JPH04351916A - 磁気式光ファイバエンコーダの検出信号発生方法および装置 - Google Patents

磁気式光ファイバエンコーダの検出信号発生方法および装置

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JPH04351916A
JPH04351916A JP12620291A JP12620291A JPH04351916A JP H04351916 A JPH04351916 A JP H04351916A JP 12620291 A JP12620291 A JP 12620291A JP 12620291 A JP12620291 A JP 12620291A JP H04351916 A JPH04351916 A JP H04351916A
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Muneaki Kubota
宗明 久保田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気式光ファイバエン
コーダの検出信号発生方法および装置に関し、特に、光
ファイバ内のみに案内される光を用い、ファラデー効果
によってエンコーダ信号である検出信号を得るための新
規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種の光学式エ
ンコーダとしては種々あるが、その中で代表的な構成に
ついて述べると、図10にて示す特開平1−17362
5号公報にて示す本出願人が社内で製造している構成を
開示することができる。すなわち、図10において符号
1で示されるものは基台であり、この基台1には軸受2
を介して回転軸3が回転自在に設けられ、この回転軸3
の端部には、多数の回転スリット(図示せず)を有する
回転円板4が一体状に取り付けられている。この回転円
板4の一面側には、これと対向して固定スリット(図示
せず)を有する固定スリット板5が配設され、この固定
スリット板5の下方には、これと対向して受光素子6が
設けられている。前記回転円板4の他面側には、これと
対向して電子回路部7を有する回路基板8が図示しない
固定手段により固定式に配設され、この回路基板8の下
面には、前記固定スリット板5および受光素子6に対応
する位置において発光素子9が設けられている。前記基
台1には、接続線10をブッシュ11を介して取り付け
たケース体12に嵌着して設けられており、この接続線
10には、電源供給線13および信号取出線14が内設
されている。従って、工作機又はロボット等における回
転部材又はモータの回転軸に、前記回転軸3を接続する
ことにより、前記回転円板4の回転に伴う前記受光素子
6から得られる出力信号に基づいて、回転部材の回転数
又は回転角度および回転速度を検出することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学式エンコー
ダは、以上のように構成されていたため、次のような課
題が存在していた。すなわち、発光素子から発光した光
を回転円板および固定スリット板を介して受光素子に受
光する構成であり、光が空間を通過するために、光通路
の距離を設けると共に、外部ケースを必要とするため、
エンコーダとしての外形が大となり、超小形化のニーズ
に対応することは極めて困難であった。また、光が空間
を通過するために、空間中におけるチリ等の異物による
散乱によって、通過光が障害を受けることがあった。ま
た、発光素子からの光の回転円板に対する入射角を精密
に管理しなければならず、組立歩留りを向上させること
が極めて困難であった。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、光ファイバ内のみに案内さ
れる光を用い、ファラデー効果によって検出信号を得る
ようにした磁気式光ファイバエンコーダの検出信号発生
方法および装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による磁気式光フ
ァイバエンコーダの検出信号発生方法は、N極とS極が
着磁され移動する符号体に隣接して、ファラデー素子を
有する光ファイバを固定配設し、光ファイバからの光を
前記ファラデー素子に入光させ、反射後、再び前記光フ
ァイバに取り込むことにより、前記符号体の移動に対応
した検出信号を得る方法である。
【0006】また、本発明による磁気式光ファイバエン
コーダの検出信号発生装置は、光ファイバの先端部に設
けられた偏光板と、前記偏光板に設けられたファラデー
素子と、前記ファラデー素子に設けられた光反射部と、
前記光反射部に隣接して移動自在に設けられた符号体と
、前記符体に形成されたN極およびS極の着磁部とを備
えた構成である。
【0007】
【作用】本発明による磁気式光ファイバエンコーダの検
出信号発生方法および装置において、光ファイバを通っ
てきた光は、偏光板で偏光され、この偏光された光はフ
ァラデー素子を通る間に偏光面が回転させられて再び偏
光板に入射する。この時のファラデー素子の偏光面と偏
光板の相対角度によって光の出力が決まることになる。 この場合、ファラデー素子での偏光面の回転量は、これ
にかかる磁場によるため、符号体の移動に伴って光の出
力が変化することにより、検出信号を得ることができる
。また、この光ファイバを複数個設けることにより、2
相出力、アブソリュート出力等を任意に得ることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、図面と共に本考案による磁気式光ファ
イバエンコーダの検出信号発生方法および装置の好適な
実施例について詳細に説明する。なお、従来例と同一又
は同等部分には、同一符号を付して説明する。図1は本
発明による磁気式光ファイバエンコーダの検出信号発生
装置を示す概略構成図である。
【0009】図において符号1で示されるものは、光フ
ァイバであり、この光ファイバ1の先端部1aには、偏
光板2、ファラデー素子3および反射鏡等からなる光反
射部4が軸方向に重合して接合配設されている。
【0010】前記光ファイバ1の先端部1aの光反射部
4に対向し、これと隣接する位置には、N極とS極を交
互に着磁した着磁部5aを有する構成よりなる回転符号
体よりなる符号体5が回転軸6を介して回転自在に設け
られている。
【0011】前記回転軸6は、固定部材7の軸受8に回
転自在に設けられており、この符号体5の回転により、
前記ファラデー素子3には強度の異なる磁界が作用する
ように構成されている。
【0012】前記ファラデー素子3は、ファラデー効果
を有しており、直線偏光が物体中を透過するとき、その
偏光面が回転するが、これを旋光性と云い、その回転が
光の直進方向からみて右回りのものを右旋性、左回りの
ものを左旋性と云う。この光の進行方向に平行な磁界に
よって旋光性を生ずることがあり、これをファラデー効
果と云う。この旋光性の回転角は、外部の磁界の強さお
よび物質の厚さに比例する。
【0013】前述の構成において、光ファイバ1を通っ
てきた光は、偏光板2で偏光され、この偏光された光は
ファラデー素子を通る間に偏光面が回転させられて光反
射部4で反射された後、再び偏光板2に入射する。
【0014】この時のファラデー素子3の偏光面と偏光
板2の相対角度によって光の出力が決まる。従って、符
号体5が回転し、各着磁部5aに応じて変化する磁界に
応じてファラデー素子3の偏光面の回転量が変化するこ
とにより、光の出力はこの符号体5の回転に応じて変化
し、検出信号を取り出すことができる。
【0015】次に、前述の磁気式光ファイバエンコーダ
において、光を平面波Eとして次の数1の(1)式のよ
うに表わすことができる(図2に示す)。
【数1】 前記光が偏光板2でj方向に偏光されると、次の数2(
2)式のように表わすことができる。
【数2】 そこで、ファラデー素子3でθだけ光を回転させると、
平面波Eは、次の数3の(3),(4)式で表わすこと
ができる。
【数3】
【0016】再び、光を偏光板2を通すと、次の数4の
(5)式で表わすことができ、
【数4】 これを信号に直すと、次の数5の(6)式となり、検出
信号の出力の変化は、図3に示す特性となる。
【数5】
【0017】ここで、ファラデー素子3の部分において
、偏波面の回転角θのうち磁場の変動による部分をΔθ
(rad)とすると、Δθ<1の時、すなわち磁場の変
化が小さい時は、図3のAの部分で用い、この場合は、
図4,図5に示すように、光ファイバ1の外周にコイル
1Aを巻回し、磁力線1Bを発生するように構成する必
要がある。従って、このAの部分では、僅かな磁場の変
化でも大きい出力の変化を得ることができる。また、コ
イル1Aの磁場によって偏波面の回転量が45゜付近で
変化するようにできる。
【0018】また、Δθ>1の時、すなわち、磁場の変
化が大きい時は、図3のB又はCの部分で磁場を変化さ
せた方がよく、Bの部分ではAの部分で変化させた時の
2倍の分解能を得ることができる。また、図4,図5の
他の実施例としては、図8,図9に示すように、前述の
コイル1Aの代わりに、筒形磁石1Cを光ファイバ1の
外周に設けることも可能である。
【0019】なお、前述の構成は、1例を示したもので
あり、構成を種々変更し、超小形の光ファイバエンコー
ダを得ることができることは述べるまでもないことであ
る。また、符号体は回転に限らず、直線移動とすること
もできる。
【0020】
【発明の効果】本発明による磁気式光ファイバエンコー
ダの検出信号発生方法および装置は、以上のように構成
されているため、次のような効果を得ることができる。 すなわち、光が光ファイバから外に出ることがないため
、従来の光学式エンコーダのように異物等による光の散
乱を受けることがなく、常に高精度の検出を行うことが
できる。また、従来のように、光軸と回転ディスクの角
度変化を考える必要がなく、組立精度および歩留りを大
幅に向上させることができる。さらに、全体構成が極め
て簡単であるため、大幅な小形化をすることができ、か
つ、複数の光ファイバを用いることにより、2相出力お
よびアブソリュート出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気式光ファイバエンコーダの検
出信号発生方法および装置を示す概略構成図である。
【図2】光の進行方向に垂直で互いに直交した成分を示
す特性図である。
【図3】検出信号の出力の変化を示す特性図である。
【図4】他の実施例を示す構成図である。
【図5】他の実施例を示す構成図である。
【図6】図1の要部を示す構成図である。
【図7】図6の他の実施例を示す構成図である。
【図8】図4の他の実施例を示す構成図である。
【図9】図5の他の実施例を示す構成図である。
【図10】従来構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1    光ファイバ 1a    先端部 2    偏光板 3    ファラデー素子 4    光反射部 5    符号体 5a    着磁部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  N極とS極が着磁され移動する符号体
    (5)に隣接して、ファラデー素子(3)を有する光フ
    ァイバ(1)を固定配設し、光ファイバ(1)からの光
    を前記ファラデー素子(3)に入光させ、反射後、再び
    前記光ファイバ(1)に取り込むことにより、前記符号
    体(5)の回転に対応した検出信号を得ることを特徴と
    する磁気式光ファイバエンコーダの検出信号発生方法。
  2. 【請求項2】  光ファイバ(1)の先端部(1a)に
    設けられた偏光板(2)と、前記偏光板(2)に設けら
    れたファラデー素子(3)と、前記ファラデー素子(3
    )に設けられた光反射部(4)と、前記光反射部(4)
    に隣接して回転自在に設けられた符号体(5)と、前記
    符号体(5)に形成されたN極およびS極の着磁部(5
    a)とを備え、前記着磁部(5a)により前記ファラデ
    ー素子(3)の偏光面の回転量を変化させるようにした
    ことを特徴とする磁気式光ファイバエンコーダの検出信
    号発生装置。
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