JPH04348230A - レベル測定機能付き浸漬型高温溶融金属測温装置およびレベル測定機能付きサブランスプローブ - Google Patents

レベル測定機能付き浸漬型高温溶融金属測温装置およびレベル測定機能付きサブランスプローブ

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JPH04348230A
JPH04348230A JP9441291A JP9441291A JPH04348230A JP H04348230 A JPH04348230 A JP H04348230A JP 9441291 A JP9441291 A JP 9441291A JP 9441291 A JP9441291 A JP 9441291A JP H04348230 A JPH04348230 A JP H04348230A
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JP
Japan
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temperature
molten metal
level
temperature molten
electromotive force
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Application number
JP9441291A
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English (en)
Inventor
Michio Morii
森井 三千夫
Jun Azuma
洵 東
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04348230A publication Critical patent/JPH04348230A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レベル変動を伴う溶銑
予備処理,転炉,溶鋼処理等における高融点金属(高温
溶融金属)について、レベル(浸漬深さ)や、炭素量,
酸素量,温度の測定や、成分分析用サンプルの採取など
を行なうためのレベル計,測温装置およびサブランスプ
ローブに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、製鋼工場において取鍋内の溶鋼
レベルは、操業管理上、重要な情報である。特に、耐火
物の使用回数の増加に伴い、取鍋内の溶鋼レベルは大き
く変動する。
【0003】従来、このようなレベル変動を伴う溶鋼の
測温を行なう装置としては、図7に示すようなものがあ
る。この装置では、取鍋1内に収容される溶鋼2の測温
サンプリングが行なわれる。また、図7において、3は
取鍋1内のスラグ面、4はセンサヘッド6(後述)の停
止すべき位置を示す複数の停止点、5は測温サンプリン
グ用のセンサ類を保持するホルダ、6はこのホルダ5先
端部のセンサヘッド、7はホルダ5にワイヤ8を介して
連結されこのワイヤ8の巻取/繰出を行なうことにより
ホルダ5の位置を調整するモータ、9はワイヤ8を案内
するプーリ10の回転に応じてパルス信号を出力するホ
ルダ下降量センサ(パルス発生器;PG)、11はモー
タ7へ起動/停止信号Sを出力してホルダ5の位置を制
御する昇降制御装置で、この昇降制御装置11は、後述
する符号12〜16にて示される要素から構成されてい
る。
【0004】12はセンサ9からのパルス信号を積算し
ホルダ5の下降量を求める下降量積算器、13はホルダ
5の上限位置(取鍋1の底面を基準とした位置)P0を
設定するホルダ上限位置設定器、14はホルダ上限位置
設定器13により設定された値から下降量積算器12の
積算値を減算することによりホルダ5の現在位置を出力
する減算器、15はホルダ5の制御目標位置を設定すべ
く複数の停止点4のうちのいずれかを選択しその位置を
出力する停止点設定器、16は停止点設定器15により
設定された目標位置と減算器14からのホルダ5の現在
位置との偏差を求めこれを制御信号として出力する減算
器である。
【0005】なお、図7中の各寸法は次のような値を示
している。dSは取鍋1内の溶鋼2上のスラグ厚、h1
は取鍋1上縁から溶鋼2上面までの距離であるフリーボ
ード、h2は溶鋼2上面から浸漬状態(鎖線で示す状態
)のホルダ5先端(センサヘッド6先端)までのホルダ
浸漬深さ、h3は浸漬状態のホルダ5先端の停止位置(
取鍋1の底面からの高さ)である。
【0006】このような構成の装置により、溶鋼2の所
定浸漬深さでの測温サンプリングは次のように行なわれ
る。まず、取鍋1内のスラグ面3の位置を目測するとと
もに、このときのスラグ厚dSを推定し、フリーボード
h1を求める。求められたフリーボードh1に、希望す
るホルダ浸漬深さh2を加えて目標とするホルダ5の停
止位置h3を決定する。そして、昇降制御装置11の停
止点設定器15により、予め設定された複数の停止点4
の中から停止位置h3に最も近い点を選択し、これをホ
ルダ5の制御目標値として設定する。
【0007】次に、昇降制御装置11により昇降モータ
7を起動させワイヤ8を繰り出して、ホルダ5を上限位
置P0から目標位置へ向けて下降させる。このとき、ワ
イヤ8の繰出に伴いプーリ10が回転するが、その回転
に応じてセンサ9からパルス信号が出力される。このパ
ルス信号を下降量積算器12にて積算することにより、
ホルダ5の下降量が積算値として得られる。そして、減
算器14にて、設定器13のホルダ上限位置P0からホ
ルダ下降量センサ12のパルス信号積算値を差し引くこ
とにより、ホルダ5の現在位置が演算され、この現在位
置と停止点設定器15による設定停止点4の位置とが一
致(偏差0)するまで、昇降モータ7による下降動作が
続行され、一致した時点で昇降モータ7の動作が停止さ
れる。
【0008】このようにして目標位置に配置されたホル
ダ5内の測温センサ(図示せず)により、溶鋼2の測温
サンプリングが行なわれる。
【0009】一方、溶銑に空気,水蒸気,CO2,O2
等の酸化性ガスを吹き込み、溶銑中の不純物を酸化して
除去するとともに、不純物の酸化による発熱によって終
始炉内の内容物を溶融状態に保ちつつ溶鋼を得る転炉法
においては、その吹錬途中に、溶鋼温度,酸素量,炭素
含有量等の諸特性を測定するとともに、サンプルを採取
して溶鋼成分分析値を得て、これらの値に基づいて終点
成分値を推定しながら、転炉の操業を行なっている。
【0010】このような操業法にあっては、サブランス
を転炉の開口部に挿入し、溶鋼温度(または溶鋼温度と
酸素量),鋼中炭素含有量等の諸測定因子を測定し、且
つ、鋼中の成分(P,Mn等)分析用サンプルの採取も
行なっている。
【0011】このサブランスによるサンプル採取を行な
う場合には、その先端に側面に溶鋼流入口を開口させ、
その流入口よりも下部(先端側)に設けられた鋳型内へ
溶鋼が流入して凝固するように構成したプローブを取り
付け、これを転炉溶鋼内に浸漬させた後に回収し、この
プローブ内からサンプルを取り出している。
【0012】このとき、サブランスプローブの停止点は
、非吹錬中の静止溶鋼湯面を基準にし、吹錬回数に応じ
て補正値を減じることにより決定している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
より上述した従来の測温手段では、溶鋼2のレベル測定
が目測,見積により行なわれるため、スラグ面3の目測
誤差,スラグ厚dSの見積誤差、さらには停止点4の分
割数不足による本来の停止位置h3と設定分割点との偏
差などが積算して、ホルダ浸漬深さh2にバラツキを生
じる。このバラツキにより測温サンプリング点の代表性
を損ない、成分規格外れによる製品廃却や連鋳工程にお
けるタンディッシュ内での溶鋼凝固により多大な生産阻
害が発生するなどの課題があった。
【0014】また、従来のサブランスプローブの停止点
決定手段では、以下の■〜■のような問題が生じている
【0015】■転炉内の溶鋼湯面は非吹錬中と吹錬中と
では様相を大きく異にし、吹錬中の湯面を静止湯面から
推定することは少なからぬ誤差を含むものとなる。
【0016】■吹錬中の溶鋼湯面は吹錬酸素流量および
メインランス高さ等の操業条件により変化する。
【0017】■転炉内耐火レンガは各吹錬毎に一定量溶
損するものではなく、且つ、内面全体に亘って均一に溶
損するものではないため、炉内容積変化を推定し、さら
にレベル変化に換算することは少なからぬ誤差を含むも
のとなる。
【0018】これらの要因により、サブランスの溶鋼中
への浸漬深さを一定に保つことは困難であり、測定され
た温度,酸素濃度および炭素,珪素等の成分値は代表性
を欠くことになる。そして、後工程での溶鋼処理による
リカバーを余儀なくされ、コストアップや生産量減少の
要因となる。
【0019】本発明は、このような課題を解消しようと
するもので、目測,見積等によることなく高温溶融金属
に対する浸漬深さ(レベル)を直接リアルタイムで得る
ことができるようにして、その浸漬深さに基づく停止位
置制御を行なうことにより、均一浸漬深さで測温,サン
プリング等が行なえ、測定結果および成分の代表性を確
保でき且つ安定操業を可能にした、浸漬型高温溶融金属
レベル計,レベル測定機能付き浸漬型高温溶融金属測温
装置およびレベル測定機能付きサブランスプローブを提
供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の浸漬型高温溶融金属レベル計は、高温溶融
金属へ浸漬されて該高温溶融金属のレベルを測定するも
のであって、交流電圧を印加される一次コイルと、前記
高温溶融金属への浸漬時に前記一次コイルの励磁に伴い
電磁結合により誘導起電力を生じる二次コイルとをそな
え、前記二次コイルからの誘導起電力に基づき前記高温
溶融金属のレベルを測定することを特徴としている。
【0021】また、本発明のレベル測定機能付き浸漬型
高温溶融金属測温装置は、高温溶融金属に浸漬されて該
高温溶融金属の温度を測定する温度センサと、該温度セ
ンサを保持するセンサホルダとをそなえてなるものであ
って、前記センサホルダに、交流電圧を印加される一次
コイルと、前記高温溶融金属への浸漬時に前記一次コイ
ルの励磁に伴い前記センサホルダ周囲の電磁結合により
誘導起電力を生じる二次コイルとを内蔵し、前記二次コ
イルからの誘導起電力に基づいて前記センサホルダの浸
漬深さを測定する測定手段と、該測定手段からの測定結
果に基づいて前記センサホルダの浸漬深さを制御する制
御手段とをそなえたことを特徴としている。
【0022】さらに、本発明のレベル測定機能付きサブ
ランスプローブは、溶鋼に浸漬されて該溶鋼中の炭素量
,酸素量,温度の測定と鋼中成分分析用サンプルの採取
とを行なうためのものであって、交流電圧を印加される
一次コイルと、前記高温溶融金属への浸漬時に前記一次
コイルの励磁に伴い前記サブランスプローブ周囲の電磁
結合により誘導起電力を生じる二次コイルとを内蔵し、
前記二次コイルからの誘導起電力に基づいて前記サブラ
ンスプローブの浸漬深さを測定する測定手段をそなえた
ことを特徴としている。
【0023】
【作用】上述した本発明の浸漬型高温溶融金属レベル計
では、そのレベル計自体を高温溶融金属に浸漬させた状
態で、一次コイルに交流電圧を印加し、この一次コイル
の励磁に伴って二次コイルに発生する誘導起電力に基づ
いて、高温溶融金属のレベルを直接リアルタイムで測定
することができる。
【0024】また、本発明のレベル測定機能付き浸漬型
高温溶融金属測温装置では、高温溶融金属の測温時には
、センサホルダを高温溶融金属に浸漬するが、このとき
、一次コイルに交流電圧を印加し、この一次コイルの励
磁に伴って二次コイルに発生する誘導起電力に基づいて
、測定手段によりセンサホルダの浸漬深さが測定される
。そして、その測定結果に基づいて、制御手段によりセ
ンサホルダの浸漬深さを制御することにより、常にセン
サホルダの浸漬深さを一定にすることができ、均一浸漬
深さで測温サンプリングが行なわれる。
【0025】さらに、本発明のレベル測定機能付きサブ
ランスプローブでは、溶鋼中の炭素量,酸素量,温度の
測定と鋼中成分分析用サンプルの採取とを行なう際には
、そのプローブを溶鋼に浸漬するが、このとき、一次コ
イルに交流電圧を印加し、この一次コイルの励磁に伴っ
て二次コイルに発生する誘導起電力に基づいて、測定手
段によりプローブの浸漬深さが測定される。
【0026】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0027】図1は本発明の第1実施例としての浸漬型
高温溶融金属レベル計(誘導式レベル計)を示す回路図
である。ここでは、取鍋1内に収容される溶鋼(高温溶
融金属)2の湯面レベルを測定する場合について説明す
る。
【0028】図1に示すように、本実施例の誘導式レベ
ル計27は、導線32を介してオシレータ31により交
流電圧を印加される一次コイル29と、溶鋼2への浸漬
時に一次コイル29の励磁に伴い周囲の電磁結合により
誘導起電力eを生じる二次コイル30とをそなえて構成
されている。
【0029】また、二次コイル30の誘導起電力Eは、
導線34を介して電圧計(測定手段)33へ導かれ、こ
の電圧計33により誘導起電力Eが溶鋼2のレベルとし
て測定されるようになっている。
【0030】上述のごとく構成された誘導式レベル計2
7による溶鋼レベル測定原理を説明すると、溶鋼2への
浸漬時に一次コイル29の励磁に伴い周囲の電磁結合に
より二次コイル30に生じる誘導起電力Eは、次式のよ
うになる。
【0031】
【数1】
【0032】ただし、Lはコイル全長、lは浸漬深さ(
溶鋼レベル)、rCは一次コイル29,二次コイル30
のコイル半径、rLはループ電流平均半径、Kは定数、
I0・exp(iωt)はオシレータ31により印加さ
れる交流電流である。
【0033】上式より明らかなように、二次コイル30
に生じる誘導起電力Eは、浸漬深さlが変化することに
よりリニアに変化する。従って、二次コイル30に生じ
る誘導起電力Eを電圧計33により検出することで、こ
の誘導起電力Eに基づいて浸漬深さlが測定される。
【0034】図2〜図4は本発明の第2実施例としての
レベル測定機能付き浸漬型高温溶融金属測温装置を示す
もので、図2はそのセンサホルダの断面図、図3は図2
のIII−III矢視断面図、図4はその全体構成を示
す構成図である。なお、本実施例でも、図7にて示した
従来の測温手段と同様に、取鍋1内に収容される溶鋼(
高温溶融金属)2の測温サンプリングを行なう場合につ
いて説明する。
【0035】これらの図2〜図4において、21は溶鋼
2に浸漬されてこの溶鋼2の温度を測定するための温度
コネクタ23を内蔵する測温サンプリングプローブ(温
度センサ)、22はこの測温サンプリングプローブ21
を外側に取外し可能に保持するセンサホルダ(非磁性パ
イプ)、24は絶縁リング、25は温度コネクタ23か
らの測温信号を外部の溶鋼温度計26へ導く測温用補償
導線、27はセンサホルダ22に内蔵された誘導式レベ
ル計である。
【0036】この誘導式レベル計27は、図1に示した
ものとほぼ同様に構成され、導線32を介してオシレー
タ31(図1参照)により交流電圧を印加される一次コ
イル29と、溶鋼2への浸漬時に一次コイル29の励磁
に伴いセンサホルダ22周囲の電磁結合により誘導起電
力を生じる二次コイル30とから構成されており、これ
らのコイル29,30はボビン(鉄心)28に巻き付け
られている。
【0037】また、二次コイル30の誘導起電力Eは、
導線34を介して電圧計(測定手段)33(図1参照)
へ導かれ、この電圧計33により誘導起電力Eが測定さ
れるようになっている。
【0038】さらに、35は誘導式レベル計27をセン
サホルダ22内に固定するための止めねじ、36はセン
サホルダ22にワイヤ37を介して連結されこのワイヤ
37の巻取/繰出を行なうことによりセンサホルダ22
の位置を調整するモータ、38は電圧計33からの測定
結果に基づいてセンサホルダ22の浸漬深さを制御すべ
くモータ36へ起動/停止信号Sを出力してホルダ5の
位置を制御する昇降制御装置(制御手段)である。
【0039】この昇降制御装置38は、電圧計33から
の信号をセンサホルダ22の浸漬深さに対応する信号に
増幅するレベル計アンプ39と、浸漬深さh2を設定す
る浸漬深さ設定器40と、この浸漬深さ設定器40によ
り設定された目標浸漬深さh2とアンプ39からのセン
サホルダ22の現在位置との偏差を求めこれを制御信号
として出力する減算器41とから構成されている。
【0040】さて、このような第2実施例の測温装置に
よる溶鋼2の所定浸漬深さでの測温サンプリングは次の
ように行なわれる。
【0041】まず、上限位置P0において測温サンプリ
ングプローブ21をセンサホルダ22に装着した後、昇
降制御装置38の浸漬深さ設定器40により、センサホ
ルダ22の制御目標値(目標浸漬深さ)を設定する。そ
して、昇降制御装置38により昇降モータ36を起動さ
せワイヤ37を繰り出して、センサホルダ22を上限位
置P0から目標位置へ向けて下降させる。
【0042】このとき、本実施例では、センサホルダ2
2が溶鋼2に浸漬し始めると、一次コイル29に交流電
圧を印加し、この一次コイル29の励磁に伴って二次コ
イル30に発生する誘導起電力Eを電圧計33により検
出し、その測定結果により前記式のようにセンサホルダ
22の浸漬深さに関する信号が得られる。そして、レベ
ル計アンプ39を介して得られた浸漬深さ測定信号(現
位置)と、設定器40により設定された目標位置とが一
致するまで(減算器41の減算結果が0になるまで)、
昇降モータ36による下降動作が続行され、一致した時
点で昇降モータ36の動作が停止される。
【0043】このようにして目標位置に配置されたセン
サホルダ22内の温度コネクタ23および溶鋼温度計2
6により、溶鋼2の測温サンプリングが行なわれる。
【0044】このように、本実施例の浸漬型高温溶融金
属測温装置によれば、目測,見積等によることなく誘導
式レベル計27によりホルダ浸漬深さを直接得ることが
でき、レベル変動を伴う取鍋1内の溶鋼2の測温サンプ
リングが、常にセンサホルダ22を一定の浸漬深さに配
置した状態で行なわれるようになるので、温度および成
分の代表性を確保でき且つ安定操業を行なえるのである
。具体的には、本実施例の装置を用いることにより、成
分外れ率が0.5%から0.1%に低減することができ
た。
【0045】なお、上記実施例では、取鍋1内の溶鋼2
の測温を行なう場合について説明したが、本発明の装置
は、これに限定されるものではない。
【0046】図5,図6は本発明の第3実施例としての
レベル測定機能付きサブランスプローブを示すもので、
図5はその縦断面図、図6は図5のVI−VI矢視断面
図であり、これらの図5,図6において、42はサブラ
ンスプローブで、このサブランスプローブ42は、転炉
(図示せず)の開口部から溶鋼中に浸漬され、本実施例
では、先端に設けられた温度・酸素センサ50により溶
鋼温度および酸素量を測定するとともに、溶鋼中の成分
(P,Mn等)分析用サンプルを採取するためのもので
ある。
【0047】このサブランスプローブ42は、ペーパー
スリーブ43〜49を重合させて構成され、先端側に温
度・酸素センサ50を設けてペーパーキャップ51によ
り覆うほか、その先端側は耐火セメント52により固め
られている。
【0048】また、サブランスプローブ42にてサンプ
ル採取を行なうべく、側面にサンプル孔(溶鋼流入口)
54を形成されたサンプリングチャンバー53がそなえ
られ、そのサンプル孔54よりも下部(先端側)に設け
られた鋳型内へ溶鋼が流入して凝固するように構成され
ている。このようなプローブ42を転炉溶鋼内に浸漬さ
せた後に回収し、このプローブ42内からサンプルを取
り出すことにより、サンプル採取が行なわれるようにな
っている。
【0049】そして、本実施例においても、上述と全く
同様の誘導式レベル計27が、サブランスプローブ42
内においてペーパースリーブ46の外周に一次コイル2
9および二次コイル30を同心円上に巻回して構成され
ている。
【0050】なお、プローブ42内には、ガスシール5
5,56が設けられるほか、コネクタ57により、温度
・酸素センサ50や誘導式レベル計27による検出信号
が外部へ導かれるようになっている。
【0051】上述のごとく構成されたサブランスプロー
ブ42をサブランス先端に装着し、溶鋼に浸漬すること
により、温度・酸素センサ50からは溶鋼温度および溶
鋼内酸素濃度に応じた出力信号が得られ、さらに、サン
プリングチャンバー53内には、サンプル孔54から溶
鋼が流入し成分分析用のサンプルを採取することができ
る。
【0052】このとき、誘導式レベル計27により、目
測,見積等によることなく浸漬深さに応じた溶鋼レベル
信号を直接得ることができ、レベル変動を伴う転炉内の
溶鋼の測定やサンプル採取が、常にサブランスプローブ
42を一定の浸漬深さに配置した状態で行なわれる。
【0053】これにより、プロセス値の計測およびサン
プリングと同時に浸漬深さを測定できるので、その時の
浸漬深さが適性であったかどうかの判断を行なえ、必要
に応じて再測定を行なうことにより、測定値の代表性を
確保することができる。
【0054】また、第2実施例の測温サンプリングプロ
ーブ21と同様に、誘導式レベル計27による検出信号
に基づいて昇降制御装置(ここでは図示せず)によりサ
ブランスプローブ42を絶対精度および繰り返し精度の
優れた浸漬深さに配置して、測定値を得ることにより、
代表性を確保することができる。
【0055】なお、ここでは、温度および酸素について
の測定を行なうとともにサンプル採取を行なうプローブ
42に本発明を適用した場合について説明したが、本発
明は、これに限定されるものではなく、炭素についての
測定を行なうものなど、あらゆる種類のプローブにも同
様に適用され、上記実施例と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の浸漬型高
温溶融金属レベル計によれば、レベル計自体を高温溶融
金属に浸漬させた状態で、一次コイルに交流電圧を印加
し、この一次コイルの励磁に伴って二次コイルに発生す
る誘導起電力に基づいて、高温溶融金属のレベルを測定
するように構成したので、目測,見積等によることなく
高温溶融金属に対する浸漬深さ(レベル)を直接リアル
タイムで測定できる効果がある。
【0057】また、本発明のレベル測定機能付き浸漬型
高温溶融金属測温装置およびレベル測定機能付きサブラ
ンスプローブによれば、高温溶融金属への浸漬時に一次
コイルの励磁に伴い周囲の電磁結合により二次コイルに
生じる誘導起電力に基づいて、測定手段により浸漬深さ
を測定し、その測定結果に基づいて、制御手段により浸
漬深さを制御するように構成したので、目測,見積等に
よることなく浸漬深さを直接得ることができ、測温,サ
ンプル採取等を常に一定の浸漬深さで行なえ、測定結果
や成分の代表性が確保されるとともに安定操業を行なえ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての浸漬型高温溶融金
属レベル計(誘導式レベル計)を示す回路図である。
【図2】本発明の第2実施例としてのレベル測定機能付
き浸漬型高温溶融金属測温装置におけるセンサホルダを
示す断面図である。
【図3】図2のIII−III矢視断面図である。
【図4】上記第2実施例の測温装置の全体構成を示す構
成図である。
【図5】本発明の第3実施例としてのレベル測定機能付
きサブランスプローブを示す縦断面図である。
【図6】図5のVI−VI矢視断面図である。
【図7】従来の浸漬型高温溶融金属測温装置を示す構成
図である。
【符号の説明】
1    取鍋 2    溶鋼(高温溶融金属) 21    測温サンプリングプローブ(温度センサ)
22    センサホルダ(非磁性パイプ)23   
 温度コネクタ 24    絶縁リング 25    測温用補償導線 26    溶鋼温度計 27    誘導式レベル計 28    ボビン 29    一次コイル 30    二次コイル 31    オシレータ 32    導線 33    電圧計(測定手段) 34    導線 35    止めねじ 36    モータ 37    ワイヤ 38    昇降制御装置(制御手段)39    レ
ベル計アンプ 40    浸漬深さ設定器 41    減算器 42    サブランスプローブ 43〜49    ペーパースリーブ 50    温度・酸素センサ 51    ペーパーキャップ 52    耐火セメント 53    サンプリングチャンバー 54    サンプル孔(溶鋼流入口)55,56  
  ガスシール 57    コネクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高温溶融金属へ浸漬されて該高温溶融金属
    のレベルを測定する浸漬型高温溶融金属レベル計であっ
    て、交流電圧を印加される一次コイルと、前記高温溶融
    金属への浸漬時に前記一次コイルの励磁に伴い電磁結合
    により誘導起電力を生じる二次コイルとがそなえられ、
    前記二次コイルからの誘導起電力に基づいて前記高温溶
    融金属のレベルが測定されることを特徴とする浸漬型高
    温溶融金属レベル計。
  2. 【請求項2】高温溶融金属に浸漬されて該高温溶融金属
    の温度を測定する温度センサと、該温度センサを保持す
    るセンサホルダとをそなえてなる浸漬型高温溶融金属測
    温装置であって、交流電圧を印加される一次コイルと、
    前記高温溶融金属への浸漬時に前記一次コイルの励磁に
    伴い前記センサホルダ周囲の電磁結合により誘導起電力
    を生じる二次コイルとが前記センサホルダに内蔵され、
    前記二次コイルからの誘導起電力に基づいて前記センサ
    ホルダの浸漬深さを測定する測定手段と、該測定手段か
    らの測定結果に基づいて前記センサホルダの浸漬深さを
    制御する制御手段とがそなえられたことを特徴とするレ
    ベル測定機能付き浸漬型高温溶融金属測温装置。
  3. 【請求項3】溶鋼に浸漬されて該溶鋼中の炭素量,酸素
    量,温度の測定と鋼中成分分析用サンプルの採取とを行
    なうためのサブランスプローブであって、交流電圧を印
    加される一次コイルと、前記高温溶融金属への浸漬時に
    前記一次コイルの励磁に伴い前記サブランスプローブ周
    囲の電磁結合により誘導起電力を生じる二次コイルとが
    前記サブランスプローブに内蔵され、前記二次コイルか
    らの誘導起電力に基づいて前記サブランスプローブの浸
    漬深さを測定する測定手段がそなえられたことを特徴と
    するレベル測定機能付きサブランスプローブ。
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