JPH04350665A

JPH04350665A - 電子写真用トナー

Info

Publication number: JPH04350665A
Application number: JP3150873A
Authority: JP
Inventors: Toshiyuki Yano; 矢野　敏行
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1991-05-28
Filing date: 1991-05-28
Publication date: 1992-12-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子写真記録法、静電
記録法における静電荷像の現像に使用される電子写真用
トナーに関する。

【０００２】

【従来の技術】電子写真記録法等では、感光体に形成さ
れた静電荷像を、通常、顔料などを含む電子写真用トナ
ーで現像し、得られた可視画像を転写紙上に転写し、熱
ローラ等で定着する。使用される電子写真用トナーが、
プロセス適合性において優れたものであるためには、流
動性、耐ケーキング性、定着性、帯電性、クリーニング
性等において優れていることが必要である。特に、流動
性、耐ケーキング性を高めるために、無機微粉末をトナ
ー粒子に添加することが行われており、酸化マグネシウ
ム微粉末を添加することも、特開昭５４−１４７４２号
公報等に開示されている。

【０００３】しかしながら、これらの無機微粉末は、帯
電性に大きな影響を与えてしまう。例えば、一般に用い
られているシリカ系微粉末の場合、負極性が強く、正帯
電トナーの帯電性を著しく低下してしまい、夏場環境と
冬場環境とで帯電性に大きな差を生じてしまうという問
題があり、その結果、背景カブリ、濃度再現不良の原因
になることがあった。また、酸化アルミニウム微粉末は
、高湿時での吸水性が高く、夏場環境において帯電性が
低下し、背景カブリ、濃度再現不良を引き起こしやすい
という問題があった。

【０００４】また、これら無機微粉末の分散性もトナー
特性に大きな影響を与え、分散性が不均一な場合、流動
性、耐ケーキング性に所望の特性が得られなかったり、
クリーニング不十分になって、感光体上にトナー固着を
引き起こし、黒点状の画像欠陥発生の原因となることが
あった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記のような問題点を改善することを目的とし
てなされたものである。即ち、本発明の目的は、高湿環
境下においても背景カブリ、濃度再現不良を引き起こす
ことがなく、流動性、耐ケーキング性に優れ、クリーニ
ング性も良好で、黒点状画像欠陥を発生しない電子写真
用トナーを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記実状
に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、トナー粒子に一次粒子
の数平均粒子径ｄ（μｍ）とＢＥＴ比表面積Ｓ（ｍ２　
／ｇ）との関係が、５．０＞Ｓ×ｄである酸化マグネシ
ウム微粉末を添加することにより、上記目的が達成され
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。即ち、
本発明の構成上の特徴は、結着樹脂中に着色剤を含有す
るトナー粒子に、一次粒子の数平均粒子径ｄ（μｍ）と
ＢＥＴ比表面積Ｓ（ｍ２　／ｇ）との関係が、下式５．
０＞Ｓ×ｄの範囲内にある酸化マグネシウム微粉末を添加してなる
電子写真用トナーにある。

【０００７】以下、本発明の電子写真用トナーについて
詳細に説明する。本発明の電子写真用トナーは、結着樹
脂中に着色剤が含有されたトナー粒子に酸化マグネシウ
ム微粉末を混合して得られたものである。

【０００８】上記酸化マグネシウム微粉末は、分散性に
優れ、吸湿性が低く、夏場環境での帯電性の低下、流動
性の低下等を引き起こしにくい特性を有している。この
ような特性を有する酸化マグネシウム微粉末は、Ｓ×ｄ
が５．０より小さいものでなければならない。特に、好
ましいものは、３．０以下である。Ｓ×ｄが５．０以上
になると、特に高温高湿の環境下において、濃度再現性
が不良であって、背景カブリが発生し、また黒すじが発
生する。また、本発明の酸化マグネシウム微粉末は、必
要に応じて疎水化処理等の表面処理が施されたものを使
用してもよい。

【０００９】一方、本発明の結着樹脂は、スチレン、ク
ロロスチレン、ビニルスチレン等のスチレン類；エチレ
ン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン等のモノオレ
フィン；酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビ
ニル、酪酸ビニル等のビニルエステル；アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪
族モノカルボン酸エステル；ビニルメチルエーテル、ビ
ニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニル
エーテル；ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン
、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン等の単
独重合体或いは共重合体が使用される。特に、代表的な
ものは、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル
共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、
ポリエチレン、ポリプロピレン等であり、更には、ポリ
エステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコン樹脂
、ポリアミド、変性ロジン、パラフィン等をあげること
ができる。

【００１０】また、着色剤は、カーボンブラック、磁性
粉、染料及び顔料、例えば、ニグロシン染料、アニリン
ブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラ
マリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロ
ー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、
マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラック、ロ
ーズベンガル、Ｃ．Ｉ．ピグメント・レッド４８：１、
Ｃ．Ｉ．ピグメント・レッド１２２、Ｃ．Ｉ．ピグメン
ト・レッド５７：１、Ｃ．Ｉ．ピグメント・イエロー９
７、Ｃ．Ｉ．ピグメント・イエロー１２、Ｃ．Ｉ．ピグ
メント・ブルー１５：１、Ｃ．Ｉ．ピグメント・ブルー
１５：８等であり、これ以外でも公知の着色剤であれば
如何なるものでも使用できる。

【００１１】本発明において、上記トナー粒子には、所
望により公知の荷電調整剤、ワックス等の添加剤を含有
させてもよい。また、トナー粒子の平均粒子径は、約３
０μｍよりも小さく設定することが好ましい。特に好ま
しいのは、８〜２０μｍの範囲である。

【００１２】本発明の電子写真用トナーは、上記トナー
粒子に、上記酸化マグネシウム微粉末を添加し混合する
ことによって得ることができる。酸化マグネシウム微粉
末の添加量は、トナー粒子に対して０．１％〜２０％（
重量）、特に０．３％〜５％（重量）の範囲が好ましい
。また、混合は、公知の手段、例えば、ヘンシェルミキ
サーやＶ型ブレンダー等によって行うことができる。本発明の電子写真用トナーは、キャリアを用いない一成
分現像剤であってもよく、また、キャリアを用いる二成
分現像剤であってもよい。しかしながら、二成分現像剤
として用いるのが好ましい。キャリアを使用する場合に
は、公知のキャリアであれば、特に制限されるものでは
なく、鉄粉系キャリア、フェライト系キャリア、表面コ
ートフェライトキャリア、磁性粉末分散型キャリア等が
使用できる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明は、これら実施例によって何等制限され
るものではない。なお、実施例中の「部」は、重量部を
意味する。

【００１４】実施例１下記成分をバンバリーミキサーで混練した後微粉砕し、
分級して平均粒径１２μｍの粒子を得た。　　　　　　スチレン−ｎ−ブチルメタクリレート共重
合体　　　　　　　　　　　　　　９０部　　　　　　
　　　　（ＳＢＭ７３０　　三洋化成社製）　　　　　
　カーボンブラック　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　８
部　　　　　　　　　　（リーガル３３０　　キャボッ
ト社製）　　　　　　ニグロシン染料　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　２部　　　　　　　　　　（ボント
ロンＮ−０３　　オリエント化学社製）上記のようにし
て得られたトナー粒子１００部に対して酸化マグネシウ
ム微粉末（ｄ＝０．０５μｍ、Ｓ＝３６ｍ２　／ｇ、Ｓ
×ｄ＝１．８）２部を添加し、ヘンシェルミキサーによ
り混合して、トナー粒子表面に付着させて、電子写真用
トナーを作製した。

【００１５】実施例２酸化マグネシウム微粉末として、ｄ＝０．１μｍ、Ｓ＝
１７ｍ２　／ｇ、Ｓ×ｄ＝１．７のものを用いた以外は
、実施例１と同様にして電子写真用トナーを作製した。

【００１６】実施例３酸化マグネシウム微粉末としてｄ＝０．０２μｍ、Ｓ＝
１３０ｍ２　／ｇ、Ｓ×ｄ＝２．６のものを用いた以外
は、実施例１と同様にして電子写真用トナーを作製した
。

【００１７】比較例酸化マグネシウム微粉末としてｄ＝０．４μｍ、Ｓ＝１
９ｍ２　／ｇ、Ｓ×ｄ＝７．６のものを用いた以外は、
実施例１と同様にして電子写真用トナーを作製した。

【００１８】上記実施例１〜３及び比較例の電子写真用
トナーを用い、次のようにして環境テストを行った。そ
れらの結果は、後記表１に示す。即ち、実施例１〜３及
び比較例の電子写真用トナー１０部と平均粒径３５μｍ
のキャリア９０部を混合して、電子写真現像剤を作製し
、電子写真複写機（ＦＸ−５０７０、富士ゼロックス（
株）製）によって高温高湿時と低温低湿時の環境テスト
を行った。なお、キャリアは、スチレン−ｎ−ブチルメ
タクリレート共重合体３０重量％及びマグネタイト（Ｅ
ＰＴ１０００、戸田工業社製）７０重量％を混練、粉砕
及び分級して得られたものを使用した。

【００１９】

【表１】

【００２０】

【発明の効果】本発明の電子写真用トナーは、上記表１
に示した結果から明らかなように、高温高湿環境下でも
背景かぶり、濃度再現不良がなく、黒点状画質欠陥のな
い良好な画質の画像を形成する。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　結着樹脂中に着色剤を含有するトナー
粒子に、一次粒子の数平均粒子径ｄ（μｍ）とＢＥＴ比
表面積Ｓ（ｍ２　／ｇ）との関係が、下式５．０＞Ｓ×
ｄの範囲内にある酸化マグネシウム微粉末を添加してなる
ことを特徴とする電子写真用トナー。