JPH04349483A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置、特に、
画像情報に応じた像を転写シートに形成するための画像
形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】画像形成装置（たとえば複写機）として
、感光体ドラムと、感光体ドラム上に画像情報に応じた
潜像を形成する光学系と、感光体ドラム上に形成された
潜像を現像する現像装置と、現像によって生じた顕像を
用紙に転写する転写ローラとを備えたものが既に知られ
ている（たとえば特開平１−２６９９６９号参照）。 そして、感光体ドラム上のトナーの電荷と逆極性のバイ
アス電圧が転写ローラに印加されるようになっている。

【０００３】その画像形成装置では、感光体ドラムと転
写ローラとの間に供給されてきた用紙に対し、転写ロー
ラによる感光体ドラムへの用紙の押しつけ及び転写ロー
ラに印加されたバイアス電圧によって、感光体ドラム上
のトナー画像が転写される。トナー画像が転写された用
紙は、感光体ドラムの表面から分離されて定着装置に供
給される。そして、定着装置において定着処理が施され
た後、用紙は排出される。

【０００４】さらに、その画像形成装置では、感光体ド
ラムからの用紙の分離性を向上させるため、転写ローラ
の下流側に除電装置を配置している。これにより、用紙
の帯電を除き、用紙を感光体ドラムから分離しやすくし
ている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
感光体ドラムから用紙を分離しやすくするために、除電
装置が必要となる。また、除電装置を設けたとしても、
腰の弱い用紙を使用した場合等には、感光体ドラムから
の用紙の分離が確実に行えない場合がある。

【０００６】本発明の目的は、像担持ドラムからの転写
シートの分離性を向上させ得る画像形成装置を提供する
ことにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る画像形成装
置は、画像情報に応じた像を転写シートに形成するため
の装置である。この装置は、像担持ドラムと、像担持ド
ラム上に画像情報に応じた潜像を形成する潜像形成手段
と、像担持ドラム上の潜像を顕像化する現像手段と、像
担持ドラム上に圧接して顕像を転写シートに転写する転
写ローラと、像担持ドラムと転写ローラとの間に転写シ
ートを供給するシート供給路とを備えている。前記シー
ト供給路は、転写シートに対して像担持ドラムから離れ
る側に湾曲する癖をつけるＵ字状部分を有している。

【０００８】

【作用】本発明に係る画像形成装置では、潜像形成手段
が、像担持ドラム上に画像情報に応じた潜像を形成する
。そして、現像手段が、像担持ドラム上の潜像を顕像化
する。像担持ドラム上に圧接する転写ローラは、その顕
像を転写シートに転写する。

【０００９】ここでは、シート供給路が、転写シートに
対して像担持ドラムから離れる側に湾曲する癖をつける
Ｕ字状部分を有している。したがって、像転写動作に先
立って、転写シートには像担持ドラムから離れる側に湾
曲する癖がつけられるので、像転写動作後の像担持ドラ
ムからの転写シートの分離性が向上する。

【００１０】

【実施例】図１は、本発明の一実施例としての複写機を
示している。図１において、複写機本体１の上面には原
稿台２が固定されており、原稿台２上には原稿押えを兼
ねた原稿搬送装置３が配置されている。複写機本体１の
内部において、その上部には原稿台２に載置された原稿
の画像情報を読み取るための露光装置４が設けられてい
る。この露光装置４は、光源，ミラー，レンズ等から構
成されている。

【００１１】複写機本体１の中央部には、静電潜像が形
成される感光体ドラム５が配置されている。感光体ドラ
ム５の周囲には、感光体ドラム５を所定の電荷に帯電さ
せる主帯電装置６、感光体ドラム５上の静電潜像をトナ
ーで現像する現像装置７、感光体ドラム５上のトナー像
を用紙に転写する転写装置８、及び感光体ドラム５上の
残留トナーを除去するクリーニング装置９が配置されて
いる。

【００１２】複写機本体１の内部において、転写装置８
の下方には、多数枚の用紙を重ねて収納する取り出し可
能な給紙カセット１０が配置されている。給紙カセット
１０と感光体ドラム５等によって構成される画像形成部
との間には、Ｓ字状の用紙搬送路１１が設けられている
。用紙搬送路１１の給紙カセット１０側においてＵ状に
湾曲した湾曲部１１ａには、給紙カセット１０に収納さ
れた用紙を１枚ずつ用紙搬送路１１側に送り出すための
給紙ローラ１２が設けられている。また、用紙搬送路１
１の中央部において水平方向に延びた水平部１１ｂから
は、手差し経路１３が分岐している。手差し経路１３の
用紙挿入口１４は、複写機本体１の図左側面に開口して
いる。用紙搬送路１１の感光体ドラム５側部分には、転
写装置８を取り囲むようにＵ字状に湾曲する湾曲部１１
ｃが設けられており、その先端が感光体ドラム５と転写
装置８との間の当接部に向いている。この用紙搬送路１
１のＵ字状湾曲部１１ｃが、用紙に対して感光体ドラム
５から離れる側に湾曲癖をつける部分である。

【００１３】感光体ドラム５よりも下流側（図左側）に
は、排紙搬送路１５、定着装置１６及び排出ローラ１７
が順に配置されている。定着装置１６は、画像が転写さ
れた用紙に対し定着処理を施すための装置であり、排出
ローラ１７は定着処理が施された用紙を外部に排出する
ためのものである。

【００１４】用紙搬送路１１の水平部１１ｂには、通過
する用紙の厚さを検出するための紙厚センサ２１が設け
られている。紙厚センサ２１は、図２に示すように、用
紙Ａに対しレーザ光を照射するための半導体レーザ２２
及び投光レンズ２３と、用紙Ａの表面で反射した光を受
ける光位置検出素子（ＰＳＤ）２４及び受光レンズ２５
とを有している。そして、半導体レーザ２２には駆動回
路２６が、また光位置検出素子２４には信号増幅回路２
７がそれぞれ接続されている。

【００１５】図３に示すように、転写装置８は、回動中
心Ｏ１を中心に矢印Ｘ方向に回動するケース３０を有し
ている。ケース３０の上部には、転写ローラ３１が回転
中心Ｏ２を中心に回転可能な状態で支持されている。こ
の転写ローラ３１は、比抵抗が約１０６　オングストロ
ーム・ｃｍの弾性体から構成されている。なお、転写ロ
ーラ３１の上部は、図１に示すように感光体ドラム５の
下面に圧接している。

【００１６】ケース３０内において、転写ローラ３１の
下方には、転写ローラ３１の下部表面に圧接するファー
ブラシ３２が配置されている。ファーブラシ３２は、図
示しない駆動機構によって回転駆動され、転写ローラ３
１上をクリーニングする。ファーブラシ３２の下部には
、ケース３０の内側壁面に固定されたブレード３３の先
端部が食い込んでいる。ブレード３３は、ファーブラシ
３２に付着したトナーをファーブラシ３２から掻き落と
すためのものである。

【００１７】ケース３０の下面には、回転中心Ｏ３を中
心に回転可能なカム３４が配置されている。このカム３
４が中心Ｏ３を中心に回転することによって、転写装置
８がＸ方向に回動する。なお、各中心Ｏ１，Ｏ２，Ｏ３
は互いに平行である。

【００１８】この複写機は、図４に示すような制御部４
０を有している。制御部４０は、ＣＰＵ，ＲＯＭ，ＲＡ
Ｍ等からなるマイクロコンピュータを含んでいる。制御
部４０には、上述の紙厚センサ２１が接続されており、
紙厚センサ２１から紙厚に相当する信号が制御部４０に
入力され得る。また、制御部４０には、カム３４を回転
駆動するためのステッピングモータ等を含むカム駆動部
４１が接続されている。このカム駆動部４１によって、
カム３４の回動姿勢が変化する。さらに、制御部４０に
は、転写ローラ３１に対しバイアス電圧を印加するため
の転写電圧印加部４２が接続されている。この転写電圧
印加部４２は、感光体ドラム５表面のトナーの電荷とは
逆極性のバイアス電圧を転写ローラ３１に印加し得る。

【００１９】次に、上述の実施例の動作を説明する。複
写動作を開始すると、給紙カセット１０または手差し経
路１３から用紙搬送路１１内に用紙が供給され、用紙は
用紙搬送路１１を通じて感光体ドラム５側に搬送される
。一方、原稿搬送装置３によって原稿台２上に配置され
た原稿に対し、露光装置４が画像情報を読み取る。読み
取られた画像情報に基づき、感光体ドラム５上に静電潜
像が形成される。感光体ドラム５上に形成された静電潜
像は、現像装置７によってトナーにより顕像化される。 顕像化された感光体ドラム５上のトナー画像は、転写装
置８によって供給されてきた用紙上に転写される。 トナー画像が転写された用紙は、定着装置１６において
定着処理された後、排出ローラ１７によって外部に排出
される。転写後の感光体ドラム５の表面は、クリーニン
グ装置９によりクリーニングされる。

【００２０】上述の複写動作において、用紙搬送路１１
を通過する用紙には、湾曲部１１ｃにおいて湾曲癖が付
与される。この湾曲癖は、感光体ドラム５から離れる傾
向を用紙に与える。したがって、感光体ドラム５と転写
装置８の転写ローラ３１との間を通過した後に、用紙が
感光体ドラム５から分離しやすくなる。

【００２１】さらに、上述の複写動作において、用紙が
用紙搬送路１１の水平部１１ｂを通過する間に、紙厚セ
ンサ２１が用紙表面までの距離を精密に測定することに
より、用紙の厚さを測定する。そして、測定された厚さ
に基づいて、カム駆動部４１が動作し、カム３４を厚さ
に応じた位置にセットする。図５に、このセット動作に
よって移動する転写ローラ３１の位置を例示する。図５
において、位置Ｐが薄い用紙を使用した場合の位置であ
り、位置Ｑが厚い用紙を使用した場合の位置である。位
置Ｒは非作動時やメンテナンス時に配置される位置であ
る。また、中心Ｏ４が感光体ドラム５の回転中心である
。ただし、図５では、理解を容易にするため、各位置Ｐ
，Ｑ，Ｒ間の距離が実際よりも大きく示されている。

【００２２】図５において、位置Ｐの状態では、供給さ
れてきた用紙が排出される方向が下向き（Ｙ方向）とな
るため、腰の弱い（すなわち薄い）用紙であっても、感
光体ドラム５からの分離は確実に行われる。また、位置
Ｑの状態では、Ｚ方向に用紙が排出されるので、腰の強
い（すなわち厚い）用紙であっても、円滑に排紙搬送装
置１８側にその先端が導かれる。このように、この実施
例では、紙厚センサ２１によって検出された紙厚に基づ
いて、転写ローラ３１の感光体ドラム５に対する圧接位
置が適切に変更される。

【００２３】複写動作を行わない場合には、転写ローラ
３１は位置Ｒにあり、感光体ドラム５に対して分離され
ている。これにより、転写ローラ３１の変形が防止でき
、転写ローラ３１の耐久性が向上する。また、位置Ｒの
状態においては、転写ローラ３１が感光体ドラム５から
離れているので、転写ローラ３１の取り替え等のメンテ
ナンス作業が容易に行える。

【００２４】以上説明したように、この実施例では、用
紙搬送路１１に形成されたＵ字状に湾曲する湾曲部１１
ｃと、転写装置８の用紙厚に応じた動作とによって、感
光体ドラム５からの用紙の分離が確実に行われる。

【００２５】〔他の実施例〕上述の実施例に代えて、図
６に示す構成を採用してもよい。図６において、転写装
置８の回動中心は、感光体ドラム５の回転中心Ｏ４と共
通である。すなわち、この転写装置８では、転写ローラ
３１は回転中心Ｏ４を中心に回動自在なアーム３５に回
転自在に支持されている。アーム３５は、転写ローラ３
１よりもさらに下方に延びており、その下端には複写機
本体１側に一端が固定されたコイルばね３６の他端が固
定されている。このコイルばね３６は伸長状態で配置さ
れており、これによってアーム３５を常時図６の左側に
付勢している。

【００２６】カム３４は、コイルばね３６に抗するよう
に、アーム３５の左側面に当接している。これによって
、カム３４が回転するとアーム３５が回転中心Ｏ４を中
心に回動する。

【００２７】この構成によっても、紙厚センサ２１で検
出された紙厚に応じてカム３４を回転させることにより
、転写ローラ３１の感光体ドラム５に対する当接位置を
変更できる。なお、この場合には、転写ローラ３１の感
光体ドラム５に対する当接位置に関係なく、感光体ドラ
ム５の中心Ｏ４から転写ローラ３１までの距離が一定に
なる。したがって、転写ローラ３１の感光体ドラム５に
対する当接位置を任意に設定できる。

【００２８】

【発明の効果】本発明に係る画像形成装置では、像担持
ドラムと転写ローラとの間に転写シートを供給するシー
ト供給路が、転写シートに対して像担持ドラムから離れ
る側に湾曲する癖をつけるＵ字状部分を有している。し
たがって、本発明によれば、像担持ドラムからの転写シ
ートの分離性を向上させ得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が採用された複写機の縦断面概略図。

【図２】その紙厚センサの概略ブロック図。

【図３】その転写装置の縦断面概略図。

【図４】その制御部の概略ブロック図。

【図５】その動作状態を示すための概略図。

【図６】別の実施例の概略側面図。

【符号の説明】

８　　露光装置 ９　　感光体ドラム １０　　主帯電装置 １１　　用紙搬送路 １１ｃ　　湾曲部 １２　　現像装置 １３　　転写装置 ３１　　転写ローラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像情報に応じた像を転写シートに形成す
   るための画像形成装置であって、像担持ドラムと、前記
   像担持ドラム上に画像情報に応じた潜像を形成する潜像
   形成手段と、前記像担持ドラム上の潜像を顕像化する現
   像手段と、前記像担持ドラム上に圧接する、前記顕像を
   前記転写シートに転写する転写ローラと、前記像担持ド
   ラムと転写ローラとの間に前記転写シートを供給するシ
   ート供給路とを備え、前記シート供給路は、前記転写シ
   ートに対して前記像担持ドラムから離れる側に湾曲する
   癖をつけるＵ字状部分を有している、画像形成装置。