JPH0434837A

JPH0434837A - 密閉電池

Info

Publication number: JPH0434837A
Application number: JP2140940A
Authority: JP
Inventors: Kunihide Miura; 三浦　邦英; Seiichi Mizutani; 水谷　精一; Shinji Tsuruya; 鶴谷　伸二; Atsushi Otsuka; 敦大塚
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1990-05-30
Filing date: 1990-05-30
Publication date: 1992-02-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は二酸化マンガンリチウム電池、フッ化カーボン
リチウム電池、酸化銀電池、水銀電池等のように電池ケ
ース、封口板、および、ガスケットにより発電要素を液
密的に密閉してなる密閉電池に関する。

従来の技術］イン形二酸化マンガンリチウム電池を例に、従来の電
池の構造を第３図に示す。同図（ａ）中１は有底筒状の
金属製の電池ケース、２は電池ケース１の内底部に配置
した正極合剤で二酸化マンガン、黒鉛等の混合粉末を加
圧成型したものである。３は正極合剤２の上にカップ状
に挿入したセパレータで有機電解液を含浸している。４
はセパレータ３の上に配置した負極の金属リチウムてあ
る。５は断面り字状をなすリング状の絶縁ガスケットで
ある。６はガスケット５を介在させてケース１の開口部
を閉塞する略逆皿状の一重の金属封口板でその周縁には
Ｕ字状に連なる折り返し部６ａを有している。７はケー
スとガスケットの間、および、ガスケットと封口板の間
に存在させた封止剤である。

上記ガスケットと封口板は電池の製造工程でカップリン
グするため第３図（ｂ）に示すように適当なりリアラン
ス（イ）、および、（ロ）を設けており、また、ガスケ
ットはポリプロピレン等の一般射出成型用のオレフィン
系樹脂が使用されている。また、耐漏液性の向上のため
にケースとガスケット、ガスケットと封口板の間には、
鉱物油系、あるいは、シリコン系の封止材を挿入してい
る。

発明が解決しようとする課題上述したように製造上の制約により、ガスケットと封口
板の間には、クリアランスがあり、このことは、電池の
耐漏液性を低下させる要因の一つとなっていた。また、
ガスケット材質である一般のオレフィン系樹脂の成型品
は、金属との密着性に乏しく、このことも、耐漏液性を
低下させる要因である。このような要因による耐漏液性
の低下を少しでも補うために、ガスケットとケース、お
よび、ガスケットと封口板の間に、封止剤を挿入してい
るが、耐漏液性を完全な物にするには至っていない。

また、上述の、封口板とガスケットのカップリングの製
造工程は、一方が樹脂ということもあり、高速でのカッ
プリングでは、工程不良の多発するところとなっている
。また、一般に、封止剤は液体状、あるいは、粘体状で
あり、電池製造上は非常に扱いに＜＜、工程不良を増加
させる原因の一つとなっている。

本発明は、以上述べたような、電池の耐漏液性の問題、
および、製造上の問題を解決することを目的とするもの
である。

課題を解決するための手段本発明者らは上述の目的を達成するために、封口板を中
子とするガスケットの直接一体成型（インサート成型）
を考えた。また、インサート成型のやりやすさのため、
封口板の形状をシンプルにすることを考え、さらに、樹
脂と金属を直接接着てきる樹脂材料の採用を考えた。

作用封口板を中子として、ガスケットをインサート成型する
ことにより、ガスケットと封口板の間のクリアランスを
なくし、また、金属と高接着性を有する樹脂をガスケッ
トに使用することにより、ガスケットと封口板、および
、ガスケットとケースの直接接着が実現され、電池の耐
漏液性が向上することとなる。

また、上述のことにより、封口板とガスケットのカップ
リング工程を廃止でき、かつ、製造上扱いにくい封止剤
を廃止でき、結果として、製造工程不良の低減も実現で
きる。

実施例本発明を、ＣＲ２０１６（直径約２０　ｎｕｎ　、高さ
約１　、６　ｍｍの二酸化マンガンリチウム電池〉にお
いて実施した。以下、その内容を図面とともに説明する
。

第１図は本発明による電池構造を示している。

同図（ｂ）中に示すように最周縁に垂直に立った部分６
’ｂをもつ形状の封口板６′を作り、その周縁に、特殊
な官能基を付加したポリオレフィン樹脂を直接成型（イ
ンサート成型）し、同図（ｂ）に示すようなガスケット
一体封口板を作った。この封口板を用いて電池に組み立
て、最終工程で、電池周縁（同図（ａ）中（ハ）部）を
、局部加熱して同図（ａ）に示すような電池を作った。

電池周縁部を加熱するのは、ガスケットとケースの接着
を強固にするためである。

本発明による電池Ａ１００個および、従来電池８１００
個を、８５℃１時間／−１０℃１時間のヒートサイクル
条件下に保存し、そのサイクル数にともない漏液した電
池の数を比較すると第１表のようになった。

第１表また、封口板の形状として、第２図中（ニ）に示すよう
に、封口板とケースによりガスケットを挟圧する部分の
縦断面形状として、封口板とケースが、はぼ同心曲線形
状になるようにすることにより耐漏液特性はさらに向上
した。

一方、本発明を実施することにより、ガスケットと封口
板のカップリング工程を廃止でき、また、封止剤という
液体、あるいは、粘体を使用する工程を廃止でき、した
がって、これらに起因する工程不良もな（なった。

発明の効果以上述べたように、封口板の周縁に高接着性樹脂をイン
サート成型することにより、耐漏液性にすぐれた電池を
実現でき、かつ、その製造工程においても、封口板とガ
スケットのカップリング工程、および、封止剤の塗布工
程を廃止でき、それらの工程に起因する工程不良を撲滅
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は本発明を示す電池の半断面図、同（ｂ）
はガスケット一体封口板の拡大断面図、第２図は本発明
による電池の要部縦断面図、第３図（ａ）は従来例の電
池の半断面図、同（ｂ）はガスケット部の拡大断面図で
ある。１・・・・・・電池ケース、２・・・・・・正極合剤、
３・・・・・・セパレータ、４・・・・・・負極（金属
リチウム）、５−・・・・・ガスケット、６，６°・・
・・・・封口板、７・・・内封止剤。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）電池ケースと、このケースの開口部を封口する封
口板、および、ケースと封口板との間に介在したガスケ
ットにより、発電要素を密閉してなる密閉電池であって
、上記封口板の周縁にＵ字状に連なる折り返し部を有さ
ず、最周縁に垂直に立った部分を有しその封口板の周縁
に高分子材料製のガスケットを直接一体成型したことを
特徴とする密閉電池。
（２）封口板とガスケットの間、および／あるいはガス
ケットとケースの間に封止材が存在しないことを特徴と
する特許請求の範囲第１項記載の密閉電池。
（３）封口後の電池の縦断面において、電池肩部のガス
ケット狭圧部の封口板形状とケース形状がほぼ同心曲線
となる部分を有したことを特徴とする特許請求の範囲第
１項記載の密閉電池。
（４）ガスケットの材質として、官能基を付加した高接
着性のポリオレフィン系樹脂を用いたことを特徴とする
特許請求の範囲第１項記載のリチウム密閉電池。