図示省略)を挿入し
、その位置決めピンがL形ないし口形テーブル(図示省
略)の内周縁に当接するように当該チャック本体1を放
電加工機のテーブル上で水平移動させることによってx
,y軸を合せて固定させることができる。
【0012】また、これらx,y軸合せガイド2,3の
間には放電加工の基準位置を示すもの例えば穴4,4が
それぞれ両端に設けられている。この基準穴4,4はワ
イヤ放電加工の自動化を図る際の基準となる位置を示す
ものである。
【0013】チャック形成領域8は例えばチャック本体
1を貫通する1つの大きな穴から成り、チャックの一部
を構成する固定ブロック片9,9,…,9と締付け部5
,5,…,5を構成する可動ブロック片10,10,…
,10とを対向させるように収容している。本実施例の
場合、チャック形成領域8は各ブロック片9,10毎に
個々に独立した貫通孔とせず、6箇所のチャック形成領
域を共用化した1つの孔によって構成しているが特にこ
れに限定されるものではなく、互いに独立した複数の孔
から成る個別のチャック形成領域を複数個形成するよう
にしても良い。固定ブロック片9,9,…,9と可動ブ
ロック片10,10,…,10とはチャック形成領域8
を貫通する2本の取付けピン11,11によって着脱自
在に支持されている。取付けピン11,11はチャック
本体1に固定ねじ12によって固定されている。また、
固定ブロック片9,9,…,9及び可動ブロック片10
,10,…,10は取付けピン11,11に対し固定ね
じ13によって固定されている。したがって、各固定ね
じ12,13を弛めて取付けピン11,11をチャック
本体1から抜き取ることによって、各ブロック片9,1
0を自由に交換ないし装着できる。
【0014】固定ブロック片9,9,…,9及び可動ブ
ロック片10,10,…,10は、例えば矩形のブロッ
クから成り、チャック形成領域の穴8内に対向設置され
ている。本実施例の場合、固定ブロック片9,9,…,
9と可動ブロック片10,10,…,10とは、それら
をチャック形成領域の穴8の両端に各々寄せて設置した
位置を最大限とし、チャック形成領域の穴8の中央で両
ブロック片9,10を突き合せて閉じた位置を最小限と
するワークWを把持するチャックを形成可能としている
。固定ブロック片9と可動ブロック片10の対向する面
にはそれらが突き合わされたときにも放電加工用の加工
開始穴6,6,…,6を形成するように、各々凹部が設
けられている。勿論、固定ブロック片9と可動ブロック
片10とが完全に閉じられずにワイヤを挿入し得る程度
の隙間が生じる場合には、この隙間が加工開始穴6の働
きを為すので、前述の凹部は特に設けなくとも良いし、
固定ブロック片9,9,…,9として、チャック形成領
域の穴8の半分以上を占めるブロックを採用する場合に
は、このブロックのチャック形成領域8のほぼ中央位置
に相当する部分のブロックだけに加工開始穴(図示省略
)が穿孔されている。可動ブロック片10,10,…,
10にはチャック本体1とねじ対偶を構成するねじ部材
14が連結されている。このねじ部材14は可動ブロッ
ク片10,10,…,10と前後方向には連動するも円
周方向には互いに自由に回転し得るように例えばフラン
ジ17と溝18との組合せ等を利用して連結されている
。本実施例の場合、この可動ブロック10とねじ部材1
4とチャック本体1とによって締付部5が構成されてい
る。本実施例の場合、一つのチャック本体1に6箇所の
チャックを形成するようにしているので、締付部5は等
間隔置きに6箇所形成されている。ねじ部材14はチャ
ック本体1に螺合されているので、回転させることによ
って可動ブロック片10,10,…,10を固定ブロッ
ク片9,9,…,9側へ押し出しワークWをワンタッチ
で固定し得るように設けられている。
【0015】また、チャック本体1の底面にはワークW
の底部を受け止めるワーク底受け7,7,…,7が設け
られている。このワーク底受け7,7,…,7はチャッ
ク本体1の底部にスライド可能に取付けられており、チ
ャック形成領域8内に挿入され該チャック形成領域8に
挿入されるワークWの底部を受け止めるように設けられ
ている。例えば、本実施例の場合、チャック本体1に蟻
溝(ダブテール)15を形成し、この蟻溝15に嵌合す
るワーク底受け7,7,…,7を可動ブロック片10側
と固定ブロック片9側とに夫々設けている。
【0016】以上のように構成されたチャック用ブロッ
ク30を用いて次のようにして放電加工機用チャックが
形成される。
【0017】まず、両端のx,y軸合せガイド2,3に
位置決めピンを挿入してから放電加工機のテーブルの上
にチャック用ブロック30を載置し、チャック本体1を
テーブルの隅に向けて押し込むことによって、テーブル
のx軸上及びy軸上にチャック本体1を一致させる。そ
の後、チャック本体1をその両端の段部16に固定金具
(図示省略)等を利用してテーブル上に固定する。次い
で、チャック本体1上の基準穴4を基準(X軸、Y軸の
0点)として自動加工プログラムを作成しワイヤ放電加
工をNC制御する。この加工は各チャック形成領域8内
に形成される各加工開始穴6,6,…,6にワイヤを通
し、固定ブロック片9,9,…,9の一部及び必要なら
ば可動ブロック片10,10,…,10の一部を放電加
工することによって行なわれる。この加工によって図4
に示すように、ワークWを挿入可能な穴19が両ブロッ
ク片9,10の間に開けられる。この穴19はワークW
の外形状と全く同一ではなく、一部がワークWの外形状
と同一であり、一部がワークWの挿入を可能とする程度
の余裕を持った大きさとされている。即ち、少なくとも
固定ブロック片9,9,…,9にはワークWの外形状と
同一形状の穴の一部19a(ハッチングで示される部分
)が形成され、可動ブロック片10,10,…,10と
の間でワークWを把持するチャックを形成する。また、
場合によっては可動ブロック片10,10,…,10側
にもワークWの外形状と同一形状の穴の一部19b(ハ
ッチングで示される部分)を形成することもある。 ここで、穴19の放電加工は固定ブロック片9,9,…
,9必要あれば可動ブロック片10,10,…,10の
一部にワークWの外形状の一部と同一形状の凹部19a
,19bを形成することによって完了する。尚、説明の
便宜上、ワーク形状を円形としているが特にこれに限定
されるものではなく、矩形、三角形、多角形、その他種
々の形状について実施可能である。
【0018】斯様にして形成された各チャック部には各
々ワークWが挿入されて固定される。ワーク固定に際し
ては、まずワーク底受け7,7,…,7をチャック形成
領域8,8,…,8の穴19内に夫々突出させ、ワーク
穴19の底部を部分的にあるいは全面的に塞ぐ。そして
、穴19内に挿入されるワークWの落下を防止する。 次に、ワーク底受け7,7,…,7によってワークWを
支持した状態でねじ部材14を回転させて可動ブロック
片10,10,…,10を固定ブロック片9,9,…,
9側へ押し出し、固定ブロック片9,9,…,9との間
でワークWを締付け固定する。ワークWの締付け完了後
、ワーク底受け7,7,…,7を引込めて放電加工に備
えて退避させておく。その後、基準穴4を基準とする自
動加工プログラムにしたがってワークWに対しそれぞれ
所定の放電加工を施す。ワークWに対する放電加工が完
了した後、可動ブロック片10,10,…,10を後退
させてワークWをチャック本体1から落下させて回収し
ても良いし、チャック本体1をテーブルから取外してワ
ークWを取外すようにしても良い。チャック本体1をテ
ーブルに取付けた状態のままワークWを交換する場合に
は同じ形状のワークWに対して何度繰返し放電加工を加
えても同じ精度で同じものが得られる。また、異なる形
状のワークを固定しようとする場合には、更に固定ブロ
ック片9,9,…,9及び/又は可動ブロック片10,
10,…,10に放電加工を施してチャックを形成し直
せば足りる。また、少なくとも固定ブロック片9,9,
…,9を交換することによって固定しようとするワーク
形状を変更することも可能である。
【0019】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である
。例えば、チャック本体1と締付部5,5,…,5とは
本実施例の場合、別ブロックで形成されているが特にこ
れに限定されるものではなく、図5〜図8に示すように
、締付部5,5,…,5をチャック本体1と一体に形成
してチャック本体1内にあらかじめ組込むようにしても
良い。
【0020】図5に本発明のチャック用ブロック30の
他の実施例を示す。このチャック用ブロック30は、締
付部5,5,…,5としてばね構造を採用し、チャック
本体1そのものに放電加工によってワークWを嵌入する
穴を開けるようにしている点で先の実施例のものと構造
を異にしている。締付部5,5,…,5はチャック本体
1にワイヤと平行なスリット20を有端環状に入れるこ
とによってばね構造に形成されている。したがって、ス
リット20の両端の間隔t1 (図6参照)を調整する
ことによってばねとしての力を調整することができる。 このばねから成る締付部5,5,…,5は本実施例の場
合、一つのチャック本体1に6箇所のチャック部を構成
するようにしているので、等間隔置きに6箇所形成され
ている。また、締付部5と締付部5との間には該締付部
5の動きを許容すると共にばね状の締付部5に対し押圧
力を付与するための溝21が設けられている。そして、
この溝21には締付部5と係合する調整駒22が収容さ
れている。調整駒22はチャック本体1にねじ込まれた
ねじ部材23に支持されている。ねじ部材23にはハン
ドル24が取付けられ、該ハンドル24を回転させるこ
とによって締付部5を押し出しワークWをチャック本体
1との間でワンタッチで固定し得るように設けられてい
る。前記締付部5と並んで加工開始穴25が穿孔されて
いる。この加工開始穴25はチャック形成領域8,8,
…,8にそれぞれ所望の形状のチャック部分を加工する
ための穴で、この穴25にワイヤを通してからチャック
を構成する穴26をワイヤ放電加工によって形成する。 また、締付部5を駆動する手段としては前述のスクリュ
ー方式に特に限定されず、カムあるいはリンク等を用い
たものでも良い。
【0021】以上のように構成された放電加工機用のチ
ャック用ブロック30によると、チャック本体1を放電
加工機のテーブルに固定した後に、各チャック形成領域
8,8,…,8の加工開始穴25にワイヤを通し、加工
開始穴25から放電加工を行ってワークWとほぼ相似の
外形状を成す穴26を開けることによってチャックを形
成する。この穴26はワークWと全く同一ではなく、例
えば図7に示すように、一部26aがワーク外形状と同
一であり、一部26bがワークWの挿入を可能とする程
度の余裕を持った大きさとされている。このワークWを
挿入する穴26はチャック本体1のチャック形成領域8
,8,…,8内に形成されチャック部を構成する。そし
て、この穴26の少なくとも一部には、ばね構造の締付
部5が影響を与えるように形成されている。即ち、チャ
ックを構成する穴26の周壁の一部は、締付部5の動き
によってワークWを把持し得るように設けられている。 ここで、穴26の放電加工は、加工開始穴25から放電
加工を開始し、締付部5を形成しているスリット20に
沿って移動した後、所定の形状の穴26をチャック本体
1に開けるようにしている。
【0022】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、ワイヤと直交する方向に締付力を付与する締付部と
放電加工開始穴とを有するチャック用ブロックを放電加
工機のテーブルの所定位置に取付け、前記放電加工開始
穴から前記チャック用ブロックを放電加工して、ワーク
が貫入可能でかつ周壁の一部が前記締付部よって構成さ
れあるいは前記締付部によって前記ワイヤと直交する方
向へ変位可能な薄壁によって構成されると共にこの締付
部あるいは薄壁部と対向する周壁部分が前記ワークの外
形状と同一形状を成す穴を形成し、該穴と前記締付部と
で前記ワークを掴持するチャックを構成するようにした
ので、放電加工機にセットした状態でチャックを形成す
ることができ、放電加工機の固有の誤差が解消され精密
度のワーク位置決め及び固定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチャック用ブロックの一実施例を
示す平面図である。
【図2】同チャック用ブロックの正面図である。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】図1のチャック用ブロックにチャックを加工し
た状態を示す説明図である。
【図5】本発明に係るチャック用ブロックの他の実施例
を示す斜視図である。
【図6】チャックの要部を示す図で、(a)は拡大平面
図及び(b)は正面図である。
【図7】チャックの一例を示す概略図である。
【図8】従来のワーク支持装置を示す平面図である。
【符号の説明】
1  チャック本体 2  x軸合せガイド 3  y軸合せガイド 4  基準穴 5  締付部 6,25  加工開始穴 7  ワーク底受け 8  チャック形成領域 9  固定ブロック片 10  可動ブロック片 14  可動ブロック片を移動させるねじ部材20  
ばね構造の締付部を形成するスリット21  締付部の
動きを許容する溝 30  チャック用ブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ワイヤと直交する方向に締付力を付与
    する締付部と放電加工開始穴とを有するチャック用ブロ
    ックを放電加工機のテーブルの所定位置に取付け、前記
    放電加工開始穴から放電加工によって前記チャック用ブ
    ロック内に穴を開け、該穴はワークが貫入可能でかつ周
    壁の一部が前記締付部よって構成されあるいは前記締付
    部によって前記ワイヤと直交する方向へ変位可能な薄壁
    によって構成されると共にこの締付部あるいは薄壁部と
    対向する周壁部分が前記ワークの外形状と同一形状を成
    し、該穴のワーク外形状と同一形状を成す部位と前記締
    付部とで前記ワークを掴持するチャックを構成すること
    を特徴とするワイヤ放電加工機用チャックの形成方法。
  2. 【請求項2】  放電加工機のテーブルに取付け可能な
    一つのブロックから成り、前記ワイヤ放電加工機のテー
    ブルのx軸、y軸への位置決めのためのx,y軸合せガ
    イドと、放電加工の基準位置を示す基準穴と、チャック
    形成領域毎に設けられた放電加工開始穴及びワイヤと直
    交する方向に締付力を付与可能な締付部並びにブロック
    底部においてチャックを形成する領域に突出可能なワー
    ク底受けとを有することを特徴とするチャック用ブロッ
    ク。
  3. 【請求項3】  前記チャック形成領域はワイヤ貫通方
    向に開口する貫通穴から成り、該穴内に締付部を構成す
    る可動ブロック片とチャックの一部を構成する固定ブロ
    ック片とを着脱可能に対向配置し、かつこれら両ブロッ
    クの対向する面に放電加工開始穴を形成したことを特徴
    とする請求項2記載のチャック用ブロック。
JP15607491A 1991-05-31 1991-05-31 ワイヤ放電加工機用チャックの形成方法及びそれに使用するチャック用ブロック Pending JPH04354620A (ja)

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