JPH04353599A - トルクリミッタ用グリース組成物 - Google Patents

トルクリミッタ用グリース組成物

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JPH04353599A
JPH04353599A JP12893391A JP12893391A JPH04353599A JP H04353599 A JPH04353599 A JP H04353599A JP 12893391 A JP12893391 A JP 12893391A JP 12893391 A JP12893391 A JP 12893391A JP H04353599 A JPH04353599 A JP H04353599A
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torque
oil
torque limiter
grease composition
bentonite
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Mitsunari Aso
光成 麻生
Yuji Okamoto
裕二 岡本
Masahiko Kataoka
雅彦 片岡
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NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転トルクの伝達、
遮断を行なうトルクリミッタ、更に詳しくはOA機器の
紙送りローラ部における紙重送防止機構その他の送り機
構のテンションブレーキとして使用されるトルクリミッ
タに適用されるトルクリミッタ用グリース組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ローラクラッチ式およびばねク
ラッチ式などの滑り摩擦を利用したトルクリミッタは、
パウダートルクリミッタに比べてその機構が簡単で製造
コストも低く抑えることができる点で優れたものである
が、その内部に収容される転動体、ばねおよび保持器等
を潤滑するためにグリースを封入する必要がある。
【0003】このようなトルクリミッタに封入されるグ
リースは、汎用のグリースが用いられており、その組成
はたとえば基油として、鉱油、合成炭化水素油、ジエス
テル油、ポリオールエステル油またはシリコーン油、増
稠剤として金属石けん、複合石けん、ウレア、ベントナ
イトまたはシリカのいずれかを単独に用いたものである
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記組成のト
ルクリミッタ用グリースは、回転軸の摩擦熱やハウジン
グ内の温度変化の影響下で、前記機構に対して所定の回
転トルクで正確に伝達(オン)、遮断(オフ)を行なわ
せるために最適のものとはいえず、実装されたトルクリ
ミッタのオン・オフトルクのばらつきが大きく、寿命が
短いという問題点の主要な要因となっていた。
【0005】この発明は、従来のトルクリミッタ用グリ
ースの上記した問題点を解決し、トルクの変動を機構内
に正確に伝達してオン・オフトルクのばらつきを少なく
し、かつ機構の摩耗その他の損傷を抑えて高寿命化に貢
献し得るトルクリミッタ用グリースとすることを課題と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、鉱油および合成炭化水素油か
らなる基油75〜94.9重量%に、ウレア化合物とベ
ントナイトの両者併用した増稠剤5〜15重量%および
有機金属化合物0.1〜10重量%を添加してなる手段
を採用したのである。以下、その詳細を述べる。
【0007】この発明に用いる鉱油は、原油を常圧蒸留
し、その釜残油をさらに減圧蒸留して潤滑油留分をとり
、さらに溶剤抽出、水素添加、脱ろうなどの操作で不適
当な成分を除いて得られる工業用鉱油であってよい。
【0008】この発明に用いる合成炭化水素油は、炭素
および水素のみから構成されるα−オレフィンオリゴマ
ー、ポリブテンのようなイソパラフィン、アルキルベン
ゼンなどのような芳香族環を有する合成潤滑油が例とし
て挙げられる。また、このような合成炭化水素油として
、ジエステル油を10重量%以下の割合で含有するもの
がこの発明に用いて好ましい結果を得ることが判明して
いる。ジエステル油としては、ジ−2−エチルヘキシル
セバケート(DOS)、ジ−2−エチルヘキシルアジペ
ート(DOA)、ジ−2−エチルヘキシルアゼレート(
DOZ)が挙げられる。
【0009】前記した鉱油および合成炭化水素油の配合
比率は、重量比でそれぞれ0.05〜0.95である。 なぜなら、一方が0.05未満の少量では、トルク値が
大きく、かつトルク変動が不安定となるからである。な
お、さらに好ましい配合比率は重量比で0.4〜0.6
である。
【0010】この発明に用いる増稠剤としてのウレア化
合物は、分子中にウレア結合−NHCONH−を1以上
有するモノウレア、ジウレア、トリウレア、テトラウレ
アなどである。このようなウレア化合物は前記した基油
を溶媒としてアミンおよびイソシアネートを反応させる
ことにより、この基油中にミセルの状態で析出させて得
られる。
【0011】増稠剤として他方のベントナイトは、天然
のケイ酸塩粘土鉱物を工業的に精製したもので、酸洗し
て有機物を除いたものが好ましい。
【0012】前記したウレア化合物とベントナイトの配
合比率は0.05〜0.95である。なぜなら、一方が
他方の0.05未満の比率ではトルク値が大きく、かつ
トルク値が不安定となるあるからである。なお、さらに
好ましい配合比率は0.4〜0.6である。
【0013】また、この発明で用いる有機金属化合物は
、グリース組成物中に含まれて摺動面の熱などによって
分解され、分解生成物が摺動面に付着して、潤滑性、耐
摩耗性等の所要特性を発揮すると考えられ、以下の化合
物が例示できる。すなわち、有機モノブデンとして、モ
リブデンジチオフォスフェート(以下、Mo−DTPと
略記する)、モリブデンジチオカルバメート(以下、M
o−DTCと略記する)、有機亜鉛としてジンクジチオ
フォスフェート(以下、Zn−DTPと略記する)など
である。
【0014】以上述べた基油、増稠剤および有機金属化
合物の配合割合は、基油75〜94.9重量%、増稠剤
5〜15重量%有機金属化合物0.1〜10重量%であ
る。 なぜなら、上記組成の各下限値未満、または各上限値を
越える配合割合では、トルクリミッタのトルク値が大き
く、かつトルク変動がきわめて大きくなるからである。
【0015】
【作用】この発明のトルクリミッタ用グリース組成物は
、鉱油、合成炭化水素油またはジエステル油を含有する
合成炭化水素油を併用することで、温度による粘度の変
化が少なく、低粘度で低トルク化される。また、ウレア
化合物とベントナイトを併用するため、熱安定性、酸化
安定性およびトルク安定性に優れ、さらに有機金属化合
物を添加することにより、トルク特性が一層向上したも
のとなる。
【0016】
【実施例】
実施例1〜5 基油に鉱油、合成炭化水素油およびジエステル油、増稠
剤にウレア化合物、ベントナイト、有機金属化合物にM
o−DTP、Mo−DTC、Zn−DTPを用いて表1
に示した配合割合でこれらを混合し、均質なグリース状
とした。得られたグリースをローラクラッチ式のトルク
リミッタに封入し、つぎに示す試験方法および評価方法
でトルク測定試験を行ない、この結果を表1に示した。
【0017】トルク測定試験:図1に示す縦型トルク試
験機に、ローラクラッチ式のトルクリミッタ1をカップ
リング2を介して取り付け、カップリング2の外周には
糸3を固定して、その先端を板ばね4の自由端に取り付
け、25℃、250rpmの条件で軸5を回転させて、
その際のトルクリミッタ1のトルクを接触式変位計6で
レコーダ7に記録した(回数n=3)。10分間の記録
でトルク値が200gfcmで略一定していた場合を◎
印、250±10gfmであった場合を〇印、240〜
290gfcmで比較的緩やかに変化した場合を△印、
240〜320gfcmで激しく変化したものを×印と
して4段階に評価した。
【0018】
【表1】
【0019】比較例1および2 基油が鉱油を単独成分とし、増稠剤をウレア化合物の単
独成分とする比較例1または増稠剤がベントナイトの単
独成分とし有機金属化合物を添加しなかった比較例2に
ついて、表1に示す配合割合でグリースを調製し、実施
例1〜5と全く同様のトルク測定試験を行なって評価し
、その結果を表1中に併記した。
【0020】比較例3〜10 基油および増稠剤の成分が知られた市販のグリースにつ
いて、実施例1〜5と全く同様にしてトルク測定試験を
行ない、この結果を表2に示した。
【0021】
【表2】
【0022】表1および表2のトルク測定結果から明ら
かなように、基油に鉱油、合成炭化水素油、ジエステル
油の混合油を用い、増稠剤にウレア化合物とベントナイ
トの混合物を用い、さらに有機金属化合物を添加した実
施例1〜5のみに、n=3での評価が〇印より良い結果
が安定して得られた。
【0023】
【効果】この発明のトルクリミッタ用グリース組成物は
、以上説明したようにトルクリミッタのトルクを安定さ
せ、オン・オフトルクのばらつきを少なくし、摩耗その
他の機構内の損傷を抑えて高寿命化に貢献し得るもので
あるから、OA機器の紙送りローラ部における紙送りの
重送防止機構その他の送り機構が正確に動作し得るよう
になり、その利用価値が高いものであるということがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦型トルク試験機を説明する模式図
【符号の説明】
1  トルクリミッタ 2  カップリング 6  接触式変位計 7  レコーダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  鉱油および合成炭化水素油からなる基
    油75〜94.9重量%に、ウレア化合物とベントナイ
    トの両者併用した増稠剤5〜15重量%および有機金属
    化合物0.1〜10重量%を添加してなるトルクリミッ
    タ用グリース組成物。
  2. 【請求項2】  合成炭化水素油がジエステル油を10
    重量%以下の割合で含有する請求項1記載のトルクリミ
    ッタ用グリース組成物。
  3. 【請求項3】  増稠剤であるウレア化合物とベントナ
    イトの配合比率が0.05〜0.95である請求項1記
    載のトルクリミッタ用グリース組成物。
  4. 【請求項4】  有機金属化合物がモリブデンジチオフ
    ォスフェート、モリブデンジチオカーバメイト、ジンク
    ジチオフォスフェートから選ばれる一種以上の化合物で
    ある請求項1記載のトルクリミッタ用グリース組成物。
JP12893391A 1991-05-31 1991-05-31 トルクリミッタ用グリース組成物 Expired - Lifetime JP2975163B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994003565A1 (en) * 1992-08-05 1994-02-17 Koyo Seiko Co., Ltd. Grease for roller bearings and grease-sealed roller bearing
US6432888B1 (en) 1992-08-05 2002-08-13 Koyo Seiko Co., Ltd. Grease for rolling bearing and grease-sealed rolling bearing
JP2002249794A (ja) * 2001-02-22 2002-09-06 Nippon Steel Chem Co Ltd トルクリミッタ用潤滑油及び潤滑グリース
WO2004018594A1 (ja) * 2002-08-21 2004-03-04 Citizen Watch Co., Ltd. 精密機器用グリース組成物およびこれを用いた時計

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US7385880B2 (en) 2002-08-21 2008-06-10 Citizen Holdings Co., Ltd. Grease composition for precision equipment and timepiece containing the same

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