JPH04345098A - 電子部品保持装置 - Google Patents

電子部品保持装置

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JPH04345098A
JPH04345098A JP3146786A JP14678691A JPH04345098A JP H04345098 A JPH04345098 A JP H04345098A JP 3146786 A JP3146786 A JP 3146786A JP 14678691 A JP14678691 A JP 14678691A JP H04345098 A JPH04345098 A JP H04345098A
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axis
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Kouichi Asai
鎬一 浅井
Mamoru Tsuda
護 津田
Yasuo Muto
武藤 康雄
Shinsuke Suhara
信介 須原
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Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の吸着ノズルを備
え、選択された吸着ノズルで電子部品を保持する装置に
関するものであり、特に、装置コストの低減に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】吸着ノズルにより電子部品を保持する装
置は、電子部品の部品供給装置からの取出し、装着対象
部材への搬送等に広く使用されている。そして、近年、
電子部品の種類が多様化し、その形状,寸法等が種々に
異なるものとなっており、電子部品の種類に適した形状
,寸法の吸着ノズルを使用することが望ましい。そのた
め、従来は、実開昭55−112884号公報に記載さ
れているように、自身の軸線まわりに回転可能に設けら
れたノズル保持体に、その軸線を中心とする円周上に複
数の吸着ノズルを保持させ、ノズル保持体を回転させて
複数の吸着ノズルのうち、電子部品の吸着に使用する吸
着ノズルを選択的に使用位置に移動させることが行われ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
ノズル保持体の回転はモータあるいはエアシリンダを駆
動源として行われており、装置コストが高い問題があっ
た。モータを使用すればコストが高くなることは勿論、
エアシリンダを使用する場合にも、エアの供給,遮断の
切換えに電磁弁およびその制御装置が必要となってコス
トが高くなるのである。請求項1に記載の発明は、複数
の吸着ノズルを選択的に使用し得る安価な電子部品保持
装置を提供することを課題として為されたものである。 請求項2に記載の発明は、請求項1の課題に加えて、ノ
ズル保持体を往復回転させることができる電子部品保持
装置を提供することを課題として為されたものである。 請求項3に記載の発明は、請求項1の課題に加えて、ノ
ズル保持体を複数段階に異なる大きさの角度で回転させ
ることができる電子部品保持装置を提供することを課題
として為されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
の課題を解決するために、電子部品保持装置を、(a)
装置本体と、(b)その装置本体に自身の軸線まわりに
回転可能に保持されたノズル保持体と、(c)装置本体
に自身の軸線まわりに回転可能に保持され、ノズル保持
体に回転伝達手段によって連結された第一係合部材と、
(d)そのノズル保持体の回転軸線を中心とする円周上
に設けられ、電子部品を吸着保持する複数の吸着ノズル
と、(e)装置本体に、第一係合部材の回転軸線とほぼ
同心の回転軸線まわりに回転可能に、かつ、その回転軸
線と平行な方向に移動可能に設けられて、第一係合部材
に係合,離脱可能な第二係合部材と、(f)カムと、カ
ムフォロワと、そのカムフォロワの移動を第二係合部材
のそれの回転軸線と平行な方向の移動に変換する運動変
換機構とを備え、第二係合部材を第一係合部材に係合,
離脱させる係脱装置と、(g)カムと、カムフォロワと
、そのカムフォロワの移動を第二係合部材の回転に変換
する運動変換機構とを備えた回転駆動装置とを含むよう
に構成したことを要旨とする。請求項2の発明において
は、上記の課題を解決するために、回転駆動装置が、第
二係合部材を正逆両方向に回転させるものとされる。 請求項3の発明においては、上記の課題を解決するため
に、回転駆動装置が、第二係合部材を複数段階に異なる
大きさの角度回転させるものとされる。
【0005】
【作用】請求項1の発明に係る電子部品保持装置におい
ては、電子部品の吸着に使用する吸着ノズルを選択する
場合に、第二係合部材がその回転軸線と平行な方向に移
動させられて第一係合部材に係合させられ、その状態で
自身の軸線のまわりに回転させられる。それにより第一
係合部材がその軸線のまわりに回転させられるとともに
ノズル保持体が回転させられ、複数の吸着ノズルのうち
、吸着に使用されるノズルが使用位置に移動させられる
。請求項2の発明に係る電子部品保持装置においては、
第二係合部材が第一係合部材に係合した状態で正逆両方
向に回転させられることにより、ノズル保持体が正方向
にも逆方向にも回転させられる。請求項3の発明に係る
選択装置においては、第二係合部材が複数段階に異なる
大きさの角度回転させられることにより、ノズル保持体
も複数段階に異なる角度回転させられる。
【0006】
【発明の効果】このように請求項1の発明によれば、ノ
ズル保持体は第二係合部材を第一係合部材に係合させた
状態で回転させることにより回転させられ、吸着に使用
されるノズルが使用位置に移動させられるのであるが、
第二係合部材の軸線方向の移動ならびに回転はいずれも
カムによって行われるようになっており、モータやエア
シリンダを用いてノズル保持体を回転させる場合に比較
して装置を安価に構成することができる。カムおよびカ
ムフォロワを作動させるためにはモータ等の駆動源が必
要であるが、カムの構成により、駆動源を他の装置と共
有しつつ、第二係合部材に第一係合部材に対する係合,
離脱動作および回転動作を行わせるカムフォロワの移動
を所望の時期に得ることができ、モータやエアシリンダ
を専用の駆動源とする場合に比較して装置コストを低減
することができるのである。請求項2の発明に係る選択
装置によれば、選択装置を安価に構成することができる
上、ノズル保持体が正逆両方向に回転させられることに
より種々の効果を得ることができる。例えば、ノズル保
持体が360度より小さい角度しか回転しないものであ
る場合、複数の吸着ノズルを使用位置に移動させるため
にはノズル保持体を正逆両方向に回転させることが不可
欠であり、そのようなノズル保持体における吸着ノズル
の選択に使用することができるのである。また、ノズル
保持体が360度以上回転するものである場合には、吸
着ノズルを迅速に使用位置に移動させることができる。 このようなノズル保持体が吸着ノズルを3個以上保持し
ている場合、使用すべき吸着ノズルが使用位置に至る回
転角度には、回転方向の正逆によって大小2種類の回転
角度があり、そのうち回転角度が小さい方の回転方向を
選択すればノズル保持体の回転角度が小さくて済み、吸
着ノズルを迅速に使用位置に移動させることできるので
ある。請求項3の発明に係る選択装置によれば、装置を
安価に構成することができる上、吸着ノズルの使用位置
への移動を迅速に行うことができる。ノズル保持体が吸
着ノズルを3個以上保持しており、第二係合部材の回転
角度が1段階であって、ノズル保持体を吸着ノズルの配
設角度間隔ずつ回転させるものである場合には、使用位
置に隣接しない位置にある吸着ノズルを使用位置に移動
させるためにはノズル保持体を複数回間欠回転させなけ
ればならず、時間がかかる。それに対し、第二係合部材
の回転角度が複数段階に異なり、ノズル保持体が複数の
吸着ノズルの配設間隔角度に等しい角度と、その整数倍
の角度とで回転するものとされていれば、使用位置に隣
接しない位置にある吸着ノズルをノズル保持体の一度の
回転あるいは回転角度の組合わせにより最小限の停止数
で使用位置に移動させることができ、吸着ノズルの選択
を能率良く行うことができるのである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図12において10は、X軸方向(図1
2において左右方向)に移動するX軸テーブルである。 このX軸テーブル10は図示しないサーボモータを駆動
源としてガイドレール12に案内されて移動する。X軸
テーブル10上には、水平面内においてX軸方向と直交
するY軸方向に移動するY軸テーブル14が載置されて
いる。Y軸テーブル14に固定のナット16はねじ軸1
8に螺合され、ねじ軸18がタイミングプーリ20およ
びタイミングベルト22を介してサーボモータの回転に
より回転させられることによって、Y軸テーブル14は
ガイドレール24に案内されて移動する。このY軸テー
ブル14上にはプリント基板26を位置決めし、支持す
る基板位置決め支持装置28が設けられており、プリン
ト基板26は、X軸テーブル10およびY軸テーブル1
4の移動により、部品装着個所が順次部品装着位置に位
置決めされる。なお、図示は省略するが、基板位置決め
支持装置28に対してX軸方向に隣接する両側にはそれ
ぞれ、プリント基板搬入コンベアおよびプリント基板搬
出コンベアが設けられており、プリント基板26をX軸
方向に搬送し、基板位置決め支持装置28に供給すると
ともに排出するようにされている。
【0008】基板位置決め支持装置28の上方には、電
子部品装着装置30が設けられている。この電子部品装
着装置30の本体は、図13に示すように、図示しない
支柱に支持されたフレーム34と、X軸方向に配設され
た台板36とを有する。フレーム34の下面には円筒カ
ム38が固定されており、これらフレーム34および円
筒カム38によって回転軸40が垂直軸線まわりに回転
可能かつ軸方向に移動不能に支持されている。この回転
軸40の上端部はフレーム34の上方へ突出させられる
とともに、その突出端部に設けられた大径の円板部42
には複数のローラ44が垂直軸線まわりに回転可能に取
り付けられ、カム46の溝48に順次係合させられるよ
うになっている。また、回転軸40の下端部は円筒カム
38から突出させられ、大径の嵌合部50が形成される
とともにターンテーブル52が嵌合されている。このタ
ーンテーブル52は台板36により垂直軸線まわりに回
転可能かつ軸方向に移動不能に支持されており、また、
嵌合部50に下方に延び出す向きに設けられたピン54
が嵌合され、回転軸40の回転が伝達されるようになっ
ている。したがって、カム46が図示しないモータによ
り回転させられ、その回転に伴って複数のローラ44が
順次溝48に係合し、回転軸40が回転させられるとき
、ターンテーブル52が30度ずつ間欠回転させられる
こととなる。
【0009】ターンテーブル52には、その回転軸線を
中心とする一円周上に12組の部品装着ヘッド56が等
角度間隔に取り付けられており、ターンテーブル52の
間欠回転によりそれぞれ、部品供給位置,部品姿勢90
度変更位置,部品姿勢検出位置,部品排出位置,部品姿
勢修正位置,部品装着位置,吸着ノズル検出位置,ノズ
ル選択位置に移動させられる(図13には図示の都合上
2組の部品吸着ヘッド56が代表的に示され、図14に
おいては二点鎖線の円により部品装着ヘッド56の位置
のみが示されている)。これら部品装着ヘッド56の構
造は同じであり、その一つについて代表的に説明する。 部品装着ヘッド56は、一対のガイドロッド58(図1
0参照)においてターンテーブル52に上下方向に摺動
可能に嵌合されている。これらガイドロッド58の上端
部を連結する連結板60にはローラ62(図13参照)
がターンテーブル52の半径方向に延びる軸線まわりに
回転可能に取り付けられ、溝カム38の外周面に形成さ
れた溝64に係合させられている。溝64は、図13に
示すように高さが周方向において漸変させられたもので
あり、ターンテーブル52が回転させられるとき、部品
装着ヘッド56が昇降させられる。
【0010】また、一対のガイドロッド58の各下端部
は連結部材68によって連結されている。連結部材68
は図14に示すようにT字形を成し、一対のガイドロッ
ド58が連結された部分の間の部分には、図9に示すよ
うに円筒状のピストン70の下端部が固定されている。 ピストン70の上端部側はターンテーブル52に形成さ
れた上下方向に延びるシリンダボア72に気密にかつ軸
方向に摺動可能に嵌合されるとともに、シリンダボア7
2内に気密に固定された小径の案内筒74に気密にかつ
軸方向に摺動可能に嵌合されており、シリンダボア72
内には空気室76が形成されている。この空気室76は
ターンテーブル52内に形成された空気通路78によっ
て図示しない空気供給源に接続されており、空気室76
への空気の供給によりピストン70が下方に付勢され、
ローラ62が常に溝64の下側の溝壁面に押し付けられ
て部品装着ヘッド56のがたつきが防止されるようにな
っている。ターンテーブル52の回転により部品装着ヘ
ッド56が昇降するとき、図9に示すようにピストン7
0は案内筒74に沿って昇降し、空気室76の容積が増
減するが、それに伴って空気室76内の空気が空気通路
78を通って出入りし、ローラ62が溝64の溝壁面に
一定の力で押し付けられた状態に保たれる。
【0011】連結部材68にはまた、図3に示すように
下方に延び出す円形断面の嵌合部82が設けられ、ノズ
ル保持体84がその軸線まわりに回転可能に嵌合されて
いる。嵌合部82の下面に雄ねじが突設され、ノズル保
持体84を貫通した先端部にワッシャ86が嵌合される
とともにナット88が螺合され、ノズル保持体84の連
結部材68からの抜落ちが防止されている。ノズル保持
体84には図14に示すように扇形のアーム部90がタ
ーンテーブル52の半径方向外側に延び出す状態で設け
られており、アーム部90の突出端にノズル保持体84
の軸線を中心とする円弧に沿って等角度間隔に設けられ
た円筒状の保持部91にはそれぞれ、第一,第二,第三
の吸着ノズル92,94,96が取り付けられている。 これら吸着ノズル92〜96はそれぞれ大きさが異なる
電子部品を吸着するものであるが、構造は同じであり、
第二吸着ノズル94について代表的に説明する。
【0012】第二吸着ノズル94は、図3に示すように
、保持部91に上下方向に摺動可能かつ回転可能に嵌合
されたノズル本体98と、ノズル本体98に軸方向に摺
動可能に嵌合された吸着管100とを有する。ノズル本
体98はスプリング102により保持部91から上方へ
突出する向きに付勢され、テーパ外周面103が保持部
91のテーパ内周面104に押し付けられている。一方
、吸着管100はスプリング105によってノズル本体
98から下方へ突出する向きに付勢されるとともに、そ
の突出限度がストッパ106によって規定されている。 また、吸着管100は、ノズル本体98内の通路108
,アーム部90内の通路110,連結部材68内の通路
112,案内筒74内,回転軸40内の通路114(図
9参照),回転バルブ118(図13参照)および回転
バルブ118に接続された図示しないホース,電磁方向
切換弁を介してバキューム源に接続されており、吸着管
100にバキュームを供給するようにされている。 3個の吸着ノズル92〜96はそれぞれ、吸着管100
の径が異なるものとされており、真中の第二吸着ノズル
94が吸着する電子部品が最も大きい。吸着管100に
は発光板120が取り付けられており、吸着ノズル94
による電子部品の保持姿勢の検出時に紫外線を受けて可
視光線を放射するようにされている。この保持姿勢を検
出する装置は、特開平2−224951号公報に記載の
検出装置と同じであり、本発明との関係は薄いため説明
を省略する。
【0013】3個の吸着ノズル92〜96はノズル保持
体84の回転により択一的に使用位置に移動させられる
のであるが、本実施例において使用位置は、図14に示
すように、ノズル保持体84の回転軸線(図14中、点
A1 で示されている)とターンテーブル52の回転軸
線(点Oで示されている)とを結ぶ直線L1 から6度
回転した位置にある直線L2 上の点A2 で示す位置
に設定されている。ターンテーブル52に設けられた1
2組の部品装着ヘッド56はいずれも3個ずつの吸着ノ
ズル92〜96を有しており、それぞれに電子部品に光
を放射する発光板120が設けられているが、最も大き
い電子部品を吸着する第二吸着ノズル94の発光板12
0が電子部品に十分に光を照射するためにできる限り大
きくされており、その場合、隣接する部品装着ヘッド5
6の吸着ノズル同士が衝突することがないように、使用
位置が上記の位置に設定されているのである。
【0014】ノズル保持体84の回転位置は、前記連結
部材68に設けられた位置決めピン124(図3参照)
がノズル保持体84に設けられた3個の凹部126,1
28,130のうちの一つに嵌入することにより決めら
れる。連結部材68には、図14に示すようにターンテ
ーブル52の中心側に突出する突部132が設けられ、
突部132の上記直線L1 上の位置に位置決めピン1
24が上下方向に摺動可能に嵌合されている。位置決め
ピン124の下端部には、図3に示すように下方ほど径
が漸減する円錐状の係合突部134が形成され、スプリ
ング136により係合突部134が突部132から下方
に突出する向きに付勢されている。位置決めピン124
にはまた、ロッド138が上方に延び出す向きに立設さ
れており、その上端部は突部132から突出させられる
とともに、大径の係合頭部140が設けられている。一
方、ノズル保持体84には、図14に示すようにターン
テーブル52の中心側に突出する扇形部142が設けら
れ、凹部126,128,130が26度間隔であって
、ノズル保持体84を第一〜第三吸着ノズル92〜96
がそれぞれ使用位置に移動させられた状態に位置決めす
る位置に設けられている。
【0015】さらに、ノズル保持体84には、図3に示
すように第一係合部材148が同心かつ一体的に設けら
れている。ノズル保持体84には、その軸線を中心とし
、ノズル保持体84の連結部材68からの抜落ちを防止
する前記ワッシャ86およびナット88を囲む円筒部が
形成されており、この円筒部にはその下面に開口し、下
側ほど径が漸増するテーパ溝150が形成されている。 テーパ溝150は、円筒部の直径方向に隔たった位置に
それぞれ形成され、この2個を1組とするテーパ溝15
0が3組、26度間隔で設けられており、これらテーパ
溝150が設けられた円筒部が第一係合部材148なの
である。このように本実施例においては、第一係合部材
148がノズル保持体84と同心かつ一体的に設けられ
ており、それにより第一係合部材148が装置本体に自
身の軸線まわりに回転可能に保持され、かつ、ノズル保
持体84に回転伝達手段によって連結された状態となっ
ている。
【0016】上記のように3個の吸着ノズル92〜96
はノズル保持体84の回転により択一的に使用位置に移
動させられるのであるが、いずれの吸着ノズルが使用位
置にあるかは、吸着ノズル92〜96を保持する保持部
91に設けられた反射面に光を当てることにより検出さ
れる。3個の保持部91のうち、図3に示すように、第
二吸着ノズル94を保持する保持部91のターンテーブ
ル52の半径方向外側の面には、2個の反射面154,
156が上下に並んで設けられている。また、第一吸着
ノズル92を保持する保持部91には、図14に示すよ
うに1個の反射面158が下側の反射面156と同じ高
さに設けられ、第三吸着ノズルを保持する保持部91に
は1個の反射面160が上側の反射面154と同じ高さ
に設けられている。これら反射面154〜160は保持
部91の外周面に対して下側ほど保持部91から離れる
向きに15度傾斜して設けられるとともに、銀色の紙が
貼られ、保持部91の黒色の外周面より反射率が高くさ
れている。
【0017】反射面154〜160には、図11に示す
ように、吸着ノズル検出位置に設けられた2組のファイ
バセンサ162,164によって光が照射される。前記
台板36の下面には支持台166が取付部材168によ
って取り付けられており、この取付部材168にファイ
バセンサ162,164が上下方向に並んで設けられて
いる。これらファイバセンサ162,164はそれぞれ
、本体170,171において取付部材168に固定さ
れ、本体170,171からファイバケーブル172,
174が延び出させられている。ファイバケーブル17
2,174にはそれぞれ、発光ファイバおよび受光ファ
イバが収容されており、吸着ノズル検出位置に移動させ
られた部品装着ヘッド56の3つの吸着ノズル92〜9
6のうち、使用位置に位置決めされた吸着ノズルの上下
または上あるいは下に位置する反射面にそれぞれ直角に
光を照射し、受光する向きに設けられており、受光ファ
イバの受光の有無により吸着ノズルの種類が検出される
。ファイバセンサ162,164が発する光は、保持部
91の反射面が設けられた部分以外の部分にも当たるが
、反射面154〜160は銀色、その他の部分は黒色で
あり、また、反射面154〜160は保持部91の外周
面に対して傾斜させられているため、反射面154〜1
60からの強い正反射光が受光ファイバにより受光され
るのに対し、反射面以外の部分からの反射光は弱く、か
つ、正反射光は受光ファイバには入射しない。そして、
2個のファイバセンサ162,164の受光ファイバの
両方が受光した場合には、第二吸着ノズル94が使用さ
れていると判定され、上側のファイバセンサ162のみ
が受光した場合には第三吸着ノズル96が使用されてい
ると判定され、下側のファイバセンサ164のみが受光
した場合には第一吸着ノズル92が使用されていると判
定され、いずれのファイバセンサ162,164も受光
していない場合には、何らかの異常が発生していると判
定される。
【0018】このように使用位置に位置決めされた吸着
ノズルの種類が検出された結果、そのノズルが次に部品
の吸着に使用されるノズルとは異なる場合には、ノズル
選択位置において吸着ノズルの選択(変更)が行われる
。本電子部品装着装置30は12個の部品装着ヘッド5
6を有しているが、各ヘッド56はノズル選択位置に移
動させられた状態においてノズルの選択が行われ、1個
の部品装着ヘッド56が以下に述べる各装置と共に電子
部品保持装置を構成しており、電子部品装着装置30の
本体がノズル選択装置の本体を兼ねている。
【0019】前記回転軸40内には、図1および図3に
示すように、円筒状の回転部材176がその軸線まわり
に回転可能に嵌合されるとともに、その下端部はターン
テーブル52を貫通させられており、内部をロッド17
8が昇降可能に貫通している。ロッド178の上端部は
回転部材176から突出させられるとともに、レバー1
80の一端部が軸182により水平軸線まわりに回動可
能に連結されている。このレバー180の他端部は、図
2に示すようにフレーム34に取り付けられた水平な軸
184に回動可能に支持されている。レバー180の長
手方向の中間部には図示しないカムフォロワが取り付け
られるとともに、図示を省略するスプリングの付勢力で
カム186の外周面に接触させられており、レバー18
0はカム186の回転により軸184のまわりに回動さ
せられ、それに伴ってロッド178が昇降させられる。
【0020】ロッド178の下端部は、図3に示すよう
に回転部材176から突出させられるとともに、回動ア
ーム190の一端部が水平な軸192により回動可能に
連結されている。回動アーム190はその長手方向の中
間部において、図3および図4に示すように、前記支持
台166上に固定のブラケット194に軸196により
水平軸線まわりに回動可能に支持されており、他端のヨ
ーク部がブラケット194上に上下方向に移動可能に設
けられた昇降部材198に水平な軸線まわりに回転可能
に取り付けられたローラ200に係合させられている。 昇降部材198は、ブラケット194上に立設された2
本のガイドピン202に昇降可能に嵌合されるとともに
、第二係合部材204が上下方向に摺動可能かつ自身の
軸線まわりに回転可能に嵌合されている。第二係合部材
204は、その軸線がノズル選択位置に位置決めされた
部品装着ヘッド56の第一係合部材148と同心となる
位置に設けられている。第二係合部材204の上端部は
昇降部材198から上方に突出させられるとともに、板
状のブラケット206が固定され、昇降部材198とブ
ラケット206との間に配設されたスプリング208に
より昇降部材198から突出する向きに付勢されている
。ブラケット206の上面には、図3および図5に示す
ように、上側ほど幅が狭くなるテーパ突起210が直径
方向に隔たった2箇所に設けられている。また、ブラケ
ット206は回転部材176側に延び出す向きに固定さ
れており、その突出端部にはローラ212が上下方向の
軸線まわりに回転可能に取り付けられている。
【0021】このように第二係合部材204が設けられ
た昇降部材198は、前記カム186の回転によりロッ
ド178が昇降させられ、回動アーム190が回動させ
られることにより昇降し、第二係合部材204のテーパ
突起210がノズル保持体84に設けられたテーパ溝1
50に嵌入,離脱させられる。本実施例においては、第
一係合部材148が一体的にかつ同心に設けられたノズ
ル保持体84に第二係合部材204が係合,離脱させら
れるのであり、ロッド178,レバー180,回動アー
ム190,昇降部材198がカム186に追従するカム
フォロワの移動を第二係合部材204のその回転軸線と
平行な方向の移動に変換する運動変換機構を構成し、カ
ム186およびカムフワォロワと共に、第二係合部材2
04を第一係合部材148に係合,離脱させる係脱装置
を構成しているのである。なお、レバー180の上面に
はコの字形のストッパ部材214がコの字の開口を下向
きにして固定されており、このストッパ部材214にス
トッパバー216が係合することによりレバー180の
回動が阻止され、第二係合部材204のノズル保持体8
4への係合が阻止されるようになっている。ストッパバ
ー216はフレーム34にレバー180の回動軸線と平
行な方向に移動可能に設けられており、ソレノイドの励
磁,消磁により、ストッパ部材214に係合してレバー
180の回動を阻止する位置と、ストッパ部材214か
ら離脱してレバー180の回動を許容する位置とに移動
させられる。
【0022】昇降部材198にはまた、図3および図5
に示すようにその上面に位置決め解除バー220が立設
されており、昇降部材198と共に昇降する。位置決め
解除バー220の上端には、回転部材176側とは反対
向きに、かつ、昇降部材198の中心側に曲げられて成
る係合部222が形成されており、部品装着ヘッド56
がノズル選択位置に位置決めされた状態で連結部材68
の突部132と、位置決めピン124の係合頭部140
との間の隙間に嵌入させられる。
【0023】前記回転部材176のターンテーブル52
から突出した下端部には、図3に示すように駆動レバー
230が相対回転不能かつ軸方向に移動不能であって、
半径方向外向きに延び出す状態で取り付けられている。 駆動レバー230の先端部は、図5に示すようにヨーク
部232とされるとともに、前記第二係合部材204に
取り付けられたローラ212が上下方向に相対移動可能
に嵌入させられており、回転部材176の回転により駆
動レバー230が回動すれば第二係合部材204が回転
させられる。
【0024】一方、回転部材176の回転軸40から突
出した上端部には、図1および図2に示すようにレバー
236が水平に延び出す状態で固定されている。このレ
バー236の突出端部にはローラ238が上下方向の軸
線まわりに回転可能に取り付けられるとともに、フレー
ム34に上下方向の軸線まわりに回転可能に取り付けら
れた別のレバー240の先端のヨーク部242に上下方
向に相対移動可能に嵌入させられている。フレーム34
には上下方向に延びるガイドロッド244が設けられる
とともに、スリーブ246が回転可能かつ軸方向に摺動
可能に嵌合されており、レバー240はスリーブ246
の下端に固定されている。また、レバー240のヨーク
部242に隣接する部分の下側には、カムフォロワとし
てのローラ250が上下方向の軸線まわりに回転可能に
取り付けられており、溝カム252の回転に伴って移動
させられるようになっている。
【0025】溝カム252には、図6および図7に示す
ように、段付溝254が形成されている。この段付溝2
54は、深さおよび幅が異なる第一溝256と第二溝2
58とが溝カム252の半径方向において互に重なり合
って成る。第一溝256および第二溝258はそれぞれ
長手方向に沿って幅が変化するものとされているが、第
二溝258の方が幅が広く、上側に形成されている。第
一溝256は、幅が最も狭く、ローラ250の直径より
僅かに大きい部分と、この部分の長手方向の両端からそ
れぞれ左右対称に溝幅が漸増する部分と、その漸増部の
幅が最も広い部分と同じ幅の部分とから成る。また、第
二溝258は、その幅が最も狭く、第一溝256の最も
狭い部分と同じ幅の部分と、その部分の長手方向の両端
から左右対称に第一溝256の漸増部の幅よりも大きく
幅が漸増する部分と、その漸増部の幅が最も広い部分と
同じ幅の部分とから成る。第一,第二の溝256,25
8の各部分の長手方向における寸法は互に同じであって
、長手方向において同じ位置に形成されており、各溝2
56,258の左側(溝カム252が図1において時計
方向に回転し、図6において矢印で示す方向に移動する
とすれば、この移動方向の上流側に向かって左側)の溝
壁面260,262と右側(上記移動方向の上流側に向
かって右側)の溝壁面264,266とはそれぞれ、溝
幅が最も狭い部分において面一となる。
【0026】ローラ250は、第一,第二の溝256,
258の一方の左右いずれかの溝壁面260〜266に
係合し、溝カム252の回転に伴って溝の幅が漸増する
部分に係合するとき、溝カム252の軸線にほぼ平行な
方向に移動する。それによりレバー240,236が回
動させられるとともに回転部材176が回転させられ、
駆動レバー230がローラ212を介して第二係合部材
204を回転させる。本実施例においては、レバー24
0,236,回転部材176,駆動レバー230,ロー
ラ212,238がローラ250の移動を第二係合部材
204の回転に変換する運動変換機構を構成し、溝カム
252およびローラ250と共に回転駆動装置を構成し
ているのである。この回転駆動装置を構成する溝カム2
52は、図示しないモータにより回転させられるのであ
るが、このモータは回転軸40を回転させるカム46や
前記係脱装置を構成するカム186の駆動源でもあり、
これら装置はそれぞれ、駆動源を共通とするが、別個の
要素により構成され、カム252,186,46の構成
により、部品装着ヘッド56の各作業位置への移動なら
びに第二係合部材204の軸線方向の移動および回転が
適宜の時期に得られるようにされているのである。
【0027】第一溝256と第二溝258とでは幅が異
なり、いずれの溝に係合するかによって第二係合部材2
04の回転角度が異なる。本実施例において第一溝25
6の漸増部の溝幅は第二係合部材204を26度回転さ
せる寸法とされ、第二溝258の漸増部の幅は第二係合
部材204を倍の52度回転させる寸法とされており、
第二係合部材204の回転角度を変更する場合にはロー
ラ250の段付溝254への嵌入深さが変更される。図
8に示すように、フレーム34のスリーブ246を昇降
可能に支持する部分には、エアシリンダ270が上下方
向に取り付けられるとともに、そのピストンロッド27
2の先端に固定の取付板274の上端部には、一対の係
合ローラ276が上下方向に隙間を隔てて回転可能に取
り付けられ、スリーブ246の上端に固定された係合板
278(図2および図8参照)を挟んでいる。この係合
板278はスリーブ246の上面に固定されたレバー2
80に固定されている。したがって、ピストンロッド2
72が伸縮させられれば、係合板278を介してスリー
ブ246が昇降させられるとともにレバー240が昇降
させられ、ローラ250が第一溝256に係合する深さ
と第二溝256に係合する深さとに昇降させられる。本
実施例においてはスリーブ246,エアシリンダ270
が嵌入深さ変更装置を構成しているのである。
【0028】また、ローラ250が第一,第二溝256
,258の左右いずれの溝壁面260〜266に係合す
るかによって、第二係合部材204の回転方向が変わる
。スリーブ246の上面に固定された前記レバー280
の突出端部には、図2に示すようにエアシリンダ284
のピストンロッド286がボールジョイントによって連
結されており、エアシリンダ284の2個のエア室をエ
ア供給源と大気とに択一的に連通させることによりピス
トンロッド286が伸縮させられ、レバー280が回動
させられる。それによりスリーブ246が回転させられ
るとともにレバー240が回動させられ、ローラ250
が左右の溝壁面260〜266のいずれかに押し付けら
れる。この状態で一方のエア室にエアが供給され続け、
ローラ250が常にいずれか一方の溝壁面に押し付けら
れた状態に保たれる。本実施例においては、レバー28
0およびエアシリンダ284が、ローラ250を溝の左
右の溝壁面に選択的に押し付ける選択付勢手段を構成し
ているのである。
【0029】本実施例においては、前述のように溝カム
252が図1において時計方向に回転し、図6において
右方へ移動するとすれば、ローラ250が第一溝256
の右側の溝壁面264に係合させられている場合、第二
係合部材204は図5において時計方向に26度回転さ
せられ、左側の溝壁面260に係合させられている場合
、反時計方向に26度回転させられる。一方、ローラ2
50が第二溝258の右側の溝壁面266に係合させら
れている場合には、第二係合部材204は時計方向に5
2度回転させられ、左側の溝壁面262に係合させられ
ている場合には反時計方向に52度回転させられること
となる。
【0030】以上のように構成された電子部品装着装置
において、部品装着ヘッド56は部品供給位置において
部品を吸着した後、部品姿勢90度変更位置,部品姿勢
検出位置,部品排出位置,部品姿勢修正位置等を経て部
品装着位置へ移動させられ、プリント基板26に電子部
品を装着する。装着後、吸着ノズル検出位置において、
現在使用されている吸着ノズルが検出され、装着プログ
ラムに基づいて次に使用される吸着ノズルと種類が同じ
であるか否かが判定され、種類が異なる場合にはノズル
選択位置において次に使用される吸着ノズルの選択(変
更)が行われる。この場合、部品装着ヘッド56がノズ
ル選択位置に移動させられたとき、ノズル保持体84の
軸線、すなわち第一係合部材148の軸線と第二係合部
材204の軸線とがほぼ同心の状態となる。
【0031】まず、第二係合部材204がノズル保持体
84に係合させられるのであるが、この係合は、ローラ
250が溝の溝幅が最も狭い部分に係合している状態で
行われる。昇降部材198が上昇させられて第二係合部
材204のテーパ突起210がテーパ溝150に嵌入さ
せられるとき、位置決め解除バー220が上昇し、その
係合部222が位置決めピン124の係合頭部140に
係合し、位置決めピン124を凹部から離脱させ、ノズ
ル保持体84が回転し得る状態となる。
【0032】そして、溝カム252の回転に伴って第二
係合部材204が回転させられればノズル保持体84が
回転させられるのであるが、この回転方向および回転角
度は、検出された吸着ノズルの種類と、次に使用される
吸着ノズルの種類とに基づいて決定され、その回転方向
および回転角度が得られる溝の溝壁面にローラ250が
係合させられる。この選択は、図6に二点鎖線で示すロ
ーラ250の符号にAを付して示すように、溝の最も幅
の狭い部分に係合しているときに行われる。溝256,
258のその幅が最も狭い部分においては、溝壁面26
0〜266とローラ250との隙間が小さく、係合する
溝壁面の左右を変えてもローラ250が溝壁面に当接す
る際の衝撃が少なく、また、左側の溝壁面260,26
2と右側の溝壁面264,266とがそれぞれ面一であ
るため、ローラ250を第一溝256あるいは第二溝2
58に係合する深さに支障なく移動させることができる
からである。
【0033】例えば、今、第二吸着ノズル94が使用さ
れており、次に第一吸着ノズル92が使用されるとすれ
ば、ノズル保持体84を反時計方向に26度回転させる
ことが必要であり、ローラ250は第一溝256の左側
の溝壁面260に係合させられる。そして、ローラ25
0が図6中Bを付して示すように溝幅の漸増部に係合す
る状態になれば、第二係合部材204が回転させられる
とともにノズル保持体84が回転させられ、次に使用さ
れる第一吸着ノズル92が使用位置に移動させられる。 溝カム250の回転によりローラ250がCを付して示
すように溝幅が一定の部分に係合するに至ればロッド1
78が上昇させられ、第二係合部材204が下降させら
れてテーパ突起210とテーパ溝150との係合が解か
れ、第二係合部材204の回転がノズル保持体84に伝
達されない状態となる。また、この際、第二係合部材2
04の下降に伴って位置決め解除バー220も下降させ
られ、位置決めピン124がスプリング136により付
勢されて下降し、係合突部134が凹部126に嵌入し
てノズル保持体84を位置決めする。したがって、溝カ
ム252が更に回転し、ローラ250がDを付して示す
ように溝幅が漸減する部分に至れば、第二係合部材20
4は逆向きに回転することとなるが、ノズル保持体84
は所定の吸着ノズルが使用位置に移動させられた状態に
保たれ、第二係合部材204がノズル保持体84を回転
させた場合とは逆方向に同じ角度だけ回転させられてノ
ズル選択前の位置に戻る。
【0034】なお、使用する吸着ノズルを変更しない場
合にはストッパバー216をストッパ部材214に係合
させ、レバー180の回動を阻止する。レバー180を
回動させるカム186は常時回転しているため、吸着ノ
ズルを変更しない場合には第二係合部材204がノズル
保持体84に係合しないようにレバー180の回動を阻
止するのである。したがって、溝カム252が常時回転
しており、使用する吸着ノズルを変更しない場合にも第
二係合部材204が回転させられるが、この回転がノズ
ル保持体84に伝達されることはない。
【0035】このように本実施例の電子部品実装装置に
おいて部品装着ヘッド56に設けられた第一〜第三吸着
ノズル92〜96の選択は、カム186,252および
カムフォロワとしてのローラ250の作用により第二係
合部材204をノズル保持体84に係合させるとともに
回転させることにより行われ、専用のモータを使用する
場合に比較して装置を安価に構成することができる。
【0036】また、本実施例においては、第二係合部材
204をノズル保持体84に係合,離脱させる装置と、
第二係合部材204を回転させる装置とが駆動源として
のモータは共通とする一方、別個に構成されており、各
運動が第二係合部材204に独立して伝達される。した
がって、例えば、第二係合部材にその軸線方向の移動を
伝達する部材が回転を伝達する部材を兼ねている場合に
は、その部材に係合,離脱装置の構成部材の慣性力と回
転駆動装置の構成部材の慣性力との両方が加えられ、運
動時に振動が発生し易いのに対し、別々に伝達されるの
であれば運動変換機構の慣性力が小さくて済み、振動が
少なく、第二係合部材204を精度良く係合,離脱およ
び回転させることができる。
【0037】さらに、本実施例においては、第一係合部
材148とノズル保持体84とが同心かつ一体的に設け
られ、それが回転伝達手段となっているため、それらが
ギヤ等の回転伝達手段によって連結され、軸心が異なる
場合に比較して、部品点数が少なくて済む上、軸心と直
交する方向の寸法が小さくて済む。
【0038】なお、上記実施例においては、3個の吸着
ノズル92〜96を扇形に保持するノズル保持体84を
回転させる場合について説明したが、上記のようにノズ
ル保持体84を正逆両方向に2段階に異なる角度で回転
させることができる場合、例えば、5個の吸着ノズルを
等角度間隔に保持する円板状のノズル保持体を回転させ
、吸着ノズルを使用位置に移動させることもできる。 図15に示すように、5個の吸着ノズル292〜300
がノズル保持体302に等角度間隔に保持されていると
すれば、いずれの吸着ノズルが使用位置にあっても、ノ
ズル保持体302を正逆いずれかの方向に2段階に異な
る角度で回転させることにより他の4個の吸着ノズルを
使用位置に移動させることができるのである。
【0039】また、上記実施例においては、溝カム25
2に形成された段付溝254は深さおよび幅が異なる2
つの溝256,258が互に重なり合って成るものとさ
れていたが、深さおよび幅が異なり、幅の広い溝ほど上
側に位置する3つ以上の溝が互に重なりあって成る段付
溝とし、第二係合部材の回転角度を3段階以上に変える
ようにしてもよく、あるいは溝を1つのみ設け、回転角
度が変化しないようにしてもよい。
【0040】その他、カムおよびカムフォロワの構成を
変更するなど、特許請求の範囲を逸脱することなく、当
業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で
本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である電子部品保持装置を備
えた電子部品装着装置の一部のノズル選択位置における
正面断面図である。
【図2】上記電子部品装着装置の図1に示す部分の平面
図である。
【図3】上記電子部品装着装置のノズル選択位置におけ
る部品装着ヘッドを示す正面断面図である。
【図4】上記電子部品保持装置における係合離脱装置の
回動アームと昇降部材との連結を示す平面図である。
【図5】上記電子部品保持装置の回転駆動装置における
駆動レバーと第二係合部材との係合を示す平面図である
【図6】上記電子部品保持装置の回転駆動装置の要素で
ある溝カムの展開図である。
【図7】図6におけるVII−VII 断面図である。
【図8】上記回転駆動装置の嵌入深さ変更装置を示す正
面図である。
【図9】上記電子部品装着装置の下部を示す正面断面図
である。
【図10】上記部品装着ヘッドのターンテーブルによる
支持を説明する図である。
【図11】上記電子部品装着装置の吸着ノズル検出位置
に設けられたファイバセンサを示す正面図である。
【図12】上記電子部品装着装置をプリント基板搬送装
置と共に示す斜視図である。
【図13】上記電子部品装着装置の要部を示す正面断面
図である。
【図14】上記電子部品装着装置の部品装着ヘッドの配
置を示す平面図である。
【図15】本発明の別の実施例における吸着ノズルの選
択態様を説明する図である。
【符号の説明】
30  電子部品装着装置 34  フレーム 36  台板 56  部品装着ヘッド 84  ノズル保持体 92  第一吸着ノズル 94  第二吸着ノズル 96  第三吸着ノズル 148  円筒部 150  テーパ溝 176  回転部材 178  ロッド 180  レバー 186  カム 190  回動アーム 198  昇降部材 204  第二係合部材 210  テーパ突起 230  駆動レバー 236  レバー 240  レバー 250  ローラ 252  溝カム 292  吸着ノズル 294  吸着ノズル 296  吸着ノズル 298  吸着ノズル 300  吸着ノズル 302  ノズル保持体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  装置本体と、その装置本体に自身の軸
    線まわりに回転可能に保持されたノズル保持体と、前記
    装置本体に自身の軸線まわりに回転可能に保持され、前
    記ノズル保持体に回転伝達手段によって連結された第一
    係合部材と、そのノズル保持体の回転軸線を中心とする
    円周上に設けられ、電子部品を吸着保持する複数の吸着
    ノズルと、前記装置本体に、前記第一係合部材の回転軸
    線とほぼ同心の回転軸線まわりに回転可能に、かつ、そ
    の回転軸線と平行な方向に移動可能に設けられて、前記
    第一係合部材に係合,離脱可能な第二係合部材と、カム
    と、カムフォロワと、そのカムフォロワの移動を前記第
    二係合部材のそれの回転軸線と平行な方向の移動に変換
    する運動変換機構とを備え、第二係合部材を前記第一係
    合部材に係合,離脱させる係脱装置と、カムと、カムフ
    ォロワと、そのカムフォロワの移動を前記第二係合部材
    の回転に変換する運動変換機構とを備えた回転駆動装置
    とを含むことを特徴とする電子部品保持装置。
  2. 【請求項2】  前記回転駆動装置が、前記第二係合部
    材を正逆両方向に回転させるものとされている請求項1
    に記載の電子部品保持装置。
  3. 【請求項3】  前記回転駆動装置が、前記第二係合部
    材を複数段階に異なる大きさの角度回転させるものとさ
    れている請求項1または2に記載の電子部品保持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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