JPH04354602A - 工作機械の主軸装置 - Google Patents

工作機械の主軸装置

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JPH04354602A
JPH04354602A JP15522891A JP15522891A JPH04354602A JP H04354602 A JPH04354602 A JP H04354602A JP 15522891 A JP15522891 A JP 15522891A JP 15522891 A JP15522891 A JP 15522891A JP H04354602 A JPH04354602 A JP H04354602A
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JP
Japan
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spindle
unit
clamp drive
drive shaft
clamp
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Application number
JP15522891A
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English (en)
Inventor
Hisao Sasaki
久雄 佐々木
Atsushi Ueda
淳 上田
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NIPPEI TOYAMA MECHATRONICS KK
Original Assignee
NIPPEI TOYAMA MECHATRONICS KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マシニングセンターな
どの工作機械に設けられる主軸装置に係り、特に各部を
組み合わせ可能な構成とした主軸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンターに設けられた主軸装
置は、モータにて回転駆動されるスピンドルの先端に工
具ホルダを保持するクランプ機構が設けられており、ま
たスピンドルの内部に、このクランプ機構をクランプな
らびにアンクランプ動作させるクランプ駆動軸が設けら
れている。また主軸装置内には、前記スピンドルを駆動
するモータと、前記クランプ駆動軸を軸方向へ動作させ
るためのシリンダ機構を有するクランプ駆動機構が設け
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の主軸装置では、
1つのケース内に、前記クランプ機構、スピンドル、ク
ランプ駆動軸、モータならびにクランプ駆動機構が収納
されている。そのため機種ごとに別々の装置として設計
し且つ製造する必要があった。すなわち工具ホルダの寸
法の違い、スピンドルの回転数の違い、モータの仕様の
違いに応じて、個別の設計ならびに製造が必要になり、
多種少量生産となり、コストが高くなるのみならず、仕
様や規格の違う機種を製造する場合およびオプションの
追加などに、速やかに追従できなかった。
【0004】また、スピンドルは、先端に工具ホルダを
保持するテーパ面が形成され、その後方にクランプ機構
が設けられ、さらにその後方にスピンドルを駆動するモ
ータが配置される構造となるため、スピンドル自体が長
くなり、加工と組み込みが非常に困難なものとなってい
る。同様に、クランプ駆動軸も、スピンドルの先部のク
ランプ機構の部分からスピンドル内に延び、前記モータ
による駆動部内を通過してクランプ駆動機構の部分まで
延ばさなくてはならず、さらにクランプ駆動軸の軸芯に
はエアー供給穴を軸方向に沿って加工しなくてはならな
いため、このクランプ駆動軸の加工が非常に難しいもの
となっている。
【0005】さらに、従来の主軸装置では、一ヶ所に故
障が生じると全体を分解して修理などしなくてはならず
、例えばスピンドルの先端のテーパ面に傷がついただけ
で、全体を分解して修理する必要が生じ、メンテナンス
の面での不都合がある。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、仕様や規格の相違に敏速に対応した設計ならびに
製造ができ、また組み立てならびにメンテナンスが容易
な工作機械の主軸装置を提供することを目的としている
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による工作機械の
主軸装置は、工具ホルダを保持するテーパ面を有する第
1のスピンドル、このスピンドルを回転自在に支持する
軸受、ならびに工具ホルダを前記スピンドル内にてクラ
ンプするクランプ機構、このクランプ機構を駆動するた
めに軸方向へ進退動作する第1のクランプ駆動軸、なら
びにこのクランプ駆動軸を一方向へ付勢するばね部材が
それぞれ収納されているスピンドルユニットと、前記第
1のスピンドルとカップリングを介して接続される第2
のスピンドル、この第2のスピンドル内に進退自在に設
けられて前記第1のクランプ駆動軸に接合される第2の
クランプ駆動軸、ならびに前記第2のスピンドルに回転
力を与えるモータがそれぞれ収納されているモータユニ
ットと、前記第2のクランプ駆動軸に対し前記ばね部材
に対抗する押圧力を与える押圧機構が設けられたクラン
プ駆動ユニットと、から構成され、前記スピンドルユニ
ットと、モータユニットと、クランプ駆動ユニットとが
、順に接合されていることを特徴とするものである。
【0008】さらに上記構成において、スピンドルユニ
ットとモータユニットとの接合部に、低熱伝導率部材が
介装されているものである。
【0009】
【作用】上記手段では、スピンドルユニットと、モータ
ユニットと、クランプ駆動ユニットとが順に接合されて
いるものであるため、主軸装置の規格ならびに仕様に合
わせ、それぞれのユニットを組み合わせて制作すること
ができ、主軸装置の体系的なオプション化が可能になる
。また組み立てはそれぞれのユニット単位にて行われる
ため、組み立て作業ならびにメンテナンスが容易である
。さらにスピンドルとクランプ駆動軸は、各ユニット単
位に分離されて短いものとなるため、これらの加工作業
も簡単である。
【0010】さらに前記第2の手段では、スピンドルユ
ニットとモータユニットとの間に熱伝導率の低い部材が
介装されている。よってスピンドルユニットの発熱と、
モータユニットの発熱に対し、前記部材が熱バッファ的
効果を発揮し、両ユニットの熱的平衡が保たれるように
なる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明による工作機械の主軸装置の一例
としてマシニングセンターに設けられる主軸ヘッドを示
す平面図、図2はその断面図、図3は前記主軸ヘッドの
うちのスピンドルユニットのみを示す断面図、図4は前
記主軸ヘッドのうちのモータユニットとクランプ駆動ユ
ニットを示す断面図である。
【0012】図1と図2において、符号Aで示す部分が
スピンドルユニット、Bで示す部分がモータユニット、
Cで示す部分がクランプ駆動ユニットである。スピンド
ルユニットAでは、各機構がケース1内に組みつけられ
、モータユニットBでは、各機構がケース2内に組み付
けられ、またモータもケース2内に収納されている。 スピンドルユニットAとモータユニットBは、それぞれ
のケース1と2をボルト3により連結することによって
接合される。クランプ駆動ユニットCのベース4は、六
角スタッド5により、モータユニットBの後方に支持さ
れている。またスピンドルユニットAのケース1の上下
面には作業用の窓6が形成されており、この窓6は、取
り外し自在なカバー7により閉鎖できるようになってい
る。
【0013】次に前記各ユニットの構造を説明する。図
3は前記スピンドルユニットAの構造を断面にて示して
いるものであるが、解りやすくするために、ケース1に
はハッチングを設けず、ケース1内に収納されている部
材のみハッチングで示している。すなわちハッチングで
示している各部材は、仕様や規格に応じて変更すること
が可能であり、これにより仕様や規格の変更ならびにオ
プションの追加などに対応できることになる。
【0014】スピンドルユニットAのケース1内には、
円筒形状の回転支持部11が固定されている。この回転
支持部11内に、第1のスピンドル12が軸受13によ
り回転自在に支持されている。第1のスピンドル12の
先端には、工具ホルダ30が嵌装されるテーパ穴12a
が形成され、またスピンドル12の先端面には、工具ホ
ルダ30を位置決めするためのキー14が一体に突設さ
れている。先端に工具が装着される工具ホルダ30には
テーパシャンク部31が形成されており、このテーパシ
ャンク部31が前記テーパ穴12a内に密着するように
挿入される。また工具ホルダ30の側面にはキー溝33
が形成されており、このキー溝33が前記キー14に嵌
着されることにより、工具ホルダ30の回転方向の位置
決めがなされる。
【0015】第1のスピンドル12内の前記テーパ穴1
2aの後方にはプルスタッドクランプ方式のクランプ機
構15が設けられている。このクランプ機構15では、
コレット15aがスピンドル12内にて軸方向へ移動自
在に設けられており、このコレット15aの図示左側に
クランプ爪15bが揺動自在に支持されている。コレッ
ト15aが図3の図示右方向へ移動すると、クランプ爪
15bの先端により、工具ホルダ30のテーパシャンク
部31の後端に設けられたプルスタッド部32が引き込
まれ、テーパシャンク部31がテーパ面12aに密着し
て、工具ホルダ30がクランプされる。
【0016】第1のスピンドル12内の後方には、第1
のクランプ駆動軸16が進退自在に挿入されており、こ
の第1のクランプ駆動軸16の図示左端は前記コレット
15aに連結されている。前記スピンドル12の後端(
図示右端)には、スリーブ17がボルト20により連結
されている。このスリーブ17の内部には筒状のばねホ
ルダ18が挿入され、その内部で且つ第1のクランプ駆
動軸16の外周に、皿ばね21が収納されている。この
皿ばね21の図示左端は、ばねホルダ18内に設けられ
たリテーナ19に当接し、皿ばね21の図示右端は、ば
ねホルダ18の右内底面18aに当接している。クラン
プ駆動軸16の図示右端の外周には調整ナット22がね
じ込まれており、この調整ナット22のねじ込み量を調
整することにより、ばねホルダ18の右内底面18aの
位置が移動して、皿ばね21の初期撓み量すなわち初期
弾性力が調整できるようになっている。
【0017】上記皿ばね21は、ばねホルダ18の右内
底面18aを介して前記調整ナット22を図示右方向へ
付勢している。この付勢力により、クランプ駆動軸16
はスピンドル12の内部にて図示右方向へ付勢されてい
る。すなわち図3に示す自由状態にあるクランプ駆動軸
16は、皿ばね21により図示右方向へ引かれており、
このクランプ駆動軸16と共にコレット15aならびに
クランプ爪15bも図示右方向へ引かれている。よって
クランプ駆動軸16が自由状態のとき、クランプ機構1
5では、工具ホルダ30のプルスタッド部32をクラン
プ爪15bにて図示右方向へ引き込むことができ、工具
ホルダ30をクランプできる状態となっている。
【0018】第1のクランプ駆動軸16の軸芯にはエア
ー供給孔E1が穿設され、またコレット15aの軸芯に
はエアー供給孔E2が形成されている。このエアー供給
孔E2の図示左端は、前記テーパ穴12a内に臨んでい
る。
【0019】図3の実施例でのスピンドルユニットAで
は、回転支持部11の先端面に固定リング23が設けら
れている。この固定リング23の図示上方にはエアーカ
ーテンの噴出孔23aが形成され、また図示下方には水
切り孔23bが形成されている。前記噴出孔23aは、
ケース1に形成された供給孔1aならびに回転支持部1
1に形成された供給孔11aと連通されている。加工作
業中は、前記供給孔1aならびに11a内から噴出孔2
3aにエアーが供給され、このエアー圧が回転するスピ
ンドル12の周囲に供給されて外部から切り粉などが侵
入するのを防止できるようになっている。
【0020】また図3の実施例では、回転支持部11内
にエアーとオイルとの混合気体の供給孔11bが形成さ
れており、各軸受13にこの混合気体が供給されるよう
になっている。また回転支持部11内には、軸受13を
潤滑した後の前記混合気体を受ける孔11cならびにこ
れに連通する抜き出し口11dが形成されている。また
回転支持部11の外周面とこれが挿入されるケース1の
内周面との間にジャケット24が形成されており、ケー
ス1内に形成された冷却供給孔1bからジャケット24
に冷却液が供給される。これにより、加工時の熱ならび
にスピンドル12の回転による熱が冷却されるようにな
っている。
【0021】上記のうちの混合気体の供給路11bなら
びに、孔11cと抜き出し口11dは回転支持部11に
形成されているものであるが、これはスピンドル12が
高速回転する場合に必要とされるものである。よって混
合気体の供給が不要な仕様の場合には、これらの孔が形
成されていない回転支持部11を使用すればよい。
【0022】図3においてハッチングで示している各部
材のうち、最右部に示されているカップリング40(説
明は後に行う)以外の部材は、ケース1に対し図3の左
方向から組み付けられ、回転支持部11とケース1とが
ボルト26により絞めつけられることにより、各部材の
位置が決められて固定される。
【0023】次に図4に示すモータユニットの構造を説
明する。図4に示すモータユニットBは、ケース2をハ
ッチングなしで示し、ケース2内に収納される部材のみ
ハッチングにて示す。モータユニットBでは、ケース2
内に筒状の回転支持部51が収納され、その図示右端に
固定リング52がボルト53により固定され、また回転
支持部51の図示左端にリング54が固定されている。 固定リング52の内周部には軸受57が、リング54の
内周部には軸受56が設けられ、この軸受57と56と
により第2のスピンドル55が回転自在に支持されてい
る。このスピンドル55は、その図示左端に軸受56の
内輪に当たる支持部材58ならびにこれの位置を決める
ナット59が設けられ、図示右端には軸受57の内輪に
当たる支持部材61が設けられて、これらによりスピン
ドル55の軸方向の位置が決められている。
【0024】前記スピンドル55の外周にはヨーク62
を介してロータ63が、また回転支持部51の内周には
ステータ64が設けられ、このロータ63とステータ6
4とから成るモータによりスピンドル55が回転駆動さ
れる。また固定リング52の図示右端には回転検出部6
5が設けられており、この回転検出部65によりスピン
ドル55の回転位相と回転数が検出できるようになって
いる。
【0025】スピンドル55内には第2のクランプ駆動
軸71が挿入されている。スピンドル55の図示右端に
は支持キャップ72が固定されており、クランプ駆動軸
71の図示右端にて対面して形成された平面部71aが
この支持キャップ72によって両側から挟まれた状態と
なっている。その結果、クランプ駆動軸71はスピンド
ル55と共に回転し、且つクランプ駆動軸71はスピン
ドル55に対して軸方向に進退自在となっている。上記
支持キャップ72の図示右内面とクランプ駆動軸71の
段部との間にはコイルばね73が介装されている。クラ
ンプ駆動軸71はこのコイルばね73により図示左方向
へ付勢されている。図2に示す組み立て完了状態では、
クランプ駆動軸71が、スピンドルユニットAのクラン
プ駆動軸16に接合されるが、前記コイルばね73は、
第2のクランプ駆動軸71を第1のクランプ駆動軸16
の後端面に押し付ける力を発揮し、その弾性力は、スピ
ンドルユニットAに設けられた前記皿ばね21の弾性力
よりも十分に弱い値に設定されている。
【0026】クランプ駆動軸71の図示左端面には凹部
71bが形成され、この凹部71bが、前記スピンドル
ユニットA内の第1のクランプ駆動軸16の右端部16
aに嵌着される。図4に示すクランプ駆動軸71の軸芯
にもエアー供給孔E3が形成されており、両クランプ駆
動軸16と71が接合された状態で、上記エアー供給孔
E3がクランプ駆動軸16のエアー供給孔E2と連通す
る。図4に示すように、クランプ駆動軸71に形成され
た前記凹部71b内には上記エアー供給孔からのエアー
洩れを防止するためのOリング74が装着されている。 またクランプ駆動軸71の凹部71bの開口縁部71c
は、相手側のクランプ駆動軸16の端部16aに装着し
やすいように曲面加工されている。
【0027】また第2のクランプ駆動軸71の図示右端
部の外周には、被押圧リング75がねじ込まれている。 そしてクランプ駆動軸71の外周にねじ込まれた固定ナ
ット76により、被押圧リング75が固定されている。 なお、固定ナット76を図示左方向へねじ込んで被押圧
リング75を自由状態とし、この被押圧リング75のね
じ込み量を調整することにより、被押圧リング75の軸
方向の位置調節ができる。
【0028】図4の実施例でのモータユニットBでは、
リング54にエアーとオイルとの混合気体の供給孔54
aが形成されており、各軸受56にこの混合気体が供給
されるようになっている。またリング54内には軸受5
6を潤滑した後の前記混合気体を受ける孔54bが形成
されている。また回転支持部51の外周面とこれが挿入
されるケース2の内周面との間にジャケット78が形成
されており、ケース2内に形成された冷却供給孔2aか
らジャケット78に冷却液が供給され、この冷却液は排
出孔2bから排出される。これにより、モータの発熱に
よる熱が冷却されるようになっている。
【0029】上記のうちの混合気体の供給孔54aなら
びに、受ける孔54bは回転支持部51に固定されたリ
ング54に形成されているものであるが、これはスピン
ドル55が高速回転する場合に必要とされるものである
。よって混合気体の供給が不要な仕様の場合に、この経
路が設けられていないリング54を使用すればよい。
【0030】図4においてハッチングで示している各部
材は、ケース2に対し図4の右方向から組み付けられ、
固定リング52とケース2とがボルト77により絞めつ
けられることにより、各部材が位置が決めされて固定さ
れる。
【0031】次にクランプ駆動ユニットCの構造を説明
する。クランプ駆動ユニットCのベース4は六角スタッ
ド5により、前記モータユニットBの固定リング52の
右面に支持されている。ベース4にはシリンダ81が固
定されさらにその右端には端部ブロック82が固定され
ている。これらの内部にはピストン83が図示左右方向
へ動作自在に挿入されており、その図示左端のロッド8
3aが、前記第2のクランプ駆動軸71の右端の被押圧
リング75に右側から対向している。ピストン83の右
側には加圧室P1が左側には加圧室P2が形成され、ま
たベース4と端部ブロック82とには、それぞれの加圧
室P1とP2に連通する油圧ポートP3とP4が形成さ
れている。図4の状態ではピストン83が図示右方向へ
移動してロッド83aが被押圧リング75から離れてい
る。右側の加圧室P1が増圧されてピストン83が図示
左方向へ移動すると、ロッド83aにより、被押圧リン
グ75が図示左方向へ押され、第2のクランプ駆動軸7
1が図示左方向へ駆動される。
【0032】ピストン83とロッド83a内にはエアー
供給孔E4が形成されており、ロッド83aが被押圧リ
ング75に当たった時点で、エアー供給孔E4がクラン
プ駆動軸71内のエアー供給孔E3に連通する。また図
2に示すように、主軸ヘッドが組み立てられた状態では
、上記エアー供給孔E4の右端にエアー供給継手84が
接続される。
【0033】またクランプ駆動ユニットCのベース4の
左側面には支持板を介して一対の近接スイッチ85が設
けられ、この近接スイッチ85により被押圧リング75
の位置が検出され、これによりクランプ駆動軸71がク
ランプ方向へ駆動されているか、アンクランプ方向へ駆
動されているかの検出が行われる。
【0034】次に、スピンドルユニットAに設けられた
第1のスピンドル12と、モータユニットBに設けられ
た第2のスピンドル55とを連結するカップリング40
の構造を説明する。この実施例において使用されている
カップリング40はダイアフラムカップリングである。 このカップリング40の一方の支持リング41はシュパ
ンリング42を挟んで第1のスピンドル17の外周に装
着されている。シュパンリング42の端部には押圧リン
グ43が設けられ、さらにその左側には締結ナット44
が設けられている。締結ナット44と支持リング41と
は互いに螺装されており、締結ナット44を支持リング
41に対して絞め付けることにより、シュパンリング4
2のくさびが噛み合い、支持リング41と第1のスピン
ドル12とが固定される。
【0035】カップリング40の他方の支持リング45
は、モータユニットB側の第2のスピンドル55の外周
部にシュパンリング46を介して装着される。支持リン
グ45の図示右側には押圧リング47がボルト48によ
り固定されている。このボルト48を絞め付けることに
より、シュパンリング46のくさびが噛み合い、支持リ
ング45が第2のスピンドル55に固定される。
【0036】上記カップリング40の締結ナット44の
絞め付け動作と、ボルト48の絞め付け動作は、組立時
にケース1の窓6を開け、この窓6から挿入された工具
により行われる。
【0037】上記各ユニットA,B,Cの組み立ては、
まずスピンドルユニットAのケース1とモータユニット
Bのケース2を接合し、ボルト3により固定する。この
ときスピンドルユニットAのクランプ駆動軸16と、モ
ータユニットBのクランプ駆動軸71とを凹凸嵌合させ
て接合する。さらに前述のようにケース1の窓6から締
結ナット44とボルト48を締めて、カップリング40
を介して第1のスピンドル12と第2のスピンドル55
を互いに連結する。そしてモータユニットBの後方にク
ランプ駆動ユニットCを六角スタッド5により固定する
【0038】なお上記組立の際にケース1とケース2と
の接合部に、セラミックやステンレススチールなどの低
熱伝導率の熱バッファリング91を介装する。またクラ
ンプ駆動軸16と71との接合部にも低熱伝導率の部材
を挟み、同様にしてカップリング40の例えば両支持リ
ング41,45とダイヤフラムとの間にも低熱伝導率の
部材を介装する。これにより、スピンドルユニットAの
加工熱または軸受による発熱による温度上昇と、モータ
ユニットBのモータ発熱による温度上昇との間の熱的平
衡を保つことができるようになる。
【0039】上記の加工ヘッドでは、スピンドルユニッ
トAとモータユニットBとクランプ駆動ユニットCとが
別々のユニットとして構成され、これがビルトブロック
方式にて組み合わされる。よって仕様や規格に応じて各
ユニットの構造を選択し変更でき、体系的シリーズ化を
図ることができる。
【0040】例えば、スピンドルユニットAでは、使用
する工具ホルダ30に合わせたスピンドル12を使用す
ることができ、また軸受13も高速回転用と低速回転用
とに使い分けできる。また図3に示すように、エアーと
オイルとの混合気体の供給孔11bなどが必要なときに
は、これを備えた回転支持部11を使用すればよいこと
になる。またクランプ駆動ユニットCは、スピンドルユ
ニットAのクランプ機構15に適合した押圧ストローク
を有するものを選択すればよい。さらにモータユニット
Bは、回転数などの仕様の異なるものを選んで構成でき
ることになる。
【0041】次に図2に示す状態に組み立てられた上記
加工ヘッドの動作について説明する。図2は工具ホルダ
30をクランプしている状態を示している。すなわち、
クランプ駆動ユニットCでは、左側の加圧室P2が油圧
により加圧されてピストン83が図示右方向へ移動して
おり、ロッド83aは第2のクランプ駆動軸71の右端
に設けられた被押圧リング75から所定距離だけ離れて
いる。
【0042】このとき、皿ばね21の弾性力により第1
のクランプ駆動軸16が図示右方向へ移動し、且つこれ
と接続されている第2のクランプ駆動軸71も図示右方
向へ移動している。よってクランプ機構15では第1の
クランプ駆動軸16によりコレット15aが図示右方向
へ引かれ、クランプ爪15bにより工具ホルダ30のプ
ルスタッド部32が引き込まれて、テーパシャンク部3
1がスピンドル12のテーパ穴12aに密着して、工具
ホルダ30がクランプされた状態となっている。
【0043】上記クランプ状態で加工動作が行われる。 すなわちモータユニットB内にてロータ63が回転し、
これにより第2のスピンドル55が回転駆動され、これ
と共に第2のクランプ駆動軸71が回転する。第2のス
ピンドル55の回転力はカップリング40を介してスピ
ンドルユニットA内の第1のスピンドル12に伝達され
、第1のスピンドル12と第1のクランプ駆動軸16が
回転する。
【0044】次に工具ホルダ30のアンクランプ動作で
は、図示しない工具交換アームが移動してきてこの工具
交換アームにより工具ホルダ30が保持された時点で、
クランプ駆動ユニットC内の加圧室P1内の油圧が増圧
される。これによりピストン83とロッド83aが図示
左方向へ移動し、被押圧リング75を図示左方向へ押す
。よってモータユニットB内の第2のクランプ駆動軸7
1が図示左方向へ駆動され、これに連結されているスピ
ンドルユニットA側の第1のクランプ駆動軸16が図示
左方向へ駆動される。よってクランプ機構15ではコレ
ット15aが同方向へ移動し、クランプ爪15bによる
クランプ力が解除されて工具ホルダ30が工具交換アー
ムに渡される。
【0045】また工具ホルダ30が取出されたときに、
図2に示す継手84からピストン83内のエアー供給孔
E4にエアーが供給される。これは第2のクランプ駆動
軸71内のエアー供給孔E3、第1のクランプ駆動軸1
6内のエアー供給孔E2、さらにはコレット15a内の
エアー供給孔E1を通過してテーパ穴12a内に噴射さ
れ、テーパ穴12a内が清掃される。
【0046】なお本発明による主軸装置は、マシニング
センターの主軸ヘッドに限られるものではなく、工具ク
ランプ機構を有する主軸装置であればどのようなもので
あっても実施可能である。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スピンド
ルユニットと、モータユニットと、クランプ駆動ユニッ
トとが順に接合されているものであるため、主軸装置の
規格ならびに仕様に合わせ、それぞれのユニットを組み
合わせて製作することができ、主軸装置の体系的なオプ
ション化ならびにシリーズ化が可能になる。また組み立
てはそれぞれのユニット単位にて行われるため、組み立
て作業ならびにメンテナンスが容易である。さらにスピ
ンドルとクランプ駆動軸は、各ユニット単位に分離され
て短いものとなるため、これらの加工作業も簡単である
【0048】さらに請求項2記載の発明では、スピンド
ルユニットとモータユニットとの間に熱伝導率の低い部
材が介装されている。よってスピンドルユニットの発熱
と、モータユニットの発熱に対し、前記部材が熱バッフ
ァ的効果を発揮し、両ユニットの熱的平衡が保たれるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、マシニン
グセンターの主軸ヘッドの平面図、
【図2】図1に示した主軸ヘッドの縦断面図、
【図3】
スピンドルユニットの構造を示す断面図、
【図4】モー
タユニットとクランプ駆動ユニットの構造を示す断面図
【符号の説明】
A  スピンドルユニット B  モータユニット C  クランプ駆動ユニット 1  スピンドルユニットのケース 2  モータユニットのケース、 3  ボルト 4  クランプ駆動ユニットのベース 11  回転支持部 12  第1のスピンドル 13  軸受 15  クランプ機構 16  第1のクランプ駆動軸 17  スリーブ 21  皿ばね 30  工具ホルダ 40  カップリング 51  回転支持部 55  第2のスピンドル 56,57  軸受 71  第2のクランプ駆動軸 81  シリンダ 83  ピストン 91  熱バッファリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  工具ホルダを保持するテーパ面を有す
    る第1のスピンドル、このスピンドルを回転自在に支持
    する軸受、ならびに工具ホルダを前記スピンドル内にて
    クランプするクランプ機構、このクランプ機構を駆動す
    るために軸方向へ進退動作する第1のクランプ駆動軸、
    ならびにこのクランプ駆動軸を一方向へ付勢するばね部
    材がそれぞれ収納されているスピンドルユニットと、前
    記第1のスピンドルとカップリングを介して接続される
    第2のスピンドル、この第2のスピンドル内に進退自在
    に設けられて前記第1のクランプ駆動軸に接合される第
    2のクランプ駆動軸、ならびに前記第2のスピンドルに
    回転力を与えるモータがそれぞれ収納されているモータ
    ユニットと、前記第2のクランプ駆動軸に対し前記ばね
    部材に対抗する押圧力を与える押圧機構が設けられたク
    ランプ駆動ユニットと、から構成され、前記スピンドル
    ユニットと、モータユニットと、クランプ駆動ユニット
    とが、順に接合されていることを特徴とする工作機械の
    主軸装置。
  2. 【請求項2】  スピンドルユニットとモータユニット
    との接合部に、低熱伝導率部材が介装されている請求項
    1記載の工作機械の主軸装置。
JP15522891A 1991-05-31 1991-05-31 工作機械の主軸装置 Pending JPH04354602A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1043975A (ja) * 1996-07-30 1998-02-17 Yamazaki Mazak Corp 工作機械
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KR101399725B1 (ko) * 2007-11-15 2014-05-30 두산인프라코어 주식회사 공작기계의 주축 장치

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