JPH04351337A - 周波数感応式ショックアブソーバ - Google Patents

周波数感応式ショックアブソーバ

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JPH04351337A
JPH04351337A JP15404491A JP15404491A JPH04351337A JP H04351337 A JPH04351337 A JP H04351337A JP 15404491 A JP15404491 A JP 15404491A JP 15404491 A JP15404491 A JP 15404491A JP H04351337 A JPH04351337 A JP H04351337A
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JP
Japan
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cylinder
piston
spool
chamber
differential pressure
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JP15404491A
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Inventor
Toshiyuki Kobayashi
敏行 小林
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショックアブソーバに
係り、更に詳細には周波数感応式のショックアブソーバ
に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌用のサスペンションに組
込まれるショックアブソーバの一つとして、例えば実開
昭56−108039号公報に記載されている如く、シ
リンダ及びピストンにより郭定された二つの室の間の差
圧、従ってピストン速度に応じて減衰力を変化し得るよ
う構成されたピストン速度感応式のショックアブソーバ
が従来より知られている。
【0003】上記公報に記載されたショックアブソーバ
は、シリンダ(10)と、該シリンダと共働して第一及
び第二のシリンダ室(15、16)を郭定するピストン
(12)と、該ピストンに設けられ二つのシリンダ室を
連通接続する接続通路(18)と、接続通路の実効通路
断面積を制御する可変絞り装置(14)とを有している
。また可変絞り装置はピストンに設けられ接続通路と連
通する弁室(21)と、弁室内に往復動可能に配置され
接続通路と共働して可変絞り(22)を郭定し弁室を第
一及び第二の弁室(26、27)に分離するスプール(
23)と、ピストンに設けられ第一のシリンダ室と第一
の弁室とを連通接続する第一の絞り通路(28)と、ピ
ストンに設けられ第二のシリンダ室と第二の弁室とを連
通接続する第二の絞り通路(29)と、スプールに設け
られ第一の弁室と第二の弁室とを連通接続する第三の絞
り通路(30)と、スプールをその中立位置へ付勢する
付勢手段(24、25)とを有している。
【0004】かかる構成を有するショックアブソーバに
於ては、ピストン速度が低い領域に於ては第一乃至第三
の絞り通路を通過する作動流体の流量が小さく、第一及
び第二の弁室の間の差圧も小さいので、スプールはその
中立位置又はその近傍に維持され、可変絞りの実効通路
断面積は大きい値に維持され、これにより発生する減衰
力も低い。これに対しピストン速度が高い領域に於ては
第一乃至第三の絞り通路を通過する作動流体の流量が大
きく、第一及び第二の弁室の間の差圧も大きくなるので
、スプールはその中立位置より遠い位置へ移動され、可
変絞りの実効通路断面積が低減され、これにより高い減
衰力が発生する。
【0005】一般に、ピストン速度はショックアブソー
バに対する振動入力の周波数が高いほど高くなるので、
発生する減衰力は振動入力の周波数により変化し、この
限りに於て上記公報に記載された従来のピストン速度感
応式のショックアブソーバは周波数感応式のショックア
ブソーバでもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記公報に記載
されたショックアブソーバに於ては、ピストン(12)
が中立位置にある場合に可変絞り(22)の実効通路断
面積が最大であるため、ピストンが中立位置近傍にある
場合に発生する減衰力は非常に低い。またピストン速度
が低い領域に於てはピストン速度が増大しても減衰力の
増大量は非常に小さい。従って振動入力の周波数が低く
ピストン速度が低い場合には十分な減衰力が得られず、
所謂車体のフワフワ振動を効果的に減衰させることがで
きない。
【0007】また車体のフワフワ振動を効果的に減衰さ
せるべく、ピストン速度の増大に対する減衰力の増大率
を高く設定すると、車輌の悪路走行時の如く振動入力の
周波数が高いときは減衰力が高くなり過ぎ、そのため悪
路走行時等に於ける車輌の乗り心地性が悪化するという
問題がある。
【0008】本発明は、上記公報に記載された従来の周
波数感応式のショックアブソーバに於ける上述の如き問
題に鑑み、低周波数の振動入力に対しては高い減衰力を
発生し高周波数の振動入力に対しては低い減衰力を発生
し、これにより車体のフワフワ振動を効果的に抑制する
ことができると共に車輌の良好な乗り心地生を確保する
ことができるよう改良された周波数感応式のショックア
ブソーバを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、シリンダと、前記シリンダに往復動可能に
嵌合するピストンと、前記シリンダと共働して第一及び
第二のシリンダ室を郭定する隔壁と、前記隔壁に設けら
れたシリンダ孔と、前記隔壁に設けられそれぞれ一端に
て前記第一及び第二のシリンダ室を前記シリンダ孔と連
通接続する第一及び第二の接続通路と、前記シリンダ孔
に往復動可能に嵌合し両端にて前記第一及び第二のシリ
ンダ室に露呈された差圧検出ピストンと、前記シリンダ
孔に往復動可能に嵌合し前記シリンダ孔及び前記差圧検
出ピストンと共働して第一及び第二の弁室を郭定し前記
第一及び第二の弁室を連通接続する絞り通路を有するス
プールと、前記隔壁に対し相対的に前記差圧検出ピスト
ンを前記第二のシリンダ室へ向けて付勢する第一の付勢
手段と、前記隔壁に対し相対的に前記スプールを前記第
二のシリンダ室へ向けて付勢する第二の付勢手段と、前
記差圧検出ピストンに対し相対的に前記スプールを前記
第一のシリンダ室へ向けて付勢する第三の付勢手段とを
有し、前記スプールが前記第一のシリンダ室へ向けて変
位するにつれて前記第一及び第二の接続通路の他端の相
互の連通度合を漸次増大するよう構成された周波数感応
式ショックアブソーバによって達成される。
【0010】
【作用】上述の如き構成によれば、スプールが第一のシ
リンダ室へ向けて変位するにつれて第一及び第二の接続
通路の他端の相互の連通度合が漸次増大するようになっ
ている。
【0011】従って後に実施例について詳細に説明する
如く、ピストンがシリンダに対し相対的に変位すること
により第二のシリンダ室の容積が減少すると、第二のシ
リンダ室内の圧力が上昇し、差圧検出ピストンは第二の
シリンダ室内の圧力と第一のシリンダ室内の圧力との間
の差圧により発生される力と第一及び第三の付勢手段の
付勢力とが釣合うまで第一のシリンダ室へ向けて変位す
る。その結果第二の弁室の容積が減少し第一の弁室の容
積が増大し、第二の弁室内の作動流体の一部が絞り通路
を経て第一の弁室へ流れるが、作動流体が絞り通路を通
過する際の流通抵抗により第一及び第二の弁室の間に差
圧が発生される。スプールはこの差圧による第一のシリ
ンダ室へ向う方向の力及び第三の付勢手段による第一の
シリンダ室へ向う方向の力と第二の付勢手段による第二
のシリンダ室へ向う方向の力とが釣合う位置まで第一の
シリンダ室へ向う方向へ変位し、これにより隔壁と共働
して第一及び第二の通路の他端を連通するオリフィスを
郭定し、第二のシリンダ室内の作動流体の一部が第二の
通路、オリフィス、第一の通路を経て第一のシリンダ室
へ流れ、これにより第一及び第二のシリンダ室の間の差
圧が低減される。
【0012】この場合ショックアブソーバへ入力される
振動の周波数が低い場合には、シリンダに対するピスト
ンの相対変位の速度が低く、第一及び第二のシリンダ室
の間の差圧の変化速度も低いため、差圧検出ピストンの
第一のシリンダ室へ向う方向への移動速度も低い。従っ
て第一及び第二の弁室の容積の変化速度も小さく、第二
の弁室より絞り通路を経て第一の弁室へ流れる作動流体
の単位時間当りの流量も小さいので、二つの弁室の間に
発生する差圧も小さく、スプールの第一のシリンダ室へ
向う方向への変位量も小さい。従ってオリフィスの実効
通路断面積は小さく、該オリフィスにより発生される減
衰力は高い。
【0013】またショックアブソーバへ入力される振動
の周波数が高い場合には、シリンダに対するピストンの
相対変位の速度が高く、第一及び第二のシリンダ室の間
の差圧の変化速度も高いため、差圧検出ピストンの第一
のシリンダ室へ向う移動速度も高い。従って第一及び第
二の弁室の容積の変化速度も大きく、第二の弁室より絞
り通路を経て第一の弁室へ流れる作動流体の単位時間当
りの流量も大きいので、二つの弁室の間に発生する差圧
も大きく、スプールの第一のシリンダ室へ向う方向への
変位量も大きい。従ってオリフィスの実効通路断面積は
大きく、該オリフィスにより発生される減衰力は低い。
【0014】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
【0015】図1はツインチューブ式ショックアブソー
バとして構成された本発明によるショックアブソーバの
一つの実施例を示す縦断面図である。
【0016】図1に於て、10及び12は軸線14に沿
って同心に延在するインナシリンダ及びアウタシリンダ
を示しており、これらのシリンダの両端はエンドキャッ
プ16及び18により閉じられている。シリンダ10、
12及びエンドキャップ16、18は互いに共働して環
状室20を郭定している。インナシリンダ10内には軸
線14に沿って往復動可能にピストン22が配置されて
いる。ピストン22はインナシリンダ10の内部を上室
24と下室26とに分離するピストン本体28と、該本
体に一体的に連結され、エンドキャップ16を貫通して
軸線14に沿って延在するピストンロッド30とよりな
っている。本体28はスプリングリテーナ32及び34
と共にナット36によりピストンロッド30の小径部に
固定されている。
【0017】図には示されていないが、ピストンロッド
30はその上端にてばね上としての車体に連結されるよ
うになっており、シリンダ10又はエンドキャップ18
は図には示されていないばね下としてのサスペンション
部材に連結されるようになっている。
【0018】インナシリンダ10内の下方部にはベース
バルブ組立体38が設けられている。ベースバルブ組立
体38はインナシリンダ10の下端及びエンドキャップ
18に固定された弁座要素40を有している。弁座要素
40はエンドキャップ18と共働して弁室42を郭定し
ており、該弁室は弁座要素40に設けられた連通孔44
により環状室20と連通接続されている。
【0019】尚図1には示されていないが、上室24、
下室26、弁室42、環状室20の一部には作動流体と
してのオイルが充填されており、環状室20の上方部分
には高圧ガスが封入されている。
【0020】周知の如く、弁座要素40には下室26と
弁室42とを連通接続する通路46及び48が設けられ
ている。また弁座要素40には固定装置50により円環
板状の弁要素52及び54が固定されている。弁要素5
2は弁座要素40と共働して下室26より通路46を経
て弁室42へ向うオイルの流れのみを許す逆止弁56を
郭定しており、弁要素54は弁室42より通路48を経
て下室26へ向うオイルの流れのみを許す逆止弁58を
郭定している。
【0021】図示の実施例に於ては、ピストン本体28
にはそれぞれ縮み行程用及び伸び行程用の周波数感応式
の減衰力発生装置60b及び60rが設けられている。
【0022】図2に詳細に示されている如く、縮み行程
用の減衰力発生装置60bは隔壁としてのピストン本体
28に設けられたシリンダ孔62bと、ピストン本体2
8に設けられそれぞれ一端にて第一のシリンダ室として
の上室24及び第二のシリンダ室としての下室26をシ
リンダ孔62bと連通接続する第一の接続通路64b及
び第二の接続通路66bとを含んでいる。シリンダ孔6
2bには両端にて上室24及び下室26に露呈された差
圧検出ピストン68bと、シリンダ孔62b及び差圧検
出ピストン68bと共働して第一の弁室70b及び第二
の弁室72bを郭定するスプール74bとが往復動可能
に嵌合している。図示の実施例に於ては、差圧検出ピス
トン68bはその両端に設けられたランド部76b及び
78bと、これらを接続する小径の接続部80bとより
なっている。またスプール74bは接続部80bを受入
れる中央孔82bと、第一の弁室70bと第二の弁室7
2bとを連通接続する絞り通路84bと、外周面に設け
られた環状溝86bとを有し、差圧検出ピストン68b
の接続部80bに対しても相対的に往復動し得るように
なっている。
【0023】スプリングリテーナ32と差圧検出ピスト
ン68bのランド部76bとの間には差圧検出ピストン
を下室26へ向けて付勢する第一の付勢手段としての圧
縮コイルばね88bが弾装されている。シリンダ孔62
b内にてピストン本体28に設けられたストッパ28b
とスプール74bとの間にはスプールを下室26へ向け
て付勢する第二の付勢手段としての圧縮コイルばね90
bが弾装されており、スプール74bと差圧検出ピスト
ン68bのランド部78bとの間にはスプールを上室2
4へ向けて付勢する第三の付勢手段としての圧縮コイル
ばね92bが弾装されている。
【0024】図2に示されている如く、ピストン22が
実質的に中立位置にありインナシリンダ10に対し静止
した状態にあるときには、差圧検出ピストン68bのラ
ンド部76bはストッパ28bに係合し、第二の通路6
6bはスプールに設けられた環状溝86bと連通した状
態にあるが、第一の通路64bのシリンダ孔62b側の
端部はスプール74bにより閉塞されるようになってい
る。
【0025】図1に示されている如く、伸び行程用の減
衰力発生装置60rも図2に示された縮み行程用の減衰
力発生装置60bと同様に構成されており、図1に於て
はその主要な構成要素が記号rが付された同一の番号の
符号にて示されている。尚減衰力発生装置60rに於け
る第一のシリンダ室は下室26であり、第二のシリンダ
室は上室24である。
【0026】次に図3及び図4を参照して縮み行程の作
動、即ちピストン22が添付の各図に於てインナシリン
ダ10に対し相対的に下方へ変位する場合の作動につい
て説明する。
【0027】縮み行程に於ては、下室26の容積が減少
するため下室内の圧力が上昇し、差圧検出ピストン68
bは下室26内の圧力と上室24内の圧力との間の差圧
により発生される力と圧縮コイルばね88b及び92b
のばね力とが釣合うまで図にて上方へ変位する。その結
果第二の弁室72bの容積が減少し第一の弁室70bの
容積が増大し、弁室72b内のオイルの一部が絞り通路
84bを経て弁室70bへ流れるが、オイルが絞り通路
84bを通過する際の流通抵抗により弁室72bと70
bとの間に差圧が発生される。スプール74bはこの差
圧による図にて上向きの力及び圧縮コイルばね92bに
よる図にて上向きの力と圧縮コイルばね90bによる図
にて下向きの力とが釣合う位置まで図にて上方へ変位し
、これによりピストン本体28と共働して環状溝86b
を介して第一の通路64b第と第二の通路66bとを連
通するオリフィス94bを郭定し、下室26内のオイル
の一部が通路66b、環状溝86b、オリフィス94b
、通路64bを経て上室24へ流れ、これにより上室と
下室との間の差圧が低減される。
【0028】この場合ショックアブソーバへ入力される
振動の周波数が低い場合には、インナシリンダ10に対
するピストン22の相対変位の速度が低く、下室26と
上室24との間の差圧の変化速度も低いため、差圧検出
ピストン68bの図にて上方への移動速度も低い。従っ
て弁室70b及び72bの容積の変化速度も小さく、弁
室72bより絞り通路84bを経て弁室70bへ流れる
オイルの単位時間当りの流量も小さいので、二つの弁室
の間に発生する差圧も小さく、スプール74bの図にて
上方への変位量も小さい。従ってオリフィス94bの実
効通路断面積は小さく、該オリフィスにより発生される
減衰力は高い。
【0029】これに対しショックアブソーバへ入力され
る振動の周波数が高い場合には、インナシリンダ10に
対するピストン22の相対変位の速度が高く、下室26
と上室24との間の差圧の変化速度も高いため、差圧検
出ピストン68bの図にて上方への移動速度も高い。従
って弁室70b及び72bの容積の変化速度も大きく、
弁室72bより絞り通路84bを経て弁室70bへ流れ
るオイルの単位時間当りの流量も大きいので、二つの弁
室の間に発生する差圧も大きく、スプール74bの図に
て上方への変位量も大きい。従ってオリフィス94bの
実効通路断面積は大きく、該オリフィスにより発生され
る減衰力は低い。
【0030】尚図には示されていないが、伸び行程用の
減衰力発生装置60rも縮み行程用の減衰力発生装置6
0bと同様に作動し、ショックアブソーバの伸び行程、
即ちピストン22がインナシリンダ10に対し図にて上
方へ相対的に変位する場合に於て、その振動入力の周波
数に応じて減衰力を変化し、振動入力の周波数が低い場
合には高い減衰力を発生し、逆に振動入力の周波数が低
い場合には低い減衰力を発生する。
【0031】また図には示されていないが、ショックア
ブソーバの縮み行程に於てはベースバルブ組立体38の
逆止弁56が下室26と弁室42との間の差圧に応じて
開弁することにより、また伸び行程に於ては弁室42と
下室26との間の差圧に応じて逆止弁58が開弁するこ
とによりそれぞれ対応する逆止弁によって減衰力が発生
される。
【0032】かくして図示の実施例によれば、ピストン
22が中立位置にあるときには、第一の通路64bのシ
リンダ孔62b側の端部がスプール74bにより閉塞さ
れるされることにより第一の通路64b及び第二の通路
66bの相互の連通が遮断された状態にあり、従ってイ
ンナシリンダに対するピストンの相対変位の開始当初よ
り十分な減衰力が発生され、ピストンの相対変位に伴な
いスプール74bが上室24へ向けて変位するにつれて
オリフィス94bの実効通路断面積が増大し、該オリフ
ィスにより発生される減衰力が低下する。
【0033】またショックアブソーバへ入力される振動
の周波数が低い場合にはピストン22の速度も低く、上
述の如くオリフィス94bの実効通路断面積は小さく、
これにより高い減衰力が発生するので、車体のフワフワ
振動が効果的に減衰されるが、ショックアブソーバへ入
力される振動の周波数が高い場合にはピストン22の速
度も高く、上述の如くオリフィス94bの実効通路断面
積は大きく発生する減衰力は低いので、車輌の良好な乗
り心地性が確保される。
【0034】尚上述の実施例に於ては、減衰力発生装置
60b及び60rは隔壁としてのピストン本体28に組
込まれベースバルブ組立体によりピストン速度に応じた
減衰力が発生されるようになっているが、ベースバルブ
組立体に於ける減衰力発生手段は固定オリフィスであっ
てもよく、減衰力発生装置60b及び60rに相当する
減衰力発生装置が隔壁としてのベースバルブ組立体38
の弁座要素40に組込まれ、逆止弁56及び58に相当
する逆止弁がピストン本体28に組込まれてもよく、更
には減衰力発生装置60b及び60rの一方及び逆止弁
56及び58の一方がピストン本体28に組込まれ、そ
れらの他方が弁座要素40に組込まれてもよい。
【0035】また上述の実施例に於ては、ピストン22
が中立位置にあるときには通路64b及び66bはスプ
ール74bにより相互の連通が遮断されるようになって
いるが、ピストンが中立位置にあるときにもこれらの通
路が実効通路断面積の非常に小さいオリフィス94b及
び環状溝86bを介して相互に連通接続された状態にあ
ってもよい。
【0036】更に本発明によるショックアブソーバは所
謂モノチューブ式のショックアブソーバとして構成され
てもよいものである。
【0037】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施
例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0038】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、ピストンが中立位置にあるときには、第一
及び第二の通路の他端の相互の連通度合が最も小さい状
態にあり、従ってシリンダに対するピストンの相対変位
の開始当初より十分な減衰力が発生され、車輌の良路走
行時の如く振動入力の周波数が低い場合には第一及び第
二の通路の他端の相互の連通度合がそれほど大きくなら
ず高い減衰力が発生するので、車体のフワフワ振動を効
果的に減衰することができ、しかも車輌の悪路走行時の
如く振動入力の周波数が高い場合には第一及び第二の通
路の他端の相互の連通度合が大きくなり発生する減衰力
は低くなるので、車輌の良好な乗り心地性を確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ツインチューブ式ショックアブソーバとして構
成された本発明によるショックアブソーバの一つの実施
例を示す縦断面図である。
【図2】図1に示された実施例の要部を示す拡大縦断面
図である。
【図3】振動入力の周波数が低い場合に於ける実施例の
縮み行程の作動状態を示す拡大縦断面図である。
【図4】振動入力の周波数が高い場合に於ける実施例の
縮み行程の作動状態を示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
10…インナシリンダ 12…アウタシリンダ 22…ピストン 24…上室 26…下室 28…ピストン本体 38…ベースバルブ組立体 60b、60r…減衰力発生装置 62b…シリンダ孔 64b…第一の接続通路 66b…第二の接続通路 68b…差圧検出ピストン 70b…第一の弁室 72b…第二弁室 74b…スプール 84b…絞り通路 88b、90b、92b…圧縮コイルばね94b…オリ
フィス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シリンダと、前記シリンダに往復動可能に嵌合するピス
    トンと、前記シリンダと共働して第一及び第二のシリン
    ダ室を郭定する隔壁と、前記隔壁に設けられたシリンダ
    孔と、前記隔壁に設けられそれぞれ一端にて前記第一及
    び第二のシリンダ室を前記シリンダ孔と連通接続する第
    一及び第二の接続通路と、前記シリンダ孔に往復動可能
    に嵌合し両端にて前記第一及び第二のシリンダ室に露呈
    された差圧検出ピストンと、前記シリンダ孔に往復動可
    能に嵌合し前記シリンダ孔及び前記差圧検出ピストンと
    共働して第一及び第二の弁室を郭定し前記第一及び第二
    の弁室を連通接続する絞り通路を有するスプールと、前
    記隔壁に対し相対的に前記差圧検出ピストンを前記第二
    のシリンダ室へ向けて付勢する第一の付勢手段と、前記
    隔壁に対し相対的に前記スプールを前記第二のシリンダ
    室へ向けて付勢する第二の付勢手段と、前記差圧検出ピ
    ストンに対し相対的に前記スプールを前記第一のシリン
    ダ室へ向けて付勢する第三の付勢手段とを有し、前記ス
    プールが前記第一のシリンダ室へ向けて変位するにつれ
    て前記第一及び第二の接続通路の他端の相互の連通度合
    を漸次増大するよう構成された周波数感応式ショックア
    ブソーバ。
JP15404491A 1991-05-29 1991-05-29 周波数感応式ショックアブソーバ Pending JPH04351337A (ja)

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