JPH04351450A - かご形回転子 - Google Patents

かご形回転子

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Publication number
JPH04351450A
JPH04351450A JP3127124A JP12712491A JPH04351450A JP H04351450 A JPH04351450 A JP H04351450A JP 3127124 A JP3127124 A JP 3127124A JP 12712491 A JP12712491 A JP 12712491A JP H04351450 A JPH04351450 A JP H04351450A
Authority
JP
Japan
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slot
steel plates
laminated
rotor
conductor
Prior art date
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Pending
Application number
JP3127124A
Other languages
English (en)
Inventor
Sukeyasu Mochizuki
資康 望月
Yasuhiro Hata
秦 康博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3127124A priority Critical patent/JPH04351450A/ja
Publication of JPH04351450A publication Critical patent/JPH04351450A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外周部に導体収納用の
スロット形成部が複数形成された鋼板を積層してなる積
層鉄心を有するかご形回転子に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のかご形回転子は、予め
外周部に複数のスロット形成部を打抜き加工等により形
成した磁性鋼板を多数枚積層して積層鉄心を形成し、こ
の積層鉄心のスロットにアルミニウムの二次導体を鋳込
んで形成し、二次導体の端部をエンドリングにより連結
した状態にしてかご形導体が形成されている。
【0003】この場合、上記回転子が駆動された状態に
おいて、固定子からギャップ部を介して積層鉄心に入る
磁束は、高調波成分を含んだものとなっており、この磁
束の高調波成分により二次導体に高調波起電力を発生さ
せることになる。ところが、そのような高調波起電力は
回転子にとって異常トルクとして作用し、結果的には脈
動トルクとなったり振動或いは騒音の原因となるもので
ある。
【0004】そこで、従来、このような高調波成分によ
る悪影響を抑制するために、回転子に所謂スキューを施
した積層鉄心が用いられている。これは、鋼板を積層す
る際に、回転子スロットの位置を周方向に僅かずつずら
してゆくもので、例えば全体として固定子スロットの1
ピッチ分だけずらすものがある。このようにすることに
より、磁束の高調波成分により二次導体に発生する起電
力の位相が僅かずつずれるので、全体としての起電力の
高調波成分が打消され、異常トルクに寄与する分が抑制
されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来構成のものでは次の様な不具合があった。即
ち、まず第1に、鋼板をスキューさせながら積層する際
に、そのピッチを調節するのに特殊な治具を必要となる
と共に、その調整に多大な時間を要するため(特にスロ
ットが全閉形のものでは、積層した状態でスロットの位
置が外周方向から見えないため手間がかかる)、コスト
アップが避けられなくなる。また、このようにスキュー
する場合には、そのスキュー量が適切に設定されていな
いと、スキュー効果が大幅に低減してしまうが、適切な
スキュー量は理論的に確立されていないため、設計段階
においてスキュー量を決定するのに試作を行なう等の必
要があるので、多大なコストがかかってしまう不具合が
ある。
【0006】第2に、このようなスキューされたスロッ
トを有する積層鉄心に二次導体を収納する際には、例え
ばアルミニウムの金属を鋳込みにより形成する必要があ
る。このときスロット内において、鋼板の積層部分の段
差ができているところに巣や湯境等の欠陥部分が発生す
る場合が生ずる。そして、このような欠陥部分は、回転
子をアンバランスにするため、特に高速回転においては
回転状態の安定性を低下させる不具合がある。
【0007】第3に、このような回転子に生ずる不具合
を解決すべく、例えば、特開昭64−81647号公報
に示されるように、二次導体を鋳込みにより形成しない
で棒状の二次導体を直接スロットに圧入するようにした
ものがある。つまり、この場合には、スキューを行なわ
ないでスロットを形成して二次導体を圧入により収納す
るようにしたもので、これにより強度を増加させて回転
子を高速回転に充分耐え得る構造とするものである。そ
して、この場合、回転子の積層鉄心にスキューを行なわ
ないため、前述の高調波成分による不具合の解決策とし
ては固定子側の鉄心をスキューさせて回転子側に磁束の
高調波成分が入り込まないようにしているのである。従
って、固定子のスロットに巻線や絶縁物を収納するのに
手間がかかるため、組立ての作業効率が低下し、特に自
動実装ができなくなる等して多大なコストがかかる不具
合がある。
【0008】さらに、前述の不具合を解決すべく、鋼板
の積層時にスキューを行なわずにスキュー効果のみを得
ようとするものが考えられているが、例えば、実公昭5
2−17045号公報に示されたものは、スロットの開
口部或いはブリッジ部に当たる部分をスロットの中心線
からずらして形成したものである。しかしながら、この
場合には、ずれ量の論理的な値が示されておらず、寸法
がずれている場合にはスキュー効果が殆どなくなってし
まう等、実際に適用する場合には実験等により最適値を
求める必要があり、設計コストが大きくなってしまう不
具合があった。本発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、積層鉄心にスキューを施すことなく
スキュー効果と同等の異常トルク,振動及び騒音抑制効
果を得ることができるという新規なかご形回転子を提供
するにある。 [発明の構成]
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、外周部に導体
を収納するためのスロット形成用の打抜部が形成された
鋼板を所定枚数積層して積層鉄心を形成してなるかご形
回転子を対象とし、前記鋼板の打抜部を、その外周側の
ブリッジ部或いは開口部が前記導体を収納する主部の中
心線に対して一方側に下記条件を満たす距離dだけずれ
た位置となる非対称形状に形成し、前記積層鉄心を、前
記鋼板が前記スロットの方向と位置とが一致するように
して複数枚積層された単位ブロックを複数組合せると共
に、各単位ブロック間においてはスロットの方向が互い
に異なると共に前記主部が重なるように構成し、さらに
鋼板の外周に少なく共1箇所以上の凹部を形成したとこ
ろに特徴を有する。又、その主部に銅,アルミニウム等
の二次導体を収納した後、スロットのブリッジ部或いは
開口部或いはスロット全体にアルミニウム,銅等の二次
導体を鋳込みにより構成したところにも特徴を有する。   {(πD)/4(z+p)}≦d≦{(πD)/4
(z−p)}但し、D:回転直径 z:対応する固定子のスロット数 p:極対数
【0010】
【作用】本発明のかご形回転子によれば、図1に示す如
く、積層鉄心1は、打抜部2を有する鋼板3を同じ位置
で複数枚積層して単位ブロック4を形成し、この単位ブ
ロック4を複数(図中では2個の単位ブロック4a,4
bの場合を示す)組み合わせて構成されている。スロッ
ト5は回転軸の軸線に平行に形成され、その主部5aに
対して、ブリッジ部或いは開口部5b(図中ではスロッ
ト5を全閉形のものとし、外周側がブリッジ部5bとな
る場合を示す)は、主部5aの中心線lから所定距離d
だけずれた位置に形成されていると共に、単位ブロック
4a,4b毎にずれる方向が逆になるように配置されて
いる。
【0011】これにより、外形上においては、スロット
5の主部5aが回転軸の軸線に対して傾斜のない形状と
され、二次導体(図2参照)を鋳込み形成する場合には
、鋼板3の積層状態で段差がなくなることにより、巣や
湯境等の欠陥の発生を低減できる。又、棒状の銅,アル
ミニウム等の二次導体6a(図2参照)を直接圧入によ
り収納可能であり、さらにその後、アルミニウム,銅等
の二次導体6bを鋳込み形成する場合にも、鋼板3の積
層状態で段差がなくなることにより、巣や湯境等の欠陥
の発生を低減できる。さらに、積層鉄心1の外周部に凹
部7があるため、鉄心積層時に外観よりスロットの位置
がわかる。
【0012】また、電気的特性としては以下に示す原理
により、スキューした場合のものと同様の効果が得られ
、回転子の駆動に伴う異常トルク発生や振動,騒音を極
力抑制できるものとなる。
【0013】即ち、図2に示すように、固定子側からギ
ャップを介して単位ブロック4A 及び4B に入込む
磁束φA 及びφB は流入経路が異なり、位相差α(
電気角)が生ずる。磁束φA 及びφB により二次導
体6に誘起される電圧を夫々eA 及びeBとすると、
これも同様に位相差αが生ずる。この位相差αは磁束φ
A 及びφB の経路の差に相当する距離2dにより生
ずるもので、具体的には、極対数pと積層鉄心1の外径
Dにより表わされる極ピッチτにより、次式のように与
えられる。         α=(2dπ)/τ        
                         
   …(1)但し、 τ=(πD)/(2p)
【0014】一方、誘起電圧eA 及びeB は夫々図
3に示すようにベクトル量として表わされる量であり、
実際に回転子の導体6に発生する電圧eはこれらの和e
=eA +eB として表わされる値である。磁束φA
 及びφB には高調波成分が含まれ、これにより誘起
電圧eA 及びeB にも高調波成分が生ずる。しかし
、両者の間には位相差αがあるため、これらの合成値と
なる誘起電圧eに含まれる高調波成分の度合いは各次数
に応じて異なる値となる。このような誘起電圧eに含ま
れる高調波成分の度合いを示すスキュー係数Ksnは次
式によって与えられる。   Ksn=|eA +eB |/|eA |+|eB
 |                  …(2)

0015】いま、単位ブロック4A ,4B の厚さを
同寸法とすると、|eA |=|eB |となり、図3
に概念図にベクトルで示すように、式(2)の分母の値
は線分OAの2倍の長さ2rに等しくなる。また、同式
の分子にあるベクトル和の大きさは同図中線分OBの長
さqに等しくなる。そして、これらの値を式(2)に対
応して表わすと、次のように算出される。   q/(2r)=[(2Rsinα)/{4Rsin
(α/2)}]…(3)              
=cos(α/2)また、第n次高調波においては位相
角αがn倍となるので、αをnαに置換えると、結局式
(2)のスキュー係数Ksnは、次式のように表わせる
。   Ksn=cos(nα/2)          
                        …
(4)
【0016】さて、一般に、異常トルク,振動或
いは騒音を発生しやすい高調波は、固定子スロットによ
る溝高調波によるものであることは良く知られいるとこ
ろであるが、その高調波の次数μsは、次のように表わ
される。   μs=(z/p)±1             
                         
  …(5)(但し、zは固定子スロット数とする)

0017】従って、上記式(5)に示される次数におけ
る本発明の場合のスキュー係数Ksnの値は、式(4)
に基づいて次のように算出される。即ち、まず、設定さ
れた距離dの範囲(A)に対して、位相差αの範囲は、
式(1)より、   {(πp)/(z+p)}≦α≦{(πp)/(z
−p)}      …(6)この結果に基づいて式(
4)に示されるスキュー係数Ksnのうち、まず1次(
n=1)の場合について求めると、 (a)αの下限値で、   Ks1 =cos(α/2)         =cos[(πp)/{2(z+p)
}]              …(7a)(b)α
の上限値で、   Ks1 =cos[(πp)/{2(z−p)}]
              …(7b)ここで、一般
的な場合には、固定子のスット数zが極対数pに比べて
大きいので(例えばz=48,p=2)、第(7a),
(7b)式の値は略1になる。一方、式(5)で示され
るμs次の高調波によるスキュー係数Ksnは、距離d
の上限値及び下限値の夫々に対応して、  Ksn=c
os[{π(z±p)}/{2(z±p)}]    
    …(8)ここで、固定子のスロット数zが極対
数pに比べて大きい一般的な場合を考えると、   Ksn〜cos(π/2)=0         
                       …(
9)となって、式(5)に示す回転子に悪影響を及ぼす
第μs 次のスキュー係数Ksnを略ゼロとすることが
できる。従って、いずれの場合においても導体に誘起さ
れる電圧のうち、回転子の回転力として有効に作用する
1次の成分に対してはスキュー係数を略1にすることが
でき、異常トルク,振動或いは騒音の原因となる次数μ
S の高調波成分の誘起電圧を極力低減させることがで
き、スキューを行なった場合と同様の効果が得られるの
である。
【0018】尚、このようにして導出されるスキュー係
数を種々の条件に応じて算出した結果を図4に示す。こ
の場合、従来のスキューを行なった場合の係数値を併記
しており、そのときのスキュー係数Kns´は次式で与
えられている。   Ksn´={sin(nα/2)/(nα/2)}
            …(10)
【0019】この
結果からもわかるように、従来のスキューを行なった場
合には、距離dの値が式(A)の範囲においても殆ど0
.6以上の大きな値となるのに対し、本発明のものは0
.1以下或いはその近傍の値となり、充分大きなスキュ
ー効果が得られている。
【0020】
【実施例】以下、本発明を適用した場合の第1実施例に
ついて図4乃至図9を参照しながら説明する。
【0021】まず、全体構成を断面で示す図7において
、固定子11は、固定子鉄心12と図示しないスロット
に収納された固定子巻線13からなるもので、固定子鉄
心12は、スロット部分が打抜き形成された鋼板をスキ
ューしないで積層することにより形成されている。
【0022】かご形回転子15は、図示しない軸受に支
持された回転軸16とこの回転軸16に嵌着された積層
鉄心17からなり、その積層鉄心17にはスロット18
が外周部に沿って多数形成されている。積層鉄心17の
スロット18には、アルミニウム等の二次導体19が鋳
込みにより収納形成され、その端部にはエンドリング2
0が設けられてかご形導体21が構成されている。
【0023】次に、かご形回転子15について詳細に述
べる。積層鉄心17を構成する鋼板22は、けい素鋼板
或いは冷間圧延鋼板等を用いた外径寸法をDとする円盤
状のもので、図5に示すように外周部に所定間隔を存し
てスロット18形成用の打抜部23が多数形成されてい
る。さらに外周上に凹部26が形成されている。この打
抜部23は、主部23aとスキュー効果を発生させるた
めのブリッジ部23bとが次の関係で配置形成されてい
る。即ち、ブリッジ部23bの位置は、主部23aの中
心線lに対して所定の距離dだけ一方側にずれるように
配置されている。そして、距離dは、前述した式(A)
に示す条件を満たす値として、次のように設定されてい
る。   d=(πD)/(4z)            
                         
 …(イ)
【0024】このような鋼板22を同一位置
で(つまりスキューしないで)所定枚数積層して全体の
厚さLの1/2の厚みの単位ブロック24を形成し、こ
の単位ブロック24と、同様にして形成され打抜部23
が裏返しに配置された単位ブロック25とを打抜部23
の主部23aが重なるようにして組合わせた状態にして
積層鉄心17を構成している(図6参照)。従って、積
層鉄心17のスロット18を回転軸16の軸方向に見た
場合、図6に示すように、各スロット18は、単位ブロ
ック24と25との間でブリッジ部23bの位置が距離
2dだけずれた位置関係となる。
【0025】また、回転状態においては以下に示すよう
なスキュー効果が得られる。即ち、本実施例においては
、前述した距離dを式(イ)に示すように設定している
ので、式(6)に相当する位相差αの値は、  α=(
pπ)/z                    
                        …
(ロ)となる。従って、スキュー係数Ksnは、式(7
a),(7b)及び式(8)に対応して次のような値が
得られる。 (a)1次の場合(n=1)   Ks1 =cos{(πp)/(2z)}    
                    …(ハ)(
b)μS 次の場合{μS =(z/p)±1}  K
sn=cos[(π/2){1±p/z)}]    
            …(ニ)
【0026】いま、
例えばステータのスロット数zを36とし、極対数pを
2として計算すると図9に示すようになる。この結果、
式(ハ)におけるスキュー係数Ksnの値は0.996
であるから略1と見なせ、また、式(ニ)におけるスキ
ュー係数Ksnの値は17次,19次共に0.087で
あるから略ゼロと見なせる。
【0027】そこで、従来と本実施例とのスキュー係数
Ksn及びKsn´を比較すると、17次,19次で本
実施例の場合が従来の13%から15%に低下している
。従って、高調波トルクが減少するので、異常トルクの
発生は極力抑制されると共に、振動,騒音の発生も低減
されるのである。図8には、本実施例のかご形回転子を
用いたモータの回転速度とトルクとの関係を示している
。図中、実線で本実施例の特性を示し、破線で従来のス
キューを行なった場合の特性、さらに一点鎖線でスキュ
ーしない場合の特性を示している。
【0028】この結果によれば、スキューしないものに
おいて回転数が上昇する際にトルクが低下して異常トル
ク発生状態となるのに対し、本実施例は高調波トルクの
減少によりトルクの低下が改善され、そのスキュー効果
は、従来のスキューしたものと同等以上の特性を示して
いることがわかる。従って、始動がスムーズに行なえる
と共に、短時間で加速が行なえるのである。
【0029】尚、上記実施例においては、回転子鉄板外
周上にある凹部を1スロット当たり1個にしたものにつ
いて述べたが、これに限らず、第2実施例のように1ス
ロット当たり大小2個の凹部を外周上に形成するもので
も良い。この場合、図10に示すようになり、凹部は3
7a,37bである。また、単位ブロック24及び25
の組合わせが複数個(5乃至10組程度)になった場合
には、ブリッジ部35b頭部に鋳込まれたアルミニウム
は冷却時のヒケ現象によりその頭部に空間が発生する。 これにより、頭部に絶縁層が形成されることになり、積
層鉄心に発生している高調波電流を二次導体35に漏洩
するのを防止する。従って、これによっても高調波トル
クの発生を防止できるという効果がある。
【0030】そして、上記実施例においては、スロット
18を全閉形のものとしたが、これに限らず、半閉形の
ものでもよいし、普通かご形以外の二重かご形,深溝か
ご形のものでも良いし、また、距離dの値は、式(イ)
のように設定したが、これに限らず式(A)に示す範囲
であれば良い。
【0031】さらに、上記実施例においては、単位ブロ
ック24及び25の2個設けた場合について述べたが、
これに限らず、3個以上であっても良い。さらに、図1
1に示す第3実施例のように全スロット毎に凹部を形成
せずに1箇所のみ凹部8を形成してもよいし、任意の個
数でも良い。 (第4実施例)
【0032】積層鉄心17のスロット18には、棒状の
銅,アルミニウム等の二次導体19aが圧入されると共
に、スロットのブリッジ部或いはスロット全体にアルミ
ニウム,銅等の二次導体19bが鋳込みにより形成され
、その端部にはエンドリング20が設けられ、かご形導
体21が構成される。(図12乃至図16)このように
積層鉄心17のスロット18は回転軸16の軸方向に平
行に形成されているので、二次導体19aを圧入により
収納することが容易となる。 (第5実施例)
【0033】第4実施例においては、二次導体を主部全
体に圧入により収納する場合のものについて述べたが、
これに限らず、例えば、主部の一部に二次導体を圧入し
、その周りを二次導体により鋳込み形成するものでも良
い。この場合、図17に示すように圧入により形成する
二次導体36aは主部35aの一部であり、その周り及
びブリッジ部35bには、鋳込みによる二次導体36b
がスロット全体に形成される。 (第6実施例)
【0034】さらに、今回、一つの棒状の二次導体36
aを圧入する方法を述べてきたが、これは複数個の二次
導体を用いてもよい。さらに線材を用いることも可能で
ある。又、圧入する二次導体の長さは積層鉄心長L以上
であればコイルエンド端まで任意の長さにとることがで
きる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のかご形回
転子によれば、積層鉄心を同一位置で積層していくこと
によりスロット部を回転軸の軸方向に平行に形成したの
で二次導体の収納にあたって、鋳込みにより形成する場
合においては巣や湯境等の欠陥の発生を極力抑制できる
。また、二次導体を圧入することもできる。
【0036】そして、この場合でも、スロットのブリッ
ジ部或いは開口部を主部の中心線から式(A)で示され
る範囲の距離dに設定したので、スキューを施したのと
同様の効果が得られ、回転子は高調波成分による異常ト
ルクの発生を極力抑制できると共に、振動,騒音の発生
も極力抑制できるという優れた効果を奏する。さらに、
鉄板外周に凹部を設けたことにより、外観上よりスロッ
トの位置を確認でき、確実に今回のブロック毎の鉄心形
成ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作用の説明図で積層鉄心外観の一部を
破断して示す斜視図。
【図2】スロットに入り込む磁束の状態を示す説明図。
【図3】導体に誘起される起電力を示す説明図。
【図4】種々の計算例を示す図。
【図5】本発明の第1実施例を示す鋼板の部分平面図。
【図6】積層鉄心の部分横断平面図。
【図7】全体構成の縦断側面図。
【図8】回転数とトルクの相関を示す特性図。
【図9】スキュー係数の計算結果を示す図。
【図10】本発明の第2実施例を示す図2相当図。
【図11】本発明の第3実施例を示す相当図。
【図12】第4実施例の積層鉄心外観の一部を破断して
示す斜視図。
【図13】第4実施例のスロットの入り込む磁束の状態
を示す説明図。
【図14】第4実施例の鋼板の部分平面図。
【図15】第4実施例の積層鉄心の部分横断平面図。
【図16】第4実施例の全体構成の縦断側面図。
【図17】第5実施例を示す図2相当図。
【符号の説明】
1,17…積層鉄心、          2,23…
打抜部、3,22…鋼板、             
 4A ,4B ,24,25…単位ブロック、 5,18…スロット、          5a,23
a…主部、5b,23b…ブリッジ部(或いは開口部)
、6,6a,6b,19,19a,19b…二次導体、
11…固定子、                12
…固定子鉄心、15…かご形回転子、        
  16…回転軸、20…エンドリング、      
    21…かご形導体。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】    外周部に導体を収納するためのス
    ロット形成用の打抜部が形成された鋼板を所定枚数積層
    して積層鉄心を形成してなるかご形回転子において、前
    記鋼板の打抜部は、その外周側のブリッジ部或いは開口
    部が前記導体が収納される主部の中心線に対して一方側
    に下記条件を満たす距離dだけずれた位置となる非対称
    形状に形成され、前記積層鉄心は、前記鋼板を前記スロ
    ットの方向と位置とが一致するようにして複数枚積層さ
    れた単位ブロックを複数組合せると共に、各単位ブロッ
    ク間においてはスロットの方向が互いに異なると共に前
    記主部が重なるように構成され、さらにその鋼板外周に
    少なく共1箇所以上の凹部を形成していることを特徴と
    するかご形回転子。   {(πD)/4(z+p)}≦d≦{(πD)/4
    (z−p)}但し、D:回転子直径 z:対応する固定子のスロット数 p:極対数
  2. 【請求項2】    外周部に導体を収納するためのス
    ロット形成用の打抜部が形成された鋼板を所定枚数積層
    して積層鉄心を形成してなるかご形回転子において、前
    記鋼板の打抜部は、その外周側のブリッジ部或いは開口
    部が前記導体が収納される主部の中心線に対して一方側
    に下記条件を満たす距離dだけずれた位置となる非対称
    形状に形成され、前記積層鉄心は、前記鋼板を前記スロ
    ットの方向と位置とが一致するようにして複数枚積層さ
    れた単位ブロックを複数組合せると共に、各単位ブロッ
    ク間においてはスロットの方向が互いに異なると共に前
    記主部が重なるように構成され、その主部に銅,アルミ
    ニウム等の二次導体を収納した後、スロットのブリッジ
    部或いは開口部或いはスロット全体にアルミニウム,銅
    等の二次導体を鋳込みにより構成されていることを特徴
    とするかご形回転子。   {(πD)/4(z+p)}≦d≦{(πD)/4
    (z−p)}但し、D:回転子直径 z:対応する固定子のスロット数 p:極対数
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150349616A1 (en) * 2014-06-02 2015-12-03 Siemens Aktiengesellschaft Cage rotor of an asynchronous machine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150349616A1 (en) * 2014-06-02 2015-12-03 Siemens Aktiengesellschaft Cage rotor of an asynchronous machine
US10027211B2 (en) * 2014-06-02 2018-07-17 Siemens Aktiengesellschaft Cage rotor of an asynchronous machine

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