JP3179128B2 - 磁気式光ファイバエンコーダの検出信号発生方法および装置 - Google Patents
磁気式光ファイバエンコーダの検出信号発生方法および装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気式光ファイバ
エンコーダの検出信号発生方法および装置に関し、特
に、光ファイバ内のみに案内される光を用い、ファラデ
ー効果によってエンコーダ信号ある検出信号を得るため
の新規な改良に関する。
エンコーダの検出信号発生方法および装置に関し、特
に、光ファイバ内のみに案内される光を用い、ファラデ
ー効果によってエンコーダ信号ある検出信号を得るため
の新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種の光学式エ
ンコーダとしては種々あるが、その中で代表的な構成に
ついて述べると、図10にて示す特開平1−17362
5号公報にて示す本出願人が社内で製造している構成を
開示することができる。すなわち、図10において符号
1で示されるものは基台であり、この基台1には軸受2
を介して回転軸3が回転自在に設けられ、この回転軸3
の端部には、多数の回転スリット(図示せず)を有する
回転円板4が一体状に取り付けられている。この回転円
板4の一面側には、これと対向して固定スリット(図示
せず)を有する固定スリット板5が配設され、この固定
スリット板5の下方には、これと対向して受光素子6が
設けられている。前記回転円板4の他面側には、これと
対向して電子回路部7を有する回路基板8が図示しない
固定手段により固定式に配設され、この回路基板8の下
面には、前記固定スリット板5および受光素子6に対応
する位置において発光素子9が設けられている。前記基
台1には、接続線10をブッシュ11を介して取り付け
たケース体12に嵌着して設けられており、この接続線
10には、電源供給線13および信号取出線14が内設
されている。従って、工作機又はロボット等における回
転部材又はモータの回転軸に、前記回転軸3を接続する
ことにより、前記回転円板4の回転に伴う前記受光素子
6から得られる出力信号に基づいて、回転部材の回転数
又は回転角度および角度速度を検出することができる。
ンコーダとしては種々あるが、その中で代表的な構成に
ついて述べると、図10にて示す特開平1−17362
5号公報にて示す本出願人が社内で製造している構成を
開示することができる。すなわち、図10において符号
1で示されるものは基台であり、この基台1には軸受2
を介して回転軸3が回転自在に設けられ、この回転軸3
の端部には、多数の回転スリット(図示せず)を有する
回転円板4が一体状に取り付けられている。この回転円
板4の一面側には、これと対向して固定スリット(図示
せず)を有する固定スリット板5が配設され、この固定
スリット板5の下方には、これと対向して受光素子6が
設けられている。前記回転円板4の他面側には、これと
対向して電子回路部7を有する回路基板8が図示しない
固定手段により固定式に配設され、この回路基板8の下
面には、前記固定スリット板5および受光素子6に対応
する位置において発光素子9が設けられている。前記基
台1には、接続線10をブッシュ11を介して取り付け
たケース体12に嵌着して設けられており、この接続線
10には、電源供給線13および信号取出線14が内設
されている。従って、工作機又はロボット等における回
転部材又はモータの回転軸に、前記回転軸3を接続する
ことにより、前記回転円板4の回転に伴う前記受光素子
6から得られる出力信号に基づいて、回転部材の回転数
又は回転角度および角度速度を検出することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学式エンコー
ダは、以上のように構成されていたため、次のような課
題が存在していた。すなわち、発光素子から発光した光
を回転円板および固定スリット板を介して受光素子に受
光する構成であり、光が空間を通過するために、光通路
の距離を設けると共に、外部ケースを必要とするため、
エンコーダとしての外形が大となり、超小形化のニーズ
に対応することは極めて困難であった。また、光が空間
を通過するために、空間中におけるチリ等の異物による
散乱によって、通過光が障害を受けることがあった。ま
た、発光素子からの光の回転円板に対する入射角を精密
に管理しなければならず、組立歩留まりを向上させるこ
とが極めて困難であった。
ダは、以上のように構成されていたため、次のような課
題が存在していた。すなわち、発光素子から発光した光
を回転円板および固定スリット板を介して受光素子に受
光する構成であり、光が空間を通過するために、光通路
の距離を設けると共に、外部ケースを必要とするため、
エンコーダとしての外形が大となり、超小形化のニーズ
に対応することは極めて困難であった。また、光が空間
を通過するために、空間中におけるチリ等の異物による
散乱によって、通過光が障害を受けることがあった。ま
た、発光素子からの光の回転円板に対する入射角を精密
に管理しなければならず、組立歩留まりを向上させるこ
とが極めて困難であった。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、光ファイバ内のみに案内さ
れる光を用い、ファラデー効果によって検出信号を得る
ようにした磁気式光ファイバエンコーダの検出信号発生
方法および装置を提供することを目的とする。
めになされたもので、特に、光ファイバ内のみに案内さ
れる光を用い、ファラデー効果によって検出信号を得る
ようにした磁気式光ファイバエンコーダの検出信号発生
方法および装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による磁気式光フ
ァイバエンコーダの検出信号発生方法は、N極とS極か
らなる着磁部が着磁され移動する符号体に隣接して、フ
ァラデー素子を有する光ファイバを固定配設し、光ファ
イバからの光を前記ファラデー素子に入光させ、反射
後、再び前記光ファイバに取り込むことにより、前記符
号体の回転に応じて変化する磁界に応じて前記ファラデ
ー素子の偏光面の回転量が変化することにより前記回転
に対応した検出信号を得るようにした磁気式光ファイバ
エンコーダの検出信号発生方法において、前記偏光面の
回転角θのうち前記磁界の変動による部分を△θ(rad)
とした場合、△θ<1の時は前記検出信号の直線領域を
用い、前記光ファイバの外周にコイル又は筒状磁石を設
けると共に、前記△θが△θ>1の時は前記検出信号の
曲線領域を用い、前記光ファイバの外周にコイル又は筒
状磁石を設けると共に、前記磁界を変化させる方法であ
り、また、光ファイバの先端部に設けられた偏光板と、
前記偏光板に設けられたファラデー素子と、前記ファラ
デー素子に設けられた光反射部と、前記光反射部に隣接
して回転自在に設けられた符号体と、前記符号体に形成
されたN極およびS極の着磁部とを備え、前記符号体の
回転に応じて変化する磁界に応じて前記ファラデー素子
の偏光面の回転量が変化することにより前記回転に対応
した検出信号を得るようにした磁気式光ファイバエンコ
ーダの検出信号発生装置において、前記偏光面の回転角
θのうち前記磁界の変動による部分を△θ(rad)とした
場合、△θ<1の時は前記検出信号の直線領域を用い、
前記光ファイバの外周にコイル又は筒状磁石を設けると
共に、前記△θが△θ>1の時は前記検出信号の曲線領
域を用い、前記光ファイバの外周にコイル又は筒状磁石
を設けると共に、前記磁界を変化させるようした構成で
ある。
ァイバエンコーダの検出信号発生方法は、N極とS極か
らなる着磁部が着磁され移動する符号体に隣接して、フ
ァラデー素子を有する光ファイバを固定配設し、光ファ
イバからの光を前記ファラデー素子に入光させ、反射
後、再び前記光ファイバに取り込むことにより、前記符
号体の回転に応じて変化する磁界に応じて前記ファラデ
ー素子の偏光面の回転量が変化することにより前記回転
に対応した検出信号を得るようにした磁気式光ファイバ
エンコーダの検出信号発生方法において、前記偏光面の
回転角θのうち前記磁界の変動による部分を△θ(rad)
とした場合、△θ<1の時は前記検出信号の直線領域を
用い、前記光ファイバの外周にコイル又は筒状磁石を設
けると共に、前記△θが△θ>1の時は前記検出信号の
曲線領域を用い、前記光ファイバの外周にコイル又は筒
状磁石を設けると共に、前記磁界を変化させる方法であ
り、また、光ファイバの先端部に設けられた偏光板と、
前記偏光板に設けられたファラデー素子と、前記ファラ
デー素子に設けられた光反射部と、前記光反射部に隣接
して回転自在に設けられた符号体と、前記符号体に形成
されたN極およびS極の着磁部とを備え、前記符号体の
回転に応じて変化する磁界に応じて前記ファラデー素子
の偏光面の回転量が変化することにより前記回転に対応
した検出信号を得るようにした磁気式光ファイバエンコ
ーダの検出信号発生装置において、前記偏光面の回転角
θのうち前記磁界の変動による部分を△θ(rad)とした
場合、△θ<1の時は前記検出信号の直線領域を用い、
前記光ファイバの外周にコイル又は筒状磁石を設けると
共に、前記△θが△θ>1の時は前記検出信号の曲線領
域を用い、前記光ファイバの外周にコイル又は筒状磁石
を設けると共に、前記磁界を変化させるようした構成で
ある。
【0006】
【作用】本発明による磁気式光ファイバエンコーダの検
出信号発生方法および装置において、光ファイバを通っ
てきた光は、偏光板で偏光され、この偏光された光はフ
ァラデー素子を通る間に偏光面が回転させられて再び偏
光板に入射する。この時のファラデー素子の偏光面と偏
光板の相対角度によって光の出力が決まることになる。
この場合、ファラデー素子での偏光面の回転量は、これ
にかかる磁界による磁場によるため、符号体の移動に伴
って光の出力が変化することにより、検出信号を得るこ
とができる。また、この光ファイバを複数個設けること
により、2相出力、アブソリュート出力等を任意に得る
ことができる。
出信号発生方法および装置において、光ファイバを通っ
てきた光は、偏光板で偏光され、この偏光された光はフ
ァラデー素子を通る間に偏光面が回転させられて再び偏
光板に入射する。この時のファラデー素子の偏光面と偏
光板の相対角度によって光の出力が決まることになる。
この場合、ファラデー素子での偏光面の回転量は、これ
にかかる磁界による磁場によるため、符号体の移動に伴
って光の出力が変化することにより、検出信号を得るこ
とができる。また、この光ファイバを複数個設けること
により、2相出力、アブソリュート出力等を任意に得る
ことができる。
【0007】
【実施例】以下、図面と共に本発明による磁気式光ファ
イバエンコーダの検出信号発生方法および装置の好適な
実施例について詳細に説明する。なお、従来例と同一又
は同等部分には、同一符号を付して説明する。図1は本
発明による磁気式光ファイバエンコーダの検出信号発生
装置を示す概略構成図である。
イバエンコーダの検出信号発生方法および装置の好適な
実施例について詳細に説明する。なお、従来例と同一又
は同等部分には、同一符号を付して説明する。図1は本
発明による磁気式光ファイバエンコーダの検出信号発生
装置を示す概略構成図である。
【0008】図1において符号1で示されるものは、光
ファイバであり、この光ファイバ1の先端部1aには、
偏光板2、ファラデー素子3および反射鏡等からなる光
反射部4が軸方向に重合して接合配設されている。
ファイバであり、この光ファイバ1の先端部1aには、
偏光板2、ファラデー素子3および反射鏡等からなる光
反射部4が軸方向に重合して接合配設されている。
【0009】前記光ファイバ1の先端部1aの光反射部
4に対向し、これと隣接する位置には、N極とS極を交
互に着磁した着磁部5aを有する構成よりなる回転符号
体よりなる符号体5が回転軸6を介して回転自在に設け
られている。
4に対向し、これと隣接する位置には、N極とS極を交
互に着磁した着磁部5aを有する構成よりなる回転符号
体よりなる符号体5が回転軸6を介して回転自在に設け
られている。
【0010】前記回転軸6は、固定部材7の軸受8に回
転自在に設けられており、この符号体5の回転により、
前記ファラデー素子3には強度の異なる磁界が作用する
ように構成されている。
転自在に設けられており、この符号体5の回転により、
前記ファラデー素子3には強度の異なる磁界が作用する
ように構成されている。
【0011】前記ファラデー素子3は、ファラデー効果
を有しており、直線偏光が物体中を透過するとき、その
偏光面が回転するが、これを旋光性と言い、その回転が
光の直進方向からみて右回りのものを右旋性、左回りの
ものを左旋性と言う。この光の進行方向に平行な磁界に
よって旋光性を生ずることがあり、これをファラデー効
果と言う。この旋光性の回転角は、外部の磁界の強さお
よび物質の厚さに比例する。
を有しており、直線偏光が物体中を透過するとき、その
偏光面が回転するが、これを旋光性と言い、その回転が
光の直進方向からみて右回りのものを右旋性、左回りの
ものを左旋性と言う。この光の進行方向に平行な磁界に
よって旋光性を生ずることがあり、これをファラデー効
果と言う。この旋光性の回転角は、外部の磁界の強さお
よび物質の厚さに比例する。
【0012】前述の構成において、光ファイバ1を通っ
てきた光は、偏光板2で偏光され、この偏光された光は
ファラデー素子を通る間に偏光面が回転させられて光反
射部4で反射された後、再び偏光板2に入射する。
てきた光は、偏光板2で偏光され、この偏光された光は
ファラデー素子を通る間に偏光面が回転させられて光反
射部4で反射された後、再び偏光板2に入射する。
【0013】この時のファラデー素子3の偏光面と偏光
板2の相対角度によって光の出力が決まる。従って、符
号体5が回転し、各着磁部5aに応じて変化する磁界に
応じてファラデー素子3の偏光面の回転量が変化するこ
とにより、光の出力はこの符号体5の回転に応じて変化
し、検出信号を取り出すことができる。
板2の相対角度によって光の出力が決まる。従って、符
号体5が回転し、各着磁部5aに応じて変化する磁界に
応じてファラデー素子3の偏光面の回転量が変化するこ
とにより、光の出力はこの符号体5の回転に応じて変化
し、検出信号を取り出すことができる。
【0014】次に、前述の磁気式光ファイバエンコーダ
において、光を平面波Eとして次の数1の(1)式のよう
に表すことができる(図2に示す)。
において、光を平面波Eとして次の数1の(1)式のよう
に表すことができる(図2に示す)。
【0015】
【数1】
【0016】前記光が偏光板2でj方向に偏光される
と、次の数2(2)式のように表すことができる。
と、次の数2(2)式のように表すことができる。
【0017】
【数2】
【0018】そこで、ファラデー素子3でθだけ光を回
転させると、平面波Eは、次の数3の(3),(4)式で表す
ことができる。
転させると、平面波Eは、次の数3の(3),(4)式で表す
ことができる。
【0019】
【数3】
【0020】再び、光を偏光板2を通すと、次の数4の
(5)式で表すことができ、
(5)式で表すことができ、
【0021】
【数4】
【0022】これを信号に直すと、次の数5の(6)式と
なり、検出信号の出力の変化は、図3に示す特性とな
る。
なり、検出信号の出力の変化は、図3に示す特性とな
る。
【0023】
【数5】
【0024】ここで、ファラデー素子3の部分におい
て、偏光面の回転角θのうち磁界による磁場の変動によ
る部分をΔθ(rad)とすると、Δθ<1の時、すな
わち磁界による磁場の変化が小さい時は、図3の検出信
号のAの部分(直線領域)で用い、この場合は、図4,
図5に示すように、光ファイバ1の外周にコイル1Aを
巻回し、磁力線1Bを発生するように構成する必要があ
る。従って、このAの部分では、僅かな磁界による磁場
の変化でも大きい出力の変化を得ることができる。ま
た、コイル1Aの磁界による磁場によって偏光面の回転
量が45°付近で変化するようにできる。
て、偏光面の回転角θのうち磁界による磁場の変動によ
る部分をΔθ(rad)とすると、Δθ<1の時、すな
わち磁界による磁場の変化が小さい時は、図3の検出信
号のAの部分(直線領域)で用い、この場合は、図4,
図5に示すように、光ファイバ1の外周にコイル1Aを
巻回し、磁力線1Bを発生するように構成する必要があ
る。従って、このAの部分では、僅かな磁界による磁場
の変化でも大きい出力の変化を得ることができる。ま
た、コイル1Aの磁界による磁場によって偏光面の回転
量が45°付近で変化するようにできる。
【0025】また、Δθ>1の時、すなわち、磁界によ
る磁場の変化が大きい時は、図3の検出信号B又はCの
部分(曲線領域)で磁界による磁場を変化させた方がよ
く、Bの部分ではAの部分で変化させた時の2倍の分解
能を得ることができる。また、図4,図5の他の実施例
としては、図8,図9に示すように、前述のコイル1A
の代わりに、筒形磁石1Cを光ファイバ1の外周に設け
ることも可能である。
る磁場の変化が大きい時は、図3の検出信号B又はCの
部分(曲線領域)で磁界による磁場を変化させた方がよ
く、Bの部分ではAの部分で変化させた時の2倍の分解
能を得ることができる。また、図4,図5の他の実施例
としては、図8,図9に示すように、前述のコイル1A
の代わりに、筒形磁石1Cを光ファイバ1の外周に設け
ることも可能である。
【0026】なお、前述の構成は、1例を示したもので
あり、構成を種々変更し、超小形の光ファイバエンコー
ダを得ることができることは述べるまでもないことであ
る。また、符号体は回転に限らず、直線移動とすること
もできる。
あり、構成を種々変更し、超小形の光ファイバエンコー
ダを得ることができることは述べるまでもないことであ
る。また、符号体は回転に限らず、直線移動とすること
もできる。
【0027】
【発明の効果】本発明による磁気式光ファイバエンコー
ダの検出信号発生方法および装置は、以上のように構成
されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、光が光ファイバから外に出ることがないた
め、従来の光学式エンコーダのように異物等による光の
散乱を受けることがなく、常に高精度の検出を行うこと
ができる。また、従来のように、光軸と回転ディスクの
角度変化を考える必要がなく、組立精度および歩留まり
を大幅に向上させることができる。さらに、全体構成が
極めて簡単であるため、大幅な小形化をすることがで
き、かつ、複数の光ファイバを用いることにより、2相
出力およびアブソリュート出力を得ることができる。ま
た、磁界による磁場の変動程度に応じて、検出信号の直
線又は曲線領域を用いているため、より高精度の検出を
行うことができる。
ダの検出信号発生方法および装置は、以上のように構成
されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、光が光ファイバから外に出ることがないた
め、従来の光学式エンコーダのように異物等による光の
散乱を受けることがなく、常に高精度の検出を行うこと
ができる。また、従来のように、光軸と回転ディスクの
角度変化を考える必要がなく、組立精度および歩留まり
を大幅に向上させることができる。さらに、全体構成が
極めて簡単であるため、大幅な小形化をすることがで
き、かつ、複数の光ファイバを用いることにより、2相
出力およびアブソリュート出力を得ることができる。ま
た、磁界による磁場の変動程度に応じて、検出信号の直
線又は曲線領域を用いているため、より高精度の検出を
行うことができる。
【図1】本発明による磁気式光ファイバエンコーダの検
出信号発生方法および装置を示す概略構成図である。
出信号発生方法および装置を示す概略構成図である。
【図2】光の進行方向に垂直で互いに直交した成分を示
す特性図である。
す特性図である。
【図3】検出信号の出力の変化を示す特性図である。
【図4】他の実施例を示す構成図である。
【図5】他の実施例を示す構成図である。
【図6】図1の要部を示す構成図である。
【図7】図6の他の実施例を示す構成図である。
【図8】図4の他の実施例を示す構成図である。
【図9】図5の他の実施例を示す構成図である。
【図10】従来構成を示す断面図である。
1 光ファイバ 1a 先端部 2 偏光板 3 ファラデー素子 4 光反射部 5 符号体 5a 着磁部
Claims (2)
- 【請求項1】 N極とS極からなる着磁部(5a)が着磁さ
れ移動する符号体(5)に隣接して、ファラデー素子(3)を
有する光ファイバ(1)を固定配設し、光ファイバ(1)から
の光を前記ファラデー素子(3)に入光させ、反射後、再
び前記光ファイバ(1)に取り込むことにより、前記符号
体(5)の回転に応じて変化する磁界に応じて前記ファラ
デー素子(3)の偏光面の回転量が変化することにより前
記回転に対応した検出信号を得るようにした磁気式光フ
ァイバエンコーダの検出信号発生方法において、前記偏
光面の回転角θのうち前記磁界の変動による部分を△θ
(rad)とした場合、△θ<1の時は前記検出信号の直線
領域を用い、前記光ファイバ(1)の外周にコイル(1A)又
は筒状磁石(1C)を設けると共に、前記△θが△θ>1の
時は前記検出信号の曲線領域を用い、前記光ファイバ
(1)の外周にコイル(1A)又は筒状磁石(1C)を設けると共
に、前記磁界を変化させることを特徴とする磁気式光フ
ァイバエンコーダの検出信号発生方法。 - 【請求項2】 光ファイバ(1)の先端部(1A)に設けられ
た偏光板(2)と、前記偏光板(2)に設けられたファラデー
素子(3)と、前記ファラデー素子(3)に設けられた光反射
部(4)と、前記光反射部(4)に隣接して回転自在に設けら
れた符号体(5)と、前記符号体(5)に形成されたN極およ
びS極の着磁部(5a)とを備え、前記符号体(5)の回転に
応じて変化する磁界に応じて前記ファラデー素子(3)の
偏光面の回転量が変化することにより前記回転に対応し
た検出信号を得るようにした磁気式光ファイバエンコー
ダの検出信号発生装置において、前記偏光面の回転角θ
のうち前記磁界の変動による部分を△θ(rad)とした場
合、△θ<1の時は前記検出信号の直線領域を用い、前
記光ファイバ(1)の外周にコイル(1A)又は筒状磁石(1C)
を設けると共に、前記△θが△θ>1の時は前記検出信
号の曲線領域を用い、前記光ファイバ(1)の外周にコイ
ル(1A)又は筒状磁石(1C)を設けると共に、前記磁界を変
化させるように構成したことを特徴とする磁気式光ファ
イバエンコーダの検出信号発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12620291A JP3179128B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 磁気式光ファイバエンコーダの検出信号発生方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12620291A JP3179128B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 磁気式光ファイバエンコーダの検出信号発生方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04351916A JPH04351916A (ja) | 1992-12-07 |
JP3179128B2 true JP3179128B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=14929240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12620291A Expired - Fee Related JP3179128B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 磁気式光ファイバエンコーダの検出信号発生方法および装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3179128B2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-29 JP JP12620291A patent/JP3179128B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04351916A (ja) | 1992-12-07 |
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